ありす「あれだけかっこいい衣装と演出にしてもらったのに…まだ足りないというのでしょうか」

ありす「どうすれば私のクールらしさがわかってもらえるのでしょう…」

ありす「というより他のみなさんはどうしているのでしょう？」

ありす「…そうです！他の方々を参考にすればいいんです！なんでこんなことに気づかななかったのでしょう…」

ありす「ふふふ…新たな方向性を手に入れてニュー・クール・タチバナをご覧にいれましょう！」

Case・１　奏

ありす「まずは特にCoっぽい方から…奏さんはどうでしょう？」

ありす「大人びて落ち着いた雰囲気、そして何よりあの色気。とても１７歳には見えません。あれを出せればきっと…ふふ」

ありす「では何を参考に…やはり普段の行いを真似てみましょうか。奏さんがいつもしてること…キス？！」

ありす（期待にこたえてみせます…お返しは、キスがいいですか？）

ありす「…っ!ないです、恥ずかしすぎます！却下です！」

Case・２　美波

ありす「他には…そうですね、美波さんはよさそうですね」

ありす「美波さんも年齢よりも大人っぽく見える雰囲気に色気があります。まあ色気は私にはちょっと早いようですが」

ありす「何よりこの趣味！趣味が資格取得だなんて、なんてかっこいいんでしょう！この間はそれをかわれてか商工会議所のお仕事もしてましたし」

ありす「こういうのを参考にしましょう。さしあたって美波さんが宣伝してる簿記ってのを…」ｽｯ

ありす検索＆流し見中…

ありす「………」

ありす「わ、私はまだ小学生ですから…もうちょっと大人になって勉強しましょう、そうしましょう」

Case・３　文香

ありす「次行きましょう。そうですね、文香さんなんてどうでしょう？」

ありす「こちらも大人びて落ち着いた雰囲気、それでいて物静かだから上品…！今の私の感じとも近いはず、これなら…」

ありす「そうと決まれば早速。文香さんは確か本を読んでるときはどんなに騒がしくても本に集中しているぐらいの本の虫…私もその集中力を参考にしてみましょう」

ありす「何かいい本ありませんかねっと…」

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ありす「…熱帯魚がまともですね。あ、きれい…」ﾍﾟﾗ

ありす「…」ﾍﾟﾗ

ｶﾞﾁｬ
菜々「おはようございまーす！ウサミン、ただいま出社でーす！キャハっ！」

ありす「…」ﾍﾟﾗ

菜々「おやありすちゃん、いたんですか。いたんなら返事してくださいよぅ、さみしいじゃないですか」

ありす「…」ﾍﾟﾗ

菜々「…ありすちゃん？もしもーし、聞こえてますー？」

ありす「…」ﾍﾟﾗ

菜々「もう！本なんかよんでないで返事してくださいよ～あっそうでした、ナナ、たまたま見かけたいちごが安かったので事務所で食べようと買ってきてたんでした」

ありす「…」ﾋﾟｸｯ

菜々「せっかくだから誰かといっしょに食べようと思ってたんですけど、ありすちゃんは返事してくれないので一人でたべましょうかねっと」

ありす「…」ｸﾞﾇﾇ

菜々「いただきまー…」ありす「待ってください！私も食べます！」

ありす説明中…

菜々「クールらしさの追求ですか…それでさっきまでは文香ちゃんの真似をしてたんですか？」

ありす「ええ、そうです。すっかり邪魔されてしまいました」

菜々「なんですかありすちゃん！ナナが悪いみたいに言わないで下さいよ！」

ありす「うぅ…すみません。あと橘です」

菜々「いちごあげませんよ？ありすちゃん」

ありす「申し訳ございませんでした」

Case・４　川島さん

菜々「それにしてもクールっぽさですか…ナナには縁のない話ですからあんまり考えたことなんですけど」

ありす「どうも私一人で考えてると行き詰ってしまって…菜々さん何かいい案ありませんか？」

菜々（そんなこと考えてる時点でクールではない気が…いえ、黙っておきましょう）

菜々「そうですねえ、瑞樹さんなんて大人の女性らしさが出てていいんじゃないですか？元女子アナなんてできる女子な感じがバリバリでてますし。」

ありす「なるほどなるほど」

菜々「あと、掃除・洗濯が趣味ですからね。結構参考になるんじゃないでしょうか。そうだ！そろそろ瑞樹さんがでてるテレビが始まりますから見てみません？」

ありす「それはいいかもしれません。では早速…」ﾎﾟﾁ

杏「杏と～」きらり「きらりの～」

あんきら『あんきランキング～！！』

きらり「今回はすぺしゃるなゲストを用意してるにぃ！」

杏「ではでは早速登場してもらいましょう！どうぞ～！」

瑞樹「にょわ～☆みんな、ハピハピしてるぅ？み～んなのアイドル、みずきんだにぃ☆」

あんきら『…うわぁ』

瑞樹「ちょっとちょっと！何よ、そのリアクション！私だってまだいけるでしょ」ﾌﾟﾂﾝ

ななりす『…クールってなんでしょう…』

Case・５　加連？

ｶﾞﾁｬ
加連「おはよー、あれ。菜々ちゃんにありすちゃん。ふたりとも頭かかえてどうしたの？」

ありす「あ、おはようございます。ちょっと考え事をしてまして」ｶｸｶｸｼｶｼﾞｶ


加連「ふーん、面白そうなことしてるね」

加連（そんなこと考えてるからかわいいっていわれるんだろうけどね）

菜々「加連ちゃんは自分はここがクールっぽい、って自負してるところとかあります？」

加連「私？私はそういうのないかなあ…だいたいなんで私がCoなのかとか考えたことないし。あ、そうだ」

ありす「なにかいい案を思いついたんですか！？」

加連「うん。私じゃないけどクールにこだわりもってそうな人を思い出したよ。それを真似ればいいんじゃないかな？」

菜々（あ、あれはいたずらを思いついたときの顔ですね。ナナしーらないっと）

加連工作中…

加連「いい？これを本人の前でやればどれくらいクールなのか採点してくれるよ」

ありす「わかりました、全力のクール・タチバナを見せてきましょう！ではいってきます！」ﾊﾞﾀﾝ

加連「うん。いってらっしゃい。さてと…菜々ちゃん」

菜々「はい、わかってますよ」

ななかれ『逃げましょう（るか）』

Case・６　？？

ありす「あ、いました。レッスン中でしたか…ちょっと待って…」

凛「ん、どうしたのありす？レッスンしに来たの？」

ありす「あぁ、いえ。ちょっと凛さんに教えてもらいたいことがあるんですけど。今いいですか？」

凛「ふーん、珍しいね。で、何の用？」

ありす「では…『ふーん、あんたが渋谷凛？まぁ、悪くないかな…私は橘ありす。よろしく』」

凛「………は？」

ありす「『好きな色ってあります？私は蒼が好きかな』」

凛「ちょっと」

ありす「『では、残していきましょう、私たちの足跡…！』」

凛「ねぇ」

ありす「『蒼穹の果て、私はここにいる！ヴォルト…』」凛「待って！」

凛「…ねぇありす。どうしたの？」

ありす「私ちょっとクールらしさとは何かについて考えてまして。それで凛さんを参考にしたらいいと教わったので真似てみたんです。やっぱり凛さんはすごいです！こんなにたくさんセリフがでてくるなんて！」

凛「誰がそんなこと…いや、心当たりはあるな…」

ありす「凛さん、私のセリフどうでした！？ちょっとはクールっぽかったでしょうか！？」

凛「ああうん、ごめん、ありす。私ちょっと用事ができたから外すね？じゃあ」

ありす「あっ、いっちゃいました…次はもっとクールに言えるように頑張らないと…！」

そのあと凛は加連を探すも見つからず、代わりに見つけた奈緒をいつもの３倍いじった
ありすはあとでからかわれたことに気づきしばらく顔を真っ赤にしたという

おしまい