一ノ瀬志希「ねぇ、これ何してるの?」 (46)

初投稿です
志希とPの出会いからアイドルとして育ってく過程の妄想を書いていきたいと思います
公式のキャラを出来るだけ崩さない為に台詞や文を引用してるところが多々ありますがそれでもよければ読んでくださると嬉しいです

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459693788

P「失礼します」
上司「やぁ、キミがプロデュースしたアイドル達のめまぐるしい活躍には驚かされているよ」
P「お褒めの言葉ありがとうございます、ですがそれは私の力ではなく彼女たちの努力が実を結んだ結果です」
上「ふっ、腰が低いのは相変わらずだな君は」
P「い、いえそんな本当のことを言っただけです...」
上「そんな腕もあり仁徳もある君に頼みがある」
P「な、なんでしょうか・・・?」
上「ウチで新しくアイドルをプロデュースしていきたいと思うのだがそのアイドルをスカウトを君に頼めないだろうか?」
P「ですが活躍してるとはいえどまだ彼女達も売れ出したばかりなのにこんなに早く次をスカウトして大丈夫なのですか?」
上「言いたいことはわかる、だが彼女達が売れ出した今こそ新しい子を育てていくべきだと私は考えているんだ。
  無理にとは言わないが・・・頼まれてはくれないか?君の腕を見込んでの話なんだ」
P「・・・わかりました、あなたがそこまで言うのであればお引き受けします。」
上「ありがとう、スカウトのやり方は自由だから君が見込んだ子をスカウトしてくれ。
  あと新しいアイドルを担当するとなれば少しの間今の子達から外れることになってしまうがそれは私から言っておくよ」
P「いえ、それは私から言わせてください。彼女達には私から言うのが一番いいと思うので」
上「君ならそう言うと思ったよ、ではあとはよろしく頼む」
P「はい・・・」


P(あんなに簡単に引き受けちゃったけど新しい子か・・・ やり方は自由とは言っていたけどどうしたものか)

スタッフ「Pさーん!そろそろ撮影開始しますよ!」

P「あ、はい! わかりました今向かいます!」

?「・・・!」
?(・・・キョーミ深い実験材料、ハッケーン♪)
?(フンフン・・・スー・・・ハー・・・スー・・・ハー・・・じーっ)

P「えっ、な、何か?」

?「見てるだけ~」

P (なんなんだこの子、なんだかいい匂いがする・・・)

?「(ツンツン)ねぇ、これ何してるの?」

P「あ、アイドル番組の撮影だよ、ほらあそこでロケやってるだろ?」

?「アイドル番組・・・ふーん まぁそれは置いといて~」

P (自分から聞いといて置いとくのか!?)

?「キミだよキミキミ!なんかいい匂いするね! キミ、ナニモノ?」

P「今撮影してる子達のプロデューサーだよ」

?「ふーん、そうなんだ・・・ おもしろそーだね!
フンフン・・・じゃー君が手に持ってるそれは?」

P「構成台本だよ、それがどうかした?」

?「そー・・・でも、あたしがピンときたのは紙の匂いじゃないなー?
  あたしが惹かれたのは・・・」

P「惹かれたのは?」

?「キミの汗だ! キミ、いい子でしょ。匂いでわかるよ!
いい汗かいてるってことは~、シゴトたのしーんでしょ?」ハスハス

P「あ、あぁ楽しいよ とてもね」

?「じゃあ、あたしにもアイドル教えて教えて~♪
  面白いことなら、あたしもデキると思うな!」

P「いや初対面の子にいきなりそう言われてもなぁ・・・」

志希「あ、あたし、一ノ瀬志希ね! 志希ちゃんって呼んでいーよ♪
  じゃあ、アイドルになったしさっそくカメラに写っちゃお~♪」

P「いやいやいや!それは困るよ!」

志希「えーっ、なんで~?」

P「まだ僕は君をアイドルにした覚えはないしこの台本に君は載ってないからね!?」

志希「ま~そりゃそっかぁ・・・残念・・・」

P「・・・本当にアイドルになる気があるなら向こうで少し話でもするかい?」

志希「! するする~!」

?(あ、プロデューサー・・・あの子もしかして)


P「で、一ノ瀬さん・・・だっけ?制服着てるから学生さんだと思うけど何してるの?」

志希「そそ学生! 今はふつーの18歳のJK~♪」

P「今はって・・・ってか女子高生がこんな時間に町歩いてちゃだめでしょ!」

志希「だって~ 学校つまんないんだもん。 ぜーんぜん刺激がなくてさ」

P「・・・今はJKって言ったよね?前は何かしてたの?」

志希「前までは海外に留学してたんだ~ これでもケッコー賢いんだよ?」

P「そ、そうなんだ・・・ それでその海外留学をやめたのもつまんないから?」

志希「そそそっ! 海の向こうで飛び級やってたけど、つまんないから帰ってきたの!
   君物分りがいいね~ さすがプロデューサー♪」

P「ははは・・・そりゃどうも。 それでアイドルになりたいってのは本気なの?」

志希「うん、本気だよ! ロケやってる女の子達とても楽しそうだったし、何より・・・」

P「何より?」

志希「君からするイイ匂い! その匂いの秘密が知りたいの!」クンクン

P(り、理由はともかくこのキラキラした目・・・この子本気だ)

P「き、君が本気だってことはよく分かったよ、とりあえず名刺どうぞ」

志希「おぉ~っ、これがキミの名刺かぁ♪ ハスハス・・・んーっ、悪くない匂い♪
   これで私もアイドルになれたんだよね?」

P「いや書類のことやもう少し大事な話もしたいんだけど・・・今日の夜は空いてるかな?」

志希「あ、うん! 空いてるよーっ♪ メモメモ・・・はいこれ住所!」

P「い、一ノ瀬さんは人の心が先読みできるのかな? じゃあ改めて夜伺わせてもらうよ」

志希「おっけー♪いろんな薬用意して待ってるね~」

P(薬・・・?)

~その日の夜~

P(・・・よし、ここか ってここ家というより・・・)
ピンポーン

志希「プロデューサーいらっしゃーい! 待ってたよ~
   あ、足元薬品が入ってる瓶とか転がってるから気を付けてね~」

P「うんわかったよ。 というか一ノ瀬さん、ここ家というか・・・」

志希「うん、あたしはラボって呼んでるよ~ あ、居住スペースはちゃんとあるから安心してね♪」

P「海外留学してたのって本当だったんだね・・・」

志希「あっ、ひどーい!嘘だと思ってたの?
あたし化学が専門分野のギフテッドなんだってさー」

P「ごめんごめん、でも初めて会ってあんなこと言われてもみんな半信半疑になると思うよ?」

志希「むむっ、そんなこと言えるのも今のうちだよ~? あたしが作った薬を飲めば・・・」

P「いやいやいや遠慮しとくよ! ところでご両親は・・・?」

志希「ん、いないよー?」

P「えっ・・・?」

志希「あ、ごめんごめん! いないっていうのは一緒に住んでないって意味だから安心してね?」

P(えーと・・・どうしようこういう場合は探らない方がいいんだろうか・・・)

志希「・・・ダッドはさー・・・ あっダッドってのはパパのことねー」

P「あっ、うんお父さんとはどうしたの?」

志希「あたしが小さい頃は仲良かったんだよねー。「志希写真撮るよー。笑ってー?」みたいな」
志希「あたしも無邪気だったし、「はーい♪」なんてね」

P 「・・・うんうん」

志希「でもだんだんうまくいかなくなってさー。
   だってあの人、あたしよりぶっ飛んでるんだもん。
   学者ってみんなそうなのかな」

P「・・・お父さんは学者さんだったんだね」

志希「そうだよー。あたしがケミカルやりはじめたのはその影響があったかもだし、なかったかもだし
   ほら、似た者同士ってうまくいかないじゃん?
   磁極が同じだと反発しあうっていうか、
   同じ油でも比重が違うと混ざらないってゆーか・・・」

P「まぁ確かにね・・・お母さんは?」

志希「んー・・・ママの話はまた今度にしよっか。
   そういえばダッドもしばらく会ってないし。
   ・・・これから会うこともなさそーだし」

P「そっか・・・なんだかつらい話させてごめんね

志希「んん、ぜーんぜん大丈夫! まぁつまり今は一人暮らしなの!
   一人暮らしのJKの家だよ~?いい匂いするでしょ~?♪」

P「ま、まあね(そ、そう言われると急に緊張してきた・・・)」

志希「まーまーそうお固くならなさんなって♪ お茶でも出すからソファーにでも座ってて!」

P「ありがと、悪いね」


志希「フンフンフフーン(ガチャガチャ)」

P(にしてもまさか家族の関係がそんな状態だったとは・・・
 連絡もまったく取ってないみたいだしご両親の承諾はこの場合はいいのかな)ブツブツ

志希「ねーねー、なーにそんな怖い顔して考えてるのー? そんなこと考えてないで 
   キミキミ、ちょっとこのハンカチの香りを嗅いでみて?ね?」ガバッ

P「んぐっ!?ん・・・スー(いい匂い・・・)」

志希「どう落ち着く匂いでしょ? キミにもあげようか、惚れ薬!もちろん志希ちゃんのお手製~♪」

P「!?!? ブハッ・・・はー・・・はー・・・」バッ

志希「にゃはははは! そんな驚いた顔で逃げなくてもいーじゃん♪」

P「だ、だって君今惚れ薬って・・・」

志希「嘘にきまってるじゃん~ 香水だよ、こーすい。 香水はもちろん自家製ブレンド!
   それにもし本当に惚れ薬だとしてもハンカチに染み込んだくらいじゃ効果ないよー♪」

P「う、た、確かに・・・」

志希「はー、キミ面白いね~ 反応が初心で♪
   そんなんで女の子達をちゃんとプロデュースできてるのー?」

P「そ、そんな余計な心配されなくてもちゃんとしてるよまったく・・・
 というかこの怪しい薬品が入った瓶は何に使ってるの?」

志希「・・・エ?全然怪しくナイヨ?ガレージで香水作るくらいヨ?…薬品って、ナンノコトカナ?」

P「いやいや君僕がこの家に来た時に薬品の瓶が転がってるから気を付けてって言ってたよね!?」

志希「あちゃー、ちゃんと覚えてたか~ まーまーもう薬品でも香水でもどっちでもいいじゃん!
   そんな匂いの話より・・・」

P「そんな匂いの話より?」

志希「キミの匂いが昼間よりイイ匂いになってるのはどうして?どうして~?」ハスハス

P「い、一ノ瀬さん近いって・・・」

志希「あ、もー逃がさないよ? やっぱいい仕事するといい汗かくからなのかな~♪」クンカクンカ

P「あーもー・・・はい、おしまい!」ガシッ

志希「にゃっ!? さすがプロデューサー・・・案外力あるんだねぇ
   わかったわかった、もう終わりにするって~ これでも飲んで落ち着いて?」

P(まったくこりゃまた手のかかる子になりそうだなぁ・・・)

P「力に関してはプロデューサーは関係ないだろ?
 まあいいや、いただき・・・ってまさかこれなんか入ってないよね?」

志希「もー入れてないよー! 人のこと信用できないの?」

P「誰のせいだと思ってるんだよっ!」

志希「てなわけであたしも明日からアイドルになれるんだよね?」

P「ああ、ちょうどウチでも新しい子を探してた所なんだ」

志希「やったー!さつえーい!ロケー!アイドルの香り~♪」

P「君の目的は主に最後だけだろ・・・」

志希「あ、わかっちゃった?さすがプロデューサー!
   まぁ一番の目的はいい汗の匂いはいい仕事から来てるのかっていう検証なんだけどね~」

P「ちょっ、一ノ瀬さん絶対に他の仕事仲間の匂いの嗅いだり失礼なことするのはやめてくれよ?」

志希「えぇ~ それじゃアイドルになる意味がないじゃーん」

P「いや本当に頼むよ下手すると僕の首が・・・」

志希「じゃあプロデューサーの匂いなら嗅いでもいいんだよね? 首飛ぶことないし♪」

P「いや、それはそれで別の・・・

志希「はい、この条件で契約完了~! 明日からよろしくねー!」

P「・・・よろしく、一ノ瀬さん 最初はハードなトレーニングが続くと思うけど倒れないでね」

志希「えっ!? そんなの聞いてないよ!?」

P「いやいや当たり前でしょ! 逆になんで最初からあんな楽しい仕事ばっかりだと思ったの!?」

志希「だ、だって町歩いたり食べたりするところを撮られるだけじゃないの?」

P「激しいダンスだってするし、歌だって歌うよ! 明日はまずそれらの基礎トレーニングから!」

志希「そ、そんにゃあ~・・・」

つづく

読み辛い、もっと精進しろ

…このスレでな(ニヤッ

皆様レスありがとうございます、乙って言われるとこんなに嬉しいものなんですね
緊張のしすぎで最初改行すら忘れてました・・・すみません
あと今回からちゃんとPの前にモバつけますご指摘ありがとうございます!

>>10
し、精進できるよう頑張りますm(__)m



――翌朝――

志希「プロデューサーもう起きてたんだー?
   この時間、あたしにはまだ深夜なんだよね~♪」

モバP「電車の使い方よく分からないから朝迎えに来てって言ったのは一ノ瀬さんでしょ…
    朝送るのは一ノ瀬さんが事務所に慣れるまでですからね」

志希「えーっ、プロデューサー朝からつめたーい」

モバP「はいはい、冷たくて結構です。 それじゃ車に乗ってください」

志希「はいはーい♪」



志希「うわ~、車乗るのなんか久しぶりだよ~
   ん~、乗り心地は悪くないね~♪」

モバP「ついたらまずは他のアイドル達との顔合わせを…」

志希「…zzZ」

モバP「寝てる…なんて自由な子なんだ…」

モバP(余裕な表情しか見せてなかったけど、実は緊張で寝れなかったりしたんだろうか・・・)

モバP(頼る身内もいないんだからここは僕がしっかりサポートしてあげないとな)



モバP「一ノ瀬さん、着いたよ」ユサユサ

志希「…んんー? もー着いたのー?ふぁぁ…」

モバP「はい、着いたんです ささ降りて降りて」

志希「ふぁーい… へー、思ってた以上に大きい事務所だね~
   プロデューサーも実は結構すごい人なの?」

モバP「本当に何も知らないんだね・・・ でも僕はそんな大した人間じゃないよ」
バタン


志希「ふぅーん、そっか~ で、まずは何すればいいの?」

モバP「(興味ないなら聞かないで欲しいな…)まずは他のアイドル達との顔合わせです
   …色々なタイプの子が居るけどみんないい子だからすぐ仲良くなれると思うよ」

志希「あたしをスカウトするくらいだしやっぱ変わった子が多いのー?
   楽しみ~♪」

モバP(はぁ、こりゃ心配するだけ損なのかな…)




――事務所内にて――
ザワザワ

モバP「…こちらが今日から新しく所属することになった一ノ瀬さんです」

志希「みなさん初めまして~ アメリカ帰りの帰国子女、一ノ瀬志希でーす!
   志希ちゃんって呼んでね~♪」

姫川友紀「どうも初めまして! 姫川友紀でーす! 志希ちゃんはどこの球団のファンなのかな? あたs・・・

速水奏「初めまして、速水奏よ 奏って呼んでくれていいわ」

志希「うん、友紀ちゃんに奏ちゃんだね これからよろしく~♪」

モバP(危ない危ない、まだ姫川が暴走する所だった・・・ ナイスだ速水)

志希「スンスン… 友紀ちゃんからアルコールの匂いがする~!
   ねぇ、お酒好きなの?」

友紀「おーっ! 志希ちゃん鼻が利くんだね~!
   こんど一緒に野球観ながらお酒飲m…

モバP「(一ノ瀬はまだ18だから)ダメだ」ガシッ

友紀「うぐっ…」

志希「奏ちゃんは… いい香水の匂いがする! なんか大人な感じの匂い~」

奏「あら…この距離でわかるの? 志希ちゃんもいい匂いがするわ。
  今度香水のお話ゆっくりしましょ」
  
志希「うん!しよしよ~♪」



鷺沢文香「...初めまして...鷺沢文香です...これからよろしくお願いします...」

志希「文香ちゃんでいいのかな? よろしくね~
   文香ちゃんは… 木? 紙?の匂いがするー! 本が好きなの?」

文香「...はい...読書が好きなんです...
   ...一ノ瀬さんは...本...お好きですか?」

志希「ん~、好きまではいかないかな~
   勉強のためによく読んだりはするけどね!」

文香「...そうですか...でも素晴らしいことです...
   ...本についてでしたらいつでも聞いてくださいね...」

志希「うん!そうさせてもらうね! ありがと~♪」



宮本フレデリカ「こんにちハロ~♪ 宮本フレデリカでーす。 フレちゃんって呼んでくれると嬉しいな♪
        これからよろしくね~ シキちゃん♪」

志希「わーお、可愛いフランス人の子がいると思ってたら日本語流暢でビックリ~
   よろしくね~フレちゃん♪」

フレ「5歳まではパリで暮らしてたんだけどそれからずっと日本にいるからね~
   志希ちゃんと同じいわゆる帰国子女なのです♪」

志希「スンスン… フレちゃんはなんだか香ばしい匂いがする!」

フレ「香ばしい匂い~? フレちゃん花の香りだからなー
   どんな香ばしい花の匂いがしたー?」

志希「んー…花というかパンの匂い?」

フレ「それもいい匂いだねー♪
   てかそれさっき食べたフランスパンの匂いだよ~!
   志希ちゃんってもしかしてエスパー?」

志希「そーかも~♪」ドヤッ

モバP(匂いじゃないんかい)





モバP「よし、とりあえず自己紹介は終わったな 他にもまだ居るんだが、
    仕事の時間の都合で今はいないんだ、だからその子達とはまた今度な」

志希「わかった~ 楽しみにしとくー♪」

フレ「はいはーい! フレちゃんから一つ質問いーかなー?」

モバP「ん? なんだい宮本さん」

フレ「プロデューサーとシキちゃんはどういう関係なの~?」

モバP「ど、どうしてそんなこと聞くんだ?」

フレ「だって昨日撮影の時2人で楽しげに話してたから気になっちゃってさ~」

モバP「あぁ、あの時初めて一ノ瀬さんと話したんだよ「何してるの」って聞かれてね
    それから話をしてウチでスカウトすることに決めたんだ」
   (話してる姿そんなに楽しげだったのか…)

フレ「なーんだ、そういうことだったのか~
   てっきりプロデューサーが一目惚れしたからスカウトしたのかと思っちゃった~」  

文香「...ひ...一目惚れ...」

奏「…」

友紀「おーっ、そういう事~? Pも隅に置けないね~? コノコノゥ~」

モバP「いやいやいや! 違う!違うよ!」

志希「えーっ、違うの~? 志希ちゃん悲しい~」

モバP「一ノ瀬さんは黙ってて…」




―――――――

奏「でもどうして今この時期にスカウトしたのかしら?」

モバP(や、やっぱりそうなるか・・・)
モバP「実はこの前上から頼まれたんだ、いい子がいたら新しくスカウトしてくれないかってさ」

モバP「みんなが一人前になってきた今こそ、新しい子を育てるべきというのが上の考えなんだ
    その考えには僕も同意してる。 だからこの度一ノ瀬さんを迎えることになったんだ」

モバP「現場までの送迎などは今まで通り出来るだけ僕がするけど、
    それ以外は一ノ瀬さんに付きっ切りなる事が多くなると思う。」

文香「...そう...ですよね...」

モバP「あぁ、申し訳ないけどしばらくは撮影など仕事中は立ち会えないことが増えると思う…
    みんなをことを信じて決めたことなんだ、分かってほしい」

奏「そんな…私達だってやっと売れてきた所なのにPが離れるのはまだ早いわ…」

モバP(速水…)

友紀「だいじょーぶだって奏ちゃん! あたし達はこの1年でいっーぱい成長できたんだから!」

モバP(姫川…!)

文香「...奏ちゃん...きっと今の私達なら大丈夫です...」

モバP(鷺沢…!)

フレ「そーだよ奏ちゃん! なんなら私がPの変わりやってあげるって~
   …ゴホン、キミたちの輝きを、見せてもらおうか」キリッ

モバP(…)

奏「・・・プッ 全然似てないよ、フレデリカ」

フレ「がーん、全然似てないとかフレちゃんショック~!」

モバP(…こういう時宮本は頼りになるな、ありがとう)

奏「そうよね、先輩の情けない所見せちゃってごめんなさいね一ノ瀬さん
  この人鈍感だし頼りない面もいっぱいあるから面倒みてあげてね」

モバP「みんな… わかってくれてありがとう!
    って頼りないってのはどういうことだ!?」

志希「ううん、全然そんなことないよ! ありがと、少しの間P借りるね~
   あと志希でいーよ!」

モバP(あれ僕完全スルー!?)

奏「ふふっ、改めてよろしくね志希」

文香「...プロデューサーさんのこと...よろしくお願いします...」

モバP「さ、鷺沢さんまで…」

志希「さ~、Pを鍛えるためにレッスンルームにれっつごー♪」

モバP「」

フレ「ねぇ、プロデューサー! アタシも今日はレッスンしたいなぁ~」

モバP「お前はこの後撮影が入ってるだろ!!!」





――レッスンルームにて――

モバP「ルキトレさんを呼んだからあともう少しで来ると思う
    だから運動できる格好に更衣室で着替えてきてくれるか?」

志希「はぁ~、今日はここまでかなー。
   ダンスレッスン疲れた疲れた~ たくさん踊らされた~」

モバP「いやまだ準備運動すらしてないし
   そもそも着替えてもないよな!?」

志希「いや、もう十分踊らされたから~ キミの掌の上で!
   てことでおなか、いっぱーい!ぽんぽーん!」

モバP(こいつ・・・)

志希「ていうかPホントみんなから信頼されてるんだね~
   Pからいい匂いがするのはこれも関係してるのかも♪」

モバP「…なんで信頼されてるって思ったんだ?」

志希「だってみんないい匂いがしたんだもーん!
   心を開いてる人にじゃないとあんな匂い出ないって絶対~」

モバP「わ、わざと勘違いされるような言い方するのはやめてくれ…」

志希「え~っ? 嘘なんかついてないって~
   …ホラ、私ももうプロデューサーに心開いてるかもよ?
   嗅いで確認してみる~?♪」グイッ
   
モバP「じ、冗談は程々にしてくれ…
   おふざけはここまでにして着替えた着替えた!」ガシッ

志希「もー、ふざけてない、ふざけてないって~
   ただ、あたしずっとガレージに閉じこもって、
   研究ばっかりしてたじゃない?」

モバP「まぁ、そうだな」

志希「でしょ? つまり運動してないってことだから、
   踊れるかわかんないでしょー?」

モバP「別にいきなり踊れと言ってるわけじゃないんだが…」

志希「いやでも試作品をいきなり動かしたりはしないでしょ?
   そういうことなんだよねー」

モバP「確かにそうだn…ってそんな理由で僕は納得しないぞ!?」

志希「ちぇっ、だめか~
   じゃあ準備してくるね、すぐ戻ってくるから!じゃねっ!」タッ

モバP「いきなり素直になったな…
    最初からそうしてくれ」

モバP(ん…?あいつ更衣室とは逆の方向にいったな…
   それに向こうは…まさか)ダダッ

テクテクテク…
ルキトレ「あっ、ぷ、プロデューサーさん!?」

モバP「る、ルキトレさん! すいませんすぐ戻りますんで!」


モバPならもっとカッコいいはずだ

>>23
僕の中で志希にゃんのプロデューサーは志希にゃんの尻に敷かれるイメージがあるんですよね~…
できるだけかっこよくするよう頑張ります!



――事務所玄関にて――

モバP「おい!一ノ瀬!」

志希「わーぉ呼び捨て! どうしてあたしが逃げようとしてるのわかったの~?
   さては……一緒にサボリか!」

モバP(鬼瓦)

志希「違うか!」

モバP「…なんで逃げようとしたんだ?」

志希「あたし、失踪するクセがあるんだよね~
   クセってゆーか、趣味ってゆーか。
   それを嗅ぎつけるなんて、さっすが~!」

モバP「つまらないという理由で海外留学をやめたり、
    学校をサボリ君だからね… 予感が当たったよ」

志希「さっすがあたしのプロデューサー♪
   もしかしてキミもギフテッド?」

モバP「…一ノ瀬さん、今すぐレッスンルームに戻ってくれ
    一ノ瀬さんをルキトレさんに預けたら宮本さんと速水さんを撮影に連れて行かなきゃいけないんだから」

志希「…プロデューサーがそこまで言うなら仕方ない! ダンスレッスンするかー。
   踊ってる内に頭がトリップしてなんとかなるかもしれないしっ♪」

モバP「(ホッ)よし、じゃあ戻ろうか」

志希「その前に~」

モバP「その前に?」


志希「プロデューサー確保~♪」ガシッ


モバP「!?」

志希「あ~、やっぱ君はいい匂いするね~♪
   走って追いかけてきたからいい感じに汗かいてるし♪」ハスハス

モバP「ちょっ、さすがにこんな人目のつくに場所では…ハッ」

警備員(あんぐり)

モバP「ち...違うんです いやホントにこれは違うんですーーー!」
(肩担ぎダッシュ)

志希「にゃはは~ すごい力だね~ さすがプロデューサー♪」





――レッスンルームにて――

モバP「ルキトレさん… お待たせしましたこちらが一ノ瀬です」ハァー…ゼェー…

志希「初めまして~ 一ノ瀬志希でーす。
   体力はないけどやる気はありまーす、多分♪」

ルキトレ「初めまして志希ちゃん、ルーキートレーナーっていいます。
     今日は頑張ろうね!」

志希「ルキトレだから~…ルキちゃんだね♪
   よろしく~!」

モバP「はは…こんな感じの子なんですがよろしくお願いします」

ルキ「いえいえ、いい子じゃないですか!
   さっき走って行っちゃったときは何事かと思いましたけど…」

モバP「いやホント恥ずかしい所を見られちゃって…」

志希(じーっ…)

モバP「ん、一ノ瀬さんどうかした?」

志希「ううん、なんでもな~い」

ルキ「じゃあ志希ちゃん、とりあえずジャージに着替えよっか?」

志希「は~い♪」

モバP「こら返事はちゃんとして… それでは僕は送りに行かないといけないので失礼します。
    一ノ瀬のことよろしくお願いします」

ルキ「はい、任せてください!」

志希「...」




――撮影へ送る車の中――

フレ「ねー、プロデューサーが集合時間に遅れるなんてめずらしーよねー?
   シキちゃんと何かあったのー?」

モバP「別に怪しいことは何もないよ…
    一ノ瀬さんが逃げようとしたから止めてたら少し遅れたんだごめんな」

奏「ふふっ、あの子もなかなか手がかかりそうね…
  誰かさんに似てるわね」

フレ「誰かさん~? 誰だろウチに手がかかる子居たかなぁ?」

奏「…それでプロデューサー、あの子は大丈夫そう?」

モバP「あぁ、なんだかんだやる気はあるし大丈夫だよ。
    少し運動が苦手みたいだからそれが気になるけどな…」

奏「そう…じゃあ早く戻ってあげないとね」

モバP「そう言うなよ、環境が変わった君達のことも心配なんだぞ?」

奏「冗談よ。 …あなたってホントずるい男ね」

フレ「そーだそーだ! Pだけ色んな女の子と触れ合えてずるいぞー!」

モバP「ブッ じ、冗談でもそういう事言うのはやめてくれ…」


――現場到着――
バタン

奏「それじゃ行ってくるわねプロデューサー」

フレ「行ってきま~す!」ノシ

モバP「おう、頑張ってくれよ」

フレ「アタシに任せておけばバッチリだよ♪」b

モバP「…おう期待してるよ」ノ
 
スタッフ「速水さんと宮本さん入りまーす!」


モバP「さて、レッスンしてる一ノ瀬さんの事が気になるし戻るか…

    ん、 LINEが来てる… ルキトレさんから?
    えっ、一ノ瀬さんが倒れた!?」

つづく

モバPと志希の進展が全然なくてすみません・・・
次からは一気に進める予定なのでよろしくお願いします

乙って言えば喜ぶんだろ?

お、乙なんて




んだからね!

皆様乙ありがとうございますm(__)m

>>31
嬉しいです! ありがとうございます!ありがとうございます!

>>32
縦読みの意味があるのかと思って検索してしまった…なかった
乙ありです



モバP(くそっ、一ノ瀬は嫌がってたのに僕が無理やりレッスンさせたからだ…!)

――医務室――
ガラッ

モバP「一ノ瀬さん! 大丈夫!?」

志希「あっ、プロデューサー そんな顔真っ青にしてどーしたの?」

モバP「だって君が倒れたって…」

ルキ「す、すみません、さっき貧血でしたって送ったんですけど…」

モバP「(ホッ)貧血…だったんですね 大事じゃなくてよかった
    すみません急いで帰ってきたもので確認してませんでした」

ルキ「あっ、いえいえ! あんな風に言った私が悪いんですっ」

志希「にゃはは~ そんなに心配してくれてたの?
ちょっとうれしーかも♪」

モバP「君なぁ… でもいくら運動してなかったとはいえ最初のレッスンで貧血って…」

ルキ「あ、あのそれは…私が

志希「ルキちゃんいーのいーの、ちゃんとあたしからゆーね?」

志希「あたし簡単なダンスレッスンはすぐできるようになったんだ~
   だから少し通して踊らせてほしいってルキちゃんに頼んだのー」

志希「ルキちゃんは止めてくれたんだけどー
   あたし夢中になっちゃって気が付いたら倒れちゃってたんだよね~」アハハ

モバP「最初は運動してないから踊れないって言ってたのにどうして…」

志希「んー それは~…」

モバP「それは?」

志希「…」

モバP(一ノ瀬が言葉に詰まるなんて珍しいな…)

モバP「ルキトレさんすみません、
    少し2人で話がしたいので席を外していただけませんか?」

ルキ「あっ、いえいえこちらこそ色々すみません!」

ルキ「志希ちゃん、ゆっくり休んでね?」

志希「ううん こっちこそごめんね? ありがとー!」

モバP「一ノ瀬のこと見て下さりありがとうございました」


※今更ですが、キャラ崩壊注意です

―――――――

モバP「で、どうして無理に踊ったりなんかしたんだ?」

志希「…プロデューサーを驚かせてあげようかなーと思って♪」

モバP「どうして驚かせようとなんか…」

志希「踊れない雰囲気醸してからバリバリ踊れたら「わぉ、さすが一ノ瀬さん!」
   って見直すかな~って思っただけ~」

モバP「それで倒れてちゃ元も子もないだろ…」

志希「まーねー… それよりこんな話してないでルキちゃん追った方がいいんじゃない?」

モバP「え?」

志希「あたしただの貧血だったんだから休ませといて二人きりで話をするチャンスだったのに~」

モバP「な、なんでいきなりルキトレさんが出てくるんだよ」

志希「にゃはっ、だってルキちゃんにあたしのこと紹介するとき
   プロデューサー雄の匂いがしてたよ~? ルキちゃんのこと好きなんでしょ?」

モバP「…違うよ、ルキトレさんはただのいい仕事仲間だよ」

志希「否定してもムダムダ~ 志希ちゃんの鼻は誤魔化せませーん」

モバP「いい加減にしてくれ!」バン

志希「…っ」

モバP「本当にルキトレさんのことは何とも思ってないよ!
    それに僕が建前で一ノ瀬のこと心配してるって言いたいのか!?」

モバP「本当に心配で飛んで帰ってきたっていうのに…」

志希「…わかった~わかった~ そんなあたしを心配して飛んで帰ってきたキミに~
   ご褒美をあげよう♪」ガバッ

モバP「なっ…」

志希「ホラホラ~ 運動をして汗をかいたJKの匂いだよ~?」

モバP(うっ…香水と汗が混じった匂いなのになんでこんないい匂いなんだ…)

志希「なかなか嗅ぐ機会なんて…

モバP「い、一ノ瀬、もうこんなことをするのはやめてくれ」ガシッ

志希「えー?」

モバP「…今までならこうすれば男を丸め込めれたのかもしれないのけど、
    君はもうアイドルなんだから簡単に男に抱きつくのはやめるんだ」

志希「ッ…!」ドンッ

モバP「い、一ノ瀬?」

志希「…あたしのことなんかワガママでアイドルになった癖に言うこと聞かないし
無理してぶっ倒れる足手まといって思ってるでしょー?」

モバ「な…そんなことは

志希「その癖困ったら色仕掛けだもんねー そりゃ愛想も尽きるか~」

モバP「何を言って… それにやめろと言ったのは君の為を思って」
   
志希「…誰にでもこんなことするって本当に思ってるー?」

モバP「え…」

志希「バカっ!」ダッ

モバP「ま、待て一ノ瀬! まだ走れる体じゃ…」




モバP(本当にそう思ってた訳じゃない…)

モバP(でもそうなるとあいつは僕のことを… まさかな)

モバP(どちみちあんなこと言った僕に追いかける資格なんか…)


友紀「ちょっとプロデューサー! なんで追いかけないの!?」

モバP「姫川…? 今日は打ち合わせだったんじゃ…」

友紀「打ち合わせはさっき終わったの!」

友紀「それで帰ってきたら、
   ちひろさんから志希ちゃんが貧血で倒れたって聞いて飛んできたらこんな状況だよ!」

モバP「…実はさっき一ノ瀬に酷いことを言ってしまったんだ。そんな僕が追いかけても…」

友紀「なに言ってんの! プロデューサーは今まであたし達を助けてきてくれたじゃない!
    次は志希ちゃんを助ける番なんだよ!」

友紀「それにファン第一号のプロデューサーが追いかけなくてどうするのさ!
   いつでもアイドルの傍で応援してあげるのがプロデューサーでしょ!」

モバP「姫川…」

友紀「志希ちゃんきっと待ってるよ!
   まだ間に合うから早く追いかけて謝ってきて!」

モバP「…ありがとう 行ってくる!」ダダッ

友紀「あっ! でも大雨が降ってくるらしいし傘を持って…ってもう行っちゃったか」




―――――――

志希(何も考えず逃げてきちゃったなー …それはいつも通りかー)

志希(やばっ、また視界がぼやけてきた… 休まないと…)

志希(あの高架橋の下で少し休もー)




――高架橋の下――

志希(あ、雨降ってきた~ 土の香りが落ち着くー♪)

志希(ケータイも持ってきてないしジャージ姿だし…どうしよっかなー)

志希(…プロデューサー怒ってるかなー)



?「よぉ、こんなところで何やってんだよ一ノ瀬」

志希「キミはー… 誰?」

男A「おいおいそりゃないだろ、
   高校同じだし一度話したこともあるんだけどな~」

志希「ごめんね~ あたしいい匂いがしない人はすぐ忘れちゃうんだよねー」

男A「お前それ本気で言ってる?
   学校で声かけてやったとき臭いつって俺を笑い者にしたよな?」

志希「…あー、あの時の人かー
   だってあたし興味ないって言ったのにしつこくナンパしてきたのはキミでしょー?」

男A「それだよそれ、その男をバカにした態度が気に入らないって言ってんの!」ドン

志希「いたっ… 臭い上に短気とかサイアクー」

志希(今こんな奴に会うなんてツイてないなー… 隙を見て逃げなきゃ)

男A「へー まだ強気でいられるか… 天才様は肝もすわってんのか?
それもいつまでもつか楽しみだな」

志希「あっ」



?「おい!」



男A「…おいおい遅いじゃねーか」

男B「お前が急に走り出すからだろうが… あやうく見失いかけたぜ」

男C「何を見つけたかと思ったらこの女ってお前が前言ってた奴か?」


志希(コイツの仲間かー 臭いのが3人とか勘弁して欲しいなー…)


男A「そーそー まさかこんな所で会えるとはラッキーだったぜ。
なぁ、一ノ瀬さん?」

男B「かわいー顔してんじゃん、Aをバカにするだけのことはあるな」

男C「しかしなんでジャージ姿… ん?」

志希(やっば、さすがに3人相手は逃げれないなー こうなったら…)


志希「おまわりさーん! ここに変質s…ムグッ」ジタバタ


男A「大雨の上にこんな場所だ! そうそう警察なんてこねーよ!
   B、お前俺の代わりに口ふさげ Cは体を抑えつけろ」

志希(…あー あたしなにしてんだろー
こんな目に遭うために日本に帰ってきたんじゃないのになー)

男B「こいつ口動かさなくなったぞA」

志希(ごめん… プロデューサー…)

男A「そうか、なら一度外してやれ」

志希「プハッ、ハー…ハー…」

男A「一ノ瀬、俺に何か言うことはあるか?」

志希「…P」





モバP「おい! 一ノ瀬から手をどけろ!」




志希「プロデューサー…!」

モバP「…遅れてごめんな、一ノ瀬」

男A「どうしたのお兄さん? ビショビショになって走ってきて、そんなに混ざりたいの?」

モバP「その子は僕の担当アイドルなんだ、その子を離してくれ」

男C「や、やっぱコイツ○○プロダクションのアイドルだったのか…
   着てるジャージに刺繍がしてあるからおかしいと思ったんだ」パッ

男B「○○プロのアイドルに傷つけるのはさすがにまずいって!
A行こうぜ!」

男A「馬鹿言うな! せっかくコイツに借りを返せるチャンスなんだ!
こんな男1人のせいで台無しに出来るかよ!」ブン

モバP パシッ

男A「くそ…離せ…」

ゴリッ

男A「あああ! いってぇ! なんだこの馬鹿力!?」ドテッ

モバP「もういいか? もう二度と一ノ瀬に近づくな
   …もし次ウチのアイドルに手を出したらこんなもんじゃすまさないからな」

男A「す、すいません… すいませんでしたっ!」バッ






モバP「…おまわりさんじゃなくて悪かったな」

志希「聞こえてたんだ~ 誰にも届いてないと思ってた♪」

モバP「担当アイドルのSOSを聞き逃すわけないだろ
    …おまわりさんじゃなかったけど」

志希「なになにー?
   プロデューサーって叫ばなかったことに嫉妬してるの~?」

モバP「そんな訳ないだr…ックシュ!」

志希「…プロデューサーのこともちゃんと呼んだよ(ボソッ)」

モバP「ん?今なんか言ったk…ックシュ!」

志希「んーんー、何も言ってない言ってなーい」

モバP(事務所を出てこんなすぐに大雨になるとは…ツイてないな)

志希「よしよーし、大雨の中探しに来てくれたご褒美に志希ちゃんが温めてあげよーう♪」ギュッ

モバP(…やっぱツイてるのかも)

モバP「っ…こらそれじゃ一ノ瀬まで濡れるじゃないか」

志希「とか言いつつ今回は抵抗しないんだ~?」ハスハス

モバP「それは…」

志希「あ、温め料は今日の晩御飯ね~♪」

モバP(ご褒美はどこに…?)

志希「キミの匂いほとんど雨の匂いになっちゃったねー
   でも微かにまだ汗の匂いがする♪」クンクン

モバP「一ノ瀬… 昼はちゃんと否定できなくてごめんな
僕は一ノ瀬を事をワガママや足手まといだなんて思ってないよ」

志希「んーんー あたしの方こそごめんねー…
   あの時はあたしらしくなかったよねー」

モバP「いや、そんなことないよ あの一面も一ノ瀬なんだから」

志希「そんな事言っちゃう~? それじゃあたし子供みたいじゃんー」

モバP「別にそういうつもりで言ったわけじゃないさ
    …あとこんなことするのも誰にでもってわけじゃないのも分かってる」

志希「うんうん… ってえー? ホントにー? そうだったの~?」

モバP「ただ君がそういうことをするっていうことは…
僕と一ノ瀬はPとアイドルなんだ。 …分かってくれ」

志希「…分かるってー? 何をー?」

モバP「だからその… 君の気持ちを僕は

志希「にゃはは~ それは何か勘違いしてるねプロデューサー君?」

モバP「えっと…え?」

志希「志希ちゃんはきまぐれなの~
ただそのきまぐれがプロデューサーだけに向いてるだけ♪」

モバP(まったく…)

モバP「こりゃ僕の完敗だよ、じゃあ、晩御飯は何がいい?」

志希「んーとねー タバスコたっぷりのピザがいい~♪」

モバP「…それを僕も食べるのか?」

志希「もっちろーん♪」

モバP(明日は血便かな…)



―――――――

モバP「あとさ、ルキトレさんと話してるとき、 
    俺から雄の匂いがしたのって本当か?」

志希「んー? あれは嘘だよー?
プロデューサーの目つきがちょっとやらしかったからからかっただけ~」

モバP「…やっぱ今夜の晩御飯は山盛りのレバーな。
    もうレッスンで貧血になりたくないだろ?」

志希「え…ひどくない?」



つづく

医務室で志希が抱きついてからは上の話と別の話も一応考えてあったんですが、
シリアスっぽい雰囲気にしたかったからこちらを選びました…キャラ崩壊スマヌ

次はもっとイチャつかせます、たぶん

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