【艦これ】マイナー百合カプSS その3【百合】(リクエスト) (63)


艦これマイナー百合カプのオムニバス形式SSの第3弾です

オムニバス形式なんで、前作を読んでいなくても問題ない内容になっております

今回は以下の内容でお届けする予定です
タイトルのとおり、第2弾でいただいたリクエストの一部を書かせていただきました

村春雨、いかすみ(雷霞)、涼風満潮、鳥海秋津洲、衣笠初雪


※本シリーズの過去の作品はこちら
その1 【艦これ】マイナー百合カプSS【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1451808658/)
その2 【艦これ】マイナー百合カプSS その2【百合】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454836039/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459675287


まずは村春雨からスタートです、よろしくお願いいたします


【鎮守府 駆逐艦寮 共用キッチン】


村雨「あら、春雨じゃない♪」

春雨「あ…村雨姉さん!」

村雨「難しい顔して、どうしたのかしらん?」

春雨「あの、えっと………今作っているものが、なかなか上手くできなくて」

村雨「あら珍しい。春雨、料理得意だったわよね?」

春雨「スイーツはあんまり作ったことがなくて…はい」

村雨「ふぅん、そういうものなのね。何を作ってるの?」

春雨「えっと、ケーキ、なんですけど…」

村雨(ふむふむ、この春雨の歯切れの悪さ、そしてケーキ…)ピーン


村雨「分かったわ!提督の誕生日に手作りケーキを贈るってことね!」

春雨「え?」

村雨「提督の誕生日、明日だものね。こないだ金剛さんがキッチンで悪戦苦闘してたのを見たし」

春雨「あ……そうじゃなくて」

村雨「皆まで言うなってやつよ!私、スイーツなら自信があるの。手伝ってあげる!」

春雨「ありがとうございます、助かります!…あっ、じゃなくって…」

村雨「ちなみに、どんなケーキを作るの?」

春雨「ガトーショコラです」

村雨「わぉ!私の一番好きなケーキじゃない!よく作ったりもするのよ」

村雨「じゃあー、村雨のちょっといいレシピ、教えてあげる♪」

春雨「は、はい!」

春雨「(結局押されちゃったけど…いいのかなぁ)」


~~~(数刻後)~~~


村雨「いい感じいい感じ。あとはこうして……じゃーん!完成です!」

春雨「や、やりました!」

村雨「やっぱり春雨はすごいわ、途中から私が何も言わなくてもできちゃうんだもの」

春雨「そんな………姉さんの説明がとても分かりやすいからです」

村雨「謙遜しなくていいのよ。さ、とりあえず冷蔵庫で保管して、明日提督に…」

春雨「ち、違うんです!」

村雨「え?」

春雨「司令官にも、日ごろのお礼に、別に用意してはいるんですけど、これは違くって…」

村雨「あら、そうだったの」

春雨「というか、第二駆逐隊からということでこないだ司令官への万年筆をみんなで買いにいったじゃないですか」

村雨「あっ、そうだったわね………お恥ずかしながら、すっかり忘れてましたぁ」ペッコリン

春雨「ふふ。意外ですね」


村雨「じゃあ、これは一体誰に?」

春雨「村雨姉さん、今日が何の日か、覚えてます?」

村雨「もっちろん忘れるわけないわよ。春雨がこの鎮守府に来た日で、私と春雨が感動の再会を…あっ」

春雨「はいっ!」

村雨「私ったら、これまたうっかり…」

春雨「というわけで、このケーキは、いつも私に優しくしてくれる村雨姉さんに食べてほしくて作ってたんです」

春雨「なかなか言いだせなくてごめんなさい。村雨姉さんに料理を教えてもらえることが嬉しくて…」



村雨「うぁーん、ありがとう春雨!だーい好きよ!」ギューッ

春雨「は、はい!私も姉さんのこと、その、大好き、です、はい…!」

村雨「私の好きなケーキがガトーショコラってことも覚えてくれてたのね。折角だから春雨も一緒に食べましょう?」

春雨「いいんですか?」

村雨「いーのいーの。だってこれは、2人の記念日に、2人で作ったものなんだから♪」

春雨「はいっ!じゃあいただきます!」

村雨「提督用だと思ったからビター目にしたけど、2人で食べればきっといい感じの甘さになるかもよ?」

春雨「楽しみです、はいっ!」


以上、村春雨でした
つづいて、いかすみ


【鎮守府 食堂】


霞「はあ………」

雷「霞じゃない。どうしたのよ、元気ないわね」

霞「雷…」

雷「今度の作戦における旗艦様が、そんなんじゃダメよ!」

霞「別に。なんともないわよ」

雷「そんなはずないわ、私の目は誤魔化せないんだから!」

霞「…」

雷「何か悩んでるんでしょ?」

霞「なんともないったら。いいから放っておいて」

雷「霞だったら、こういうときの私の性格、知っているでしょう?」

霞「…負けたわ。話せばいいんでしょ」

雷「はい、よくできました。向かい、座らせてもらうわね」

霞「どうぞ」


霞「…今日の演習中のことなんだけど。清霜にキツく言いすぎちゃったのよ」

雷「あら。なんでまた」

霞「今度の作戦は、清霜も参加することになってるんだけど、その意気込みが過ぎているというか」

霞「やたらと前に出たり、過剰に盾になろうとしたり、突出した行動が目立ってて」

雷「ふんふん」

霞「そのことを注意したら、強く言いすぎたのか、清霜も怒っちゃって…」


清霜『霞ちゃんには分からないもん!』


霞「って…」

雷「なるほどね~」


雷「きっと清霜も嬉しかったのね!」

霞「嬉しかった?どういうことよ」

雷「清霜だって、今回の作戦が初出撃ではないはずよ。でも、私の記憶では、霞が旗艦の部隊での出撃に関しては初めて」

霞「そういえば、そうかもしれないわ。よく覚えてるわね」

雷「きっと、霞の役に立とうと思って、張り切りすぎちゃったのね!」

霞「……そういうものかしら」

雷「そこを霞自身から注意されちゃったから、清霜もムキになっちゃったのね」

霞「…なるほど。わからないでもないわ」


雷「厳しいだけじゃダメ、間違っていることを頭ごなしに注意するだけじゃダメなのよ」

雷「まず、何故その子がそうしたのかを考えて、その意図を酌んだうえで、アドバイスをしてあげるの」

雷「察しのいい霞のことだから、ここまででどうすればいいかもう分かったでしょう?」

霞「…ええ。分かったわ。あなたが言うと説得力があるというか、とても参考になった」

霞「でも、とりあえずは清霜にさっきのことを謝らなきゃいけないんだけど、その、顔が合わせづらいというか…」

雷「それもきっと大丈夫よ!清霜だって霞のことを怒ってなんかいないもの!」

霞「だといいんだけど…」



雷「今だってほら、入口から不安そうな、謝りたそうな顔でこっちを見てるわよ?」

霞「えっ…?」バッ



清霜「(あっ、霞ちゃんこっち向いた…!)」

朝霜「なっ?きっとアイツももう怒ってなんかないって」



霞「あ…ほんと」

雷「ほら、行ってあげなさい!」

霞「ええ………雷、ありがとね」

雷「どういたしまして」


霞「あと…」

雷「ん?」

霞「また、何かあったら、その、相談にのってくれると、嬉しい…///」モジ

雷「もちろん!もーっと頼ってくれてもいいのよ?」

霞「あと、私が弱音を吐いていたことも、できれば内緒にしておいてくれないかしら…?」ボソッ

雷「はいはい」クスッ


雷「ほら、いつまでも待たせちゃ悪いわよ?食べ終わった食器は片しておくから、行ってらっしゃい」

霞「助かるわ。それじゃ、また!」ダッ

雷「頑張って!」





足柄「少し離れたところから2人の様子を見てたけど…あの見た目で、あんなママトークっぽい会話をするなんて最高すぎよ!」

那智「足柄よ、今回ばかりはお前の気持ち、わからないでもないぞ」

足柄「ちゃんママぁーーー!!」

那智「それは真似できない」


以上、いかすみでした
つづいて涼風満潮


【鎮守府 司令室】


提督「それでは、本日より当鎮守府の一員として頑張っていただきます」

満潮「よろしくお願いします!」

提督「今日のところは、先ほど話をしたようにゆっくり過ごしてください」

満潮「はい!それでは失礼します!」

ガチャ バタン


【鎮守府 廊下】


満潮「さて…」

涼風「おっ、アンタが今日着任の満潮だね?」タッタッタッ

満潮「そうだけど…あなたは?」

涼風「あたいは改白露型駆逐艦の涼風だよ!よろしくな!」

満潮「ええ、よろしく」


涼風「提督から聞いてるかもしれないけど、これからあたいがこの鎮守府の案内をするよ!」

涼風「普段であれば姉妹艦がそれをするんだけど、今、朝潮たちがみんな遠征に出ちまってるから、かわりにあたいが呼ばれたのさ」

涼風「本当は司令室で提督と一緒に挨拶するつもりだったけど、五月雨が…あ、五月雨ってのはあたいの姉貴でルームメイトなんだ」

涼風「その五月雨が、朝から部屋のタンスを倒しちまってさ。不思議だろ?どうやって倒したんだって話だよな」ハハハ

涼風「んで、二人ともケガはなかったからよかったんだけど、それを戻して整理してたらこんな時間になっちまってさ…」

満潮「わ、分かったわ。とりあえず案内をお願いしてもいいかしら?」

涼風「おっと失礼。つい話しこんじまうところだった!」

満潮「(大丈夫かしら…)」

涼風「それじゃ、案内開始っ!」


【鎮守府 食堂】


涼風「ここが食堂と酒保な。年中無休、朝は7時から、夜の21時までやってるんだ。満潮、昼食は済んでる?」

満潮「いえ、まだ…」

涼風「折角だから食っていこうか。奢るよ」

満潮「そんな、悪いわよ」

涼風「てやんでぇ、遠慮すんなって!着任祝いとお近づきの印に、な?」

満潮「そう?それじゃ、ありがたく奢ってもらうわ」

涼風「よし!じゃぁ注文してくるぜ!あたいは焼魚定食で、満潮は…ハンバーグ定食か」

満潮「ちょ、ちょっと何勝手に決めてるのよ!?」

涼風「や、何か好きそうだったから…」

満潮「何か釈然としないけど…実際好きだから、それでいいわ」

涼風「がってんだ!」


【鎮守府 工廠】


涼風「ここが工廠な!あそこにいる明石さんと、たまに夕張さんが、妖精さんと一緒に兵装とかの整備をしてくれてるんだ」

夕張「あっ、こら涼風!あんたまた電探に変なイタズラ描きしたでしょ!!」

涼風「やっべ、逃げるぜ満潮!」ダッ

満潮「ちょ、なんで私まで!」



【鎮守府 倉庫】


涼風「今日は……いないか」

満潮「真っ暗な倉庫だけど…こんなところに誰かいたりするの?」

涼風「いや、扶桑と山城に満潮が来たことを伝えようかなと思ったんだけどさ」

涼風「その二人はたまにここにいる時があるから、探すときには覚えておいてくれな」

満潮「何やってんのよあの二人は…。そういった挨拶周りは後で済ませるから今はいいわよ」

涼風「あいよっ」


【鎮守府 艦娘寮 廊下】


涼風「ここが満潮の部屋な。大潮と同室ってことになるな」

五月雨「~♪」テクテク

涼風「そしてこれがあたいの姉貴、五月雨」(後ろから肩ポン)

五月雨「ひゃあうっ!?」ビクッ

五月雨「ビックリした、涼風かぁ」ドキドキ

五月雨「あっ、今の衝撃で買ってきたお菓子落としちゃった」ガサガサ

涼風「さっきも話したけど、御覧のとおりドジっ子駆逐艦の代表格なんだ」

満潮「実の姉に対し随分ね…」


五月雨「あっ、ひょっとしてあなたが…」

満潮「本日付で着任した満潮よ。よろしく」

五月雨「はいっ!私、五月雨っていいます!よろしくお願いします!」ペッコリン

五月雨「あっ、お辞儀したらまたお菓子落としちゃった」ガサガサ

満潮「(ドジっ子だわ…!)」

涼風「な?」


~~~(数刻後)~~~


涼風「とまぁ、大体こんな感じかな」

満潮「かなり広いのね。見て回るだけでも結構疲れたわ」

涼風「でも、楽しかったろ?」ニッ

満潮「ええ、おかげさまで楽しかったわ」ニコッ

涼風「ほら、やっぱりあたいの思ったとおりだった!」

満潮「は?何が」

涼風「満潮はいつもどこか不安そうというか不機嫌そうというか、そんな感じの表情してたけど…」

満潮「やっぱりあんた失礼ね」


涼風「でも笑顔は絶対にカワイイんだろうなぁって思ってたけど、やっぱりそうだったな!」

満潮「はぁ!?な、なにバカなこと言ってんのよ!!」カァァ

涼風「おっ、照れ顔もなかなかどうして捨てがたいねぃ」

満潮「うるさいうるさいうるさい!!」///

涼風「これからもその笑顔を見るために、あたいも頑張るから、よろしくな!」

満潮「う~…!」

満潮「私、なんでこんな部隊に配属されたのかしら…」ナミダメ


以上、涼風満潮でした
ちょっとお時間いただいた後に(ゴメンナサイ)、鳥海秋津洲から再開させていただきます

乙乙。
気が向いたら
ゆらばり(由良×夕張)
祥鳳×漣辺りを
お願いできたら幸いっす。

>>28
おコメありがとうございます!

ゆらばり・しょうさざともに大好きなのでいつか書きたいです

とりあえず前回までにいただいているリクエストを消化した後に
また考えていきたいと思いますので、少々お時間をいただくかもですm(_ _)m

すいませんちょっと予想以上に時間空けちゃいました

それでは鳥海秋津洲から再開いたします


【鎮守府 廊下】


秋津洲「うーん、ちょっと困ったかもー…」テクテク

鳥海「秋津洲さん。どうしたんですか?そんな困り顔で…」

秋津洲「あっ鳥海さん!」

秋津洲「実は、今度の観艦式に、あたしも参加することになったんだけど…」

秋津洲「きっと色んな人が見に来るから、お化粧もバッチリにしないといけないんだけど、なかなか決められなくて…」ウーン

鳥海「もうそれほど日もないですからねぇ。もうじき予行も始まりますし」

秋津洲「かも…」シュン


鳥海「一応今回は、私も参加する予定ではありますが」

秋津洲「そうなの!?それは心強いかも!!」ガシッ

鳥海「とはいえ進行は事細かに決まってるので、並びも遠いかもしれませんが…」

秋津洲「そっか、そうだよね…」シュン

鳥海「(絵に描いたような一喜一憂ですね…)」


鳥海「でも秋津洲さん、特に何もせず今のままでも、とってもかわいいですよ」

秋津洲「そうでしょそうでしょ!二式大艇ちゃんはすっごくかわいいの!」

秋津洲「でも大艇ちゃんの魅力をもっと色んな人に伝えるためには、と思って…」

鳥海「あ、いえ、私が言ってるのは秋津洲さん御自身のことで…」

秋津洲「ふぇ?えええ!?」カァァ

秋津洲「あ、あたしなんて全然大したことないかも!魅力なんてないかも!」ブンブン

鳥海「そんなことないです。今もそうですが、何かに対して一生懸命に取り組む姿も秋津洲さんのステキなところですよ」

秋津洲「あ、ありがとう、かも…」テレテレ


鳥海「ひょっとして、今まで悩んでたのも、二式大艇さんの話だったんですか?」

秋津洲「うん!」

鳥海「そうでしたか。私てっきり………奇しくも恥ずかしいことを言ってしまいましたね」

秋津洲「とっても嬉しかったかも!」

秋津洲「そうだ。ここで会ったのも何かの縁、鳥海さん、一緒に大艇ちゃんの装飾を考えてほしいなー、なんて…」

鳥海「ええ、いいですよ。私でよければ」

秋津洲「やったぁ!」

鳥海「気合い入れ過ぎて、厚化粧だって言われないように気をつけましょうね」

秋津洲「かも!?」

以上、鳥海秋津洲でした

最後は衣笠初雪です
(本シリーズにしてはちょっと長めです)


【鎮守府 艦娘寮 廊下】


初雪「はあ……………」

初雪(私、ここで上手くやっていけるのかな………)

衣笠「おじょーうさん!」

初雪「はぅう!?」ビクッ

衣笠「そんな大きなため息ついてどうしたのかなー?って、キミ見ない顔だね」

初雪「えっと、5日前に着任しました、駆逐艦の初雪……です……よろしくお願いします」

衣笠「あー、君がそっかぁ!話だけは聞いてるよ。はじめまして、私は重巡衣笠!姉の青葉ともどもよろしくね!」

初雪「は、はい…よろしくお願いします…」


衣笠「それで、話を戻すけど、着任したての初雪ちゃんは何か悩み事があるのかな?」

衣笠「今なら衣笠さんのお悩み相談、新規着任サービスで、なんと無料で!引き受けちゃうよ!」

初雪「え…普段はお金とるんですか…?」

衣笠「あはは!ないない、いっつも無料だよ!初雪ちゃん面白いねぇ!」

初雪「は、はあ…」

衣笠「姉妹や同じ駆逐艦には言いづらい悩みもあるだろうし、話すだけでも楽になるかもよ!」

衣笠「んー、とはいえ、いきなり現れた人に相談するのもちょっと抵抗があるかな。じゃあ今日から友達になろう、初雪ちゃん!」

初雪「えっ………?」

衣笠「私じゃイヤかな…?」

初雪「そっそんなことないです!むしろ、嬉しい、です…」

衣笠「やったぁ!じゃあお近づきの印に、一緒に間宮さんとこ行こ!衣笠さんがおごってあげるね!」

初雪「は、はい…ありがとうございます…(元気な人だなぁ…)」


【鎮守府 甘味処『間宮』】


衣笠「ふー。いつ食べても間宮さんの料理は美味しいね。初雪ちゃんはどうだった?」

初雪「は、はい…とても…美味しかったです……」キラキラ

衣笠「よかった!初雪ちゃん甘いもの好きなんだね、キラキラしてるよ。また来ようね!」

初雪「はい……!」

衣笠「おっと、美味しすぎて本題を忘れるところだったね。初雪ちゃんはどんなことで悩んでたのかなー?」

初雪「あ、えっと、その………」

衣笠「うんうん、遠慮なく言ってねー!」


初雪「私…練習校からここに来たばかりなんですが…」

初雪「なんとか卒業できたけど…射撃とか……自信なくて……」

衣笠「うんうん」

初雪「それに…こないだ帰投した第一艦隊の人たちの大破した様子を見たら…なんだか怖くなって…」

衣笠「ふむふむ」

初雪「私…自信なくしちゃって……こんなんで、艦娘として、ここでやっていけるのかなって…」グスッ

衣笠「なるほどね~」


衣笠「この鎮守府はね、命令や当番業務のない時間帯は、結構自由に過ごすことができるんだ」

初雪「は、はい」

衣笠「加えて、通常の演習だけじゃなくて、自主訓練施設も充実してて、簡単な申請ですぐ使えるようになるの」

初雪「はい…」

衣笠「というわけで!衣笠さんとたくさん演習しよう!自信は経験から、だよ!」

初雪「え、ええ?」

初雪「(面倒なのはヤだな………)」

衣笠「演習頑張った後は、時々こうして甘いものを食べてさ!」

初雪「頑張れるかもしれない………!」


衣笠「よっし、そうと決まれば善は急げ、明日から早速始めようか!初雪ちゃん明日は大丈夫?」

初雪「は、はい…大丈夫…です…」

衣笠「やったぁ!じゃあまた明日、よろしくね!」


初雪(それから、私と衣笠さんの演習の日々が始まった)


衣笠「初雪ちゃん、射撃が苦手だってのは聞いたけど、逆に得意なことは何?」

初雪「隠れることとか…得意、です……へ、変ですよねこんなの」

衣笠「なるほど~。乱戦時に役立ちそうなスキルだね!」

初雪「!!」パァァ

衣笠「まずはその長所を伸ばしつつ、苦手な射撃も克服していこっか!」

初雪「はい…!」


初雪(時には、衣笠さんの尽力で深雪ちゃんたちと鎮守府近海の出撃をしたことも)


衣笠「提督にお願いして、近海哨戒の許可をもらってきたよ!実戦も経験しないとね!」

初雪「き、緊張します…!」

深雪「だーいじょうぶだって、深雪スペシャルが決まれば楽勝さ!」

衣笠「そうそう!初雪ちゃんも自信持っていこ!」


初雪(そうこうしている内に私の練度も上がり、ついに私の第一次改装が決定された…!)


【鎮守府 駆逐艦娘寮(初雪・深雪の部屋)】


深雪「おっ、なんだ初雪、お出かけか」

初雪「うん、ちょっと…衣笠さんのところへ」

深雪「おーぅ、いってらっしゃーい。にしても初雪も変わったよなぁ」

初雪「?」

深雪「ここに来た時なんかは部屋に閉じこもってなかなか外に出ようとしなかったのに、今じゃアクティブになったもんよ」ウンウン

初雪「そ、そうかな」


【鎮守府 駆逐艦娘寮 廊下】

初雪(…そうかもしれない。いや、きっとそうだ)

初雪(あれから私は変わった。自分に自信が持てるようになった)

初雪(…引きこもり気質なのは変わらないけど、こうして外に出るのも楽しみになってきた)

初雪(それもこれも、あの人のおかげ)

初雪(だからこそ、改装のことはあの人に一番に伝えたい。改めて、会ってお礼を言いたい…!)


【鎮守府 重巡艦娘寮 廊下】


初雪「あっ、いた。きぬがs………」


衣笠「そうなの!そういう風に青葉から聞いたんだ!」

加古「『青葉から聞いた』っていうと、かえって信憑性が薄くなっちゃうかもな」ハハハ

青葉「失礼ですねぇ!青葉の情報はいつだって正確ですよぉ」ムー

古鷹「青葉…その情報、どこから仕入れたの?変なことはしてない?」フアーン

青葉「ふ、古鷹まで!?」ガーン

衣笠「アハハ!」

  ガヤガヤ  ワイワイ


初雪「………」

初雪(そうか…あんなに明るい衣笠さんだから、周りには第六戦隊をはじめ、たくさんの友達がいる)

初雪(私はその中の一人に過ぎなくて。なのに特別な存在だなんて勘違いして、舞い上がって)

初雪「………」

初雪(こんな暗い考えばかりしてしまうなんて、やっぱり私は私なんだ。何も変わってなんか…)

初雪「部屋に帰ろ………」


衣笠「初雪ちゃーん!!」

初雪「!?」

衣笠「どうしたのこんなところで。駆逐の子が重巡寮に来るなんて珍しいね」

初雪「あ、あの、えっと…」

衣笠「まあいいや。聞いてよ初雪ちゃん!ていうかもう聞いた!?」

初雪「え……な、何を……ですか…?」

衣笠「青葉から聞いたんだけどね。今度の作戦!初雪ちゃんもメンバーに入ってるんだって!初めての作戦参加だね!」

初雪「え…そ、そうなんですか…?」


衣笠「しかもしかも!衣笠さんと同じ部隊!」

初雪「!!」

衣笠「嬉しいな~。私もいつか初雪ちゃんと一緒に作戦海域で戦いたいな~と思ってたんだよね」

衣笠「何でかは分からないけど、初雪ちゃんと一緒なら、きっといつもより頑張れそうな気がするんだ!」

初雪「わ……………」

衣笠「?」

初雪「わたしも…わたしも、すごい、うれしい、です…」ポロポロ

衣笠「わわっ、初雪ちゃん、泣かないで泣かないで」オロオロ


加古「おや~?衣笠ってば、駆逐の子つかまえて何やってんだ~?」ニヤニヤ

衣笠「ち、違うよ!?衣笠さんが意地悪したわけじゃないよ!?」

古鷹「ほら、衣笠」

衣笠「あ、うん、そっか」

衣笠「初雪ちゃん」ギュッ

初雪「!!」


衣笠「初雪ちゃんが今日まですごく頑張ってきたこと、衣笠さんが一番知ってるよ」

衣笠「そして、ついにそれが実を結んだんだ。おめでとう、初雪ちゃん」

初雪「あっ、ありがとう、ございます…!衣笠さん、の、おかげです…!」ポロポロ

衣笠「一番偉いのは初雪ちゃんだよ。逃げたい気持ちに打ちかった。それは紛れもなく初雪ちゃんの力」ナデナデ

衣笠「きっと次の作戦でも大活躍だよ!それにこの衣笠さんがついてるしね!」グッ

初雪「はい…!よろしくお願いします…!」


衣笠「あ、そうだ。ところで何で初雪ちゃんは重巡寮へ?」

初雪「あ…そうでした」グシッ

初雪「実は私、この度、第一次改装を行うこととなりまして…」

衣笠「おお!おめでとう!なるほど、それで作戦にも参加することになったんだね~」

衣笠「よし!じゃあ諸々まとめて間宮さんとこでお祝いだ!」

衣笠「これから先、作戦はもちろん、改装後の近代化改修とかでも忙しくなるから、鋭気を養わないとね!」

初雪「は、はい!」


青葉「それじゃ、青葉たちはこれで退散しますかね」コソコソ

古鷹「そうだね。お邪魔しちゃいけないからね」コソコソ

初雪「あ…みなさんも是非、一緒に、どうですか…?」

加古「えっ、いいのか?」

初雪「大勢の方が…きっと…楽しいです…!」

衣笠「初雪ちゃんのお願いを断るのは、衣笠さんが許さないぞ~?」

古鷹「じゃあ、そういうことなら…」

青葉「折角なんで、色んなお話を聞かせていただきましょうか」

加古「衣笠のおごりでな」

衣笠「それとこれとは話は別!」

初雪「ふふふ…」


初雪(以前の私だったら、こういうときに大勢でって発想すらなかったと思う)

初雪(私が私に自信を持てた…その機会をくれた衣笠さんには、どんなに感謝してもしきれない)

初雪「ありがとうございます、衣笠さん」

衣笠「ん?よく分からないけど、どういたしまして!」


~~~(それから数か月後)~~~


【鎮守府 本館 廊下】


衣笠「さって、今日も一緒に出撃だね、初雪ちゃん!」

初雪「がんばる………!」フンス

衣笠「おー、見違えたねー。初めてあったときの自信なさげな初雪ちゃんが懐かしいくらいだよ」

初雪「衣笠さんのおかげです…!」

初雪「そういえば…なんであのとき、私に声をかけてくれたの…?」

衣笠「んー、なんていうか、私はたまたま初雪ちゃんの後ろを歩いていただけなんだけど」

衣笠「すっごいキレイな髪の毛の子だなー、市松人形みたいでかわいいなーって思って」

衣笠「そんな子が大きなため息ついてるもんだから、気になって声かけちゃった!」

初雪「あ、ありがとう…ございます…」


衣笠「ほら、私の髪って結構クセっ毛でしょ?初雪ちゃんみたいな真っすぐでサラサラなのが羨ましくって」

初雪「私も…衣笠さんの明るい髪の色…その、大好き、ですよ…?」

衣笠「そう?初雪ちゃんに髪のことで褒められるのは嬉しいなぁ」

衣笠「おっと、時間だね。じゃあ、行こっか!」

初雪「はい!」


初雪(この後、私たちの部隊がサブ島沖海域の攻略で大活躍することになるんだけど、それはまた別のお話)

以上、衣笠初雪でした

これで今回のSSは全てになります。ありがとうございました


次回があるなら二水戦旗艦つながりで神通と矢矧とかやってほしい
このCPがあるのかわからんけど

とりあえず今後ですが、まだ消化していないリクエスト(前回いただいた分)について書ければ…と考えております

なお五航戦及び護衛組、さらにその周辺についてはリクエストも多かったので、
本シリーズとは別に(独立して)書くかもしれないです


あと、先月にこんなSSも書いていたのですが(宣伝)、
場合によってはそっちの続編も…と考えてはおります。多分。

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(https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1457255927/)

>>57
ありがとうございます!
神通さんと矢矧さんについては前回もリクいただいておりますので、
次回以降、書かせていただく予定であります、よろしくお願いします

あれ、二つ前の書きこみのURLがジャンプできない状態ですね
そこだけ修正しますゴメンナサイ

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