コスモスロンパ ~the Collabolation~ (93)

ダンガンロンパとカオスヘッドのクロスSSです。


注意事項

カオスヘッドの世界観がベースとなっています。

作品のキャラは全部出すことはできません。特にダンガンロンパのキャラはかなり少ないです。(出番は多いですが)

ダンガンロンパのキャラは公式では年齢不明ですが基本的に高校二年とします。動かしやすいので。

キャラの口調が違うところも多くあると思います。指摘していただければ直します。

作者はSS初心者なのであまりうまく書けないと思いますが読んでいただけると幸いです。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459653306

コラボレーションのつづりミスりました……
collabolation→collaboration

Chapter 1 

ボクは苗木誠。高校二年生。渋谷にある翠明学園という学校に通っている、ごく普通の高校生だ。

勉強、運動、娯楽、食べ物……何をとっても平凡。

ごく普通の高校生がごく普通の学園生活を送る……それがボクだ。


三住「ちーっす。苗木!」


彼は三住大輔、ボクの友達だ。

かなりの女好きで彼自身彼女がいるのにさらに何人もの女の子と付き合っているらしい。


三住「ああ、そういえば最近ニュージェネっていう事件起きているだろ?」


ニュージェネ、正確にはニュージェネレーションの狂気とは最近渋谷で起きている連続殺人事件のことだ。

今まで二件起きており、被害者はすべて残忍な殺され方をしているとか。

一件目は妊娠男、二件目はヴァンパイ屋という事件だ。

どちらもあまりに猟奇的で言葉では言い表せない。
詳細知りたければググってね。

キーンコーンカーンコーン

三住「おっともう授業始まるじゃん。また後でな!」

終礼後


???「あっ、あなたは苗木くんですか?」

苗木「は、はい」

舞園「私は舞園さやかです」

苗木「え? あの舞園さん?」

彼女は舞園さやか、国民的アイドルグループのボーカルだ。

超高校級のアイドル、とでも言うべきだろうか。

ボクは彼女と中学校が同じであったが彼女がそのことを覚えているはずはないだろう。


舞園「そういえば苗木くんって私と中学同じでしたね?」

苗木「え? ボクみたいな普通の人間を覚えているの?」

舞園「覚えていますよ。あなたは学校の池に迷い込んだ鶴を逃がしたじゃないですか。その時から話しかけようとしていましたが話しかけられなくて……」

舞園「苗木くんは優しいんですね」

苗木「ボクはあの時飼育委員だっただけだけど……」

舞園「実は私、あの時の鶴でして、苗木くんに恩返しするためにあなたに会いに来ました」

苗木「え?」

舞園「えへへ、冗談です」

舞園「私、今日この近くの学校に転校してきたんです」

苗木「そうなんだ」

舞園「それでたまたま苗木くんを見つけて話しかけたわけですよ」

苗木(ボクなんかの平凡な人間が舞園さんと話していていいのかな)

舞園「そんなに自分を卑下しなくてもいいですよ」

苗木「あれ? ボク何か言った?」

舞園「分かりますよ。エスパーですから」

苗木「え?」

舞園「あはは、冗談です。でも苗木くんは優しいし、とっても前向きですから」


家の前


苗木「じゃあ、ボクの家はここだから。じゃあね」

舞園「近いですね。私もすぐそこです。明日も一緒に帰りましょうね」

苗木「うん。また明日」

次の日

三住「やあ、苗木」

苗木「おはよう、三住クン」

三住「なあ、聞いてよ。おおタク、ちょうどいいところに来た」

西條「うう……おはよう三住くん」


彼は西條拓巳。彼はあまり学校に来ない。
学校に来る意味がないと思っているらしい。
実はボクは彼とはあまり喋ったことはない。近寄り難い雰囲気を纏ってるからね。


三住「実はなあ、昨日、俺このクラスで三人目の女子をオトしたんだよぉ。誰だか聞きたいか? 山田だよ山田。チョー可愛いだろ?」

三住「三人落としたことだしこのクラスの女子はみんな俺のモンさ!」

苗木「でもあんまほかの女の子とばっか話してると彼女さんに刺されるよ?」

三住「ご心配なく。俺が刺されるわけないさ。だって俺ってチョーイケメンだからなー」

下校時

苗木「舞園さん」

舞園「今日も一緒に帰りましょう」

苗木「うん」

キーン

舞園「何か妙な音が聞こえませんか?」

苗木「このキーンという音のこと?」

舞園「はい。何かこの音を聞いていると凄く不快になりますね」

苗木「ちょうど向こうの方から聞こえてるようだけど」

舞園「向こうの方は人通りも少ないですし行かない方がいいかと思います」

苗木「そうだね」

どっひゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

舞園「何?」

苗木「誰かの悲鳴?」

???「どっひゃー!」ダダダダダ

苗木「うわっ」ドカッ

舞園「苗木くん、大丈夫ですか?」

苗木「いてて……ボクは大丈夫だけど今のは……?」

一時中断

クロスか、期待

カオヘは知らないが期待

再開

舞園「何?」

???「どっひゃー!」ダダダダダ

苗木「うわっ」ドカッ

舞園「苗木くん、大丈夫ですか?」

苗木「いてて……大丈夫だけど今のは?」

セレス「あらら、これは失礼」

舞園「あなたは誰?」

セレス「わたくしはセレスティア・ルーデンベルクですわ」

苗木「は?」

舞園「外国の方ですか?」

セレス「いいえ違いますわ。私の出身は栃木の餃子のおいしいところでございます」

苗木「本名は?」

セレス「セレスティア・ルーデンベルク」

苗木「は?」

セレス「セレスティア・ルーデンベルクでございますわ。セレスとお呼びください」

舞園「あなたの本名を聞かせてもらいたいのです」

セレス「あらあら、わたくしが名乗ったのですから貴方達も名乗るのが礼儀ではありませんか?」

苗木「ボクは、苗木誠だ」

舞園「私は舞園さやかです」

セレス「苗木くんと舞園さんですか。それではごきげんよう」

苗木「あなたの本名は?」

セレス「だからわたくしの本名はセレスティア・ルーデンベルク、それ以上でもそれ以下でもありませんわ」

舞園「これ以上聞いても無駄です。諦めましょう」

うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

苗木「また悲鳴が!?」

舞園「今度は何ですか?」

苗木「あそこに何があるっていうんだ?」

セレス「貴方方に忠告がありますわ。あそこには死体があります。あまり近づかない方がいいと思いますわ」

セレス「貴方方に忠告がありますわ。あそこには死体があります。あまり近づかない方がいいと思いますわ」

苗木「死体って……」

舞園「まさか……」

セレス「そう。死体ですわ。明日にはニュージェネだとか大騒ぎするんでしょうね」

舞園「あなたは犯人なの?」

セレス「なんて人聞きの悪いアイドルなのでしょうか? わたくしが犯人な訳ありませんわ」

舞園「人聞きの悪いアイドルですって!?」

セレス「人殺し、なんて無益なことでしょう」

セレス「わたくしは貴方達みたいに暇ではないので……」

舞園「何よあいつ、ムカつくー」

苗木「あまり気にしない方がいいよ」

舞園「第一苗木くんにぶつかっても全然反省した素振りしないし」

苗木「ボクは大丈夫だから。じゃあね」

舞園「ま……また明日……」

そうしてボクは舞園さんと別れた。

Chapter1 END

とりあえず1章終わりです

>>10>>11
ありがとうございます

乙乙、期待してる

>>17ありがとうございます
とりあえずたえちゃんは便利
どっひゃーとビチグソは便利

カオヘキャラがあまり出てきてないけど後々何とかします。
そもそも原作からして序盤は少ないし

再開

Chapter2


次の朝

テレビ「ニュージェネ第三の事件か!? 渋谷で殺人事件 次は張り付け!」

苗木「やっぱりニュースになってる」

苗木「人の命は限りなく軽い。当事者以外にとっては……」

数日後


ボクは舞園さんと渋谷の街中を歩いている
その時、とある路地で事件は起きていた

舞園「この街は何でも揃いますね」

苗木「うん。いろいろな店があるからね」

セレス「どっひゃぁぁぁぁ!」

苗木「え?」

舞園「この声は!?」

細い路地

???「おい、見えるのか」

セレス「何が……?」

???「見えるのかと聞いている!」

セレス「どっひゃぁぁぁぁ!」

舞園「危ない!」

苗木「え? 何が?」

舞園「そこのあなた、止めなさい!」

???「……」

舞園「危ないでしょ! ほら、セレスさん、立って」

セレス「……うん」

???「ふん、お前も見えるのか」

舞園「え??」

セレス「何の話です?」

???「見えるのだな」

セレス「だから何の話なのですか?」

???「ふん、貴様らには力があr」

セレス「見える見えるって何のことか聞いてるんだよこのビチグソがぁぁぁぁぁぁ!」

舞園「ひゃぁ」ビクッ

???「なっ」ビクッ

セレス「わたくしはてめぇが何の話をしているか聞いてんだよこの厨二病!」

???「」ガタッ

苗木「」ビクッ

???「そ……そんなに怒鳴らなくてもいいではないか」

セレス「それは失礼。でもあなたがわたくしの質問に答えないのが悪いのですよ」

セレス「見える、見えない。あなたは何の話をしているのでしょう? それが分からない限りはこちらも答えようがありませんわ」

???「こ……この……剣の……話だ」

セレス「あァ? もっとはっきり言えよこのヘタレが!」

???「こ……この剣、ディソードの……話だ」

セレス「で、この剣が見えるとどうなるというのです?」

???「の……能力を持っているのだ。奴らが欲しがっている能力をな」

セレス「ぼかすんじゃねーよボケェ!」

???「」ビクビク

セレス「でも、その前にまずあなたの名前と身分を教えてもらいましょう。話はそれからです」

蒼井「さ……翠明学園三年の蒼井セナ……だ」ビクビク

セレス「蒼井セナですか。わたくしはセレスティア・ルーデンベルク、こちらは舞園さやか殿でございますわ」

セレス「ところで、先程の能力とは何なのでしょうか?」

蒼井「ギ……ギガロマニアックスという能力だ。簡潔に言えば私のこの剣、ディソードが見える能力ということだ」ビクッ

セレス「奴らに狙われる、その奴らとは何者なのでしょうか」

蒼井「の、希テクノロジー」

セレス「希テクノロジー、あの医療機器メーカーですか」

蒼井「フン、お前達《三人》も集められたのだな」

苗木「それは違うよ!」

BRAKE!

蒼井「え?」


苗木「ボクにはその剣は見えていない。だからボクにはこの話はさっぱりなんだ」


蒼井「そうか。でもどちらにしろ合計三人か。悪くはない数だろう」


蒼井「私は駅前の電車にいる。エr……何かおかしなものを見たら私に教えろ。例えば知り合いの奴ののディソードとかな……」

セレス「ということらしいですわ。ふふ、恐喝は便利ですね。それではごきげんよう」

舞園「……」

苗木「……」

苗木(これがセレスさんの本性なんだな……)

舞園「この前の事件の件といい今回の件といい何か不吉な予感がしますね」

苗木「こういうときは……①探偵に行く②占いに行く」



多数決で次書くときに多かった方へ行きます
たまに投票や安価をとりますが、これによってストーリーが三つ程に分岐します

投下

苗木「最近少し不安だから占いに行こうか」

舞園「いい考えですね。私も賛成です」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

葉隠「今日は何の用があるんだべ?」

舞園「占いをしていただこうと思って」

葉隠「その話、乗ったべ! 何の占いをして欲しいんだべ?」

舞園「最近、ニュージェネ事件が起こってて物騒じゃないですか。ですから今後の事件がどうなるかを教えてほしいんです」

葉隠「俺の占いは三割当たる!」

舞園(つまり七割外れるってことですね)

葉隠「次の事件はここから西の方で起こるべ。木造住宅に放火されて中の女の子が焼かれるべ。それで焼かれた女の子はなんとなんとなんと……首をチョン切られてるべ!!!」

葉隠「次は模擬刀で事件が起こるべ」

舞園「模擬刀ですって?」

葉隠「そうだべ! つまり、模擬刀の先制攻撃だべ!」

苗木「は?」

葉隠「ここまでなら特別大サービスで1000円だがどうするべ?」

葉隠「これ以上やると5000円に値上がりするべ!」

舞園「こんな適当な占いで5000円とかぼったくりじゃないですか!」

葉隠「ならここで終わりだべ。帰った帰った!」

舞園「この占い、三割当たるってことは七割外れるってことですよね?」

苗木「まあ、そうだね」

舞園「そこから考えると二つとも外れる確率が49%……半々ですね」

舞園「二つとも当たる確率が9%。せっかくでしたら私たちが巻き込まれるかどうかくらいは聞いておくべきでしたね」

苗木(そもそもあの占いが七割外れるとかいうのも適当だよ。そんなのを信じちゃいけないって)

舞園「それを言ってしまったらおしまいですよ」

苗木「ボク何か言ったっけ?」

舞園「分かりますよ。エスパーですから」

苗木「え?」

舞園「冗談です。ただのカンです」

苗木(もしかしたら舞園さんに占いやってもらった方がいいのかもね)

とりあえずここまでです。

Chapter3

学校

三住「おぅ苗木、今日の化学の実験上手くできたか?」

苗木「うん。鉛と硫酸で電気起こすやつだよね」

三住「俺ちっとも上手くいかなくてな……このままじゃテスト死亡だぜ」

苗木「あはは」

三住「テストなんかとれなくても俺ってイケメンだし女の子にモテなくなることはないな」

三住「本当に実験、コツとかないのか?」

苗木「コツも何も普通にやればできると思うけど」

三住「まあいいか。ところであいつ誰だ? 俺は学校のこの女子全員知ってるがあいつは見たことねぇぞ?」

???「……」

苗木「さぁ?ボクは見たことないな」

三住「でもよぉ、結構いい女だと思わねぇか?」

???「……」

ぐにゃん

苗木(うっ、急に違和感が……頭がぐにゃって……)

三住「どうしたんだ? 苗木? 調子悪いのか?」

???「そうじゃないかな~。ほら、だってまーくんは真面目だし疲れちゃったんだよ」

三住「そうだなリミ。おい苗木、あんまり調子が悪いなら遠慮せず俺に言ってくれよな」

苗木「三住くん?どうしちゃったの? というかこの女は誰なの?」

リミ?「どうしたの?まーくん?」

三住「どうかしてるのはお前の方だろ。おい、ドッキリなのか?リミのバカ頭で考えたドッキリなのか?」

三住「こんな低レベルなドッキリで俺は嵌められないぞ」

リミ?「本当にあたしのこと、忘れちゃったの?あたしは確かに勉強とかあまりできないけど、そういうのはひどいと思うな……たはは」

ぐにゃあ

苗木(うぅ、また頭が……)

リミ?「本当は覚えているんじゃないの?」

苗木(本当に知らない)

苗木(ボクは知らない……)

リミ?「知ってるよね。あなたは知ってるはず。あたしのこと。あたしの名前……」

今回はここまでとします。
後でまた投下します。

閃きアナグラム
さ?は?りみ

苗木「うーん」

さきはたりみ

苗木「サキハタ……リミ?」

咲畑「おー、やっぱり覚えててくれたんだね!ビシィ!あたし、咲畑梨深でーす!」

苗木(なんでこんなに頭がぐにゃんと……筆箱で頭押さえてないとボク、どうにかなっちゃうよ……)

苗木「ごめん、ボクちょっと保健室行ってくる。頭痛がひどくて」

三住「おい、本当に大丈夫か?記憶喪失にでもなったのか?」

苗木(本当にボク、どうしちゃったのかな?)

苗木(三住クンの言うように記憶喪失?)

苗木(いや、そんなのあり得ない。だって三住クンだって最初誰あいつみたいなこと言ってたし)

苗木(今日は一旦帰って明日また他の人に聞いてみよう)

今日はここまでです
書き溜め消滅したから次は遅くなるかもしれません

再開だべ!




苗木(うーん、今日はおかしな日だったな)ガサゴソ

葉隠『これ、俺からのプレゼントだべ! 筆箱か何かに入れておいたら役に立つべ!』

苗木(占いでもらったお守り、筆箱に入れたんだけど……。ちっとも役に立たないじゃないか)

苗木(ていうかこれ、妙に重いし。中身は何だろう……)

苗木(これ、鉛だ。今日化学の実験で見たから間違いないよね)

苗木(でも何で鉛なんだろう)

苗木(とりあえず明日も筆箱に入れておくか。信用できないけど気の持ちようだね)

みす



苗木(うーん、今日はおかしな日だったな)ガサゴソ

葉隠『これ、俺からのプレゼントだべ! 筆箱か何かに入れておいたら役に立つべ!』

苗木(占いでもらったお守り、筆箱に入れたんだけど……。ちっとも役に立たないじゃないか)

苗木(ていうかこれ、妙に重いし。中身は何だろう……)

苗木(これ、鉛だ。今日化学の実験で見たから間違いないよね)

苗木(でも何で鉛なんだろう)

苗木(とりあえず明日も筆箱に入れておくか。信用できないけど気の持ちようだね)

翌日


苗木(ボクはあまり咲畑さんに近寄らないようにした)

三住「ようタク。お前、今日学校来る日か?」

西條「うん……」

苗木(西條クンも咲畑さんを警戒している?)

苗木「ちょっと、西條クン」

西條「はいい!」

苗木「そんな驚かれても困るよ。ちょっと二人だけで話したいから来てくれない?」

西條「う……うん。わ、分かったよ」

咲畑「えー、なになにー。あたしも気になるな~。あたしもついてっていい?」

西條「来るな!悪魔!」

苗木(悪魔?)

咲畑「ひどーい。でも何と言われてもあたしは引き下がる気はありませーん」

三住「おい、梨深、やめろって。二人だけで話をしたがってるじゃん」

咲畑「そこまで言うなら仕方ないな~」


西條「な……苗木くん、と、ところで話って……何?」

苗木「咲畑さんのことだよ」

西條「ふぇっ?」

苗木「咲畑さん、いったい何物なの? いきなり入ってきて……。三住クンどうしちゃったんだろう」

西條「どど……どういうことなの?」

苗木「三住クン、最初は咲畑さんのこと、知らない感じだった」

苗木「でも、すぐに打ち解けたんだよ。まるで昔から友達だったみたいに……。クラスメイトもみんな違和感に気付かない……」

苗木「西條クンは何か知ってること、ある?」

西條「ぼ、僕?」

西條「僕はね、き……昨日、僕、け……警察に事情聴取されたんだよね」

苗木「警察に?」

西條「ううん、僕はやってないんだよ……」

苗木「やってないって?」

西條「に、ニュージェネのことだよ。ぼ……僕、張り付けの現場、見ちゃったんだ……!」

苗木「え?」

西條「そそ……そこに居たんだよ。あの……悪魔が……咲畑梨深が……」

西條「うわーーー!殺される殺される死にたくない死にたくない死にたくない」

苗木「ちょっと、西條クン、落ち着いてよ!」

西條「死にたくない死にたくない……うわーーー!」タタタタタ

苗木「待って!西條クン!」

場所:不明

?1「第2世代の開発は順調かね?」

?2「まさか停滞している、なんてことはないよな?」

?3「ご安心を。至って順調です」

?1「ならいい」

?2「これだけの資金と人員を投入しているのだ。失敗されては困る」

?3「完成まであと一ヶ月弱といったところでしょうか」

?1「大体予定の範囲内だな」

?3「また、ギガロマニアックスのCODEサンプルも四つ揃っています。五つあればそこそこの働きもしてくれるでしょう」

?2「これが第2世代、ノアⅡのソフトウェアといったところか」

?3「はい。しかしハードが完成しないことには無用の長物。引き続き支援をお願いします」

翌日・朝

苗木「……」

セレス「あら、苗木くん。おはようございます」

苗木「あっ、セレスさん、おはよう」
セレス「朝から深刻そうな顔をして……。何か嫌なことあったのですか?」

苗木「まあね……。でも大丈夫だよ。心配してくれてありがとう」

セレス「それなら良かったですわ。ところで、今日の夕方、お暇ですか?」

苗木「特に用事があるわけではないけど。どうしたの?」

セレス「今日、わたくしと付き合って頂けますか?」

苗木「え?」

セレス「嫌なのですか?」

苗木「そういうわけではないけど……」

セレス「それでは、今日の四時にここで集合でどうです?」

苗木「ボクは大丈夫だよ」

セレス「お決まりですわね。苗木くん、学校頑張ってくださいね」

苗木「セレスさんもね」

学校・朝礼

先生「えー、では、今日は転校生が入ることになった」

生徒1「ちっちぇー」

生徒2「胸もちっこいのか?」

生徒3「おい、お前、胸のことしか頭にないのかよ」

先生「な、折原、挨拶しろ」

折原「……」

先生「えー、この子は折原梢だ。どうやら緊張してるようだね」

生徒2「声もちっこいんだな」

生徒1「なあ、ところでお前はちっこいのとおっきいの、どっちが好きなんだ?」

先生「席はこの列の一番後ろだ。みんな仲良くするんだよ」

朝礼後

咲畑「ねぇ、タク~、転校生の子と何話してたの? すっごく気になる~」

西條「……」

咲畑「あたしにも教えてよ~。友達でしょ?」

苗木「ねえ、咲畑さん」

咲畑「何?」

苗木「西條くんも疲れてるようだし、放っておいてあげた方がいいと思うよ」

咲畑「ふーん」

苗木「西條クンは人見知りだし、キミだって出会ったばっかりでしょ?」

咲畑「!」

苗木「どうしたの?」

咲畑「ねえ……」

苗木「何? ボクでいいな、相談に乗るよ」

咲畑「あなたは、何者なの?」

苗木「え?」

咲畑「……」

苗木「……」

咲畑「ごめんね。変なこと聞いちゃって」

咲畑「でもね、あなたにはひとつお願いがあるの。これ以上、タクには近付かないで」

苗木「何で?」

咲畑「とにかくやめて。あなたが何者かは知らないけど。さもなければ……」

西條「お前こそ何者だよ! いきなり現れて……僕の……唯一、今、話のできる友達に……僕と話すなとか」

咲畑「ちょっと、タク!」

西條「お前は……悪魔だよ。ニュージェネことを抜きにしても……悪魔だよ!」

咲畑「落ち着いて! あたしの話を聞いて!」

西條「誰が聞くもんか!」

咲畑「ねえ、タク!」

西條「もう二度と僕に話しかけないで」

咲畑「タク……」

今日はここまでです

カオヘベースだけど大きく話は原作と異なります
独自解釈や設定もあり。気付いている人もいると思いますが既にあります
また、事件の順番も変えてあります

放課後


苗木「あの、西條くん」

西條「苗木くん?」

苗木「今日はありがとう」

西條「え?」

苗木「あんな変なことに巻き込まれて……。キミがいなかったらどうなっていたことやら」

西條「そ……それくらい当たり前のことだよ。ぼ、僕と君は、友達だからね」

苗木「友達?」

西條「そ、そうだよ。それどころか僕とまともに話できるの、き、君だけなんだよ」

苗木「やっぱ、咲畑さんのこと?」

西條「うん……。みんな、洗脳されてて……」

苗木「……」

西條「ねぇ」

苗木「何?」

西條「迷惑じゃなかったら……一緒に帰ってくれないかな……」

苗木「え?」

西條「僕、一人じゃ、怖いんだ……」

苗木「もちろんだよ。ボクもキミに助けてもらったし、お互い様だよ」

西條「あ、ありがとう」

苗木「でも、ボク、今日は人と会う約束してるんだけど、大丈夫? 結構変わった人だけど」

西條「ぼ、僕は多分大丈夫だけど、め、迷惑だったりしない?」

苗木「大丈夫だと思うよ」

公園


苗木「ボクができるのはこんなもんだけど狛ったらまた言ってね」

西條「う……うん。ありがとう」

西條「ね、ねぇ……、あの人が、き……今日会う人??」

苗木「うん。セレスさんっていうらしいんだ」

西條「え? セレス?」

苗木「こんにちは、セレスさん」

セレス「あら苗木くん、こんにちは。そちらはあなたのお友だちですか?」

西條「そ、そうだけど……」

苗木「こんにちは、セレスさん」

セレス「あら苗木くん、こんにちは。そちらはあなたのお友だちですか?」

西條「そ、そうだけど……」

セレス「わたくし、セレスティア・ルーデンベルクと申します」

西條「は?」

セレス「わたくしの名前はセレスティア・ルーデンベルク、そういうことですわ」

西條(もしかしてハンドルネームだったりする? それなら僕もハンドルネームで名乗るべきかな?)

セレス「それで、あなたは?」

西條「ナ……ナイトハルト。疾風迅雷のナイトハルト」

セレス「ナイトハルトくんですね。初めまして、ナイトハルトくん」

苗木「え? ナイトハルト?」

西條「そ、そうだよ。僕はナイトハルトだよ!」

西條「こ、こちらこそよろしく、セ、セレスさん」

セレス「よろしくお願いしますわ」

今回はここまでです

苗木「ところでセレスさん、今日は何をしたいの?」

セレス「今日ですか。わたくし、探偵に行こうと思っておりまして」

西條「た、探偵?」

セレス「そうですわ。わたくしの周りで最近おかしなことが起きておりますので」

西條「僕も最近、変なことばっかりだよ……ふひひ」

セレス「それなら行かない理由、ありませんわね」

信用調査フリージア

百瀬「あら、こんにちは。私、ここの代表の百瀬克子よ」

セレス「よろしくお願いしますわ」

百瀬「昨日電話してくれたやす」

セレス「和菓子、持ってきましたわ。差し入れです」

百瀬「あら、気が利くじゃない! ありがとう!」

セレス「早速ですが本題に入りましょう」

百瀬「何があったの?」

セレス「最近、わたくしとそちらの苗木くんが奇妙なことに巻き込まれているようでして」

西條「ぼ、僕もだよ」

百瀬「変なこと、ねぇ。どういうことかしら?」

西條「に、ニュージェネのこと……」

セレス「わたくしは派手な剣を持った女のことですわ」

百瀬「ニュージェネのこと? 大変じゃない!」

西條「ぼ、僕……張り付けの現場、目撃しちゃったんだよ……」

セレス「わたくしも第三の事件の被害者、目撃しましたわ」

西條「き、君も?」

百瀬「まあ! 犯人とは鉢合わせにならなかった?」

セレス「ええ」

西條「!」

西條(もしかして本名を名乗ってない彼女が咲畑梨深、悪魔女なのか?)

セレス「どうかしました? 顔が真っ青ですわよ?」

西條「な、何でもないよ……」

セレス「まあ、あの光景を思い出してしまったなら無理はありませんわね」

百瀬「これは災難だったねぇ」

西條「……」

セレス「はい。あとあの剣、何でしょうね」

苗木「ボクは見てないから分からないよ」

セレス「え?」

判「剣、か」

百瀬「あら、判ちゃん! 盗み聞きしちゃダメでしょ!」

判「はは、これは初めて聞く情報だ。操作の参考にさせてもらうよ」

判「ところで西條くん、例の悪魔には襲われたりしてないかい?」

西條「今のところは大丈夫だけど……」

百瀬「ねえ、悪魔って何なの?」

判「どうせこいつの幻覚か妄想の話だ。真に受ける必要はないぞ」

百瀬「いやでも今ってGEレートが異常なんだよ。そんな簡単に片付けられるもんじゃないの」

苗木「GEレートって?」

百瀬「なんでもないわ。西條くん、悪魔の話、聞かせてちょうだい」

西條「うん……」

西條「……うっ」

西條「やっぱり無理……」

百瀬「トラウマになってるのね。あまり酷いようならみてもらった方がいいわよ。AHの病院にいる高科っていう先生なら親身になってくれるわ」

西條「高科先生か……」

百瀬「そうよ。一人で無理しちゃ駄目。あんたには友達がいるじゃない」

苗木「そうだよ」

西條「うん……。ありがとう」

百瀬「また困ったことがあったらうちに来なさい。いつでも歓迎するわよ」

判「悪魔のこと、警察でも調べておくからな」

セレス「はい。ありがとうございました」

苗木「ありがとうございました」

西條「あ……ありがとうございました……」

苗木「あっ、舞園さん」

舞園「苗木くん、こんばんは」

セレス「お久しぶりですね」

舞園「それで、そちらは?」

セレス「ナイトハルトくんですわ」

舞園「ナイトハルト?」

苗木「いや、コイツはに」

セレス「ナイトハルトくんですわ」

苗木「え?」

西條「まあ、そ……そうだよ。ぼ、僕はナイトハルトだよ」

舞園「ナイトハルトくんですか。変わった名前ですね」

西條「もしかしてキミ、あの有名なアイドルの?」

舞園「はい。そうですよ」

西條「へえー」

舞園「でも私、やらないといけないことがあるのでお先に失礼します」

セレス「そうですか。おやすみなさい」

苗木「バイバイ、舞園さん」

舞園「あの、ちょっと苗木くん、いいですか?」

苗木「どうしたの?」

舞園「明日は学校休みですけど……朝、いつもの公園に行けますか?」

苗木「え? 別に行けないことはないけど」

舞園「それでは決まりですね。じゃあ、また明日です」

再開

セレス「ところで苗木くん、悪魔女ってどういうものでしょうか?」

苗木「さあ? ボクにはよく分かんないよ」

セレス「ナイトハルトくんはご存じですよね? よろしければ教えていただきたいですが」

西條「えっ? でも……」

苗木「ボクも教えてほしいな」

セレス「お願いしますわ」

西條「う、うん……。分かったよ」

西條「あ、悪魔女はニュージェネの犯人なんだ。ぼ、僕や僕の知り合いが警察に疑われたりしてるけど、真犯人はあの女なんだ」

セレス「具体的にどういう感じでしょうか?」

西條「ええ、ええと……髪は……ピンクで、翠明の制服着てて……」

苗木「いきなり現れたんだよね」

西條「そう……。いきなり僕の家に押し掛けてきて……あたしたちは友達とかい言い出して……」

西條「で、でも……悪魔の能力……で外見なんて、簡単に変えられると、思うな……」

セレス「悪魔の能力?」

西條「洗脳、だよ」

セレス「洗脳ですって?」

西條「僕と……苗木くん以外のクラスメートは……みんな洗脳されて……」

西條「悪魔の仲間に……」

ピュー

セレス「苗木くん! 上!」

苗木「え? うわっ!」

グチャ

苗木「!」

西條「うわ!」

セレス「あ……」

苗木「何、これ……」

西條「し、死体? 悪魔の……陰謀…?」

西條「うわぁぁぁぁ!」タタタタタ

セレス「どっひゃぁぁぁ!」タタタタタ

苗木「みんな! ちょっと! 待ってよ!」

苗木「うっ…、嘘だよな……?」

苗木「そうだけど……、あなたは、誰?」

霧切「私は霧切響子、探偵よ」

苗木「た、探偵?」

霧切「そうよ。ところで、さっき走ってったのはあなたの友達?」

苗木「まあ、そうだけど……、一体、何が……?」

霧切「それを私は調べているの」

判「うわ、これは酷いな?」

霧切「判さん、間に合わなかったわ」

判「もう少しはやく気付いていれば……。ガイシャは五人、か」

判「ところで君は……そうだね、苗木君といったね? 何度も事件に巻き込まれて、大変だろうなぁ」

霧切「何度もって?」

判「こいつ、張り付けのときも現場近くにいてな、今日モモちゃんとこに相談に来たんだよ」

霧切「百瀬さんの所に?」

苗木「ボク、帰っていいですか?」

判「ああ、気を付けて帰れよ」

霧切「じゃあね、苗木君」

苗木「じゃあね」

判「ったく。こんな時に諏訪はいないし、どこほっつき回ってんだ」

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom