提督「艦娘の目の前で死んでみる」 不知火「は?」 (169)


不知火「すいません司令、おっしゃる意味がよく分からないのですが」

提督「意味も何もそのままだ、艦娘の前で死んでみる」

提督「不知火、お前も俺の秘書官になって短くない」

提督「理由は分かるか」

不知火「・・・責任を、感じておられるのですか」

不知火「その、前回の作戦は誰であっても失敗したかと思います」

不知火「ですから、大本営のお言葉もあるのでしょうが、えっと、その」

不知火「そこまで、気に病まれる必要はないのでしょうか」


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提督「さすがだな、不知火、と言いたいところだが」

不知火「はい」

提督「当たり前だが、俺も本当に死ぬわけじゃない」

不知火「はい?」

提督「死んだフリをしてみるだけだ、反応を楽しみたいだけだ」

提督「世間はエイプリルフール一色、時期もちょうどいい」


提督「なに、大規模な作戦も終わったことよ、たまには息抜きも必要だろう」

提督「あんな無茶な指示を上からされて、俺も羽目を外したいのもある」

不知火「それにしては物騒なことを考えますね」

提督「好きな子ほど困らせたいってもんさ」

不知火「なかなか司令は理解しがたい趣味をお持ちのようですね」


提督「涙ながらに好きだと言ってくれる艦娘がいると思うと心が昂る」

不知火「ほう」

提督「ああ、自分の罪深さに困ってしまうな」

不知火「なるほど」

提督「分かってくれたか、不知火」

不知火「すいません、分かりませんし分かりたくもありませんがとりあえず死んでください」


提督「とりあえず善は急げとも言う、早速やろうじゃないか」

不知火「先に善とは何かご教授いただきたいものです」

提督「血糊や血飛沫はもちろんのこと、工廠組にも協力を要請した」

提督「何の因果か知らんが、仮死状態に程近い状態を演じる特技もある」

不知火「無駄な特技もあったものですね」


不知火「しかし、死亡ドッキリですよ、違和感を無くすのはそう容易なことではないでしょう」

提督「細かいことは任せてくれと妖精さん達にも言われた」

妖精さん「」ビシッ

提督「準備は万端だ、この鎮守府始まって以来の大ドッキリ大会だ」

提督「俺としてはワクワクが止まらない」

不知火「秘書官としては頭痛が止まりませんよ」


提督「では作戦会議を始める」

不知火「作戦も練ってないのに準備万端だと思われた司令には驚きを隠せません」

提督「なに、大まかな流れは決まっている、後は不知火の役割だけだ」

提督「どうだ不知火、やってくれるか」

不知火「本音を言うと協力しかねますね、内容が物騒すぎます」

提督「物騒とは言え、怪我人を出すつもりはない、泣いて済む話で終わる」

不知火(果たして泣いて済むのでしょうか)


提督「終わったら俺が直接ネタ晴らしにいくよ、アフターケアは任しておけ」

不知火「しかし、動機が動機ですので」

提督「不知火も、全然興味ないわけではないだろう」

不知火「・・・まあ、少しは興味ありますが」

提督「なら話は簡単だ、協力してくれ」

不知火「仕方ないですね、興味を持った私の負けです」


不知火「協力しましょう、間宮アイスが欲しいところですし」

提督「よし、一週間分の食事券で手を打とう、交渉成立だ」

不知火「それで、不知火はどのような役割を」

提督「不知火は、基本的には別室で一連の様子を見ていてほしい」

不知火「別室、ですか、しかし別室でいったいどのようにして」


提督「俺の私用部屋にモニターがあって、そこで執務室の様子を見ることが出来る」

提督「もちろん全て映像は録画するようにしてある」

不知火「なるほど、不知火の役割はそのモニターを破壊することですね、了解です」

提督「待って不知火さん部屋行かないで安全装置外さないで」


提督「後は臨機応変に頼むと思う」

不知火「例えば、どのような」

提督「例えばだな、自殺する時には、事前に『俺が悩んでいる』という話を伝えたり」

提督「体調が悪い、艤装の調子が悪い、という話も伝えてもらうかもしれん」

不知火「なるほど、事前に情報を流しておくわけですね」

提督「他にも、第一発見者として俺を見つけたり、事の途中で部屋に入ってきてもらうかもしれん」

提督「まあそれは、誰を相手にするかでその時その時に俺が判断する」

不知火「なるほど、分かりました」

提督「理解が早くて助かる、じゃあ始めるか」


【 響 】

提督「記念すべき1人目は、そうだな、響にしよう」

不知火「響、ですか、いきなり攻めますね」

提督「アイツは冷静だからな、響がどんな反応をするかによってこれからの指標が分かる」

不知火「なるほど、不知火はどのように立ち回りましょうか」

提督「不知火は廊下で響に俺が悩んでいると伝えておいてくれ」


提督「既に召集を掛けたから、直にここに来るだろう」

不知火「その後不知火は、司令の私用部屋に行けばいいのですね」

提督「そういうことだな」

提督「後、頃合いを見てバレないように左手の指を動かす」

提督「指輪に光が反射して分かるだろうけど、一応注視しておいてほしい」

提督「ネタ晴らしの合図だ、執務室に来て事情を説明してやってくれ」

不知火「分かりました、なるべく急いで向かうようにします」


提督「色々と大変だろうが、不知火なら最善に持っていけると信じている、頼んだぞ」

不知火「提督のご期待に沿えるよう善処します」

不知火「ちなみに、どのようにして死ぬおつもりで」

提督「それはモニターで見てからのお楽しみだ」

不知火「分かりました、司令の渾身の演技、楽しみにしておきます」

提督「おう、それじゃあ頼んだぞ、不知火」

不知火「はい、了解しました」


不知火「あら、響、こんにちは」

響「やあ、不知火、毎日秘書の仕事お疲れ様だね」

不知火「ありがとうございます、響はどうしました」

響「いや、少し司令官に呼ばれてね、向かっているところさ」

不知火「・・・そう」

響「どうしたんだい、そんなに暗い顔して」

不知火「前に大規模な作戦があって、失敗したことは覚えてますか」

響「もちろんさ、大本営からの指示ということでみんな張り切っていたね」


不知火「もちろん、不知火は提督が悪いと思っていませんし、皆さんも同じでしょう」

響「ああ、むしろ誰も轟沈させなかった手腕は賞賛に値するさ」

不知火「しかし、司令はそうは思っていないのです、今でも頭を抱えています」

不知火「どうか、響の口からも、思い詰めないように言ってもらえないでしょうか」

響「そんなことがあったのか、もちろんだよ、私からも言っておく」

不知火「ありがとうございます、それでは」

響「ああ、それじゃあ」

不知火「マズいですね」

不知火「あまり乗り気ではなかったのに、とても楽しく思えてきました」

不知火「気付けば口からポロポロと出まかせが」

不知火「...まあ、たまには良いですね、矛盾だけに気を付けましょう」

不知火「しかしモニターの高級なこと、音声もはっきり聞こえます」


響『響だ、失礼するよ』

不知火「おっと、響が入ってきましたね」

不知火「司令は窓の方を見て背を向けて、右手に何か持ってます」

響『...司令官?どうしたんだい』

提督『響、か。そういやお前を呼んでいたんだったな』

提督『不知火が朝の見回りに出ていったもんだから、ここぞと思ったんだが』

提督『まあいい、これも意味のあることなんだろう、仕方ない』


響『し、司令官、いったいなんの話をしてるんだい』

不知火「司令、とても演技がお上手ですね、恐れ入ります」

不知火「懐から何か取り出していますね、あれは、えっと、拳銃ですか」

提督『響、すまない』スッ

響『司令官!まっ』

パンッ

提督『』ドサッ

響『て・・・』

不知火「」


不知火「司令が自分の頭を撃ち抜きました、血を撒き散らしながら」

不知火「・・・ふぅ、落ち着きましょう不知火、これはドッキリです」

不知火「本当にドッキリなのか心配になってきました、いや、ありえないですが」

不知火「これを目の前で見せられたら、誰だってそれを信じてやまないでしょう」


響『・・・あ、え、司令官、なん、で』

響『司令官、どうして、なんでさ、どうしてなんだい』

響『司令官、嘘だと言ってくれ、司令官、司令官・・・』

不知火「響はよろよろと司令の方へ向かっています、目は虚ろです」

不知火「非常に心が痛いですね、独断でネタ明かししてしまいましょうか」


響『司令官、司令官、司令官』

響『起きてくれ、司令官、お願いだ司令官』ユサユサ

響『あ、あ、あ、ああ』

響『あああぁぁぁぁぁぁぁ・・・』ポロポロ

不知火「ああ、ついに響が泣いてしまいました」

不知火「ドッキリとはいえ徹底していますね提督、鉄鋼の精神力です」


響『まだ、まだ、まだ感謝も伝えてないのに、なのに、こんな』

響『どうして、どうして誰にも相談できなかったんだい』

響『不知火だって、いたじゃないか、みんなも、いたじゃないか』

響『私じゃ、私じゃダメだったのかい、相談を聞くことさえ、及ばないのかい』

響『司令官、教えて、こんな惨めな私を、一人にしないで、ほしい』

響『悩みを、聞けなくて、ごめんなさい』

響『司令官、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめん、なさいっ』


提督『』ピクッ

不知火「あ、司令の指が動きました」

不知火「合図です、執務室へ急ぎましょう、不知火の胃の為にも」

不知火「失礼します」コンコン ガチャ

響「あ、え、あ、しら、ぬい・・・」

不知火「響・・・」

響「不知火、司令官が、司令官があぁぁ・・・」


不知火「心配なさらずに、響、司令は大丈夫ですよ」

響「でも、でも、司令官は」

不知火「司令自身の口からお願いします」

提督「・・・仕方ないな、俺はお前が『ドッキリ大成功』ってするかと思ったけど」

響「・・・え」キョトン

響「え、え、あれ、司令官、え」

不知火「まさか、まだ寝ぼけていらっしゃるので」

提督「そうかもしれんな、珈琲を頼む、響の分もだ」


不知火「分かりました、響はミルクと砂糖はどうしますか」

提督「両方入れてやってくれ、なあ、響」

響「・・・司令、官、司令官、司令官っ」ギュッ

響「わたしっ、司令官が、本当に死んじゃったかと、悲しくて、かなしくて!」

提督「ああ、ごめんな、大丈夫だよ」

響「本当に心配したんだっ、なんでもいい、司令官、しれいかんっ」

響「うわあああああああん!」

提督「よしよし」


響「本当に悩んでたら、いつでも、不知火にでも、私にも相談してほしい」

響「それだけは忘れないでくれ、それじゃあ、失礼するよ」ガチャッ

提督「ああ、お疲れ様、よい一日を」

提督「さて、どうだった、不知火」

不知火「不知火はとりあえず胃が痛かったです」

提督「だろうな、俺は響に怒られるかと思ったよ」

不知火「あれだけ迫真の演技されたら、ドッキリって分かった方が良いですよ」

提督「そういうものなのか」

不知火「そういうものですよ」


提督「さて、次のドッキリに移るか」

不知火「まだやるんですね」

提督「なんだ、もしかして興味なくなったか」

不知火「まさか、むしろ興味は増しましたよ、残念なことに」

提督「そう言うと思ったよ」

【龍驤】

提督「珈琲美味しかったよ、不知火、ありがとう」

不知火「秘書艦の仕事ですから、そう言っていただいて光栄です」

提督「素晴らしいコーヒーブレイクだった、早速次に移ろうか」

不知火「分かりました、次は誰にしますか」

提督「そうだな、次は陽気な子がいい」

提督「よし、龍驤だ」


不知火「龍驤さんですか、これは予想できませんね」

提督「そうか、あいつはすぐに泣いてしまいそうだが」

不知火「いえ、龍驤さんは案外大人な対応すると思いますよ」

提督「楽しみだな、早速連絡しておく、不知火も準備しておいてくれ」

不知火「わかりました」


提督「龍驤には、そうだな、響と似たようなことを言ってほしい」

不知火「司令が悩んでいると、もう方法は見えましたね」

提督「まあ見てろ、分かってても驚かせるのが俺の手腕だ」

不知火「龍驤さんが心配ですよ、ほどほどにしてください」

提督「どうだかな、アイツはすぐ来るらしい、早速移動してくれ」

不知火「分かりました、不知火にお任せを」

提督「よろしく頼んだぞ、不知火」


龍驤「あ、不知火やん、昼飯か何かかいなぁ」

不知火「龍驤さん、こんにちは、今から部屋に戻って休憩しようかと」

龍驤「休憩ぇ?どないしたん秘書艦さん、干されてもぉたんか」

不知火「いえ、司令が一人にしてほしいと」

龍驤「・・・やっぱ、今も結構沈んでる感じなん?」

不知火「そうですね、気丈に振舞おうとしてるんですが、やはり、その」


龍驤「ウチに電話してきた時も、声がどっか沈んどってな」

龍驤「なんか事務的にというかなんというか、ちょっと心配なんよ」

不知火「与えられた仕事を淡々とこなしてる感じはありますね」

龍驤「しゃーないなぁ、この龍驤さんが元気にしてくるわな」

不知火「すいません、お願いします、それでは、失礼します」

龍驤「ほななぁ、不知火もしっかり休みいよぉ」


不知火「酷い茶番もあったものです、ああもう胃が痛い」ガチャ

モニター<シツレイシマスゥー

不知火「あら、もう龍驤さん部屋に入ったんですね」

不知火「さてさて、次はどんな方法で・・・」

提督『』プラーン

龍驤『』

不知火「」

不知火「」


不知火「いや、落ち着きましょう不知火、これはドッキリ、です」

不知火「ドッキリ、ですよね、でも、これ、どうやって」

不知火「あ、ロープの後ろに別の糸が見えますね、ちょうど龍驤さんからは見えない場所に」

不知火「なるほど、あれをロープより短くして体に繋ぎ止めれば、首に負担はかからない、と」

不知火「ですよね、そうです、そうに決まってます、その体でいきましょう、はい」

提督『』プラーン

龍驤『』ペターン


龍驤『ぇ、あ、ひっ』

龍驤『て、提督、え、嘘、やろ』

龍驤『あ、ぁぁ』ペタッ

不知火「龍驤さんは一瞬で事態を察したようです、その場にへたりこみました」

不知火「大人、なんでしょう、現実を受け止めているこの対応はまだ」

不知火「こんなの目の前で見せられたら、発狂しかねませんからね」


龍驤『いや、まだや、まだや、まだ、生きとるかもしれん』

龍驤『降ろさんと、降ろしてあげんと、はよやらんと』ググッ

龍驤『お願いや、ウチの脚、動いてや、びびっとらんで、動いてや』

龍驤『はよ、降ろさんと、震えてへんで、はよ、動いて』

龍驤『・・・ぅあ』ポロッ

龍驤『うわあああああああああああああああああああああ』


不知火「ああ、ついに龍驤さん大泣きです、崩れ落ちてます」

龍驤『ごめんな、ごめんなぁ、助けてあげれんでごめんなぁ』

龍驤『あああ、うあああぁ、ああ、あぁぁぁ、提督、てい、とく』

龍驤『あっち、あっちでは、せめて、気楽に過ごしてやぁ』

龍驤『うああああぁぁ・・・』ポロポロ


不知火「・・・司令の指、動きました、そういうことにしましょう」

不知火「何、どうせ、行くまでの間に指は動きます、間違いなく動きます」

不知火「そうですね、そうに決まってます、では早速行きましょう」

不知火「不知火です、入りますよ」ガチャッ


龍驤「あ、不知火、て、提督が、提督がぁぁ・・・」

不知火「知ってます、司令、引っ張りすぎです、悪趣味ですよ」

不知火「ほら、そんなところで首吊ってないで、おはようございます」

提督「なんだ、もう来たのか、おはよう」スルスル

龍驤「は、へ、提督、さん?え?」

龍驤「ていとく、え、生き、とん・・・?」


提督「見ての通りだ、龍驤、元気だ、ドッキリだ」

提督「すまんな、心配掛けたよ、ほら、立てるか」

龍驤「・・・あほ、ドッキリかい、う、うちがどんだけ」

龍驤「どんだけ、し、心配したと、なあ、あぁ」

龍驤「つめたないなぁ、生きとんやな、キミ、あ、う」

龍驤「うわああああああああん!ていとくううううううう!」


提督「よしよし、心配してくれてありがとう、な」

龍驤「一生離さんからな、一生傍におってもらうからなああああ!」

不知火「・・・不知火はお邪魔ですか」

提督「まさか、でも、そうだな、ホットコーヒーをお願いしたい、両方ブラックで」

不知火「そうですね、二人よりアツアツなものを淹れてきますよ」

提督「ははは、手厳しいな、なあ龍驤」

龍驤「うん、うんっ、提督、提督っ・・・」ギュッ


龍驤「今度こんなことやったら許さへんからな!」

龍驤「後、ホンマに悩んどる時は誰かに相談すること!わかった?」

龍驤「ほな、失礼するで」

提督「お疲れさん、それじゃあまた」

提督「さて、不知火さん、感想をどうぞ」

不知火「先ほども言いましたが引っ張りすぎです、龍驤さん大泣きでしたよ」

提督「それは悪かったと思ってるよ、あの後気恥ずかしそうにしてたしな」

不知火「分かってくれればいいのです、あまり傷を残さないでくださいね」

提督「気を遣っていくよ、痛んだ胃にはココアでいいかい」

不知火「ありがとうございます」


【曙】

提督「ココアはお体にあったかな」

不知火「程よい温度で少し心が休まりました」

提督「それは何よりだ、少し休んだところで次の子に移ろうか」

不知火「今度は誰になさるのですか」

提督「誰かを選ぶ、とは少し違う、そろそろ艦隊が遠征から帰ってくるからな」

提督「選ぶ手はずはない、その旗艦が対象になる」

不知火「なるほど、曙ですか、これは、少し面白そうですね」


提督「さすが秘書艦、そこらへんの把握は完璧だな」

不知火「あの子も根は真面目ですからね、それこそクソがつくくらいに」

提督「不知火も良い皮肉が使えるもんだな、分かりやすい」

不知火「希望があるとするならば、心に傷を残しかねない自殺は止めていただきたいですね」

提督「不知火は曙には甘いよな、まあ協力してもらってるんだから、それくらいはお安い御用さ」

不知火「あの子とは仲良いですからね、お心遣い感謝です」


提督「そろそろ曙が帰ってくる時間だ、不知火は用意を」

不知火「さて、不知火の役割は何でしょうか」

提督「自殺じゃないとはいえ、してもらうことは同じだ、情報を事前に流してほしい」

不知火「ほう、いったいどのような内容で」

提督「俺が怯えている、とな」


不知火「それはまた、新しいですね、理由もお願いします」

提督「前回の失敗で、大本営から処分されないか恐れている、刺客に怯えている、だな」

不知火「なるほど、他の鎮守府で提督の不審死があっただけにタイムリーなネタですね」

提督「あれは不審死ではなく、憲兵の射殺だけどな、立派な処刑だよ」

不知火「そんな重大な事実を不知火に教えてもよろしいのですか」

提督「お前に言ったところで誰にも漏れんだろう、漏れたところでお前を疑うことはない」

不知火「それは嬉しいお言葉ですね、もちろんそのつもりですので安心してください」

提督「信頼してるよ、さあ、そろそろ時間だ、頼んだぞ不知火」

不知火「お任せください、それでは、また後で」


不知火「あら、曙、お疲れ様」

曙「不知火じゃない、元気そうで安心したわ」

不知火「最近忙しくて会ってなかったものね」

曙「あのクソ提督、今度私からガツンと言ってやるわ、休み増やせってね」

不知火「どうせ休養日でも不知火は仕事が気になるのがオチだからいいわよ」

曙「全く、たまには私の演習相手でもやりなさい、成長したところ見せてあげるわ」

不知火「ふふっ、それは楽しみにしておこうかしら」


曙「・・・ねえ、不知火、クソ提督、何かあった」

不知火「まあ、何もないことはないわね、でも、どうして?」

曙「だって、いつもアイツ、遠征から帰還した艦隊は港で出迎えるじゃない」

不知火「それは忙しいからよ、毎回毎回、ってわけじゃないでしょう」

曙「でも、今日はてっきり出迎えてくれると思ったから、いや、違うんだけど」

曙「なんだろ、その、違和感がして、ねえ不知火、何か知らない?」


不知火「・・・怯えてるのよ、大本営に」

曙「・・・そっか、なんだろう、それは、仕方ないわね」

不知火「他の鎮守府で不審死があったから、怯えるなという方が難しいの」

曙「大本営の暗殺って噂も、あながち間違いじゃないと思ってるわ」


不知火「まあ、時が過ぎるのを待つだけね、それか他のことで気を紛らわせるか」

不知火「司令もあなたに会うのは久しぶりだし、気も紛れるはずだから」

不知火「司令のこと、元気づけてあげて、曙」

曙「・・・分かったわ、任せて、不知火」

不知火「お願いするわ、それじゃあ」

曙「うん、それじゃあね」


不知火「ふぅ」ガチャッ

不知火「今からでも司令に中止を要請しましょうか、まだ遅くはない」

不知火「そうしましょう、あんなに純粋な曙を傷つけたくないわ、そうしましょう」

不知火「ああ、でも、見たい、とても見たいですね、曙の大泣き」

不知火「マズいですね、想像するだけゾクゾクします」

不知火「冷静になりましょう不知火、しかしこの機会を失うと次は、という話です」

不知火「よし、腹はくくりました、見るなら見るで、しっかりと脳裏に焼き付けておきます」


曙『入るわよクソ提督』ガチャッ

提督『な、なんだ、曙か、遠征お疲れ様、下がっていいぞ』ビクビク

曙『ちょっと、何よ、そんなに怯えちゃって、らしくないわよ』

提督『す、すまん、ごめん』

曙『もぉ、だかららしくないって言ってんじゃん、カーテン開けなさいよ』


提督『だ、だめだ、そうしたら、殺される』

曙『心配し過ぎよ、冷静に考えなさい、不審者が入るほど、この鎮守府の守りは薄くないわ』

曙『アンタの鎮守府でしょ、自信持ちなさい、開けるわよ』

提督『ま、待ってくれ、ちょっと待ってくれ』ギュッ

曙『ちょ、ちょっと、しがみつくなこの変態クソていと、く』ハッ


提督『こわい、こわい、こわいんだ、死にたくない』ビクビク

提督『ごめん、ごめんな、曙、ごめんな』

曙『・・・』スッ

曙『・・・大丈夫、大丈夫よ、心配しないで、ね』ナデナデ

曙『私が守ってあげるから、だから、大丈夫よ』

提督『曙、ありがとう、ありがとう・・・』

曙『よしよし、怖くない、怖くない』


不知火「ああ、なんて感動的な光景でしょう、あの曙に後光が差して見えます」

不知火「しかし、茶番なんですねこれ、この後の展開なんて想像したくありません」

不知火「まあ、結果が分かってるのです、過程は想像つきます、曙が心配です」


曙『じゃあ、開けるわよ、それ』シャー

提督『うぅ、まぶしい』

曙『ほら、こんなに良い天気よ、よく見なさい』

曙『どこにも刺客なんていないでしょう、私達を信じなさい』

曙『窓も開けたら、ほら、潮の香り、良い風に乗って流れてくるでしょう』

曙『どう、これでもそんな辛気臭いこと言ってる?何か言いなさいよ』


提督『あ、えっと、その、曙、ありがとう』ニコッ

曙『・・・』キョトン

曙『ふふっ、ええ、どういたしまして』

曙『この、クソていと・・・』

パァンッ

曙『・・・く』


曙『え』

曙『え、ちょ、ま、クソてい、とく』

曙『な、なにが』

提督『』ドクドク

曙『あ・・・』

不知火「Oh・・・」


不知火「予想通りの形です、しかし最悪の形です」

不知火「曙が窓を開けた瞬間に、司令が脳漿飛び散らしながら吹っ飛びました」

不知火「床に倒れ込んだ司令の様子は、響の時と同じです、地獄絵図ですね」

不知火「曙、固まってます、もう信じられないようなものを見る目、というか」

不知火「絶望という表現の最上級がこれなんだろな、という表情です」

不知火「自分のせいでこうなったのですから、ああもう見るに堪えません、見ますが」


曙『ね、ねえ、クソ提督、ふざけてるんでしょ、は、はやく、起きなさいよ』

曙『おきて、おきて、ねえ、ねえったら!ねえ!ウソよ!やだ!』

曙『やだやだやだやだ!ねえ!提督!クソ提督!』

曙『あ、ああぁぁぁ、あぁぁぁ・・・』

曙『いやああああああああああ!あああああああああああ!』


曙『私のせいだ、私のせいだ、私のせいだ!私のせいだああああ!』

曙『うわああああああああああああああああああああああああ!』

不知火「・・・」

不知火「すいません、曙、本当にごめんなさい」

提督『』ピクッ

不知火「合図ですね、行きましょう、そして一刻も早く曙に真実を」


曙『・・・殺してやる』

不知火「えっ」

曙『提督を、こんな目に合わせた奴を、大本営の奴らを、皆殺しにしてやる』

不知火「ちょっ」

曙『殺してやる、殺してやる、殺す、殺す殺す、絶対に殺す!』

不知火「ま、まって」ダッ


曙『あああああああああああああああああ!』

不知火「曙!」ガチャッ

曙「提督を殺したのはお前かああああ!」

不知火「曙!落ち着いて!全部ドッキリだから!」

曙「うわああああああああああああ!」ジャキッ

不知火「曙!」

不知火(まずい!避けられない!)


提督「そこまでだ曙!」ガシッ

曙「ああああ、ああぁぁ、あ、ぇ」

提督「曙!誰が緊急時に仲間に銃口を向けていいと言った!」

提督「俺の信用するお前はそんな奴なのか、違うだろ」

提督「落ち着け、取り乱すな、俺はここにいる、生きている」ギュッ

曙「あ、あ、てい、とく、本当に、クソ提督、なの?」

提督「ああ、俺だ、大丈夫だ、ドッキリだ」


曙「で、でも、血が、腕から血が」

提督「お前を止める時に出来た傷か、なに、問題ない」

提督「ありがとう、お前らに何もなくて良かった」

曙「ほ、ホントに怖くて、何も分からなくなって、それで」

曙「な、なにがドッキリよ、も、もう、この、このクソていと、くっ」

曙「う、う、うぅ、うわあああああああああん」


曙「生きててよかったああああ!うわああああああん!」

提督「」ヨシヨシ

不知火「司令、先にそのポタポタ流れてるものを止血しましょう冷静に」

提督「おお、そういやそうだった、でも今動けないから救急箱持ってきてくれ」

不知火「はいはい」

曙「うぅ、よかった、よかったぁ・・・」グスッ


曙「今度こんなことしたらタダじゃおかないからねこのクソ提督!」バタンッ

提督「はいよ、遠征お疲れ様」

提督「ふぅ、一時はどうなることかと思ったよ」

不知火「本当に死を覚悟しましたよ、司令が招いたこととは言え、ありがとうございました」

提督「怪我人は出さないと言ったはずだ、言葉には責任を持っている」

不知火「司令は怪我しているじゃないですか」

提督「こんなもの怪我にも入らん、ただの切り傷だ」


提督「しかし、あそこまで曙が取り乱すとは思わなかったな」

不知火「完全に自分が招いたことですからね、その責任に耐えられなかったのでしょう」

提督「最後はいつもの調子だったけど、なかなか引きずっていたからな」

不知火「怪我をさせてしまったことへの罪悪感もありましたから」

不知火(後は抱きしめてもらって嬉しかったんでしょうね、言いませんけど)


提督「まあ、内容はどうであれ、次の行動を示そうとした、さすが曙と言ったところだな」

不知火「あれは間違いなく発狂してましたけどね」

不知火「傷を残さないようにと言ったはずですよ、悪趣味司令」

提督「悪い悪い、でも、不知火だって楽しめたんじゃないか、曙の泣き顔が見えて」

不知火「察しの良すぎる男は嫌われますよ、司令」

一回寝ます、昼頃またきて夜までには終わらせます


【瑞鳳】

提督「さて、もう夕方だ、次が本日分の仕事納めだな」

不知火「本日分、ですか、司令の悪趣味も来るところまで来ましたね」

提督「俺の悪趣味『も』だからな、そうワクワクすんなよ、不知火」

不知火「はて、不知火には司令が何を言っているか全く分かりませんよ」

提督「ほざけ、明日のヒトマルマルマル、執務室まで来てくれ」

不知火「分かりました、明日のお仕事も楽しみにしておきますね」


不知火「その前に、本日最後のお楽しみですよ、トリは誰に?」

提督「そうだな、確か瑞鳳が卵焼きを持ってきてくれると言っていた」

不知火「予定が入っているなら瑞鳳さんですね、他の人と鉢合わせると少々面倒かと」

提督「迷ったところで答えは一つか、じゃあ瑞鳳にしよう」

提督「仕事納めだ、ド派手にいくか」


不知火「嫌な予感しかしませんね、教えてはいただけないのでしょう」

提督「ああ、とは言っても、今回は不知火の事前の情報操作もいらない」

不知火「それは新しいですね、不知火はただ視聴するだけと」

提督「しかし、それじゃあ不知火がつまらんからな、ヒントを出すから当ててみろ」

不知火「始まるまでの暇つぶしにはなりそうですね、ではお願いします」


提督「其の一、瑞鳳は艦載機を持っている」

提督「其の二、ここに医療訓練用の疑似内蔵と血糊がある」

不知火「清々しいまでに地獄絵図なお話が想像できますね、艦載機は如何にして?」

提督「工廠組が遠隔操作してくれるらしい、意思伝達は万端だ」

不知火「なるほど、床を汚しすぎないように、とだけお伝えしておきます」

提督「善処する、それでは私用部屋に移ってくれ」

不知火「分かりました、失礼します」


不知火「瑞鳳さん、こんにちは、今日もお勤めお疲れ様です」

瑞鳳「あっ、不知火、そちらこそ秘書のお仕事お疲れ様!」

不知火「ありがとうございます、そちらの卵焼きは?」

瑞鳳「えっとね、提督に食べてもらおうと思って、喜んでくれるかな」

不知火「ええ、ちょうど夕餉時ですしね、きっと喜ばれるでしょう」

不知火「せっかくの卵焼きが冷めてしまいますよ、急がれた方がよろしいのでは」

瑞鳳「そうだね、それじゃあ不知火、またねっ」

不知火「はい、失礼します」


不知火「ふぅ、やはりこの罪悪感は慣れたもんじゃありませんね、楽しいですが」

不知火「司令、はいつものように椅子に座っていますね、特に違和感はありません」

瑞鳳『失礼します、提督、卵焼きをお持ちしましたっ』ガチャッ

提督『おお、瑞鳳か、いつもいつも助かるよ』

瑞鳳『えへへっ、私でよければいつでもお手伝いするから』

提督『ああ、お願いするよ、今日一日お疲れ様』

瑞鳳『うんっ、また食べ終わったら感想聞かせてよね』


瑞鳳『それじゃ、きゃっ』ブォン

提督『うわっ、っと、な、なにがあった』

瑞鳳『えっ、あれっ、艦載機が勝手に発進して...』

瑞鳳『お、おかしいな、こんなこと今までなかったのに』

不知火「と、いうことです、今執務室には瑞鳳さんの艦載機が一機飛び回っています」

不知火「執務室を飛び回る艦載機、後にも先にもこんな光景は見られないでしょう」


不知火「まあ、あの大きさとは言えど、深海棲艦を沈める兵器ですから」

不知火「あれが当たればどういうことになるか、まあお察しですね」

提督『ああ、そう言えば夕張達が報告してたな、一部不具合が見つかったって』

提督『なんか工廠の一部も破損したらしい、まあすぐに直すと言っていたが』

瑞鳳『ええっ、それ大問題じゃないの!早く提督も逃げようよ!』


提督『大丈夫大丈夫、いくら不具合と言っても、機銃まで誤作動するわけが』

艦載機『』ジャキッ

提督『っ、危ない瑞鳳!』

瑞鳳『えっ、あ』

ダダダッ

瑞鳳『きゃあああああああ!』


不知火「モニターはどこから出てきたのか白煙に覆われていて何も見えません」

不知火「直前に、艦載機の機銃が出てきて、それが執務室を銃撃する音」

不知火「まあ、見ている感じ、何も壊れていませんでしたので音だけでしょうが、まあ」

不知火「そこは情報が先行しましたね、瑞鳳さんは艦載機が暴走したと思いこむでしょう」

不知火「そして、白煙が晴れると、ああ、やっぱり、そういう光景ですよね」

不知火「袋を手元に置いておきましょう、ただただ純粋に吐きそうですから」


瑞鳳『ちょ、ちょっと、提督、いったい何が』

瑞鳳『あっ...た...』

提督『』グチャッ

瑞鳳『...ぁ』

不知火「司令は血の海の中でうつ伏せになっています、色々と出しながら」

不知火「お腹の辺りから色々とそれっぽいのが漏れてて、地獄絵図とはまさにこのことですね」

不知火「トラウマものですよこれ、へたり込んだ瑞鳳さんは呆然とそれを見ています」


瑞鳳『へ...あ...てぇ、とく...?』

瑞鳳『えっ、嘘、そんな、やだ、やだ、ああぁ』

瑞鳳『わ、わたしの、せい、で、いや、いや』

瑞鳳『て、てぇとくがわたしのせいで、ああぁ、ひぁ』

瑞鳳『ぁ...』プツンッ

瑞鳳『...』


不知火「...ん?」

不知火「瑞鳳さんが突如無言になりました」

不知火「意識を失って、は、いませんね、どうしたんでしょうか」

瑞鳳『...とく』

瑞鳳『てぇとくっ』

不知火「」ゾゾッ


不知火「え、ず、瑞鳳さん?」

瑞鳳『てぇとく、もう、なにしてるの、早く起きてよぉ』

瑞鳳『ねえ、ねえったらぁ、もぅ、夜ご飯食べよぉ?』

瑞鳳『もぉ、てぇとくったら、こんなに床汚しちゃってぇ』

瑞鳳『ぜぇんぶ、元に戻すの大変なんだからぁ』ビチャビチャ

不知火「ひっ」ビクッ


不知火「ず、瑞鳳さん、ど、どうしちゃったんですか」ガタガタ

提督『』ピクッピクッ

不知火「あっ、司令が大急ぎで来いと言って、で、でも、あの瑞鳳さんに会うのは」

瑞鳳『あれれぇ、これ、どうやって中に戻すの、仕方ないなぁ』

瑞鳳『無理やり中に、詰め込んじゃおっかぁ』

不知火「ひぁ、い、急がなきゃ司令が、は、はやく」ガチャッ


不知火「ず、瑞鳳さん!ドッキリです!これはドッキリですよ!」ガチャッ

提督「ごめん瑞鳳!ドッキリだから!生きてるから!」

瑞鳳「大丈夫ですよてぇとく、この艤装でスパッと切っちゃいます、か、ら」

瑞鳳「ぇ、へ、あれ、てぇとく、あれ」

提督「ごめん、ごめんな、生きてるから、な、落ち着け」


瑞鳳「はぇ、ぇ、でも、提督、私の艦載機のせいで」

提督「全部ドッキリだ、この血も中身も偽物だ、俺は大丈夫だ」

瑞鳳「いきてる、いきてる、死んでない、てぇとくだ、提督だ」

提督「ああ、俺だ、俺だ、生きてる、ごめんな瑞鳳」

瑞鳳「・・・あ、うあ」

瑞鳳「うわあああああああああああん!てぇとくううううううう!」

瑞鳳「てえとく、てえとく、てえとく」

提督「よしよし、辛い思いさせてごめんな」

瑞鳳「うぅ、ううう、ぐすっ、てぇとく、てぇとくっ」


瑞鳳「もう二度とこんなことしないでね、本当に怖かったんだからね!」

瑞鳳「謝罪として提督は私の作った卵焼き食べることっ、それじゃあ!」

提督「はいよ、お疲れ様」

不知火「司令」

提督「なんだ」

不知火「怖かったです」

提督「俺は多分その何倍も恐怖を感じた」


不知火「今日はもうお腹いっぱいですね」

提督「そうだな、今日はもうお腹いっぱいだ」

不知火「しかしお酒とアイスは別腹ですよ」

提督「そうだな、楽しかった、今日は飲むか」

不知火「明日のヒトマルマルマルまでに起きれば良いですからね」

提督「楽なもんだな、沢山飲める」

これ2人呼んで片方の失態で殺ってしまったドッキリしたらどうなるんだろ

超怖そう でも見たい…チラチラ

>>135

やめろよそんな、仲良し姉妹での様子が見たいなんて……チラッ


不知火「急性アルコール中毒でポックリ逝かないでくださいね」

提督「逝ったらお前はどういう反応する?」

不知火「悲しんでる暇があれば仕事をしますよ」

提督「秘書艦として頼もしい限りだな、不知火」

不知火「冗談ですよ」


不知火「司令は死なせませんよ、不知火がお守りします」

提督「ありがとう、その気持ちだけでも十分だ」

提督「さあ、夜は長い、肴は沢山ある、飲み比べだ」

不知火「良いですね、不知火は負けませんよ」

提督「今日一日お疲れ様、不知火」

不知火「お疲れ様でした、司令」


おしまい

次の週末にでも多分続き書くと思います
次回はガチな駆逐艦のネームシップとか不沈艦とか記者さんとかその他諸々出ると思います
丸一日お疲れ様でした、ありがとうございました

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年04月03日 (日) 14:29:35   ID: wlWK5bNm

ふむ

2 :  SS好きの774さん   2016年04月06日 (水) 01:18:55   ID: A9LqU3Vb

続き書いてくれ

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