羽原「す、好きですっ!」 としゆき「……」(10)

――告白――

としゆき「……」

羽原「……」どきどき

としゆき「……」

羽原「……あれ?」どきどき

としゆき「……」

羽原「……としゆき?」

としゆき「……」

羽原「……気絶してる」

――

羽原の家

生島「やっぱ女子高生といえば恋愛でしょ!! 彼氏! 恋バナ!」

羽原「え?」

ヤナギン「確かにね。女子高生物においてそこは避けては通れんところだろう」

羽原「いや、これ日常系物だって」

生島「と、いうわけで! 恋バナしよう!!」

ヤナギン「まっ、偶にはいいかもね」

羽原「ほ、本当にするの?」

ヤナギン「まぁ、羽原には縁の無い話しかもしれないわね」

羽原「」ズーン

生島「安心しろ。そこはちゃんと考えてある!! ずばり! テーマは「好きな人」だぁ!」

ヤナギン「小学生かっ!」

羽原「よかったぁ」

柳「いいのかよ!」

生島「ほうほう? アークデーモンさんは思い当たる人が居ると?」

羽原「えっ? い、居ないってば!! ふ、二人こそどうなの?」

生島「私ら?」

柳「うーん……」

((いねぇ……))

生島「そ、それよりも羽原よ!! 思い当たる節があるんでしょ?」

柳「言っちゃいなさいよ!! すっきりしときなさい!!」

羽原「い、居ないってば!!」アセアセ

生島「まーた、このビッチめっ!! ばればれだっての」

柳「ほらほら、あんたの頭の中に思い描いてる人物は誰なのよ?」

羽原「う、うーん……ぜ、絶対言わないでよね?」

生島「うんうん! 絶対言わないから!」

羽原「じゃ、じゃあ言うよ? …………き」ゴニョゴニョ

柳「え? 何て?」

羽原「……ゆき」ゴニョゴニョ

生島「羽原声小さいって! もっと大きな声で! ほら!」

羽原「だ、だから!!……と、としゆき」

「「……えっ?」」

羽原「ぜ、絶対内緒だよ?」

生島(こやつ……やはり悪魔か)

柳(あれだけの事をしておいて……更に支配下に置こうとは、流石といえば流石か……)

生島「う、うん。い、いいんじゃない? ねぇ? 柳?」

柳「う、うん。私もそう思うけど……」

羽原「よかったぁー。昔あんな事しちゃったから絶対否定されると思ったのに」ホッ

「「そこは自覚あるのかよっ!!」」

羽原「えっ!? や、やっぱり駄目かな?」

生島「ま、まぁ、そこは今は置いておこう」

柳「あぁ、話しが進まんからな」

生島「それで、羽原はとしゆきとどうなりたいの?」

羽原「ど、どうなりたいって……手とか繋ぎたい……」

生島「純粋か!! と言いたい所だけど、やはり話しが進まないので今は置いておこう」

柳「でも、付き合いたいだよね? としゆきと」

羽原「えっ?…………う、うん」

生島「はっはっは!! このアバズレめっ!! そーゆー事なら私達に任せておきなさいっ!!!」

柳「そうとなれば、さっそく計画を練るとしよう」

羽原「えぇ!! 今からするの!!」

柳「当たり前でしょうが、早いに越した事は無いからね」

羽原「で、でも、過程が大事じゃ無いの? こういう事って……」

生島「その過程を無くしたのはどこのどいつじゃー!!!!」ガシャーン

柳「まぁ、落ち着け生島。まず、としゆきを公園に誘い出してだな……」

柳「でも、付き合いたいだよね? としゆきと」

柳「でも、付き合いたいんだよね? としゆきと」です。間違えました。

――

ガサガサ

柳「まぁ、予想通りっちゃ予想どおりか」

生島「あぁ、5割以上の確率でこうなるとは思ってたけどね」

羽原「ど、どうしよう。としゆきが気絶しちゃったよぅ」オロオロ

柳「……逃げよう」

羽原「えぇ!?」

生島「あぁ、その方が良さそうだな」

羽原「ちょ! ちょっと!! いくらなんでもそれは」

生島「馬鹿者!! 気絶しているとしゆきと羽原、傍から見れば通報確実でしょうが!」

柳「生島に同じく」

羽原「うぅ」グスッ

生島「泣いてる暇があれば走れぇ!!」

元ネタを知らない

一時間後

としゆき「う……」むくり

としゆき「何で俺はこんな所に……」

ヒデノリ「あれ? としゆきじゃん。何で地面で寝てんの?」

としゆき「わからん。気付いたら寝てた」

ヒデノリ「はぁ? 何だそれ」

としゆき「俺にも解らん。何かあった気はするんだが……」

ヒデノリ「ふーん。じゃあさ、今からゲーセン行かね?」

としゆき「どんな切り出し方だよ……まぁ、偶にはいいか」



>>9 【男子高校生の日常】という漫画の番外編である【女子高生は異常】を中心に話しを進めています。

このSSまとめへのコメント

1 :  Do印のお菓子工場   2016年01月04日 (月) 01:55:17   ID: 44L-JmHZ

 頑張って!

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