橘「ふわふわとてんさいのゆめ」 (43)

橘ちゃんとふわふわした人とてんさいな人と後何人かだらだらと話します

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フレデリカ「ありすちゃんありすちゃーん!みてみて!シキにゃん特製ふわふわのおにぎりだよー♪」

志希「柔軟剤入りだよ~」

フレデリカ「空気いっぱい入ってるよ~おおよそ70%が空気だよ~」

志希「残りは優しさだよ~」





ありす「という夢を見ました」

周子「ええ……?」

周子「それはその……何?」

ありす「夢を見ました」

周子「あ、うん」

ありす「おにぎりに柔軟剤ということは洗濯したんでしょうか……」

周子「そういう問題かなー」

ありす「やっぱり色物と洗うと色移りするんでしょうか」

周子「そういう問題かなー」

ありす「梅干しというより陰干しですね」

周子「ありすちゃんありすちゃんクール、クール忘れてるクール」

ありす「橘です」

周子「え、あ、うん。ごめんね」

周子「ていうか70%空気ってすごいよねー。ほとんど空気じゃん。おおむね空気じゃん」

ありす「残りも優しさですからね」

志希「ふわっとした概念とふわっとした概念を握ればふわふわするよね~」

周子「志希ちゃんおっはよー」

ありす「おはようございます」

志希「随分ふわっとした話してたね~」

ありす「志希さんが私の安眠を妨害するんです」

周子「どっちかというとフレちゃんじゃない?」

ありす「でも二人で空気握ってましたし」

志希「にゃはは、何それ~!」

周子「空気と優しさ七三分けのおにぎりって何だろなーホントなんだろなー」

志希「折角だから好きな夢見られる素敵なおくすり使ってみる?」

フレデリカ「もーシキちゃんダメだよ変なの飲ませたらー!」

周子「おはよーフレちゃん」

ありす「おはようございます」

フレデリカ「おはよー♪しゅーこちゃん橘ちゃん」

志希「えーざんねーん。効き目ばっちりなのにー」

フレデリカ「15歳までは飲んじゃダメって言ってたでしょー」

志希「にゃは、そだっけ?じゃ周子ちゃんあーん♪」

周子「ちょングっ」



周子「なんこれまっず」ゲッホゲッホ

ありす「ちょ、周子さん」

志希「あっ」

周子「んぶっ」ブクブク

ありす「周子さんしっかり!」

志希「これ入浴剤だった。食べられるものしか入ってないから許して?」

フレデリカ「もー、シキちゃん!」

紗枝「周子はんいらっしゃいますやろか……」ヒョコッ

周子「ブクブクブクブク」バブバブバブバブ

志希「にゃはは!周子ちゃん泡吹きながら怒ってるのヤバいよ~」

ありす「周子さん事務所NGの顔ですそれは」

紗枝「きゅう」バタン

フレデリカ「あっ紗枝ちゃん!紗枝ちゃーん!」

紗枝「」

志希「紗枝ちゃんまで泡吹いて倒れちゃった……これはあたしのせいじゃないよねー?」

周子「ごぼぼごぼ」バブバブバブバブ

フレデリカ「周子ちゃんはとりあえず泡なんとかしてー」

ありす「夢であってほしい、夢であってほしい……ッ」



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みじかーいけど今日はちょろっと。
明日もまたみじかーいのがちょろっと。

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フレデリカ「ありすちゃんありすちゃん!!環状交差点から出られないよ~!」

志希「英語で言うとラウンドアバウトだよ~」

フレデリカ「大変だよー!どんどん加速していくよ~回転ずしだよ~!」

志希「ぐるぐる回ってバターになるよ~」





ありす「という夢を見ました」

文香「ええ……?」

文香「それはその……ええと」

ありす「夢を見ました」

文香「あ、はい……」

文香「フレデリカさんも志希さんも免許は持ってないはずですが……」

ありす「勘で運転とかしそうですけどね」

文香「その、お二人とも天才肌ですから」

ありす「同時にアクセルとブレーキ間違えてコンビニに突撃していきそうなところもあるのが恐ろしいですけど」

文香「というかありすちゃん、よくご存知でしたね」

ありす「?」

文香「その、ぐるぐるまわってバターになる……」

ありす「ああ、前に読んだことがあったので」

フレデリカ「フレちゃんも知ってるよ~コマンド・サンボみたいな名前のやつ~♪」

文香「ちびくろサンボ、ですね」

ありす「あまりにも雑な認識すぎます」

フレデリカ「そうかなー似てると思うけどー」

ありす「オーストリアとオーストラリアを一纏めにするぐらい酷いと思いますけど……」

フレデリカ「それはわかるよー人口の半分がカンガルーなのがオーストリアで合唱団なのがオーストラリアだよー」

ありす「逆です」

文香「あの……逆という問題では……」

ありす「あっ」

フレデリカ「うんうんー橘ちゃんもふわふわしてきたねーよきかなよきかなー」

ありす「してません。断じてしてません」

フレデリカ「ええー硬いよりふわふわのほうがいいよー!文香ちゃんもそう言ってるよー」

文香「えっ……そうですね……歯ブラシは柔らか目のものを好んで使いますが……」

ありす「あの文香さんも流されないでください」

フレデリカ「橘ちゃんもちゃんと歯みがきしなきゃだめだよー」

ありす「しっかり磨いてます。歯医者さんに掛ったことはありませんから」フンス

文香(かわいらしい……)

フレデリカ「シキちゃん歯みがきしてる途中に寝ちゃうんだよ~。だからたまに磨いてあげるの」

文香「そういえば……今日はその志希さんはどこに」

フレデリカ「今日はお休みだからまだ寝てるってーベッドでぐでぐでになりながら言ってたよ」

文香「一緒に住んでいらっしゃるのでしょうか……」

フレデリカ「ちがうよ~昨日お泊りに来ただけー」

ありす「もう一週間ぐらい泊まってる話を聞いているような」

フレデリカ「だんだんお部屋が志希にゃんグッズで侵食されていくよ~」

ありす「カビか何かですか?」

文香「ふふ……」

フレデリカ「わぁなになにー?楽しいこと見つけちゃった?」

文香「いえ、その……仲がいいなと思いまして」

フレデリカ「そうだよ~シキちゃんだけじゃなくてー橘ちゃんとも文香ちゃんとも仲良しこよしだよ~♪」

文香「ありがとうございます……?」

ありす「まぁもちろん嫌いではないですけど……」

フレデリカ「別にアンタのことなんか好きじゃないんだからね!っていうのかなー?」

文香「所謂ツンデレ、というものでしょうか……」

フレデリカ「文香ちゃん守備範囲ひろいねー」

ありす「嫌いではないですし尊敬もしてますよ」

フレデリカ「わお、ほんとー?嬉しいなー♪橘ちゃんとらぶらぶだ~♪」

ありす「年上だと思ったことはないですけど」

フレデリカ「わお、言うよねー。文香ちゃん慰めてー」

文香「あっ、えっと……ランドセルも似合うかもしれませんよ……?」

フレデリカ「わお」

ありす「わお」

フレデリカ「文香ちゃんは時々バッサリ斬りこむよね」

文香「そうでしょうか……」

フレデリカ「あれ?なんの話してたんだっけ?」

ありす「コマンド・サンボ……じゃなくてちびくろサンボの話です」

文香「ありすちゃんはやはり電子書籍で読んだのでしょうか」

ありす「そうですね……でも、最近は紙の本も素敵だなって」

フレデリカ「フレちゃんも辞書は紙のほうが好きだなー。電子書籍は枕にならないし?」

ありす「枕を持ち歩いてください」

文香「それでしたらその……おすすめの本があるのですが……」

フレデリカ「枕に?」

文香「いえ、枕ではなく……私が最近読んで気に入ったものなので、よければぜひ……」

ありす「!ありがとうございます!」

文香「フレデリカさんも差し上げますので、どうぞ……」

フレデリカ「わーありがとう♪」

ありす「同じ本何冊持ってるんですか……?」

文香「気に入るとつい何冊も買ってしまうので……家に後4冊ほど」

ありす「ええ……」

フレデリカ「じゃあ本のお礼にお茶でもどうかなー。橘ちゃんもいこ?」

ありす「あ……ありがとうございます」

文香「ではお言葉に甘えて……」

フレデリカ「うんうん、じゃしゅっぱつー♪」


バタン



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今日も今日とてちょろっと。
明日もおまけにちょろっとあり〼。

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フレデリカ「わーお!ありすちゃん!ありすちゃん見てみて!志希にゃん抱っこしたらめっちゃ伸びるよ~!」

志希「にゃ~ん」

フレデリカ「志希にゃんすごいよ~!VeryLong志希にゃんだよ~!」

志希「にゃ~~~~~~ん」





ありす「という夢を見ました」

奏「ええ……?」

奏「それはその……何?」

ありす「夢を見ました」

奏「あ、うん」

フレデリカ「なになに~?アタシの話~?」

ありす「フレデリカさんが夢に出てきて私の安眠を邪魔するんです」

フレデリカ「う~んアタシの橘ちゃん愛が重すぎたかな~」

ありす「志希さん伸ばして喜んでるんです」

フレデリカ「志希にゃんかー。確かに良く伸びたパスタみたいな顔で寝てるよねー」

奏「あら、ほんと?彼女、いつもギラギラした目のイメージだけど」

フレデリカ「そういう時もあるけどー。ウチにくるといつの間にかベッドに入って寝てるんだー。借りてきた猫って感じ?」

ありす「借りてきた猫はそんなにリラックスしてないと思いますけど……」

奏「ベッドを借りにきた猫って感じね」

フレデリカ「冬はあったかくて快適だよ~狭いけど♪」

奏「ふふっ、仲がいいのね」

ありす「でも5mは伸びませんよね」

フレデリカ「そうだなぁー。リンゴ10個分ぐらい?」

奏「それ姫リンゴでも相当よね」

ありす「志希さん2mぐらいになりますね」

フレデリカ「うーんジャイアント志希にゃんかー。うちのベッドじゃはみ出しちゃうかもねー」

志希「みなさんぐっもーにーん」ガチャ

フレデリカ「さりゅー♪のびのび志希にゃん」

志希「伸びてないよーアルデンテだよぉ」

フレデリカ「えーのびてビーフンみたいになってるよー」

奏「パスタはビーフンだった……?」

ありす「奏さんまでそっち側に寄らないでください」

奏「大丈夫よ。あそこまでふわっとできないから」

フレデリカ「フレちゃんは柔軟剤使ってるからね~」

志希「ほんとだーふわふわだね~」ぐりぐり

フレデリカ「んもーくすぐったいよー!」

志希「にゃははは~」

ありす「あの二人ともそろそろレッスンの時間じゃありませんか」

フレデリカ「あっ忘れてたー!遅れちゃうとこだったよ~ありがとめるしー♪」

ありす「いえ……遅れるとみんなが困りますから」

志希「ん~フレちゃんはすはすしてたら眠たくなってきた~。寝ててい~い?」

フレデリカ「うんうん、寝る子はすくすく育つよー。……でもそうするとーフレちゃん一人でレッスンで寂しいから、一緒に頑張ろ?」

志希「そっかー。フレちゃんに頼まれたらしょうがないかー。じゃあーちょっとだけね」

フレデリカ「ありがとー♪奏ちゃんありすちゃんばいばーい」

志希「ばぁーい」ふりふり


バタン

奏「さて、私は帰ろうかな。ありすちゃんはどうする?」

ありす「私は……もう少し残っていこうかと」

奏「このあとすこし寄り道していこうかなと思っていたんだけど。文香も誘ってね」

ありす「えっ……い、行きます」

奏「ふふっ、じゃあ行きましょうか。……ん、文香もロビーで待っているみたいだし」

ありす「行きましょう」フンスフンス

奏「そこまで楽しみにしてくれると誘いがいがあるわね」

バタン

という感じでございました。
ちょこっとずつふんわりお届け。

書いてなかった。

おしまいおしまい

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フレデリカ「橘ちゃん」





フレデリカ「ばいばい」




ありす「っ」ガバッ


ありす「……はぁ」

フレデリカ「おはよー、橘ちゃん今日ははやいねー」

ありす「おはようございます……」

フレデリカ「あれれ、寝不足さんかな?」

ありす「まぁ……」

フレデリカ「……もしかして、またおじゃましちゃった、かな」

ありす「……フレデリカさんが夢に出てきて私の安眠を邪魔するんです」

フレデリカ「うん」

ありす「すっと出てきて一言だけ言っていなくなっちゃって」

フレデリカ「うん」

ありす「今日に限って橘ちゃんって呼ぶし」

フレデリカ「うん」

ありす「ばいばいってなんですか……」

フレデリカ「橘ちゃん、ぎゅー」ぎゅっ

ありす「わっ……いきなりなんですか」

フレデリカ「寝不足さんだとお仕事大変だから、ちょっとだけお昼寝しよ?あ、朝寝かな?」

ありす「でも」

フレデリカ「だいじょぶだよー、お仕事に遅れないように起こしたげるよ~♪」

ありす「ん……」

フレデリカ「……ね、ちゃんとそばに居て、起こしてあげるから」

ありす「すぅ……」

フレデリカ「うんうん、寝る子は育つよ……って言ってたらアタシも眠くなってきちゃたな……ふわぁ……」



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志希「フンフンフフーン♪フンフフー♪フラーレンー♪」

志希「ってーあれ、珍しーなぁ……ま、そういう日もあるよね~」

志希「あたしもたまにはそういう日ってことで一日一善~。風邪でも引いちゃ大変だしねー」ファサ

志希「それじゃ、おやすみ。いい夢を~♪」

志希「フンフンフフーン♪」



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周子「おはよーん。……奏ちゃんも文香ちゃんも何してるの?」

奏「しーっ……貴女も見てみればわかるわよ」

周子「わー……フレちゃんがありすちゃん抱っこしてぐっすりだ」

文香「朝、来てみればこの様子で……ブランケットに包まって眠っていました」

奏「こうやって寝てるのは珍しいわね。ありすちゃんもフレちゃんも」

周子「ていうかおとなしく抱っこされてるのが珍しいよね。仲良いなー」

文香「ありすちゃんは、つんでれですから……」

奏「文香からそんな言葉を聞くのも、珍しい、わね」

周子「まぁ時間まで眠らせといてあげよっか」

文香「そうですね……二人とも、幸せそうですから」


ほんとにおしまい。

昨日のでおしまいのつもりだったけどちょっとだけ続けてみたよ。
読んでくれてありがとう。

そのうちまたなにか読んでいただければうれしいです。

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