【モバマス】文香とありすの、平凡な日常 (43)

これは文香とありすの日常を描いたSSです。
今のところ続編は考えていませんがもしかしたら…
SS初投稿なので至らぬ点があるかもしれないですが、よろしくお願いします。
書き溜めをしていないので、リアルタイムでゆっくり楽しんで頂けたら幸いです。

ちなみに文香、ありす以外にもちらほら他の方々に登場してもらいます。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1459085632

✿事務所にて



文香「…おはようございます。」ガチャ

ありす「あら?おはようございます!文香さん。」

文香「おはよう…ありすちゃん、今は一人なのですか?」

ありす「はい、昼まで何も予定が入っていないので、それまでここで待機してようかなぁと
    文香さんは何か用事が?」

文香「いえ…私は今日オフなんですが…、ここに居ると落ち着くのでつい…」

ありす「確かに落ち着きますよね~、ついつい長居してしまいます。」

文香「えぇ…、私も何時間も本に耽ってしまいがちで…」

ありす「丁度この椅子でしたよね?」

文香「この椅子…?ありすちゃんが座ってる横長の椅子…ですか?

ありす「えぇ、文香さんこの椅子で前、寝てましたもんねぇ~」ニヤニヤ

文香「はぅっ!そ、それは…、うぅ…恥ずかしい姿を思い出してしまいました…」

ありす「他の人に見られてないんですから、大丈夫ですよ!」

文香「それとこれとは話が…、ありすちゃんに見られてしましましたし…」

ありす「良いじゃないですか!私は可愛い寝顔が見れて、幸せ一杯でしたよ?」

文香「私は恥ずかしさで一杯です…」

思っていたより感覚が狭いので少し伸ばします

✿1時間後



ありす「…暇ですね。」


文香「そうですね…、私も読書が少し飽きてきた所です…。」


ありす「折角こうやって文香さんと2人っきりになったんですから、何かしません?」


文香「何か…と言われましても…、中々思いつかないですね」


ありす「うーん、そうですね~…、じゃあ346カフェでも行きませんか?」


文香「!…それはとても良い案ですね。」


ありす「じゃあ早速行きましょー!」タッタッタ


文香「あっ!そんなに急ぐと…!」…ヘブッ!


ありす「グスッ…大胆に転んでしまいました…」


文香「だ、大丈夫ですか…?怪我はありませんか…?」


ありす「へ、平気です!子供じゃないんですから!」イテテ


文香「鼻が真っ赤でs「気のせいです!」


文香「…よしよし、大丈夫です。痛いの痛いの飛んでけ~…」


ありす「はふ、痛みが引いた…って子供扱いしないd…しても構いません…よ?」


文香「(正直、これは可愛い生き物だと思います)」


ありす「何考えてるんですか!?文香さん!」


文香「別に変なことなど…考えていませんよ?」フフッ


ありす「何で笑うんですかー!?」


文香「時間が…勿体無いです、早く行きましょう?」


ありす「上手くはぐらかされた気がする…」

✿346カフェに行く道すがら



ありす「文香さんは、よくカフェに行くんですか?」


文香「いえ…、一人で行くのは気恥ずかしいというか…」


ありす「あぁ…何となく分かります。何だか一人では入りにくい雰囲気がありますもんね~」


文香「…一度行ってみたいと思っていたのです。ですが…中々勇気が出なくて…」


ありす「つまり私が誘わなかったら、文香さんはカフェに行くことは無かったと。」


文香「はい、その通り…ですね、もし誘われなかったら行くことは無かった…かも知れません。」


ありす「誘って正解でした!それに、誰かと行くと意外に楽しいですよ?カフェも」


文香「…それは楽しみです。」


文香「そういえば、ありすちゃん…コーヒーは飲めるんですか?」


ありす「こここ、コーヒーですか?モチのロンです!」


文香「(これは…飲めない口ですね…、ですが変に疑うのも悪い気がするので…)」


文香「それは凄いですね…、私もつい最近飲めるようになったばかりだと言うのに…」


ありす「とととーぜんです!コーヒーが飲めないと大人じゃないですからね!」


文香「では…、ブラックコーヒーなども平気だったりするのですか?」


ありす「ぶっ、ブラックコーヒーですか?あ、あぁ!あれって美味しいですよねぇ」


文香「(これ以上はありすちゃんの精神が保たなさそうですね…)」


ありす「と、兎に角!カフェに行ってから飲み物を決めましょう!」


文香「…そうですね。(多分ありすちゃんはコーヒー、頼まないんじゃないでしょうか…)」

仕事から帰りました。支援ありがとうございます!
今日も更新してくゾ

ID変わりましたが1です。

✿346カフェ



ありす「付きましたよ!…って凄い行列!」


文香「丁度今、午前のティータイム…ですね。英国で言う『イレブンジィズ』…と似た意味です。」


ありす「い、いれぶんじぃず?そんな難しく言わなくてもティータイムでいいじゃないですか?」


文香「…『イレブンジィズ』と言うのは、次の仕事のためにリフレッシュする…という意味合いが大きいのです。」(自己解釈です)


文香「少し意味を知っていると…これもまた豊かな気分になりますよ。」


ありす「はぇ~…文香さんは何でも知ってるんですね!流石大人です!」


文香「そっ、そんな事は…私はまだまだです…」


ありす「ほらほらぁ、どうしたんですか?文香さん?」プニプニ


文香「ほ、頬を触られるのは…その…顔が熱くなってしまいます…」


タッタッタ…


菜々「お、お客様 大変申し訳無いのですが後ろがつっかえt…って!貴女達ですか!」


ありす「ほれほれ~」プニプニ


文香「う、うぅ…」シュー


菜々「いい加減にせんかァァァァァ!!! 早く席に座って下さい!!」

✿346カフェ内



菜々「全くもうっ!2人揃って何してるんですか、あんな人前で!」


ありす「い、いやぁ…文香さんが可愛くてつい」


文香「…私は、何も覚えていません…」カァ…


菜々「はぁ…、一応お客様ですから接待しますけど、そうじゃなかったら追い出してた所ですよ!」


文香「すみません…」ありす「すみませんでした…」


菜々「素直に謝ってくれればいいんです。さてと…メニューは何にしますかお二人方?」


文香「そうですね…私はこの「葡萄のタルト」と日替わり紅茶をお願いできますか?」


菜々「かしこまりました!ありすちゃんはどうします?」


ありす「橘・で・す!ええっと、じゃあ「いちごソース添えのパンケーキ」と…ぶ、ブラックコーヒーで!」


菜々「ご注文承りました!では周りのお客様の迷惑にならないようにお願いしますね~」タッタッタ


ありす「ようやく2人になれましたね~」


文香「(ありすちゃん…さり気なくブラックコーヒー頼んでいたのですが…大丈夫でしょうか?)」ソワソワ


ありす「文香さん?」


文香「(もしかして無理して飲んで泣いてしまったりだとか…!)」


ありす「おーい、文香さーん?」


文香「そんな事は絶対させません…!」ガタッ!


ありす「…へ?」


オー、ナンダナンダー フミフミガタチアガッタゾ モシカシテホンワスレタトカ? ガヤガヤ


文香「はうっ!…し、失礼しました…」ペコペコ


ありす「(文香さん、元気だなぁ 何かいい事あったのかな?)」

✿15分後





「それでですねぇ~」「それは意外です…」


菜々「お待たせしました!葡萄のタルト、いちごソース添えのパンケーキと飲み物2つ お持ちしました♪」


「「ありがとうございます」」


菜々「それではごゆっくり~」


ありす「じゃあ早速食べましょうか!」



文香「えぇ、では…」


「「いただきます」」


ありす「んん~!この甘酸っぱいイチゴソースに甘いパンケーキがまた…」モグモグ


文香「このタルトは…何処を取っても葡萄ばかりで、抜け目がありません…美味しいです」モグモグ


ありす「わぁ!大きいいちごが入ってましたよ、見てください文香さん!」


文香「あら、とても大粒で… 心行くまで食べて下さいね」


ありす「はい!はぁ…幸せ」





ありす「…あっ、あの 文香さん」


文香「…?」モグモグ


ありす「一口交換しませんか…?文香さんが食べてるの美味しそうで…」


文香「えぇ、…もちろんです。交換しましょう?ありすちゃん」


ありす「じゃ、じゃあこのイチゴあげます!あーんってして下さい!」


文香「あ、あーん…ですか?初めてが私でいいんですか?」


ありす「その言い方は語弊があります」






文香「スイーツ…美味しかったですね、甘味後の紅茶は何とも言えない感覚に包まれます」


ありす「美味しかったですね~…さ、さて!私も食後のコーヒーでも」


文香「(来ました!)ありすちゃん…ここだけの話、コーヒーの大人の飲み方というのがあるのです」


ありす「ほ、本当ですか!?是非教えて欲しいです!」


文香「大人のコーヒーの飲み方とは…」


ありす「飲み方とは…」ゴクッ


文香「それは…角砂糖1つ、ミルク1杯を加える事です…!」


ありす「…ん?」


文香「自分の好みの味にする、それが大人の飲み方…ましてや苦いまま飲むコーヒーは邪道と言えるのです」


ありす「で、では私は今まで間違った認識をしていたのですか…?」


文香「その通りです…、なのでありすちゃんのコーヒーは甘くするべきです」角砂糖ポトー


ありす「ありがとうございます(?) じゃあ飲んでみますね!」


文香「…」ドキドキ


ありす「…!! とっても美味しいです!甘さの中に少し苦味があって、これが大人の味…」


文香「(ごめんなさい、ありすちゃん…でもこれはありすちゃんを救うため…)」





ありす「そろそろいい時間ですし出ましょうか」


文香「…そうですね、お会計は私が持ちます」


ありす「えっ!そんな事しなくても私、お金なら…」


文香「いえ…、ここは払わさせてください」


ありす「じゃあお言葉に甘えても…?」


文香「えぇ、もちろんです」ニコッ


ありす「天使…」ボソッ


文香「」プシュー


ありす「(聞こえてた)」

また明日投稿します。

こっそり再開します
考えなきゃ…

✿346内の中庭





文香「んん~…いい天気ですね」


ありす「そうですね~、でも少し肌寒い…」


文香「まだ…風が冷たいですからね、暖かくしておかないと…
   皆さんも…、気をつけて下さいね?」「誰に言ってるんですか」


ありす「そういえば文香さん、お昼からはどうするんですか?」


文香「ありすちゃんを見送ったら帰ろうと…思います」


ありす「そ、そうですよね!用事が無いんですから!」


文香「…ありすちゃんは何時頃戻られるのです?」


ありす「へっ!?私ですか?わ、私は夕方前には戻りますよ!」


文香「分かりました…、ではそれまで待ってます」


ありす「いやいやいや、その間文香さんが暇してるじゃないですか!」


文香「それは…家に帰っても同じ事です、なのでありすちゃんが戻るのを待つ方が有意義な時間を過ごせる…と思いまして」


ありす「そ、そうですか?な、なら待っていただいても…」


文香「はい、勿論です」クスッ


ありす「ありがとうございます! あっ…私そろそろ準備があるので…」


文香「おや…もうこんな時間なのですね、お仕事…頑張ってくださいね」


ありす「はい!待ち合わせ場所は事務所でいいですか?」


文香「えぇ、待っています」


ありす「文香さん!じゃあまた夕方!」タッタッタ…ヘブッ!


文香「ありすちゃん…」


ありす「だ、大丈夫です!では、今度こそまた夕方に!」


文香「気をつけてください…ね?」


<はーい!


文香「…」フリフリ


文香「…」


文香「凄く心配です…」


文香「…こっそりありすちゃんの仕事現場に行きましょう」テクテク

毎日更新を心がけているので許して下さいなんでもしますから
✿ありすの仕事現場(スタジオ)



文香「…ここがありすちゃんの仕事現場ですね ちひろさんに教えてもらって正解でした」


文香「さて…ありすちゃんは…」キョロキョロ

<おーい!

文香「…?」


幸子「…文香さん!こんな所で何しているんですか?あっ、この可愛いボクに会いに来たんですね!」フフーン


文香「いえ、違います」キッパリ


幸子「そ、そこまでキッパリ言わなくても…」


文香「私は…ありすちゃんの様子を見に来たんです」


幸子「ありすさんですか?控室で奏さんと雑談してましたよ」


文香「奏さんと…」


幸子「えぇ、なんでも大人の階段を登るにはどうしたらいいかと言う話で」


文香「幸子さんは…大人の階段を登らなくてもいいのですか?」


幸子「ちょっ!失礼な! ボクはもう階段を登り切ってますよ!」


文香「私…聞きましたよ?」


幸子「な、何をですか」


文香「少し前、夜中のトイレに一人で行けず泣く泣く親さんに一緒に行くよう頼んだ…と」


幸子「誰ですか!?そんなガセ情報流したのは!流石のボクもこれには怒りますよ!」


文香「…美穂さんです」


幸子「み、美穂さんですか…強く言えないです…」


文香「そういう訳です、では私はそろそろ…」


幸子「あっ、はい!丁度良い時間なので様子を見に行くついででお二人をスタジオまで連れて来てくれませんか?」


文香「了解しました 幸子さんは来ないのですか?」


幸子「ボクは少し関係者さんと打ち合わせがあるので…」


文香「分かりました、ではまた…」


幸子「はい!可愛いボクが待ってると伝えてください!」


文香「…私は気まぐれですよ?」


幸子「いえ、文香さんはちゃんと伝えてくれると分かっていますよ」フフーン


文香「隠し事は…苦手でいけませんね」フフッ

✿控室





ありす「そうなんですよ!どうやったら奏さんみたいな大人な女性になれるのかと…」


奏「私なんてまだまだ、前もラジオで言ったでしょう?『静かなのが好き』なだけだよ」


ありす「静か…ですか」


奏「えぇ、意識はしてないのだけど…勝手にそういうオーラが纏わり付くと言えば分かりやすいかしら?」


ありす「羨ましいです…」


奏「そんな事無いって、ありすちゃんだって十分大人よ」


ありす「わ、私は…大人なんかじゃありません まだ子供です」


奏「そうかしら?敬語もしっかりしていて、行動もまるで大人そのものじゃない」


ありす「それは…大人になりたいから…」


奏「…『大人になりたい』って子供の頃、誰しもが思うの」


奏「こんな私でもそんな時期があったのよ?」


ありす「奏さん…がですか?」


奏「えぇ、『早く大人になって自由になりたい』だとかね」


ありす「私も…今そんな事を思っています」


奏「そうだと思ったわ、でもね」


奏「『子供』と言うのは一度しか体験出来ない貴重な時間よ」


ありす「…!」


奏「この年になってつくづく思うわ、『もっと遊んでおけばよかった』ってね」


奏「ありすちゃんはまだ若いのよ?もっと子供らしくしていたって大丈夫」


ありす「…」


奏「ありすちゃん?」


ありす「…いえ、何でもありません 貴重な意見 ありがとうございました」





✿控室前廊下


文香「…」



✿控室前

文香「…お二人共、いらっしゃいますか?」コンコン

<居ますよー

ありす「お待たせしましt…って文香さん!?」ガチャッ


奏「あら、文香?今日って出演予定だったかしら」ヒョコッ


文香「いえ…私は、ありすちゃんの様子を見に来たのです」


奏「ありすちゃんの?ふーん」ジー


ありす「よ、余計なお世話です!…でも嬉しいです…」


文香「それは…良かったです、それに奏さんも付いているようなので無用な心配でしたね…」


奏「えぇ、心配しなくてもありすちゃんは私が見てる」


ありす「…ありがとうございます」チラッ


文香「…」


文香「では…お二人共そろそろ行きましょう か、可愛い…幸子さんが待っています」


奏「ぷっ、何だか無理やり言わされてる感がしてるわよ?」


ありす「ほんとですね」フフッ


✿再びスタジオ


幸子「遅いです!こんなに可愛いボクを一人にして…」


文香「す、すみません…」


奏「そう怒らないで幸子ちゃん、文香だって悪気は無いのよ?」


幸子「わぁっ、分かっていますよ…」


奏「それで良し。さて、ありすちゃん 私達もそろそろ準備をしましょうか」


ありす「はい!では文香さん、そろそろ…」


文香「えぇ、お仕事…頑張ってくださいね?」


幸子「当然です!可愛いボクが傍に居るんですから!」


ありす「そ、そうですね…ハハハ」


幸子「何で少し引いてるんですかー!?」


文香「わ、私は…良いと思います…よ?」


幸子「カバーは嬉しいですが、何故疑問形なんですか」


奏「(この子達と居ると本当、飽きないわね)」フフッ

今日は仕事場で一日考えた小ネタ+本編の更新です

✿346内スタジオ





文香「文香と」


ありす「ありすの」


「「ふみあり情報局~」」


ありす「さて、いきなり始まりましたこの番組」


文香「この番組は…346内にあるスタジオから発信しております」


ありす「と、言う訳で改めて 私、橘ありすと」


文香「鷺沢文香で…お送りします」


ありす「では、早速この番組の趣旨を文香さん!お願いします」


文香「こほん この番組では…世間で話題になっている事、気になる事…様々な物を取り上げて分かりやすくお伝えする番組です」


文香「そして、皆さんもツイッターにて参加する事が出来ます。ハッシュタグは #ふみあり情報局…です」


文香「ツイートされた中からもしかしたら…この番組で取り上げるかも…知れません」


文香「…上手く喋ることが出来たでしょうか…?」


ありす「とっても分かりやすかったです!ありがとうございます!」


文香「ありすちゃんに言われると…安堵します」


ありす「えへへ、でっ、では!早速参りましょう!」


文香「本日取り上げるのは…こちらです」


『エイプリルフール』


ありす「出ました!エイプリルフ-ル!」


文香「今日、この記事なのは偶然でしょうか…いえ、必然ですね」


ありす「エイプリルフールは嘘を付いてもいい日ってだけですよね?」


文香「…エイプリルフールにもルールは存在します、続きはCM明け後に」


ありす「ではCMでーす!」






エッナドリ!エッナドリ!エッナドリ!


ちひろ『エナジードリンク!日々の疲れに一本如何ですか?』


ちひろ『とある会社員Pさんからの感想です!』


会社員P『いやぁ、エナドリがあるだけで毎日頑張れます!』


会社員P『丁度これから飲む所だったんです!病み付きになりますよ?』


ちひろ『会社員Pさんだけではなく、全国の方々からも『元気になった!』『これで戦える!』などの声も届いています!』


ちひろ『そこの貴方も、1日1本エナドリ いってみましょー!』


…このエナジードリンクは346プロダクションの通販のみの販売となっております。ご了承下さい。


エッナドリ!エッナドリ!エッナドリ!







ありす「はい!皆さん、再びこんばんは!」


文香「…こんばんは。只今、20時30分を過ぎようとしている所です」


ありす「では、先程の記事を確認してみましょう」


『エイプリルフール』


文香「はい、エイプリルフール…についてですね ありすちゃんはエイプリルフールについて…何か知っていますか?」


ありす「私は、『午前は嘘を付いてもいいけど、午後からは嘘を付いてはいけない』というのを何処かで聞いたことあります!」


文香「昔からよく伝えられていますね。しかし何故午後には嘘を付いていけないのでしょうか…」


ありす「何ででしょうね?嘘の付き過ぎもいけないって事なんでしょうか?」


文香「残念ながら…有力な説は存在しないのです」


ありす「えぇ!?だったら誰がそんな勝手な事を決めたんですか?」


文香「『誰が』では無く、『時代が』そうさせたのかも…知れません。自己解釈で申し訳ないのですが…」


ありす「いえいえ!『時代』ですか… 確かに最近だと、『この日に嘘を付いたらこの1年いい事が訪れない』とか『嘘を付いたらその分返ってくる』とか…」


ありす「よくよく考えたら現代の人が考えそうな言い伝えがいっぱいありますね~」


文香「えぇ…、当て付けのような事まで、皆さんも耳にしたことないでしょうか?」


文香「私は…ある種の自己防衛のように聞こえてしまいます。そう言っていれば『嘘』を付かれない…と」


ありす「なるほど…、そういう考え方もあるんですね!」


文香「先程、『午後に嘘を付いていけない』と言う説は有力なものが無いと言いましたが…エイプリルフール自体には起源のようなものがあります」


文香「次は…エイプリルフールの起源についてお話していきましょう」


ありす「楽しみです!」







ありす「CM明けました!」


文香「先程…冒頭でお伝えした時報を間違えてしまい申し訳ありません…慣れていなくて…」


ありす「初めてのラジオなんですからしょうがないですよ、元気出してください!」


文香「ありがとう…ありすちゃん」


ありす「では文香さん、今の時間を教えて下さい!」


文香「たっ、只今 21時15分を回っている(?)ところです…!」


ありす「完璧です! ディレクターさんも○出していますよ!」


文香「き、緊張しました…」


文香「気を取り直して…エイプリルフールの起源についてお話しましょうか」


ありす「そうですね!そもそもエイプリルフールって何でできたんですか?」


文香「元々は、ヨーロッパで『嘘の新年』を祝おうと言うことで4月1日に祝っていたのが起源とされています」(諸説あります)


ありす「嘘の新年?なんですかそれ?」


文香「…嘘の新年と言うのは、昔のヨーロッパでは3月25日からが新年 そして4月1日までが春の祭りというものでした」
  
  「ですが、ある年の王が新暦を採用…つまり旧暦となるヨーロッパの『新年』を無くしてしまったのです」

  「それに怒った市民が…春の祭りの最終日であった4月1日に馬鹿騒ぎを始めます」

  「この事を重く見た王は、その馬鹿騒ぎに参加していた市民を…逮捕、処刑しました」

  「中には13歳の少女も居たという話も存在します…」
 
  「…この王が起こした事件を許すまいと市民達が立ち上がり 王への侮辱、そしてこの事を未来も忘れないようにと」

  「毎年4月1日を新たに『嘘の新年』とし、盛大に祝うようになった…」


文香「これがエイプリルフールの起源…となります」


ありす「正直ここまで歴史があるとは思いませんでした てっきり私は、誰かがお遊びで広めたかと…」


文香「何事にも理由は存在するもの。しかしそれを見るか見ないかで見る目も変わる…という事です」


ありす「…さて、エイプリルフール終了まで残り3時間程となりましたが…皆さんは今日楽しめましたか?」


文香「何でもかんでも嘘を付き、迷惑を掛けるのは邪悪です ですが周りの方々を楽しませる嘘は…幸福になり得ます」


ありす「文香さんの言う通りです!節度を持って楽しみましょう!」


文香「…そろそろエンドロールに行ってくれと指示があったので ありすちゃん、行きましょうか」


ありす「はい!ではまた後程!」



ころころIDが変わるかも知れません

<<37
実はデレマスの13話からの頃にデレマスPになりました
その頃はCPが全てという浅はかな考え方をしていましたが
つい最近の2月初旬、デレステが気になっていたのでどうせならSSR出るまでリセマラをしようと
ぽちぽちっとやろうとして、一周目で文香SSRが来てくれました。
少し進めてスタージュエル貯めて2回目を引いたら奈緒SSRが来てくれました。
これを期に最初に来てくれた文香もとい、PKの事を調べていたらこんな事になっていたのです。

✿仕事終了後





ありす「お疲れ様でした、幸子さん、奏さん、」


幸子「お疲れ様です!流石、可愛いボクに掛かれば完璧な仕事をする事ができますねぇ!」


奏「お疲れ様、2人共 もうこの後は仕事、無かったわよね?」


ありす「えぇ、これで私は終わりですよ」


幸子「ボクも今日の分は完璧に終わりました!」


奏「そう、なら良かった 良ければこの後4人でお茶でもと思ったのだけど、文香もどうかしら?」


文香「わ、私もいいのですか?」


奏「えぇ、勿論 大歓迎よ」


文香「じゃあ…お言葉に甘えて…」


奏「決まりね じゃあ私達は一旦控室に戻って準備してくるから、少しここで待っていてくれる?」


文香「分かりました…」


幸子「じゃあさっさと準備してきましょうか!」スタスタ


奏「えぇ」スタスタ


ありす「…」


文香「…? ありすちゃん、行かないのですか?」


ありす「…少しだけ文香さんとお話がしたくて」


文香「そうですか…分かりました 何でしょう?」


ありす「私の事…どう思ってますか?」


文香「…大切なお友達だと思っています 私と手を繋いでくれて、一歩前へ踏み出させてくれた大切な」


ありす「私も文香さんの事、そう思っています…」


ありす「…何を言っても、嫌いになりませんか?」


文香「嫌いになるだなんて…あり得ないです」





ありす「じゃあ私が…、本当はもっと子供で、大人ぶってるって言ったら…嫌いになりますか?」


文香「…なりません ありすちゃんは、ありすちゃんですよ?」


ありす「皆が知っているありすは…『大人』のありすです 誰も『子供』のありすなんて…」


文香「私は…見てみたいですね 『子供』のありすちゃんを」

 
ありす「…」


文香「…思っていたより酷いようですね 仕方がありません」


文香「私のところに飛び込んできても…いいのですよ?」


ありす「ひっ…く、ご…めんっ…なさい! …ふみかっ…さ…ん…!」


文香「よしよし…もう、我慢は…ダメですからね?」


ありす「うっ…ぐすっ…、は…い…!」


文香「…」ナデナデ



文香「落ち着きましたか…?」


ありす「…はい、大丈夫です」ズズッ


文香「…鼻水が垂れてます ティッシュが手持ちにありますから、フーンってして下さい」


ありす「」フーン!


ありす「ありがとうございます、文香さん」


文香「少し…晴れた顔をしていますね」


ありす「文香さんのお陰です!」


文香「…それは良かったです」


文香「もう一度言いますが…私の前では我慢は厳禁ですよ?我慢していたら許しませんっ」


ありす「分かってますよ!」


文香「ふふっ」


ありす「えへへ」



幸子「ちょっとありすさん!準備終わってないじゃないですか!」


ありす「橘です!少し待っていて下さい、可愛いさ・ち・こさん!」


幸子「こ、このボクに皮肉を言うとは…やりますね!」


奏「(少し、吹っ切れたみたいね…流石文香ってところかしら)」クスッ

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