モバP「アイドルとやっちまった……」 (91)

※直接やる描写はありません
 Pはすがすがしいまでにクズですが天然です
 アイドルは一見まともですがとてもチョロチョロしいです
 それでよろしければどうかご笑納ください

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モバP「ああ、どうすりゃいいんだ……」

杏「おはよ……、ってありゃ。プロデューサー珍しく深刻な顔してるね」

モバP「……おう、杏か」

杏「うん、杏だけど。どしたの?」

モバP「聞いてくれるか……?」

杏「うーん……、めんどくさい」

モバP「出社してのっけかららしすぎる返答ありがとう」

杏「どういたしまして。……まあ面倒だけど、プロデューサーだし聞くくらいなら構わないよ」

モバP「すまないな」

杏「……そのあいだはたらかなくていいわけだしね……」

モバP「ん? なんだ?」

杏「別にー。それより早く早く」

モバP「あ、ああ……。……実はな」

杏「うんうん」

モバP「アイドルとやっちまった」

杏「……、…………へー」

モバP「驚かないのか」

杏「端から見てる限り、明らかに問題は相手が誰かと時間がいつかでやることは確定だったし。むしろまだだった方が驚きだよ」

モバP「……そんなに?」

杏「うん。……ひとのきもしらないでいちゃいちゃとさ……」

モバP「……えっと、なんだ?」

杏「うんにゃ、なんでもなーい。それで?」

モバP「ん?」

杏「いや誰と?」

モバP「……凛」

杏「あー……」

モバP「と……」

杏「……と?」

モバP「まゆ……」

杏「……うわ」

モバP「と」

杏「は?」

モバP「輝子と乃々」

杏「……ちょっと?」

モバP「と愛海と莉嘉と雪美と薫」

杏「いや見境なしかっ! というか明らかに最後の方一線越えて社会人一発退場クラスいるよね!?」

モバP「いや流石にその辺とはやっちゃってはいないんだが……」

杏「……ふぅーん」

モバP「そんな冷たい目で見んといて……」

杏「自業自得。……じゃあなにしたのさ」

モバP「手とかで……」

杏「さなえさーんこっちでーす」

モバP「やめて! もうプロデューサーのライフはゼロよ!」

杏「自業自得だってば」

モバP「いやわかってるけどさ……、やっぱり好きっていわれて迫られると無碍にできないって言うか……」

杏「……はぁ、流石に嫌がるのを無理矢理したとは思わないけどさ」

モバP「それは誓ってしてない」

杏「それ胸張って自慢することじゃないよね。……法律は別にしても、この業界だと小さい子にもそういうアプローチの仕方とか耳に入っちゃうし、本心からしたいと思ってるわけじゃないんだよ?」

モバP「……はい」

杏「はぁ……。決めつけるわけじゃないけど、やっぱり子供の好きと大人の好きって違うと思うし」

モバP「はい……」

杏「そりゃ言ってる本人は本気でそのつもりなのかも知れないよ? でも本当にどういうことになるかってことは知識も経験もないしね」

モバP「……仰るとおりです」

杏「そこはやっぱり、分かってる大人が避けてあげるべきじゃないって杏は思うな」

モバP「すみません……」

杏「一応年少組前提で話したけど、ほんとはそれプロデューサーが手を出した子みんな当てはまるからね?」

モバP「面目次第もありません……」

杏「……実際やっちゃったことは今更どうしようもないけどさ。でも愛海は意外。あの子お山星人でしょ」

モバP「あれはもみ心地が気持ちいいとかスキンシップの一環とかであって、恋愛対象自体はノーマルだぞあいつ」

杏「そうなんだ。他に経験あったの?」

モバP「とりあえず自己申告と確認できるもの含め、いろんな意味で初めてではあったな」

杏「……」

モバP「ごめんなさい生ゴミを見る目はやめてください」

杏「はぁ……。……ま、百合営業はいろいろと便利だからなぁ」

モバP「ぶっちゃけるな、思うところでもあるのか?」

杏「別に? きらりと仕事するのは普通に楽しいしね」

モバP「ふーん」

杏「……あー、ただネットとかで見るけどあんまりすごい妄想垂れ流されるのは気分よくないね。こっちもわざと煽ってる部分あるから仕方ないけど」

モバP「割り切ってるなー」

杏「楽するためにあらゆる努力を惜しまないのが杏ちゃんなのだ」

モバP「矛盾してるのにこれ以上ないってくらいお前らしい台詞だな」

頼りになる杏

杏「どやぁ」

モバP「褒めてねーよ。……まあ、愛海はあの奇行でイロモノ系に見られてるけどだな」

杏「うん、イロモノ」

モバP「いやそこで頷くなよ……、今更傷つきはしまいが」

杏「そりゃ事務所で見かけるたびにそればっかだし」

>>19
と、思うじゃろ?

モバP「……あれでちゃんとしてたらかなり正統派の美少女だし、二人きりだと際限なく甘えてきたりかわいいとこあるんだぞ?」

杏「……ちっ、のろけか」

モバP「すいません」

杏「……それで?」

モバP「ん?」

杏「どうすんのさ、それ」

モバP「どうしようか、これ」

杏「……あー、まゆにでも刺されれば?」

モバP「うん、死ぬよねそれ」

杏「ほんとうにしねばいいのにね?」

モバP「笑顔で同意を求めないで?」

杏「自業自得だよね?」

モバP「すみませんでした」

杏「でも、実際どうするかなんて、みんなに土下座してからみんなと別れるか一人に絞って婚約とかでちゃんと形付けるかでしょ」

モバP「うーん」

杏「それかいっそ開き直ってハーレムでも作るか」

モバP「よしそ」

杏「ちなみに最後のは人としてゴミクズに堕ちたければ、って条件付きだけどね」

モバP「れはないな!」

杏「……」

モバP「謝りますからその絶対零度の視線はやめていただけませんか」

杏「……。……どちらにしても、まずはみんなに謝ることじゃない?」

モバP「それだけど、みんなにはもう状況の説明はして一応の了解は得てるんだが」

杏「……言いたいことは色々とあるけど、まずはよく生きてるねプロデューサー」

モバP「……、選んでくれるまでずっと待ってます……、と言ってたな……」

杏「選ばなかったら刺されるかな?」

モバP「……嬉しそうに恐ろしいことを言わないでくれ」

杏「冗談だよ、……多分」

モバP「多分ってお前」

杏「まゆだって、流石に、ねぇ……?」

モバP「そこは疑問系じゃなく断言してくれないかな……」

杏「……うん、お腹は雑誌を巻いとくといいらしいよ?」

モバP「具体的なアドバイスじゃなくてな?」

杏「まあまゆはともかく、みんなずっと宙ぶらりんにされるよりは本命一人をちゃんと決めてくれた方がいいんじゃないかな」

モバP「それもわかるんだがな、振って泣かれたくもないというか……」

杏「優柔不断」

モバP「すまん……」

杏「杏に謝られてもね」

モバP「……すまん」

杏「そりゃその時は傷つくかも知れないけどさ、そういうのずっと続けるわけにも行かないでしょ」

モバP「ああ……」

杏「ま、どうでもいいけどね、杏には関係ないし?」

モバP「……」

杏「それに、さっきはああ言ったけどさ。きっとまゆだってプロデューサーが本気で選んだ人なら祝福できると思うよ」

モバP「せっかくいいこといってるんだから、目はそらさないで?」

杏「……あはは」

モバP「で」

杏「?」

モバP「さっきの、本気で選んだ人ならってのは経験談か?」

杏「ん、違うけど」

モバP「……ふーん」

杏「……いまは、だけどね……」

モバP「? なんだ?」

杏「知らない。そんじゃ決めようか」

モバP「いやそんな軽く決められるようなもんじゃ……」

杏「き・め・よ・う・か」

モバP「やだ杏ちゃんこわい……」

杏「怖くしてるのは誰なのかなー」

モバP「はいわたしですねごめんなさい」

杏「全くプロデューサーってば……。……こっちはのぞみもないってのにきめさせるみにもなれってんだ……」

モバP「なんだ?」

杏「なんでもなーい。はいはい決め決め」

モバP「明日までに……」

杏「今日!」

モバP「じゃあ夕方までには……」

杏「今!!」

モバP「……はい」

杏「もー……」

モバP「……うーん」

杏「……」

モバP「ふーむ……」

杏「……」

モバP「……むむむむむ」

杏「……(イラッ」

モバP「うむむむ……」

杏「……(イライラ」

モバP「……決められ」

杏「ここで決められないとか言ったらプロデューサーを殺して杏も死ぬよ」

モバP「ないことはないなっ!」

杏「はいじゃあちゃっちゃと決める!!!」

モバP「……しかし、いつになくやる気だな」

杏「先延ばしにしてもどうにもならないものは先に片付けた方が結局楽でしょ?」

モバP「……仕事は?」

杏「え? 仕事はどうにかなるじゃん」

モバP「怖いこの子本気で言うてはる」

杏「HAHAHA、変なプロデューサーだなぁ」

モバP「……はぁ。ま、お前も本気で支障が出るレベルにはゴネないからな。ほんっっ……っとにギリギリだけど」

杏「どやぁ」

モバP「いや褒めてないから」

杏「あーもうそれはいいから早くする!」

モバP「えっ今なんで俺が怒られたの。ていうかこれ杏的にもどうにもならないカテゴリなの」

杏「むしろどうにかなると思ってる方が驚きだね」

モバP「ごめんなさい」

杏「わかればよろしい。じゃあそろそろ決めちゃおう、十秒で!」

モバP「……は?」

杏「じゅーう、きゅーうっ!」

モバP「えええええっ!? しかももうカウントダウン始まってるしっ!」

杏「はーち、なーなっ!」

モバP「うううううっ!?」

杏「ろーーく、ごーーお、よーーんっ!」

モバP「いいいいいっ!?」

杏「さーーーん、にーーーい、いーーーーーーっちっ!!!」

モバP「あああああああああんず!!」

杏「ぜーーー、……なに!? タイムなら受け付けないよっ!?」

モバP「いや、杏」

杏「いや、なに?」

モバP「だから、杏」

杏「だから、なに」

モバP「あー」

杏「んー?」

モバP「いや、実際こういうことあるんだなとな」

杏「? なんのこと?」

モバP「だから、今考えてたら杏好きだなーって」

杏「……はあぁぁぁっ!?」

モバP「……自分で言っといてなんだけど、まあそりゃこうなるよな」

杏「は!? えっ!? あっ!?」

モバP「おお大混乱」

杏「ちょ、ええぇぇぇっ!?」

モバP「というか、そこまで驚くことかね」

杏「いやそりゃ驚くよ!? はぁ!? 全っ然そんなそぶりなかったじゃん!?」

モバP「好きでもなきゃこんなこと相談できないだろ」

杏「好きな相手にするような相談でもないよね!?」

モバP「それもまた然りではあるが」

杏「ていうかなにそれ!? なんで杏!!?? 今まで一個もそういうことなかったじゃん!!!???」

モバP「うーん、でもそういうことなかったっていうお前だって俺のこと好きだろ」

杏「っっっっっ!!!???」

モバP「すごい顔真っ赤」

杏「なっ! すっ!? えっ!?? はっ!!??」

モバP「いやなんか人の気も知らないでとか望みもないのにとかぽそぽそ呟いてたじゃん?」

杏「あ、あれ聞こえっっっ……!!」

モバP「聞かなかった振りするのがマナーかなと」

杏「~~~~~っっっ!!!」

モバP「うわ耳まで真っ赤」

杏「っ! っっ!! っっっ!!!」

モバP「っと、クッションで殴るな、地味に痛い!」

杏「っっっ! っっ!! っ!!!」

モバP「だからといって蹴るな!」

杏「っっだぁ!!! そっちなんでそんな冷静なの!!!!」

モバP「……慌ててる人間を見てると妙に落ち着いてくるってほんとなんだな」

杏「あああああっ! 釈然としないっっ!!!」

モバP「といわれてもなあ……。ほれ」

杏「むぶっ!? ……んむんむ」

モバP「どうだ?」

杏「……もうふぃとほえ(コロコロ」

モバP「はいはい」

杏「……、おいひい(コロコロコロ」

モバP「そりゃよかった」

杏「……(コロコロ」

モバP「……」

杏「……(コロロ」

モバP「……」

杏「……(コロ」

モバP「……」

杏「……ふはぁ」

モバP「落ち着いたか」

杏「……ん」

モバP「んで、どうする」

杏「……」

モバP「……」

杏「……はぁ。プロデューサーってさ」

モバP「ん?」

杏「クズだよね」

モバP「……否定はしない」

杏「……。……みんなそうしたんだ?」

モバP「ノーコメントで」

杏「……わかった」

モバP「ああ」

杏「保留」

モバP「いいのか?」

杏「しかたないじゃん」

モバP「しかたない……、のか? いや俺が言うのもなんだが」

杏「これで杏が杏に決めさせたら杏が悪者みたいじゃん」

モバP「いやそんなことはないと思うが。お前の言ってたこともわかるし」

杏「黙る!」

モバP「はい!」

杏「……バカだしクズだしむかつくし、プロデューサーだし。杏が一番って言うのも、嘘じゃないけどほんとでもないって分かってるけどさ」

モバP「しかもなんかナチュラルに罵倒語にされてるし」

杏「……でも、それで嬉しくなっちゃったんだから処置無しだよ。……みんなもそうなんでしょ、きっと」

モバP「言っとくが一応全部本気で言ってるぞ」

杏「……、はぁー……」

モバP「どうした」

杏「ほんと、なんでこんなのに……」

モバP「諦めろ、惚れた腫れたなんてそんなもんだ」

杏「やだなぁ……」

モバP「じゃあ撤回するか」

杏「……それもやだ」

モバP「わがままな……」

杏「どっちが」

モバP「どっちも?」

杏「……、はぁー……」

モバP「……さて、話も終わったし仕事に戻るか」

杏「……、むー」

モバP「……ん?」

杏「……むーむー」

モバP「どうした」

杏「……むーむーむー」

モバP「……ちょっと、杏? 近くないか?」

杏「……むーむーむーむーっ」

モバP「胸あたって……、ないけど」

杏「なにかいったかな?」

モバP「いえなにも」

杏「よし」

モバP「……で、なんだ?」

杏「……。……みんな本気なんでしょ?」

モバP「……あ、ああ」

杏「……杏もみんななんだよね?」

モバP「……ああ」

杏「……じゃあ、みんなと同じに、ちゃんとして?」

モバP「……、あー」

杏「……」

モバP「……今夜、な」


この後(覚醒杏が)めちゃめちゃ仕事した。

数週間後


モバP「ああ、どうすりゃいいんだ……」

??「あれ? どうしたんですかプロデューサーさん、深刻な顔して。カワイイボクの顔を見て癒されますか?」


おしまい

手の届かない外野からどんなに立派な言葉を並べ立てても
当事者になり手に入りそうになってそれが言えるかはまた別のお話

あと完全に一発ネタなので最後の??さんには続きませんがあしからず?

191人やるまで終わらないんだろ?

依頼しましたー

>>83
しんでしまいますのでだめです

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