フレデリカ「五感で感じる音楽会」 (22)

フレデリカ「こんにちは、宮本フレデリカです。」

志希「こんにちは、一ノ瀬志希です。」

フレデリカ「本日は、音楽を五感で楽しむ、をテーマに音楽鑑賞を楽しみましょう。」

周子(なんか始めてるなあ)

フレデリカ「と言うことで五感で音楽を楽しもうー♪」

志希「おー♪」クンカクンカ

周子(もうちょい頑張りいや)

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志希「クンカクンカ~♪」

フレデリカ「もー、控え室でフレちゃん嗅いだでしょー?」

周子(嗅いでたんかい)

志希「えー?足んなーい♪」クンカクンカ

フレデリカ「だーめ♪今から楽譜を嗅ぎながら音楽聞くんだよー♪」

周子(楽譜嗅ぐんかい)

志希「聴覚と嗅覚だね!」

フレデリカ「そだよー、この楽譜メロンの匂いつきだからねー♪」

周子(小学生の消ゴムか)

志希「クンカクンカ…」

フレデリカ「どうかね?フランス産のブドウの匂いがするじゃろ?」キリッ

周子(メロンちゃうんかい)

志希「うーん、インク系の匂いが強いかなー?」

周子(そらインクやし)

志希「でも確かに植物系の匂いもするねー♪」

周子(するんかい)

フレデリカ「でしょでしょー♪ラフランスの香り~♪」

周子(ブドウちゃうんかい)

志希「じゃあさっそく聴覚と味覚でこの曲を味わおー♪」

周子(食べれるんかい)

フレデリカ「おー♪」

志希「じゃあ煮ちゃう?」

フレデリカ「でも煮るとどろどろになっちゃうよー?」

志希「じゃあそのまま飲んじゃう?」

周子(飲むんかい)

周子(つーか飲めるんかい)

フレデリカ「煮ちゃうと楽譜がなくなっちゃうから聴覚と触覚にしよー♪」

志希「おー♪」

周子(飲まへんのかい)

フレデリカ「目をつぶって楽譜を触る!」

志希「触るー♪」

周子(分かるんかい)

フレデリカ「あれ?楽譜どこ?」

志希「あ、あったあった!はい♪」

フレデリカ「ありがと♪」

周子(それ先月の帳簿やし)

フレデリカ「どう?指先からメロディーを感じなーい?」

志希「すごいよフレちゃん!これすごい!」

周子(感じるんかい)

志希「全然楽譜感ないよこれ!」

フレデリカ「だよねだよねー!フレちゃんの苦手な数字ばっかり感じるー♪」

周子(楽譜ちゃうもん)

周子(…え?なんで数字って分かるん?)

志希「触覚はやめて視覚にしよう!」

フレデリカ「あたしフランス語検定の勉強してるんだー。」

志希「その資格じゃなーい♪」

周子(半分フランス人ちゃうんかい)

フレデリカ「背中合わせで立てば誰かが襲ってきても大丈夫…!」

志希「それは死角♪」

周子(もしくは刺客)

志希「でもでもー、楽譜なんて普段から見てるからいつもと同じだねー。」

フレデリカ「ふっふっふー。いつもと見方を変えるのだよ二ノ瀬君。」

周子(一ノ瀬や一ノ瀬)

志希「本宮君、どう変えるんだい?」

周子(逆や逆)

フレデリカ「裏返しにして見るとか?」ペラッ

周子(逆言うたけどさ)

志希「なんか見づらいねー」

フレデリカ「見づらいねー」

周子(逆やもん)

志希「そうだっ!みかんの汁垂らしたら…」

周子(あぶり出しかい)

フレデリカ「惜しい!シャンパンをかけるんだよー。」

周子(アルコールあぶるんかい)

周子(いやそれはあかんて)

志希「シャンパンないからあぶるのは諦めだねー。」

フレデリカ「ねー。」

周子(あったらやってたんかい)

フレデリカ「ではそろそろ本題に入ろうと思いまーす♪」

志希「はーい♪」

周子(前振りが長いわ)

フレデリカ「楽譜もらったらいろいろ書き込んだりするじゃん?」

志希「するするー♪」

フレデリカ「あれをやりまーす♪」

周子(今さらやるんかい)

フレデリカ「でもでも、普通にやっても面白くないじゃん?」

志希「面白くないねー」

フレデリカ「なので、こんな感じでやってみよー♪」スッ

志希「Tulip?すっごい書き込んでるねー!」

周子(フレちゃんそんなに書いてたっけ?)

志希「あれー?でもフォルテばっかだねー?」

フレデリカ「ふっふっふ…♪それはフォルテではないのだー♪」

志希「え?」

周子(え?)

フレデリカ「それはフレテなのだー♪」

周子(は?)

志希「あーなるほどねー♪」

周子(分かるんかい)

志希「で、フレテってなに?」

周子(分かってなかったんかい)

フレデリカ「『フレちゃんっぽく』っていう意味の演奏記号だよー♪」

周子(なんやそれ)

志希「なるほどねー♪」

周子(分かるんかい)

志希「じゃあ、ここのフレテのあとにあるのは…」

フレデリカ「『だんだんフレちゃんっぽく』で…」

周子(フレッシェンド)

フレデリカ「フレッシェンドだよー♪」

周子(まんまやないかい)

志希「すごーい♪」

周子(そんなすごい?)

志希「じゃあさじゃあさ!このフレテが二つ書いてあるのって…」

フレデリカ「『とてもフレちゃんっぽく』っていう意味の…」

周子(フレテッシモ)

フレデリカ「フレフレテだよー」

周子(そこはフレテッシモちゃうんかい)

10分後

フレデリカ「うーん♪フレテもフレフレテもフレッシェンドもいっぱい付いたねー。」

志希「付いたねー♪」

フレデリカ「これでこの曲もフレちゃん仕様で歌えるね♪」

志希「ねぇねぇ、じゃあフレちゃん歌ってよー♪」

フレデリカ「いーよー♪じゃあ曲紹介よろしくー♪」

志希「はーい。それでは聞いてください。宮本フレデリカさんで、『青の一番星』♪」

周子「あたしの曲やったんかーい」

終わりです。
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