歌姫「クエストクリアね!」 盗賊「やりましたね!」 富豪「…」 (37)



・ゆっくり
・短い
・思いつき
・初心者

歌姫「盗賊ちゃん、あそこの攻撃はよかったわね!」

盗賊「歌姫さんも支援ナイスでした!」

傭兵「……」

盗賊「?どうしたんですか、傭兵さん?」

傭兵「いや、その…」


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歌姫「?…とりあえず、訓練城へ帰り…」

富豪「ちょっと、ちょっと待ってくれないか君たち。私はクリアできずに死んで、報酬を受け取れていないんだが…」

歌姫「あぁ、そういえばそうだったわね。ごめん」

盗賊「あはは、ドンマイですね。まぁ、後で私たちの報酬分けてあげますから。それじゃ…」

富豪「いやいや、待て。前から思っていたが、今回はもう我慢できん。今日こそは言わせて貰うぞ」

盗賊・歌姫「えー、早く帰りたーい(ですー)」

傭兵「ま、まぁまぁ。話しながら歩けばいいじゃないか」

歌姫「まぁ、それはそうだけど…で、私達に言いたいことって?」

富豪「幾つかあるが…まず盗賊。君はデバフをするべきじゃないのかね?別に今回のクエストなら、傭兵の攻撃だけでもクリアでき…」

盗賊「え~、だってデバフってつまんないじゃないですかぁ~。やっぱり攻撃してみたいっていうか、傭兵さんばっかりずるいっていうか~」

富豪「じゃあ傭兵をやればいいだろうに…。じゃあ、歌姫、あそこは別に回復してくれてもよかったのではないかね?回復に集中して、支援は次のターンにしておけば、普通に全員クリアできたと思うのだが」

歌姫「それだとクリアが遅くなっちゃうじゃない?高カット挑発だから大丈夫かなぁーって思って」

富豪「そ、それだけの為に私を見捨てたのか…」

盗賊「まぁ、確かに富豪さんだけ死んでクリアするっていうのは申し訳ないと思いますよ?でも、そもそも富豪さんって挑発するのが役目でしょう?それを今更文句言われても…」

歌姫「そうそう」

富豪「いや、別に富豪は挑発が役目という訳では」

ウアサハ「皆様、本日のお夕食の準備が整いました。早く来ないとスカアハ様にメインを取られてしまいますよ」

盗賊「あっ、ほら。早くしないとスカアハさんに全部食べられちゃいますよ!皆さん、行きましょう!」

歌姫「そうね、私達先行ってるわよ?」

富豪「あっ。………」

傭兵「富豪…」

富豪「傭兵…」

傭兵「何もできなくてすまん…。俺はデバフなんてほとんどしないから、ソリティア用の1cデバフや1c回復カードをお前に投げるとか、微々たる事しか…」

富豪「いや、その気持ちだけで有り難い。…そもそも盗賊より傭兵の方のソリティアデバフ値が多いってどういう事なのかね…」

傭兵「せめて、盗賊の奴がデバフ付バフを使ってくれればいいんだが…」

富豪「使ってくれたとしても、あの盗賊は見当違いの部位に投げるのが…流石wikiを見ないアーサーだ…」

傭兵「ううむ。彼奴らに富豪の大変さが分かればなぁ…」

富豪「ふむ、…そうだ。一つ良い方法を思いついたぞ」

傭兵「………あぁ、それなら確かに…だけど、そんな騎士は今の所存在していなかったんじゃないか?俺は富豪の騎士には詳しくないが…」

富豪「ふふ。居ないのなら作って貰うだけだ、あの魔女にね」

・・・・・・・・・・・・・・・・・

富豪「スカアハ、スカアハは居るかね?」

ウアサハ「はい、富豪様。スカアハ様は現在、室内で休憩、身も蓋もしない言い方で言えばサボタージュしております」

富豪「本当に身も蓋もないな…。…スカアハ、スカアハ入るぞ」ガチャ

スカアハ「んなっ!お、乙女の部屋にノックもなしに入るとは何事だ!」ベッドゴローンポテチポリポリ

富豪「ベッドに寝転がりながら漫画を読みお菓子を貪る魔女を乙女と呼ぶなんて、本当の乙女に失礼だろう」

スカアハ「失礼な奴め…。それで、一体何の用だ」

富豪「実はだな…こういう理由で、これこれこういった新しい騎士を製造してほしいのだが」

スカアハ「ふむ…。…いやいや、こんな効果の騎士は…何だ、色々と問題が起こるだろう。お前がムカつくのも分かるが」

富豪「安心してほしい。使うのは一回だけだ、それが終わったら永久倉庫番で構わないし、それでも不安であればスカアハの方で管理してくれても構わない」


スカアハ「だとしても…こう、ホイホイ騎士を作れるといったら大間違いなのだぞ?元となる騎士にバランスを崩さない様因子を組み込むというのは繊細な作業でな…こういう効果の騎士が欲しいから早く作れと言われて、簡単に作れるものでは…」

富豪「……ベッドの下に、ウアサハには既に処理したと嘘を吐いた、断絶の時代のとあるテクノロジーの資料…もとい、ゴミの山があるだろう?」

スカアハ「…!?貴様、何故それを…。ち、違う!アレはゴミなんかじゃない、アレは断絶の時代の清掃に関する…」

富豪「何だったか、自動お掃除ろぼっと…だったか?自分が掃除するのが面倒なだけだろう」

スカアハ「ぐっ…」

富豪「ウアサハの奴が知ったら怒るだろうな…スカアハの夕食のグレードだけ、ぐぐっと下がるかもしれないぞ?ほら、いつかのあの日の様に」

スカアハ「あ…」

富豪「スカアハの自業自得とはいえ、もう見ているだけで同情したくなる様な有様だったな、最早アレは犬のエ」

スカアハ「分かった、直ちに取り掛かろうだからウアサハには言わないで下さいお願いします」

富豪「分かればいいのだよ。…あ、だがどっちにしろ、そのテクノロジーに入れ込むのは止めといた方が良いと思うがね?」

スカアハ「うるさい…"るんば"は私の最後の希望なんだ…"るんば"さえいれば…この部屋は…」

富豪「やれやれ…」

盗賊「よーし、じゃあ今日もメダル稼ぎますよ~」

歌姫「おー!富豪、今日も挑発宜しくね!」

富豪「…あぁ、任せたまえ」

傭兵「…富豪、大丈夫なのか?」

富豪「あぁ、先程スカアハから例の騎士が届いた所だ。…まぁ、少し罪悪感を感じなくもないが…」

傭兵「ま、それを使うのは今回これっきりなんだろ?それで彼奴らが少しでも反省してくれれば…」

歌姫「うん?あら、富豪。その子見たことない騎士ね。それも挑発?」

富豪「あぁ、まぁ、そんな所だ」

盗賊「…皆さん、お喋りはそこまでです!来ましたよ!」

???「オソレオノノクガイイ!」

歌姫「ま、いつも通りいけば楽勝でしょ、楽勝」

歌姫「(いざとなったら富豪を犠牲にすればいいし)」

盗賊「そうですね、でも油断は禁物ですよ!」

盗賊「(いざという時は富豪さんに犠牲になって貰いましょう)」

傭兵「コイツハドウカナ!」

歌姫「タイセイヲトトノエルワ!」

富豪「タイセイヲトトノエルゾ!」

盗賊「イキマスヨッ!」

~~~

歌姫「(よし、そろそろ傭兵に支援をしていきましょうか…。富豪の騎士は、と)チラッ」

富豪「(表記65%カットカードダシー)」

歌姫「(うーん。かなり凹んじゃってるけど、アレなら大丈夫よね?ま、死んじゃっても富豪だからクリアに支障はないし…)」

盗賊「(富豪さん、かなり凹んでますねぇ…仕方ありません、ちょっと値は下がりますが、デバフ付バフにしてあげましょう。ふふん、私ってやっぱり優しいですね)」

富豪「…」

傭兵「…(ハラハラ、ドキドキ)」

傭兵「タイセイヲトトノエル!」

歌姫「タイセイヲトトノエルワ!(傭兵に支援マシマシ)」

盗賊「コイツハドウデスカァ!(アームに魔法デバフを打つ)」

富豪「タイセイヲトトノエサセルゾ!」

歌姫「あれ、いつもと台詞が違…きゃあ!」

挑発付与歌姫「な、な、何よこれぇ!」

富豪「はっはっは。新しい騎士の効果でね、味方一人に挑発付与、という効力を持つのだよ」

???「メニモノミセテヤロウ…」

挑発付与歌姫「何それ、ひど…きゃあ!い、いたいっ!」

???「デヤァッ!」

挑発付与歌姫「きゃー!!」



今更だけど某ティンは全体攻撃多めだったな…。単体攻撃しかしてこないって事にしといてください。



歌姫「う、うう…」ボロッ

富豪「さーて、ぶっぱターンになったが…おや、歌姫、何故回復をしようとする?」

歌姫「だ、だって…もし失敗したら攻撃が飛んできて死んじゃ…」

富豪「大丈夫大丈夫。…幸運な事に、先程の騎士を引き戻したからね。再び歌姫に飛ばしておいてあげよう」

歌姫「ひっ。ま、待って!それなら、その…と、盗賊ちゃん!盗賊ちゃんならほぼ無傷だし、ね、もし失敗しても生き残れるっていうか!」

盗賊「は、はぁ!?確かに私は無傷ですけれど…痛いのは嫌です!」

歌姫「痛いのが嫌って…しょうがないじゃない!私もうこんなにダメージ受けてるのよ?これ以上受けたら死んじゃうわよ!」

盗賊「もう十分支援もしたし、もし歌姫さんが死んでも次のターンでちゃんと倒せるから大丈夫ですよ!ね、富豪さん!」

富豪「…」

歌姫「お、お願い、止めて!何でもするから!盗賊ちゃんの方に…!」

盗賊「ふざけないでください、未だにCDデビューもしてない歌姫(笑)さん!ね、富豪さん。私はほら、攻撃しなきゃいけませんし…歌姫さんの方に、ね?」

歌姫「なっ!アンタこそねぇ、未だにwiki見ない地雷アーサーだって笑われてるくせに!」

盗賊「なんですってー!?」

歌姫「なによー!」

歌姫・盗賊「ギャーギャーギャー」

傭兵「…醜い争いだな…」

富豪「あぁ…。…まぁ、ひとまず溜飲は下がった、かな」

傭兵「それならよかった。…それで、どうするんだ?この後は。歌姫に投げるのか?それとも、盗賊に投げるのか?」

富豪「…ふっ、愚問だな。そんなの、決まっているだろう」

傭兵「!…富豪…」

挑発付与富豪「…私が犠牲になるに、決まっているだろう?」

歌姫「え…?」

盗賊「ふ、富豪さん…」

富豪「勿論、死にたくは無いのでね…できれば、このターンで決めてくれよ?」

歌姫「…え、えぇ!」

~~~~~

盗賊「イキマスヨッ!」

傭兵「ドリャア!」

???「??? の こらえる !」

盗賊「あ、ミリ残り…」

???「ウオオオオオ」

挑発付与富豪「ケイサンヲマチガエタカネ」

盗賊「ふ、富豪さーん!」

~クエストクリア後~」

盗賊「…富豪さん…今まですみませんでした…」

歌姫「ごめんなさい…富豪はドMだから、あれぐらいなら平気だと思ってたわ…」

富豪「分かってくれればいいのだよ。後私は別にドMではない」ボロッ

歌姫「今度からは回復優先するわね!そのために、1cリジェネや回復量upカードも多く入れて…」

盗賊「はい、私も攻撃は余りしないようにしますね…デバフを多めに…」

富豪「盗賊はまずwikiを見ろ」

盗賊「いや、私そういうの見ないんで」

~数日後~

歌姫「あっ、ごめん!支援入れ過ぎて手元に支援カードしかない!回復できないわ!」

富豪「!?」

盗賊「任せてくださいよ、私が攻撃を軽減させて富豪さんを生き残らせてみせます!(牛姫ダシー)」

※牛姫とはほぼ役に立たない騎士の事です

富豪「と、盗賊…wikiを見ろとアレほど…ぐああー!ケイサンヲマチガエタカネ」

傭兵「ふ、富豪ーーーーー!」

くぅ~疲れましたw これにて完結です!
実は、富豪をしてみたら余りにも見捨てられる事が多くてむしゃくしゃした結果がこのSSです。
以下、まどか達のみんなへのメッセジをどぞ

歌姫「みんな、見てくれてありがとう
ちょっと腹黒なところも見えちゃったけど・・・気にしないでね!」

盗賊「いやーありがと!
私のかわいさは二十分に伝わりましたかね?」

富豪「見てくれたのは嬉しいけどちょっと恥ずかしいわね・・・」

傭兵「見てくれありがとな!
正直、作中で言った私の気持ちは本当だよ!」

スカアハ「・・・ありがと」ファサ

では、

歌姫、盗賊、傭兵、富豪、スカアハ、カラティン「皆さんありがとうございました!」



歌姫、盗賊、傭兵、富豪、スカアハ「って、なんでカラティンくんが!?
改めまして、ありがとうございました!」

終わり。余りにも富豪が見捨てられてるので衝動的に書いてしまいました。あ、私は盗賊やってます。ありがとうございました。

ファルサリアちゃんとえっちな雰囲気になるSSもそのうち書くのでよろしくお願いします。

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