大空大地「サイバーカードの絵柄が女の子の絵になってる!?」 (43)


大地「ちょっと見てくれよX!これ!」ピラッ

ウルトラマンX(以下X)「んっ? ……何だこれは…?
              サイバーカードの絵柄が…女の子の絵になってる? 大地、これは一体…」


大地「俺にも分からないんだ!昨日までは普通のサイバーカーだったのに…気が付いた時にはこんな!」


X「なになに……“サイバーゴモラちゃん”“サイバーエレキングさん”“サイバーゼットンちゃん”…?」

X「……若干元の怪獣の面影は残っているが、どう見てもこれは人間の女の子の絵だな」

大地「どうしよう…これ、ちゃんと使えれば良いんだけど…」



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ビー!ビー!


『エリアTー7に怪獣出現!タイプG、及びタイプA!繰り返します!』


大地「くそ!こんな時にッ!」

X「こうなった以上仕方ない…大地!カードの件は後回しだ!今は目の前の問題に集中するぞ!」

大地「あ…あぁ!」ダッ!


CM
https://youtu.be/9QSmuonQsp0


~ エリアTー7 市街地 ~


ドガーンッ!! ドガーンッ!!


マグマ星人「ハーハッハッ!いいぞ!暴れろレッドギラス!破壊しろブラックギラス!
      地球全土を支配するその足掛かりとして、手始めにここ日本を手中に収めるのだッ!」


レッドギラス「ギャオーン!」

ブラックギラス「ギャオーン!」



ブォーンッ!


マグマ星人「んっ?」


ハヤト(スカイマスケッティ搭乗)「こちらハヤト、怪獣を捕捉しました!」


神木『よし…ハヤトとワタルは空中からの攻撃で2体のタイプG怪獣を牽制、アスナは地上からマグマ星人を攻撃しろ!』


ワタル(スカイマスケッティ搭乗)「了解! ファントン光子砲、発射ッ!」カチッ


ズドドドドッ!!


レッドギラス「ギャオッ!?」


ドゴドゴドゴドゴォーッ!!


ブラックギラス「ギャウウッ!」


マグマ星人「チィッ!表れたかXio!」



『ウルトライザーモード 起動します。
 ウルトラマンの力を チャージします。』


アスナ「ここは私に任せて、大地は怪獣の解析を続けて!」

大地「了解!」


『チャージ完了』


アスナ「これでッ!」カチッ


ビィィィーッ!!


マグマ星人「おっと!」スッ

バチィ…!


アスナ「そんなッ! 剣で防いたッ!?」


マグマ星人「人間にしてはなかなかやるが……その程度の攻撃で、このマグマ星人が倒せるものか!」ブンッ!


アスナ「─ッ!? きゃッ!」



大地「アスナッ!」

X「大地!今すぐユナイトだッ!」

大地「あぁッ!」



キュルルルル!


『ウルトラマンXと ユナイトします』


大地「エックスゥーッ!!」


キュイーン!




X「イーッ!サーッ!」




『X ユナイテッド』


マグマ星人「何ッ!?」


X「シェーアッ!」ブォンッ!


ドゴォッ!


マグマ星人「グォッ!」ドシィーンッ!!


X「シュア!」


マグマ星人「チッ!性懲りもなく出てきたなウルトラマンX…」

マグマ星人「……よし…お前達ッ!」


レッドギラス「ギャウッ!?」

ブラックギラス「!?」


マグマ星人「Xioの相手は後回しだ!先ずはお前達のあの技で、ウルトラマンXを叩くのだッ!」


レッドギラス「ギャオ!」ガシッ

ブラックギラス「ギャウウ!」ガシッ


大地「何だ!? 2体の怪獣が取っ組み合った!?」

X『気を付けろ大地ッ!あの怪獣達…何か大技を仕掛けてくるかもしれない!』


レッドギラス「ギャオッ!」ブンッ!

ブラックギラス「ギャオオッ!」ブンッ!


大地「なッ!?」



ブンブンブンブンブンブンブンブンッ!!



X『この攻撃は!? うわッ!』


ドゴァッ!




X「ジュアァーッ!」ドシーンッ!




大地「うわぁーッ!」

X『何という大回転だ…!これでは迂闊に近付けない!』


ハヤト「隊長!Xを援護します!」ギュイーン


神木『まて!ハヤトッ!』



ギラス兄弟「「ギャウウッ!」」バシューン!バシューン!



ハヤト「何ッ!?」


バチィーッ!


ワタル「うわッ!」グラッ

ハヤト「─ッ!被弾した!?」

ワタル「アイツら…!回転しながらビームも射てんのかッ!?」


X『この大回転…何とか止める方法はないのか…!?』

大地「こうなったら……サイバーゴモラの力で、あの怪獣の回転を止めるッ!」

X『しかし、サイバーカードは今…』

大地「分かってる!けど使えないとは限らないだろ!?」

X『それもそうだな…やろう、大地ッ!』

大地「あぁッ!行こうX!」カシュ



『サイバーゴモラちゃん ロードします』


キュイーン!



マグマ星人「むっ…?」



『サイバーゴモラちゃんアーマー アクティブ』



アスナ「……えっ…?」

ワタル「………」

ハヤト「………」



神木「……何だ…? あのXの姿は…?」

橘「……新しい…アーマー…?」


マモル「……アーマー…っていうか…」

ルイ「……あれって…」

グルマン博士「………」










ルイ「スクール水着?」






X「……デュア…? シュアッ!? デェーアッ!!?」


X『なッ!なな何だこのアーマーはッ!? 何だかスッゴい恥ずかしいぞッ!!』

大地「スクール水着風のゴモラアーマー……やっぱり何時ものゴモラアーマーとは、ちょっと違うみたいだね…」

X『ちょっととかそういうレベルの違いではないぞ大地ッ!』

大地「見た目なんてどうでもいいじゃないか!
   問題はこのアーマーでちゃんとサイバーゴモラの力が使えるかどうかさ!」

X『い…一理あるがいくら何でもこれは…!』

大地「いいから!とっとと行くよX!」

X『わ…分かった!分かったから出来るだけ早く終わらせてくれッ!』



X「シュ…シュアーッ!」ダッ!



大地「ゴモラ振動波の超振動で…怪獣の回転バランスを崩す!」

大地「ゴモラ振動波ッ!」



X「デェーアッ!」グワッ!


ヴィイイイイイィィイイイイイィィィンッ!!


ギラス兄弟「「ギャウッ!?」」


バチィーッ!!


レッドギラス「ギャウゥーッ!」ドシーンッ!

ブラックギラス「ギイィーッ!」ドシーンッ!



大地「やった!ゴモラアーマーの能力はこのカードでも健在みたいだ!」

X『良かった…後は早くこのアーマーを解いてザナディウム光線で怪獣達を…』




マグマ星人「ウルトラマンXゥーッ!」ダッダッダッ!



X『マグマ星人ッ!? しまった!奴の存在をすっかり忘れていた!』

大地「なら奴もゴモラ振動波でッ!」



X「デュアッ!」ダッ!




マグマ星人「フンッ!一度見た攻撃を避けられないほど俺はマヌケじゃ…」

マグマ星人「………」


その時、マグマ星人の瞳に映っていたのは紛れもないウルトラマンXの姿…


マグマ星人「……えっ?」


……ではなく…




ゴモラちゃん『おにーちゃーん!』ズン!ズン!ズン!



ゴモラちゃんの姿であった。




マグマ星人「えッ!? なな何でッ!?」



勿論、マグマ星人の見ているそれは現実ではなく、単なる幻覚に過ぎない。
新たなアーマー、サイバーゴモラちゃんアーマーの成せる技なのか…
マグマ星人は、“萌え”という名の魔力により、ある種の幻を見せられていたのだった。



ゴモラちゃん『もう待ってよおにーちゃーん♪』ズン!ズン!ズン!



まるで実の兄に抱擁をせがんでくる愛妹のように、一歩、また一歩とマグマ星人の下へと歩み寄ってくるゴモラちゃん。



マグマ星人(……か…かわいい…)キュン…



その愛らしい姿に、マグマ星人は文字通り悩殺された。





マグマ星人「……ほーらよしよーし…おにーちゃんはここだぞー…・」



自らの欲望を駆り立てる甘い幻想に見せられたマグマ星人の思考能力は著しく低下、その結果…



ゴモラちゃん『えへへ~…おにーちゃ~ん♪』ピョーン



ダキッ



ゴモラちゃん『つーかまーえた♪』






大地「ゴモラ振動波ァーッ!!」ガシィ!


ヴィイイイイイィィイイイイイィィィンッ!!


マグマ星人「ギャーッ!!」



ドガァーンッ!!




現実のXに、決定的な隙を見せる事となった。



X『何だ…? 一瞬マグマ星人の動きが鈍くなった気が…』


レッドギラス「ギャオーンッ!」

ブラックギラス「ギャオーンッ!」


大地「よし!後はこの怪獣達だ!」

X『大地!またあの回転攻撃をやられると厄介だ!
  向こうが打って出る前に、こちらから一気に畳み掛けるぞッ!』

大地「分かったよX!それなら…」スッ

X『……まさかとは思うが大地…
  君、そのカードを使うつもりか…?』

大地「あぁ!サイバーカードの能力が問題なく使えるって事が分かったし、あの怪獣にはこのカードの攻撃が有効な筈!」


X『ままッ!待ってくれ大地ッ!いくら何でもそのカードは…』

大地「何言ってんだよX!こんな時に選り好みなんかしてる暇ないだろ!?」

X『これ着て恥ずかしい目に遭うの私なんだぞッ!!』

大地「大丈夫!Xの見た目なんて誰も気にしてないって!」カシュ


X『あッ!こら!大地ッ!』






『サイバーエレキングさんアーマー アクティブ』





エレキングさん参考画像
http://i.imgur.com/tHln5u9.jpg



X「……………」




アスナ「……何あのアーマー…キモい…」




X「……………」




ハヤト「……何か…Xがスッゴい際どい服着てるみたいで…」

ワタル「うッ!オゥ~エッ!」ゲボゲボッ

ハヤト「わッ!バカ!車内で吐くな…って……オゥ~エ!」ゲボゲボ




X「…………」






橘「……あの…神木隊長…」

神木「何も言うな。……何も…」

橘「……はい…」




X「……………」






マモル「何かこのX……言っちゃ悪いッスけど凄い気持ち悪いッス…」

ルイ「うわぁ…」(ドン引き)




X「……………」









X(……私の…ウルトラマンとしての尊厳が…今この場で崩れ去った…)




X(……そんな…気がする…)






その後、新たなるアーマーの力とウルトラマンXの活躍によって、ギラス兄弟は無事スパークドールズに戻さた。

エレキング電撃波を受けていた時のギラス兄弟の顔が、どこか嬉しそうに見えたのは言うまでもない。

彼らは、一体どのような幻をあのアーマーに見せられていたのだろうか…


~ その後 Xioのラボにて ~


グルマン博士「……フフッ…やはり私の考えに間違いはなかった!」


グルマン博士「人はかわいいモノを前にすると途端に気力を失い、脱力し、無力になる!
       それは怪獣や宇宙人とて同じ持って生まれた生物としての性(サガ)!」


グルマン博士「その“萌え”を力として利用する新たなるサイバーカード……名付けて“サイバー怪獣擬人化カード!”
       開発した試作品を実験がてらこっそり大地のサイバーカードとすり替えておいたが…いやはや期待以上の性能ッ!これなら即時量産化も夢では…」



X「成る程そういう事でしたか…」



グルマン博士「えッ!?」クルッ


大地「今回のサイバーカードの件、全部博士の仕業だったんですね…」

グルマン博士「あっ…いや…その……勝手にカードをすり替えたのは謝ろう!
       だがな大地ッ!君も見た通りそのカードの性能自体は申し分なかったろう!?」

大地「それは…まぁ…」

グルマン博士「だろうッ!? だから一層のこと、これを機に君のサイバーカードを全てこのサイバー怪獣擬人化カードと交換して…」


X「博士ッ!いいから大地のサイバーカードを元のカードに戻して下さいッ!」

グルマン博士「……えぇ…だが、しかし…」

X「辱しめを受けるのは私なんですよッ!もう金輪際このカードの使用は止めていただきたいッ!」

グルマン博士「……はい…」




大地(あはは……X、あのアーマーを着せられたの、相当嫌だったみたいだね…)




~ おわり ~


テレー♪





大地&X「「大地の怪獣ラボ!」」




大地「今回の怪獣はこれだ!」キュルルル




『エレキングさん 解析中』



X「エレキングさんは宇宙怪獣エレキングを擬人化したキャラクターだ。
  ビリビリ電撃で男の子達のハートも痺れさせるぞ!」


大地「セクシー系お姉さんって感じ。カッコかわいいね!」


X「そしてコレは、サイバーゴモラちゃんのカードだ」キュイーン


大地「グルマン博士がこっそり開発していた試作品のカードで、まだまだ未知の部分が多いんだ。
   このカードを使うとXにスク水型のアーマー、サイバーゴモラちゃんアーマーが装備されるんだ!最高にキモいね!」


X「そして今回活躍した“ウルトラ怪獣擬人化計画”のアニメが、2016年秋に放送される事が決まった!
  みんなも、モニターの前で彼女達の活躍を応援しよう!」





大地「次回も」

大地&X「「見てくれよな!」」





~ 本当の本当におわり ~


ウルトラマン関係あったりなかったりする過去作達


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グドン「おらッ!しゃぶれよッ!」テイルレッド「や…やだぁ…!」 - SSまとめ速報
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グドン「ホモプレイも悪かないよなァ…」総二「あっ…アッー!」 - SSまとめ速報
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テイルレッド「黄金騎士?」牙狼(レオン)「ツインテール…?」 - SSまとめ速報
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