女「いやぁあ! やめて!! たすけてぇ!」兵士「……」 (20)



女「だれかぁ!! あぁあ!」

同僚A「うるせぇぞ! 股じゃなく頭に穴あけてやろうか?」カチッ

女「ひっ……ぃ、いや」ガタガタ

同僚A「そうだ。それでいい」

同僚B「おいおい間違って撃っちまうなよ? 俺に死姦や脳姦の趣味はねぇぞ」

同僚A「俺にだってねぇよ、いいからとっととぶち込んじまえ」

女「いやぁあ……」


同僚C「分かってねぇなお前ら、抵抗があるから面白ぇんじゃねぇか」

少女「ぃ、いぎっいだいぃい!!」ジタバタ

同僚C「あーいいぜいいぜ!」ズッズッ

少女「ぁがっ! あっあっ!! やぁあ!! やだぁああ!!」ズプッズプッ

同僚B「おー初物かよ。そっちにしとくんだったかな」

同僚A「いーから早くしろ! 今回はてめーが勝ったんだ。先に済ませてくれねぇと俺の番が回ってこねーだろうが」

同僚B「へいへい、……っとお」ズブッ

女「いっ……!!? ぁ、あっ」ガクッガクッ

同僚B「うおーきっつ! なかなか」パンッパンッ

女「あっぁぐっぅ! あぁっ!」



兵士「…………ちっ、ここもかよ」





SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458833740



……

兵士「くそっ!! ちくしょうが!」ガンッ


友人「物にあたるなよ。ごみ箱一つとて大事な物資ですぞ、上等兵閣下?」

兵士「だまれよ軍曹殿」

友人「なんだその口の利き方は? 階級は俺の方が上だぞ」

兵士「聞いてるやつもいない。普段通りでいいだろうが」

友人「まぁな。……しかしなんだ。まぁたとりっぱぐれたのか?」

兵士「……」

友人「お前なら帰ればよりどりみどりだろうに。なにを苛立つ」

兵士「…………俺は、今抱きたいんだっ」

友人「今? この戦地の中でか」

兵士「あぁそうだ。抱きたい。女を抱きたい。柔らかな女体を貪って、命の温度を全身に感じたい」

友人「へぇ」

兵士「俺の体はまだ温かいか? よく分からないんだ。俺の脳味噌はまだ頭蓋に収まってるのか? あいつらみたいに、そこらに飛び散っていないか?」

友人「大丈夫だよ。たわごとをわめける程度には詰まってる」

兵士「……それと、銃を撃てる程度には、か」


友人「腸も出ちゃいないし、うじも湧いてないな。お前の体は健康そのものだ。検査しなくても分かる」

兵士「ほんとうにそうか? 俺には分からない。落ち着かない。快楽で忘れたい。少しの間でいい、頼む、頼むから」

友人「……そんなに言うなら選り好みしなけりゃいい。おこぼれにありつくだけなら、苦労はしないだろ」

兵士「…………先にやってるやつがいると、気分が悪くなってだめだ」

友人「贅沢だねぇ、ま、分からなくもないが」

兵士「あぁ、くそっ……苦しい、喉が焼け爛れてるのか?」

友人「心配しなくてもお前の美声はよく聞こえてる。喉は無事だよ。……それより、精神を見てもらったほうがいいんじゃないのか」

兵士「なに……?」

友人「心だよ。相当きてるだろ、お前」

兵士「ちがう…………違う!!! 俺は、臆病者なんかじゃない!! 俺は引き金を引ける!!!」

友人「分かってる。臆病者じゃない。お前は勇敢だ。俺よりたくさん敵を撃ち殺してる」

兵士「やつらぶっ殺してやった!! 俺は臆病者じゃない!!」

友人「そうだ、臆病者はみんな死んだ。お前は生き残ってる。だから違う」

兵士「あぁ、引き金を引けない臆病者どもは、もう全員殺された。敵味方のいずれかによって」

友人「その通り。ここまで進軍したやつらは、揃いも揃って英傑だ。負けはない。勝ち進むだけだ」

兵士「あぁ、そうだ……負けはない」


友人「落ち着いたか?」

兵士「……すまん」

友人「いいさ。そんなときもある。……なんなら、気分爽快になる薬でも」

兵士「それで使いものにならなくなったやつを見た」

友人「そういうやつは、薬をやる前から使いものにゃあならんかったさ」

兵士「……とにかく、俺は酒も薬もいらない。女だ、女だけ抱かせてくれ」

友人「…………なぁ、そんなに抱きたいなら」

兵士「待てやめろ聞きたくない」

友人「そういうふうに紛らわせてるやつらもいるぜ」

兵士「お前を抱くくらいなら、そこらでガキでも拾ったほうがマシだ」

友人「なにも俺をとは言っちゃないが」

兵士「……そういえば、お前がそういうのに混ざってるとこ、見たことないな。まさかお前」

友人「違う、お前こそ勘違いするな」

兵士「じゃあ」

友人「……俺はな、そういうことしてるやつのこと、悪く言うつもりはない。みんな立派に戦ってる。国のため、家族のため。みんな英雄だ」

兵士「……」

友人「それに、人が、人を殺す、という最大のタブーを犯してるんだ。今さら、命を奪うよりも重い罪もない」

兵士「命を奪うことは、最も重い罪か?」

友人「俺はそう思ってる」


兵士「俺は、死んだ方が楽なんじゃないかと思うことがあるぞ」

友人「死んでも地獄に行くだけだ」

兵士「ここ以上の地獄は想像できないな」

友人「……とにかく、俺は別につまらん罪悪感とかで、それに参加しないわけじゃない」

兵士「なら」

友人「それでも…………いやなんだよ」

兵士「お前……」

友人「俺の場合、そういう紛らわせ方をすると、かえってしんどくなりそうでな」

兵士「そうか……悪かった」

友人「俺のこと、臆病者だと思うかい」

兵士「そんなことはない。お前は勇敢だ。じゃなけりゃ……」

友人「…………なぁ、親友」

兵士「……」

友人「俺は、お前に生きて帰ってほしい。……どんなことをしてでもだ」

兵士「……俺は」

友人「次にどこか占領したら、二人で出てみよう。俺は手伝うだけだが、上玉を見繕ってやるよ」

兵士「あぁ……すまん」

友人「いいさ、お前は疲れてるんだ。ゆっくり休め。明日にもまた、地獄の一丁目で撃ち合いかもしれん」

兵士「……あぁ」




……


幼女「いやぁあ!! やだっ!! ぱぱ!! ままぁ!!」

兵士「黙れガキが!」

バキッ

幼女「ぁぐっ!? あ、あ」ダラダラ

兵士「八つ裂きにされたくなけりゃじっとしてろ。すぐ終わらせてやる」

メリメリッ

幼女「いっ!! いだいぃい!! いだいよぉお!!!」

兵士「ははっ、そうだよなぁ、選り好みしなけりゃ、女ぐらい、いくらでもよぉ」

ズプッ…ズププッ

幼女「ぁあぁあああああ!! やだぁあああああ!!!」

兵士「はっ、はは、あーいい気分だ。こんな若い女とはやったことがなかったなぁ。だがこれはこれで」

ズッズッ

幼女「ぁぎぃい、い、ぅあぁっ」

兵士「あぁ、生きてる……俺はまだ生きてる…………ぜったい帰ってやる…………生きて、帰ってやる……そうだろ、親友、なぁ」


兵士「なぁ!!!! そうだろぉおお!!! なぁああああ!!」






同僚A「あいつ、またわめいてやがる」

同僚B「戦場であれをされたらたまんねぇぞ。とっとと殺しとくか」

同僚C「今んとこ最中には冷静な方だ。このままなら問題ねぇだろ」

同僚B「そうか?」

同僚A「ま、今のままならな。戦場でわめき出したら、すぐに後ろから撃つしかない」

同僚B「やだやだ、なんであーなっちまうのかねぇ」

同僚C「気にしてたらお前もあーなるぞ。っと、それよりいい肉と酒が見つかって……」

同僚B「おっまじかよ。んじゃあ今日は久々にぱーっと……」



わははははは


ははは

あははははははは







おわり。



このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom