お騒がせギルドが鎮守府に着任しました (183)


題名の通り、フェアリーテイル(天狼組)と艦これのクロスです。
・フェアリーテイルの方はネタバレ注意
・メンバーに振り回され、キャラ崩壊注意
・独自設定あり
・亀更新
以上、許せる人はお楽しみください。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458785223


x792年(※この話では帝国が攻めてきていない設定)
魔導師ギルド フェアリーテイル

突然の解散から一年、フェアリーテイルは復活。かつての賑やかさを取り戻していた。

ナツ「仕事行くか、ハッピー」

ハッピー「あい!」

ルーシィ「ちょっと、置いてかないでよ!」

マカロフ「おい、ナツ達。仕事ならでかいのが入ってるぞい」


ルーシィ「え?」

レビィ「あ、ルーちゃん!見てこれ」ピラ

ルーシィ「えっとなになに・・・・・
『貴方達の力で海を救ってほしい』?
えっ何これ!?」

マカロフ「内容はそれだけ。それにマスター含め、十人以上での仕事じゃ」

グレイ「そんなわけ分かんねぇ依頼受けれるかっての」

ミラジェーン(以下ミラ)「でも、報酬は三億ジュエルよ」

マカロフ「よし、受諾じゃ」キラキラ

一同「おいっ!!」ビシッ

エルザ「・・・・マスターの意思だ」

ルーシィ「それで、メンバーはどうするの?」

マカロフ「前のS級魔導師昇格試験の時のメンバーでどうじゃろうか?」

エルザ「問題ないかと。内容が分からないため、出来る限りの実力者が必要です」


ナツ「燃えてきたぞ!!」

ガジル「てめえにはぜってー負けねぇぞ、サラマンダー!!」ギヒ

ナツ「何だと、鉄クズ野郎!!」

ハッピー「落ち着きなよナツ」ヤレヤレ

パンサーリリー(以下リリー)「ガジルもだ」

ウェンディ「大丈夫かなぁ、シャルル」ドキドキ

シャルル「しっかりしなさいよ」

マカロフ「よし、目指せ三億ジュエル!!」

一同「おぉー!!」


ーーーーーーーーーー

ナツ「・・・・・んで」

ナツ「何処だここぉー!!?」

フリード「依頼された場所に行ったら・・・・・」

ビックスロー「いきなり身体が光出して・・・・・」

エバーグリーン「気がついたら見知らぬ山道・・・・」

エルフマン「・・・・・漢だ」

カナ「ドコがだよ!」

リサーナ「エドラス・・・じゃないよね」

ミラ「そうね、でもマグノリアでもないわ」

ハッピー「皆、向こうに赤レンガの建物があるよー」


??「もしかして、フェアリーテイルの皆さんですか?」

マカロフ「はい、でお主は?」

提督「申し遅れました、私はあの鎮守府で提督をしている者です」

ルーシィ「鎮守府?」

ジュビア「提督?」

提督「ここでの長話もアレですので・・・・ゲホッゴホッ」

ハッピー「だ、大丈夫?」

提督「えぇ、ご迷惑を・・・。では、こちらへ。歩きながら説明致します」

ーーーーーーーーー

ルーシィ「深海棲艦?それが今この海を荒らしているの?」

提督「はい、我々海軍が食い止めているのですが、如何せん数が多過ぎるのです」

ミラ「それを助けているのが・・・・」

エバーグリーン「さっき聞いた"艦娘"っていう女の子達・・・・・?」

提督「はい。貴方達には彼女達の指揮をとり、深海棲艦から海を取り返していただきたいのです」

マカロフ「そうは言うが、それには何年かかるか分からん。その間、ギルドを開けるわけにも、いかんのじゃ」

提督「ご安心ください。この依頼が終わった後、貴方達は元の時間に戻るようになっております」


グレイ「つまり、どんだけここにいても、仕事が済んだら元の時間に戻してくれるってわけか?」

提督「はい」

エルザ「最後に一つ、何故貴方はこの依頼を?」

提督「私はもう、長くありません。不治の病というやつです。後進に任せたいのですが、後進は皆頼りなく、私欲に駆られた者ばかりで・・・・」

提督「そこで相談したら、貴方達の話を聞き、今に至るわけです」

エルザ「そうですか・・・・」

提督「私はもう助かりません・・・・。どうか、あの子達を見守ってあげてください」

一同「はい」

提督「ゲホッ・・・・・ゴホゴホ・・・・」

提督「では、私はこれで・・・・・」スタスタ

マカロフ「後はお任せ下さい」


ーーーーーーーーー

マカロフ「ここが鎮守府か」

??「お待ちしておりました」スタスタ

??「やっと来たか、おっせぇなぁ」スタスタ

ルーシィ「あ、あの子達かな?」

天龍「俺の名前は天龍!フフフ、怖いか?」

「"龍"?」ピクッ

マカロフ「はい、ワシらはおn・・・・・」

ナツ「勝負しろや、オラぁぁぁ!!」

天龍「はぁ!?」

ルーシィ「ちょっ、ナツ!?」


ナツ「ダラぁぁぁ」ダッ

天龍「な、何だよてめぇ」ジャキッ

ドォン

??「天龍、何をしているのだ!?」

天龍「や、やべぇつい・・・・」

バクバクバク・・・・

天龍「へ!?」

ナツ「プハァ、ごちそうさん」ゲフッ

ナツ「食ったら力が湧いてきた!」

天龍「ば、爆炎を食ったァ!?」ギョッ

ナツ「"火竜の"・・・」ボォォッ

天龍「今度は拳に炎を纏った!?何だコイツは」シャキン

エルザ「やめんか、ナツ」ボカッ

ナツ「ギャッ」

??「お前もだ、天龍」ガツン

天龍「いでっ」

エルザ「突然すまなかった。私はエルザ。エルザ・スカーレットだ」

長門「こちらこそ突然すまなかった。私は戦艦長門だ。鎮守府で秘書艦をしている」

一同(あれ?何か似てる・・・・・?)

ラクサス(男勝りで武人肌な言動・・・・)

ルーシィ(腰まで伸びたロングヘアー・・・・)

ミラ(身体の一部に緋色がある・・・・)

エル長(キャラが被っている気が・・・・)


長門「と、とりあえず提督からは話は聞いている。もうそろそろ夕食だ。食堂へ案内しよう」

マカロフ「長門とやら。一つ質問しても?」

長門「む?」

マカロフ「この鎮守府には、他に何人の艦娘が所属して居るのじゃ?」

長門「この鎮守府はかなり多い。百人以上はいる」

ルーシィ「ひゃ、百人!?」

ウェンディ「み、皆さんと仲良く出来るでしょうか・・・・」

ミラ「大丈夫よ、ウェンディなら」

ウェンディ「ミラさん・・・・」

ガジル「腹が減った。さっさと案内しやがれ」

レビィ「ちょっと、ガジル!?」

長門「あぁ、すまないな。こっちだ」スタスタ


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食堂

長門「・・・・・以上が鎮守府に着任してくださった提督達だ」

一同「よろしく(お願いします)」

艦娘「よろしく(お願いします)」

長門「では、食事は好きなだけ食べてくれ」

ナツ「っしゃあ、いただきまーす」バクバク

ルーシィ「早っ!?」ビクッ


突然ですが、ネタを募集したいと思います。自分でもいくつか入れていこうとは思っていますが、何かリクエストがあれば
・あまりにキチガイなもの
・エロ、グロ注意なもの
・他ギルドのメンバーを出すもの
これ以外でお願いします。


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ナツ「・・・・・だから、俺達は滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)なんだよ」

木曾「へぇ、ドラゴンを倒す魔法かぁ」

天龍「だから俺に勝負挑んできたのか」

不知火「そのような魔法、どうやって身に付けたのですか?」

ナツ「イグニールに教えてもらったんだ」

龍田「そのイグニールって人があなたに魔法を?」

ハッピー「イグニールはドラゴンだよ」

木・天・不・龍「へっ(はぁ)!?」

ルーシィ「元々滅竜魔法はドラゴンだけが持っている魔法なのよ」

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グレイ「・・・・・よし、出来たぜ」

伊勢「おぉ、氷の剣が出来た」

日向「氷の造形魔法・・・・」

ジュビア「流石です、グレイ様!」

扶桑「ジュビアさんは、グレイさんの事がお好きなのですね」

ジュビア「はい!将来を誓い合った仲です!」

グレイ「さらっと嘘ついてんじゃねー!!」

山城「これみよがしに見せつけられるなんて・・・・不幸だわ・・・」ズーン

グレイ「オイオイ」

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金剛「Hey、girls!紅茶は美味しいデスカー?」

ウェンディ「はい!とっても美味しいです!」

シャルル「まあ、このダージリンは美味しいわね」


比叡「お姉様のいれた紅茶が美味しくないはずがありません!」ガタッ

榛名「落ち着いてください、比叡お姉様」アセアセ

レビィ「このスコーンも美味しい!」

霧島「ありがとうございます。私の手作りなんです」

レビィ「本当に!?ねぇねぇ、作り方教えて!」

霧島「はい!」
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フリード「なるほど、君達が鎮守府を支えていると言っても過言ではないな」

暁「そうよ!」エッヘン

響「資源の調達は大事なんだ」

ビックスロー「大変だな、皆」

トーテム「ダナー、ダナー」

電「可愛いのです」

雷「何で仮面や、メガネを付けてるの?」

エバーグリーン「私達は目にセカンドの魔法を持っているのよ」

フリード「ビックスローとエバの目は、直接見た人間に作用する」

吹雪「ど、どんな風にですか?」

ビックスロー「俺のフィギュアアイズは見た人間を操り人形にするのさ」

エバーグリーン「私のストーンアイズは見た人間を石化させるのよ」

駆逐艦「ひぃっ!?」ビクッ

フリード「だから、普段はあんな風に目を直接見れないようにしてるのさ」
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カナ「あっひゃっひゃっひゃっ!あんた達やるねぇ」グビグビ

隼鷹「まだまだ負けないよ!」グビグビ

那智「貴様もなかなかやるな」グビグビ

千歳「私だって!」グビグビ

アッヒャッヒャッヒャッヒャ

リサーナ「あそこが大変な事に・・・・」
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鳳翔「なるほど、そのような料理が」

ミラ「あなたの料理も美味しいわ」

鳳翔「今度、一緒に料理しませんか?」

ミラ「いいわね、是非!」

エルフマン「姉ちゃんの料理は美味いぜ、まさに漢の味だ!」

龍嬢「いや、どんな味やねんそれ!?」
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マカロフ「・・・・・皆楽しそうで何よりじゃ」

大和「そうですね」

武蔵「噂に違わぬ賑やかさだ」

長門「確かに」

陸奥「そうね」

マカロフ(それにしても、四人ともなかなかのモノを持っておるのぉ)ニヤニヤ

エルザ「・・・・マスター?何か良からぬ事をお考えでは?」ギロッ

マカロフ「い、いえ何も!!」ビクッ

長門「む?」

大・武・陸(・・・・・やっぱり似てる(なぁ)(な)(わね)・・・・)
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長門「・・・・・そろそろ終わりにしよう。明日から執務をこなしてもらうからな」

マカロフ「うぅむ、書類仕事は苦手じゃ」

ラクサス「んなモン、誰か適任がするだろ」

エルザ「だが、書類仕事が適任なのは・・・・・」チラッ

ルーシィ・レビィ「?」

マカ・ラク・エル「あいつらだな」

ルーシィ「えぇ!?」

レビィ「あたし達!?」

グレイ「他に誰が出来るよ?」

長門「決まりだな、では解散だ」
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夜 ギルドメンバー宿舎

ルーシィ「出来るかなぁ、レビィちゃん」

レビィ「大丈夫、ルーちゃんなら出来るよ!一緒に頑張ろ?」

ルーシィ「うん!」

鎮守府着任初日。色んな艦娘と触れ合い、一日が過ぎた。不安もあるけど、ギルドの皆と一緒なら大丈夫だと思う。明日から頑張ろー! ママへ ルーシィより


翌日 鎮守府運動場

長門「昨日話せなかった者達との交流も兼ねて、もっと皆さんについて教えていただきたい」

ルーシィ「具体的には?」

陸奥「そうね。名前と使える魔法を教えて。できれば、実際に使って見せてほしいわ」

エルザ「最初はマスターが良いかと」

マカロフ「そうじゃな・・・・・・。ワシはフェアリーテイルのマスター、マカロフ・ドレアー。使える魔法は多々あるが、一番よく使うのは、この"巨人(ジャイアント)"。自分の身体を巨大化させる魔法じゃ」グググ

吹雪「わわっ、大きい!」

白雪「建物ぐらい大きいよ」

マカロフ「まぁ、こんなもんじゃ」シュルシュル

初雪「ちっちゃくなった・・・・」

深雪「伸縮自在なのか!?」

叢雲「そうじゃなかったら大変でしょ」

磯波「凄いなぁ」

ラクサス「俺はラクサス・ドレアー、ジジイの孫だ。雷の滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)だ」バチバチ

雷「雷だわ!」

電「すごいのです!」

エルザ「むっ?そう言えば、ガジルは何処だ?」キョロキョロ

レビィ「あれ!?そう言えばいない!!」

ルーシィ「こんなときにどこに行ったのよ!!」


その頃・・・・・

??「お腹が空きました〜・・・・」グゥゥ

??「でも、資源庫は何重もの鍵がかけられてて、入れません・・・・」

ガジル「ん?誰だ、てめぇ」スタスタ

??「っ!?あ、貴方こそ誰ですか?」

ガジル「俺はガジル。鉄竜(くろがね)のガジルだ」

赤城「私は正規空母、一航戦の赤城です。お腹が空いたので、お食事をと思ったのですが、鍵がかかっていて・・・・」

ガジル「何だ、ちょっと退いてろ」

赤城「?」トコトコ

ガジル「"鉄竜剣(てつりゅうけん)"!!」ズバッ

ガシャァァァン

ガジル「お、鉄があるじゃねぇか」バリボリ

赤城「あ、ありがとうございます!!」ムシャムシャ


ドタバタ・・・・・

長門「ここか!!」

一同・艦娘「なっ(えっ)!?」

ガジ・赤「・・・・」ムシャムシャバリボリ

赤城「あ、おはようございます」ゴクン

長門「『おはようございます』じゃないだろう!何をしているのだ!」

レビィ「ガジルまで何してるのぉ〜・・・」アタマカカエ

ガジル「アン?腹減ったんだからしょうがねぇだろ」

吹雪「赤城先輩はともかく、何でガジルさんが鋼材食べてるんですか!?」

リリー「ガジルは鉄の滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)だからな」

ハッピー「スレイヤー系魔導師は自分と同じ属性の物を食べる事が出来るんだ」

シャルル「自分の魔法は食べれないけどね。同じ属性の物を食べる事で体力や魔力の回復、増幅が出来るのよ」

天龍「だから、お前炎を食べたのか」

ナツ「あぁ、俺は火の滅竜魔導師(ドラゴンスレイヤー)だからな」


マカロフ「全く、資源は大切な物じゃというのに・・・・」プルプル

長門「お前達二人は少し説教が必要だな」

エルザ「私が説教しよう」スッ

キィィィィィン・・・・・・

エルザ「"換装"」カッ

睦月「ひっ!?」

如月「何!?」

エルザ「"天輪の鎧"」

大和「な、何が起きたのですか!?」

ミラ「あれがエルザの魔法、"騎士(ザ・ナイト)"よ。別空間にストックしてある鎧や武器を"換装"で呼び出し、装備する魔法なの」

フリード「あれは天輪の鎧。一度に大量の武器を扱える鎧だ」

ガジル「ま、待てエルザ。今ここでそれは・・・」アタフタ

エルザ「"天輪・繚乱の剣(てんりん・ブルーメンブラット)"!!」

ズガガガガガガンッッッ!!!!

ガジル「ギヒャァァッ!?」

赤城「きゃぁぁぁぁあっ!?」

ーーーーーーーーーーー


エルザ「以後、こんな事があったら・・・・・・分かっているな?」ギロッ

ガジ・赤「ばい、ずびばぜんでじだ・・・・・・」ボロボロ

艦娘「」ガタガタブルブル

マカロフ「相変わらず容赦ないのう」

武蔵「何故アレで生きていられるのだ・・・・・・・」

ミラ「ちょうど皆いることだし、ここで自己紹介の続きしない?」

エルザ「そうだな。皆それでいいか?」

艦娘「はい、エルザ様!!」ビクッ

エルザ「!?」

ーーーーーーーーーーーー


ミラ「・・・・・・これで全員終わったわね」

長門「ではこれより執務に移っていただく。第三、第四艦隊は遠征。旗艦はそれぞれ天龍と龍田だ」

ルーシィ「第一と第二艦隊は?」

陸奥「第一艦隊は出撃、第二艦隊は演習よ」

マカロフ「誰かが付き添った方がいいかの?」

長門「はい。私達の活動内容の詳細をご理解いただく為にも是非」

マカロフ「ふむ・・・。では、第二艦隊はエルザを、第一艦隊は・・・・・・」

ハッピー「オイラが行くよ」

一同「はぁ!?」

ハッピー「オイラなら空から敵を見つけられるよ」

リサーナ「でも、それでハッピーが怪我しちゃったらどうするの!?」

シャルル「なら、私も行くわ」

リリー「俺も同行しよう。多少は戦力になるはずだ」

ハッピー「シャルル・・・・・・リリー・・・・・・・」

リリー「そういう事だ、俺達『エクシード隊』が同行する」


長門「ハッピー、敵艦の詳細を記したメモだ。これで艦種を確かめてくれ」スッ

ハッピー「あい!」ウケトリ

シャルル「それで、第一艦隊の編成はどうなっているの?」

加賀「赤城さんが旗艦なのですが、先程の折檻で入渠しています。私が代理となりましょう」

蒼龍「後は私と飛龍、雷ちゃんと電ちゃんかな」

電「でも、赤城さんが抜けてしまったから一人少ないのです」

??「私が臨時で加わります!」

一同(!?この声・・・・・・まさか・・・・・・!)


マカロフ「お、お主は・・・・・・?」

大鳳「装甲空母大鳳です。赤城さんに比べたらまだまだ若輩者ですが、皆さんのお役に立って見せます!」

マカロフ「よ、よいかの、長門よ」

長門「分かった。大鳳、赤城の代わりに頼むぞ」

大鳳「はい!」

一同(・・・・・・初代と同じ声・・・・・・。本当に間違えかけた)


エルザ「長門、第二艦隊の編成はどうなっているのだ?」

長門「金剛を旗艦として、比叡、最上、夕張、暁、響だ」

エルザ「そうか。演習とはいえ戦いだ、付き添うからには厳しくいくぞ?」チラッ

第二メンバー「りょ、了解(デース)!」ビクッ

エルザ「・・・・・・何故私は怖がられているのだ?」

一同・艦娘(あんな折檻見たら普通そうなる(わな)(よ)・・・・・・)


フリード「第三艦隊には俺達『雷神衆』が同行しよう」

エバーグリーン「私達三人も飛べるからね」

天龍「マジかよ・・・・・・」

愛宕「便利ねぇ、魔法って」

グレイ「じゃ、俺は第四艦隊に付いてくか」

ジュビア「お供します、グレイ様!」

マカロフ「決まりじゃな」

ルーシィ「じゃあ、そういう事で」

レビィ「皆頑張って!!」

艦娘「はい!」


ーーーーー第四艦隊ーーーーーー

グレイ「離れてろよ、皆・・・・・・・」

ジュビ・艦娘「」トコトコ

グレイ「・・・・・・」スゥ

龍田「あらぁ?」

島風「おぅ!?」

白露「えっ!?」

時雨「半身が黒くなった!?」

グレイ「"アイスメイク"・・・・・・」スッ

ジュビア(凄い魔力・・・・・・グレイ様・・・・・・)ビリビリ

グレイ「"銀世界(シルバー)"!!」バッ

パキィィィィィンッッッ

第四メンバー「!?」

グレイ「ふぅ・・・・・・。鎮守府正面海域とやらまでは続いてるぜ、歩いて行けば燃料の節約になるだろう」

第四メンバー「あ、ありがとうございます!!」ペコッ

龍田「さぁ、張り切って行きましょ〜♪」スタスタ

駆逐艦「おー!」スタスタ

グレイ「俺達も行くぞ、ジュビア」スタスタ

ジュビア「はい!水平線の彼方まで付いて行きます、グレイ様!!」タッタッ

グレイ「文字通りじゃねーか」


ーーーー第三艦隊ーーーー

フリード「グレイが足場を作ってくれたか、俺達も使わせてもらうか」スタスタ

ビックスロー「こりゃいいや!なぁ、ベイビー」スタスタ

トーテム「イイヤー、イイヤー」

エバーグリーン「私達は魔力を、貴女達は燃料を節約出来るわ」スタスタ

天龍「やっぱ、飛ぶにも魔力が必要なのか?」スタスタ

フリード「あぁ、出来る限り効率的に事を運ぶべきだ」

夕立「楽ちんっぽい?」スタスタ

エバーグリーン「楽と言えば楽ね」

夕立「ぽい!」ピョン

ビックスロー「『ぽい』?」

吹雪「夕立ちゃんの口癖なんです・・・」アハハ・・・・

睦月「天龍さんの『フフ怖』と同じなのです」スタスタ

天龍「『フフ怖』って何縮めてんだよ、オイ!」

フリード「違いない」

ビックスロー「確かに」

エバーグリーン「納得したわ」

天龍「てめぇらまで、納得してんじゃねー!!」

雷神・吹・睦・夕(照れ隠し(だな)(ね)(だ)(なのです)(っぽい)・・・・・・)ニヤニヤ

天龍「くっそぉ〜、ドイツもコイツも!!オラ、さっさと行くぞ!!」ズカズカ



ーーーー第一艦隊ーーーー

ナツ「頑張れよ、ハッピー」

ハッピー「あい!」

加賀「ハッピーさん達は、必ず守ります」

ルーシィ「加賀さん、自分達を疎かにしないでよね」

リリー「うむ、ある程度自衛は可能だからな」

加賀「分かりました」

蒼龍「でも、危なくなったら私達が守るからね」

シャルル「その時は頼むわよ」

飛龍「任せて!」

雷「もっと私を頼ってもいいのよ!」

電「電も頑張るのです!」

レビィ「グレイが海を凍らしてくれたみたいだから、途中まであそこを使ったらどうかな?」

大鳳「どうします、加賀さん」チラッ

加賀「では、お言葉に甘えて」スタスタ


数時間後

ーーーー第二艦隊ーーーー

エルザ「我々も演習を始めるとしよう」

金剛「ア、アノ・・・・・・・エルザ」

エルザ「む、どうした?」

比叡「あ、あれ・・・・・・」スッ

海上演習場「FREEEEEEEZEッッッ!!」パキィィィィィン

エルザ「・・・・・・グレイか」

第二メンバー「・・・・・・」

エルザ「夕張、ナツを呼んできてくれ」

夕張「は、はい!(何で私・・・・・・。ま、まさかエルザさん、私が足が遅いと分かってわざわざ訓練の為・・・・・・!?)」ダッ

金剛「Hey、エルザ。どうして(高速戦艦の)私じゃなくて、(足の遅めの)夕張をselectしたデース?」

エルザ「?ちょうど目に入ったからだ」キョトン

金・比・最・暁・響(エェエェエエェエ・・・・・・)ガーン

ーーーーーーーー


数分後

夕張「つ、連れてきました〜・・・・・・」フラッ

ナツ「俺に任せろ!」ボォォォ

ーーーーーーーー

ナツ「終わったぞー!」

エルザ「助かった、ナツ」

エルザ「よし、早速演習を開始する。総員持ち場につけ!」

第二メンバー「了解!」

ーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
エルザ「今回の戦果は三勝一敗・・・・・・。お前達からは何か反省点等は無いか?」

最上「最初の演習で、僕が開幕戦で敵艦にもっと当てておけば良かったなぁ」

比叡「私も、最後の演習でいきなり中破にされたのが悔しいです」

暁「二回目の演習でもっと周りを見ておけば、砲撃を躱せたかもしれないわ」

響「雷撃が甘かったかな、旗艦を大破に出来なかったよ」

金剛「旗艦なのに周りをきちんと見れなかったネ」

夕張「敵艦載機を躱しきれなかったのが辛いなぁ」

エルザ「うむ。お前達がその反省を次に活かす事が出来たら、もっと上達するだろう。同じ失敗をしないよう気をつけるように」

第二メンバー「了解!」


ーーーー遠征から艦隊が帰投しましたーーーー

グレイ「おし、着いたな」

ジュビア「お疲れ様です、グレイ様!皆さんもお疲れ様です!」

龍田「ふぅ〜、たくさん資源がとれたわぁ」

白露「私が一番たくさんとったよ!!」

島風「グレイさん、服脱いで寒くないの?」

時雨「それ君が言える事かい、島風」

グレイ「まぁ、雪山で下着一丁で修行させられたから、寒いのには慣れてる」

ジュビア「もう、グレイ様!服を脱ぎっぱなしにしてはいけませんよ?」ヒロイヒロイ

時雨「そう言うジュビアさんも下着姿だよ」

ジュビア「!?」

龍田「一緒にいるうちに影響されちゃったのかしら〜?」


ーーーーーーーー

天龍「おっし、やっと着いたぜ」

吹雪「あぁ〜、疲れたぁ」

睦月「吹雪ちゃん頑張ってたもんね」

夕立「MVPっぽい?」

天龍「だな。吹雪が一番頑張ってたからな」

フリード「うむ、なかなかの活躍だったぞ」

吹雪「皆が、そしてフリードさん達がいたからですよ」テレッ

ビックスロー「俺達はお前達を守ってただけだ」

エバーグリーン「貴女は本当に頑張ったわ」

吹雪「本当にありがとうございます」ペコッ

天龍「うっしゃあ、資源運び入れて補給したら、俺が間宮アイス(二百円)奢ってやんよ」ニヤッ

吹・睦・夕「やったァ、間宮名物『限定特盛餡蜜』(二千三百円)だァ〜!!」ダダダダダッ

天龍「ちょっ、せめて普通の餡蜜(九百円)にしやがれ・・・・・・って待てお前らァ!!」ダダダダダッ

エバーグリーン「・・・・・・元気ねぇ」

ビックスロー「確か一つ二千三百円だよな」

フリード「合わせて六千九百円か・・・・・・」

エバーグリーン「でもその餡蜜、いくら何でも高過ぎじゃない?」

フリード「間宮曰く、『厳選素材で作られた、一日三十品限定の餡蜜』らしい」

ビックスロー「あまりの美味さに皆狙ってるらしいぜ」

トーテム「ラシイゼー、ラシイゼー」


ーーーー第一艦隊が帰投しましたーーーー

加賀「艦隊、帰投しました」中破

ルーシィ「み、皆大丈夫なの!?」

大鳳「はい、二航戦の二人が小破、駆逐艦の二人は無傷です」中破

レビィ「皆辛そうだね」

長門「大破が無いだけありがたい。大破の艦娘は見るに耐えない」

加賀「はい。それに損傷が酷いほど修理にかかる資源と時間が増えます」

ルーシィ「そ、そう言えばハッピー達は?」

ハッピー「うぅう、ルーシィ、レビィ・・・・・・」ヨロッ

ルーシィ「ハッピー!」

レビィ「シャルル、リリーまで」

リリー「くっ、敵を侮っていた・・・・・・」ボロッ

レビィ「何があったの!?」

シャルル「実は・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー



某海域 上空

ハッピー「あ、敵艦隊見つけたよ」

リリー「六隻か。艦種は何だ?」

ハッピー「あい、えっと・・・・・・」メモジーッ

シャルル「あぁん、もうっ!!」

シャルル「あれは、空母ヲ級よ!」

リリー「黄色いオーラを纏っている・・・・・・」

シャルル「後は軽巡と駆逐艦ね、何にせよ空母二隻が厄介だわ」

ハッピー「加賀達に伝えなきゃ」ビューッ

リリー・シャルル「うむ(ええ)」ビューッ

ーーーーーーーー

加賀「・・・・・・ヲ級フラッグシップが二隻。厄介ね」

ハッピー「『フラッグシップ』?」

電「黄色いオーラを纏っている敵艦の事なのです」

雷「普通のよりずっと強いわ」

蒼龍「加賀さん、すぐに艦載機を出しましょう!」

飛龍「先制で削れるだけ削れば・・・・・・」

加賀「大鳳、貴女はどう思う?」

大鳳「私も同じ考えです!」

リリー「俺もだ。敵に何もさせないで終わるなら、それに越した事は無い」

加賀「分かりました。空母は艦載機を発艦。駆逐艦は対空射撃の準備を」

蒼・飛・大・雷・電「了解(なのです)!」

リリー「俺は駆逐艦二人を援護する。ハッピー達は待っていてくれ」シャキン

ハッピー「あい!」

シャルル「気を付けてね!」


ーーーーーーーー
キィィィィィィン・・・・・・ダダダダダダッ

雷「てー!」ドォン

電「なのです!」ドォン

ドゴォン ボゴォン

リリー「ウォォォッ!」ブンッ

ズバババッ

ハッピー「オイラだって!」ビューッ

加賀「ハッピーさん!」

イ級「グガァァァァッ」

ハッピー「や、やっぱり無理ィィィ!!」

シャルル「"ホワイトムーン"!」バシッ

イ級「グ!?」

ハッピー「ありがとう、シャルル!!」

シャルル「何て硬さなの」

イ級「グガァァァァッ」

ハッピー「お、怒ってるよ〜!」

キィィィィィィン ズガガガガガッ

イ級「ギェェェェッ!?」

シャルル「えっ!?」


大鳳「勇敢な子達!貴方達の勇気は無駄にしません!」

蒼龍「凄いよ、二人とも!」

飛龍「でも。敵艦への無茶な特攻はいただけないなぁ」

ハッピー・シャルル「ごめんなさい」ペコッ

加賀「貴方達に万一の事があっては、ナツさん達に合わせる顔がございません。海上では慎重に行動してください」

ハッピー「あい・・・・・・」

雷「敵艦は全て撃沈したわ!」

電「リリーさんも頑張ったのです」

リリー「お前達もよく頑張ったな」カシャン

加賀「周囲に敵影はなし・・・・・・。これより鎮守府に帰還します」

蒼・飛・大・雷・電「了解(なのです)!」


ザザザザザザッ

雷「えっ!?」ピクッ

蒼龍「5時の方角!敵艦が凄い速度で突貫してきます!」

加賀「っ!?数は?」

飛龍「い、一体・・・・・・。単艦です!」

シャルル「一体だけ!?」

大鳳「そんな事が出来る艦なんて一体しかいないわ!」

加賀「えぇ、間違いないわね」

電「戦艦レ級・・・・・・」ガタガタ

ハッピー「何、そいつ?」

蒼龍「戦艦でありながら、砲撃、雷撃、航空戦の全てをこなすバケモノよ!」

リリー「何だと!?」

加賀「(皆疲弊している今、奴と戦うわけにはいかない)総員撤退!」


ドォォォン・・・・・・ドォォォン・・・・・・

ハッピー「うわぁ、撃ってきたよ!?」

リリー「仕方ない」シャキン

ズババッ ボゴォォォォン

ザザザザザザザッ

リリー「何!?」

レ級「・・・・・・」ニタァッ

ブンッ バキィッ

リリー「ぐぁぁっ!?(砲弾の煙で視界を遮って急接近したのか)」

ハッピー「尻尾が生えてる!?」

レ級「・・・・・・」ジャキッ

ドンッ!ドンッ!ドンッ!ドンッ!

大鳳「きゃああ!?」中破

蒼龍「あぁっ!?」小破

飛龍「やられた!」小破

ハッピー「皆!!」

シャルル「こっちにも来たわ!!」

ハッピー「えー!?」

加賀「ハッピーさん!シャルルさん!」ガバッ

ドゴォォォン


加賀「っ・・・・・・!」中破

ハッピー「か、加賀さん・・・・・・!」

シャルル「あんた、何を・・・・・・!」

加賀「言ったはずです・・・・・・。貴方達に何かあっては、私は皆さんに顔向け出来ないと」

加賀「貴方達は私が守ります。一航戦の誇りにかけて」

蒼龍「加賀さん、レ級が!」

レ級「・・・・・・」ザザザザザザッ

リリー「させん!」ブンッ

ガキィィンッッッ

飛龍「リリー!」

雷「無茶よ!」

電「早くこっちに来るのです!」

レ級テイル「グパァァッ」

ガブッ

リリー「ぐぁぁぁぁぁっ!?」

ハッピー・シャルル「リリー!」


ミシッミシミシッ・・・・・・

リリー「ハァッ、ハァッ・・・・・・。俺を、フェアリーテイルの魔導師を、舐めるなッ・・・・・・!」ググッ

レ級「!?」

リリー「う、うぉぉぉぉっ!!」ググググッ

バキィッ!

レ級「っ・・・・・・!」ヨロッ

加賀「(レ級が怯んだ、今しかない)総員撤退!鎮守府に帰還します!」

リリー「くっ、もう戦闘フォームが・・・・・・」ポンッ

大鳳「リリーさん!」ガシッ

飛龍「皆大丈夫?」

蒼龍「ちゃんと着いてきてね!」

ザザザザザザザッ

ーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーー


シャルル「・・・・・・と言うわけよ」

ルーシィ「そんな事が・・・・・・」

レビィ「加賀さん、皆・・・・・・」

加賀「申し訳ありませんでした、ルーシィさん。貴女の忠告を無駄にしてしまいました」

ルーシィ「そんな事無いよ、ハッピー達を守ってくれてありがとう」

加賀「では、私達は入渠させていただきますので」スタスタ

ルーシィ「レビィちゃん、ウェンディを呼んできて」

レビィ「分かった」タッタッタッ

ーーーーーーーーーーーー

ウェンディ「これで大丈夫です」フゥ

リリー「すまん、ウェンディ」

ガジル「にしてもレ級とかいう野郎、今度あったら逮捕してやるぜ」

赤城「レ級は、敵の中でも屈指の難敵。それを怯ませただけでも凄い事ですよ」

ルーシィ「・・・・・・何で二人とも復活してるの!?」

レビィ「加賀さんが一日はかかるって・・・・・・」

ウェンディ「わ、私が治癒しました」

ハッピー「艦娘にも治癒魔法って効くの!?」

ウェンディ「分かりません」

赤城「もしそうならバケツ要らずですね!」

ルーシィ「そう何度も使えるモノじゃないのよ」



執務室

長門「それにしても、ココ最近奴らの活動が活発化してきた気がするな・・・・・・」

マカロフ「うむ、他にも妙な胸騒ぎがするわい」

陸奥「大本営も対策をうつため、数日後に各鎮守府の提督を招集して、会議を開くそうよ」

ルーシィ「私かレビィちゃんが行くのね?」

マカロフ「いや、わしが行こう。これを機に他の鎮守府の様子も探れよう」

長門「分かりました。秘書艦として私も同行します」

マカロフ「うむ、すまんな」

ギャーギャー、ワーワー

マカロフ「何じゃ、騒がしいのう」チラッ

長門「海上演習場の方だな」


海上演習場

扶桑「あ、川内さん達」

川内「何? 何があったの?」

神通「皆さん集まっていますが・・・・・・」

那珂「もしかして、那珂ちゃんのファンが・・・・・・!?」

川・神「それは無いね(ありません)」キッパリ

那珂「」

山城「じ、実は」チラッ

ナツ「んだと、コノヤロー!!?」

グレイ「やんのか、クソ炎!!?」

ボゴォォォォンッッッ パキィィィィィンッッッ

大和「お、お二人共、落ち着いてください・・・・・・!」オロオロ

武蔵「頼むから大人しくしてくれ!」アタフタ

ナツ「もうあったま来たぞ、"モード雷炎竜(らいえんりゅう)"!」ドォォォン

グレイ「こっちのセリフだ!」スゥゥゥッ

ナツ「"雷炎竜の"ぉ・・・・・・」

グレイ「"氷魔(ひょうま)"・・・・・・」

艦娘「ひぃぃっ!?」ゾクッ

大和「ちょ、ちょっとま・・・・・・」


ナツ「"咆哮"ォォォッ!!」ギャオオオオン

グレイ「"零ノ破弓(ぜろのはきゅう)"!!」ピュンッ

ドッガァァァァァァァンッッッ

大和「きゃああああっ!?」ビリビリ

武蔵「うぁああっ!?」ビリビリ

ゴオオオオオッッッ

川内「うわっ!?」

扶桑「ここまで衝撃が・・・・・・!」

那珂「ひぃぃっ!?」

ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小一時間経過・・・・・・・

ナツ「おらぁぁぁぁぁ!」

グレイ「だらぁぁぁぁぁ!」

ドカッバキッボカッバシッ

艦娘「・・・・・・」

川内「・・・・・・いつまでしてるのさ」アキレ

利根「何だかんだ、もう一時間程経ってしまったぞ・・・・・・」

筑摩「よくこんなに喧嘩を続けられますね」

神通「と、ところでお二人は何故喧嘩を?」

大和「それが・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー


ワーワー、ギャーギャー

大和「あら、あれは・・・・・・」スタスタ

武蔵「ナツとグレイだな」スタスタ

ナツ「今日こそ決着つけんぞ、グレイ!」

グレイ「上等だ!」

大和「え、お二人共何を・・・?」

グレイ「ナツが俺のアイス食いやがったんだ!」

ナツ「お前だって俺のパフェ食ったじゃねーか!」

大・武(ええー・・・・・・)ドンビキ
ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー

大和「・・・・・・と言うわけです」

艦娘(子供!?)


金剛「って、二人はどこ行ったデスか!?」キョロキョロ

川内「あれ!?」

山城「いないわ!?」

ドゴォォンッ ボカァァンッ

比叡「あ、いつの間にかあんな所に!」

榛名「だ、大丈夫なのでしょうか」

霧島「あら、あれは・・・・・・」ジーッ

ラクサス「(鳳翔がくれたこの酒、なかなかの味だ・・・・・・)んくっ・・・・・・」グビッ

睦月「波止場にラクサスさんが!」

弥生「座って・・・・・・お酒・・・・・飲んでる・・・・・」


陽炎「って、やば! あのままじゃ、二人がラクサスさんにぶつかっちゃうよ!!」

黒潮「せやかて、もう遅いわ!」

白雪「ラクサスさぁぁぁん!! 避けてぇぇぇ!!」

ラクサス「あん?」クルッ

ドカァァァァァァンッッッ

酒瓶「解せぬッ!」パリィィンッ

ラクサス「どわあっ!?」ドシャァァッ

ギャーギャー、ワーワー

ラクサス「」チラッ

酒瓶「み、見やんといてぇ!!」コナゴナ

ラクサス「・・・・・・」

・・・・・・・・・ブチッ


川内「もー、二人とも止めなよぉ」

「どけ」

川内「あぁ、ラクサスさ・・・!?」

ラクサス「・・・・・・」スタスタ

ガシッ

ナツ「うわっ!?」グイッ

グレイ「何だ!?」グイッ

ラクサス「てめぇら・・・・・・」

ナツ・グレイ「ラクサス!!?」ゾクッ

ラクサス「」ブンッ

ナツ・グレイ「おわぁぁぁぁぁぁぁっ!?」ヒューン

バシャァァァァァン・・・・・・

ラクサス「・・・・・・鳴り響くは、招雷の轟き・・・・・・」スッ

バチバチ・・・・・・

霧島「ま、待ってくださいラクサスさん! お二人とも海上演習場に落ちています!!」アタフタ

榛名「今そんな事をしたら・・・・・・!!」アワアワ

バシャァァッッッ

ナツ「何すんだ、ラクサス!」プハァッ

グレイ「って、ちょ、ちょっと待てラクサス!」

ラクサス「"レイジングボルト"ォォォッ!!」

ピカッ


ズギャァァァァァァァンッッッ

バチバチバチバチバチバチッッッ

ナツ「ギャァァァァァァッ!?」ビリビリビリビリ

グレイ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」ビリビリビリビリ

ビリビリビリビリ・・・・・・

艦娘「きゃぁぁぁぁっ!?」

「こ、こっちにまで電撃の余波が・・・・・・!」
「か、身体が・・・・・・ちぎれる・・・・・・!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


鎮守府から五百キロ地点・・・・・・

某海域

バチッ・・・・・・

ヲ級「ム?」

ル級「ナンダ!?」

深海棲艦「っ!?」

バチバチバチバチバチバチバチバチッ

ズギャァァァァァァァッッッ

ヲ級「ア''ア''ア''ア''ア''ア''ッ!?」ビリビリビリビリ

ル級「ギャァァァァァァッ!?」ビリビリビリビリ

イ級「グギャァァァァァッ!?」ビリビリビリビリ

ビリビリビリビリ・・・・・・バチバチバチバチ・・・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーー

別の某海域

南方棲戦姫「コレカラ、侵攻ヲ開始ス・・・・・!?」

バチバチバチバチバチバチバチバチッ

南方棲戦姫「キャァァァァァァッ!?」ビリビリビリビリ

ーーーーーーーーーーーーーーーー

鎮守府

ナツ・グレイ「・・・・・・」チーン

ラクサス「ったく、折角の酒を・・・・・・」

艦娘「・・・・・・」ガタガタ

文月「も、もう大丈夫かなぁ?」ビクビク

叢雲「だ、大丈夫よ多分・・・・・・」ブルブル

ラクサス「」クルッ スタスタ

艦娘(ラクサスさん、エルザさんより怖い・・・・・・)

その数日後、鎮守府五百キロ圏内にて海洋生物含め、数多くの深海棲艦の亡骸が発見された。大本営が調べた結果、その殆どはまるで感電死したかのような状態だったみたい。この報告をマスターから聞いてる間、ラクサスがそっぽを向いてた気がする・・・・・・。 ルーシィ


フェアリーテイル 鎮守府着任から半年・・・・・・

鎮守府付近 街中

??「あぁ、クソッ。こかぁ何処だ?」スタスタ

??「マグノリア・・・・・・じゃねぇな。ギルドが見当たらねぇ」キョロキョロ

不良1「おい、オッサン。見ねぇツラだな」ニヤニヤ

不良2「こかぁ俺達の縄張りだ、通りたきゃ通行料払えや」ニヤニヤ

不良3「さもなきゃ痛い目にあってもらうぜ」ニヤニヤ

??「お、兄ちゃん達。この辺にフェアリーテイルって魔導士ギルドがあったはずなんだが。何処にあるか知らねぇか?」

不良1「"フェアリーテイル"だぁ? 何言ってんだよオッサンwww」

不良2「俺達は知ってるぜ、なぁ?www」チラッ

不良3「まあな。ひひっwww」

??「おぉ、知ってんのか!? 教えてくれ!」

不良1「(馬鹿め・・・・・・)てめぇの頭ん中だよwww」つ鉄パイプ

ブンッ


・・・・・・ガシッ


不良1・2・3「へっ!?」

??「おいおい、道を聞いただけだろ。こんな危ないモン振りまわすんじゃねぇよ・・・・・・」ググッ

シュラララララ・・・・・・・パァァァァァァンッ

不良1・2・3「ひぃぃっ!? 鉄パイプが弾けたぁ!?」

??「まだやるか・・・・・・?」

不良1・2・3「す、すみませんでしたァ〜!!」ダッ

??「ったく、また最初から探し直さねぇと・・・・・・」スタスタ

ーーーーーーーーーーーーーーーー


鎮守府

吹雪「それっ」ヒュンッ

睦月「えいっ!」ブンッ

ボスッ

夕立「ストラーイクっぽ〜い!!」審判

白雪「吹雪ちゃん、ナイスボール!」ブンッ

如月「睦月ちゃん、頑張れ〜!」二塁スタンディング

深雪「もいっちょストライクとれよ、吹雪ぃ〜!」二塁

初雪「・・・・・・だるい・・・・・・」四塁

望月「・・・・・・寝ていい?」四塁スタンディング

初雪「いいよ・・・・・・」ワタシモネムイシ

叢雲「いや、良くないわよ!?」三塁

吹雪「行くよ・・・・・・!」フリカブッテェ・・・・・・

睦月「にゃしい・・・・・・!」グッ

白雪「・・・・・・」グローブカマエ

吹雪「それっ」ヒュンッ

睦月「えいっ」ブンッ

カキィィィンッ

夕立「! ホームランっぽい!?」

ヒューン・・・・・・・


バシッ

磯波「あ、壁に当たっちゃった・・・・・・」外野

睦月「やったぁ!! ホームランにゃしい!」ピョンピョン

ビキッ・・・・・・

吹雪型・睦月型・夕立「へっ!?」

皐月「壁にヒビ・・・・・・?」

叢雲「まさかそんな・・・・・・」

文月「ほわぁ、睦月ちゃんすごい・・・・・・」

弥生「うん・・・・・・」

卯月「うーちゃんびっくりしたぴょん!」

三日月「流石は睦月型一番艦!」

睦月「へへーん、睦月は力持ちなのです」エッヘン

吹雪「それにしてもおかしいよ」

長月「確かにな」

菊月「いくら艦娘とはいえ、こんな事で壁にヒビが入るものか?」

シュラララララ・・・・・・

白雪「ひ、ヒビが広がっていく・・・・・・!」

バガァァァァァァンッ

吹雪型・睦月型・夕立「ひぃぃっ!?」


??「また何処か分かんねぇとこに出たな・・・・・・」スタスタ

??「ん? お嬢ちゃん達誰だ?」キョトン

吹雪型・睦月型・夕立「こっちのセリフです(だ)(よ)(っぽい)!」ビシッ

長門「何だ、さっきの音は?」タッタッタッ

吹雪「長門さん!」

長門「む? 誰だ貴様、何処から入った! ここは民間人は立ち入り禁止だぞ!」

??「あぁ、俺はちと探しモンをしててな」スタスタ

長門「動くな、動いたら撃つぞ!!」ジャキッ

??「そんな物騒なモン向けるなよ・・・・・・」スタスタ

長門「っ!? 全砲門斉射、てー!!」

ドォォンッ

??「おいおい・・・・・・」スッ

シュラララララ・・・・・・・ ボゴォォォォンッッッ

長門「なっ!?」

吹雪型・睦月型・夕立「砲弾を!?」ゾクッ

ルーシィ「何、何があったの長門!」タッタッタッ

レビィ「って!? 何でこんなところに!?」

??「! ルーシィ、レビィ!? 何でここにいるんだ?」

長門「知り合いか?」

ルーシィ「知り合いも何も、フェアリーテイル最強の魔導士、ギルダーツ・クライヴよ!」

長門・吹雪型・睦月型・夕立「なっ(えっ)!?」

ギルダーツ「久しぶりだなぁ、二人とも。皆元気か?」


マカロフ「ギルダーツか、お主がここにおるとは・・・・・・」

ギルダーツ「おっ、マスター! 久しぶり!」

長門「先程は大変失礼した。私は長門、この鎮守府で秘書艦を務めている」

ギルダーツ「え、誰だこの美人? マスター、俺に内緒でこんな美人と仕事してたのかよ!?」

長門「び、美人だと!? い、いいいきなり何を言うのだ!///」カァッ

ルーシィ「あ〜、まずそこから説明するね」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルダーツ「何、つまりこの娘達と海を守ってるという事か?」

レビィ「そういう事だよ」

マカロフ「して、ギルダーツよ。お主もこっちの世界に来てしまったわけじゃ、一緒に戦ってくれんかの?」

ギルダーツ「俺ぁ構わねぇぜ、マスター」

長門「では皆に紹介するため、招集をかけてきます」スタスタ

ルーシィ「お願いね」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ギルダーツ「・・・・・・という事だ、皆よろしく」

艦娘「よろしくお願いします」

青葉「どもども、青葉ですぅ! 早速ですがギルダーツさん、質問しても?」

ギルダーツ「おう、何でも聞きな!」ニカッ

青葉「では早速質m・・・・・・」

ナツ「勝負しろやぁ、ギルダーツ!!」ダッ

ギルダーツ「お、ナツ」

ナツ「あん時からの成長を見せてやる!! "火竜の"ぉぉ・・・・・・」ボボォッ

ギルダーツ「・・・・・・強くなったじゃねーか、ナツ」

ナツ「"鉄拳"!!」

ギルダーツ「」ハンマーパンチ

ガツンッ

ナツ「ギャッ!?」

ドシャッ ビキビキビキ・・・・・・バガァァァァァンッ

ナツ「マ、マイリマシタ・・・・・・」チーン

艦娘「」ボーゼン

「あのナツさんが一撃で!?」
「ナツさんの周りの地面にヒビが・・・・・・!」
「ウソ、どんな力してんのよ!?」

ギルダーツ「で、青葉ちゃんだったな? 質問は何だ?」

青葉「は、はいぃっ!!」ビクッ

青葉「し、質問ですが、フェアリーテイル最強と言われているギルダーツさんは、一体どんな魔法を使うのでしょうか?」

ギルダーツ「俺の魔法は・・・・・・」スタスタ

ギルダーツ「・・・・・・」スッ

艦娘(大岩の方に歩いて行って、岩に手をかざした・・・・・・?)

ギルダーツ「・・・・・・」ググッ

シュラララララ・・・・・・

艦娘「岩がひび割れていく!?」

バァァァァァァンッッッ

艦娘「岩が弾けたぁ!?」ビクッ

マカロフ「あれがやつの使う魔法、"クラッシュ"。あらゆる物を粉々に破壊する超上級破壊魔法じゃ」

ギルダーツ「まぁ、ざっとこんな感じだ」スタスタ

漣「一撃必殺ktkr!!」コーフン

朧「落ち着きなよ、漣」

潮「凄いね、曙ちゃん!」

曙「ま、まあまあやるじゃないの」

漣「ボノは相変わらず素直じゃありませんなぁ〜」ニヤニヤ

曙「何笑ってんのよ漣!」キッ

漣「でも、流石のボノも、ここのご主人様達に『クソ提督』だなんて言ったら瞬殺だね」

朧「確かに」


瑞鶴「ねぇ、私からも質問いい?」テヲアゲ

ギルダーツ「お、何だ嬢ちゃん?」

瑞鶴「何故鉄製の手袋を嵌めてるの?」

翔鶴「瑞鶴!」

ギルダーツ「手袋じゃねぇよ、これァ義手だ」

瑞鶴「え?」

ギルダーツ「左手の他にも、俺は左脚と内臓の一部もやられてる」

瑞鶴「な、何でそんな傷を!? フェアリーテイル最強なんでしょ!?」

ギルダーツ「この傷は人に付けられたやつじゃねぇ。ドラゴンに付けられたのさ」

艦娘「ドラゴンに!?」

マカロフ「そのドラゴンの名は"アクノロギア"」

大和「そのアクノロギアとはどのようなドラゴンなのですか?」

ルーシィ「少し長い話になるけど・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


一年前、私達は大魔闘演武という王国一のギルドを決めるお祭りに出場していたの。その当時、フェアリーテイルは私達不在の七年の間に最弱ギルドになっていたのよ。私達の七年間の凍結封印の原因がアクノロギア。その力は圧倒的で私達、そしてナツ達滅竜魔導士さえもかなわなかったの。

そして大会の最中、私達は会場の地下でドラゴン達の墓場を見つけた。ウェンディの魔法でその中の一体、翡翠竜ジルコニスの思念体に話を聞くことができたの。

ジルコニス『嘗て、竜族はこの世界の王だった。自由に空を飛び、大地を駆け、海を渡り、繁栄した。この世の全ての物は竜族のものであった。人間などは我々の食料に過ぎなかったのだ。だが、その竜族の支配に異論を唱える者が現れた。人間と共存できる世界を創りたいとぬかすドラゴンが現れた。そのドラゴンに賛成する者と反対する者との間で戦争が起こった・・・・・・』


ジルコニス『戦局は拮抗していた。ドラゴン達の戦いはいくつもの大地を引き裂くものだった。そして共存派のドラゴンはある策を打ち立てた。人間に竜を滅する魔法、"滅竜魔法"を与え、戦争に参加させたのだ。滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)達の力は絶大であった。共存派のドラゴン達の勝利は目前だった。だが、ここで一つの誤算が生じた。力をつけ過ぎた滅竜魔導士達は、人間との共存を望むドラゴン達をも、殺していったのだ』

ジルコニス『そしてその中に、ドラゴンの血を浴び過ぎた者がいた。男は数多のドラゴンを殺し、その血を浴び続けた。やがて、男の肌は鱗に、歯は牙に変わり、その姿はドラゴンそのものに変わっていった』

ジルコニス『ここに眠るドラゴン達も皆、その男に殺された。男は人間でありながら竜の王となった。竜の王が誕生した戦争、それが"竜王祭(りゅうおうさい)"。王の名はアクノロギア、ドラゴンであり、ドラゴンならざる暗黒の翼。奴により、殆どのドラゴンは滅びていった・・・・・・』

ーーーーーーーーーーーーーーーー


ルーシィ「・・・・・・って事よ」

艦娘「」

瑞鶴「じゃ、じゃあナツさん達もドラゴンになっちゃうの!?」

ナツ「・・・・・・」

ガジル「・・・・・・」

ウェンディ「・・・・・・いいえ」

翔鶴「え? でも、先程の話を聞く限り・・・・・・」

ナツ「イグニール達が抗体を作ってくれていた。俺達は大丈夫だ」

榛名「その、イグニールさんは今どちらに・・・・・・?」

ナツ「・・・・・・死んだ」

艦娘「え?」

ハッピー「ドラゴン達は皆、既に殺されていたんだ。」

ウェンディ「だから、魂となって私達の体内に眠っていたんです」

ルーシィ「一年前、闇ギルドとの抗争中、アクノロギアが襲ってきたの」

レビィ「左腕を食い破り、アクノロギアを追い払ってくれたのがイグニールだったの」

エルザ「己の命を引き換えにな」

榛名「その、ごめんなさい」ペコッ

ナツ「俺はイグニールと約束したんだ、もっと強くなる、強くなって俺がアクノロギアを倒すって」グッ

ギルダーツ「・・・・・・さぁ、湿っぽいのは終わりだ」

一同・艦娘「ギルダーツ(さん)?」

ギルダーツ「ナツは充分強くなった。このまま修行すりゃ、すぐアクノロギアも追い越すぜ」

ルーシィ「そうだね、皆も目標を持って頑張ろ?」

艦娘「はいっ!!」

長門「さぁ、ギルダーツさんの歓迎会だ、早速準備にかかるぞ!」

艦娘「了解!!」タッタッタッ

悲しい過去も思い出したけど、ギルダーツが来てくれた事で、皆も勇気づけられたと思う。その日の夜は、ギルダーツの親バカで艦娘の皆がギャップに驚いてたなぁ。カナも満更でも無かったみたいだし、本当に楽しい一日だったよ、ママ。 ルーシィより。


長めの文を失礼しました。ジルコニスのセリフはそれなりに覚えていた事を書いただけで、一言一句合ってるかどうかはわかりません。あともう一つ程エピソードを入れたら強引ですがラストに入りたいと思います。


ギルダーツ鎮守府着任から数日後・・・・・・

鎮守府

エルザ「む、あれは吹雪型と睦月型と夕立か」

ミラ「確か、野球・・・・・・かしら?」

エルザ「いや、野球にしては塁が一つ多い。確か一塁、二塁、三塁、そして本塁だったはずだ」

ミラ「何で知ってるの?」

エルザ「この前皆とテレビなるもので観戦していてな」

吹雪「あ、エルザさーん、ミラさーん!」ノシ

ミラ「あら、ごめんなさい。邪魔しちゃったわね」スタスタ

夕立「そんな事無いっぽい」

エルザ「皆は野球をしているのか?」スタスタ

叢雲「半分正解ね」

長月「私達は"艦娘野球"をしているのだ」

エルザ・ミラ「艦娘野球?」

菊月「通常の野球と大して変わらない。ただ、私達の脚力を鍛えるという意味で、塁を一つ増やして外野を少なくしている」

エルザ「ほう、遊びながらも己を鍛えようとは、感心だ」

ミラ「夕立は審判さんかしら?」

夕立「ぽい!」

長門「あぁ見つけた、エルザ」タッタッタッ

エルザ「む、長門か? どうした?」

長門「マカロフさんがお呼びだ、執務室に来てくれ」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


執務室

エルザ「お呼びでしょうか、マスター」ガチャ

マカロフ「うむ、すまんのぉエルザ」

ナツ「で、話って何だよじっちゃん」

マカロフ「それは大淀、話してくれ」

大淀「了解。先程元帥から、ある鎮守府を調査して欲しいと伝令がありまして」

グレイ「他の鎮守府の調査か?」

大淀「はい。その鎮守府は軍で屈指の戦果を挙げています。未開の海域開放に大きく貢献されているとの事」

ルーシィ「なら調べる必要無い筈じゃ・・・・・・」

長門「・・・・・・目だ」

ルーシィ「え?」

長門「その鎮守府の艦隊とは幾度か会った事がある。その誰もが高練度で、戦闘技術も素晴らしいものだった。だが、彼女達の目は死んでいた」

ウェンディ「どういう事ですか?」

大淀「彼女達は、非合法なトレーニングを行ったりしているのでは。というのが、大本営の考察です」

マカロフ「提督同士の会合で、わしも件の鎮守府提督を何度か見た。やつは会議中は模範的な好青年で、やつに信頼を置く者も多かった」

長門「だが、会議後の艦娘との盗み聞きした会話はかなり一方的だった」

マカロフ「この件、何か裏があると見た。そこでお主達に調査を頼みたい」

エルザ「分かりました」

大淀「では、元帥には私から返信を」スタスタ


ーーーーーーーーーーーーーーーー
件の鎮守府(以降、違法鎮守府)

執務室

黒提督「・・・・・・先程の戦果は何だ?」

艦娘「・・・・・・」

黒提督「道中三回の戦闘で軽傷、ボス戦では小破・・・・・・。情けなくて涙も出ねぇ」

黒提督「我が鎮守府のモットーを復唱しろ」

艦娘「『弱さは罪なり』です!」

黒提督「その通りだ。周りの鎮守府連中、ましてや深海棲艦などは圧倒せねばならん!」

黒提督「最初に傷を負った者、そしてボス戦で最初に小破した者は前に出ろ」

艦娘1・2「はい・・・・・・」ザッ

黒提督「艦娘1。お前はまだ初出撃、よってもう一度だけチャンスをやる」スッ

バキッ

艦娘1「っ!」ヒリヒリ

黒提督「この程度で済ませてやる、ありがたく思え」


黒提督「艦娘2、てめぇには弁解の余地はねぇ。あろうことか、この艦隊で最高練度のやつが最初に小破するとはな」つ拳銃

艦娘2「!?」

艦娘3「ま、待ってください提督! 私はこの鎮守府の初期から貴方に仕えた娘です!」

黒提督「知らん! 我が鎮守府に弱者は要らん!」

艦娘2「提督・・・・・・貴方のご期待に応えれず、申し訳ございませんでした」ペコッ

艦娘2「私は・・・・・・初めてお会いした時から・・・・・・貴方を・・・・・・愛していました」ポロポロ

黒提督「ふん・・・・・・」カチャ

ドォンッ ドサッ・・・・・・

黒提督「安心しろ、貴様の力は他の艦娘達の糧となる。コイツを工廠に運び、解体しておけ」スタスタ

艦娘2「う・・・・・うぅ・・・・・・」ポロポロ

艦娘「・・・・・・」


黒提督「ちっ、どいつもこいつも当てにならねぇ。こんな生温い力では最強になどなれん」スタスタ

黒提督「もっと、もっと奴らを強くしてやろう。そうスれバ、誰モ我ガ鎮守府にカナワナクなル・・・・・・。ソウスレバ俺ガ軍ノ頂点、俺コソガ最強ダ・・・・・・!」クククッ

ハハはハはハハハはハハッ・・・・・・・!!

ーーーーーーーーーーーーーーーー


今更遅いかもしれませんが、これからは
・胸くそ注意
・グロ注意
です。
それでも構わない人は更新を待っていてください。


すみません、艦娘3のセリフを

私は→彼女は

に脳内変換お願いします。


翌日

ブォォォォォォン・・・・・・

エルザ「この世界の四輪はSEプラグ無しでこれ程の速度を出せるのか」

ルーシィ「ありがとう、初代・・・・・・じゃなかった、あきつ丸」

あきつ丸「いえ、おやすい御用であります。そ、それよりも・・・・・・」チラ

ナツ「ぉ、おぉぉ・・・・・・ウプッ」マッサオ

ウェンディ「う、うぅぅ・・・・・・オエッ」マッサオ

あきつ丸「お二人とも、大丈夫でありますか!?」オロオロ

グレイ「すまないな、滅竜魔導士は乗り物に弱いんだ」

ハッピー「まさかウェンディまで弱くなってるなんて」

シャルル「一年前は何とも無かったのに」

あきつ丸「滅竜魔導士は体が竜に近づくと聞きます。それで聴覚が発達した結果、三半規管が敏感になって乗り物酔いが激しくなるのでは?」

グレイ「なるほど、そんな考察もあるか」

あきつ丸「あと十分で着くであります。あと少しの辛抱でありますよ、ナツ殿、ウェンディ殿」

ナツ「は、ハヤクタノム・・・・・・」ウプッ

ウェンディ「お、オネガイシマス」オエッ

ブォォォォォォン・・・・・・
ーーーーーーーーーーーーーーーー


あきつ丸「着いたであります、万が一の事もあり、ここからは徒歩で向かってほしいであります」

ナツ「も、もう二度と、乗り物には乗らん」フラフラ

ハッピー「また言ってる」

ウェンディ「か、帰りもあれですよね・・・・・・?」フラフラ

シャルル「しっかりしなさいよ」

グレイ「・・・・・・あそこか」

エルザ「あぁ、違法鎮守府だ」

ルーシィ「大丈夫よね・・・・・・?」

エルザ「我々はこちらの世界の人間と手合わせした事が無い、何とも言えんな」

ナツ「まぁ、つまりあそこの提督をぶっ飛ばしゃいいんだろ?」

ルーシィ「色々省き過ぎよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


黒提督「お待ちしておりました、フェアリーテイルの皆様。元帥殿から話は伺っておりました」ニコッ

エルザ「丁重なお迎え感謝する」

黒提督「皆様を部屋へ案内するように」

艦娘「はい・・・・・・」

グレイ「(・・・・・・確かに、目に光が宿ってねぇな)すまねぇ」スタスタ

黒提督「部屋を確認後、私の執務室へお越しください」

ルーシィ「分かりました」スタスタ

ーーーーーーーーーーーーーーーー


艦娘「こちらです、この二部屋をお使いください」

エルザ「うむ、案内感謝する」

ルーシィ「じゃあ皆、部屋割り決めるから集まってぇ(棒)」

ワラワラ

ルーシィ「・・・・・・手筈通りにお願いね」ピラッ

・ハッピーとシャルルは研究室らしき場所を探して証拠を見つける
・ナツとグレイは演習場を見学
・ルーシィ、エルザ、ウェンディは黒提督から情報を聞き出す

一同「おう(はい)!」ヒソッ

ハッピー「おいら達、トイレ借りたいんだけど」

グレイ「悪いな、俺達は演習が見たい。案内してくれねぇか?」

艦娘「分かりました、こちらへ」スタスタ

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執務室

黒提督「こちらの資料をどうぞ」スッ

エルザ「ふむ、ここの艦娘はかなり高水準の能力を持っているな」

ルーシィ「何か、秘密の特訓でも?」

黒提督「いいえ。ただ国を護る立場として、強くあるように心がけさせているだけです」

ウェンディ「それでもこれ程の能力を引き出すにはかなり苦労するかと・・・・・・」

黒提督「ええ、私も彼女達の頑張りには、ただただ感心するばかりです」チラ

艦娘「っ!」ビクッ

エルザ「!」

黒提督「そういえば、男性のお二方はどちらに?」

ルーシィ「戦闘狂なもので、演習の様子が見たいと・・・・・・」

黒提督「はははっ、我が鎮守府の訓練は人にお見せできるほど、模範的なものではありませんが」

エルザ「謙遜することは無い。貴殿の功績は軍でも評判と聞く」

黒提督「いやはや、何とも」

ルーシィ「あ、次の質問いいですか?」

黒提督「はい、何なりと」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


宿泊室

ルーシィ「・・・・・・で、どう思う?」

エルザ「皆の報告を聞かない事には、何とも言えんな。ただ、ここの艦娘があの男を恐れているのは確かだ」

ウェンディ「皆さん怖がってましたね・・・・・・」

ガチャ・・・・・・

ナツ「よぉ」

グレイ「戻ったぜ」

ハッピー「ただいまー」

シャルル「丁度そこで合流してね・・・・・・」

ルーシィ「お帰り、どうだった?」

ハッピー「はい」スッ


ルーシィ「ありがとう、ハッピー」ウケトリ

ウェンディ「はい、ルーシィさん」つ風詠みの眼鏡(2~32倍の速さで文章を読む事ができる魔法アイテム)

ルーシィ「ありがとう、ウェンディ」

エルザ「ナツ、グレイ、演習の様子はどうだった?」

ナツ「なんつーか、厳しい感じだった」

グレイ「あぁ、訓練所の至る所に監視カメラがついててな。少しでもミスをしたら、罰を受けてた。だから、皆神経を張りつめて訓練してやがった」

ナツ「あと、ミスした奴らは皆訓練の後、何か薬みたいなもん飲まされてたな」

エルザ「何だと!?」

グレイ「気になってこっそり失敬してきたんだが、何だこりゃあ?」つ錠剤、カプセル

エルザ「・・・・・・これは!?」

ルーシィ「・・・・・・確定だわ」メガネハズシ

エルザ「証拠は掴んだ。明日、奴を検挙する」

一同「おう(うん)(はい)!」

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翌日

執務室

黒提督「朝早くから何のお話でしょうか?」

エルザ「聞きたい事がある。何故お前がこれを持っている?」つカプセル

黒提督「はて?安く仕入れた普通のカプセルですが?」

ルーシィ「とぼけないで。このカプセルは"麻薬(ドーピング)カプセル"。中に入れた薬剤の効力を倍加させる魔法アイテムよ」

ウェンディ「それを使用した際の、あまりの負担の大きさから禁忌魔法とされ、販売・使用が禁止されたものです」

エルザ「それに、中に入れられていた薬剤、そしてこの錠剤の成分は、私達の世界の植物。しかも強力な効力故に使用を制限されたものばかりだ。改めて問う。何故お前が私達の世界のアイテムを所持しているのだ?」

黒提督「・・・・・・まったく、こんなに早くバレるとは・・・・・・」スッ

黒提督「流石はかの有名なフェアリーテイル、見事だと褒めよう。だが」パチン


艦娘「」ガシッ

ジャラララッ カチャリ

エルザ「なっ!?」右手に拘束具

ルーシィ「きゃっ!?」左手に拘束具

ウェンディ「ひぃぃっ!?」首に拘束具

黒提督「惜しかったな。こちらが策を持っていないとでも?」

エルザ「!? 力が入らない・・・・・・!?」ググッ

黒提督「それは魔封鉱石で出来ている。どれ程強い魔道士だろうと、魔法を封じられては何も出来まい」ニヤッ

黒提督「地下牢に入れておけ」スタスタ

艦娘「はっ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


地下牢

エルザ「・・・・・・侮ったな、まさか奴が魔法を知っているとは」

ルーシィ「でも、何であんな物を持ってたんだろう」

ウェンディ「私達でも手に入らないはずなのに」

カツカツカツ・・・・・・

艦娘3「・・・・・・皆様、お許しください」

ルーシィ「? あんたは?」

艦娘3「外道でも私達の提督故、逆らう事ができません。ですので皆さんを自由にはできません。バレてはいけないので私はこれで・・・・・・」クルッ

エルザ「聞いてもいいか?」

艦娘3「はい?」

エルザ「奴は、昔からああなのか?」

艦娘3「・・・・・・詳しくはお答えできませんが、半年前までは、心優しい方でした」

カツカツカツ・・・・・・


鎮守府内

ハッピー「エルザ達を助けなきゃ!」

シャルル「まさかこんな事になるなんて」

フタリトニヒキハドコ?

ハヤクミツケナイト、ワタシタチガアブナイワ!

タシカアッチノホウニ

ハッピー「ナツとグレイを探そう」

シャルル「そうね、私達だけじゃ三人を助けられないわ」

ビューッ・・・・・・


ナツ「・・・・・・」

グレイ「? どうした、ナツ」

ナツ「いや、昨日から何か胸騒ぎがする・・・・・・」

グレイ「胸騒ぎ?」

ナツ「あいつから、何だか知ってる臭いが二つした。一つは何かムカムカする臭いだ。もう一つはよく分からねぇ・・・・・・」

グレイ「何にせよ、そろそろ動くぞ。じき、追手が来る」スッ

ナツ「ハッピー達を探そう」スッ

タッタッタッ・・・・・・

ーーーーーーーーーーーーーーーー


ナツ「ハッピー! シャルル!」

ハッピー「ナツ! グレイ!」

シャルル「良かった、合流できて」

グレイ「よし、あとはエルザ達を助けるだけだ」

コッチデコエガシタワ!

ナツ「ヤベッ」

グレイ「隠れるぞ」

ハッピー「隠れるったって何処に!?」アワアワ

シャルル「! この部屋に隠れましょう!」

ガラガラッ


グレイ「・・・・・・行ったか」

ハッピー「危なかった・・・・・・」

「誰ですか?」

一同「!?」

艦娘2「あなた達は・・・・・・一体・・・・・・」

シャルル「あんた、その左足どうしたのよ」

艦娘2「戦闘中にしくじってしまい・・・・・・」

ナツ「・・・・・・あいつか」

艦娘2「お願いします、どうかあの人を助けてあげてください」

シャルル「はぁっ!? 冗談じゃないわよ!! だいたいあんた、あいつにそんな事されて何であいつを助けようと思うのよ!?」

艦娘2「あの人は本当は心優しい方です。昔の彼に戻してあげたいの・・・・・・!」

グレイ「・・・・・・考えとく。仲間が捕まってるんだ、助けたい」

艦娘2「おそらく地下牢かと・・・・・・。場所は・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


ルーシィ「! ナツ、グレイ!」

グレイ「三人とも無事か!?」

ナツ「待ってろ、今この牢屋壊して・・・・・・」

グレイ「待て、音を立てるな。俺がやる」スッ

パキィィィィィンッッッ

エルザ「すまない・・・・・・」ググッ

ルーシィ「やっと外れた」

ウェンディ「苦しかったです・・・・・・」フゥ

ハッピー「皆早く!」

シャルル「今のうちに逃げましょう・・・・・・!」

エルザ「あぁ、今度こそ奴を懲らしめないとな」

タッタッタッ・・・・・・


執務室

バンッ

ナツ「覚悟しやがれ、コノヤロー!」

黒提督「!? 何故牢から・・・・・・! そうか貴様らか・・・・・・」

ルーシィ「今度こそあんたをとっちめてやるわ」

黒提督「ふん・・・・・・(こいつらの結束はとてつもない武器だ。馬鹿馬鹿しい、そんなものが何になるという・・・・・・)」パチン

ザッザッ

艦娘「・・・・・・」ジャキン

グレイ「囲まれたか」

黒提督「撃て・・・・・・」

ドォン、ドォン

ボゴォォォォォンッッッ

黒提督「・・・・・・」

バクバクバク・・・・・・

黒・艦娘「!?」

ナツ「プハァ、ごちそうさん」ゲフッ

「爆炎を食べた!?」
「ば、化け物だわ!!」
「こんな奴にどうやって勝つのよ」


黒提督「・・・・・・今弱音を吐いた奴は誰だ・・・・・・?」

艦娘「!?」ビクッ

黒提督「我が鎮守府に弱者は要らん!」バッ

ギィィィィィ・・・・・・

「きゃぁぁぁぁぁっ!」
「あぁ、うぁぁぁぁぁぁっ!」

ウェンディ「艦娘の皆が光だした?」

ルーシィ「辞めなさい、苦しんでるじゃない!」

エルザ(!? 周りの艦娘から魔力を感じる!?)

黒提督「もう一度、撃て」

ドォン、ドォン

ナツ「もう一度食ってやる!」スッ

エルザ「待て、ナツ!!」

ピカァァァァァッ キィィィィィィン

バァァァァァァァンッッッ


ナツ「うわぁぁぁぁっ!?」

グレイ「ナツ!!」

ルーシィ「聖属性の爆発・・・・・・?」

黒提督「フフフ・・・・・・」ニタァ

エルザ「あいつか・・・・・・」

黒提督「自分達だけが魔法を使えると思ったか? 俺の魔法"属性付加"は、艦娘どもの艤装に様々な属性を与える」

エルザ「・・・・・・苦しい戦いになりそうだな」

ダッ

駆逐艦娘「えいっ!」

ドゴォォォォンッッッ

ナツ「どわぁぁぁぁぁっ!?」

ヒューン・・・・・・バゴォォォォンッッッ

ルーシィ「ナツ!!」

グレイ「ここから外のグラウンドまで、ナツが殴りとばされたのか!?」

ウェンディ「何て腕力なの」

エルザ「ありえん!」


ウェンディ「あれは確か"肉体強化(パワーチャージ)"。腕力などの身体能力を強化する魔法です」

グレイ「なるほど、こいつは艦娘を強化するサポート系魔導士か」

ヒュンッ

駆逐艦娘「やぁっ!」ブン

バキッ、ドカッ、バコッ、バシッ

グレイ「おわぁっ!?」

ルーシィ「きゃあっ!?」

ウェンディ「あぁっ!?」

エルザ「ぐはっ!?」

ヒューン・・・・・・ズドドドドォォォンッッッ

黒提督「おいおい、その程度かぁ?」スタッ

艦娘「」ザッザッザッ

黒提督「丁度広くなったし、更に強力なやつを食らわしてやるよ」スッ

ギィィィィィィィィン

ルーシィ「や、やばい・・・・・・!」

エルザ「身体が・・・動かん・・・・・・!」

ナツ「くそぉぉぉっ!」

黒提督「撃て・・・・・・」

艦娘「」ジャキン

ドォォォォンッッッ


「全砲門斉射、てー!!」

「バーニングゥゥゥ、ラァァァブッッッ!!」

「全主砲、なぎ払えぇぇぇ!!」


ドパパパパパァァァァァンッッッ

一同・艦娘「!?」

黒提督「今のは三式弾!? 誰だ!?」

長門「ルーシィ、皆! 無事か!?」

ルーシィ「長門!?」

金剛「助けに来たネー!!」

ウェンディ「金剛さん!?」

大和「何とか間に合いました」

エルザ「大和まで・・・・・・。三人ともどうやって・・・・・・?」

大和「あきつ丸さんから頼まれ、五人で別行動をとっていました」

ナツ「? 五人?」


キィィィィィィン

グレイ「!? ありゃ、艦載機か!?」

ハッピー「ナツー、皆ー!」

シャルル「皆大丈夫?」

ルーシィ「ハッピー、シャルル!」

ハッピー「連れてきたよ〜」

赤城「遅れてすみません」

加賀「皆さんご無事ですか!?」

ルーシィ「赤城さん、加賀さん!」

長門「私達は周りの艦娘達の無力化に努める。ルーシィ達はあの男を頼む」

エルザ「彼女達は奴の魔法で強化されている、気を付けろ!」

金剛「フフー、あんまり私達を甘く見ないで欲しいデース!」

大和「皆さんに鍛えられたのです、ちょっとやそっとじゃ音をあげませんよ!」

加賀「鎧袖一触です」

赤城「一航戦の誇りにかけて、彼女達を開放します!」

ルーシィ「皆、お願い!」

長・金・大・赤・加「了解(デース)!」


赤城「私達で上空から牽制します」

長門「頼んだ、砲撃する時は艤装を狙え! あくまでも彼女達の無力化が目的だ!」

大和「はい!」

金剛「Follow me! ついてきてくださいネー!!」

駆逐艦娘「やぁっ!」ブン

長門「ふん!」ブン

ドゴォォォンッッッ!!

駆逐艦娘「・・・・・・」ググッ

長門「!?」ググッ

大和「長門さんが押し負けてる!?」

長門「ビッグセブンを・・・・・・舐めるなぁ!!」

戦艦艦娘「・・・・・・」ジャキン

ドォォォォン

大和「っ! させない!!」ジャキン

ドォォォォン

ドカァァァァァンッッッ!!

戦艦艦娘「!? 流石は大和型ね・・・・・・!」

大和「あなた達を助けます!」


軽巡艦娘「斉射、てー!」ジャキン

ドォン

ハッピー「うわぁ、撃ってきた!」

シャルル「私達を!?」

金剛「はぁぁっ!!」ダッ

ガキィィィィィッ

金剛「ふんっ!」グッ

ヒューン・・・・・・ドォォォォン

ハッピー「ありがとう!」

シャルル「まさか砲弾を殴り返すなんて」

金剛「危ないから二人とも離れるネー!」

軽巡艦娘「くっ・・・・・・!」

キィィィィィィン ダダダダダダダダッッッ

軽巡艦娘「きゃぁぁぁぁぁっ!?」艤装破壊

赤城「まだまだ、これからです! 気を引き締めていきましょう!」

加賀「分かっています」


長門「はぁ、はぁ・・・・・・うぐっ」ボロボロ

駆逐艦娘「な、何で倒れないの・・・・・・!?」

長門「力だけでは・・・・・・超えられん壁もあるのだ・・・・・・・!」

駆逐艦娘「うるさいっ!」ブン

ガシッ

駆逐艦娘「なっ!?」

長門「本当はお前達だって気づいているのだろう? 自分達の提督が間違っていると」

駆逐艦娘「黙れ! 『弱さは罪なり』! 私達は強くなければいけないんだ!」


長門「力など無くとも、人を想う気持ちがあれば、いくらでも強くなれる!!」

駆逐艦娘「っ!?」

長門「物理的な力では超えられん壁も、想いの力で超える事が可能なんだ。お前達も、私も、人を想う事で強くなれる」

駆逐艦娘「・・・・・・」艤装解除

長門「!」

駆逐艦娘「・・・・・・降参・・・・・・です・・・・・・」ヘナヘナ

長門(過剰な力の付加で肉体が限界をむかえたのか・・・・・・)ガシッ

駆逐艦娘「皆を・・・・・・お願いします」

長門「お前達誰一人として、見捨てはしない」


戦艦艦娘「何故邪魔をするのよ!」

大和「あなた達の提督が間違っているからです!力で他者を支配して何になると言うのですか!」

戦艦艦娘「あなたに何が分かるの!?」ジャキン

大和「何も言わないから分からないです!」ジャキン

ドォォォォンッッッ

戦艦艦娘「!?・・・・・・またも相殺・・・・・・!」ギリッ

大和「あなた達も、あなた達の提督も絶対に助けます!」ダッ

戦艦艦娘「なっ!?」

大和「誰一人として見捨てない!!」ブン

バキャァァァァンッッッ

戦艦艦娘「あ・・・・・・あぁ・・・・・・」艤装破壊

重巡艦娘「戦艦クラスが・・・・・・!」

金剛「降参するネー!」

重巡艦娘「嫌よ! それは提督を裏切る事になるわ!」

金剛「それだけ提督を想っているナラ、何で止めてあげないデスか!?」


重巡艦娘「これ以上、彼を苦しめたくないのよ!」

金剛「だったら、彼を止めないといけないヨー!!」

重巡艦娘「!?」

金剛「あなた達が止めないナラ、あなた達の提督はこのままRunawayシマス。それが彼自身を傷つけるデース」

重巡艦娘「私達は・・・・・・どうしたら・・・・・・」

金剛「あなた達の提督は助けマース! ダカラ、一先ず降参してくだサイ」

重巡艦娘「・・・・・・分かった」艤装解除

重巡艦娘「提督をお願いします・・・・・・」

金剛「任せるネー!!」


ーーーーーーーーーーーー

ドォォォン・・・・・・

コッチハオワッタゾー! アトハオネガイシマス!

エルザ「・・・・・・だそうだ」サラシ、紅桜

グレイ「あとはお前だけだな・・・・・・!」上半身裸

ウェンディ「大人しく降参してください・・・・・・」ドラゴンフォース

ルーシィ「・・・・・・」星霊衣(スタードレス)レオフォーム

ナツ「観念しろやァ!」

黒提督「まったく、つくづく使えん奴らだ」

長門「もう強化できる艦娘はいない! 諦めろ!」タッ

黒提督「! ・・・・・・貴様、〇〇鎮守府の長門か」

長門「そうだ。・・・・・・久しいな」

一同「?」

ルーシィ「知ってるの、長門?」

長門「あぁ、前任の提督と奴は親友だった」

一同「!?」


黒提督「その通り、俺が奴にお前達フェアリーテイルの事を教えたのだ」

グレイ「! そういや・・・・・・」

提督『・・・・・・そこで"相談した"ところ、貴方達の話を聞き、今に至るわけです』

エルザ「貴様に問いたい、何故このような非道な行為をするのだ?」

長門「半年前まで、貴方の鎮守府はお世辞にも軍に貢献する程の戦力は無かった・・・・・・!」

黒提督「・・・・・・いいだろう、冥土の土産に教えてやる」

黒提督「・・・・・・全ては五年前に始まった・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
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ーーーーーーーーーーーー


七年前、俺はこの鎮守府に着任した。特に目立った結果は残せていなかったが、誰一人として欠かさずにこの戦いを終わらせようと努力してきた。そうして着任から一年が過ぎた頃、転機が訪れた。

将校「うぬは、何故そうも無欲なのじゃ?」

「何故と言いましても・・・・・・。自分は仲間達が無事ならばそれが一番と考えております」

将校「・・・・・・よかろう、こやつをうぬに譲ろう」

スタスタ

空母艦娘「よろしくお願いします、大佐殿」ペコ

「こ、こちらこそよろしくお願いします」ペコ

将校「ワシからの餞別じゃ。こやつとともに精進せい」

「な、何故自分などに・・・・・・?」

将校「うぬには伸びしろがある。ワシが言うのじゃ、間違いないわい」

「・・・・・・分かりました、必ずや活躍してみせます!」

こうして、その空母と俺は鎮守府で苦楽をともにした。いつしか互いに惹かれあっていたのだろう、結婚を前提とした交際もしていた。


だが・・・・・・その一年後、つまり今から五年前。全てが変わった・・・・・・。


「本当に申しわけない、貴方から信頼をいただいたにも関わらず、思うように結果を残せないとは・・・・・・」ニガワライ

将校「・・・・・・」

「それと比べ、たった一年で二階級昇進で今や大将殿とは、おそれいりますな」

将校「・・・・・・本当に、カモがうぬで良かったわい」

「・・・・・・は?」

将校「まだ分からぬか? うぬが昇進しない理由、ワシが一年で二階級昇進した理由。つまり・・・・・・」


「うぬの手柄をワシが横取りしておったのじゃよ・・・・・・」


「な・・・・・・!?」

将校「ワシがうぬに空母を譲ったのも、うぬの情報をワシに流させるためじゃ」

「何・・・・・・だと・・・・・・」チラ

空母艦娘「ごめんなさい・・・・・・!」ジワ

「そ、そんな・・・・・・」

将校「ふぉっふぉっ、愛した女に裏切られた気分はどうじゃ?」

「何故・・・・・・何故こんな事を・・・・・・!?」

将校「決まっておろう、ワシが危険を冒したくないだけじゃ」

「っ! ・・・・・・外道が・・・・・・!!」ギリッ

将校「何とでも言うがよい。さて、事実を話した以上、うぬには消えてもらう。この事を世間に知られてはワシの身が危ないわい」つ拳銃


将校「おい、こやつを拘束しろ。せめてもの慈悲に一発で逝かせてやる」カチャ

空母艦娘「・・・・・・」

将校「何をしておる、早くせんか!」

空母艦娘「黙れ!!」ダッ

将校「なっ!?」

「え・・・・・・?」

一瞬、何が起きたのか分からなかった。彼女は俺と奴との間に割り込み、俺を庇うように両手を広げた。

空母艦娘「私は彼の艦娘! 貴方の命令には従わない!」

「何を・・・・・・!?」

空母艦娘「ごめんなさい。私は提督に許してほしいだなんて言えません。ですが、提督を愛した女として、ケジメをつけさせてください!」

将校「・・・・・・そうか。ならば、うぬからあの世に逝くがよい・・・・・・!」チャキ

「!? やめろぉぉぉぉッッッ!!」

ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン ドォン

空母艦娘「」ドサッ

将校「・・・・・・弾切れか。兵器の分際でつまらん情に流されおって」カチ、カチ、カチ・・・・・・


「おい、しっかりしろ!!」ガバッ

将校「無駄じゃよ。両方の肺に四発、心臓に二発。いくら人間よりも頑丈な艦娘でも助からん」クルッ スタスタ

「貴様ぁッッッ!!」つ拳銃

俺は懐の拳銃を出し、今まさに部屋を出ていこうとする将校を射殺しようとした。
だが・・・・・・

将校「ふん、ワシを撃つなら撃てばよい。じゃが、ワシを殺す間にその空母もくたばるぞ」

「っ!?」

将校「尤も、ワシを殺せばうぬもただではすまん。軍の過半数はワシの言いなりじゃ」

将校「これがうぬが要らないと言い続けた"力"じゃ。恨むなら力無きうぬを恨め。"弱いというのは罪"じゃのぉ」ニヤッ

「くそっ・・・・・・!!」ギリッ

そして奴は悠々と去っていった。


空母艦娘「て・・・・・・い・・・・・と・・・・・・く」

「! 大丈夫か!?」

空母艦娘「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・。よか・・・・・た・・・・・。こ・・・んな・・・・・・わたし・・・・・で・・・・・・も・・・・・あなた・・・・・・を・・・ま・・・もれ・・・・・て・・・・・・」

「許してくれ、俺が気づいていたらこんな事には」

息も絶え絶えだった彼女は俺にこう言った

最後にキスが欲しいと

「分かった」

スッ・・・・・・

空母艦娘「あい・・・・・して・・・・・・る・・・わ・・・・・。"あなた"・・・・・・」

ガクッ・・・・・・

「う・・・うわぁぁぁぁ、ああああああああああああッッッ!!」ギュッ

息絶えた彼女を抱きしめ、俺は泣いた・・・・・・。一晩中・・・・・・泣いても涙は枯れなかった。俺はこの時、一生分の涙を使ったのだろう。それほどまで彼女の存在は俺にとって大きかったのだ。


彼女が亡くなった後、俺は憎しみを押し殺し、任務に努めた。艦娘の他に俺の支えになってくれたのはアイツだけだった。

「・・・・・相談?」

提督(フェアリーテイル鎮守府の前任)「あぁ。すまないな、お前はそれどころじゃ無いのに」

「構わねぇよ。友人の相談だ、乗らねぇわけねぇよ」

提督「・・・・・・俺は近々引退しようと思う。だが、後進の奴らときたら、邪な考えの奴ばっかであてになんねぇ」

「なら、ここに頼んでみたらどうだ?」ピラッ

提督「ん? 魔導士ギルド『フェアリーテイル』?」

「報酬と引き換えにどんな依頼も引き受けるそうだ。後進よりはあてになるだろ」

提督「あぁ、ありがとうな!」

「いいってことよ!」

提督「・・・・・・ジジイの件は、親父が裏で探っている。すぐに尻尾掴んで引きずり出してやろうぜ」

「すまない」

提督「いいってことよ! じゃあな」スタスタ

「またな」スタスタ


そしてそのまま二年が過ぎた。お前達は俺が大した実績を挙げていないと言ったな。当たり前だ、その実績はジジイに横取りされていたのだから。そしてその二年間も、俺は昇進などしなかった。奴が周りを買収して、俺の功績を揉み消していたからだ。提督からその話を聞いた時、俺は怒りを通り越して、そこまでするかと感心すら覚えたよ。そして一年前だ・・・・・・。

「何だよ、緊急ニュースって?」

提督「ジジイだよ、殺されたんだ」

「何!?」

提督「昨日の晩、執務室で遺体が発見された。検察や憲兵の推測では、敵艦載機の集中砲火を浴びたって考えだ。蜂の巣状態だったらしい」

「そうか・・・・・・」

提督「喜んでいるとこ悪ぃが、殆どの奴らはお前を疑う。暫くは風当たりが強くなるだろう、悪いが流石に俺も庇いきれねぇかもしれねぇ」

「充分だ。味方が一人でもいてくれるだけありがてぇ。お前こそ、自分の身体心配しやがれ」

提督「へっ・・・・・・ゲホゲホ、ゴホッ。もうそろそろ限界だな」

「治らねぇのか?」

提督「あぁ、いよいよギルドに頼む時がきたな」

「くたばっても、お前は俺にとって大切な親友だ。ありがとう」

提督「おぅ! ゴホッ、 ゲホゲホ」

それが奴との最後の会話だった。


そしてアイツの死後、俺は一層軍務に力をいれた・・・・・・。

艦娘「斉射、てー!」ドォン

ソコマデ、ショウシャハ○○チンジュフ!!

艦娘(もう、提督を悲しませはしない)ハイライトオフ

他所艦娘(長門)(な、何だあの死人のような目は!?)ビクッ

ーーーーーーーーーーーー

デハ、コレデコンカイギヲシュウリョウトスル。

艦娘2「提督、やはり我々が作戦の中核に行くべきです!!」

「とはいえ、皆への負担が・・・・・・」

艦娘3「負担が何ですか! そんな事よりも、提督の昇進が最優先です!!」クワッ

「待て待て、お前ら」アセアセ

提督(マカロフ)(一方的な会話じゃのぉ・・・・・・)

ーーーーーーーーーーーーーーーー


そして半年前、天は俺に力を与えたのだ。

「では、これで朝礼を終了とす・・・・・・」

ビーッ、ビーッ、ビーッ・・・・・・

艦娘「!? 提督、侵入者です!」

「何!?」

スタスタ・・・・・・

「誰だ、貴様! ここが鎮守府と知っての狼藉か!?」

??「・・・・・・君から感じるのは、とてつもない熱意だ。だが、それと同時に憎悪も感じる・・・・・・」

「!?」

??「何よりも・・・・・・力への渇望がね」

「・・・・・・何が言いたい?」

??「僕が君に力を与えよう。他者を圧倒し、最強へと至る事ができる力を・・・・・・」

「力・・・・・・」ゴクッ

??「ただし、それには君の力への渇望を更に強力にしないと・・・・・・」スッ


「何だ、それは」

??「これは、かつて力を追い求め、最強を目指した者の魂。それを封じ込めた魔水晶(ラクリマ)だよ」

「それを?」

??「これを君に埋め込む」スッ

ドプン・・・・・・

ビキッ・・・・・・ビキビキビキビキッッッ

「っ!? ぐ、ぐわぁぁぁぁぁぁっ!?」ガクガクガク

艦娘「提督!」

そこで俺の意識は途切れた・・・・・・


「! ここは・・・・・・何処だ?」

『ほう、うぬがワシの魂の器か』

「っ!? 誰だ!」

『ワシの名前など、どうでも良い。うぬは力が欲しいのだろう? ワシの最強への渇望を使ってみろ』

「!」

『力を求めよ。"弱さは罪"じゃ』

「"弱さは"・・・・・・"罪"・・・・・・」グル

「"弱さは罪"・・・・・・力こそが全て・・・・・・」

グルグルグルグル・・・・・・


ムクッ・・・・・・

艦娘「! 提督、お身体は大丈夫でしょうか!?」オロオロ

「あぁ」ギラッ

艦娘「!?(提督の目が・・・・・・!)」ゾクッ

??「どうやら上手くいったようだね」

「早く力を、力を寄越せェぇェぇェぇッ!!」

??「いいだろう。この本を読むんだ」スッ

「本?」

??「この本に記された事をこなし、君が望めば力が手に入る。あと、このアイテムもあげよう」つカプセル、錠剤

??「君の力への渇望が、この世界にどう影響を与えるか、見せてもらうよ」クルッ

スタスタ・・・・・・

「・・・・・・」ブツブツ

艦娘「・・・・・・提・・・・・・督・・・・・・?」

「力こそが全て・・・・・・弱さは罪なり・・・・・・」

「ふふ、ははは・・・・・・ははハはハハハははははっ!!」

艦娘「ひぃっ!?」ビクッ

ーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーー


黒提督「分かったか・・・・・・俺の苦しみが」

エルザ(奴の力への固執は、耐え難い過去が原因か・・・・・・!)

ナツ「知らねぇな」

一同「!?」

黒提督「何・・・・・・?」ビキッ

ナツ「お前の過去は分かった。強くなりてぇ気持ちも分かる。だけどな、だからって仲間を傷つけていいわけねぇ!!」メラメラ

一同「!!」

グレイ(あの娘の事か!)

ナツ「もう何も聞きたくねぇ、どんな理由があっても俺はお前をぶっ倒す!!」ボォォッ

黒提督「・・・・・・貴様にはどうやら理解出来んらしい」フゥ

黒提督「ならば貴様を始末するのみ、艦娘共々かかってくるがいい!」バッ

ビュゴォォォォォォッッッ!!

ルーシィ「な、何この爆風!?」

ウェンディ(この魔力、さっきの付加魔法・・・・・・まさか!?)

ナツ「"火竜の"ォォォ・・・・・・」プクーッ

ナツ「"咆哮"ォォォッ!!」

ボゴォォォォォッッッ!!


黒提督「"天魔(てんま)の"ォォォ」プクーッ

一同「!?」

グレイ「何だと!?」

ウェンディ「やっぱり・・・・・・!」

黒提督「"激昂(げきこう)"!!」

ビュォォォォォォッッッ!!

ドッゴォォォォォォンッッッ!!


ウェンディ「天空の滅悪魔導士(デビルスレイヤー)・・・・・・」

エルザ「あの強化能力は天空魔法の一種だったのか・・・・・・!」

大和「ナツさんのブレスと相殺・・・・・・!?」

金剛「何て威力ネ・・・・・・!」

長門「怯むな、ナツ達を援護するんだ!」

赤城「わかりました!」

加賀「ここは譲れません」

キィィィィィィン・・・・・・

長門「徹甲弾装填だ!」ジャキン

大・金「了解(デース)!」ジャキン

ドォン、ドォン、ドォン


黒提督「失せろ、雑魚どもがァァ!!」ブン

ブォォォォッ

ズガガガガァァァァァンッッッ!!

長門「くっ、奴の爆風で攻撃が当たらん!」

グレイ「俺が行く!」スゥゥ・・・・・・

黒提督「ほう・・・・・・貴様もか」

グレイ「"氷魔"・・・・・・」

黒提督「"天魔"・・・・・・」

グレイ「"零ノ太刀(ぜろのたち)"!」

黒提督「"南方暴風(ハリケーン)"!」

バキィィィィィンッッッ

グレイ「やっぱり邪魔だな、その風の鎧は」

黒提督「面倒だ、まとめて潰してやる。"天魔螺旋暴風(トルネード)"!」バッ

ゴォォォォォォッ・・・・・・

金剛「と、トルネード!?」ズルズル

大和「自然災害を操るというのですか!?」ズルズル

赤城「いけない、引き込まれている!」ズルズル

加賀「どうしたら・・・・・・」ズルズル

長門「くっ!」ズルズル

黒提督「抵抗しない方が楽だ」ブン

ビュンッ

一同・艦娘「うわぁぁぁぁぁぁっ!?」

・・・・・・・・・・・・・・・


黒提督「人間よりも頑丈と言われる艦娘も、今や俺の敵ではない・・・・・・」

長門「これ程の力で一体何をするつもりだ・・・・・・!?」

黒提督「決まっている。俺が軍のトップに君臨、支配してやるのだ。そうして俺の力を、世界に知らしめてやる!!」ギラッ

ナツ「てめぇは、何処まで暴走すりゃ気が済むんだ!」

スゥゥ・・・・・・

黒提督「貴様ごときのブレス、俺には効かん!」スゥゥ

ナツ「さっきのやつと一緒にすんなよ・・・・・・」

黒提督「!?」

ナツ「これが炎竜王(イグニール)の炎だァァ!!」


黒提督「て、"天魔の激昂"!」ブァァッ

ナツ「"炎竜王(えんりゅうおう)の咆哮"ォォォッ!!」

ボッゴォォォォォォォッッッ!!

大和「きゃぁぁぁぁっ!?」

赤城「な、何て熱量・・・・・・!」

長門「ナツ・ドラグニル・・・・・・なんて魔導士だ!」

金剛「・・・・・・(これ、艦これなのに私達完全に脇役デース)」

加賀(しょうがないわ、フェアリーテイルですもの)

金剛(加賀がdirectに脳内に!?)

加賀(逆に考えるのよ。私達も魔法を覚えれば、ナツさん達と対等になれるって)

金剛(Oh、加賀は天才ネー!)

ルーシィ(真面目なシーンなのに、何だかフラグが建った気が・・・・・・)


ビリビリ・・・・・・

エルザ「!? 何だ、この感じは!?」

グレイ「おい、あれ見ろ!」ユビサシ

ルーシィ「! さっき二人のブレスがぶつかったあたりに・・・・・・」

ウェンディ「空間の・・・・・・亀裂・・・・・・?」

長門「とりあえず、証拠を残しておこう」つ録画器

ルーシィ「何て用意のいい・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


黒提督「な、何故だ・・・・・・何故俺が押し負けた・・・・・・!」

ナツ「燃えてきただろ・・・・・・?」

黒提督「認めん、認めんぞ! 俺が最強なのだ! 貴様ごときに負けるわけが無い!」

ジャラララッ ガチャン!

黒提督「なっ!?」左手に拘束具

マカロフ「そこまでじゃ」ダッ

ドプン・・・・・・

黒提督「ぐぁぁぁっ!?」

マカロフ「何とか成功じゃ」つラクリマ

エルザ「マスター!? それは・・・・・・?」

マカロフ「コヤツを変えたラクリマじゃろう・・・・・・」

??「ありがとう、マカロフ提督」スタスタ

艦娘「なっ・・・・・・!?」


艦娘「げ、元帥殿!!」ビシッ

一同「元帥!?」

元帥「よい、楽にしておれ」スタスタ

黒提督「・・・・・・元帥」

元帥「・・・・・・もう、俺をおじさんとは呼んでくれんか・・・・・・」

ルーシィ「!? どういう事?」

長門「元帥殿はあなた達の前任提督の実の父親、そして彼を実の息子のように思っていらしたそうだ」

一同「はぁっ!?」

黒提督「実行こそ出来なかったが、俺は憎しみに囚われ、ジジイを殺そうとしていた。反逆者として捕らえろよ」

元帥「たわけ! あやつを殺したのは俺だ」

一同・艦娘・黒「えっ!?」


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ーーーーーーーー

将校「な、何故このような真似を・・・・・・」

元帥「決まっている。貴様は私欲に駆られ、若き兵の手柄を横取りしていたのだ。相応の罰を受けてもらうぞ」

将校「・・・・・・何故あんな小童の味方をする・・・・・・!」

元帥「息子の親友だからだ」

将校「なっ!?」

元帥「早くに母を亡くした息子と幼い頃から共に育ってきた。俺にとっては息子も同然だ」カチャ

将校「くっ・・・・・・まさかあのカモにそのようなパイプがあったとはのぉ!」

元帥「貴様は上官の息子を食い物にした。反逆罪で銃殺刑とする」つ機関式拳銃

ダダダダダダダダダダダダッ・・・・・・・

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黒提督「そ、そんな・・・・・・馬鹿な・・・・・・」

元帥「暴走したお前を上官として、親として止めてやる事が出来なかった。無力な俺を許せ」

黒提督「馬鹿言ってんじゃねぇ、あんたが無力なわけがねぇ!!」

元帥「権力や腕っ節でもどうにもならん事だってあるんだ」

黒提督「・・・・・・」

元帥「お前を・・・・・・逮捕する・・・・・・」

憲兵「立て」グイッ

黒提督「・・・・・・あぁ」スクッ

元帥「・・・・・・」

黒提督「ありがとう。・・・・・・"おじさん"」ニッ

憲兵「行くぞ」

黒提督「・・・・・・」スタスタ

艦娘「あの・・・・・・元帥殿・・・・・・」

元帥「君達の提督には面会許可を出す。可能な限りアイツのそばにいてやってくれ」

艦娘「はいっ!!」キラキラ


元帥「さて・・・・・・」チラ

元帥「部下を、息子を止めてくれた事、感謝する。ありがとう」

エルザ「いえ、そんな事・・・・・・」

元帥「事後処理は俺がしておく。皆は鎮守府に帰りたまえ」

マカロフ「すまんのぉ、元帥」

ルーシィ「あの亀裂や、ラクリマの事も調べる必要があるからね」

元帥「奴については後日教えよう。ではさらばだ・・・・・・」クルッ

スタスタ・・・・・・


マカロフ「さて、帰るとしよう」

ルーシィ「マスター、ちょっといい?」

マカロフ「ん? 何じゃ?」

イッポウテキナカイワッテ、ソウイウコトダッタンカーイ!
スマン、クワシクイウノワスレテオッタワイ
マスター・・・・・・
エ、エルザオチツケ・・・・・・

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後日

マカロフ「奴に埋め込まれておったラクリマに封じられていたものの正体、それはジエンマの魂を複製したモノじゃった」

ナツ「ジエンマ!?」

長門「知っているのか?」

ルーシィ「仲のいいギルドの前任マスター。力こそが全てっていうやつよ」

グレイ「魂の複製体!?」

陸奥「本当に魔法って何でもありね」

コンコン ガチャ

大淀「失礼します、元帥から報告書が届きました」スッ

マカロフ「うむ、すまんのぅ」

長門「報告書には何と?」

マカロフ「奴に魔法や、このラクリマを与えた奴の外見じゃな」

古代ローマの物によく似た服装の黒髪の青年

マカロフ「・・・・・・だったそうじゃ」

大淀「元帥の話によると、昔の心優しい彼に戻りつつあるらしく、彼の艦娘達の弁護もあり、それほど重い処罰もないだろう。との事です」

大淀「では、失礼します」ペコッ

スタスタ・・・・・・ガチャ

エルザ「そういえばマスター、あの亀裂は何だったのでしょうか?」

マカロフ「・・・・・・この魔力の少ない世界で、一定量以上の魔力のぶつかり合い。それによって生じたものじゃろう」

マカロフ「もしかしたら、あの亀裂の向こうはワシらの世界かもしれんぞ・・・・・・」

マカロフ「まぁ、過ぎた話はよい。皆も疲れを癒すんじゃ」

一同「はい(おう)!」


アースランド(フェアリーテイルの世界)

何処かの森の中

??「・・・・・・やはり、あの世界の人間には、負担が大き過ぎたかな」

??「それに、まさか空間亀裂(ディメンションゲート)が開くとは。本当に強くなったね、ナツ」

??「空間の歪み。強大な魔力。それが破滅を引き込んだ」

??「君達は三度襲い来る絶望から逃げれるかな?」

??「ナツ、出来ることなら生き延びてくれ。そして僕を壊してくれ」

ゼレフ「それが僕の、お兄さんの願いだ」

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以上、誰得でめちゃくちゃなシリアスでした。分かる人はもう、どう終わるか分かると思いますが・・・・・・。

五月まで一旦更新はストップします。

もう少しでラストスパートです。


お待たせしました、ぼちぼち再開したいと思います。


フェアリーテイル鎮守府着任から一年

鎮守府沖 某海域

乗組員1「くそ、深海棲艦だ!」

乗組員2「追いつかれるぞ!」

網元「ここまでか・・・・・・!」

ヲ級「人間ヲ沈メロ、皆殺シダ!」

イ級「グワァァァァッ!!」

乗組員3「あ、網元! 上空に何かいます!」

網元「んなもん、鳥だろ! そんな事言ってねぇで逃げるぞ!」

乗組員3「そ、それが・・・・・・」


オオオオオオオオオオオッッッッ!!


網元「何だ、今の声は!?」

乗組員1「あ、網元、あれ!!」ユビサシ

ヲ級「ヌッ!?」

深海棲艦「!?」

キィィィィィィン・・・・・・



















ズギャァァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!





網元「ふ、船に掴まれっ!」

ゴォォォォォォッ!

乗組員「ひぃぃぃ!」

網元「今のは一体・・・・・・!?」

乗組員1「網元! 深海棲艦が、消滅しています!」

網元「何だと!?」

乗組員2「あの光線で消滅したんすよ、きっと!!」

網元「な、何だったんだ、一体・・・・・・!?」

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数日後 大本営

会議室

元帥「今回の議題も深海棲艦についてだ。だが、今までとは、少し違う」

ザワザワ・・・・・・

元帥「静かに。 単刀直入に言う。 深海棲艦がここ数日で激減している」

ナンダト!?
ドウイウコトデスカ、ゲンスイ!

元帥「手元の資料を見てくれ。衛星から撮影した世界中の海域の情報だ」

元帥「三日前と昨日の比較だが、明らかに数が激減している」

マカロフ「・・・・・・」

元帥「そして、これは数日前に深海棲艦に襲撃された漁師達の証言だ。それによると、深海棲艦は青白い光線によって消滅したとの事だ」

元帥「それと同時に、巨大な黒い影と不気味な声を聞いたそうだ」

マカロフ「!?」

元帥「とはいえ、深海棲艦は今や絶滅したと言っても過言ではない。数日間様子を見て、深海棲艦の目撃情報が無かった場合は・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


マカロフ「うぅむ・・・・・・」

長門「? どうかしましたか?」

マカロフ「深海棲艦が絶滅か・・・・・・。少し胸騒ぎがするのぉ」

長門「とはいえ、私達の悲願が達成されたのです、実に喜ばしい事では・・・・・・」

マカロフ「お主はそう思うか?」

長門「?」

マカロフ「ワシらは一年しかこの世界におらんかったから聞いた話じゃが、深海棲艦が現れて数十年、お主達艦娘の力を持ってしても戦いに終わりが見えんかった」

長門「・・・・・・」

マカロフ「半年前にガキ共とお主達が捕らえた黒提督の力を持ってしても、半年間での結果は大局的に見れば微々たるものじゃった」

マカロフ「じゃが、それをたったの数日間でこの国だけでなく、世界中の深海棲艦を激減させたのじゃ。これは人間や、艦娘にできる芸当ではあるまい」

長門「!」

マカロフ「会議も終わった事じゃ、急いで帰るとしよう」

長門「はい」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

ラピュタだな…


>>142
マカロフ「うむ、その考えも無きにしもあらず・・・・・・じゃな」


鎮守府 執務室

ルーシィ「あたし達がここに来てもう一年かぁ、早いなぁ」

高雄「時間が経つのは早いって言います」秘書艦代理

ルーシィ「高雄さんも非番なのにごめんね?」

高雄「いえ、構いませんよ」ニコニコ

摩耶「ったく、ちょっとは手ぇ抜いてくれよ鳥海」

鳥海「そうはいかないわ、私の計算によるとあなたの手札は・・・・・・」

ルーシィ「で。何で摩耶と鳥海はババ抜きしてるのよ」ココイチオウシツムシツナンダケド・・・・・・

愛宕「気にしない方がいいわよ」

ヨッシャァ、アガリー!
ソ、ソンナ。ワタシノケイサンガ・・・・・・

高雄「・・・・・・摩耶が勝ったみたい」

コンコン ガチャ


長門「戻ったぞ」

ルーシィ「あ、長門、マスター、おかえりなさい」

マカロフ「うむ、留守番すまんな」

長門「高雄達も秘書艦代理をありがとう」

高雄「いえ、これくらいなら」

マカロフ「ルーシィ、ガキ共を皆集めてくれんか。長門も艦娘の皆を頼む」

長門「わかりました」スタスタ

ルーシィ「? わかった」タッタッタッ

マカロフ「・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


艦娘サイド

長門「・・・・・・という事だ、よって我々は数日後に解体されるかもしれん」

天龍「ちぇっ、もっと出撃したかったなぁ〜」

夕張「でも、これでもう深海棲艦はいないって事よね!?」

長門「断定はできんが、恐らくはな」

電「もう殺し合いをしなくてもいいのですね・・・・・・」

赤城「本当に良かった・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー

フェアリーテイルサイド

マカロフ「・・・・・・という事じゃ」

エルザ「そのような事が・・・・・・」

ルーシィ「念のため、皆は外に出ない方がいいよね?」

ギルダーツ「あぁ。余計な心配をさせる必要はねぇ」

ナツ「・・・・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


翌日

スタスタ・・・・・・

白露「あれ、あそこに人がいる」

時雨「ギルダーツさんかな?」

夕立「それはないっぽい」

五月雨「道を探してるのかも。聞いてきた方がいいよね?」

村雨「はいは〜い、村雨が行く〜!」

白露「私が一番に聞くの!」

時雨「落ち着きなよ、二人とも」


夕立「おじさん、何してるっぽい?」

白・時・村・五「!?」

??「・・・・・・何だうぬは?」

夕立「うぬじゃないっぽい、夕立っぽい!」

??「・・・・・・」スンスン

夕立「ぽい?」

??「・・・・・・ドラゴンの臭いがするなぁ・・・・・・」ニタァ

夕立「?」

時雨「! おじさん、その左腕どうしたんだい?」

??「あぁ、一年前に炎竜に喰われた」

時雨「っ!?(ま、まさかこの人・・・・・・!)」


ナツ「よぉ、白露達じゃねぇか。何かやってんだ?」スタスタ

ルーシィ「もう、出歩くなって言ってるのに」スタスタ

ウェンディ「あれ、誰でしょう、あの人?」スタスタ

時雨「!?(まずい!)」

??「! ・・・・・・ほう、先ず二頭か」ニヤッ

艦娘「!?」

ルーシィ「誰、あの人?」

ナツ・ウェンディ「っ!?」ゾクッ

ナツ「この臭い・・・・・・この魔力・・・・・・!」

ウェンディ「あ・・・・・・あぁあ・・・・・・」ガタガタ

ルーシィ「!? ま、まさか」ゾクッ


マカロフ「!? ナツ、ルーシィ、ウェンディ!! 五人を連れて今すぐそこから離れるんじゃ!!」

ルーシィ「皆、こっち!」ダッ

艦娘「はい!」ダッ

ナツ・ウェンディ「!」ダッ

??「我が全てを食らってやろう・・・・・・」ゴゴゴゴゴ

??「我こそが竜の王にして、絶対の存在!!」カッ


アクノロギア「アクノロギアなり!!」ドラゴン形態

ゴォォォォォォッ!!

アクノロギア「我が望みは全ての破壊、破壊、破壊!!」バッ

ドゴォォォォォォォォォォンッッッ!!

艦娘「きゃぁぁぁっ!?」

ウェンディ「翼を広げただけでこの衝撃・・・・・・!」ゾッ

ルーシィ「何で、何でアイツがいるのよ!?」

ナツ「くっ!」


長門「まさか、こいつが深海棲艦を絶滅させたというのか・・・・・・!?」

アクノロギア「オオオオオオオオオオオッ」カッ

ギャォォォォォォォォンッッッ!!

ドガァァァァァァァァンッッッ!!

長門「っ!"不気味な声"に"青白い光線"・・・・・・! あれはこいつの咆哮とブレスの事だったのか!」

ギルダーツ「皆逃げろ! 奴にはかなわねぇ!」

アクノロギア「! うぬ達は八年前の島に、そして一年前の山地にいた・・・・・・」

マカロフ「八年前と違い、話が通じるのか? ならば問いたい、お主がここに来た目的は何じゃ!!」

長門「それと、何故お前は深海棲艦を滅ぼした!?」

アクノロギア「"深海棲艦"? 海にいた黒い連中か・・・・・・? 目的? 虫けらを潰すのに理由などない」

マカロフ・長門「っ!?」

アクノロギア「貴様らも我に破壊されるがいい!!」スッ

ブンッ

ドゴォォォォォォォォォォンッ

長門「くっ! (前脚を振り下ろしただけでこの衝撃・・・・・・!)」

マカロフ(やはり、こやつは桁違いじゃ!!)


マカロフ(何か方法は・・・・・・。 っ!?)

マカロフ「ナツ達は魔力を溜めるんじゃ!!」

一同「!」

グレイ「っ!(じいさんは亀裂を利用して、やつをこの場所から追い払うつもりか!?)」

赤城「私達にも何かお手伝いを!」

マカロフ「ならん!! お主達は安全な場所に・・・・・・」

武蔵「見くびるなよ、マカロフ提督」

マカロフ「!?」

霧島「あなた達に鍛えられたんです、私達だって戦えます!!」

エルザ「馬鹿者、やつの強さは別次元だ!! 私達も命を落としかねん!!」

長門「そうならない為の艦娘だ」

エルザ「何!?」

長門「あなた達のような素晴らしい提督の矛となり、盾となる。それは私達艦娘の誇りなのだ」

長門「頼む、私達の誇りを奪わないでくれ」

マカロフ「・・・・・・分かった。ただし誰一人として死ぬ事は許さん。絶対に無理だけはするな」

艦娘「はいっ!!」


キィィィィィィン・・・・・・

アクノロギア「むっ!?」

ズガガガガガガガッッッ!!

長門「全砲門斉射、てー!!」ジャキン

ドドドドドドドドドォンッッッ!!

アクノロギア「!? ・・・・・・鬱陶しい蝿よ・・・・・・」

瑞鶴「嘘、効いてない!?」

翔鶴「諦めてはダメよ、瑞鶴!」

大井「砲撃も効かないわ!?」

球磨「諦めるなクマー!!」

多磨「でも、艦載機の爆撃も主砲の攻撃も効かないにゃ」

北上「あたし達の雷撃は無理だし・・・・・・」

アクノロギア「失せよ、雑魚ども!!」スッ

ドゴォォォォォォォォォォンッ

艦娘「きゃぁぁぁっ!?」

長門「(あの程度では蚊に刺されたようなものか、ならば・・・・・・!)口の中や鼻、目、腹、柔らかそうな部位を狙え!!」ジャキン

ドドドドドドドドドォンッッッ!!

アクノロギア「・・・・・・」

アクノロギア「気は済んだか、虫けらよ・・・・・・?」


「まだまだ物足りねぇなぁ!!」

アクノロギア「!?」

マカロフ(巨人形態)「行くぞ、伊勢達!!」ブンッ

伊勢「お、思ってたよりも速ァ!?」つ刀

日向「だが、この速度で斬りつければっ・・・・・・!」つ刀

リサーナ(アニマルソウル 鳥形態)「行くよ、龍田ちゃん!!」ブンッ

龍田「死にたい竜(バカ)は何処かしらぁ〜!」つ薙刀

エルフマン(ビーストソウル ザ・ビースト形態)「行くぜ、天龍」ブンッ

天龍「オラぁぁぁぁぁぁっ!!」つ刀

長門(やつが気をとられているうちに、マカロフ殿が伊勢と日向を横から、リサーナが龍田を上空から、そしてエルフマンが天龍を下から飛ばし、やつを挟撃する。これなら・・・・・・!)


ガキキキキィィィン・・・・・・

アクノロギア「・・・・・・ふん」

伊勢「嘘!?」

日向「無傷・・・・・・だと!?」

龍田「あ・・・・・・あぁあ・・・・・・」

アクノロギア「虫けらが何をしたところで全ては無意味・・・・・・」スッ

天龍「や、やべっ!!」

ブンッ

ハッピー「天龍〜!!」ビュー

ガシッ

ドズゥゥゥゥンッッッ!!

天龍「あ、危ねぇ・・・・・・。助かったぜ、ハッピー!」

ハッピー「あい!」


アクノロギア「・・・・・・」バッ

ドォォォォォォォンッッッ!!

長門「っ!? 上昇したぞ!!」

アクノロギア(虫けらが・・・・・・。遊びにも飽きた、まとめて消してくれる)キィィィィ・・・

大和「っ!? ブレスです!!」


「待たせたな・・・・・・」


艦娘「!!」

グレイ「やっと魔力が溜まったぜ」

エルザ「あとは私達がやる、下がっていろ」

マカロフ「間に合ったか・・・・・・」

エルフマン「俺達は遠距離魔法は使えねぇ!」

リサーナ「皆、お願いね!!」

一同「おう!!」


エルザ「"天輪・繚乱の剣"!!」

グレイ「"氷魔の激昂"!!」

ジュビア「"水流昇霞(ウォーターネブラ)"!!」

ミラ(サタンソウル)「"イビルエクスプロージョン"!!」

レビィ「"立体文字・火(ソリッドスクリプト・ファイア)"!!」

フリード「"闇の文字・斬撃(やみのエクリテュール・ざんげき)"!!」

ビックスロー「"バリオンフォーメーション"!!」

エバーグリーン「"妖精機銃(ようせいきじゅう)レブラホーン"!!」

ギルダーツ「"クラッシュ"!!」

カナ「"カードマジック"!!」

ラクサス「"雷竜の咆哮(らいりゅうのほうこう)"!!」

ガジル「"鉄竜の咆哮(てつりゅうのほうこう)!!"」

ウェンディ「"天竜の咆哮(てんりゅうのほうこう)"!!」


ナツ「"炎竜王の咆哮"!!」

「「「「「"合体魔法(ユニゾンレイド)"!!」」」」」

"妖精の咆哮(ロアーオブフェアリー)!!"





ズギャァァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!


アクノロギア「なっ!?」カッ

ズギャァァァァァァァァァァァァァァァンッッッ!!

マカロフ(よし、やつの溜める時間を削れたか!)




ドッッッゴォォォォォォォォォォォォォンッッッ!!


艦娘「きゃぁぁぁっ!?」

バリバリバリバリバリバリバリッッッ

マカロフ(凄まじい魔力の衝突じゃ・・・・・・!!)

ビギャァァァァァァァァァァッ!!

長門「!? 魔法がかき消された!?」

マカロフ「!? 来るか!」

アクノロギア「虫けらごときが・・・・・・我に抗うとはぁ・・・・・・!!」バッ

ハッピー「つ、突っ込んで来る〜!?」


ビリビリ・・・・・・

一同・艦娘・アクノロギア「!?」

バリバリバリバリバリバリバリバリバリッッッ

アクノロギア「な、何だこの亀裂は!?」ズズズ・・・・・・

エルザ「あれ程の魔力をぶつけあっただけある、何て大きさだ・・・・・・!!」

ウェンディ「! 亀裂にアクノロギアが吸い寄せられている・・・・・・!」

アクノロギア「くっ!」ズルルルル・・・・・・

アクノロギア「まだだ、うぬらを破壊するまで、我は・・・・・・!!」ググッ


ナツ「お前は元の場所に帰れ!!」ダッ

一同「ナツ!」

ナツ「うぉぉぉぉおおおッッッ!!」ダダダダダダ

バキバキッ

ナツ(ドラゴンフォース)「イグニール直伝!! 滅竜奥義!!」ググッ

アクノロギア「!?」

ナツ「"不知火型・紅蓮鳳凰劍(しらぬいがた・ぐれんほうおうけん)"!!」ダッ

ドゴォォォォォォォォォォンッッッッ!!!

アクノロギア「ぬぅ!」バッ

バリバリバリバリバリバリバリバリバリッッッ

アクノロギア「ぐおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉっ!?」

バシュゥゥゥゥッ・・・・・・


ナツ「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」

マカロフ「成功じゃ・・・・・・」

グレイ「は・・・・・・はははっ・・・・・・」

ガジル「ギヒッ」

ルーシィ「あは、あははは・・・・・・」

エルザ「ふふっ。さぁ皆、艦娘達も勝鬨をあげろ! 我らの勝利だ!!」

一同・艦娘「おぉおおぉぉおぉおっ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーー


数日後

マカロフ「そうか、やはりお主らは解体か」

長門「はい。深海棲艦の驚異が無くなったため、我々艦娘は解体となりました」

陸奥「解体と言っても、艦娘じゃなくなるだけで、死ぬわけじゃないわ」

ルーシィ「良かったぁ」

レビィ「でも、そうなると私達もお別れだね・・・・・・」ジワッ

一同・艦娘「!」


ルーシィ「もう・・・・・・一年経ったんだね」シミジミ

長門「あぁ、私もつい昨日のように感じる」

陸奥「フェアリーテイルの皆は、誰もが非常識で個性的だったわ」

レビィ「よく『ぶっ飛んだギルド』って言われてるんだ」アハハ・・・

マカロフ「・・・・・・明日じゃな」つ依頼書

ルーシィ「え?」

マカロフ「依頼書に"達成"の判が押されておる。明日には元の世界に帰らされるじゃろう」

ルーシィ「明日・・・・・・」ジワッ

長門「早いな・・・・・・」

ルーシィ「もっと・・・・・・皆と一緒に居たいよ」ポロポロ

長門「ルーシィ・・・・・・」ダキッ

ルーシィ「う、うぅう・・・・・・うあああああああああっ」ギュウ

陸奥「あらあら・・・・・・」ツーッ

マカロフ「・・・・・・」


ーーーーーーーーーーーーーーーー

長門「・・・・・・落ち着いたか?」

ルーシィ「うん」グシグシ

長門「二度と会えない・・・・・・かもしれんが、私達は仲間だ。この絆は決して切れない。だろ?」

ルーシィ「そうだね」

長門「明日は笑って終わろう。湿っぽいのは苦手だ」

マカロフ「逞しいのぅ・・・・・・」

長門「ビッグセブンをなめるなよ、マカロフ殿」ニヤッ

レビィ「関係あるの、それ?」プッ

あはははははははははははははははっ!!

長門「ふふふ、さぁ明日は早い。もう休んだ方がいい」

マカロフ「すまんのぅ、長門」スタスタ

レビィ「分かった」スタスタ

ルーシィ「おやすみ」スタスタ

ガチャ・・・・・・パタン


長門「・・・・・・本当にいい方達だった」ジワッ

陸奥「泣いてもいいのよ、長門」

長門「馬鹿いえ・・・・・・」グシグシ

陸奥「ほら・・・・・・ね?」ダキッ

長門「う、うぅう・・・・・・くっ・・・・・・ヒグッ・・・・・・」ポロポロ

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翌日

エルザ「では、皆も元気でな」

艦娘「はい」

電「うぅ、寂しいのです・・・・・・」ウルウル

暁「電、泣いちゃだめよ! 一人前のレディーは泣かないのよ」ポロポロ

ビックスロー「もう泣いちまってんじゃねーかよ」ニガワライ

吹雪「皆さん本当にありがとうございました」ペコ

フリード「最後までしっかり者だな、吹雪は」

金剛「最後にtea timeがしたかったネー」

ウェンディ「金剛さんの紅茶、とても美味しかったです!」

伊勢「あぁあ、もう氷の剣は見れないのかぁ」

日向「少し残念だな」

グレイ「おいおい、そっちの理由で寂しいのかよ?」

赤城「同じ航空戦力として、本当にお世話になりました」

ハッピー「あい。赤城達もオイラ達を助けてくれてありがとう」

ミラ「貴女とのお料理、とても楽しかったわ、鳳翔さん」

鳳翔「こちらこそ、楽しかったですよ」

大和「もう皆さんに迷惑をかけてはいけませんよ、ナツさん」

ナツ「何か、大和には世話になったしな」

長門「では、武運を祈る」スッ

ルーシィ「うん、長門達もね」スッ

ギュッ・・・・・・


マカロフ「お主達は紛れもなく、ワシらの家族じゃ。これからも、誇りを胸に精一杯生きてくれ」

艦娘「はい!」

キィィィィィィ・・・・・・

一同・艦娘「!」

マカロフ「時間じゃな」

ルーシィ「皆ぁ〜、元気でねー!!」

長門「フェアリーテイルの皆様に敬礼!!」ビシッ

艦娘「はっ!!」ビシッ

バシュゥゥゥゥッ・・・・・・

長門「・・・・・・行ってしまわれたか」

ザワザワ・・・・・・

「楽しかったなぁ、フェアリーテイル」
「これからどうしようか、私達?」
「この御時世、就職も難しいみたいよ」

長門「ふむ、先ずは皆の就職が優先か」

加賀「それでしたら・・・・・・」スッ

長門「ん?」

ゴニョゴニョ・・・・・・

長門「・・・・・・ほう」ニヤッ

長門「よし、皆集合してくれ。加賀から一つの案が出た」

艦娘「?」

長門「つまり・・・・・・」

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アースランド

魔導士ギルド 妖精の尻尾

ルーシィ「帰ってきたね、私達」

ナツ「楽しかったなぁ」

ハッピー「大和さんに迷惑かけまくりだったね」

ナツ「うるせぇな」

マカロフ「・・・・・・」

エルザ「? どうかしましたか?」

マカロフ「最初、この依頼を引き受けた時は三億ジュエルの報酬に釣られたが、今は金などどうでも良い。あの勇ましい少女達との思い出が一番の報酬じゃ」

エルザ「はい、おっしゃる通り」

オ、ナツタチガカエッテキタゾー!
シゴトハドウダッター?

ナツ「おう、帰ったぜ」

ルーシィ「ただいまぁー!!」


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一年後 王都クロッカス

大魔闘演武会場 ドムス・フラウ

司会者「さぁ大魔闘演武もいよいよ決勝戦! やはり優勝は"妖精の尻尾"か!?」

ナツ「皆強くなってたなぁ」

グレイ「ほぼワンパンで終わらしといてよく言うぜ」

司会者「今年の大会は二人一組のタッグ、を五ペア。合わせて一チーム十人での試合です! さぁ、早くも登場願いましょう、"妖精の尻尾"の五ペアです!!」

ウォォォォォォォォォッ フェアリーテイルー! ガンバレー!

ナツ&ルーシィペア

グレイ&ジュビアペア

エルザ&ミラペア

ガジル&レビィペア

ラクサス&ウェンディペア


司会者「だが、今年の大会は一味違います! ある、一つのギルドがシードとして出場している!!」

ザッザッザッ

フェアリーテイル「?」

グレイ「何だ、皆マント羽織ってフード被ってやがる」

司会者「国王から『大会終了後、決勝で戦ったギルドの傘下に加わる』という条件を受け、シードとして出場しました。その神秘のヴェールに包まれた全貌が今明らかになります!!!」

??「」バッ

ババババババババッ


司会者「人魚の他にもあったのか、女性だけのギルドは!? 今年に創設された魔導士ギルド、その名も"大海の乙女(マリンヴィーナス)"!!」

フェアリーテイル「えっ(なっ)!?」

長門「また会えたな」

ルーシィ「長門!?」

長門「私だけでは無い」チラ

長門&大和ペア

赤城&加賀ペア

金剛&吹雪ペア

伊勢&日向ペア

北上&大井ペア

マカロフ「何と・・・・・・」


ルーシィ「な、長門、ギルドマスターって誰なの?」

長門「あぁ、マスターは・・・・・・」チラ

妖精達「お久しぶりです、フェアリーテイルさん」

フェアリーテイル「えぇっ!?」

マカロフ「あ、あれは工廠妖精か!?」


??「わぁ、妖精さんです!!」

マカロフ「!? しょ、初代!?」

メイビス「妖精さん、尻尾はあるのですか?」

大鳳・あきつ丸・まるゆ(私(自分)と同じ声(だ)(であります)・・・・・・!)

妖精達「ありませんです」キッパリ

メイビス「えぇっ、そうなんですか!?」ギョッ

メイビス「でも、ギルドを創った目的は果たされました」ニコニコ

一同「再びギルド解散の危機!?」

メイビス「冗談ですよ。他の妖精さんを探さないとまだ答えは出せません」

一同(良かったぁ〜・・・・・・)

ルーシィ「ねぇ、魔導士ギルドって事は・・・・・・」

グレイ「お前ら魔法使えるのか?」

長門「」チラ

艦娘「」コクッ


長門「ふっ・・・・・・」両手足に雷纏い

大和「ふふっ」両腕をマグマ化

赤城「付加(エンチャント)」矢に光を纏わせる

加賀「付加(エンチャント)」矢に影を纏わせる

金剛「フフーン」半身をダイヤモンド化

吹雪「えへへ・・・・・・」両腕の周囲に猛吹雪

伊勢「"火造形(ファイアメイク)"」炎剣具現化

日向「"水造形(ウォーターメイク)"」水剣具現化

北上「ふっ・・・・・・」足元の地面を液状化&周囲に魚雷型の炎

大井「ふふふ・・・・・・」足元の地面を液状化&周囲に魚雷型の氷


ナツ「・・・・・・燃えて来たぞ」メラッ・・・

グレイ「そう来たか!」パキパキ・・・

エルザ「ふっ、流石だな」

ラクサス「おもしれぇ・・・・・・」バチバチバチ

ガジル「ギヒッ、いっちょ派手に行くか」ゴキゴキッ

司会者「決勝は総当たり戦です」

司会者「決勝戦、試合開始っ!!」

ナツ「行くぞ、お前らぁ!!」ダッ

一同「おう!!」ダッ

長門「全員、この長門に続け!!」ダッ

艦娘「はい!!」ダッ

ナツ「"火竜の"ォォォ」ボボォ

長門「"サンダー"・・・・・・」バチバチバチ

ナツ・長門「"(鉄拳)(ナックル)"!!」

ドゴォォォォォォォォォォンッッッッ!!






以上、訳の分からない話で、ハイテンポで進めていきましたが、何とか終了する事が出来ました。

また気が向いたら何かを投稿するかもしれません。では皆さん、こんな駄作を閲覧してくださってありがとうございました。

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