冒険者「俺の旅の目的は >>3 だ」 (75)

太陽の光を一身に浴びて、
丘の上から街を見下ろすナイスミドルが一人……。


冒険者「俺の旅の目的は >>3

冒険者「何か手掛かりが見つかると思って、この街にやってきたのだが……」

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復讐

冒険者「復讐…そう、俺はこの世界に一人だけ、どうしても許せない人間がいる」

冒険者「そいつは俺から ↓2 を奪った!」

冒険者「この手にかけなければ気が済まない…それほど憎んでいる奴だ」

冒険者「ピーちゃん……! 俺からピーちゃんを奪った罪は重いのだ……!」

冒険者「しかし、そいつの手掛かりを俺は……」

何か持っているか否か ↓2

冒険者「手掛かりは、俺の部屋にピーちゃんの死体と共に落ちていた、この学級連絡網と書かれた連絡先の載っている紙だけ……」

冒険者「たったこれだけで、俺はこの街で何かをつかめるのだろうか」

冒険者「とにかく、虱潰しに聞き込んでいくとするか」





冒険者「ちょっといいかね?」

町娘「はい、なんでしょう?」

冒険者「この紙に知ってる名前はあるか?」ペラッ

町娘「↓2」

冒険者「何ッ!?」ムナグラツカミ

町娘「うっ…あ、あなた目立っているわよ」

ザワザワ ヒソヒソ

冒険者「ちっ」パッ

町娘「はぁ……はぁ」

冒険者「失礼した、場所を移そう。君とはじっくり話す必要がありそうだ」

町娘「何か訳ありのようね…いいわ、家に案内してあげるわ」


町娘の家


冒険者「……単刀直入に訊こう」

冒険者「ピーちゃんを殺ったのはお前なのか!?」

町娘「↓2」

冒険者「本当か? …ふむ、確かに美味しいな」

町娘「でしょ? これ、家の近所のドーナツ屋で買ったのよ」

冒険者「そうなのか。どれ、帰りに土産として買っていくかな」

冒険者「……と、雑談はここまでだ。質問に答えてくれ」

町娘「↓2」

冒険者「鳥アレルギーだと?」

町娘「ええ。だから貴方のピーちゃんとやらには近付けないのよ」

町娘「近付かないで殺すことは不可能…そうでしょう?」

冒険者「確かに。呪術師という風貌でも無いようだからな」

町娘「疑いは晴れたかしら」

冒険者「ああ。先程はすまなかったよ」

冒険者「でも、もう一つだけいいか?」

町娘「なに?」

冒険者「君の名前がこの学級連絡網にあったということは、ここに載ってる他の奴のことも知っているということか?」

町娘「ええ」

冒険者「なら、この中にピーちゃんを殺ってそうな奴は居ないか? 」

町娘「↓2」

冒険者「魔王…この、魔王という奴が俺のピーちゃんを……!」ワナワナ

町娘「たぶん、ていうか間違いないわ。虚言癖の魔王君なら鳥殺しをしていてもおかしくないもの」

冒険者「こいつの住所は分かるか?」

町娘「↓2」

冒険者「路地裏…この街の路地裏か」

町娘「ええ」

冒険者「よし! 悪いが念の為、君にも一緒に来てもらうぞ」

町娘「あら、まだ疑っているの?」

冒険者「そういう訳じゃないんだが……」

町娘「ふふ、わかったわよ。ついていくわ」

冒険者「ありがとう」


魔王の家


魔王「なんだ町娘か、久しいな。中学校以来か?」

町娘「久しぶり。そうね、魔王君ったら同窓会にまったく来ないから、全然会えないじゃない」

魔王「すまぬ…いつも同窓会と魔王軍の会議が重なってな……」

町娘(嘘だわ)

魔王「ところで、先程からそこに立っている御仁は何者だ?」

町娘「ああ、この人は―――」

冒険者「単刀直入に訊くが、君がピーちゃんを殺したのか!?」

魔王「↓2」

冒険者「……そうか」

魔王「町娘ちゃあん! このおじさんいきなり僕に変なこと訊いてくるよぉー!」

町娘「えっ、魔王君……?」

魔王「ハッ! …コホンッ」

魔王「い、いきなり妙な質問をしてきたなそこの御仁」

冒険者「君は確かに物を殺しそうにないな、うーん参ったなあ」

町娘「…ちょっと待ちなさいよ」

冒険者「ん?」

町娘「魔王君は虚言癖だって言ったじゃない。今のも嘘かもしれないわ」

魔王「そ、そりゃない―――それはないぞ、町娘よ」

冒険者「そう言われると怪しく見えてきたな、おのれ魔王!!」

魔王「↓2」

町娘「なんですって!?」

冒険者「た、確かに! さっきは咄嗟の嘘で疑いの目から逃れた可能性もあるのか……!」

冒険者「おのれ町娘!!」

町娘「ちょっ…冷静になりなさいよ! 今のも魔王の真っ赤な嘘だわ!」

魔王「惑わされるなおじさんよ、奴こそ諸悪の根源ぞ!」

町娘「なによ!」

魔王「なにおう!?」

冒険者「ど、どっちが真なのか偽なのかさっぱりだ……」

冒険者「俺はどちらを信じればいいんだ!?」

どうするか ↓2

冒険者「かわいいは正義…かわいいは正義だッ!」

冒険者「町娘、俺は君を信じる!!」

魔王「な、なんだと!?」

町娘「ふっ」

冒険者「よってピーちゃん殺しの犯人は…お前だ! 魔王!」

魔王「正気か貴様! 冷静になれ!」

冒険者「問答無用ォォォォ!!」チャキッ

町娘「やっちゃえー♪」

魔王(え、冤罪で殺されて僕の人生が終わる……!?)

魔王(そんな馬鹿げたことがあっては駄目だ! ここは……↓2)

魔王「い、居酒屋『魔王城』メニュー1周疾食い勝負ーッ!!」

冒険者「な、なに? 早食いだと……?」ビクッ

町娘「死に際で気でも違えたのかしら。哀れね」

魔王「違う!」

魔王「ぼ…我と早食い勝負で勝ったのなら、おとなしく殺されてやろう!!」ウルウル

町娘「はぁ? 何言ってるの? 貴方が条件を出す立場にあるとでも思っているの?」

町娘「ねえ、見てられないから早く斬っちゃってよ……ねえ?」

冒険者「↓2」

町娘「な、なに……?」

冒険者「さっきの一瞬で冷静になれたよ」

冒険者「そういえば私にはこれがあったんだ…この真実を見抜く『力』がね」キィィン

魔王「そんな力が……」

冒険者「視えた! そう…真犯人は ↓2 だったのだよ!!」

町娘「はぁ!? えっ…はぁ!?」

魔王「それじゃあ僕達は何で争って……」

冒険者「ぼんやり思い出してきたよ、そう…あの日は確か……」


回想


冒険者『今日も飲んだ飲んだーっとぉ。たらいまー!』フラフラ

ピーちゃん『ピーピー』

冒険者『あー飲み足りねえなぁ。酒酒ーっと』

冒険者『おっ、あったあった。後はつまみだがぁ……』

冒険者『……』チラッ

ピーちゃん『!?』

冒険者『…唐揚げ。うん、最高だな!』

ピーちゃん『ピピー!? ピー!? ピッ……』


ピーちゃん『』


回想・終


町娘「…って完全に貴方の過失じゃないのよー!!」

冒険者「いやぁ、確かに。ははっ悪かった」

魔王「笑い事では済まさぬぞ…こっちは死にかけたのだからなぁ……!!」

町娘「そうね、何らかの罰は必要よねぇ」

冒険者「罰……?」

魔王「↓2 とか、な」

数ヵ月後―――


魔王城店主「おら新人!! お客さん待たせてんぞぉ!!」

元冒険者「はいただいまー!」

町娘「ったく使えない店員ねぇ」

元冒険者「も、申し訳ありません! ご注文は何でしょうか!」

魔王「とりあえず生で」

町娘「私も。あと唐揚げ」

元冒険者「はい頂きましたあああああああ!!」

町娘「…やけに板についてきたわね」ヒクワ




とある街に舞い降りた一人のナイスミドル。
重い使命を背負った彼が、この街を混乱に陥れる―――などということはなく。
街の物騒な名前の居酒屋に、元気なバイトが一人増えただけであった。

街に今日も、オーダーが響き渡る……。

「生頂きましたあああああああああああ!!」



終われ

依頼出してきます……

連絡網の伏線回収しろwwww

>>71
じゃあもう
冒険者と町娘と魔王は本人達が覚えてないだけでずっと昔に繋がりがあったから連絡網を持っていたでいいよ(適当)

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