提督「こちら夜戦特化鎮守府」 (102)



吹雪「・・・・・」パタン

吹雪「ふぅ・・結構、読んじゃったな」

吹雪「結構、船で遠いところまで行くんだな」


吹雪「役に立たなかったのかなあ」

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吹雪(1週間前、前鎮守府で突然言い渡された異動の指令)

吹雪(まだ前鎮守府に入って2年目だったというのに・・・。)

吹雪(1年目から筋が良いと提督に言われ、駆逐艦の中では割と優遇して使われていたと思う)

吹雪(遠征よりも出撃の回数の方が多く、練度も改になるまでになった)


吹雪(1年で改になるなんて一部の軽巡や重巡・戦艦がほとんどで、駆逐艦は珍しい)

吹雪(だからセンスがある、もっと共に頑張ろうって言われたのに)

吹雪(提督は君の為に決断した、行けば分かる。頑張ってくれと言っただけ)

吹雪(今は、駆逐艦の私が船に乗って異動・・・)


吹雪「提督の嘘つき・・・」


アナウンス「えぇ、残り10分ほどで到着いたします・・お忘れ物のないようお気を付け下さい」

吹雪「着いた」

吹雪(鎮守府、見えるのかな?)

吹雪(外に出よう・・・)






吹雪(見えた)


アナウンス「到着です」

吹雪「大きい・・・」


吹雪(前の鎮守府よりとても大きい)

吹雪(辺鄙な島に左遷って思ってたけど、まともな建物で良かった)

吹雪(てっきり無人島並みのところだと思ってた)



吹雪「もう降りよう」




吹雪(目の前まで来て観て改めて見ても大きい)

吹雪(えっと・・・玄関はどこ?)

吹雪(柵を越えて・・・は流石に駄目だよね)キョロキョロ

吹雪(探すしかないか)




吹雪「やっと見つけた・・・」

吹雪(何も船降り場から真逆に玄関置かなくても良いのに)

吹雪(・・・いざ入ろうとするとちょっと緊張するかも)

吹雪(でも入らないと始まらないし、どうにでもなれだよね)ピンポーン

吹雪「・・・・・」




吹雪「・・・・・・」

吹雪(あれ?)


吹雪(反応がない・・・もう一度)ピンポーン

吹雪「・・・・・」



吹雪(出てこないどころか、インターホンでの応答もない)

吹雪(場所、間違えてないよね?)


?「す、すみません!!おそくなりぃました、どちら様でしょうか?」

吹雪「あ、吹雪と言います。この鎮守府に今日付でお世話になる予定のはずですが」

?「え?あれ?今日!?すみません、今扉を開けますね!」

吹雪「は、はい」


吹雪(不安しか感じられない・・・)


?「お待たせしました。扉と柵のロックを開けたので中へ入ってお待ちください」

吹雪「はい」

吹雪(インターホンでの対応からして、私が来ること伝えられてないんじゃ)

吹雪(もうやだあ、本当にいらない子だったのかな・・・)

吹雪「はぁ・・・」


吹雪「」ガチャッ


吹雪「・・・・・」

吹雪(中、広い)キョロキョロ

吹雪(外見はお城かもとか思ったりもしたけど中は学校みたい)

?「」ドタドタドタッ

?「すみません、お待たせしてしまって」

吹雪「いえ!大丈夫です」


古鷹「初めまして、古鷹と言います。よろしくお願いします」

吹雪「こちらこそ!吹雪です、これから宜しくお願いします」ビシッ

吹雪(寝癖がすごい・・・)


古鷹「こちらの伝達ミスで、吹雪さんが来る日程が把握できていなかったみたいで」

吹雪「そうなんですか」

吹雪(良かった、とりあえず私のミスじゃなくて)

古鷹「提督が新人が来るから適当によろしくと昨日聞いたばかりで」

吹雪(こっちの提督、雑っ・・・)


古鷹「とりあえず提督に会いましょうか。歩きながら話します」

吹雪「はい、分かりました」


――――――――――――――


古鷹「昨日まで大きな作戦の後始末や成果報告がありまして」

古鷹「ちょっと大変だったので」

古鷹「それで、忙しくて朝方まで掛かってしまって」

吹雪(ブラック!?)

吹雪「もしかして、結構な量の残業や夜中まで掛かる仕事も多いんですか?」

古鷹「いつもは無いですよ、私は昼の秘書官なのでたまたまです」

吹雪(昼・・・?)

古鷹「提督の部屋兼執務室は一番つき当たりのこの部屋です」


古鷹「提督ー、起きてますか?」ガチャッ

吹雪「失礼します・・・」

吹雪(机、本棚、冷蔵庫に・・・二段ベット?)


提督「んあ?今、何時ー?」

古鷹「昼の11時です」

提督「まだ太陽が真上にいるじゃねえか、寝る」

古鷹「もう新人の吹雪さんも来てるんですよ!」

提督「俺、いらねえだろ。寝させろ」

古鷹「てーいーとーくー!」

提督「うるせえよ、バカ野郎」



吹雪(最悪かも)

一度、中断
ご飯食べます。

支援感謝します。
再開します。


古鷹「あんまりワガママ言うと神通さん呼びますよ?」

提督「・・・・・・」

古鷹「どうします?」

提督「・・・分かったよ、クソ」ノソォ

古鷹「言葉づかいでまた怒られますよ?」

提督「良いんだよ、あいつがいるとうるせえから今のうちに普段溜まってるもの発散すんだよ」


提督「んで、新人は?」

古鷹「もうここにいますよ。吹雪さんです」

提督「あ?」

吹雪(体も大きいし、目付き悪くて怖い)

吹雪「は、初めまして。これからここでお世話になる・・」

提督「あー、そういう堅い挨拶良いから」

吹雪「は、はい・・・」


提督「とりあえず、お前は今日からここでドンパチやる」

提督「寮は個室、場所は後から古鷹に聞いて」

提督「何か質問ある?」

吹雪「え?えっと・・・」

古鷹「提督、少しぶっきらぼうじゃないですか?」

提督「だってねみぃーのに起こされて、腹も減って来たし・・・」

古鷹「私も同じです、あと鎮守府の説明がまだかと」

提督「ああ、そうだったわ」


提督「ここの鎮守府は、夜戦特化鎮守府だ」


吹雪「夜戦特化・・・ですか?」

提督「そ、夜戦しかしない」

吹雪「昼の戦いは?」

提督「無い」

吹雪「無いって・・え?」

古鷹「正確には、無いわけでは無いんですけれど、少し変則で」

提督「普通やる戦闘はだいたい昼が多い、けどあえてうちでは夜戦で行う」

提督「夜戦は夜戦。昼の戦いも夜に行う。演習も夜。大規模作戦も夜だ!!」

吹雪「は、はあ」


古鷹「ごめんなさい、吹雪さん。提督は少し変わってて」

提督「おい!うるせえぞ寝癖鷹、みっともない」

古鷹「そ、それは大規模作戦の報告書を提督が貯めておくからですよ!」

提督「まあ、それはともかく」

古鷹「てーいーとーくー!もう」

提督「吹雪」

吹雪「はい?」

提督「お前もそんな俺たちの一員となって、夜戦エリートになるためにここに来たんだ」

吹雪「え?あ、あの」

吹雪「私、実はまだここに異動になった理由もよく分からないまま異動になってしまって」

吹雪「出来れば理由があるなら教えて頂けると」


提督「あぁ、それはお前が適正に受かったからだ」

吹雪「適正?」

提督「お前には夜戦の適正ありだと報告が来たから俺が引き取った」

吹雪「じゃあ、別に左遷や懲罰での移動ではないってことですか?」

提督「あぁ、お前がいたとこの提督は俺の教え子の一人でな」

提督「あいつがまだ自分のとこの鎮守府は小さいから育てきれない、吹雪を立派な女にしてやってくれって泣きついてきてよお」

古鷹「提督、その言い方は吹雪さんが誤解します」

提督「だいたいそんなもんなんだよ、ザックリでいいんだよ、ザックリで」

吹雪(提督は嘘ついてなかったんだ・・・)


提督「自立したてのあいつの力じゃあねえ?」

提督「まっ、俺が一人前の夜戦エリートにしてやるよ」


吹雪(理由が分かったら、気持ちがすっきりした・・・)

吹雪「これから宜しくお願いします!」ビシッ

提督「堅い奴だなあ、その性格でいつもで持つかな?ガッハッハ!!」

提督「もう目覚めちまったし、腹減ったから飯だな」

提督「詳しいことは古鷹から聞いとけ!以上!食堂いってくらあ」


古鷹「ちょっと提督!?また私に全部・・」

提督「」バタンッ

古鷹「もう!」

吹雪「何だか迷惑かけてしまってすみません」

古鷹「吹雪さんは全然悪くないから」

古鷹「私たちも昼食にしようか?その時に色々説明するから」

吹雪「はい!お願いします」


―――――――――――


古鷹「ここが食堂です」

吹雪(ここも玄関同様広い)

吹雪「お昼の時間なのに誰もいませんね」キョロキョロ

古鷹「みんな起床時間がお昼なんで、食べるのは1時から2時頃なんです」

吹雪(完全に昼夜逆転生活)

古鷹「ここの食堂も朝は閉まっていて昼からしか食べれないんです」

吹雪(食堂も夜戦御用達になってる・・・と)


足柄「いらっしゃーい」

古鷹「好きなもの頼んでいいですよ」

吹雪「えっとー・・・」

足柄「古鷹~その子は?」

古鷹「吹雪さんです」

吹雪「吹雪です!今日からこの鎮守府でお世話になります!」

足柄「新人!?だったらオススメのカツカレーがあって」

古鷹「足柄さん、いきなり押し付けは・・・」

足柄「だってみんな寝起きのカツカレーはきついって食べてくれないんだもん!」


足柄「古鷹が食べる?カツカレー?」

古鷹「私も寝起きなんでおにぎりだけに」

足柄「ほーらー!みんな口を揃えて!!」

吹雪「あ、あの私いいですよ?」

足柄「ホント!?良い子だわ、吹雪ちゃん!」

吹雪「あ、ありがとうございます」

古鷹「無理だったら、言っても良いですよ?」

吹雪「無理はしてないんで大丈夫です!むしろお腹減ってきて食べたかったです」

足柄「この子、天使だわ。ぜひ私が引き取って教えたいわ」

古鷹「まだ決まってないので、もしかしたら可能性はありますよ」

吹雪「・・・・?」


足柄「今日のカツカレーは3杯の売上ね」

古鷹「提督が2杯ですか?」

足柄「勿論。提督は良いわよ。毎日カツカレーでも良いって言ってくれるもの」

古鷹「提督は胃が丈夫ですからね」

足柄「はい、吹雪ちゃんどうぞー」

吹雪「ありがとうございます」

足柄「もし提督に誰に教えて貰いたい?って聞かれたら足柄お姉さんって答えといて!」

吹雪「は、はい?」

足柄「主砲の事なら重巡NO、1だから。よろしく~」


古鷹「足柄さんはこの鎮守府で一軍なんですよ」

吹雪「一軍?」

古鷹「あ、食べながらでいいですよ、冷めると美味しさが減りますから」

吹雪「じゃあ、お言葉に甘えます。頂きます」

吹雪(美味しい・・・特に大きいジャガイモ)モグモグ


古鷹「まず、そうですね。ここの鎮守府は、基本夜戦で構成されています」

古鷹「出撃翌予定は早くても夕方の5時。朝から昼にかけては一部の子が巡回してるだけです」

古鷹「ほとんどの任務を夜戦によって撃退します」


吹雪「何で夜戦なんですか?」

古鷹「いくつも鎮守府がありますが、負け戦もその分あります」

古鷹「その一つに夜戦での状況一変があったそうです」

古鷹「昼間までは作戦がスムーズに遂行されているのに夜戦になると深海側に押されて負けてしまうケースが増えたそうで」

古鷹「それを解決しようとして作られたのがうちの鎮守府らしいです」

古鷹「鎮守府と言っても夜戦のスペシャリストとして派遣されることも多いです」

吹雪「へえ・・・」

吹雪(私も元の鎮守府に派遣として戻ることがあるかもしれないんだ)


古鷹「あと、うちの鎮守府はチームになってます」

古鷹「さっきカレーを渡して貰った足柄さんは一軍のメンバーです」

吹雪「一軍ですか」

古鷹「一軍、二軍、三軍、育成と別れています」

古鷹「一軍は主力の中でも攻撃特化のチームです」

古鷹「二軍は主力の中の防御よりの方が多いです」

古鷹「三軍は一、二軍サブや小さな作戦ならここで、と言う場合が多いです」

古鷹「それぞれ6人~8人程いてローテーションで回っています」


吹雪「古鷹さんは今、何軍なんですか?」

古鷹「私ですか?私は二軍の旗艦に配属されてます」

吹雪「旗艦ってリーダーですよね?すごい」

古鷹「いえいえ、そんな全然、古た・・私なんてまだまだです」

吹雪(照れてる・・・)

古鷹「吹雪さんはまず育成に入って練度を上げてからどこかの軍に配属されて出撃だと思います」

吹雪「はい!あと敬語はいいですよ?私が新人なんですから」

古鷹「あ、ごめんなさい。癖でなかなか」

古鷹「徐々にに慣れていくから、吹雪・・ちゃん」

吹雪(顔赤い・・・照れてる)

一度、中断
寝ます。ではまた。


【一軍】
?、?、?、足柄、?、?、?、?

【二軍】
古鷹、?、?、?、?、?

【三軍】


【育成】
吹雪、?

乙や期待ありがとうございます。
再開します。




綾波「今日も出撃はないですね~」

時雨「僕もだよ」

綾波「このままずっと休みだったら良いんですけどね~」

時雨「それだと家畜の豚以下に成り下がるね」

綾波「それは嫌ですね、古鷹さんおはようございます」

時雨「おはよう」

古鷹「おはようございます、綾波ちゃん、時雨ちゃん」


綾波「今日も早いですね~、徹夜ですか?」

古鷹「少しは睡眠の時間は取れましたよ」

時雨「あの巨人に付き合わされて大変だね、その子は?」

古鷹「あ、吹雪さ・・ちゃんです。今日からこの鎮守府になります」

綾波「そうなんですか!初めまして綾波と申します」ペコッ

吹雪「吹雪です、よろしくお願いします」

時雨「僕は時雨、よろしく」

時雨「ここは変態が多いからね、新人の間は苦労するよ」

綾波「時雨ちゃんには言われたくない言葉ですね~」


時雨「一番、まともな僕にそんな言葉を」

綾波「嫌いだからって冷蔵庫にあった納豆全部燃やした事がまともですか?」

時雨「え?」

綾波「え?」

時雨「そんな嘘を吹き込まないでくれ、びっくりするじゃないか」

綾波「綾波がびっくりしてます!無かったことのように」

時雨「こんな嘘を吹き込むタチの悪い新人ハンターもいるから気を付けてね」

綾波「もう時雨ちゃんの納豆食べてあげませんからね」トコトコ

時雨「すまない、こんな僕を許してくれ」

吹雪(面白い人達だなあ)


古鷹「時雨ちゃんも悪い子じゃないんです」

古鷹「ちょっとクセが強いだけなんで、仲よくしてあげてください」

吹雪「はい」

吹雪(古鷹さんがお母さんに見える)

吹雪「さっきの二人も二軍なんですか?」

古鷹「綾波ちゃんも時雨ちゃんも一軍ですよ」

吹雪「駆逐艦なのにですか!?」

古鷹「彼女達は駆逐艦の中でも特別ですからね」

古鷹「戦闘に関しては駆逐艦の中でも一位二位を争いますよ」


吹雪「へえ・・・」

吹雪(髪の長い子はともかく時雨?って子も一軍なんだ、意外)

古鷹「駆逐艦はあの二人が不動ですね」

古鷹「他にも5人前後駆逐艦はいるので寂しいってことは無いと思いますよ」

吹雪(でも5人前後か、意外と少ない)

古鷹「食べ終わったら、個室に案内しますね」

吹雪「個室?」

古鷹「自分の部屋は1人に1部屋与えられるので」

吹雪(すごい、セレブ)


――――――――――――――


古鷹「ここが個室になります」

吹雪(すごい・・・畳何畳分だろ?)

古鷹「一応、ベットに冷蔵庫、机はあります」

古鷹「必要なものがあったらまた申請出来るので大丈夫ですよ」

吹雪「はぁ」

吹雪(十分すぎるよ、ちょっとしたホテルだよ)

一度、中断
お風呂行ってきます。

再開しようとしましたが、眠いのでまた改めて後日ということで。
一度中断。ではまた。


【一軍】
?、?、?、足柄、?、?、綾波、時雨

【二軍】
古鷹、?、?、?、?、?

【三軍】


【育成】
吹雪、?

再開します。
誤字があったので一つ前から始めさせて頂きます。


――――――――――――――


古鷹「ここが個室になります」

吹雪(すごい・・・畳何畳分だろ?)

古鷹「一応、ベッドに冷蔵庫、机はあります」

古鷹「必要なものがあったらまた申請出来るので大丈夫ですよ」

吹雪「はぁ」

吹雪(十分すぎるよ、ちょっとしたホテルだよ)


古鷹「また夕飯の8:00になったら呼びますね」

古鷹「それまではゆっくりしていて下さい、良かったら鎮守府を見渡っていてもいいですよ」

吹雪「分かりました」

古鷹「案内してあげたいんですが、書類や仕事がまだありまして」

吹雪「いえ、そこまで気を使わなくてもいいです!大丈夫です!」

古鷹「すみません、じゃあ私は執務室にいますので」

吹雪「はい、ありがとうございました」


吹雪「ふぅ・・・ベッドふかふかあ」

吹雪「幸せだ・・・」

吹雪(少し荷物の整理したら鎮守府探索しにいこうかな)

吹雪(ベッドがふかふかで、後ろ髪ひかれる思いだけど・・・)


吹雪「さて」ガチャッ

吹雪(こっちが執務室の方向だったから反対の方向に行こう)


―――――――――――――――――


吹雪「うー・・・」

吹雪(完璧に迷った)

吹雪(鎮守府の中だし、どうにかなるだろと思ってたけど)

吹雪(同じような部屋に入り組んでるような通路)

吹雪(カーテンが全部閉まってるから若干薄暗いし)


<バァン!!


吹雪(砲撃音・・・?)


<バァン!!


吹雪(こっちの方向から?)

吹雪(ここ・・かな?)

吹雪「」ガチャッ

吹雪(外だ・・)

吹雪「眩しい・・・」



<バァン!!バァン!!


吹雪(あの子かな?)


三日月「ふぅ・・・」


吹雪(射撃翌練習?)


<バァン!!


吹雪(こっちの方向から?)

吹雪(ここ・・かな?)

吹雪「」ガチャッ

吹雪(外だ・・)

吹雪「眩しい・・・」



<バァン!!バァン!!


吹雪(あの子かな?)


三日月「ふぅ・・・」


吹雪(射撃の練習?)


三日月「10の8・・・」

三日月「次!!」


的「カタン、カタン」

<バァン!!バァン!!


吹雪(すごい綺麗に撃ち抜くなあ)

吹雪(あんなに揺れながら動いてるのに)


三日月「7・・8・・9・・ラスとわああ!」バシャーン

吹雪「あっ!」





吹雪「」タッタッタ

三日月「ケホッ・・・」

吹雪「大丈夫?」

三日月「え?あ、はい。だだ大丈夫です、訓練ですから、はい」

三日月(思いっきり失敗してるところ見られた、恥ずかしい・・・)

吹雪「射撃練習ですか?」

三日月「はい、水面に波を起こす装置を使って、足場が悪い時を想定しての射撃練習です」

吹雪「へえ・・そんな装置まであるんだ」


三日月「あの失礼ですが、どちらの鎮守府の方でしょうか?」

吹雪「あ、ごめんなさい。今日からこの鎮守府でお世話になる吹雪です」

三日月「そうだったんですか、てっきり見学の方だと」

吹雪「いえ、そんなんじゃ。よろしくお願いします・・えっと」

三日月「三日月といいます。よろしくお願いします!」

三日月「私もまだここに来て1年もたっていないので新人のようなものです」

吹雪「一緒なんだ、よろしく三日月ちゃん」


吹雪「ここに居ても良いかな?」

三日月「はい、私は大丈夫ですよ?吹雪さんは大丈夫ですか?」

吹雪「私は8:00までフリーって言われてるから鎮守府を散歩してたの」

三日月「だったら私が案内しましょうか?」

吹雪「いいの?でも訓練してたみたいだったけど」

三日月「良いんです、少し休憩もしたかったので」

吹雪「じゃあ、お願い出来るかな?」

三日月「はい!」


三日月「ここが射撃場で他にも室内訓練場や食堂、大浴場、娯楽場もあります」

吹雪「娯楽場まで?」

三日月「はい、ダーツ、ビリヤード、卓球、カラオケなど出来ますよ」

吹雪(鎮守府なのかな、ここ)

三日月「ここは夜からの行動が多いので、昼間遊ぶことが出来ない艦娘の為に提督が考案されたようです」

吹雪「広いとは思ってたけどすごいんだね」

三日月「そうで・・クシュン」

吹雪「さっきので体冷えてた?」


三日月「いえ、大丈夫です」

吹雪「お風呂とか行った方がいいんじゃ?」

三日月「案内は、最後まできっちりやらないと!」

吹雪(それで体壊されても困るんだけどな・・・)

吹雪「・・・だったら大浴場あるって言ってたよね?」

三日月「はい」

吹雪「一緒にお風呂入ろうよ」

三日月「いえ、そんな」

吹雪「私も気になってるし、ここに来るまで疲れてるから汗流したいし」

吹雪「ね?」

三日月「・・・すみません、ありがとうございます」


―――――――――――――――――


吹雪「ここも広い・・」

三日月「そうですね、初めて来たときは私もびっくりしました」

吹雪「三日月ちゃんはさ」

三日月「はい?」

吹雪「1年たってないって言ってたけど一軍とか二軍なの?」ゴシゴシ

三日月「私は、全然・・・」ワシャワシャ

三日月「月一単位で鎮守府内での演習があるんですが、そこでの演習や戦いでの成果で昇格するんです」ワシャワシャ

三日月「私は育成と三軍をずっと繰り返してる状態で」ワシャワシャ

吹雪「厳しいんだね」ザバー


吹雪「やっぱり最初は育成で三軍、二軍、一軍って上がっていくの?」

三日月「基本そうだと思います」

三日月「実力があると飛び昇格出来るらしいですが夜戦に慣れている艦がほぼいないので」

三日月「どんな艦でも実力を詰ますとは司令官が言っていました」

吹雪「そっか、一緒に頑張ろう!」

三日月「はい!」

吹雪(最初は育成で、演習でアピールすると昇格するのか)

吹雪(いつ演習が行われるのか分からないけど、それまでに練度を少しでも上げておこう)


<チャプン


吹雪「はぁ・・いいお湯」

三日月「ですね、温まります」

吹雪「三日月ちゃんの髪は長くてサラサラで良いよね」ジーッ

三日月「そんなこと無いですよ、いつもてっぺんだけ跳ねちゃいますし」

吹雪「でも髪は黒くて、肌は白くて羨ましいなあ・・」

三日月「あの・・あんまり見られると」

吹雪(良いなあ・・・)ジーッ

三日月(恥ずかしいんですけど・・・)

一度、中断します。

>>81で三日月が提督と言っていますが正しくは司令官です。
後から気付きましたので、ここで訂正します。失礼しました。

また話しの流れ上、わざと司令官を提督と呼ぶ部分もありますのでおかしいと思っても話の流れ上必要なものかもしれないと思っておいてください。


眠いのでまた改めて。


【一軍】
?、?、?、足柄、?、?、綾波、時雨

【二軍】
古鷹、?、?、?、?、?

【三軍】


【育成】
吹雪、三日月

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