神谷奈緒「トラプリクエスト」 (49)

まぁ、ドラクエのオマージュです。

文章とかキャラとか色々酷いですが、大目に見てくださると幸いです。

あ、ちなみに私は7が好きです。PS版の。

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458317120

魔王城

奈緒(こんにちは。神谷奈緒です)

凛「喰らえっ! アイオライトブルー!」ズバァ

奈緒(今、あたしは、あたし達トライアドプリムスは)

加蓮「もう、凛ったら飛ばし過ぎ。加減してよね」キュイーン

奈緒(魔王を倒しに来ています)



奈緒「は? 仮想RPG体験装置?」

晶葉「うむ。うちとお空でコラボがあっただろう? それに触発されてな、作ってみた」

凛「ふーん。どういう装置なの?」

晶葉「簡単に言えばド○クエの世界に入る事が出来る」

加蓮「ドラ○エってあの有名なゲームの?」

晶葉「ああ、あのゲームのだ」

奈緒「へぇ……」

加蓮「あれ? 奈緒、興味無いの? そういうの好きそうだけど」

奈緒「んー、あたしはゲームよりアニメだからなぁ。興味が無いわけじゃないけど」

晶葉「何、そうだったのか……」

凛「そういうのなら紗南とか杏の方が喜ぶんじゃない?」

晶葉「杏は『めんどいから』と断られた。紗南はのめり込み過ぎて帰ってきてくれなさそうでな」

奈緒「あー、なるほどな。で、あたしってわけか」

晶葉「話が早くて助かる」

晶葉「で、やってくれるのか?」

奈緒「んー、まぁ、やっても良いけど、安全なんだよな?」

晶葉「それに関しては抜かりない。何せ私の発明だからな」

加蓮「それって奈緒だけしかやれないの?」

晶葉「うん? 何故だ?」

加蓮「だってゲームって一人でやるものでしょ?」

晶葉「もちろんそんな事は無いぞ! 最大で3人までパーティを組めるからな!」

奈緒「3人ってSF版5みたいだな」

晶葉「まだ実験段階だからな。ゆくゆくはもっと増やすつもりだ」

凛「3人って事は、私達も遊べるんだね」

晶葉「やってくれるのか?」

加蓮「明日は1日オフだしね。面白そうだし」

奈緒「まぁ、そうだな」

晶葉「じゃあ、3人にテストプレイを頼む」



晶葉『よし、準備は良いか?』

奈緒「おう」

凛「うん」

加蓮「楽しみだね」

晶葉『では、頼むぞ』ポチッ

バリバリッ ピカッ

奈緒「ん……? ここは……」パチッ

凛「……草原のど真ん中っぽいけど」

加蓮「へー、ドラク○ってこんな感じなんだ」

奈緒「ってか、あたし達どうすればいいんだ?」

凛「こういう時に頼りになるのは奈緒だけだよ」

加蓮「そうそう。私達ゲームとかあんまりやらないし」

奈緒「あー……どっかに取扱説明書とかないかな」ゴソゴソ

晶葉『あー、あー! 聞こえるか?』

凛「晶葉?」

加蓮「というか、どこから声が聞こえるの、これ」

奈緒「ゲームだしなー。 どうしたー?」

晶葉『無事にゲームに入れたようだな!』

晶葉『とりあえず、このゲームの説明をするぞ』

晶葉『見た通り、このゲームは○ラクエをベースにしている』

晶葉『奈緒ならわかると思うが、ラスボスを倒せば終了だ』

凛「それまでは出られないって事?」

晶葉『そんなことはないぞ! メニューを開いてくれ』

加蓮「メニュー?」

晶葉『念じれば出るぞ』

奈緒「あ、出た」

晶葉『うむ。メニューの右上にセーブという項目があるだろ?』

凛、加蓮「「……セーブ?」」

奈緒「……ないけど?」

晶葉『え?』

晶葉『いや、待て待てそんなはずは……』

奈緒「だって、持ち物とステータス以外に項目ないんだけど……」

晶葉『……』

凛「晶葉?」

加蓮「あ、なんか嫌な予感がする」

晶葉『すまない! こちらでなんとかはしてみるから待っていてくれ!』

奈緒「やっぱりかー」

凛「お約束だしね」

晶葉『とりあえず、安全のた……に、近……の……ちへ』ザザッ

奈緒「あー……」

加蓮「まぁ、これもお約束だよね」

奈緒「仕方ない。ゲームクリアして脱出するか」テクテク


近くの街 シンデレラタウン

加蓮「シンデレラタウンだって」

奈緒「とってつけたような名前だな」

凛「ねぇ、奈緒、あそこに看板みたいなのあるけど」

奈緒「えっと、なになに?」

 『魔王討伐のため、勇者募集 シンデレラキングダム王』

加蓮「シンプルだね」

凛「うん。シンプル」

奈緒「多分、この魔王ってのがラスボスだろ。とりあえず、あそこの城に向かうか」


シンデレラキングダム城 城門

??「ええい、止まれぃ!」バッ

??「ここから先はお城です。用がなければ通れませんよ!」バッ

加蓮「未央?」

凛「卯月?」

奈緒「あー、なるほど。わかった。モブをうちのアイドルにしてあるんだな」

ミオ「今、このシンデレラキングダムでは勇者募集で忙しいのである!」

ウヅキ「用がないなら帰ってください!」

奈緒「えっと、あたし達勇者に応募したいんですけど」

ミオ「なんと! そうであったか!」サッ

ウヅキ「では、入って右側のところで受付をしてください」サッ

奈緒「はーい」テクテク

凛「あっさりなんだね」

加蓮「ゲームってこんなもんなのかな?」


シンデレラキングダム城 内部

奈緒「あのー! すみませーん!」

凛「ここであってるの?」

加蓮「誰も居ないけど」

??「んん……もう、だれだよ……もう私の仕事は終わっただろー……」

奈緒「杏かよ……受付にむいてないだろ……」

アンズ「なに」

奈緒「あー、あたしら勇者になりたくて来たんだけど」

アンズ「ああ。はいはい。じゃあそこの階段上れば玉座だから」ユビサシ

加蓮「受け付けは?」

アンズ「えぇー……いいよ、めんどくさいし」

凛「こんなに適当でいいの?」

アンズ「いいの。もうほっといてくれ」ゴロンッ

アンズ「zzz……」

奈緒「まぁ……実際のゲームもこんなもんだから」


シンデレラキングダム城 玉座

??「あなた達が新しい勇者ね」

加蓮「なるほど」

凛「留美さんなら大臣役にぴったりだよね」

ルミ「もうすぐ王から話があるわ。待っていて」

奈緒「となると、王って誰だろ。礼子さんかな?」

加蓮「時子さんかもよ?」

凛「案外千佳とかだったりして」

??「よく来てくれましたね、みなさん」

凛、加蓮「「えっ!? ちひろさん!?」

奈緒「あー、なるほど」

チヒロ「では、とりあえず魔王を倒してきてください。ルミさん」パチンッ

ルミ「はい。王からの選別よ」ホイッ

凛「木の棒……と?」

加蓮「50円玉……?」

奈緒「えっ!? 通貨日本円なの!?」

チヒロ「では、魔王討伐を期待していますね♪」

凛「ちょっと待ってよ!」

加蓮「選別ってこれだけなの!? これじゃあポテトも買えないよ!」

奈緒「諦めろ……ちひろさんが王の時点で……」

奈緒「ド○クエの勇者の気持ちが良くわかったよ……」ガックシ


シンデレラタウン

凛「……で、どうするの?」

加蓮「こんな木の棒で魔王なんて倒せるの?」

奈緒「まぁ、無理だろうなぁ」

奈緒「よっと……」ピッ

メニュー表示中……

奈緒「んー……」

凛「奈緒?」

加蓮「そんなの見てどうするの?」

奈緒「うん。凛は物理攻撃型のキャラクターだな」

凛「私が?」

奈緒「んで、加蓮は多分魔法使い系」

加蓮「魔法?」

奈緒「で、あたしが万能型ってとこかな」ピッ

奈緒「よし、じゃあまずは武器屋に行くぞ」


武器屋

??「おう、よぅ来たな!」

凛「巴が武器屋なんだ」

加蓮「まぁ、イメージ通り?」

トモエ「なんじゃ? 買うのか? 買わんのか?」

奈緒「あー、買う買う。竹のやりあるか?」

トモエ「竹のやりじゃな。ほれ、ここで装備していくかい?」

凛「装備って持つだけじゃないの?」

奈緒「お約束だから」

加蓮「へー」

トモエ「毎度あり!」


シンデレラタウン

奈緒「竹のやりはあたしが使うから、凛はひのきの棒で戦ってくれ」

凛「うん。わかった」

加蓮「ねぇねぇ! アタシは?」

奈緒「予算的に無理だ。諦めろ」

加蓮「えー、せっかくゲームの世界に来たのにー、アタシも何かしたいよ」

奈緒「魔法使い型はレベル上がって魔法覚えない限りは戦えないぞ」

加蓮「えー、つまんなーい」ブーブー

凛「じゃあ、さっさとレベル上げればいいんじゃないかな」

加蓮「なるほど! 凛ってば頭良い~!」

奈緒「じゃあ資金集めも兼ねて外で戦ってみるか」


草原フィールド

奈緒「というわけで最初の地点に来てみたわけだが」

凛「あれは敵なのかな」

加蓮「だと思うけど……」

三人「どう見てもぴにゃこら太だ」

ぴにゃ「ぴにゃー!」ダダダ

奈緒「うお!? 襲ってきたぞ!?」

凛「とりあえずボコれば良いんだよね?」ブンブン

加蓮「ぴにゃだったら殴っても大丈夫な気がするよ!」

奈緒「お前らなんでそんなに好戦的なんだよ!」

ぴにゃ「ぴにゃー!」

凛「せいっ!」ブン

ぴにゃ「ぴ、ぴにゃー……!」

加蓮「あ、凛。棒かして」

奈緒「おいおい、ド○クエなんだから武器の貸し借りは……」

凛「はい。お腹のあたり狙うとよさげだよ」テワタシ

奈緒「え!? 出来るの!?」

加蓮「じゃあいっくよー!」ブンッ

ぴにゃ「ぴにょわぁ!?」

加蓮「あ、なんか柚がぐさーっってする気持ち分かったかも!」

奈緒「なんかぴにゃが可哀想に見えてきた」

凛「奈緒、槍かして。本当にぐさーってしてみようよ」

奈緒「まじか!? あの涙目のぴにゃにまだやんのか!?」

ぴにゃ「ぴにゃ! ぴにゃ!」ウルウル

凛「奈緒、世の中は弱肉強食なんだよ」

加蓮「強くないと生き残れないよねー」

奈緒(ダメだ、こいつらゲームなら何をしても良いと思ってやがる……!)

ぴにゃ「ぴ、ぴにゃ! ぴにゃ!」ドゲザ

奈緒「ん?」

凛「あ、ぴにゃが負けを認めたみたいだね」

加蓮「勝ったら戦利品が貰えるんだよね。ゲームだと」

奈緒「まぁ、経験値とかお金はもらえるな、確かに」

凛「ほら、飛んでよ。もっと持ってるでしょ?」

加蓮「この程度で満足するわけないでしょー?」

奈緒(た、ただのヤンキーじゃねーか!)

ぴにゃ「ぴ、ぴにゃぁ……」スッ

凛「ん? 宝箱?」

奈緒「ドロップアイテムじゃないか?」

加蓮「ドロップアイテム?」

奈緒「敵を倒すとたまにアイテム落とすんだよ」

凛「へぇ……」パカッ

 編み棒

加蓮「……」

凛「……」

奈緒「……」

凛「ごめんね、ぴにゃ……」

加蓮「ちょっと気が大きくなってたみたい。ごめんね」

ぴにゃ「ぴにゃぁ……」ウルウル

奈緒(柚のぐさーが相当トラウマになってたんだなぁ……)

 ぴにゃこら太を撃破した!

 テレレッテテテーン♪

奈緒「お、レベル上がったみたいだな」

凛「みたいだね……! 力が湧いてくるよ!」ゴゴゴ

加蓮「これが……魔法!」シュインシュイン

奈緒「そんなに実感できるのか?」

凛「奈緒は感じないの? この内側から溢れ出てくる力……!」

加蓮「どれだけ頑張っても溢れ出るよ……!」

奈緒「えー……? そんなにか?」

奈緒(おかしいな。ぴにゃがチュートリアルならレベルなんて上がっても1か2だと思うんだけど……)メニューヒラキ

奈緒「」

 リン  Lv99

 カレン Lv99

 ナオ  LV01

奈緒「な、なんであたしだけ1のままなんだよ!」

凛「あれじゃない? 奈緒は戦闘に参加してなかったし」

加蓮「あー。じゃあ仕方ないよね」

奈緒「というかおかしいだろ!? なんで一回の戦闘でいきなりレベルが99になるんだよ!」

凛「晶葉のミスじゃない? それかテストプレイだから難易度低いとか」

加蓮「ねぇ! 見てよ! イオ○ズン使ったら山が吹き飛んだよ!」

奈緒「難易度低いにも程があるだろ! あと加蓮は無駄にイ○ナズンを使うな!」

凛「今なら魔王も倒せる気がする……」グッ

加蓮「だね。今の私達に敵は居ないよ!」グッ

奈緒「じゃあさっさと魔王倒して出よう……疲れたよ……」

凛「ゲームは1時間以上休憩しないと駄目だよ?」

加蓮「もう、奈緒ってばアタシよりも体力ないんだから」

凛「じゃあ、奈緒のためにもさっさと魔王を倒そうか」

加蓮「じゃあ一度町に戻って情報収集しようよ」

奈緒「もう好きにしてくれ……」トボトボ



シンデレラタウン

ヒナ「魔王っスか? 申し訳ないっス……外でないもので……」

ヒナコ「魔王ですか……? むふ……むふふ……」

アツミ「魔王の脅威よりもお姉さんたちのお山の胸囲の方が……」


奈緒「駄目だ……何一つ有益な情報がない……」グテ

凛「でも分かったこともあるよ」

加蓮「うん。魔王の脅威にさらされてるわりにこの町は平和みたい」

凛「こういう時はどうするものなの?」

奈緒「あー、多分どっかでフラグを立てないとイベントが進まないんだと思う」

加蓮「フラグ?」

奈緒「特定の条件を満たさないといけないんだよ。こういう場合のお約束だと、特定の誰かから話を聞いたりするんだけど……」

奈緒「ん?」

凛「どうしたの?」

奈緒「あれ……」ユビサシ

加蓮「穂乃香ちゃん……?」

凛「あんなにキョロキョロしてどうしたんだろ」

奈緒「後つけてみるか」


良い感じの木の陰

ホノカ「……」コソコソ

ホノカ「お待たせしました……今日のご飯ですよ」

奈緒「何してんだ?」ノゾキコミ

ホノカ「なっ! い、一体誰ですか!? ああああ! 見ないで! 見ないでください!!!」

凛「見ないでって言われても」

加蓮「もう見ちゃったし……」

奈緒「ぴにゃこら太……?」

ぴにゃ「ぴにゃー」

ホノカ「やめてください! この子は良い子なんです!」ダキカカエ

ホノカ「あなた達もユズみたいにぴにゃをぐさーってするつもりなんでしょう!?」

ぴにゃ「ピニャピニャ、ボク悪いぴにゃこら太じゃないよ……」プルプル

奈緒「あ、このぴにゃはあのス○イム枠か」

奈緒「となると……」ズイッ

ホノカ「や、やめて! 近寄らないで!」ブルブル

奈緒「大丈夫だから。ただ、ちょっとそのぴにゃと話がしたくてさ」

ぴにゃ「ぴにゃぁ……?」


ぴにゃ「魔王がどこに居るかって……?」

奈緒「ああ、魔王倒さないと話が進まなくてさ」

ぴにゃ「魔王はすぐ身近にいるぴにゃ! 見ると良いぴにゃ! あの城のてっぺ……!」グサーッ

??「ふふ。おしゃべりなぴにゃこら太はぐさーってしてあげるわ!」グサー

ホノカ「ぴ、ぴにゃこら太―!」

加蓮「誰!?」

奈緒「穂乃香は下がって!」

凛「その声……! 瞳子さん!?」

トウコ「あら……? 私の事を知っているのね?」

トウコ「でも、どうでもいいわね。 どうやらそこのあなた達は知っちゃいけない事を知ってしまったみたい……」

トウコ「だから消してあげるわ」

 デデデッデー♪

凛「BGMが……!」

加蓮「変わった……! やるしかないんだね!」

奈緒「お前らノリノリだな!」

トウコ「おしゃべりしている暇があるのかしら?」

凛「うん。ドラ○エは!」

加蓮「ターン制だからね!」

奈緒「お前ら本当はドラク○大好きだろ」

トウコ「でも先手は私よ!」

凛「あ、そうだ」

トウコ「どうしたの?」

加蓮「さっきあっちでプロデューサーさんが瞳子さんの事、呼んでたよ」

凛「なんでも、大事な話があるって言ってたっけ」

トウコ「えっ……? プロデューサーさんが?」

トウコ「ちょ、ちょっと行ってくるわね!」タタタ

奈緒「もう何も言うまい」

ホノカ「ぴにゃこら太……!」

加蓮「あー、ベ○マ!」

ぴにゃ「ぴ、ぴにゃ……?」ムクッ

ホノカ「ぴにゃこら太―!」ギュッ

凛「さて、じゃあぴにゃこら太も元気になったし、行こうか。魔王の城へ!」

加蓮「腕が鳴るね」

奈緒「あたしはもう置いてきぼりだなぁ……」


魔王城改めシンデレラキングダム城

奈緒(こうして冒頭に戻るわけです)

奈緒(あ、あたしは一度も戦闘に参加出来てません。凛と加蓮が強すぎます)

奈緒(しかも凛はギ○スラッシュの名前を勝手にアイオライトブルーに変えています)

奈緒(加蓮は加蓮でどこで見つけてきたのか、やま○この帽子を装備しているのですごい勢いで魔法を使っています)

凛「ふぅ。そろそろ最深部だと思うんだけど」

加蓮「杏ちゃんが逃げるときにくれたハピハピキャンディももうすぐなくなるよ」

奈緒「あれってMP回復だったのかー。だから加蓮はそんなに魔法を使えてるのかー」

??「よくここまでたどり着いたわね」

??「で、でも、ここから先は行かせないわよ……!」

凛「あ、留美さんに」

加蓮「美優さん!」

奈緒(わー、なんかすげぇ露出度高いかっこだなー)

ルミ「まさかここが魔王城だと見抜く勇者が居るなんて思いもしなかったわ」

ミユ「だからやめましょうって言ったんですよ……」

ルミ「でも、これ以上は進ませないわ」

ミユ「これもお仕事なの……ごめんね!」

凛「ふーん……」

加蓮「ここにあの二人がいるって事は、この先にちひろさんが居るんだよね」

奈緒「たぶんなー」

ルミ「何をぶつぶつ言っているのかしら?」

凛「ねぇ、留美さん」

ルミ「? なにかしら?」

凛「さっき、城の外で猫が日向ぼっこしてたよ。気持ちよさそうに喉をゴロゴロ鳴らして」

ルミ「なっ……!」

凛「今行けばまだ見れるんじゃないかな? あんなに無防備な姿、そうそう見れないと思うけど」

ルミ「……ミユ。 あとは任せたわ!」ダダダ

ミユ「え!? ちょっと! ルミさん!?」

加蓮「ねぇ、美優さん」

ミユ「な、何かしら?」

加蓮「その恰好。相当露出してるけど恥ずかしくない? 水着よりも布面積少ないみたいだけど……」

ミユ「え……?」ジィー

ミユ「っ……///」

ミユ「こんなんじゃお嫁にいけません……!」ダダダ

凛、加蓮「「っし!」」グッ

奈緒「うわぁ、平和的解決だぁ」


シンデレラキングダム城 玉座の間

チヒロ「まさか、私の正体を見破るとは……」

凛「観念してもらおうか」

加蓮「今のアタシ達に勝てるなんて思わない方が良いよ、ちひろさん」

奈緒「早く帰りたい」

チヒロ「ふふっ♪ そう言ってられるのも今の内だけですよ♪」パチンッ

凛「なっ……」ガクッ

加蓮「そんな……力が……」ガクッ

奈緒「えっ!?」

凛「くっ……! アイオライトブルー!」

 しかしMPが足りない!

加蓮「メ○ゾーマ!」

 しかしMPが足りない!

奈緒「あー、MP吸い取る系なのか?」

チヒロ「ふふっ♪ この玉座の間ではMPを使った攻撃は一切できません♪」

チヒロ「これがどういう事かわかりますか?」

チヒロ「あなた達の主力である、魔法も特技も使えません! 回復も出来ません!」

チヒロ「あなた達は敗れる運命なんですよ!」

凛「そんな……!」

加蓮「一体どうしたら……!」

奈緒「レベルを上げて物理で殴ればいいなんて単純な……」

チヒロ「単純? でもあなた達が出発してから5時間も経っていないんですよ?」

チヒロ「そこまでレベルがあがるわけが……」

凛@Lv99「ふーん。 そういうことか」ブンブンッ

加蓮@Lv99「あ、ぴにゃが落とした編み棒ってアタシも装備出来たよね?」グッグッ

奈緒@Lv1「諦めてください」

チヒロ「そんな……! そんなばかなぁ!」グサーッ

チヒロ「きゃあああああ……!」


ピカッ……!

奈緒「はっ!?」

凛「ん……」

加蓮「ここは……!」

晶葉「まさか……! まさか魔王を倒したのか!?」

凛「まぁね。私達にかかればあのくらいならどうってことないかな」

加蓮「うん! 楽しかったよ!」

晶葉「バカな……わずか5時間でクリアなんて……!」

奈緒「晶葉、多分経験値ミスってる。チュートリアルでレベルカンストしたぞ」

晶葉「な、なんだと!? そんなバカな……本当じゃないか……!」

奈緒「あと、出てきた人にちゃんと許可とったか? なんか配役が適当だった気がするが……」

晶葉「許可は取っていないな。あと、配役はちひろさん以外ほとんど適当だ」

凛「あ、やっぱり」

加蓮「ねぇ、どうしてちひろさんが王様で魔王だったの?」

晶葉「○ラクエの王様は非常にケチでな。勇者に50Gとひのきの棒しかくれないんだ」

晶葉「それを見て助手が『まるでちひろさんだな』なんて笑っていたからな。アイデアを頂いた」

ちひろ「へぇ……? 50Gしかあげない王様が私のようですか……」

奈緒「!?」

奈緒(やばい……!)コソコソ

加蓮「じゃあ魔王は?」

凛「あ、あれかな。鬼! 悪魔! ちひろ! ってやつ」

晶葉「うむ! まさにそれだ! 助手が『ラスボスは常にちひろだと思って回してる』と言っていたからな!」

ちひろ「へぇ……ラスボスですかぁ……ふーん……」

凛「!?」

加蓮「!?」

晶葉「っ!」ダッ

ちひろ「まぁまぁ、こっちでゆっくりお話ししましょう……? ね?」ガシッ

 ギャアアアアアアア……!

奈緒「無事に逃げ出したあたしが聞いたのは三人の断末魔の悲鳴だった」

奈緒「次の日に事務所に行ったら知り合いに似たアルファベットのPのようなものの残骸が転がっていたが、よくよく考えたらアルファベットのPに知り合いはいないので気のせいなのだろう」

奈緒「あ、あと、あの機械は晶葉が言うには致命的な欠陥が見つかったらしく、稼働はしていない」

奈緒「致命的な不具合とやらが直ることがあれば稼働するのかもしれないが、いつになるかはまったくの未定である」

End

以上です。

頭を使わない話を書きたくて勢いだけで書きました。
なんか色々ごめんなさい。

ここに登場するちひろさんに対する評価は架空の物であり、実際の千川ちひろさんは女神であり、天使であり、唯一無二の人類が愛すべき存在です。
60ガシャで輝子を引かせてくれたんですから、間違いない。

奈緒ガシャの傷も大分癒えてきた気がします。加蓮、輝子をさっくり引いているのでこれはそろそろ奈緒の流れでしょう。

では、お付き合いいただけましたら幸いです。依頼出してきます。

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