【艦これ】とある整備士の話 (7)

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誤字や脱字は大目に見てやってください。


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ここはとある鎮守府。
提督は若くして数々の功績を上げ、艦娘からの信頼も厚い好青年であった。
今も遠征から帰ってきた艦娘達を迎えに港まで出向き、なにやらしゃべっているようだ。

「皆疲れただろ?ゆっくり休んでくれ」

彼がそう言うと、艦娘達は出迎えに来た提督にお礼を言いつつ、艤装を外して自分達の部屋に戻っていった。

出迎えに来た提督も執務室に戻ったころ、整備士である男は工厰の隅で少し遅めの昼飯を食べていた。彼は食事を中断されたことも少し残念に思いながらも、仕事が来たことを悟り立ち上がった。
「……冷めない間に終わらせたいな」

「はい ちゃちゃっと片付けてご飯食べるです 我々もお腹すいてるです」

彼の声に答えたのは妖精さんと呼ばれる存在であった。

妖精さんとは、未だにその存在がどういうものなのか解明されていない謎の存在である。突如人類の前に現れ、現在人類の天敵である深海棲艦に有効な武器、そして艦娘を我々に提供してくれている。普段は鎮守府内をうろうろとしているが、いざというときには傷ついた艦娘の艤装を修理し、兵器の開発まで行ってくれる頼りになる存在である。

整備士とはその妖精さん達のいわば助手となる職業である。しかし残念なことに、艤装の修理や開発は妖精さん達が行う、という認識が艦娘達や一般人にはあまり彼ら整備士の存在は知られていない。そのためか整備士を希望する人間は多いとは言えず、この鎮守府で働く彼のような存在は珍しいと言えた。

ーー
彼と妖精さん達が仕事を終え、悲しげな表情で冷めた昼飯を食べているころ、普段ほとんど人の寄り付かない工厰の扉が勢いよく開かれた。
そこに居たのはかなり過激な格好をし、泣きそうになりながらどこか愛嬌のある機械を抱き締める少女の姿だった。
彼はその少女の顔と一度見たら忘れないであろう彼女の服装を見て、島風という駆逐艦であると認識した。

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