にこ「穂乃果は8月だっけ？」

穂乃果「そう！8月の3日！穂乃果が一年でクリスマスの次に楽しみな日だよっ！」

にこ「あー…確か、アンタにはあげたじゃない」

穂乃果「……そうだっけ？」

にこ「とびきりのデコピンを」

穂乃果「……にこちゃんのいじわる」

にこ「ごめんごめん、冗談よ」

穂乃果「今日もお弁当分けてくれたし……いいよ、許したげる」

にこ「ふふっ、それはどうも」

にこ「それで、話は戻るんだけど……」

穂乃果「海未ちゃんの喜びそうなプレゼント？」

にこ「ええ。やっぱり私としてはひとつ料理の腕をふるってやりたいと思うのよね」

穂乃果「うーん……食べ物だったら……」

穂乃果「お饅頭とか？」

にこ「それはアンタのプレゼントでしょ」

穂乃果「えへへ、分かった？今年も海未ちゃんにプレゼントするんだ！」

にこ「はいはい……夫婦自慢はそこそこにね」

穂乃果「でもねでもね！今回のは力作なんだよっ！お父さんにも手伝ってもらったし！」

穂乃果「にこちゃんも試食してみてよ！」

にこ「……まぁ、試食ぐらいなら」

穂乃果「本当！？にこちゃんだーいすきっ！」ｷﾞｭｯ

にこ「うぐぐっ……痛い！近い！軽々しいわよっ!」

穂乃果「えへへ…」

にこ(柔らかい……)

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穂乃果「でも、意外だなぁ……にこちゃんが海未ちゃんにプレゼントするなんて」

にこ「まぁ、日頃のぶんの感謝ってやつよ。」

穂乃果「感謝？」

にこ「海未はアイ活にも人一倍真剣だし、責任感も強いし。何よりしっかりしてるのよね。……どこぞの穂乃果とは違って」

穂乃果「あはは、海未ちゃんと同じ事言ってる」

にこ「……海未が何か言ってたの？」

穂乃果「ん？なんかね、この前…」

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海未『穂乃果は責任感が足りなすぎです!にこを見習ってください!』

『にこはスクールアイドルにも人一倍真摯ですし、1年生の面倒もよく見ていますし…とてもしっかりしているんですよ』

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穂乃果「って……」

にこ「ふーん……」

穂乃果「あと、少し前にも『あの衣装を着たにこは特に可愛らしいですね。よく似合っています』って、言ってたかな」

にこ「……海未は真顔でそういう事言うのよね」

穂乃果「うん、海未ちゃん天然だねぇ」

にこ「あんたに言われたくないわよ……」ｶﾞﾁｬ

海未「こんにちは、にこ、穂乃果」

にこ「う、海未！？」

海未「はい。用事が終わったので部室に来てみたのですが……もしかして、私の話をしていましたか？」

にこ「ま、まぁ……ちょっとね」

穂乃果「うん!あのね、にこちゃんと海未ちゃんのお誕生日プレゼントについて話してたんだ！」

にこ「ちょ、ちょっと穂乃果……！そういうのは伏せておくもんでしょ！」

海未「そうでしたか……。ふふっ。にこ、穂乃果、ありがとうございます」

にこ「……ああもう、こうなったら直接聞くわ！」

にこ「海未！」

海未「は、はいっ！？」

にこ「アンタ、誕生日に何が欲しいわけ！？」

海未「な、何……と言われても」

にこ「何かあるでしょ？アンタの欲しいもの。やりたい事だっていいわ」

海未「私は……」

◆3/15

穂乃果「ねえねえこれ！海未ちゃんの為にお饅頭作ってきたんだよ!」

海未「これは……去年までとはまた違って、美味しそうですね。ありがとうございます、穂乃果」

にこ「私も手伝ったんだから。美味しいに決まってるわよ」ｸｲｸｲ

海未「ふふっ、にこと穂乃果の合作でしたか。なんだか可笑しいです。後でゆっくり食べさせてもらいますね」

にこ「なんて言ってる間に、結い終ったわよ」

海未「で、出来ましたか……」

にこ「ほら、手鏡」

穂乃果「うわあ!海未ちゃん、そのツインテールすっごく可愛いよ!」

海未「そ、そうでしょうか……」

にこ「なんて言いながら嬉しそうじゃないの。ま、にこが特別にアレンジしてあげたんだから当たり前なんだけどねっ」

海未「ありがとうございます、にこ。にこのツインテール、ずっと可愛らしいと思っていました」

海未「だから、こうして結ってもらって。私は、本当に幸せです」

にこ「ふふっ」

にこ「……海未。お誕生日おめでとう」

◆おわり

以上です。ありがとうございました。

乙乙

なんだこれ

お、乙