生徒会長「じゃあ今度の土曜日ね♪」(48)

男「会長にケーキバイキングに誘われてしまった」
男「しかもおごり」
男「普段お世話になってるからケーキおごるぐらいは良いんだけども、理由が釈然としないなぁ」
男「いくら着がえを覗いてしまったからって、アレは不可抗力だろうに」
男「生徒会室で着替えてるなんて誰が思うんだよ」

会長に生徒会に誘われて半年

最初は色々と戸惑うことばかりだったが

周りのみんなに支えられて何とか今日までやってこれた

中でも会長にはお世話になりっぱなしで頭が上がらない

会長は才色兼備、容姿端麗で人望もある完璧超人

のはずなのだが…

着替えを(偶然!)見られてしまったりと

どこか抜けたところがあるんだよな…

男「まぁ、そこが可愛いし、役得でもあるんだけどね」

男「なんだかんだで土曜日、楽しみだな~」

生徒会長宅

会長「男君を誘っちゃったー///」

男君を生徒会に誘って半年

最初は頼りなかった彼が今ではあんなに頼りがいのある人になるなんてね!

そんな男君に惹かれちゃう今日この頃

でも男君は奥手で、こっちが隙をいくら見せてもなんにもしてこない。正直自信を無くしちゃいそうなレヴェル

だから男君に意識してもらうために強硬策に出たのです!

会長「着替えをわざと覗かせてそれを口実に誘うなんてはしたなかったかな…」

会長「でも、男君と二人きり…」

会長「これがデートだって男君気づいたかな…」

会長「しかもあそこのケーキバイキングは…キャアア///」

会長「土曜日が楽しみだな…」

そんで土曜日

会長「お・と・こ・く・ん?」ビキビキ#

男「ひゃい!?」

会長「どうして?」

男「どうして、とは?」

会長「どうして、こんなに大所帯になってるのかしら」

男「大所帯って、二人増えただけじゃないですか」

会長「だからって、なんで副会長と妹ちゃんをつれてきてるのよぉぉぉ!」

副会長「金曜日の男君はやたらそわそわしてたわ
あんまりに怪しいから聞いてみたら…
会長だけに美味しい思いはさせないわよ」

妹「昨日様子のおかしい兄さんを問いただして吐かせたんです。よりにもよってあのお店なんて…」

会長(二人きりのデートがぁっ!それにこの二人もあの噂を知ってる?)

妹「前から行きたかったのにずるいです!しかも兄さんとなんて!」

会長(違う!妹ちゃんは男君を取られたくないのとケーキが目当てなだけ!だけど副会長は…)チラッ

副会長「ほんと、あのケーキバイキングを選ぶなんてねぇ?」ニヤリ

会長(気づいてる!?)「な、なによ」

副会長「べつにぃ?私も前から行ってみたかっただけよ?」

会長「くそぅ」ジロッ

副会長「フフッ」ジロッ

男(あぁ…二人の間に不穏な空気…)「ま、まぁまぁ二人とも!こんな寒い外にいつまでもいたって仕方ないし、早くお店に行きましょうよ!」

ケーキバイキング

会長(副会長があの噂を知っている可能性がある以上)

副会長(ヘタに動くと邪魔をされるだけだわ)

会長・副会長(なら、まずは様子見!)

妹「わーい♪この苺ケーキおいしー♪」

会長(現在、妹ちゃんは苺ケーキ、副会長は抹茶ロール、男君はモンブラン、私はチーズケーキ…誰もまだあのケーキに手を出していない。ひとまず安心かな)

男「ん?妹、頬にクリーム付いてるぞ」

妹「え、こっち?」

男「違うこっちだよ」

妹「んっ…///」

男(ハンカチハンカチ、あれないな。まぁいいか)ペロッ

会長(なっ????!!!!)

会長「ちょ、ちょっと男君?なんで舐めるのよ!」
(汚い!流石妹汚い!あれが天然か!)

男「なにか変でしたか?ハンカチなかったし、別に家族なんだし?」

副会長「そうよ会長、なにもおかしくないわ」

会長「そういうあなたも口の周りにわざとクリームをつけない!」

副会長「さ、男君?私のクリームも取ってくれない?もちろん、直に、舌で良いわよ」

男「ふ、副会長///」

会長「誰がさせるか!」ハンカチデヌグウ

副会長「んぐっ…チッ」

妹「ケーキ無くなったから取ってきますねー」

男「あ、俺も行くよ」

副会長「なかなか譲らないわね」

会長「あなたもね」

副会長「フフッ、あなたがライバルとは、手ごわいわ。でも諦めなんかしないわよ?初恋だもの」

会長「私だってそうなの。負けないわ」

フフフフフッ  オホホホホ

男(また空気が!?)「た、ただいま戻りましたー」

妹「たくさんとってきましたよー♪」

会長「っ!?男君!」

副会長「なんでそのケーキを!?」

男「ん?ああ、このザッハトルテがどうかしましたか?」

妹「ああ!?思い出しました!友達から聞いたこのケーキ屋さんのザッハトルテの噂!」

男「噂?」

妹「知らないの兄さん!ここのザッハトルテは1つを男女二人で食べると
永遠に結ばれ、幸せになれるって言われてるんですよ」

男(初めて聞いたぞ…)

会長(そう、私はこのケーキを男君と食べるつもりだった…)

副会長「で?男君。君は誰と食べるつもりでとってきたのかしら?」

男「え?ひとりd」

副会長「もちろんわたしとよね?」アーン

会長「違うわよ、今日は本当は私と来るつもりだったんだから、私とよね?」アーン

男「えーっと、そんなに食べたいのなら二人ともに…」

会長・副会長「それはダメ(よ)」

(ど、どうしよう。なんか二人から一人を選ばなきゃいけない雰囲気に…。
この空気を脱するにはどうすれば)

会長「男くーん」アーン

副会長「はやくー」アーン

男(そうだ!)「ぼ、僕は、妹と半分こしようって言ってたんです。な、妹!」
(話を合わせてくれ妹よ!)

妹「ふぇ!?えぇっと///兄さんは私を選ぶんですか///」

男(あれなんかおかしい)

妹「兄さんがどうしてもって言うなら///でも私たち兄妹ですし///キャアアア///」モジモジ///

男「ちょ、妹、何言ってんだよ」

副会長「ふーん、男君は妹ちゃんをとるのね…」ジト

会長「男君!?実の妹に手を出すなんて!?覚悟はできてるのかしらぁ」ゴゴゴゴゴ

うらやまけしからん、はよ

続けてくれ

男「僕は無実です!ほら妹もなんか言ってよ!」

妹「昨日は激しかったな///」

会長「昨日は!?」

副会長「激しかった!?」

男「誤解を生むような言い方をするんじゃない!昨日は耳かきをしてやっただけだろ!?」

副会長「耳かき、してあげたのね…」(ワタシダッテ、シテモライタイノニ)

会長「ミミカキデ、ヒザマクラ、ユーアーギルティ」

男「膝枕なんて一度も言ってな、痛い、痛いです副会長!腕に爪が食い込んで…
あ、会長膝はそっちには曲がりませ、逆関節になるぅぅぅ僕はガチタン派なのにぃぃ!!」

男「いてて…酷い目に会った」

会長「君があのケーキを持ってくるからいけないんだよ?」

妹「まぁまぁ、その噂のことなんてちっとも知らなかったみたいですから?」

会長「それより副会長?あなた長いわよ。次はわたしなのに」

副会長「うるさいわよ、今いいとこなんだから♪んっ、あ、そこっ!やさしくしてぇ」

男「耳かきでエロい声出さないでください!」

あの後何故か僕の家でみんなの耳かきをすることになった
妹も昨日してあげたのにせがんできた

男「あれ?もうこんな時間ですか、すいません会長、耳かきはここまでです」

会長「どうして?」

男「今日は親がいないので、晩御飯の用意をしなくてはいけませんし、会長たちもそろそろ門限とか、」

副会長「まって、男君」

男「?」

副会長「今、なんて?」

男「門限は大丈夫、」

会長「その前」

副会長「今日は親がいないとか言ってなかったかしら?」

男「?そうですけど?」

会長・副会長(ッッッッ!!!???)

副会長「きょ、兄妹とはいえ、うら若き男女が、一夜を同じ屋根の下で過ごすってのは、問題があるんじゃないかしら?」

男「僕が妹を襲うわけがないじゃないですかw」

会長(君が襲う気がなくても、)チラッ

妹ニマニマ

副会長(あの小娘はやる気満々なのよ!)

会長(てか妹ちゃんそんなキャラだっけ!?)

副会長(ともかく!)アイコンタクト

会長(ここは男君の貞操の危機!)コクッ

会長・副会長(一時休戦で協力よ!)

会長「あー二人だけだといろいろ大変だよね?」

副会長「そうね、誰かもう二人くらいいた方がいいわよね防犯対策にもなるわ!」

妹「なっ!?大丈夫ですy会長「そういえば明日は日曜で予定ないなぁ!」

副会長「私もなのよ奇遇ね!」

会長「なら男君の家でお泊まり会とかどう?」

妹「でも門g副会長「それいいわね!親に連絡するわ!」

会長「私も…….はいよし!じゃ、男君泊めてくれる?」

男(有無を言わせない目だ)

男「ハァ、強引なんですから…大したおもてなしはできませんよ?」

妹「兄さん!」

男「良いじゃないか、親切で言ってくれてるんだし、大勢の方が楽しいしさ」

妹「そうですけど、、、、うぅ、兄さんなんてもう知らない!」

男「おい妹!……部屋に閉じこもっちゃった」

会長・副会長(計画通り)ニヤァ

会長(とはいえ少し罪悪感。私も二人きりを邪魔された時は腹たったしなぁ)

男「すいません会長、副会長。妹がなんか良く分からない発作を起こして」

副会長「いいのよ。年頃の女の子には色々あるの」

男「色々?」

会長「あなたは知らなくていいの」

男「それじゃ晩御飯作りますね」

副会長「手伝うわ」

会長「私も」

男「お願いします」

会長「何を作るの?」

男「材料的には…オムライスとオニオンスープとサラダかな。妹、卵フワフワのやつ好きだしこれで機嫌治してくれるかな」

副会長「愛されてるわね…」

会長「家族って得なんだね」



男「会長も副会長も流石ですねー。料理上手」

会長「男君も十分すごいよ?」

副会長「フフッ、男君は料理のできる女性は好き?」

男「へ!?あ、はい好きですよ?」

会長「それはつまり…」

副会長「料理のより上手な方が男君の嫁にふさわしいということね…?」

男(あれ、またよく分からないけど、余計なこと言っちまったかな)

妹「それは聞き捨てならないですね!」

男「あ、出てきた」

男「す、すごい!三人の手先が全く見えない!なんでか分からないけど、超人料理大会が始まった!?」

会長「ホワチャアアアァァァァ!」トントントントントン

副会長「アチョォォォォォォォ!」ジャッジャッ

妹「アタタタタタタタタタァァァ!」グツグツ

男「アァ、ボクハミマモルコトシカ・・・いやサラダつくろう」

ドンッ!

会長「さぁ男君!」

副会長「食べ比べよ!」

妹「兄さん早く!」

男(どうしてこうなったどうしてこうなった)

男「そ、それじゃあまずは妹から…いただきます」パク

妹「私のはグラタン風オムライスです!」

男「ふむ、程よく焼き目のついたチーズの香りが食欲をそそられる。そして、これは!?
さつまイモ!?さつまイモがホワイトクリームの中に!いや?だがこれは…なんということだ。
さつまイモの程よい甘みが思いのほか濃い目に味付けられたケチャップライスにあう!
イモでかさまししたぶん満腹感もすごいぞ!?年頃の男の食欲のことも考えている!!
妹がこんなに料理ができる娘になったなんて兄さん感激だぁぁぁぁ!」クチカラビーム

会長「男君キャラ変わってる…」

妹「兄さん料理好きですから」ムフー

男「これだけできるなら普段からもっとやって欲しいんだけどな」ボソッ

妹ギクッ「つ、次いこう!次!」

会長「私の番!」

男「会長のオムライスは中華風の餡がかかってるね。
それと、卵に葱と、木綿豆腐?………素晴らしい。
卵は少し固めだが、触感が飽きない!
そして、ライスもケチャップのものではなく、
胡麻高菜チャーハン風にし、餡の味を邪魔しない!
これはまさに洋中華!異色のコンビが手を組んだぁぁ!」

会長「な、なかなかの高評価よね」

副会長「次はわたしね」

副会長「わたしはこれよ」コトッ

男「一見、何の変哲もないオムライスだがこの香りは!?」

副会長「そう、ガーリックライスのオムライスよ!」

男「それだけじゃない!卵にまでチューブのニンニクが練り込まれている!
そして、ガーリックライスの中にはニラ、黒ゴマ、これはウナギか!?精のつくものがたんまりと!?」

副会長「男君に精をつけてもらい、嫁にしてもらった暁には
たんまりと可愛がってもらう、二段重ねの作戦。フフフ、我ながら策士ね。」

会長「でも味は犠牲になってない?」

副会長「多分大丈夫じゃない?そしてこちらがスッポンのから揚げよ」

会長「ちょ、オムライス以外を出すのはズルイ!」

妹「というか、スッポンなんてうちありましたっけ?」

副会長「家から取り寄せたわ」

妹「エエエエェェェェェ」

男「うまいうまいうまいうまいうまうっ!?」

会長「男君!?どうかしたの!?」

妹「いけない!三人前のオムライスを食べて
さらにあんなに一辺に精のつくものを食べたから…」

会長「鼻血出して気絶してるわ…」

副会長「リバースしなかったのがせめてもの救いね」

会長「言ってる場合か!あなたが止めみたいなもんじゃない!ともかく男君をベッドへ運ばないと!」

妹「ティッシュティッシュ!」

男「うっ…うーん?」

会長「気が付いた!?」

男「ここは?…そうか料理比べで…」

会長「二時間も気を失ってたんだよ!?」

男「そうなんですか…って、あれ?、
パジャマ!?どうやって着替えさせたんですか!?」

会長「それは///////」

男「」

会長「だ、大事なところは見てないからね!」

男「なら、よかっ、た?」

会長「それより、ごめんね!私が悪乗りしたから…」グスッ

男「謝らなくていいですよ、加減せず食べ続けた僕にも非はありますし、楽しかったですから」

会長「男君はやさしいね…」

男「そうですかね?」

会長「そうだよ///………でも時々それが嫌い」

会長「今日だって、本当は私たちだけで行くつもりだったのに、二人を連れてきちゃうし…」

男「え?それって…」

会長「それも、嫌い。ここまで言わせて分からないふりは無しだよ?」

男「か、会長///」

会長「///」

会長「返事、欲しいな//」

男「僕は、会長のことが、大好きです」

会長「////」チュッ

男「!?」

会長「しちゃった///」

男「///」チュッ

男「今度は僕からです//」

会長「男クン///」

副会長と妹は?

ドアドーン

副会長「はーいそこまでー。私たちがタオルの水取り換えてる間にラブコメしなーい」

妹「にーいーさーん?心配したのに…フケツ」

男「」

会長「」

副会長「抜け駆けをした副会長には罰を与えましょう」

会長「うわ、やめて、離して!」ズルズル

妹「お風呂で隅々まで洗っちゃいましょうか」

副会長「あと男君?」

男「?」ビクッ

副会長「略奪愛、狙っていくけど、良いわよね?」

妹「あ、ずるいです。兄さーん!私も狙いますよ―」

副会長「さ、行くわよ会長?たっぷり可愛がってあげる」

会長「イヤアアアア」バタン

男「略奪愛って…えぇ!?」

男「なんというか、慌ただしい一日だったな…」

男「最後には、初めての恋人までできたし///」

男「疲れた…眠いな…。お休み、会長」


妹「わー!会長胸おっきい!」モミモミ

副会長「これで男君を誘惑したのね」サワサワ

会長「二人ともやめっ、んっ、んあっ、らめぇぇぇ」

生徒会長「じゃあ今度の土曜日ね♪」 完

読んで下さった方、支援してくれた方、
ぐだぐだな文章に長々とお付き合いいただきありがとうございました
本当は副会長の告白とかも書くつもりだったんだけど、
お腹減ったので今日はここまでにします

もしかしたら明日にでも日曜日編を書くかもしれませんので、
その時は宜しくお願いします

お疲れ。続き楽しみにしとく。

おつ

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