シブリンピック (117)

のんびりだらだら投下していきます
キャラ崩壊・捏造設定アリ

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458010626

-夕刻、某芸能プロ地下室-

渋谷凛「………………」

島村卯月「……………」

北条加蓮「……………」

多田李衣菜「…………」

佐久間まゆ「…………」

白坂小梅「……………」

三好紗南「……………」

橘ありす「……………」

荒木比奈「……………」

本田未央「……………」


未央「えー…皆様、お集まり頂いたようですので…」

未央「本日の『シブリンピック』、開催の挨拶をさせて頂きます」

未央「今回、議長を務めさせていただく、本田未央でございます」

未央「皆さま、よろしくお願いいたします」

\パチパチパチパチパチ…/

凛「………………………」

未央「ありがとうございます」

未央「えー…本日は記念すべき100回目の開催と言う事で」

未央「栄えあるゲストとして、渋谷凛さんにご来賓賜りました」

\パチパチパチパチパチ…/


凛「…ねえ」

未央「はい、なんでしょうか、渋谷さん」

凛「なんなのこれ」

凛「卯月に呼ばれて来たけど…なんなのこれ」

未央「そうです。本日ゲストを連れて来て下さったのは島村卯月さんです」

未央「皆さま、島村さんに盛大なる拍手を」

\パチパチパチパチパチ/\パチパチパチパチパチ/\パチパチパチパチパチ/

卯月「えへへっ…頑張りました♪」ブイッ

凛「天使か」

凛「…そうじゃない。なんなのこれ」

凛「使われなくなった地下室に雁首揃えて」

凛「『シブリンピック』ってなんなの」

凛「納得のいく答えを聞かせて」


比奈「『渋谷凛的言動定例報告会』。通称『シブリンピック』っスよ」

凛「何言ってるの?」

李衣菜「4日に一回、こうして某プロジェクトルーム跡地に集まって…」

ありす「渋谷さんの言動を報告し合い、共有する事を目的としています」

凛「何してくれてるの」

凛「頻度高過ぎでしょ。暇か」

未央「それでは…時間も押していますので、早速進めていきたいと思います」

凛「待って。全然納得できない」

未央「それではまずは議長である私から、本日最初の報告をさせて頂きます」

未央「あれは…以前、南国の海で仕事をした時の事です…」

凛「帰る」

まゆ「逃げないでよ」ガシッ シュルシュル

凛「離せェ!」


-浜辺-

塩見周子『青い空。眩い陽射し。白い砂浜。澄み切った海』

未央『…絶好のロケーションですなぁ…プライベートで来たかった…』

卯月『撮影の後、結構時間あるそうですから…』

凛『海だーーーーーー!』

卯月『え?』クルッ

凛『…え?』

未央『え?』

凛『え…いやその、こういうトコに来たら、やるものなんじゃ…』

周子『凛ちゃーん?』ニヤニヤ

凛『え、あ、その…』

未央『むふふ…しぶりーん♪』

凛『な、無かった事に…』

未央『海だーーーーー!』

周子『海だーーーーーー♪』

卯月『海ですーーーーー!』

凛『や、やめてよ、もう…///』カァァア


未央「…………以上になります。いかがでございましょうか」

\パチパチパチパチパチ…/

凛「うぅ…///」

卯月「………………」

加蓮「ふーん。まあ悪くないかな」

加蓮「普段はちょっとクールで気取ってるように感じるけど」

加蓮「夏の日差しにアテられて、テンション上がっちゃって」

加蓮「…15歳。歳相応にはしゃいじゃう姿…」

加蓮「まるで蒼い穹と碧玉の渚のような爽やかさを感じるよ」

加蓮「『セルリアンブルー賞』が妥当かな?」

\異議なし/\異議なし/\異議なし/

凛「えっなんなのそれ?金銀銅じゃないの?」


紗南「それじゃあ議長さんに、メダルを進呈しちゃうよっ」スッ

未央「…皆様、ありがとうございます、ありがとうございます…」

小梅「…議長さん…あの子が、『アレ』やって欲しいって…」

未央「…わかりました。では失礼して…」メダルカミッ

\ブラボー/\オー/\ブラボー/

凛「茶番やめてよ。助けて奈緒」

卯月「奈緒ちゃんは、前回のレギュレーション違反でお手付きです」

凛「アッチ側だった。何やったの奈緒」

加蓮「コバルトブルー賞まで狙えたんだけどね。欲を出しすぎちゃって」

凛「メダルの基準がわかんないよ」

こんな感じで取り留めのない妄想を供養していきたいと思います
また後ほど


未央「それでは次に発表したい方。挙手をお願いします」

紗南「ハイハイ!次はあたしだよ!」ノ

未央「ハイ早かった。それでは三好さんお願いします」

凛「苗字で呼ぶの違和感あるからやめて」

紗南「みんな、ポケ●ンは知ってるよね!」

\知ってるー!/

紗南「勿論あたしだって大好きなんだけど」

紗南「この事務所にはもう一人、隠れファンがいたんだよ…」

-某プロジェクトルーム-

凛『(鼻歌)~~~…♪』ピコピコカチカチ

紗南『凛さんゲームやってるの!』ヌッ

凛『うわっ!?』サッ

紗南『隠す事ないじゃん!ねぇねぇ!3●Sだったよね!ソフト何!?』

凛『うっ…その、ポ●モンなんだけど…』

紗南『凛さんもポケモ●やるんだ!アタシも丁度持ってるよ!対戦しない!?』

凛『対戦とかはちょっと…そんなにやり込んでるわけじゃないし』

紗南『んー…そっか。まあ無理強いはよくないよね…』

紗南『でもちょっと話そうよ!好きな子とかパーティの事とか』

凛『う、うん…』


紗南「…で、その時の渋谷さんの手持ちがこちら」

『ル●リ』『マリ●』『マリ●リ』『ホエル●』『タマ●ラシ』『ミ●ゴロウ』

比奈「実用度外視でスねぇ」

凛「べ、別にいいじゃない…!」

卯月「…………」

紗南「『こっちのバージョンラティオス出ないじゃん!なんで!』とのことなので」

紗南「余ってるのをあげたら、すごく喜んでくれたよ!」

\Good Job/\Good Job/\Good Job/

紗南「ありがとうございます!」

凛「だっておかしいじゃない。なんで赤い方が出るの?詐欺だよアレ」

卯月「欲しが凛ちゃん!」

凛「変な呼び方しないで!?」


比奈「ふーん…まあ悪くないんじゃないっスか?」

比奈「つよい●ケモン よわいポケモ● そんなの ひとの かって」

比奈「その精神が如実に現れたエピソードでスね」

比奈「あと可愛い系の子ばっかりなのも個人的にポイント高いっス」

比奈「どうっスか、議長」

未央「ええ、ゲーム部分に囚われない、宝石のような意志の硬さと輝きを感じます」

未央「ふーむ…『サファイアブルー賞』ですかな」

\異議なし/\異議なし/\異議なし/

紗南「いぃよっしっ!トロフィー獲得!」グッ

凛「そんなに喜ぶこと?コレ」


未央「はい、それでは次の発表者の方」

まゆ「………はぁい♪」ノ

未央「はい佐久間さん、お願いします」

まゆ「うふふ…それではお話しますねぇ」

凛「まゆが私について何を話すって言うの」

凛「っていうかリボン解いて」ガタガタギシギシ

まゆ「あれは一昨日の夕方の事でした…」

凛「無視しないでよ!ねえ!」ダンダンダンダン

卯月「縛凛ちゃん、可愛いです!」

凛「卯月!?」

-給湯室-

まゆ(お疲れのPさんの為にまゆがコーヒー淹れてあげます…♪)コポコポ

まゆ(濃いめに淹れて、ミルクをたっぷり。角砂糖は一個。愛情をありったけ)チャポン

まゆ(うふふ…Pさんの好みは完璧に把握してますよぉ)フンス

まゆ(それでは早速お持ちして…?)

まゆ(…アレは、凛ちゃん。Pさんと、何か話して…)


凛『お疲れ様、プロデューサー。コレあげる』スッ

P『…ん?缶コーヒー?』

凛『コーヒー、好きだって聞いたから』


まゆ(…悪手です。コーヒーなんてみんな同じって思ってますね?)ノゾキミ

まゆ(Pさんはブラックコーヒーを好みません。リサーチ不足ですよぉ)ニヤニヤ


P『………………………』ウーン


まゆ(微妙そうな顔もステキですよぉ)ウットリ


凛「あっと…余計なお世話だったかな』ショボン


まゆ(しょぼくれた顔はカワイイですよぉ)ニヤニヤ

まゆ(Pさんのお世話はまゆに任せていいんですからね?)

まゆ(しょんぼ凛ちゃんは早く帰って明日のお仕事に備えて…)


P『い、いや!ありがとう!頂くよ!』パキッ

P『~~~~!』ゴクゴク

P『ブハァーっ!美味い!ブラックコーヒーは最高だな!』

まゆ(!?)

凛『…!』パァァァ

凛『ふ、ふーん、スゴイいい飲みっぷりだったね』ニヤニヤ

凛『そんなに好きなんだ、ブラックコーヒー』ニコニコ

凛『よかったら、明日から毎日淹れてあげるよ』ブンブン

P『おっ…おう、ありがとうな!』ニッコリ

まゆ(…………………)

まゆ(…………………)

まゆ(コーヒー、冷めちゃいましたぁ)ギリッ


まゆ「尻尾をブンブン振ってるのが幻視できるようでした」

まゆ「あの媚びに媚びてへつらった笑顔、最高にカワイかったですよぉ」ギリッ

凛「ちょっと誰かリボン解いて!人刺しそうな顔してるんだけど!」ジタバタ

小梅「大丈夫、だよ…?凶器類の持ち込みは、禁止されてるから…」

小梅「スプラッタな事には、ならないから…ちょっと残念…」

まゆ「~~~~~~~~~」ギリギリギリギリ

凛「歯軋り激し過ぎでしょ!説得力無いよ、あの形相!」ジタバタ

小梅「そんな事より、今のお話を審査しないとね…」チラッ

凛「そんな事って言った!?」


小梅「…どう思う?…うん、そうかな…うん、…」ブツブツ

まゆ「だ、誰とお話してるんですかぁ…?」ビクビク

小梅「…ふぅん…まぁ、悪くないかな…?」ブツブツ

小梅「…じゃあ、『ルミノールブルー賞』で、いいんじゃないかな…?」ニヘェ

\異議なし/\異議なし/ /イギナシ\ \異議なし/

凛「ルミノールって!」

凛「期待してるでしょ!鮮血の結末を!」

卯月「それはそうとまゆちゃん、情報提供ありがとうございます!」

まゆ「え?」

卯月「今度からはコーヒー、その通りに淹れますね!」

まゆ「あぁっ!?」ガーン

世界観はややデレステ次元寄り(今更)
続きはまた後ほど

まゆ「まゆの…まゆだけの特権が…」ドヨーン

まゆ「まーゆーだけのーとっけん、とっけん…」

凛「意外と余裕ありそう」

未央「えー…それでは次の発表者の方…」

加蓮「はーい♪」ノ

未央「はい北条さん。今回受賞なさると、グランしぶりん賞に王手が掛かります」

加蓮「頑張るよ!見ててね、奈緒…!」

凛「また何か良く分からないのが…」

卯月「シブリンピックで10回連続で受賞できると、特別に貰える賞なんです」

凛「座布団みたいな感じなんだ」

卯月「100回の歴史の中で、未だ一人の受賞者もいないんです!」

凛「凄いんだか凄くないんだか…」


卯月「3回連続の欠席、レギュレーション違反や選外になると、リセットされちゃいます」

卯月「奈緒ちゃんも、惜しい所まで行ったんですけど…前回の違反行為がなければ…」

凛「ホント何やったの奈緒…」

卯月「見事グランしぶりん賞を獲得した方には、ハワイ旅行をプレゼント!」

凛「へぇ…結構豪華だね」

卯月「…は、できないので、ブルーハワイ一年分がプレゼントされます!」

凛「…頭痛くなりそう。二重の意味で」

凛「というか、その蒼推しはなんなの」

まゆ「コッチの台詞ですよぉ…」ズーン

未央「静粛に!発表者が登壇します」

加蓮「じゃあ、話すね。この間仕事帰りに、コンビニ寄ったんだけど…」

-LAWS●N-

加蓮『コンビニのハンバーガーも、悪くないよねー…♪』

凛『またそんなの食べて…こっちのお粥にしたら?』

加蓮『仕事帰りのレトルト粥ってなんなの…』

加蓮『…奈緒?そんなに同じジュース抱えて…どうしたの?』

奈緒『うっ…いや、これはその…』

凛『ああ…オマケ目当てなんだね。程々にね』

奈緒『だ、だってさぁ…』

加蓮『なになに…シンデレラファンタジー ボイス付きストラップ…?』

加蓮『凛たちが出てた奴じゃない。私も一本買おうっと』

凛『えっ?…ああ、もう発売されてたんだ。ちょっと恥ずかしいな』

加蓮『楽しそうだったなぁ…私も出たいかも』

凛『中途半端な心構えだと、死ぬよ。次元ごと真っ二つに』

加蓮『何言ってるのwwwww』


奈緒『すみませーん、お会計お願いしまーす…』

店員のおばさん『はーい、少々お待ちくださいねー』

おばさん『あら、凛ちゃんじゃない。お久しぶり』

凛『ご無沙汰してます』ペコリ

加蓮『知り合い?』

凛『前ロー●ンコラボした時、ここでお世話になったから』

おばさん『機会があったら、またよろしくね…っと、そうそう』

おばさん『お待たせいたしました、お会計1032円になります…』

-店外-

\ピニャ!/\ピニャ!/\ボクカワ!/\ピニャピッピ(良い声)/\ガンバリマス!/

\ピニャ!/\ココアツクナイデスカァ/\ニョワー!/\ワカルワ/\ホラホラエガオ、ワスレテルゾッ☆/

奈緒『…………』

凛『へぇ…色々あるんだね』\ヤミノマ!/

加蓮『小梅ちゃんだ、ふふ、可愛い…』\スプラッターショウノ、ハジマリ…/

奈緒『…………』フラッ

自動ドア『ラッシャッセー』ウィーン

加蓮『…奈緒?忘れ物でもしたの?…』

自動ドア『アリャッシター』ウィーン

凛『…え…』

奈緒『…………』ゴソゴソ

加蓮『つ、追加…!?』

\ガンバリマス!/\ヤミノマ!/\ピニャ!/\ハタラキタクナイ…/\オイシイカラダイジョウブダヨ/

\ピニャ!/\(無言の連打音)/\ピニャ!/\ミンナヲソウゾウ/\ホラホラエガオ、ワスレテルゾッ☆/

奈緒『…………』ギリッ

自動ドア『マタッスカ?』ウィーン

凛『え、え、ええ…?』


\アタシノミリョクニ、メロメロカナ?/\カブトムシ!/\キラリンシツラクエン/\タゴサクサン…/\(お経)/

\ミクハジブンヲマゲナイヨ!/\ソイヤッ!/\カツウォヌス!/\ウニャアアア!?/\ホラホラエガオ、ワスレテルゾッ☆/

奈緒『ああっクソっ…!』ウィーン

加蓮『ちょ、ちょっと奈緒…』

\ピニャ!/\ピニャ!/\ピニャ!/\ピニャ!/\ピィィニャァア!(良い声)/\ピニャ!/

\カワイイボクガ、クルリン/\ゴゴゴ…/\ハナシハマモノヲケチラシテカラダ/\ホラホラエガオ、ワスレテルゾッ☆/

奈緒『ああああああああ、もうっ!』ウィーン

凛『と、止めないと…!』


奈緒『すみません、お会計お願いします!!』

おばさん『お、お嬢さん…その辺に…』

加蓮『そうだよ奈緒!無駄遣いし過ぎでしょ!』

加蓮『それにあんなに沢山の小岩●、どうやって処理するの!?』

奈緒『だ、だって…』

凛『だってじゃない!やるならいっそ箱で買ってよ!』

凛『いちいち棚に補充するの面倒なんだから!』

加蓮『そこじゃない!』

奈緒『だ、だって、凛が…』

凛『私が何!?関係ないでしょ!』


奈緒『だって凛が、出ないんだもん…』

加蓮『…!』

凛『そ、そんなの…どうでもいいでしょ?』

奈緒『…嫌だ。あたしはどうしても、凛が欲しいんだ』

奈緒『この仕事は、一緒に出来なかった。悔しかったけど…』

奈緒『だけどせめて、こうやって応援したいんだ!』

加蓮『奈緒…』

凛『……………』

凛『………おばさん。『アレ』、まだありますか』

おばさん『……ええ、大事に取っておいてあるわ…ついてきて』

加蓮『…凛?』


ロー●ン凛『いらっしゃいませー』

奈緒『り、凛っ!?』

ローリン『おばさんは度重なるレジ打ちで手が疲れてるからね。私が会計するよ』

おばさん『在庫はここに置いておくから、好きにやってちょうだいな』ドサッ

ローリン『さあ、立ち止まっている暇はないよ』

ローリン『加蓮、奈緒、翼(財布の)を広げて…!』

加蓮『えっ私も?』


加蓮「…まあそんなこんなで、凛が出るまで小●井買い続けたの」

比奈「わかるわっス」

紗南「前ジュースくれたのって、そんな理由だったんだ」

加蓮「被ったおまけはフリルドスクエアの方々に押し付けました」

凛「ブサイク率高過ぎだよアレ…」

卯月「ぴぃぃぃいいいにゃぁぁぁああああ…」

凛「うわっ似てる…急に何」

未央「ふむ…それじゃあ、協議に移りますかな」


李衣菜「ふーん…まぁ、悪くないんじゃん?なかなかロックだよ」

李衣菜「大切な絆の為に、お金に糸目をつけない奈緒ちゃん。ロックだね」

李衣菜「そしてそれにコスプレしてまで応えた凛ちゃん。これもまたロック」

凛「コスプレって言うな」

卯月「もっと色々コスプレしましょうよ!きっと可愛いです!」

凛「だからコスプレって言わないで」

李衣菜「アイオライトブルー賞級の、ロックなエピソードだね」

加蓮「ふふっ…そうかな?じゃあ…」

李衣菜「だからこそ、残念ロック」

加蓮「!」

凛「とりあえずロックって言えばいいと思ってない?」

加蓮「な、何よ…何か問題があるって言うの」

李衣菜「奈緒ちゃんが可愛過ぎる」

加蓮「………!」

凛「完全同意。…じゃない、真面目な顔で何言ってるの?」


李衣菜「シブリンピックは凛ちゃんの蒼くて可愛くてロックな姿を報告し合う会議だよ」

李衣菜「エピソードの評価対象は、凛ちゃんだけに焦点を当てなくちゃいけない」

李衣菜「だから…奈緒ちゃんの可愛いエピソードで嵩増しするのは…」

李衣菜「…残念だけど、レギュレーション違反なんだ」

凛「謎ルールやめてよ」

李衣菜「勿論、異議申し立ては受け付けるけど…どうかな、加蓮ちゃん」


加蓮「…前回の奈緒と一緒だ。ふふ…」

加蓮「トライアドプリムスの夢まであと一歩って所で、焦っちゃったかぁ」

凛「私たちの夢って絶対そんなんじゃないよ!」

加蓮「ごめんね、奈緒…仇、討てなかったよ…」

加蓮「…………」ガクッ

小梅「!」ソワソワ

加蓮「…………zzz」

小梅「ちぇっ…」

凛「小梅の舌打ちとか聞きたくなかったよ」

下水に●岩井やメ●ツを放流してはいけません
続きはまた後ほど


凛「…どうしよう、わかんない…」

凛「加蓮の事も奈緒の事も、わかんないよ…トライアドってなんなの…」

卯月「やっぱりニュージェネですよねっ!」ニコニコ

凛「卯月の事も未央の事もわかんない!」

卯月「ぞんな゛ぁあ゛~」ヘゴッ

凛「へごって誤魔化さないでよ!」

未央「えー、それでは次の発表者の方…」

凛「司会に徹し過ぎでしょ!」


比奈「それじゃあアタシいいっスか?」ノ

未央「はい荒木さん。どうぞよろしくお願いします」

未央「ブルーナポレオンのメンバーからは初参加と言う事で」

未央「それに加えてブルーフロートパーティですから。期待が持てます」

凛「それ関係ないでしょ。蒼いのはいいけど」

卯月「蒼凛ちゃん!」

凛「煽ってるのは卯月でしょ!?」

比奈「…アレは、9月上旬でしたかね。一緒に秋葉原に行った時の事でス…」

ありす「…渋谷さんが秋葉原?意外ですね…やはり電器製品でしょうか…」

比奈「アキバと凛ちゃんへの偏見がありまスね?実は違うんスよ…」


-秋葉原-

凛『ありがとうね、比奈。奈緒へのプレゼント、買えてよかったよ』

『フルボッコちゃんフィギュア(完全受注限定生産)(えらいかわいい)』

比奈『レア物でスから、中古でも結構値が張ったっスけどねー。お役に立てて何よりでス』

凛『…そう言えば、これの隣にもう一個、もっと安いのがあったけど…』

凛『どうしてあっちじゃ駄目だったの?別に傷とかあったわけじゃないし』

比奈『あー、それはその…言い辛いっスね…』

凛『……?』

比奈『ま、まあ、間違いなくこっちの方がいいっス。保証OKするっス』

凛『…そう。まぁ、そう言うなら信じるけど…』


比奈『しかし、まだ暑い…この辺で美味しいメロンパフェを出す店あるんスけど、どうスか』

凛『ブルーハワイパフェある?』

比奈『何ソレ初めて聞いたっス………ん?』

幼女『わーい!パパに買って貰っちゃったー♪宝物にしよー!』トテトテトテトテ

『フルボッコちゃんフィギュア(完全受注限定生産)(超かわいい)』

比奈『露骨なフラグを感じるっス』

幼女『きゃっ』ズベシャァ バキッ

比奈『ああっやっぱり…』

凛『ちょ、ちょっと、大丈夫?』


幼女『うヴぇぇぇぇぇ!!』

ザワザワザワザワ…

比奈『ああっ人が集まってきたっス…な、泣き止んで…』

幼女『ブェアアア!ごめんなさいパパ―!ビエェーン!』

凛『………』

凛『ほら、コレあげるから…』

比奈『えっ凛ちゃんソレは…』

凛『いいから!』


幼女『ひぐっ…でもソレ、お姉ちゃんのでしょ…』

凛『…そうだよ。でもあげる』

凛『転んだ痛さより、壊しちゃった人形より…』

凛『お父さんのプレゼントを、フイにしちゃったのが辛いんだよね』

幼女『…………うん…』

凛『その気持ち、私は偉いと思う。だから、大事にして欲しいかな』

幼女『…ホントにいいの?』

凛『ただしお父さんに、今あったことを誤魔化さない事。ちゃんとできる?』

幼女『…うん!ありがとう、お姉ちゃん!』トテテ…

<オトウサーン!


比奈『…よかったんスか?一日中探し回ったのに』

凛『…そうだね。ちょっと後悔してるかも』

凛『でも、ああしない方が、よっぽど後悔すると思った』

凛『だから…あげちゃってもいいや』

凛『それじゃあ、比奈…案内してよ。ブルーハワイパフェ』

比奈『だから知らないっス』


比奈「そして凛ちゃんはクールに去ったっス」

比奈「いやぁ、意外に優しい所あるんだなぁって感動したっスよ」

凛「え?意外ってどういう事?」

比奈「正直一日中ビクビクしてたんスよ」

比奈「オタク狩りされるんじゃないかって」

凛「そんな事思ってたの!?」

まゆ「わかります…」

凛「佐久間ぁ!リボン解けぇ!」ガタゴト

比奈「そんな事なさそうで一安心っス。これからもよろしくお願いしまスね」

凛「素直によろしくできない…」

卯月「優しぶりん!」

凛「ちょっと黙って」


ありす「ところで荒木さん。どうして安い方はダメなんです?同じ物なのに非合理的ですよ」

凛「そうだよ。結局他の店探して回る事になったし…どうして?」

比奈「イロイロあるんすよ。イロイロ…」

ありす「…子供だって馬鹿にしてませんか?いいですよ、自分で調べますから…」スッスッ

比奈「…知らないっスよ…」

未央「それじゃあ、審議に入りまーす」


まゆ「ふぅん…まぁ悪くないんじゃないですかぁ?見直しましたよぉ」

凛「モノマネが殊の外腹立つ…」

まゆ「目の前で子供が玩具壊して泣いてても突っ立って眺めてるだけの冷血不良JKかと思ってましたが」

比奈「ソレこっちにも微妙に刺さってくるっス」

まゆ「…あげちゃってもいい、ですか。プロデューサーもくれていいんですよぉ」

まゆ「凛ちゃんの紳士的な優しさと、我欲に負けない強さが感じられるエピソードでした」

まゆ「…ターコイズブルー賞を差し上げても、いいんじゃないでしょうか?」

\異議なし/\異議なし/\異議なし/

凛「今なんか余計な事言わなかった?あげないよ」

まゆ「別に凛ちゃんの物じゃありませんでしたねぇ」

凛「あぁ?」

まゆ「うふふ…」

まぁ、非MM親愛度300出品みたいなもんです(適当)
続きはまた後ほど


小梅「それじゃあ次、いいかな…?」へ

未央「はい白坂さん。お願いします」

小梅「えへへ…この間、合宿に行った後の事、なんだけど…」

加蓮「合宿…ああ、『オルゴールの小箱』の再演の時の?』

凛「あっ復活した」

加蓮「いやぁ、徹夜で話練ってたら眠くて…」

凛「ちゃんと寝なよ。あったかくして」

小梅「うん…打ち上げのしばらく後に、凛さんと、お話したんだ…」


凛『お帰り、小梅。加蓮と奈緒に変な事されなかった?』

小梅『うぅん…みんな、優しかった、よ…?』

凛『そう…なら、いいんだけど…』

小梅『…とっても、楽しかった…!』

凛『ふふっ。合宿でも打ち上げでも、別人みたいにはしゃいでたって言われてもんね』

小梅『…?誰に?あの子?』

凛『いや、奈緒と加蓮に…しょっちゅう通知が来て、うるさいくらいだったよ』

小梅『ふぅん………………』

小梅『…凛さん、少し寂しそう?』

凛『え?』

小梅『ふたりに、置いて行かれちゃって…』


凛『…………!』

凛『いやいや。そんな事ないし』

凛『合宿くらい私だって行ってるし』

凛『3人で集まろうと思えばいつでも集まれるし』

小梅『…ふふふ』ニヤニヤ

凛『あっ…からかってるでしょ、小梅』

小梅『えへ…バレちゃった?』

凛『ホントご機嫌だね』

小梅『えへへ…ごめんね?でも凛さんの方の合宿も、沢山いて楽しそう…』

小梅『ちょっと、なりかわってみたい、かな?』

凛『…じゃあ今度は、もっと沢山で行けるといいかな』

小梅『ふふ…その方が、いいかもね…』

凛『え?』


小梅『…私たちが泊まった旅館…良い所だったんだけど…』

小梅『…じつは、私たちの部屋の掛け軸の裏に…』

凛『え、まさかそんな…』

小梅『なにも、なかったの!!』

凛『ひゃぁっ…って、無かったの…驚かせないでよ…』

小梅『ふふふ…ごめんね?』

凛『もう、あんまりからかわないで…』


小梅『…でもね?やっぱりある所にはあるんだ…』

小梅『スランプの文豪や芸術家が、湯治先で、自殺しちゃったり…』

小梅『駆け落ちしたカップルが、心中したり…』

小梅『…魂のリフレッシュに行くんだろうけど…リフレッシュし過ぎちゃったのかな』

凛『不謹慎だよ』

小梅『死ぬにも良い場所なのかも。居心地が良すぎてヨソに行ってくれないから、お札で封じ込めるの』

小梅『…だから、お札がいっぱい貼ってある旅館は、いい旅館なのかも…ね?』

凛『だとしても、絶対泊まりたくないよ』

小梅『剥がしちゃダメだよ。安眠してる所を起こされたら、バックドラフトみたいに怒り出しちゃうかも』

凛『そんな事しないってば…』

小梅『それと…』

凛『まだ何かあるの…?』


小梅『強い子だったら、お札なんてただの紙切れだから』

小梅『自分で剥がしちゃうかもね。だからお札が無いからって、安心できないかも』

凛『ええ…?なんでもありじゃん、そんなの』

小梅『それで、我が物顔で、旅館をうろつき回って…』

小梅『物音立てたり、覗き見たり…』

小梅『誰かに取り憑いたり殺したりして、成り代わったり…』

凛『もう、そういうのやめてよ…』

小梅『…だから旅行は、一人よりも、沢山いた方がいいかもね…』

小梅『それだけで魔除けになるし、抽選から外れる可能性が高くなるし…』

小梅『万が一成り代わられても、様子が変わった事、気付いて貰えるかもだし…』

小梅『例えば、普段より妙にテンション高かったり、ね…』

凛『…小梅…?』

小梅『ねえ、凛さん…』



――私ちゃんと、『白坂小梅』、やれてるかな――


小梅「…以上、かな…ふふふ…あの時の凛さんの反応、かわいかった…」

加蓮「んー…まあ結構、面白かったかな。今度奈緒に聞かせよっと」

小梅「機嫌直して貰うのに、時間掛かっちゃったけど……」

凛「もう、やめてよね…ちょっと洒落になってなかったから」

小梅「ごめんね…?…それじゃあ、審査の方を…?」

未央「」

李衣菜「」

まゆ「」

ありす「」

比奈「いやあ、タヌキ級のショックっス…」

卯月「こここおここ怖が凛ちゃん、かかかわいいです!」ブルブル

凛「怖くてもそのキャラ通すんだ…」

小梅「ソッチの合宿所の事は、知らないけど…どうなんだろうね…?」

卯月「やだぁぁぁぁあ!凛ちゃーーん!」ガバッ

凛「あっやばっ可愛い」ガシッ


紗南「ふ、ふーん…まあ、悪くないかな?悪くないんだけど…ええっと…」

紗南「言い辛いんだけどコレ、凛さんの報告って言うよりは…」

紗南「小梅ちゃんの怪談話になってるかな…」

紗南「だから残念なんだけど、あたしは選外だと思…」

\ガタガタ!/\ガタガタ!/ /ゴンゴン!\ バタバタ!>

紗南「ぺ、ペイルブルー賞とか、いいんじゃないかな!」

\い、異議なし!/\異議なし!/\異議ないですぅ!/ /トウゼンノケッカ\

凛「モンペか!」

小梅「……やったぁ…!」ピョン、ピョン、

加蓮「あっヤバっ可愛い」/デショウ?ヨクワカッテラッシャル\

凛「会話を試みないで!」

casketには棺という意味もあるトカないトカ。
ホラーって難しいね、いつかちゃんとしたの書きたい。
続きはまた後ほど


小梅「~~~!」キャッキャッ

『~~~~~~』キャッキャッ

未央「そ、それじゃあ…つ、次の方、お願いします…」

「「「……………………」」」

加蓮「葬式かな?」

凛「ダメージが甚大だね」

李衣菜「うっ…く、はいっ!」ノ

未央「ははははい多田さん、よ、よろしくお願いします」

未央「この空気なんとかして!」

李衣菜「う、うん…ロックなエピソードで、この場を盛り上げるぜ!」


李衣菜『なつきち達、カッコよかったなぁ…』

李衣菜『私も、負けてられないや。……………?』

<ドゥン、ドゥン、…♪

李衣菜『…この音…ギ…ベース?誰かが弾いて…』

李衣菜『演奏っていうか、コード確かめてるみたい、かな…』

李衣菜『…ロックの匂いがするぜ!』タタッ


凛『…………うーん』ドゥン、ドゥン…

李衣菜『あれ、凛ちゃん!』

凛『…え?…あぁ、李衣菜…』

李衣菜『凛ちゃんも楽器やってたんだ!結構弾けるの?』

凛『…うぅん、全然。初心者もいいとこ』

李衣菜『最近始めたんだ!実はロックとかに、興味あったり?』

凛『いや別に、そんなには』

李衣菜『ええ…じゃあ、そういうお仕事とか?』

凛『今の所、そういう予定はないかな』

凛『空いた時間に、たまにこうして触るくらい』

李衣菜『ええー…?』

凛『なんでちょっと不満そうなの』

李衣菜『じゃあなんでベース持ってるの…?』

凛『ロックに理由がいるの?…別にロックやるわけじゃないけど』

李衣菜『え…ゴメン凛ちゃん、それちょっと使わせて』

凛『パクりはロックじゃないよ、ロック知らないけど』


凛『…別に楽器やロックに興味があるわけでも、仕事で必要なわけでもないけど…』

凛『…CDのプロモーション撮影の時にコレ持たされた時、なんか気に入っちゃってさ』

李衣菜『…………………』

凛『私には別に必要無いし、高い物だからって思ってたんだけど』

凛『…なんだか、忘れられなくて』

李衣菜『…………………』

凛『…だからちょっと、買っちゃったの。案の定、持て余し気味だけどね…』

凛『……………李衣菜?』

李衣菜『ロックじゃん!』

凛『は?』

李衣菜『運命的な出会い…理由もなんにもなく、凛ちゃんはその子と引き寄せあったんだ…』

李衣菜『ロックに理由はいらないからね!』ドヤッ

凛『早速使いおった』


李衣菜『ねえ、今度私もギター持ってくるからさ、一緒に練習しようよ!』

凛『別に、いいけど…』

李衣菜『そしていつかステージの上でセッションするんだ!バンドとか組んじゃって!』

凛『ええ…ちょっと、そこまでやるつもりは無いんだけど…』

李衣菜『二人じゃ足りないなら、ライラちゃん達も呼んで…』

凛『それだと星花とベース被るんだけど』

李衣菜『じゃあもっと沢山呼んじゃおう!L.M.B.G.以上の大所帯にするんだ!』

凛『方向性の違いで解散しそう』

李衣菜『そしてなつきち達に負けない、事務所最大のパフォーマンス集団に…』

李衣菜『いや!いっそなつきち達も吸収しちゃおうか!』

凛『えらい壮大になってきた…』

李衣菜『ウッヒョー!燃えてきたぜ!』

凛『…計画性も何にもない、皮算用だけど…』

凛『なんか李衣菜なら、やっちゃいそうな感じあるかな…』

凛『…ふふっ。まあそう言うのも、悪くないかな…』


李衣菜「えー、そう言うわけで、私たちバンドやります」

\ヒュー!/\イイゾイイゾー!/\ヤンヤヤンヤ/

凛「まだやるって言ったわけじゃないけど」

李衣菜「参加者募集中です。みんなも是非どうぞ」

凛「話を大きくしないで」

卯月「ロック・凛ちゃん!」

凛「やめて。なんか決戦で師匠の方が活躍しそう」

卯月「ブルース・凛ちゃん!」

凛「連想ゲームしないで。蒼いのはいいけど」

未央「いやあ…なかなか青春ですな。それでは審議の方へ移りましょう」

凛「蒼春じゃなくて?」

卯月「凛ちゃんもだいぶ壊れてきましたね!」ニコニコ

凛「誰のせいだと…」


ありす「橘です。怖がってなんていません。オバケなんて非科学的です」

ありす「ですが場の空気を変えてくださって、ありがとうございます。さて…」

ありす「私にはまだよくわかりませんが、きっとコレが青春と言うものなのでしょう」

ありす「瑠璃色の風が風鈴を吹き鳴らしていくような、爽やかなエピソードでした」

ありす「『ラピスラズリブルー賞』が、妥当かと思われます」

\異議なし/\異議なし/\異議なし/

李衣菜「ウッヒョー!いぃよっし!」グッ

ありす「それと」

李衣菜「?」

ありす「L.M.B.G.は、負けません」フンス

凛「話が大きくなっていく…まだコードも覚えきれてないのに…」

実はロックってよく知らないのでだりなつ劇場とかでリサーチしたんですよ
ロックってなんだよ
続きはまた後ほど


未央「第100回シブリンピックもいよいよ大詰め。さあ、次の発表者の方、どうぞ」

ありす「…はい」ノ

未央「はい橘さん、お願いします」

ありす「橘です。ええ橘ですとも」フンスフンス

未央「橘さんも今回が初参加。えー…これまででは最年少での参加となりますかね」

未央「城ヶ崎莉嘉さんの方が、一日誕生日が早いので…あれ?」

未央「…あれ?でもアッチは中学生で、コッチは小学生…?あれ…?」/ソレイジョウイケナイ\

未央「ッ」ビクン

未央「…?私は何を…ああそうだ…失礼しました…」

未央「えー…それでは『最年少参加者』の橘さん、ご登壇ください」/オソカッタカ…\

ありす「わかりました。…年下だから、初参加だからって、甘くみないでください」

ありす「必ず結果を残してみせます。この会議の傾向はリサーチ済みですから」

凛「時間の無駄だよソレ」

-渋谷生花店-

凛『いらっしゃいませー。…ってアレ?』

ありす『こんにちは、渋谷さん』ペコリ

凛『珍しいお客様だね…私に何か用事?』

ありす『…いえ、今日はお花を買いに来たんです』

凛『…ありすが花?ちょっと意外かな…』

ありす『意外?』

凛『なんか長持ちしない飾り物って、興味なさそう』

ありす『そうでしょうか…そうかもしれませんね。ですが今回は、贈り物ですから』

凛『ふーん…まぁ、ゆっくり見て行ってよ』

ありす『ええ、そうさせて頂きます』


ありす『ランタナ、ですか…悪くはありませんが…』スッスッ

ありす『”厳格”。あまりそぐわない気がしますね…他のにしましょう…』フィッ

凛『……………………』

ありす『チョコレートコスモス…”恋の終わり”。これもあまり、よくないですね…』スッスッ

ありす『そこで行くと、ノイバラなんかが相応しいのですが…』スッスッ

ありす『渋谷さん、このお店にノイバラは置いてありますか』

凛『…ウチには置いてないかな。ねえ、ありす…』

ありす『そうですか…残念ですね…』フィッ

ありす『アイビーやツリフネソウ…些か、華がない気がしますね…』スッスッ

ありす『ナナカマド…樹木でしたよね。流石に無理でしょう…』スッスッ

ありす『ううん、一体どうしたら…他のサイトを…』スッスッ

凛『没収』バッ

ありす『あぁっ!?返してください!』ワタワタ


凛『勿体ないよ、ありす』

ありす『橘です。返してください!』ワタワタ

凛『駄目。折角現物が目の前にあるのに、タブレット見て選んでどうするの』

ありす『だってそれが無いと、どれを選んだらいいかわからないじゃないですか!』

凛『それでいいじゃん。プレゼントなんでしょ?』

凛『インターネットの電子情報を組み合わせて、論理的に選ぶよりもさ』

凛『自分の目で見て、感じて…良いって思った物を贈るべきだと思う』

凛『難しく考える事ないんだよ』

ありす『ですが…知っていて選ぶのと知らずに選ぶのでは、大違いですから…』

凛『じゃあ私が教えてあげるよ。文字で読むより耳で聞いた方が、感情に残ると思うから』

凛『ネットの情報は、一旦忘れてさ。自分の感覚で、見てみようよ』

ありす『……………むう…後で返してくださいね…』


ありす『…きれい、ですね…それに、いい香り』ポワ…

凛『でしょ?花言葉なんて何通りもあるんだから、あんまり囚われちゃ駄目だよ』

凛『それとこっちは…まあ確かに、地味な花だけども…』

凛『押し花にして、栞なんかにすれば…結構喜ばれるんじゃないかな』

ありす『それも、いいかも知れないですね…』

凛『ツタはちゃんと管理しないと酷い事になるから、あんまりお勧めできないかな…』

凛『ノバラも扱ってる店はあるだろうから…通販とかもあるだろうし』

凛『それとコッチはハナコ』\キャンッ/

ありす『えっ!?い、いきなり…あはは、舐めないで、くすぐったい…!』

凛『気に入られたみたいだね、それとアッチはイチゴの』

ありす『買います』

凛『即決!?』


ありす「電子の情報に頼りっきりじゃ、本当に良い贈り物はわからないままでした」

ありす「タブレットから顔を上げてみたら、花々は私の感覚に鮮烈に訴えかけてきたんです」

ありす「晴れ晴れとした気持ちでお店を出ると…見上げた空はいつもより、明るく見えました」

ありす「そう言うわけで、渋谷さんのお陰で良いプレゼントを買う事ができました」

ありす「ありがとうございます」ペコリ

凛「あのくらいなら、どうって事ないよ。またよろしくね」

ありす「…さぁ、いかがでしょうか。審議の程を、よろしくお願いします」

未央「…ふーん、まぁ、悪くないかな…」

ありす「当然ですね」フンス

未央「でもさ、橘さん」

ありす「橘です…合ってますね。なんでしょうか」

未央「狙ったでしょ。『ブライトブルー賞』」

ありす「!」

凛「狙うとかあるんだ」

ありす「……な、なんの事でしょうか…」


卯月「シブリンピックは、あくまで凛ちゃん可愛いの理念の元に開かれている催しです」

卯月「だから私的なありふみの持ち込みは、禁止されてるんです」

凛「何言ってるかわからないよ」

未央「エピソードで印象を操作して、渋谷さんに無関係な特定カップリングを示唆する賞を取ろうとする行為」

未央「ソレ目当ての参加が発覚した場合、厳罰を受ける可能性だってあります」

凛「これまで散々ガバガバの判定を見せつけてきたくせに…」

凛「どうしてそう言うのだけ無駄に厳格なの?基準は不透明だし」

加蓮「S・Kさんが『ブルーファーストスター賞』。M・Nさんが『ロシアンブルー賞』…」

加蓮「さらにはN・KさんとM・Mさんが『トワイライトブルー賞』を取り合って、会議が紛糾…」

加蓮「私的なカップリング持ち込みが何度も行われて…最後のは会議が廃止になりかけたからね」

加蓮「仕方のない措置なんだよ」

李衣菜「酷い事する奴もいたもんだね!顔が見てみたいよ!」プンプン

凛「廃止になればよかったのに…」


ありす「な、何を言っているんですか…事実無根です」

ありす「証拠はあるんですか?ないならただの言いがかりですよ」

ありす「いくら良いエピソードだったからって、やっかみは見苦しいです」

未央「ふぅん…」ジロッ

ありす「…………」

未央「…………まあ、いいでしょう。確かに明確な証拠はありませんし…」

未央「…初回と言う事も考慮し、不問に致しましょう」

ありす「当然ですね」ホッ


未央「それでは『ブルーベリー賞』を授与します」

\異議なし/\異議なし/\異議なし/

ありす「やだぁぁぁぁぁぁ!」

凛「!?」

ありす「せめてストロベリーにしてください!ブルーベリーなんて幸子さんにでも食わせとけばいいんですよ!」

未央「栄誉ある賞と、参加者…それも常連を侮辱する行為は、慎んでください。…佐久間さん」

まゆ「はぁい♪」シュルシュル ガシッ

ありす「もがっ!?」

凛「幸子も常連なんだ…」

卯月「『凛さんはカワイイですねぇ。もちろんボクの次にですが』が決め台詞です」

卯月「余計な事を言うので毎回反則貰うんですが、めげずに参加してくれますね」

凛「別にその情報いらない…」

ありす「もがっ…ぐっ…ぷはぁっ…」ジタバタ

ありす「くっ…大体最初からおかしいと思ってたんです!何がシブリンピックですか!」

ありす「こんなくだらない事!時間の無駄です!仕事やレッスンや学業に精を出すべきです!」

凛「正論だけどもっと早く言ってほしかったかな!」


未央「大会自体への侮辱行為…佐久間さん」

まゆ「プロジェクトルームには今、塩見さんと一ノ瀬さんと宮本さんがいますよぉ」

ありす「!?」

未央「ではお願いしますね」

まゆ「はぁい♪」ズルズル

ありす「嫌ぁぁぁぁ!文香さん!文香さぁぁぁぁん!」ズルズル…

<パタン…

凛「可哀想だよ…」

未央「……………………………」


未央「ありふみもさえしゅーもラブライカも*もだりなつも、尊いモノです」

未央「それを貶める物は、場を弁えないゴリ押しと争いに他なりません」

未央「いつになれば、彼らは気付いてくれるのでしょうか…」ツツー…

比奈「落涙…」

未央「…失礼しました。それでは本日最後の発表をお願いします」ゴシッ

未央「大トリを飾るのは島村さん。グランしぶりん賞に王手が掛かっています」

凛「その情報、今日一番聞きたくなかったかもしれない」

卯月「………………………」スッ

小梅「…今回は、どんなお話が飛び出すのかな…」

紗南「『ネイションブルー賞』かな、『プリンセスブルー賞』かな!」ワクワク

凛「プリンセルブルーはもういいでしょ!」

未央「それでは島村さん、発表をお願いいたします」

卯月「………………………」

加蓮「…卯月?何、勿体ぶっちゃって…」

卯月「…発表、ですか…発表、ね…うふふっ…」

卯月「ありません」

李衣菜「は?」

卯月「ありません。何にも無い。私には、何にも」ニタァ…

凛「…………………卯月…?」


未央「…どういう事、しまむー」ギロッ

凛「顔怖っ」

比奈「…参加しておきながら発表をしないのはペナルティ対象っスよ」

比奈「盗み聞きや食い逃げと同じ、卑しい行為と見なされまス」

凛「なんでそう、イチイチ大げさなの」

卯月「勿論、わかってます。ふふふ…いえ、別に…話のタネを用意して無かったわけじゃないんですよ?」

卯月「この間パジャマパーティした時の事とか、ショッピングに行った事とか…色々用意してたんですけど」

加蓮「…はぁ?羨ま…じゃない、…だったらそれ話せばいいじゃない。ナメてるの?」

卯月「…報告なんて、下らない。食べ残しです…カビゴンにでも持たせておけばいいんですよ」

紗南「…大会理念の否定だよ、それ…気は確かなの」

凛「みんな気は確かなの?この大会自体おかしいよ」


卯月「…ここに凛ちゃんを呼んだのは、誰だと思いますか?」

加蓮「…それは卯月だけど、ソレとコレとは関係ないでしょ?」

加蓮「純粋に発表内容だけで勝負。それ以外は加点にならないボランティア…発足時に合意したはずだよ」

卯月「ですからもう点数とか、どうでもいいんですよ?」

加蓮「何を、言って…」

未央「………!……、まさか…!」

卯月「えへへ…流石未央ちゃん、気が付きましたね」

卯月「そうです。ヒトの思い出話なんて、フィルターの掛かった残り粕に過ぎません」

加蓮「ど、どういう事…!」


「みんなが凛ちゃんの過去話を堪能している間…」

「私は目の前の凛ちゃんを、堪能していました」


「「「!!!!!!!」」」

卯月「皆さんはいつも通りの会議の進行に夢中で、気付いていなかったでしょうけど…」

卯月「意味不明な大会に困惑する凛ちゃんも、リボンで拘束された凛ちゃんも」

卯月「過去話を暴露されて赤面する凛ちゃんも、必死でツッコむ凛ちゃんも」

卯月「ツッコミ疲れて投げ槍になる凛ちゃんも、ちょっと壊れ始める凛ちゃんも」

卯月「…色んな反応をする凛ちゃんは、とっても、可愛かったんですよ?」ニッコリ

凛「たすけてうづきがおかしい」グッタリ

卯月「ほら、これ…これが可愛いんです♪」ニコニコ

未央「ぎ、議事録!カメラ回してるよね!」

卯月「そうですね。皆で見ましょうか…『過去』の録画データでよければ」

卯月「残りカスでもよければ。ナマの感動は、もう私の中にしか残ってませんけど♪」

未央「うっ、ぐっ…!」


加蓮「つ、追放!追放だよ!」

加蓮「大会理念の否定、他参加者の侮辱、重篤なレギュレーション違反!追放処分だよ!」

卯月「あはははははは!嫉妬ですか!見苦しいですね!」

卯月「別にいいですよ?もう二度と凛ちゃんはこの大会、来てくれないでしょうから」

卯月「あはは!一番可愛い凛ちゃんは、私と共にあるんです!うづりんこそ至高!」ダダッ

未央「逃げた…!み、皆!追って!」ダッ

加蓮「捕まえて盥回しにして、修正してやる…!まずは世界レベルルームから…!」ダッ

<ドドドドドドド……

凛「あっちょっと…このまま放置…!?」


凛「…………………………」ポツネン

凛「………………………っ」グッグッギシギシ

凛「………………………!」シュルシュル

凛「…………………ふぅ…」

凛「…………………………」ケータイトリダシポパピプペ

凛「…………………………」トォルルルルルン…ガチャ

凛「…あ、もしもし、プロデューサー?今大丈夫?」

凛「うん、うん…そっか。ありがとう。うん。お疲れ様…」

凛「それでさ…今夜、ちょっとソッチ行っていい?」

凛「ダメ?……ふふっ。そっか。うん…大丈夫、ちゃんとばれないようにするから」

凛「え?またそう言う…ああ、嫌じゃないよ。大丈夫」

凛「うん。今夜もいっぱい、可愛がってね。それじゃ」ピッ

凛「…………………………」ツー、ツー、…

凛「…ふーん。コスプレ、か…」

凛「まあ悪くないかな…ふふっ」

おわりん

しぶりんの可愛さを再確認したくて書き始めたのに、どうしてこうなっちゃったんだろう
こんなしょうもないのにお付き合い頂いてありがとうございます

TML

HTML依頼、出してきます…!(途中送信マン)

途中で出てた

加蓮「S・Kさんが『ブルーファーストスター賞』。M・Nさんが『ロシアンブルー賞』…」

加蓮「さらにはN・KさんとM・Mさんが『トワイライトブルー賞』を取り合って、会議が紛糾…」

これって誰?
新田さんしか分からなかったわ

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