マリー・アントワネット「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」 (32)

―ヴェルサイユ宮殿―

市民A「王妃様、我々市民は困窮を極めています!」

市民B「もはや我々には、朝食のためのパンすらないのです!」



マリー「パンがなければケーキを食べればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1458000547

市民A「しかし、ケーキを食べすぎると虫歯になってしまうのでは?」

市民B「ええ、甘い物を食べると虫歯になると聞きます!」



マリー「虫歯が怖いなら歯を磨けばいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「歯を磨いた後はどうすればいいのでしょう?」

市民B「磨いたままだと、歯にハミガキ粉が残ってしまいます」



マリー「歯を磨いたらうがいをすればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「ならば……うがいをした後は?」

市民B「そうですね、ここまで来たら是非うかがいたい! うがいだけに」



マリー「うがいをしたらおやすみすればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「で、でしたら……おやすみしたらどうすればいいんでしょうか!?」

市民B「永久に眠っているわけにもいきませんし……」



マリー「おやすみして朝になったら起きればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「起きた後はどうするのがベストでしょう?」

市民B「我ら迷える子羊にお導きを!」



マリー「朝起きたら朝食を作ればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「ならば……朝食はなにを作ればいいでしょうか?」

市民B「先ほど申し上げたようにパンはないですし、朝っぱらからケーキは重いですし……」



マリー「朝食は目玉焼きにすればいいじゃない」



市民A「なるほど!」

市民B「王妃様は天才だ!」

市民A「目玉焼きはどうやって食べればいいでしょうか?」

市民B「教えて下さい!」



マリー「目玉焼きができたらソースをかければいいじゃない」



市民A「えっ……醤油でしょ」

市民B「いや塩だろ! こりゃもうテニスコートで誓いやるしかねえぜ!」

ルイ16世「ケチャップ」



これがフランス革命のきっかけとなった事件であった――





―完―

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom