ことり「穂乃果ちゃんの投げたマイクが落ちてこない」 (14)

穂乃果「あげたい決めたい私たち今日のために~♪」

客ども「うおぉぉぉぉぉおおおおおおお!!」

ことり(誰も気づいてないけど私は見たよ! マイクが空の彼方に消え去ったのを!)

 ライブ後

穂乃果「今日のライブも盛り上がったね。次も頑張ろう」

海未「この勢いでランキング上位を狙いたいですね」

穂乃果「汗たくさんかいたから着替えないと」

海未「早く家に帰ってシャワーでも浴びたいですね」

ことり「ふぅーおつかれさま~。今日も・・・っ!?」

穂乃果「おつかれー。あれ、どうかした?」

ことり「いやなんでもないのなんでも!!」

ことり(穂乃果ちゃんの腕がパンパンに膨れ上がってる!!)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457952771

穂乃果「私の腕がどうかした?」

海未「また太ったんですか?」

ことり(言えない……穂乃果ちゃんの腕がエメリヤーエンコ・ヒョードルみたいなんて!)

ことり「きょ、今日も穂乃果ちゃんの腕はおいしそうだね~」

穂乃果「あっ、ひどーいことりちゃん! 女の子にそんなこという!?」

海未「ことりにそんなこと言われるなんて、日々の鍛錬が足りないのではないですか?」

穂乃果「そんなことないもん。毎日トレーニング頑張ってるし」

ことり(トレーニングって……レッカー車でも引き摺りまわしてるのかな)

ことり「ちなみにトレーニングって何してるの?」

穂乃果「みんなと一緒に腕立て伏せとかしてるでしょ」

ことり「え、それだけ?」

穂乃果「うん、それだけ」

海未「まぁ十分量ではありますね」

穂乃果「だよねだよね」

ことり「ねぇ、穂乃果ちゃん。明日から腕立ては控えない?」

穂乃果「へ? なんで?」

ことり「なんでって、そんな練習もう必要ないんじゃないかなーって」

穂乃果「なにそれ皮肉? そんなに私太ったかなー?」

ことり「違くてその全然太ってないしその……」

海未「いくら幼馴染とはいえ、少々辛辣ではないですか、ことり」

ことり(海未ちゃんは両目ちゃんと付いてるの!?)

海未「気にすることないですよ。穂乃果は今の体系が一番です」

ことり(海未ちゃんは、こんな隆起した筋肉の女の子が友達でいいの!?)

海未「ファンの方々もきっと、そう思っていますよ」

穂乃果「えへへ、そうかな~」テレテレ

海未「穂乃果は頑張っていると思いますよ」

穂乃果「海未ちゃんに褒められると、ちょっとこそばゆいな~」テレテレ

海未「私だって褒めるときは褒めますよ」ウフフ

ことり(これはあれだ。私がきっと疲れてるんだ。明日になれば元通りになっているはず……)

翌日

ことり「穂乃果ちゃんおはよー」

穂乃果「おはようことりちゃん!!」ガッシーン

ことり「ホノカチャァッ!???」

ことり(穂乃果ちゃんの腕がハードなトレーニングを終えた直後の象の脚みたいになってる!!)

海未「おはようございます。今日も穂乃果は可愛いですね」

穂乃果「えへへ、ありがとう」テレテレ

ことり「ねぇ、海未ちゃん。穂乃果ちゃんの腕……」

海未「言うに及ばず。むしゃぶりつきたいですよね。」

ことり「えぇー……」

穂乃果「いょーし! 今日もライブでマイク投げるぞー!」

ことり「ほどほどに投げようね……」


穂乃果「あげたい決めたい私たち今日のために~♪」ブォン

観客「うぉぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!」

ことり(マイク逝ったー!!!!)

ライブ後

穂乃果「いやー今日も投げた投げたー!」

ことり「あの……穂乃果ちゃん」

穂乃果「なあにことりちゃん?」

ことり「これからはマイク投げるのやめない?」

穂乃果「えーなんで!? お客さんからも人気のあるパフォーマンスなのに」

ことり「えっと、マイクがお客さんにあたったりしたら大変だし……」

穂乃果「大丈夫だよ! その辺はちゃんと配慮してるし!」

海未「まぁなんとかなりますよね」

ことり「そうかなー……」

穂乃果「マイクを投げると会場が血沸き肉躍る感じがするよねー」

海未「そうですね。マイクを投げない日は、会場がコオロギの死骸みたいです」

穂乃果「それはちょっと大げさかな」

ことり(マイク投げを積み重ねることで、腕に尋常じゃない筋力が備わってきている)

ことり(穂乃果ちゃんの丸太を束ねたような腕を、元の華奢な腕に戻すにはマイク投げをやめさせるしかない!)

翌ライブ

穂乃果「よーし今日もライブ盛り上げよう!」

海未「はい、楽しみましょう」

ことり「うん!」

穂乃果「あげたい決めたい今日のために~♪」

ことり(今日はマイクを投げさせないよ。あらかじめマイクに接着剤を塗っておいたよ!)

穂乃果「ピュアなラブでピュアでラブな本気アイミッシュー」ぶぉんぶぉん!

穂乃果「あれ? マイクが手から離れない」

観客A「今日は投げないのか」

観客B「ちょっとガッカリだな」

観客C「幻滅だよ。もう来ないわ」

穂乃果「そんな!!」

ライブ後

穂乃果「こんなことしたのは誰……お客さん怒ってたよ」

海未「私ではありません」

凛「凛も」

花陽「私も」

真姫「私も」

絵里「私も」

希「ウチも」

にこ「にこも」

海未「消去法でことりですね」

穂乃果「そうなのことりちゃん? いったいなんのために、なんの恨みがあってこんなことをしたの?」

ことり「違うの、こんなことになるなんて思わなくて……穂乃果ちゃんの筋肉の肥大化を止めたくて」

穂乃果「訳のわからないことを言わないで!!」

ことり「ぴぃっ!」

穂乃果「ことりちゃんにはがっかりだよ」

海未「そんな人だとは思いませんでした」

にこ「もう話しかけないで」

ことり「そんなごめんみんな……ごめん穂乃果ちゃん」



ことり「その日の出来事は喉に突き立った魚の小骨のように、ふと思い出すたびにことりの心に傷をつけるのであった」

今回初投稿です。
終わりです。

test

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom