駆逐戦隊!ショキカンジャー!! 2スレ目 (131)

前スレ
駆逐戦隊!ショキカンジャー!! - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454766780/)


あと少しだけどよろしくお願いします

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457888938

電「くっ…!」

ホッポ「どうしたイナズマ。この程度か?」

電(キーさんの攻撃…一発一発は大したことありませんが)

電(囲まれるといけない…連打を受けて、大きなダメージを受けちゃいます)

電「えいっ!」バチバチバチィッ

キー「ナンノコレシキ!!」バチバチバチッ

電「…!」

ドカッ

電「うっ…!」ヨロッ

電(電撃も、完全に動きを止められない…このままじゃ)

ホッポ「そこだ!行け!」

キー「ヒャッハァァァァァァァァ!!」ビュンッ

電「きゃぁっ!?」ドンッ

ホッポ「それがお前の本気か?イナズマ」

電「…」

ホッポ「私に勝つんじゃなかったのか?その程度じゃ、私は倒せないぞ」

電「…」

電「…そうです」

電「電は、あなたを倒さないといけません」

電「自分のためにも…仲間のためにも…」

電「…あなたのためにも…」

ホッポ「…」

電「だから・・・」

電「…電は、まだ…負けるわけにはいきません…!」

ホッポ「…」

ホッポ「だったら…」スッ

ホッポ「全力で、戦ってみろ!!」ビュンッ

電「…!」



「そこだぁ!」バシュッ

ホッポ「!!」

キー「ボス、アブナイ!!」バッ

グサッ

キー「イテェ!」

漣「ありゃ、残念」

電「漣さん!叢雲さんと吹雪さんも…」

ホッポ「…お前がいるってことは、お姉ちゃんは…」

漣「…」

ホッポ「…そうか」

電「ホッポちゃん、先に電が相手なのです」

ホッポ「わかっている…」

電「みなさん。ここは電が戦うのです」

電「…手は出さないでほしいのです」

吹雪「…わかった」

叢雲「負けるんじゃないわよ」

電(でも、このままじゃ負けちゃうのです)

電(どうしたら…)

漣「電ちゃん」

電「!」

漣「一人で戦うのはいいけど、これ使った方がいいよ」ポイッ

電「…これは」パシッ

漣「さっき使ったけど、いい感じだよー」

漣「…倒さないといけないんでしょ?」

電「…はい!」

チャキッ

電「第二改装!!」

シュィィィィン バァァァァァァン


電「電イエロー、改二!!」

ホッポ「…本気になったようだな、イナズマ!」

電「はい!電の本気を見るのです!」

電「はぁっ!」ブンッ

ホッポ「!お前たち、ガードだ!」

キーたち「オーーー!!」ワラワラ

電「えーいっ!」

ドゴォォォ

キーたち「グワアアアアアアア!!?」

ホッポ「!?」

ホッポ「さっきまでは防げていたのに…どうして!?」

電「まだなのです!」ブンッ

ホッポ「!!」

ホッポ「さ、さっきより固まれ!」

キーたち「オーーー!!」ワラワラ

ドゴォォォ

キーたち「ウワアアアアアアア!!?」

ホッポ「馬鹿な…どうして!?」

電「もう、ガードは効かないのです」

ホッポ「だ、だったら攻撃だ!お前たち、行け!」

キーたち「ヒャッハァァァァァァァァ!!」ビュンッ

電「えいっ!」バチバチバチィッ

キーたち「ギャアアアアアアアアアアア!!」

キー「サ、サッキヨリモツヨイ…」ドサッ

ホッポ「ひ、ひるむな!攻撃だ!」

キーたち「ワアアアアアアア!!」ビュンビュンッ

ドカドカッ

電「…っ!」

電「この程度じゃ…」

電「電は、止まらないのです!」ドゴォォォ

キーたち「ギャアアアアアアアアアアア!!」

ホッポ「くっ…お前たち…」

ホッポ(さっきと比べて、かなり強くなっている!)

ホッポ(これが…イナズマの本気!)

電「…小細工はなしです」

電「このまま、押し切ります!」

ホッポ「…だったら、こっちも小細工はなしだ!」

ホッポ「全力で行くぞ!」

電「…はい!」

ホッポ「お前たち、集まれ!」

キーたち「オーーー!!」ワラワラ

ホッポ「エネルギー充填開始!」

シュゥゥゥゥゥゥゥ

電「…」グッ

ホッポ「エネルギー充填完了!発射準備!」

ヒュォォォォォォォ

ホッポ「発射!!」

ビィィィィィィィィィィィィィィッ

電「えーいっ!!!」ブンッ

バチバチバチィッ

ホッポのビームと、電のハンマーが衝突した!

ビィィィィィィィィィィィィィィッ

キーたち「グ…オォ…」

ホッポ「頑張れ、お前たち!!」

ググググ

電「…」

電「…ホッポちゃん」

ググググ

電「…これで、終わりなのです!!」

ホッポ「…!」

電「『アンカークラッシュ』!!」

バシィィィィィィィィィィィッ

ホッポ「うわああああああああああ!!」

ドゴォォォォォォォォォォォォ

電「…」

電「…ありがとうございました」

電「次に…もしも会えるなら…」

電「…平和な世界だといいのです」

電「…行きましょう、皆さん」

ダダダッ

五月雨「はぁ…はぁ…」

リトウ「ふふふ…逃げ回ってるだけじゃ勝てないわよ」

レー「…」ブンッ

五月雨「…っ」シュバッ

五月雨(三人が相手だと、さすがに厳しい…)

五月雨(逃げるしかないけど、このままだと体力が…!)

レー「…」スッ

五月雨「!!」

ドガッ

五月雨「うあぁ…!」ドンッ

リトウ「ふふふ、そのまま追撃よ!」

ドガッ バキッ

五月雨「ぐっ…!」

五月雨「させない!」

ザパァァァ

レー「!!」シュバッ

五月雨「やぁー!!」ザパァァァ

五月雨(何とか…距離をとった…)

五月雨(でも…体力が…)

リトウ「ふん。しぶといわね…まだ抵抗するのね」

五月雨「この程度では…負けません」

五月雨「まだ…諦めません!」

リトウ「…生意気な」

リトウ「レーたち、ボコボコにしなさい!」

レー×3「…」バッ

五月雨「…!」



「えーいっ!」

バチバチバチィッ

レー×3「…!」ビリビリビリィ

床に撒かれた水に電流が流された!

電「五月雨さん、大丈夫ですか!?」

五月雨「電ちゃん、みんな…!」

吹雪「ようやくここまで来れた…」

叢雲「よく耐えたわね…よかったわ」

漣「だいぶお疲れのようだけど、大丈夫?」

五月雨「な、なんとか…」

リトウ「まずいわ…全員来るなんて」

リトウ「…いや、レーが三人いるんだもの、負けるわけがないわ!」

リトウ「行きなさい!」

レー×3「…」バッ

五月雨「くっ…」ヨロッ

電「五月雨さん、無理しちゃダメなのです」

五月雨「大丈夫だよ、これくらい!」

五月雨「…みんな、さっきまで頑張って戦ってきたんでしょ?」

電「…」

五月雨「だったら、私だって…!」

五月雨「私だって、戦わないと…!」

電「五月雨さん…」

電「…だったら、これを使ってください」スッ

五月雨「…」スッ

電「…五月雨さんなら、きっとできます」

五月雨「電ちゃん…」

五月雨「わかった、ありがとう!」

チャキッ

五月雨「第二改装!!」

シュィィィィン バァァァァァァン


五月雨「五月雨ブルー、改二!!」

レー「…」スッ

シュンッ

レー「…!?」

五月雨「遅いです!」ズバッ

パリィン

レー「…!」ドサッ

リトウ「なっ…!?」

リトウ「一瞬で、レーを一人倒した!?」

五月雨「弱点がわかっていれば…隙を見てそこを突けば問題ありません」

リトウ「くっ…さっきまで苦戦してたくせに」

五月雨「改二になった私には、この程度…!」

リトウ「くっ…この!」

リトウ(さっきはすぐに後ろに回り込まれたからやられた…)

リトウ(だったら、後ろをとられないように…)

リトウ(しかし、どうしたら…)

五月雨「たぁー!!」ブンッ

レー「…!」シュバッ

五月雨「まだまだっ!」ブンブンッ

レー「…」ジリジリ

リトウ(!レーが押されている!このままじゃまずい!)

リトウ(こうなったら…!)パチンッ

レー「…!」ダダッ

五月雨「!正面から…」

レー「…」バッ

五月雨「…」グッ


ザザッ

五月雨の背後に、もう一人のレーが接近していた!


リトウ(よし!そのまま背後から不意打ちしなさい!)

リトウ(そして、正面に向かっているレーは距離をとる!)パチンッ

レー「…」ササッ

五月雨「…」

リトウ(これで背後をとられることはない!)

リトウ(あの距離なら奴の仲間も助けられない…これなら!)

五月雨「…」

シュバッ

リトウ「!?」

五月雨は、背後にいたレーの背後に回った!

ズバッ パリィン

レー「…」ドサッ

リトウ(ど、どうして!?後ろにも目があるの!?)

五月雨「…今の私は、すべての感覚が研ぎ澄まされ、力が強化されています」

五月雨「こんなものでは、私は倒せません」

リトウ「うぅ…」

五月雨「さて…そろそろ、覚悟はいいですか?」

リトウ「!!レー!私を守りなさい!」

レー「…」バッ

五月雨「…」チャキッ

リトウ(さすがにこの距離なら、すぐには近づいてこれない!)

リトウ(背後をとられる心配はない…それに、レーが守ってくれている)

リトウ(こいつ一人倒せば、何とか…!)

リトウ(…いや、でも…)

リトウ(…とんでもなく強くなったこいつに…勝てるの…?)

五月雨「…」スッ

五月雨「『竜骨流水剣』!!」

ズバァァァァァァァァァァァ

レー「…!」

ドゴォォォォォォォォォォォォ

リトウ「ば、バカな…」

リトウ「本当に…一瞬で近づいてくるなんて…」

リトウ「それに…居合いの一撃で…こんな…」

リトウ「こんな…こんなはずじゃ…」

リトウ「計算…外…よ…」

ドサッ

スゥゥゥ チンッ

五月雨「…最後に、あなたに諦めが見えました」

五月雨「諦めたら、そこで終わり…どんな状況でも負けます」

五月雨「…私の、勝ちです」

五月雨「…はぁ~」グッタリ

吹雪「お疲れさま、五月雨ちゃん」

叢雲「よく頑張ったわね」

五月雨「いやいや…みんなもそうだったんでしょ?」

漣「まあね~」

電「なんにせよ、全員無事でよかったのです」

吹雪「…いよいよ、だね」

叢雲「ええ」

漣「この先に…センカンさんと、コアが…」

電「…最後の戦い、ですか」

五月雨「…うん」

吹雪「…終わらせよう、この戦いを」

吹雪「行こう、みんな!」

五人「オー!!」

というわけで今日はここまで
明日で本当に終わり…だといいな
戦闘がワンパなのは本当にすみません、勘弁してください

コッ…コッ…

吹雪「…だいぶ進んだね」

叢雲「そろそろ…来るかしら?」

漣「…」

電「…気を付けていきましょう」

五月雨「そうだね…」

吹雪「…ん?広い部屋に出た…」

叢雲「…!みんな、あれ!」

四人「!!」

部屋の中に、大きな光る石が浮かんでいた!

漣「も、もしかして…」

電「これが、コアなのです?」

五月雨「でも、思ったより小さいね…」


センカン「ハクチがエネルギー使いすぎたからよ」

吹雪「…!」

センカン「ようこそ、ショキカンジャー」

センカン「ここがディープマリンのアジトの最深部よ」

センカン「お察しの通り、それがコア。それを破壊すれば、あなたたちの勝ちよ」

叢雲「だったら…!」ブンッ

ガキィン

叢雲「!?」

センカン「クスクス…無駄よ」

センカン「今、そのコアは私が張った結界によって守られている」

センカン「壊したければ、私を倒すことね」

漣「なるほど…結局戦うことになるわけか」

電「仕方ありませんね…」

センカン「そうだわ…戦う前に教えてあげる」

センカン「私は、幹部たちと違って特殊な能力を持たない…」

センカン「でも、基本的な戦闘能力は、私が遥かに上よ」

五月雨「シンプルな強さ…ということですか」

叢雲「関係ないわ。ただぶっ飛ばすだけよ」

センカン「クスクス…ずいぶん威勢がいいわね」

吹雪「…覚悟はいいですか」

センカン「…いいわ」

センカン「どこからでもかかってきなさい…!」

吹雪「…いきます!!」

叢雲「はぁっ!!」ブンッ

センカン「…」シュバッ

叢雲「まだまだぁ!」シュバババッ

センカン「…」ババババッ

叢雲は連続で攻撃したが、、全てかわされてしまった!

叢雲「くっ…!」

センカン「終わりかしら?」

センカン「だったら、次はこっちの番よ!」ブンッ

叢雲「!!」

ガシッ

叢雲(!…重い!!)

ズガァァァァァァァァァン

叢雲「あ、危なかった…」

センカン「クスクス…避けられちゃった」

センカン「まあ、この程度でやられちゃ困るわ」

センカン「もっと、楽しみましょう?」ニヤリ

叢雲「ふん…舐めるんじゃないわよ」

バシュバシュッ

センカン「…!」

グサグサッ

漣(よーし、当たった!)

漣(少しはダーメジを受けるはず…この調子で当てていけば、いける!)

センカン「…」スッ

漣(!来る!?)

漣(ここはもっと距離を…)ザッ

センカン「…」シュンッ

漣(!?速い!?)

漣(コウワンさんと同じか…それ以上の速さ!?)

センカン「痛いじゃない…ねえ?」

漣「…!」



電「えーいっ!」ブンッ

センカン「…」

漣(電ちゃん!やった、後ろからならとっさには防御できないはず!)

漣(これは避けるしかない!そこで距離をとれば、体制を整え…)

ガシッ

電「…え?」

漣「…何!?」

センカン「…この程度かしら?」

ブンッ

電「うわぁっ!?」ドガァッ

センカンにハンマーを片手で受け止められ、そのまま投げ飛ばされた!

電「う…」

漣「電ちゃん!」

センカン「さて…次はあなたよ」

漣「!!」

ザパァァァァァ

センカン「…!」クルッ

五月雨「やぁー!!」ブンッ

漣「五月雨ちゃん!」

センカン「…」

ガキンッ ガキンッ

五月雨「たぁっ!!」ブンッ

ガシィッ

センカン「クスクス…あなたも投げ飛ばされたいのかしら?」グググ

五月雨「…」グググ

ザパァ

センカン「!!」

五月雨の刀が水をまとい、センカンの腕を弾き飛ばした!

バシィッ

五月雨(このまま…!)ブンッ

センカン「…」

ドガッ

五月雨「うわぁっ!?」ドンッ

五月雨(は、速い…!)

五月雨(少し隙を作ったくらいじゃ、ダメだ…!)

漣「このぉ!!」バシュバシュッ

センカン「…」シュバッ

漣「う…」

漣(駄目だ、普通に撃ってもかわされる)

漣(どうしたら…)

漣(…とにかく撃つんだ!きっと、活路が…)バシュバシユッ

センカン「…」

シュンッ

漣「!!」

センカン「…しつこいわね」ブンッ

漣「…」

バシュッ

漣「うあああ!!」ドゴォ

センカン「…っ」

センカン「痛いわね…」

漣がセンカンに攻撃される直前に放った矢が、センカンに当たっていた!

漣「ぐ…」

センカン「まさか逃げずに撃ってくるとは…やるじゃない」ニヤリ

センカン「まずはあなたから楽に…」

「「はああああああああ!!」」

センカン「!!」

叢雲「喰らえっ!!」ブンッ

センカン「…」シュバッ

吹雪「そこだっ!!」ブンッ

センカン「…!」

センカン「くっ…」

吹雪「惜しい…」

叢雲「二人がかりなら、あんたも避け続けるのは厳しいかしら?」

センカン「…」

センカン「…」バッ

吹雪「!来る…!」

叢雲「吹雪!さっきと同じよ!タイミングを計って攻撃するわ!」

吹雪「わかった!」

叢雲「はぁっ!!」ブンッ

センカン「…」

叢雲(さあ、避けてみなさい!)

叢雲(その瞬間を、吹雪が捉えるわ!)

ガッ

叢雲「…え?」

センカン「…」

叢雲(避けずに…受け止めた…?)

叢雲(そんな、ダメージは受けるはずだし、攻撃も避けにくくなる…)

叢雲(どうして、そんなことを…!?)

吹雪「はぁっ!」

センカン「!」ブンッ

叢雲「な!?」

センカンは、叢雲の槍ごと、叢雲を吹雪の方へ振り回した!

吹雪「え!?」

ドゴォォォォォォォォォォォォ

二人「うわああああああああああ!!」

吹雪「ぐ…」

吹雪「叢雲ちゃん、大丈夫…?」

叢雲「ええ…何とか」

センカン「…あなたたち、その程度かしら?」

吹雪「…!」

センカン「だとしたらガッカリね…幹部を全員倒してきたというから、期待していたのに」

センカン「これじゃ、私は倒せないわ」

吹雪「…」

吹雪「…この程度じゃ、ないです」

センカン「…」

吹雪「これで…終わりじゃありません!」

吹雪「みんな、行くよ!」

四人「オー!」

叢雲「はぁっ!」ダダッ

センカン「また不用意に近づいて…!」ブンッ

叢雲「っ!」ヒョイッ

センカン「…?」

センカン(下がった…?)

センカン(避けたって感じじゃないわね…何?)

バシュバシュッ

センカン「!!」

漣「ほいほいっ!」バシュバシュッ

センカン「…」ヒョイッ

センカン(あの子の矢も…当てる気がほどんどない)

センカン(軽くかわせば避けられる…何のつもり?)

バチバチバチッ  ザパァァァ

センカン「…!」

電「えーいっ!」ダッ

五月雨「やぁー!!」ダッ

センカン(また二人がかり…!)

センカン(いいわ、また投げ飛ばして…)スッ

ヒョイッ

センカン「…!」

センカン(また下がった…)

センカン(…何か、狙ってる…?)

吹雪「…」

最深部に進む前

吹雪『さて…どうしたものか』

漣『何が?』

吹雪『センカンとの戦いだよ』

吹雪『戦いは避けられないだろうし、作戦を練らないと…』

叢雲『そうは言っても、まだ相手の実力すらわからない状況よ?』

電『でも、相当強いと思うのです』

五月雨『そうだね…ボスだもんね』

漣『じゃあどうすんの?』

吹雪『最初は、様子見で普通に戦おう』

叢雲『それで負けたらどうするのよ』

吹雪『負けないように戦ってください』

電『えぇ…』

吹雪『で、大体相手の実力がわかったら、作戦開始、と行きたいけれど』

吹雪『どうやって攻めたものかな…』

電『やっぱり、改二が鍵でしょうか』

叢雲『そうね。ただ、闇雲に使ってもダメでしょうね』

五月雨『使うんなら、タイミングを見計らって、決めるときに決めないと』

吹雪『うん…みんな使ったからわかると思うけど、これ使うと結構体力が奪われるよ』

吹雪『長時間使うのは厳しい…やっぱり、タイミングが大事だね』

漣『難しいなぁ…』

叢雲『具体的にはどんなタイミングよ?』

電『使うのに邪魔されず、すぐさま攻撃に移れるタイミング…でしょうか』

五月雨『じゃあ使う人は、直前にセンカンさんに狙われてたらダメなわけだ』

吹雪『そうだね。他のメンバーが注意をそらしていかないと』

漣『普通に攻撃して注意そらすの?』

五月雨『どうかな…相手の実力にもよるけど、普通に攻撃してもダメだと思うな』

五月雨『すぐにかわされるか、防がれるかされると思うよ。完全に注意をそらすのは厳しい』

叢雲『そうねぇ…下手なことして、逆に狙われたら困るし…』

電『どうしましょう…』

吹雪『…あえて、警戒させてみようか』

漣『どゆこと?』

吹雪『何か仕掛けてくる、って思わせるんだよ』

吹雪『例えば、攻撃はせずに、ずっと攻撃を避け続ける』

吹雪『攻撃してこないなんておかしい、何か狙いがあるはずだって思うはずだよ』

電『でも、警戒させたら改二が使いづらくなるんじゃないんですか?』

吹雪『うん。だからまず、フェイクでその警戒を解く』

叢雲『フェイク?』

吹雪『そう。隙を見て、誰かが不意打ちをする』

吹雪『その隙を作るために、攻撃をせず混乱させた、と勘違いさせられるんじゃないかな』

吹雪『そこで警戒を解くはずだから、改二になって攻撃する…ということ』

五月雨『なるほど…』

漣『そんなんうまくいくかなぁ?』

叢雲『警戒を解いた時が、一番危ない。確かにそこは狙い目ね』

電『うまく立ち回れるかが問題ですが、作戦としては悪くないと思うのです』

五月雨『私も。いいと思うよ』

吹雪『じゃあ、誰が改二になるかってことだけど…』

漣『そりゃあ吹雪ちゃんでしょう』

吹雪『え!?』

叢雲『確かに、リーダーがやるべきね』

電『賛成なのです』

五月雨『右に同じー』

吹雪『い、いいの!?私なんかで…』

漣『誰がやったって一緒一緒。ビシッと決めてよリーダー』

吹雪『…わかったよ』

吹雪「…」

吹雪(みんな、頑張ってる…)

センカン「…」ジリッ

吹雪(そろそろかな…)

バッ

センカン「!!」

五月雨がセンカンの背後から、刀を振りかざした!

五月雨「はぁぁっ!!」ブンッ

センカン「…」クルッ

吹雪(よし、バッチリ!)

吹雪(センカンは今、私の方に背を向けてる!)

吹雪(これで私に注意が向くことはない!これなら…)

吹雪(…みんなが作ったチャンス…)スッ

吹雪(…決して、無駄には…!)チャキッ




クルッ

シュンッ

吹雪「!?」

センカンが吹雪の方へ振り向き、接近した!

吹雪「な…!?」

センカン「ふんっ!!」

バキィッ

吹雪「!!!」

吹雪(そ、そんな…これじゃ、改二に…)

センカン「…そんな小細工が、私に通じると思ったの?」

ドガァッ

吹雪「ぐあ…!」ドンッ

センカン「甘いわね…バレバレよ、あなたたちの考えなんて」

吹雪「そん…な…」

叢雲「吹雪!!」

五月雨「そんな、タイミングはバッチリだったのに…!」

シュンッ

五月雨「!!」

バキィッ

五月雨「うあっ…!」ドンッ

電「五月雨さん!!」

シュンッ  ドカッ

電「うっ…!」ドンッ

漣「この…!」ギリギリ

シュンッ ドガァッ

漣「ぐあっ…!」ドンッ

叢雲「み、みんな…!」

シュンッ

叢雲「!!」ブンッ

ガッ

センカン「…終わりよ」

ドガァッ

叢雲「かはっ…!」

吹雪「…」

叢雲「…」

漣「…」

電「…」

五月雨「…」



センカン「…全滅、ね」

センカン「これでわかったでしょう」

センカン「あなたたちでは、私には勝てない」

センカン「頼みの綱の改二まで奪われて…」

センカン「もう戦う術はない」

センカン「まさに…絶望、というやつね」

吹雪「…どうして」

吹雪「どうして…私たちと戦うんですか…!」

センカン「…」

センカン「私たちの生みの親、深海棲艦にも言えることだけど…」

センカン「私たちは…怒り、憎しみ、悲しみ…」

センカン「それらで満たされているわ」

センカン「でも、その原因もわからない…何が憎いのか、悲しいのか…」

センカン「ただ、それをぶつける対象があなたたち艦娘と、人間…それだけはわかっている」

センカン「だから戦っているのよ」

吹雪「…」

センカン「理不尽と思うかもしれないわね」

センカン「でも、物事には理由がある」

センカン「こうして私たちが戦うのも、何か理由があるのよ」

センカン「ま、それが何なのかはわからないし、興味もないけれど」

吹雪「…」

吹雪「…ぐ…」ヨロッ

センカン「あら、まだ立てるの?」

センカン「でも、もう満身創痍…そのままおとなしくしていた方がよかったんじゃないかしら?」

吹雪「私は…」

吹雪「私は…あなたを倒さないといけない…!」

吹雪「守るべき人のため…」

吹雪「そして…」

センカン「まだ勝てると思っているの?」

吹雪「…」

センカン「さっきも言ったでしょう。あなたたちに勝ち目はない」

センカン「それに今、あなたは一人…」

センカン「これ以上何ができるの?」

吹雪「…」

センカン「無駄なことはやめなさい…」

センカン「あなたたちに、希望はないのよ」

吹雪「…」

吹雪(…やっぱり…)

吹雪(駄目、なのかな…)



「無駄なんかじゃ…ありません…」

吹雪「…!」

五月雨「まだ…私たちは…諦めません…!」ヨロッ

センカン「あなたもまだ立てるのね…」

センカン「確かに、あなたたちは今まで諦めなかった」

センカン「それでここまで来れた…けれど」

センカン「今回は無理よ。何度も言わせないで」

電「…それでも…諦めるわけには…いかないのです…」ヨロッ

センカン「…!」

漣「どうやったって…諦めきれないのが…」ヨロッ

叢雲「『ヒーロー』って…やつよね…」ヨロッ

センカン「…」

吹雪「みんな…」

五月雨「吹雪ちゃん。前に、教えてくれたよね」

五月雨「みんな、いるって」

吹雪「…!」

電「吹雪さん、みんな、一緒に戦うのです」

漣「そうだよ、戦隊は全員で戦うもんだよ」

叢雲「五人そろってショキカンジャー、でしょ」

吹雪「みんな…!」

吹雪「…わかった!みんな、戦おう!」

吹雪「よし、仕切り直しだ!」

吹雪「みんな、気合を入れるために、あれやるよ!」

漣「待ってましたー!」

叢雲「ふふっ…タイミングおかしくない?」

電「まあまあ。こういうのもいいのです」

五月雨「そうだね…きっと、最後になるから」

吹雪「よーし、行くよ!」

デデッデデー デデッデデー デデー

シュィィィィン バァァァァァァン

デデッデデー デデッデデーン

吹雪「吹雪レッド!」

叢雲「叢雲ブラック!」

漣「漣ピンク!」

電「電イエロー!」

五月雨「五月雨ブルー!」


吹雪「五人そろって!」

五人「駆逐戦隊!ショキカンジャー!!」

バァァァァァァン

吹雪「さあ、センカン!ここからが勝負です!」

センカン「ど、どうして…!?」

センカン「どうして、この状況で、立ち向かってくるの…!?」

センカン「力の差はわかっているはずなのに…!」

吹雪「さあ、それはどうでしょう?」

センカン「…いいでしょう」

センカン「もう一度叩きのめしてあげるわ…!」ゴゴゴゴ

吹雪「みんな、行くよ!!」

五人「オー!!」

五月雨「やぁっ!!」

ザパァァァァァ

センカン(!水を、放って来た…!)シュバッ

センカン「ふん、そんな直線的な攻撃、簡単に避けられ…」

五月雨「まだまだぁ!」ザパァァァァァ

センカン「な!?」サッ

ザパァァァァァ

センカン「しつこいわね…!無駄なのよ、そんな攻撃!」

叢雲「ふんっ!!」ブンッ

センカン「!?」

センカン(いつの間に近くに…)

センカン(まさか、さっきの水はこの子の近くに誘導するため!?)

センカン「でも、甘い!」ガッ

叢雲「!」

センカン「このまま投げ飛ばして…」

叢雲「…」ニヤリ

ピョンッ

センカン「…!?」

センカン(跳んだ…!?何のために!?)

センカン(…いや、好都合。投げ飛ばしやすくなったわ!)

バチバチバチィッ

センカン(…?何の音)

電「えーい!!」バチバチバチィッ

センカン(電撃!?地面に向かって!?)

センカン(どうして…はっ!)

センカンの周りの地面は、既に水浸しだった!

センカン「しまっ…」

ビリビリビリィッ

センカン「ぐあああああああ!!」

センカン「くっ…」ヨロッ

叢雲「はぁっ!!」ドガァッ

センカン「ぐあっ…!!」ドンッ

センカン(しまった、地面に倒され…)

バシュバシュッ

センカン「!!」

漣「ほらほらぁ!!」バシュバシュッ

センカン「くっ…」バッ

グサッ

センカン「ぐ…!」

センカン(一発喰らった…!しかし…この程度なら…!)

漣「問題ない、と思った?残念!」

ビュォォォォォォォォォォォォォォ

センカン「…!?」

ビュゥゥゥゥゥゥン

センカン「な…!?」

漣の矢にまとわりついていた風により、センカンは吹っ飛んだ!

漣「吹雪ちゃん!」

吹雪「了解!!」バッ

センカン(!!まずい、空中じゃ…)

吹雪「はぁぁっ!!」ドゴォォォ

センカン「ぐああああああ!!!」ドザァ

センカン「くっ…何故!?」

センカン「さっきまでと動きが違う…一体どうして…!?」

吹雪「さっきまでは、仲間との共闘という手段を見失い、個々で戦っていました」

吹雪「しかし、仲間という『希望』を見出した私たちは、さっきよりもずっと強いです!」

センカン「ぐ…!」

センカン「その程度で…」

センカン「その程度で、私に勝てるかぁ!?」バッ

吹雪「…」

ズガァァァァァァァァァン

モクモクモク…

センカン「ハッハッハ!!喰らったわね!」

センカン「何が仲間よ!そんなもので私に、勝てるわけが…」

センカン「…いない!?」

センカン「…はっ!」


五月雨「吹雪ちゃーん、大丈夫ー?」

吹雪「いてて…うん、なんとか」

センカン(地面が濡れている…まさか、水で吹っ飛ばして、避けさせたの!?)

センカン(…はっ!また電撃が来る!)

センカン(その前に離れ…)シュバッ

バシュバシュッ

センカン「!!チィッ!!また矢か!」

漣「いくらでも撃てるよー!」バシュバシュッ

センカン(あれに当たるとまずい…ここは大きく避けて…)シュバッ

ヒュンヒュンッ

センカン「!?」

電気を帯びた石が、センカンに向かって飛んで来た!

叢雲「飛び道具が、漣の矢だけだと思わないことね」

叢雲「電!」バッ

電「はいなのです!」バチバチバチィッ

ドゴォッ

ヒュンヒュンッ

センカン(石をハンマーで叩いて飛ばすことで、電気を…!)

バシュバシュッ ヒュンヒュンッ

センカン「くそおおおおおお!!」シュバッ

センカン(数は多いが…いける!避けられる!)

センカン(このまま隙を見てどっちかに接近すれば…!)


吹雪「私たちのことを」

五月雨「忘れてませんか?」

センカン「!?」

センカンはいつの間にか部屋の隅に追い詰められていた!

センカン「しまっ…」

ドガァァァァァァァァン

センカン「ぐわああああああああ!!!」

センカン「ぐ…あ…」フラフラ

吹雪「…みんな、トドメだ!」

センカン「!!そ、そんな…!」

センカン「…っ!ぐ…」フラッ

電「アンカーハンマー!」ヒュンッ

漣「デッキチェリー!」ヒュンッ

叢雲「マストランス!」ヒュンッ

五月雨「キールブレード!」ヒュンッ

吹雪「ブリッジソード!」ヒュンッ

ピキィィィィィン ガッシィィィィィン

五人が投げた武器が空中で合体し、バズーカとなった!

五人「デストロイキャノン!」

センカン「や、やめ…」

吹雪「…」

吹雪「仲間を信じ、共に戦えば、活路は見出される…」

吹雪「…私たちの、勝ちです!!」

センカン「やめろおおおおおおおお!!!!」

漣「目標捕捉!」

電「照準よし!」

叢雲「充填完了!」

五月雨「発射準備完了!」


吹雪「ってぇー!!」

ドゴォォォォォォォォォォォォ

センカン「う、うわあああああああああああああ!!!!!!!」

ズガァァァァァァァァァァァァァァァァァン

……

……なぜ…?

私は……負けたはずなのに……

この……気持ちは……?

……

……そうか

……私たちの…弱点は……きっと……

もしかしたら……私たちは……

ずっと、求めていたのかもしれない……

私たちを……この憎しみや……苦しみから……解き放って…救ってくれる……



『ヒーロー』を……

──────────

──────

───

吹雪「…終わったね」

叢雲「…ええ」

漣「…これでいいんだよね、電ちゃん?」

電「…そう、思うのです」

五月雨「…そっか」

吹雪「さーて、明日からまた普通の艦娘として働くよー」

漣「うっ!そうだった…」

叢雲「久しぶりね…戦えなくなってたらどうしよ」

電「あはは…そうなってないことを祈るのです」

五月雨「出撃中にこけたらどうしよう…」

漣「いや、五月雨ちゃんはいつものことでしょ」

吹雪「そうだね」

五月雨「ええ!?」

漣「じゃー今日だけでも祝勝会やろうよ」

叢雲「えー?疲れてるんだけど…」

漣「えー?今日やりたいー」

五月雨「うん、その気持ちはわかるよ」

電「疲れてはいますが…電も今日やりたいのです」

吹雪「うん。早い方が実感あるね」

漣「ほらー」

叢雲「仕方ないわね…いいわ」

漣「ヤター!夜通し神経衰弱やろう!」

叢雲「うわ、地味!!」

吹雪(…これで、私たち、ショキカンジャーの戦いは終わりました)

吹雪(しかし、まだまだ、私たちの戦いは続きます)

吹雪(これからきっと、もっと辛くて、大変なことが待っていると思います)

吹雪(それらを乗り越えることは、簡単なことではないでしょう)

吹雪(でも、今回…私たちは戦い、そして救い…大切なものをそれぞれ手にすることができました)

吹雪(きっと、その大切なものは、私たちの力になってくれると思います)

吹雪(そして、もっと大きなものを与えてくれるはずです)

吹雪(そうやって…私たちは、もっと強くなっていくんだと思います)

吹雪(ショキカンジャーの戦いは終わりですが、敢えてこう言わせていただきます)



吹雪「ショキカンジャーよ、永遠なれ!」


最終話「ショキカンジャーよ、永遠なれ!」 艦


──────────

──────

───

吹雪「…あとは、お願いしますね」

「ええ。任せて」

吹雪「…」

「大丈夫よ。私を誰だと思ってるの?」

吹雪「ふふふ、そうですね」

吹雪「…」スッ

「…」スッ

パシッ


駆逐戦隊!ショキカンジャー!!  艦

以上です。見てくださった方、ありがとうございました
正直、戦隊要素は薄くて、満足いただけない部分も多かったと思います
私の力量不足で、あまり戦隊要素を入れられなかったのは、申し訳なく思います
色々と後悔が残りますが、これで終わりです
途中、武器の名前を考えてくれるなど、ご支援本当にありがとうございました

あ、ちなみに続編の予定は全くありません
最後のは最終回のアレです

ども、>>1です
なんか、最初の方でネタかぶりがあってみたいですね、申し訳ない
ただ私はその作品を全く見たことがない、知らなかった、という事だけはご理解いただきたいと思います

ところで、次は次はってみなさんおっしゃってますが、次回作の予定ないって言ってるじゃないですか!ライダーはやりませんよ!

このSSまとめへのコメント

このSSまとめにはまだコメントがありません

名前:
コメント:


未完結のSSにコメントをする時は、まだSSの更新がある可能性を考慮してコメントしてください

ScrollBottom