フリーザ「今年の新入歓迎会を兼ねたお花見についてですが……」ギニュー「はっ!」 (77)

フリーザ「余興については、今年はどうするつもりですか?ギニューさん?」

ギニュー「はっ!今年こそは機甲戦隊の連中に負けぬよう、我々自慢のスペシャルファイティングダンスにより磨きをかけて……」

フリーザ「ギニューさん、これは真面目な話なのですよ?」(イライラ)

ギニュー「は、はいっ!」(フ、フリーザ様が怒っていらっしゃる……!!やはり我々の昨年のダンスの失敗があまりにも……)

フリーザ「新入歓迎会の余興は、新しく我が軍団に入っていただいた方々に、我々の戦闘技能とその素晴らしさを知っていただく機会なのです。」

ギニュー「はっ!存じております!!昨年は不覚にも機甲戦隊に我々の情報が漏れてしまい、結果出し物が被ってしまうという不測の事態を……」

フリーザ「……そのことは別にいいんです。ギニューさん、先ほども言ったように、出し物は我々の戦闘技能と組織の素晴らしさを知っていただくものと私は言いましたよね?」

ギニュー「はい!」

フリーザ「昨年はそれをしっかりとアピールできなかった……要は、出し物自体に問題があったのです。」

ギニュー「は、はあ……」

フリーザ「いいですか、ギニューさん。今年こそは私の部下として、我が軍を十分にアピールできる素晴らしい出し物を披露していただかないと……」(クルッ)

ギニュー(ゴクリ)

フリーザ「あなたを使って私の戦闘力をみなさんにお見せすることになります。わかりますね?」(パウウウ)\デスボールタメ~/

ギニュー「しょ、承知致しましたっ!!」(シュバッ)

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ギニュー「……というわけで、今から新入歓迎会の出し物についての緊急会議を行う!」

リクーム「あ~確かに、去年は機甲戦隊の連中のせいでシラケましたもんねえ~」

ジース「クソッ!サウザーのやつら、やることがコソコソと汚ねえんだよ!俺達が隊長の考えたスペシャルダンスの練習してることを知ってて、わざと被せてきやがって!」(ダンッ!)

バータ「俺達のダンスは完璧だった!なのに、機甲戦隊のやつら……!」

グルド「あの時のことを考えただけでもムカつくぜ!今年こそはあいつらをギャフンと言わせるポーズとダンスを考えてやる!」

ギニュー「……俺も、そう言いたいのは山々なのだがな、どうもフリーザ様は我々の出し物自体に問題があるとおっしゃったのだ……」

一同「!!!!」

ギニュー「ダンスでは、我々の戦闘力、そして素晴らしさが伝わらなかった……そうお考えなのだ……」

ジース「そんな!ダンス以外でどうやって俺達の素晴らしさをアピールするっていうんです!?」

バータ「そうだそうだ!隊長の考えたあのパーフェクトなスペシャルファイティングダンス以外に、一体どういう策があるっていうんだ!」(バンッ!)

リクーム「まさか隊長、今年はバレエにしちまうなんてこと、考えてませんよねえ?」

グルド「俺の超能力で一発芸とかじゃ、それこそシャレになりませんよ……」

ギニュー「黙れっ!!」

一同「シ~ン」


ギニュー「我々が……宇宙の支配者たるフリーザ様にお仕えするギニュー特戦隊が!これしきのことでうろたえてどうする!!」

ギニュー「いいか、フリーザ様は我々にチャンスをお与えになったのだ……今までの我々よりも、ずっとより良いアピールをできる素晴らしい戦士になれるようにな……」

ジース「た、確かに……」

バータ「なるほど……わざと俺達の得意なものを封印してアピールに挑み、それを成功させれば……」

グルド「フリーザ様に認められ、さらに俺達の軍団の中の評価も上がる!」

リクーム「この苦難を乗り越えれば……俺達は戦士として一皮むけるってもんですね。」

ギニュー「そういうことだ。さて、そこで何をすべきか、お前たちに案を出してもらいたい。」

バータ「ハイ!」(バッ!)

ギニュー「バータか。流石特戦隊の青い彗星、素早い!」

バータ「特戦隊でスペシャルデスマッチを行うなんてどうでしょうか!?我々の戦闘力を見せるには十分だと思います!!」

ジース「バーカ、それじゃあいつもの戦闘訓練になっちまうだろ。つまらん。第一、楽しい花見の席で仲間同士の殺し合い見せてどうすんだよ。」

リクーム「せっかく入ったところが仲間同士で血みどろの殺し合いするブラックな職場だなんて、新人さんの士気が下がっちゃうじゃ~ん?もうちょっとオツムを使おうねえ、バータちゃ~ん?」

グルド「エンターテイメントってのを考えろよな~。歓迎会の余興なんだぞ~?」

バータ「な、何だと!?」

ギニュー「余興の席で血を見せ、酒が不味くなったとフリーザ様から不興を買うなど笑止千万!却下!!」

バータ「チェッ……久しぶりに、メンバー内のポジション入れ替えができそうだったのによ~。」

ジース「何だよお前、結局それが本音か。」

バータ「じゃあお前は何かあるってのか?もし不採用だったらチョコレートパフェ奢れよな?」(ニヤニヤ)

ジース「ふふん、俺のはお前のなんかよりずっと凄いぞ。」(フンッ)

ギニュー「ほほう、これは期待できそうだな。よし、ジース言ってみろ。」

ジース「宴会芸での定番といえば、やはりコントでしょう!」

バータ「何を言うかと思えば……俺達に漫才でもやれってか?」

ギニュー「だが、それで我々の戦闘力がアピールできるのか?」

ジース「コントといってもただのコントではなく、我々が星を攻め滅ぼしたときを再現するコントというのはどうでしょうか?」

ギニュー「なるほど、寸劇という意味の方のコントか。」

リクーム「まどろっこしいな~てっきり俺が女装でもさせられるのかと思ったじゃな~い」

グルド「……冗談でもやめろよな、そういうの……」(ウエッ)

ジース「これなら俺達のカッコよさや強さを十二分にアピールできるかと思います!」(ドヤア)

ギニュー「だが、やられ役はどうするのだ?サイヤ人どもからサイバイマンでも借りるのか?」

ジース「あっ……そ、それはですね~……」

バータ「まさかお前、俺達の中からやられ役を選ぼうとしていたんじゃないだろうな~?」

ジース(テヘペロ)

ギニュー「この大馬鹿者がぁーーーーッ!!!」(チュドオオオオン!!)

ジース「うごおおおおっ!!!」

ギニュー「お前達!今からスペシャルファイティングポーズを取ってみろっ!」

グルド「えっ……でも何で?」

ギニュー「いいから今すぐにだ!!間に合わなくなっても知らんぞーっ!!」

リクーム「は、はい!!」

一同「リクーム!バータ!ジース!グルド!」(ビシッ!!)

ギニュー「ギニュー!」(バアーン!)

一同「み・ん・な揃って!ギニュー特戦隊ッ!!」(ババアアーンッ!)

ギニュー「そう、俺達は5人揃ってこそのギニュー特戦隊ッ!」

ジース「……はっ!」(ガガアーンッ!)

ギニュー「隊員のうち一人の輝きを犠牲にするなどもっての他ッ!!」

ギニュー「却下だあああああッ!!」(ビシィィィィッ!)

ジース「ぬおおおおおおッ!!!」(ズドオオオン!!)

リクーム「つーかあ、仲間同士でぶっ殺しあいになっちゃうあたりが結局バータちゃんと変わらないじゃないの~」

ジース「ぐぬぬぬ……」

バータ「約束だぞ~チョコレートパフェ奢れよ~?」

ギニュー「……しかし、一向にいいアイディアが出んな……これはどうしたものか……」

グルド(カタカタ……)

ギニュー「グルド!真面目な会議中にパソコンをいじるとは一体どういう了見だ!!」

バータ「態度悪いぞ~?」

グルド「まあまあ隊長、これを見てくださいよ。」(パチッ)

ギニュー「ん?なんだこの動画は?」

グルド「今、動画サイトで注目を集めてる動画です。余興ってモンはやっぱこう、流行に乗ったやつがウケやすいかと。」

ギニュー「ほほう。」

リクーム「あ~らグルドちゃん、珍しく冴えてるじゃないの~」

グルド「珍しくは余計だぞ、っと。」

ギニュー「なんだこれは?水を被っているのか?」

グルド「アイスバケツチャレンジとかいうやつですよ。氷水を被るヤツです。チャリティーのために始まったヤツですがね。」

ジース「俺こういうの嫌いだわ~偽善の香りがプンプンしやがる!」

リクーム「まあまあ、これでカネが集まって人のためになるんならいいんじゃないの?強制じゃないしさあ?」

バータ「で?何だ?俺達にもこれをやれってか?」

グルド「いいや?俺達が氷水被ったところでなんともないからな。要は考え方だ。」

ギニュー「ふむ。」

グルド「この動画以外にも、色々な動画があるんだが……だいたい注目を集めやすいのは、何か無茶なことを成功させたり、耐えたりしているものが多い。」

リクーム「まあ、そうねえ~」

グルド「さっき隊長がおっしゃったように、何も一人を犠牲にすることはないだろ?全員を凄いと思わせればいいんだ。」

バータ「それで?」

グルド「氷水の代りに、交代でお互いの技をかけ合って耐えるってのはどうだ?事前に打ち合わせしとけば手加減もできるし、交代でやれば一人だけ損な役ってこともなくなる。デスマッチじゃないから殺し合いにもならないだろ?」

グルド「耐えたヤツも凄いってことになるし、俺達の戦闘での特技も披露できる。オーソドックスだが、見せ方によっては派手にすれば盛り上がることは間違いナシだと思う。」

ギニュー「……ふむ、確かにお前のいう通りかもしれんな……」

グルド「きっちり打ち合わせとリハーサルをしとけば、本番トチって大喧嘩なんてこともないと思うんですがね。戦闘力が近い組み合わせにすりゃあ怪我も防げますし、俺も超能力で技の回避ぐらいはできますし。」

ギニュー「だがそれは、本当に皆を楽しませることになるのか?」

バータ「……確かに……」

ジース「無茶やってる動画って、注目は集めやすいけど調子にのってバカが事故を起こすケースが後を絶たんしな……」

ギニュー「耐えるヤツが一人ではなく全員という問題ではないのだ……」

グルド「つっても、歌を歌ってみるとかはダンスと同じようになっちゃうしなあ~」(カタカタ)

バータ「虫食ったりとかも嫌だなあ~俺。」

ジース「クラッシャーボールで地面にお絵かきしてみました~ってのもなんかなあ~」

リクーム「ひとまず、"戦い"ってモンから離れて考えましょうや~。もっとエンターテイメント的な部分から責めていかないと~。」

ギニュー「……!!」

ジース「隊長?」

ギニュー「そうだ、今一度原点に立ち返るのだ……!余興とは、まずは皆を楽しませるものなのだからな!!」

ギニュー「例えばだ、フリーザ様は最近何を見て喜ばれていた?」

リクーム「んん~……そうですねえ~……」

ジース「……聞いた話によると……」

バータ「何でも、この前とある星を(否惑星ベジータ)フリーザ様自ら破壊なさったときに……」

グルド「それを"花火"に見立てて大層お喜びになられたとか……」

リクーム「そういや、フリーザ様って星を破壊するときはド派手にやっちまうのがお好きですよねえ~、こう、ボッカーン!と、見せしめとかなんとかで。」

ギニュー「それだっ!!」

一同「!?」

ギニュー「花火とは……誰が見ても美しく、心打たれるエンターテイメントの定番!どこかの星では芸術レベルに達しているものもあるそうだな……!!」

ジース「まさか隊長!俺達で花火を!?」

ギニュー「ああ、そうだ。天下のギニュー特戦隊に不可能などあるまい!?」

リクーム「まあ確かに俺達なら火薬もなしに色々できますもんねえ~」

バータ「エネルギー弾とか爆発させりゃいいもんな。」

ジース「打ち上げ(投げ)とコントロールは任せろ!!」

グルド「見た目も派手、見せ方にも技術が要求されるし、センスやチームワークも必要……それぞれ能力が違う俺たちにもってこいですね!」

ギニュー「だろう?……完成させるのだ!宇宙で一つだけの俺達の花火ショーを……!!」

一同「オオーッ!!」

サウザー(ピッ)「クックック、聞いたかお前達?あのマヌケめ!」

ネイズ「俺達が盗聴してるとも知らないで、呑気に作戦会議とは!」

ドーレ「で?今年の新入歓迎会の余興はやっぱり俺達も?」

サウザー「ああ。あのギニューのアホのおちゃらけ軍団どもよりも、このクウラ機甲戦隊の方がより優れた存在であるということを!」

サウザー「同じ……いや、そんなものよりも完成された"花火"を披露することで証明してくれる!」

ドーレ「全く、隊長は本当に人が悪いぜ!」(ククク)

ネイズ「ヒヒヒ、悔しがるあいつらの顔が目に浮かぶなあ!」

一同「ハーッハッハッハ!!」


ギニューたちはそれから血の滲むような努力と失敗を重ねつつ、花火ショーのプログラムを完成させていった……

―そして、いよいよ新入歓迎会の花見の日がやってきた―

~花見惑星ブロッサ~

フリーザ「ナッパさん、ラディッツさん、場所取りはできたのですか?」

ナッパ「はい!群がる雑魚どもは俺達で蹴散らしておきました!」

ラディッツ「この星で一番いい場所を確保しておきました!」

フリーザ「お二人とも、ご苦労様です。食料と飲み物の運び込みはどうなっていますか?ザーボンさん、ドドリアさん。」

ザーボン「はっ!全て、順調に進めており、もうじき完全に運び込みが完了致します。」

ドドリア「新入の誘導も、もうじき終わります。」

フリーザ「よくやってくれました。さて、皆さんも席についてください。本日は無礼講ということで楽しんでいって下さいね。」(チラ)

クウラ「……」

フリーザ(呼んでもいないのにやはり来ていますね……全く、昨年はあのバカな三人組がギニューさん達の前に会場の空気を散々冷やしてくれたおかげで逆に助かりましたが……)

フリーザ(自分の部下があれだけの失態をやらかしておいて、まさか今年引き下がるということはしないでしょうし……自分の身内とはいえ、本当に面倒ですね。)

ギニュー「いよいよだな……皆、心の準備はいいか?」

リクーム「んん~!バッチリよーん!!」

バータ「何百何千……練習とリハーサルを重ねた俺たちに死角はねえっ!」

ジース「おいグルド、新入りにカワイイ~女の子がいてもお前、照れちゃってトチるなよ~?」

グルド「去年のこと蒸しかえすなよ~」

ギニュー「今年こそは!あの機甲戦隊の連中に一泡ふかせ、フリーザ様の偉大さを皆に知らしめるのだ!!」

サウザー「ほ~う?誰に一泡吹かせてやるって?」(ザザッ)

ギニュー「!!」

ジース「うわ~来たぞ~?パクリが大得意な宇宙で一番姑息なクウラ機甲戦隊の皆様のお出ましかよ~?」

ネイズ「負け犬が何をほざこうが、負け惜しみにしか聞こえないぞ~?」(ニヤニヤ)

ドーレ「悔しかったら、何をしようが支持を勝ち取るのがホンモノってやつじゃないのかねえ~?」

サウザー「フハハハハ、まあ今年も俺達と同じ出し物で勝てるワケがないのをよ~く知っているんだ、好きに言わせてやれ。」

バータ「な、何ッ!?お前達……ま、まさか!!」

グルド「また俺たちのアイディアを横取りしやがって!ひ、卑怯だぞ~!」

ネイズ「あ~ん?何のことだかわかんねえなあ~?」

リクーム「んもう、シラきっちゃって……本気で怒っちゃうぞ~?」

ギニュー「よさんか、お前達!!」


ギニュー「サウザー、どうやらお前とはまた決着をつけねばならんようだな?」(ゴゴゴゴゴ)

サウザー「フン、何なら今ここでつけるか?受けてたつぜ?」(バチバチ)

ギニュー「……ここは花見の席……無粋なマネはフリーザ様のお顔に泥を塗ることになる……」

ギニュー「決着ならば、正々堂々と"出し物"で決めようではないか……」

サウザー「ほほう?大した自信だな?」

ギニュー「フリーザ様のためにも、俺は負けん。特訓した隊員達のためにもな。」

\ガヤガヤガヤ……/

フリーザ「新入りのみなさん、新入歓迎会は楽しんでいただけていますでしょうか?」

\シーン/

フリーザ「これより、余興に我が軍団を代表して……クウラ機甲戦隊のみなさんと、ギニュー特戦隊のみなさんにそれぞれ、我が軍団の戦士の実力を示すデモンストレーションを行っていただきます。」

\ザワザワ……/

新入りA「ギニュー特戦隊って、マジかよ……!」

新入りB「フリーザ様直属の、エリート部隊がわざわざ?しかも、クウラ様の機甲戦隊まで?」

ベジータ「フン、宴会の余興と称して結局は圧倒的な力を見せ付けることで支配を括弧たるものにしようという考えか。まどろっこしいマネを……馬鹿馬鹿しいぜ。」

ナッパ「な、なあラディッツ、ベジータは去年のアレ知らねえのか?」(ヒソヒソ)

ラディッツ「忘れたのか?ホラ、あんときは単身で任務に行かされてたろ?」

ナッパ「そ、そういやそうだったな……すっかり忘れてたぜ……」

ラディッツ「しっかし、あん時は拷問より酷かったぜ……会場の空気とフリーザとクウラの気まずさときたら……」

アプール「なお、司会・解説は私アプールと」

キュィ「キュィが務めさせていただきます。」

\ザワザワ/

アプール「えー、ではまず、クウラ機甲戦隊の方から始めていただきます。」

サウザー(ニヤッ)

ちょっと都合が悪くなったので今日はここまで。
そんなに長いヤツじゃないんで明日完結します。

遅くなってスマン。
とりえずぼちぼちやります。

\シュババババッ!/

「クウラ、機甲戦隊見参ッ!!」(ババッ!!)

ナッパ(あの妙ちくりんなポーズはやっぱりやんのかよ……)

ラディッツ(下っ端の俺から見ても恥ずかしい……)

ベジータ(あいつらフザけてやがるのか!!)

新入りA・B(何だアレ……ダッセェ……)

クウラ(あのバカどもが……!ポーズはやめろとあれほど……!)

サウザー(フッ!登場は完璧に決まったようだな!)「ドーレ、ネイズ!!位置につけ!!」(バババッ!)

ドーレ・ネイズ「おうよ!」(ババッ!)

アプール「一瞬で見事なトライアングルフォーメーションに移りました!この対応の早さは流石上級戦士の身のこなしです!」

キュイ「コンマ0.1秒……スカウターでも追うのが難しいレベルです!」

サウザー「よし、ネイズ!アレを見せてやれ!!」

ネイズ「ふんっ!」(バチバチバチバチ……)

アプール「これは……ネイズ隊員の周囲に強力な電磁波のようなものが渦巻き始めました!」

キュイ「磁気嵐を起こし、強力な電撃を発生させているようです!ああっ!ネイズ隊員が掲げた両腕に電撃が蓄積されていきます!!」

ネイズ(フフン、特大の電撃エネルギー弾……まあいわゆる特大プラズマ球ってやつよ!)

ドーレ(敵にコイツをくらわせた時ににゃあ、そりゃあ相手が悲惨なことになったなあ?ネイズ?)

ネイズ(フッフッフ、見ろよ、新入りの連中相当ビビってやがるぜ!)

新入りA「な、なんだあの凄まじいエネルギーの玉は!」

新入りB「エネルギーの干渉で地面に亀裂が……!あ、あいつらポーズはダサくてもやっぱりエリート戦士なんだっ!」

ベジータ「ク、クソッタレェ!こんな場所でバカでかいエネルギー弾なんざ作りやがって!こっちの迷惑も考えやがれ!!」(ガチガチ)

ナッパ「あ、あんなもん喰らっちまったら黒コゲどころじゃ済まねえぞ……」(ゴクリ)

ラディッツ「うわあ……絶対に敵に回したくねえ……」(冷や汗)

フリーザ「ほほう。確かにフザけた連中ですが、なかなかやりますね。」(チラ)

クウラ「……」

サウザー「……頃合だな……ネイズ!そいつを放り投げろ!!」

ネイズ「合点承知!!」(ヒューンッ!!)

アプール「おーっと!ここでネイズ隊員がエネルギー弾を空高く放り投げます!!」

キュイ「そして……な、なんと!ドーレ隊員がそのエネルギー弾に突っ込んだーっ!」

ドーレ「俺様のパワーを甘く見るんじゃねーっ!ハアーッ!!」(ドドドドド)

アプール「こ、これは!ドーレ隊員が自らの拳にエネルギー弾を集中させています!」

キュイ「まさか、あのエネルギー弾を粉砕するつもりなのでしょうか!?」

ネイズ(ククク、あのエネルギー弾にはちっとばかし細工がしてあるからなあ~、トチるんじゃねえぞドーレ?)

ドーレ(任せな!あそこだけエネルギー弾に亀裂が入っている……そこに衝撃を加えれば……!)「メキッ!」

アプール「ドーレ隊員、凄まじいパワーです!見る見るうちにエネルギー弾全体に亀裂が走っていきます!」

キュイ「あれだけのエネルギー弾を砕くとなると……相当のパワーが必要ですね。」

ドーレ(チッ!ネイズのやつ!はりきりやがって!結局パワー全部集中しねえと砕けねーじゃねえか!)「メキッ!メキッ!」

ネイズ(スマンスマン、後で一杯奢るからよ~)

サウザー(ええい、無駄話してるんじゃない!さっさと全部砕かんか!)

「ドッパアアアアアン!!!!」

アプール「エ、エネルギー弾が砕けました!は、破片が降り注いでくるぅ~!?」

キュイ「ひええええ!!」

ベジータ「こ、こっちに破片が飛んでくことぐらい予測しやがれバカ共がーっ!」

ナッパ「どうすんだこれ!こんだけの数全部打ち落とせねえぞ!!」

ラディッツ「ひえーっ!お助けーっ!!」

フリーザ「……やれやれ、後片付けも考えないとは……とんだお馬鹿さん達ですね。」

クウラ(ニヤリ)

サウザー「よくやったぞネイズ、ドーレ!後は任せるがいい!!」(シュピィーン!)

ネイズ「ちぇーっ、美味しいとこは全部隊長が持っていくのかよーっ!」

ドーレ「後でカワイコちゃんいっぱいの高級会員制クラブ、全部隊長の奢りですよーっ!」

サウザー「お前達居酒屋でいいって言ってたろ!グダグダ文句を言うとカレー屋に変更だぞ!!」(パウウウ)

サウザー「はあああっ!!」(ドンドンドンドン)

キュイ「こ、これは!サウザー隊長が破片を破壊し始めました!」

アプール「しかも一つ一つ的確に!このエネルギーのコントロール力と精密さ!これは誰にもマネできるものではありませんっ!」

ベジータ「あれだけの数を一気に始末しているだと!?ば、化け物めえ~!」

ナッパ「こ、今年の連中は一味違うみてえだな……」

ラディッツ「……俺達とは次元が違いすぎる……」

新入りA・B「ポカーン」

フリーザ「……」(ゴゴゴ)

アプール「しかもこれは……エネルギー弾が細かく四散することにより、まるで線香花火が撃ちあがっているかのような繊細な光を放っています!」

キュイ「戦闘力のアピールに加え、美しさまでも兼ね備えた、素晴らしいデモンストレーションです!」

ザーボン「……くそっ!私よりも美しさで目立たれるとは……!」(ギリィ!)

ドドリア「やめとけよザーボン。俺達じゃ機甲戦隊の連中には敵わねえんだから……」

サウザー「そして止めはこれだあ!」(ブウーン!)

アプール「あれは!サウザー隊長の最も得意とするエネルギーを手刀に変える、通称"サウザーブレード"です!」

キュイ「エネルギーコントロール力に優れた戦士でも、あの技はなかなか出せません!」

サウザー「てえええい!!」(ブウン!!)

ベジータ「一つだけ残ったデカイエネルギー弾を斬りやがっただと!?」

ナッパ「こいつは、最後になんか隠してやがったな。」

サウザー「フハハハハッ!ギュニューよ!これで完全に私の勝ちだあああっ!」

\パアアアアン!!!/

アプール「こ、これは!」

フリーザ「ほう。」

キュイ「サウザー隊長の勝ち割ったエネルギー弾が、まるで大輪の花のように輝きながら破裂していきます!!これは素晴らしい技術です!!」

\ワーワー/

サウザー「フッ、決まったぜ。」(シュタッ)

アプール「これは、選りすぐられた戦士の中でも、容易に成し遂げられるものではありませんっ!流石戦闘力17万以上を誇る戦士であります!!」

キュイ「皆さん、素晴らしいデモンストレーションを行ってくださった、クウラ機甲戦隊に拍手をお願いします!」

サウザー・ネイズ・ドーレ(シュバババッ!!)\ファイティングポーズッ!/

\ワーワーパチパチパチ!!/

新入りA「す、すげえ……!!」

新入りB「噂には聞いてはいたが……あの実力は本物だ……とんだ恐ろしいやつがいたもんだ……!!」

ベジータ「あ、あいつら……本物の化け物か!く、くそったれーっ!」

ナッパ「お、おう……まるで昨年のお寒いダンスが嘘だったみてえだぜ……」

ラディッツ(でもポーズは本気でダッセエなあ……)

フリーザ「まあ、なかなかやりますね。いいのではなでしょうか?ねえ兄さん?」(パチ……パチ……パチ……)

クウラ「……俺の部下がこの程度のことをやり遂げられるのは当然だ。」(フッ)

クウラ「それで?お前の部下どもはどうするのかな?またあの薄気味の悪いダンスを披露することになるのでは……ないだろうなあ?」(ククク)

フリーザ「兄さん?あまり、僕を軽く見ない方が身のためだよ?」(ニヤッ)

\ザザッ……/

アプール「それでは、続いてはギニュー特戦隊のみなさんのデモンストレーションです!」

キュイ「我がフリーザ軍団の中でもフリーザ様に特別にお使えするエリート戦士の登場です!!」

\デデデレレ~ン♪デッデレレレ~ン♪/

ベジータ「何だ?このフザけた音楽は!」

\デッデッデッデッデデ~ン♪/

ナッパ「さ、さあ……俺にはわかんねえよ……」

\デッデッデッデッ♪/

フリーザ「……」

\とっくせんたい♪とっくせんたい♪/

\ドンッ!/

リクーム「コォォォォォォ~ッ!リクゥゥゥゥ~ム!!」(ビシィ!)

\ボンッ!/

バータ「カァ~ッカッカッカ!!!バァァァ~タ!!」(バシィ!)

\ダンッ!/

ジース「ヒョオオオッ!ジィィィ~ス!!」(バッ!)

\シュンッ!/

グルド「ムゥゥゥゥ~ン!グ・ル・ド!!」(ピンッ!)

\ズンッ!/

ギニュー「ホァァァァァ~ッ!ギニュゥ~!!」(バァン!)

一同「み・ん・な・揃って!!ギニュー・特戦隊ッ!!!」(ババババァァァァ~ンッ!!)

\ビカビカビカァァァーンッ!!/

フリーザ「」(ヒュオォォォォ……)

ベジータ「あ、相変わらずフザけた野郎どもだ……!!」

ナッパ「な、なんかすげえ気合は入ってんな……」(最後のビカビカ光るヤツ、どうやってんだ?あれ?)

ラディッツ(あ、相変わらずダッッッセエ~!!)

新入りA「こ、ここって戦闘力が高くなるとああいうポーズとかやらなきゃいけない規則でもあんのかな……」

新入りB「さ、さあ……下っ端の俺たちには関係ねえだろうけど……」

サウザー(チッ!やつら、専用の登場BGMなどを用意してやがったのか!)

ネイズ(くっそ~ずりぃぞ!)

ドーレ(ケッ!目立だちゃいいわけじゃねえってことを今から思い知るがいいぜ!)

アプール「で、では登場も決まったようですし、早速デモンストレーションを……って、おお?」

キュイ「じ、地面が揺れている!?」

リクーム「むんんんんんんん!!!」(ドドドドドドド)

ギニュー「フフフ、諸君油断は禁物!既に我々の出し物は始まっているぞ……!!」

リクーム「リクーム!ウルトラファイティング……ボンバァァァァッ!!」(ズドオオオオオオン!!!)

アプール「うおおっ!じ、地面がえぐれていきます!」

キュイ「流石!ギニュー特戦隊一のパワーの持ち主ッ!広範囲の衝撃波が……大地をえぐり、星をも真っ二つにしかねない勢いですっ!」

\バキバキバキッ!!/

アプール「おっと!ここでリクーム隊員が周囲の地面ごと宙に浮く~ッ!」

キュイ「地面で作った浮かぶ島ッ!放出した衝撃波が大地をも抉り取り、その巨体をも宙に放り投げるッ!!」

リクーム「はあ~い!土台は用意してあげたわよ~ん!ジースちゃんにバータちゃ~ん!!」(シュバッ!!ガシイッ!!)

アプール「そしてっ!リクーム隊員は下に控えるジース隊員とバータ隊員を……同時にまるでバレーボールのトスのように軽々と宙に上げましたーっ!!」

キュイ「パワーあるリクーム隊員だからこそなせる技なのか!?しかし、これは流れるように軽やかな動きっ!チームワークあっての連携プレーです!」

リクーム「それじゃあいってらっしゃあ~い!!フンッ!!」(ブウンッ!!)

>>33
スマソ。用事入ってたんで中断してました。
遅いんで明日にしたほうがいいですかね。

したらば続きは明日投下します。
今日終わらせるつもりだったけどサーセン。
すまんな、もうちょっとだけ続くんじゃ。

遅くなってごめんな。
今回で最終回です。

バータ「よ~し!行くぜ!!特訓の成果を見せてやらねえとな!!」

ジース「バータ!トチるなよ~?もし失敗しやがったら、おやつの時間を別々にするからな~?」

バータ「青いハリケーン!バータ!!」(シュピーンッ!)

ジース「同じく、赤いマグマ!ジース!!」(シュパーンッ!)

リクーム「おいお~い!ずりーぞ~!アドリブでポーズ決めるなんてよーっ!」

バータ・ジース「パープルコメットハリケーンッ!!」(ドダダダダダダ!!)

アプール「こ、これは!スカウターでも追う事のできないほどのスピードで、バータ隊員とジース隊員の猛攻が岩を削っていくーッ!」

キュイ「なんとっ!1秒も経たぬうちに彫刻が完成していきますっ!バータ隊員の宇宙一のスピードは本物だーッ!!」

バータ「そりゃあッ!!」(ガッ!!)

ベジータ「何だ?あのブサイクな彫刻は?」

ナッパ「何かに見えねえでもねえなあ~……何だ?」

ラディッツ(……上級戦士ってこんな化け物メンツ揃いなのかよ……俺もうフリーザ様についていくのやめようかな……)

グルド「そろそろ俺の出番か……きええええーいっ!!」(ピターッ!)

アプール「おおっと!宙に浮く謎の彫刻ッ!浮かせているのは超能力を持つグルド隊員のようです!」

キュイ「グルド隊員は、様々な超能力を持つ珍しい異星人です。いやあ、俺も透視能力とか欲しいですねえ~。」

グルド(ウウッ……これだけのバカでかい岩止めてんの、相当疲れるんだぞ~!バータにジース!早くやれ!!)

ジース「バータ!休んでるヒマなんざねえーっ!さっさと次の技行くぜえっ!!」

バータ「ったく、人使いが荒いんだから~今度ケーキぐらいよこせよな~」

(キーンッ!!)

アプール「と、ここで!ジース隊員とバータ隊員が次の行動に出る!」

キュイ「大きく飛び上がりましたね。!?どうやら、エネルギー弾を撃つ気のようです!」

ネイズ「なあ~んだ、あいつら。俺達と同じことしてやがんの。」

サウザー「ププッ、パクリはどちらかわからんなあ~?」

ドーレ「へへっ、オツムの足りねえ連中だぜ。」

クウラ「どうやら、猿真似しかできん……所詮は戦闘力の劣るおちゃらけ軍団のようだったなあ?フリーザよ。」

フリーザ「……」

ジース「銀河リトルリーグのエースピッチャーの腕前、とくと見やがれ!!はあああ!!」(ギュウウウーン)

ジース「クラッシャー!ボォォォル!!!」(キィーンッ!!)

アプール「これは!ジース隊員の必殺技!クラッシャーボールです!!」

キュイ「え~資料によりますと、ジース隊員は少年時代、銀河リトルリーグとスペースバレーの選手を兼任していた天才スポーツ少年だったそうです。」

ギニュー(いいぞジース!バータ!さあ、お前たちの新しいチームワーク必殺技を見せてやれ!)

ジース「行ったぞバータ!」

バータ「とうっ!」(キュイーン!)

アプール「ああっ!ここでバータ隊員、エネルギー弾を片手に作りながらジース隊員の放ったクラッシャーボールに突っ込んでいきます!」

キュイ「凄まじいスピードです!確かに、この速度に対応できるのはバータ隊員しかおりませんっ!」

バータ「おっしゃ!いくぜえーっ!!」(ブーンッ!)

アプール「こ、これはっ!バータ隊員の放ったエネルギー弾がジース隊員のクラッシャーボールに衝突ーッ!」

キュイ「しかし、四散はせず!なんと一体となり、更なる加速とエネルギーを生み出しております!!」

\ギュウウウウーン!!/

新入りA「な、なんだありゃあ!!」(ドドドドドド)

新入りB「エネルギー弾自体が回転を起こして……衝撃波がこっちまで飛んできやがる!」(ゴゴゴゴゴゴ)

フリーザ「ほっほっほっ、確かにギニュー特戦隊の隊員一人の戦闘力は機甲戦隊の方には及ばぬやも知れませんがね……」

ギニュー「我々には!やつらには決して負けぬものがある!それが力を合わせる"チームワーク"だっ!!」

ジース「へへへっ!見たか!これが俺たちの新連携必殺技っ!!」

バータ「名づけて!」

ジース・バータ「パープルコメットクラッシュだっ!!!」



サウザー「……フ、フン!一人では何もできんからといって姑息なマネを……!」

ネイル(なるほどな~ああいう戦法もあるのか~)

ドーレ(まあ、俺達じゃ一人一人の能力が違いすぎてムリなんだがな……)

アプール「これは見事な連携です!し、しかし……」

キュイ「この速さとパワーのエネルギー弾をどう処理するのかっ!?」

リクーム「それについては心配後無用!!ちゃ~んと、準備してたもんね~っ!」(ガパッ)

リクーム「リクゥゥゥ~ム!イレイザー!ガァァァァン!!!」(ズドォォォォォン!!!)

ベジータ「チッ!全く、どいつもこいつもバカ力ばっかりかあ!!」

ナッパ「本当に、どっちも喰らいたくねえなあ……」

ラディッツ(もう戦士やめたい……)


↑ネイズがネイルになっていますが気のせいです。

く、くそったれーっ!!!

まあ、ちょっとの打ち間違えはゆるしてちょ!

アプール「なんと!下で待機していたリクーム隊員が、ジース隊員とバータ隊員のパープルコメットクラッシュに合わせ、レーザーエネルギー砲を発射ーッ!」

キュイ「一歩間違えれば被弾は確定ッ!素晴らしいタイミングの合わせ方です!!」

リクーム(特訓じゃ何回死にかけたかわかってんの~?あ~ヤダヤダ!体が頑丈だからって、限度があるんだから!)

アプール「そして!は、破壊されたエネルギー弾が流星のように降り注いできます!!」

キュイ「パークルコメットクラッシュにイレイザーガンが加わったせいでしょうか!先ほどの機甲戦隊の数十倍の破片となって降り注ぎます!!」

フリーザ(……見事にやってくれましたが、これは少しばかり危険ですねえ……いくらギニューさんといえども、処理しきれるのでしょうか?)

リクーム「さて……最後は隊長ーッ!頑張ってやっちゃってくださいよーッ!!」

グルド(お、俺も限界っすよ~ッ!!一発で決めてくださ~い!!)

ギニュー「任せろ!……フリーザ様……無礼になりますが、これもフリーザ様のお力を皆に示すため!フリーザ様のお力を少々お借りします!!」

フリーザ「おや?ギニューさん、一体何を?」

ギニュー「チェーーーーーーーンジッ!!!」(ビビビビビビビビ)

ギニュー(確かに、あれほど膨れ上がったエネルギーを一気に処理するのは俺でも不可能……!)

ギニュー(だが、このフリーザ様のお力ならば!!)(バッ!!)

ベジータ「おい!あいつら!こんなもの本当に処理しきれるのか!?」

ナッパ「む、ムリだろいくらなんでも……」

サウザー「クウラ様、お下がり下さい!ここは私が!」(バッ!)

クウラ「いい。好きにさせろ。」

サウザー「し、しかし!」

ギニュー(フリーザ)「皆さん、下がっておいでなさい。今から私の力をお見せしましょう。」(パウウウ~ッ)

アプール「フ、フリーザ様!?」

キュイ「ま、まさかフリーザ様自らデモンストレーションに!?」

ギニュー「ハアッ!!!」(ドドドドドドドドドドドドオオオオオン!!!!)

リクーム「いよお~し!成功しましたね隊長ぅ~!!」

ジース「でも、後でフリーザ様から怒られるんだろうなあ~これ……」

ベジータ「フ、フリーザ……なんて恐ろしいヤツだ……片方の手だけでこれほどのパワーを放てるだと!?」(ワナワナ)

アプール「さ、流石です!フリーザ様から放たれたビームが破片を全て打ち落としていきます!」

キュイ「そして……こ、これは!破片が……まるで……」

ナッパ「おいおい、こりゃあ……」

ギニュー「チェーンジッ!!!」(ビビビッ)

フリーザ「ギニューさん!一体これはどういう……おや?」

(キラキラキラキラ……)

アプール「なんとっ!岩の彫刻を枝に見立て、花が咲き誇るかのような演出っ!!」

キュイ「最初に岩を削っていたのは、このためということでしたっ!これは完成度の高いデモンストレーションッ!!」

\ワーワーワーワー/

新入りA「おおーっ、こりゃあ花見の席にはピッタリだな!」

新入りB「どうなるかと思ったが……こりゃあ綺麗だ!……それにしても……フリーザ様があれほどまでの力を持った方だったとは……」

新入りC「ああ。たった片腕だけであの破片を一度に正確に打ち砕いてみせた……なんてこった……」

ベジータ(クソッ!フリーザがあれほどまでにパワーを持っている野郎だったとは……俺の計算違いだったぜ……)

ナッパ(フリーザ……やっぱりアイツは恐ろしいやつだ……!)

ラディッツ(正直死にたい。)

グルド「ゼエゼエ……ブハア~ッ!!や、やっと終わった~!!」

ジース「うわっ!グルド息を吐くな!くっせえ!!」

リクーム「も~う、せっかくの大成功ムードが台無しじゃないの~!」

バータ「まあ何はともあれ、大成功だ!」

ギニュー「それでは全員整列ッ!最後の一締め!スペシャルファイティングポーズ行くぞッ!!」(バババッ!!)

一同「はい!!」

一同「リクーム!バータ!ジース!グルド!」(ビシッ!!)

ギニュー「ギニュー!」(ババババアーン!)

一同「み・ん・な揃って!ギニュー特戦隊ッ!!」(バババババアアーンッ!)


\キャーキャーワーワーパチパチパチ/

アプール「ギニュー特戦隊、素晴らしいデモンストレーションでしたっ!」

キュイ「そして、フリーザ様のお力の偉大さと素晴らしさを称え、今一度拍手をお願いいたします!!」

\ピーピーパチパチパチパチ/

アプール「以上を持ちまして、歓迎会の余興のデモンストレーションを終了させていただきます。」

キュイ「この後、コルド大王様から皆様にスピーチがありますので、暫くお待ち下さい。」

ギニュー「皆、よくやってくれたな。おかげで大成功を収めることができた。」

バータ「でもさあ~、いいんですかい隊長?」

ギニュー「何がだ?」

リクーム「演出のためとはいえ、アレ、端から見れば隊長はなあ~んにも、してないように見えちまうんですぜ?」

ジース「そうですよ~!結局、隊長が損してるじゃないっすか!」

ギニュー「馬鹿者ォ!!」

一同「ビクッ!」

ギニュー「いいか?我々がこのデモンストレーションを行うのは、あくまでフリーザ様の偉大さとそのお力を示すためだ!」

ギニュー「そのためにならば、俺はどのようなことでもするのだ!!」

ギニュー「俺は、あくまでフリーザ様の部下なのだからな。」(ニッ)

一同「……隊長……」

フリーザ「ギニューさん。」

ギニュー「フ、フリーザ様!さ、先程はデモンストレーションを成功させるためとはいえ、大変失礼な行いをっ!!」

フリーザ「いえ、結果的に私の力を示すことができましたから、その件については水に流しましょう。でも、そういうことであれば一言言っておいて欲しかったですね。」

ギニュー「ははっ!」

フリーザ「今回の新入歓迎会の余興、よくやってくれました。これからも、期待していますよ?」

ギニュー「あ、ありがたきお言葉!!」

ギニュー「それでは!私の今の気持ちを表した喜びのダンスを……!」

フリーザ「そ、それはまたの機会に……」

クウラ(……フリーザ……あの部下のヤツの技で入れ替わっていた状態とはいえ……あれ程までに力をつけていたとはな……)

サウザー(ク、クウラ様がずっと黙り込んでおられる……)

ネイズ(やっべ~もしかして、怒られちゃうの?これ?)

ドーレ(あ~あ、隊長の奢りはナシかあ~)

クウラ(フン、ならば俺はもっと力をつければよいだけの話……それに、連中が束になってもこの俺に勝てるわけがない……!)

クウラ「おい、お前達。」

サウザー「は、はっ!」

クウラ「宴は終わりだ。これより、次の惑星侵攻作戦に移る。来い。」

一同「ははっ!」(……休暇なんて、くれるわけがないよな……トホホ……)


こうして、ギニュー達の新入歓迎会のデモンストレーションは成功を収め、彼らとフリーザの力は改めて示されたのであった。

―そして数年後―

ベジータ「フン、汚ねえ花火だ!」

キュイ「」(ボボンッ!!!)



おしまい

色々トチったり投下伸びたりしたけど、読んでくれた人ありがとう。

ゲームでギニュー特戦隊使ってたらなつかしくなって書いてしまいました。
今の子って多分クウラ機甲戦隊とか知らないよねきっと。

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