えりな「3月14日ホワイトデー?」緋沙子「えりなさまぁあああ」 (43)

えりな「もうそろそろホワイトデーかぁ」

緋沙子「えりな様はどなたかにお渡しになられますか?」

えりな「ちょっ!私はそんな愚民どものイベントに関心ありません。そういうあなたは?」

緋沙子「私は、2つ準備しました。一つは父親・・・はっ!」

えりな「いいのよ。私の父親のことは。・・あれ?でももう一つは?」

緋沙子「幸平創真に渡す予定ですが?」

えりな「!!///・・ひ、ひさこ?なんか最近幸平くんと・・・その・・」ゴニョゴニョ

緋沙子「?どうされましたか?」

えりな「い、いや!なんでもないのよ!///(なんで緋沙子が幸平君に!?)」

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緋沙子「実は幸平創真にはスタジエールで助けられたことがありまして。バレンタインチョコは忙しくて渡しそびれたので今回渡そうかと。」

えりな「そ、そうなのね。あなた、以外に大胆ね。。」ドキドキ

緋沙子「う、さ、差し出がましいでしょうか!?私のようなものが・・・」

えりな「いえ、そうつもりで言ったわけじゃ!でも感謝の気持ちということならばよいのでは?」

緋沙子「そうですか!ありがとうございますえりな様!実は少し悩んでいたもので・・・決心がつきました!」パァッ

えりな「(いつの間にこんなに仲良くなったのかしら?)」

汐見ゼミ

葉山「はぁー、そろそろホワイトデーか。今年も潤にバレンタインもらったからなぁ。一応お返しのチョコでも作るか」

アリス「ごめんあそばせ!・・あら?汐見先生はいないの?」

葉山「あぁ。今提携先の企業に行ってるよ。それよりどうした?」

黒木場「お嬢が、俺にホワイトデー向けのチョコを作るから香りについて調べてるらしくてな」

アリス「ちょっ!なんでリョウ君がそれ知ってるのよ!」

黒木場「だってそのために汐見ゼミに行くから準備しなさいってさっきお嬢が・・・」

アリス「もう!せっかくサプライズで渡そうと思ったのに!このことは忘れなさい!今すぐ!」プクー

葉山「お前ら進歩ねぇな。。さ、実験の邪魔だから早く帰れ」

アリス「そうはいかないわ。私にも目的があるもの。まぁこうなったら葉山君でもいいわ。チョコに合う香り教えなさい」

葉山「てめぇ、それが人に教えを請う人間の態度か」

黒木場「葉山、さっさと教えやがれ」

葉山「お前なんでいつも上から目線なんだよ!・・・まぁいい。じゃあオレンジピールが必要だから買ってこい」

黒木場「あ?なんで俺が。」

アリス「リョウ君、さぁ行くのよ!」

黒木場「・・・おかしくないすか、お嬢?」

極星寮

田所「もうすぐホワイトデーかぁ」

悠姫「あれー恵?誰かからもらう予定でもぉ?」ニヤニヤ

田所「あ、いやそうじゃなくて!ただ、創真くんや極星寮のみんなにはいつもお世話になってるし作ってみようかなって。えへへ」

榊「確かにそういう逆バージョンがあってもいいかもね。海外だとバレンタインに男子がチョコを渡すこともあるみたいだし」

悠姫「えぇー!私はやっぱもらいたいよー。ま、誰にもあげてないからお返しがあるわけでもないしね。二人だってそうでしょ?」

榊「わ、私は・・・その・・・///」

悠姫「え・・・えぇええ!?まさか涼子誰かにあげたの!?」

田所「ま、まさか幸平くん!?」

榊「いや!幸平君じゃないよ!でも・・・まぁ身近ではあるかな。。あ!」ソソクサ

伊武崎「おはよー。あれ?榊はいないのか?」

田所「おはようー。ここにいる・・・ってあれ?さっきまでいたのに・・」

悠姫「なるほどね」ピキーン

伊武崎「なんだお前ら?榊いないならいいか。借りてた料理本返そうと思ったんだけどな。」

悠姫「伊武崎、アンタも隅におけなわねー」ニヤニヤ

伊武崎「はぁ?」

悠姫「よし、私もチョコつくってみよっと!恵あと足らない材料って何?」

田所「えーっとあとは・・・仕上げに香りをまとめるミントかハーブかな。」

悠姫「おっけ!私買ってくるね!」

見てるぞ

調理場

「この食戟、4-1で幸平創真の勝利とする!」

幸平「御粗末!って・・・さすがに3年の先輩との食戟となると手強いな。。」

えりな「緋沙子、次の予定は?・・・いたっ」ドンッ

幸平「おっとっと、おー薙切ぃ。悪い悪い。ちょっと考え事しててさー」

えりな「ちょっと!ちゃんと注意して歩きなさい・・・って幸平くん!?まったくいつもあなたは!」

緋沙子「大丈夫ですか?えりな様。次はちゃんこ鍋研究会との食戟になります」

幸平「悪い悪いー。ん?ちゃんこ鍋研究会って言ったか?前一度食戟してなかった?」

えりな「ふん!私の調理塔がまた手狭になってきたの。同好会から研究会に格上げしたといってもしょせんは低俗なB級グルメ。遠月に必要ありません」

緋沙子「まぁえりな様にもお考えがあられるんだ。理解してくれ幸平。」

えりな「(ひさこが強く賛同してくれない!?)」

幸平「まぁいいけどよー。あんまり無茶すんなよなー。ホレつかまって」

えりな「き、気安くさわらないで!って痛っ・・くじいたみたい」

幸平「げ、悪い。ほれおんぶしてやっから乗ってみ」

えりな「お、おんぶだなんではしたない!/// ひさこ。ちょっと肩かして・・ってあれ?」

緋沙子「申し訳ございません!ちょっと急な呼び出しを受けまして!幸平くれぐれも慎重に扱うのだぞ!」ダダー

えりな「なっ!ちょっと!・・・」

幸平「ほれ、早く。俺のせいだし。これから食戟なんだろ?俺も手伝うから。新戸と組んで2対2の食戟の予定なんだろ?」

えりな「くっ・・・。わかったわよ。その代わりあなたは何もしないで下さい!私一人で十分です!」

幸平「へいへい。さて、よっこらせっと・・・」

えりな「んっ!・・ちょっと!もっと丁寧におぶりなさいよ!」

幸平「そんなこと言われてもな・・・」

えりな「ヒャッ!!///どこ触ってるのよ!!」バシン

幸平「しょーがねーだろ。。」

えりな「ちょっ!///そこはその・・・///」バシン

幸平「おまえ敏感すぎるだろ・・・あと痛いんですけど・・・」

えりな「だまりなさい!///」バシン!!

幸平「・・・」

>>5 ありがとうございます。

再び調理場

「次の食戟はちゃんこ鍋研究会対薙切・新戸ペア・・・ってあれ?」

幸平「あーすんません、さっき裏で薙切を押し倒しちまって・・」

薙切「ちょっと!語弊がある言い方!やめなさい!」バシン!

係員「薙切様、顔がお赤いようですが」

幸平「やー、これはさっき俺が薙切の色々なところを触ってしまったみたいで」バシン!!

薙切「わざとやってる?」

係員「そして幸平、お前は顔がパンパンに腫れているが・・・」

幸平「これは薙切に激しく攻められて・・・いやーこいつ見た目通りのS・・・」バシン!!!

薙切「さて、はじめましょう。新戸緋沙子の代わりに幸平創真が出場します。ただし、彼は何もしませんので。」

豪田林「おのれ薙切・・・ふざけるのもいい加減にしろ!勝負だ!」

薙切「先輩、醜態を晒すだけですわ・・・ッ」

豪田林「ふん、体調が万全でない料理人など恐れることもない」

「テーマは鍋料理10人前。それでは食戟開始とする!」

幸平「で、何作るんだ?薙切ぃ」

薙切「雲丹しゃぶ鍋よ。まぁ低俗なあなたは知らないでしょうけど、濃厚なウニのスープに白身魚やズワイガニをこだわりの京野菜をしゃぶしゃぶして食べる品で・・・って、あなたなんて数合わせにすぎないのだから、そこで私の調理を見学してなさい」

幸平「んーつってもなぁ。制限時間も短いし大丈夫か?」

薙切「この程度できなくて十傑は務まらないわ」

「調理時間残り20分!」

薙切「ツッ・・・(参ったわ・・・急ぎたくても足が痛くてまともに動けない・・・痛みで味もぼやけて感じるわ)」

幸平「・・・」

薙切「よし、なんとか京野菜の下処理は終わって」

「残り10分!」

薙切「えっ・・・そんな。。残り10分で10人分残ってるなんて・・・まずいわ・・」

豪田林「ふはははは!選択ミスだな薙切!雲丹しゃぶは確かに料亭でも出される豪華絢爛な鍋料理だが、雲丹のまろやかさを出すには慎重な温度管理が必要だ。残り10分でそんな繊細な料理を完成させることなど不可能!」

薙切「くっ・・・」ギリ

幸平「ほい、蟹と鯛の下処理10人分完了。」

薙切「えっ!?」

幸平「出汁のに使う雲丹の下処理はあと2分でおわる」

薙切「ちょっと!勝手なことしないで!あなたなんかに下処理を任せたら勝てるものも・・・」

幸平「どうした?残り時間少ないぞ?」

薙切「(・・・蟹は食べやすいようカットし、鯛の断面も綺麗で舌触りもよさそう。いつの間にこんな・・)」

幸平「あ、足が痛くて立つのがつらいのか。後の仕上げは俺がやるから指示だしてくれ。今日のシェフは薙切だからな」

薙切「あ・・う・・・」

幸平「ほれ、肩貸してやるから。さぁ次はなんだ?」

・・・

薙切「次は・・ひゃうっ・・・ちょっと変なところさわらないでよ!///」ドキドキ

幸平「でもどうしても包丁使うから肘が・・・」

薙切「・・・もう!じゃあこうするわ!」ダキッ

幸平「う、後ろから抱きつくのか。それは流石に苦しい・・」

薙切「ご、ごめんなさい・・・でもこういうのよく分からなくて・・・///」

幸平「まぁいいや。一応料理はできるしな・・・(薙切の胸が・・・さすがにこれは・・)//」

幸平「お上がりよ!さぁ薙切シェフ、味見頼むわ」

薙切「(幸平くんの背中・・・あったかい。)」

幸平「薙切!?味見・・・」

薙切「へっ!?///あ、あぁ・・・味見ね!不味いわよ!」

幸平「えぇーお前の言うとおりに仕上げたぞ!?」

薙切「もう1つまみだけ塩を混ぜて!」

幸平「お、おう!よし、お上がりよ!しかしなんで審査員5人なのに10人前なんだ?」

薙切「審査員があれだからよ。」

判定「では、これより双方各10人前の料理をを力士出身の鍋料理店料理長5名が判定する!」

豪田林「くそが。ラブコメやがって。しかし今回の審査員は俺が有利!」

「5-0で薙切・幸平ペアの勝利!」

幸平「御粗末!」

薙切「まぁ当然ね。あ、そうそう今回は2回めの負けということであなたには退学して頂きます(ほっ・・・)」

豪田林「な、二度とちゃんこ鍋に関する研究会をつくらないというのが条件では・・・」

薙切「もはやあなたにこの学園にいる資格はありませんわ。遠月に弱卒はいりません」ニヤ

豪田林「悪魔・・・」

幸平「なー。そこまでしなくてもいいんじゃないか薙切ぃ」

薙切「な、あなたは黙ってなさい!」

幸平「だってさー。今日は半分薙切の負けじゃん?」

薙切「別にあなたがいなくても私は!」

幸平「そうやって意地はるなよ。お前だっていつかいい料理人になって認めてもらいたいって気持ちがあったりするだろ?(多分)」

薙切「な・・・(なんで幸平くんがそんなこと)」

幸平「ごうばやセンパイだって同じ気持ちなんじゃねーの」

豪田林「(ごうばや?)」

薙切「・・・ふん、勝手になさい!その代わり研究塔は私が使わせてもらうわ!」テクテク

幸平「へいへい。ってことでごうばやセンパイ、今度ちゃんこ鍋の極意?教えて下さいっす。それじゃ。」

薙切「(なんなのよ・・・幸平創真・・・いつもぼけっとしてる癖に・・・たまに物凄い力を発揮して・・・)」

薙切「幸平くんの背中・・・///」

幸平「あれ?吉野からメールだ。何々?お菓子作りのためのブランデーを買ってきて欲しい?・・・遠月に売ってたっけ。。」


期待

期待してる

>>11
>>12 ありがとうございます。


汐見ゼミ


アリス「ふー、さて私は早速チョコづくりを始めるわ」

葉山「はっ?まさかここで作る気か!冗談じゃねえよ」

アリス「・・・そんな風に私を邪険に扱ってよくって?」

葉山「?」

アリス「気づいてるわよ。葉山クン、汐見先生のこと好きなんでしょ?」

葉山「はぁ!?!?」アセ

アリス「フフフ、やっぱ当たりね!私はえりなと違ってそういうのには敏感なのよ!」

葉山「ちげーよ!そりゃ潤は命の恩人だからな。だけどそういうのじゃない」

アリス「葉山くんったら分かりやすこと。バラされたくなかったら私に敬意を払うことね」

葉山「ちっ・・・。そんなこと言って、お前はどうなんだよ。黒木場のこと気にしてないわけでもないだろ?」

アリス「はぁ!?!?」アセアセ

葉山「え・・・冗談のつもりだったんだけどそうなのか!?」

アリス「ち、違うわよ!リョウくんは私の下僕なんだから!」

葉山「・・・お前こそ分かりやすいな。でもずっと一緒にいるとそういう関係になりにくいだろうし、大変だなお前も。」

アリス「お前"も"?」

葉山「あ・・・。そういや黒木場は彼女いんのか?まぁそういうタイプでもないか」

アリス「ふ、普段はそんな話しないのよ。。あ、でも選抜のときくらいからなんとなく田所さんをチラチラ見てる気はするけど・・・」

葉山「あー。ラーメン対決のときいい勝負だったもんな。昨日の敵は今日の友ってヤツ?」

アリス「むー」プクー

葉山「・・まぁお互い頑張ろうぜ。」

アリス「!・・いいこと思いついたわ葉山クン!汐見ゼミにはいろんな種類の香草があるのよね?」

葉山「あぁ、あるにはあるが・・・嫌な予感がするんだが」

アリス「名づけて"チョコでうっとり作戦!!"葉山くんの香りに関する知識と私の最新調理技術を併せれば、食べたらその人のことが好きになるようなチョコが・・・」

葉山「却下」

アリス「むー」プクー

葉山「膨れたってだめだぜ。潤にはストレートにいく。」

アリス「アナタはいいわよね。リョウ君ってば本当に料理しか頭にないんだから」

葉山「・・・そんなこともないんじゃないか?ストイックぶってるアイツも所詮10代の野郎だ。お前ももしかしたらズリネタにされてるかもしれないじゃん」

アリス「!!・・・ズリネタってなに?」

葉山「え、・・そう直接的に聞かれると困るが・・まぁそのあれが」ヒソヒソ

アリス「!?!?破廉恥だわ!///葉山くん、いつも汐見先生でそんなことを!」

葉山「俺の話じゃねぇよ!」

アリス「(リョウ君がそんな・・・。でも年頃の男子なんだし、それが世間では当たり前なのかしら///)」

葉山「何赤くなってんだよ。お前もやっぱりお嬢様なんだな。なんだったら気は進まないが試してみるか?」

アリス「?」

葉山「まぁ媚薬ってのは流石にアウトだが、リラックス効果が極めて高いハーブをお前の調理技術で最大限活かしたチョコを作るんだよ(ちょっと面白そうだしな)」

アリス「まぁ!そんな天才的な考えが!採用よ!」グッ

葉山「(お前が言い出したんだろうが・・・)」




黒木場「はっくしゅん!・・・たく、なんで俺が買い出しなんか。葉山の野郎、秋の選抜から調子にのってやがるな」

十傑評議会

竜胆「はー。今日の打ち合わせもこれで終わり?なぁーくがー腹減ったからチョコでもくれよー」

久我「な、なんで俺があげないt」

竜胆「くれよー。チョコ。そろそろホワイトデーだろー。日頃の感謝を先輩に返すときだろー」

叡山「ククク、ようチビ、あの女黙らせるためにさっさと作れやー」

久我「あ?」ピキ

叡山「んだよ」

竜胆「なーチョコー。くがー。あ、叡山お前もな。先輩を蔑ろにしやがってー。叡山10個なー」

叡山「は?作る意味ないだろ竜胆」

竜胆「あぁ!?」

叡山「先輩・・・」

竜胆「なーくがー。叡山ー」

司「あ、それなら作ろうか?俺でよければだけど・・・」

竜胆「ん?いやいいいわー。司に作られても辛気臭いしー」

司「(ガーン)」

えりな「そっか・・・そういえばそんな時期なんですね。」

一色「薙切君は誰かにお返しされる予定はあるのかい?」

えりな「いえ、そんなお菓子会社の陳腐なイベントには興味ありませんから」

一色「あれ?そうなんだ。僕が見た限りでは幸平君あたりと仲良さそうだし、お返しでもあるのかなと思っていたけど」

えりな「ふぇっ!?い、一色さん!私と彼の何を見てそんな風に思う要素があるんですか!」

一色「まさに今みたいな、幸平くんのことになると熱くなっちゃうことかな」ニヤニヤ

えりな「なっ!///」

一色「まぁそれ置いといて、たまには新戸君以外の同年代との交流があってもいいんじゃないかな?3月14日は極星寮でホワイトデーイベントをやることにしてるんだよ!吉野君や田所くんが丁度チョコづくりを始めてたからイベント化したってわけさ」

えりな「本当お祭り好きですね。。でも、まぁ・・・たまにはそういうのもいいかな・・」

一色「よし、決まり!ではよろしくね」

えりな「はい・・・(なんだか押し切られてしまったわ。まぁ緋沙子も誘えばなんとかなるか)」

一色「あ、ちなみに今回は新戸君は家族で用事があるらしいから来れないみたいだよ」

えりな「えぇ!?そんな・・・」

えりな「(参ったわ・・・そういえば幸平君は誰かにお返しのチョコあげたりするのかしら・・・)」



悠姫「さーて、付け合せのミントとハーブっと。んーでもたくさんありすぎてイマイチよく分かんないなー」

黒木場「ったくオレンジピール扱ってる店この辺にあんのか?携帯も忘れて来たし、普段スイーツなんて作らないからイマイチよくわかんねぇな」

悠姫「あれ?なんか聞き覚えのある声が・・・」

悠姫・黒木場「あ・・・」

黒木場「おめぇは・・・」

悠姫「あ、こんにちは!黒木場くんだよね?秋の選抜すごかったね!私、黒木場くんが選抜でラーメン対決した田所恵の友人で・・・」

黒木場「えっと・・・"悠姫"・・・だっけ。ファミリーネームは知らねえが」

悠姫「え!?何で私の事!?」

黒木場「選抜の試合後に田所がお前と抱き合ってるの見てたから・・・」

悠姫「あぁ・・・そっか!あのときね!ところで黒木場くんはここで何してるの?」

黒木場「お嬢と葉山にパシられててな」

悠姫「お嬢って薙切アリスさんのことだよね?へー3人で何か作るの?」

黒木場「あぁ。なんでもホワイトデーに向けてチョコ作るんだってよ」

悠姫「あ、あなた達もそうなの!?実は私達もなのー。恵と作ろうって話をしてたら一色さんからメールが来て極星寮でホワイトデーイベントすることになって」

黒木場「そりゃ難儀なことだな。俺はオレンジピールを探してるんだが、どの辺りで売ってるんだかよく分からなくて」

悠姫「あぁ、それならいつも趣味でお菓子作りするときに使ってるお店があるから案内するよ!」

黒木場「いいのか?助かる。そういやお前は何探してるんだ?」

悠姫「うーん、チョコの仕上げに使うハーブやミントなんだけど種類が多すぎてよく分からなくて・・・」

黒木場「あー、なら帰りに俺らの所寄ってけば?汐見ゼミで試作してるはずだぜ」

悠姫「おぉ!グッドアイディア!じゃあ黒木場君の買い物すませてレッツゴー」グイッ

黒木場「あ、あぁ」

汐見ゼミ

黒木場「買ってきた」

悠姫「お邪魔しまーす!」

アリス「あ、あぁリ、リョウ君!お疲れ様!それにえっと吉野さん」

悠姫「あ、選抜のとき以来だねー!」

葉山「(おい、薙切!キョドってんじゃねぇよ。作戦バレちまうだろ!)」

アリス「(そ、そんなこと言ったって!葉山クンがズ、ズリネタとか言うから・・・///)」

葉山「ばっ・・・そこかよ!もう忘れろって!」

黒木場「何やってんすかお嬢?とにかく要は済んだんで先に帰ってます」

アリス「そ、そうね!リョウ君は今日はもう帰ったほうがいいわ!」

葉山「で、そちら様は?」

悠姫「あ、葉山くん。私極星寮で幸平くんとかと一緒に住んでるんだけど、さっき買い出しで黒木場くんと会って」

葉山「あぁ、そうなんだ。で、ウチのゼミに何か用?」

黒木場「オレンジピールの買い出し手伝ってもらった。代わりにチョコに合うハーブやミント少しわけてやってくれ。じゃあな」

葉山「あぁ、そうだったのか。お安い御用だよ」

アリス「!・・ちょっと待った!!」

悠姫「?」

アリス「さっき、幸平クンと同じ寮って言ったわね?」

悠姫「うん。そうだけど・・・」

アリス「ちょっと耳貸して。」ヒソヒソ

悠姫「えぇー!黒木場くんがアリスさんをズリネタに!?」

葉山「お前何勝手に広めてんだよ!」

アリス「どう?私達の作戦に乗ってみない?幸平クンの好きな子気にならない!?」ワクワク

葉山「お前もう完全に楽しんでるだろ」

悠姫「ちょっと幸平に悪い気もするけど面白そう!やろう!ウチでホワイトデーイベントやるから丁度いいよ!(涼子の相手も確かめたいし!)」

アリス「よし、交渉成立ね!」

葉山「大丈夫かこれ・・・」

アリス「じゃあ早速チョコづくりに入りましょ」

「ちわーす。葉山いるー」

葉山「ん?誰だ!?」

幸平「よー葉山ぁ。お前ブランデー持ってたりしないかー」

アリス・悠姫「ゆ、幸平(クン)!!」アセアセ

幸平「おー、お前らもいたのか。珍しい組み合わせだな・・・」

悠姫「ゆ、幸平はなんでここに?」

幸平「いやーそれがさー田所からブランデー買ってきてって言われたんだけど、どこにあるのか分かんなくてさー。葉山は汐見先生と同棲してるって聞いたから酒とか持ってるんじゃないかってね」

葉山「ど、同棲じゃねぇ!それにウチにはブランデー置いてねぇよ」

幸平「まーそんな怒るなよー。そっかーそれは困ったなー」

アリス「あ、幸平クン、ウチに行けばいくらでもあるわよ。」

幸平「お!本当か!?サンキューな。薙切ズの家に行けばいいんだな?」

アリス「ええ、そうね。私が看守に許可出しておくから、後はえりなにでも頼んでくれれば。」

幸平「わかった。んじゃ俺いくわ。」

アリス「ふー。まさかターゲット当事者が来るなんてね。」

悠姫「作戦を聞かれてないかドキドキしちゃったよー」

アリス「それにしても葉山クンも隅におけないわねぇ。年上女性と同棲だなんて」ニヤニヤ

葉山「同棲じゃねぇっつの!」

アリス「あらぁ?照れてるの?可愛いわね葉山クン。いつもはツンツンしてるくせに以外と奥手なのねっ」

葉山「(お前に言われたくねぇよ)」

薙切邸

幸平「すんませーん!」

薙切「はーい。って緋沙子いないんだった。・・・はい、どちら様?」

幸平「よー薙切ぃ」

薙切「ゆ、幸平くん!///」バタン

幸平「いや・・お願いだから開けて下さい・・・あと足挟んでます・・・」

薙切「あ、ごめんなさい!ち、ちょっとその・・・驚いて」

幸平「まぁ来る機会もなかなか無いしなー」

薙切「と、ところでどんなご用件かしら?」

幸平「あぁ。実は田所がお菓子づくりにブランデーが必要ってことで買い出しにな。どうしよかと思ってたんだけどさっき、薙切アリスに会って薙切の家にあるって聞いたもんだから」

薙切「そうだったの。えぇ、いいわよ。極星寮の方には漫画のお礼もあるし・・・少し歩くけど別館のセラーの中にあるわ。案内するから」

幸平「・・・なんか今日はやけに素直だな。でもサンキューな薙切ぃ!」ガシッ

薙切「///」ビクッ

幸平「あ・・悪い・・。そういやこの前、足怪我させちゃったもんな。良くなったか?」

薙切「え、えぇ・・。もう問題無いわ。(どうしよう・・・なんか意識しちゃってるのかしら私・・・///)」

幸平「それにしても雨降りそうな天気だなー。じゃあ早速行くか!」

薙切「えぇ、そうね・・・」

薙切「そういや幸平くんの寮の3月14日のイベント、私も一色先輩からお誘い頂いたわ」

幸平「へーそうなんだ。なんか珍しいな。薙切がこんなイベントに出るなんて」

薙切「う・・・まぁ何事も経験だわ。」

幸平「うんうん、俺もそう思うよ。・・・しかし遠いなーさすが薙切邸だな」

薙切「そうね、お酒についてはワイナリーもあるから、少し遠いところにあるのよ」

幸平「え、そんなもんまであるのか!?さすがだな・・・」

薙切「私もあまり行ったことないんだけどね・・・ツッ!」

幸平「どうした?」

薙切「やっぱり、ちょっと足が・・・」

幸平「悪いな、無理させて・・・ホレ、またおぶってやるから」

薙切「い、いえ!それには至らないわ!・・・でも・・ちょっと、肩を貸して頂けると・・・///」

幸平「お安い御用よ。でも無理すんなよ?別にお酒は今日じゃなくても」

薙切「いえ、大丈夫よ。あ、雨・・・」

幸平「うひゃー参ったな。けっこう土砂降りだ。ホレ、これ被っとけ」ヌギッ

薙切「!?幸平君の制服じゃない。これじゃ幸平くんが・・・」

幸平「俺は大丈夫だから!冬の厨房の寒さなんてこんなもんじゃないしな!」

薙切「・・あ、ありが・・とう・・・(幸平くんの匂い・・///)」

幸平「あ、あれじゃないかセラーって!?」

薙切「え、えぇ見えてきわたね」

幸平「よし、じゃあ最後ちょっとだけ頑張ろうな」

薙切「」ヒシッ

幸平「?どうした?」

薙切「その・・・やっぱり幸平君が濡れちゃうし、もう少し、み、密着すれば・・その・・・雪平くんも少しは濡れなくなる・・」

幸平「あ、あぁまぁいいけど。確かにしっかり肩貸したほうが足も楽そうだしそれでいくか!」

薙切「じ、じゃぁ・・申し訳ないけど」

幸平「よっと。おし、じゃあいくか・・(薙切の体が密着して・・・///)」

薙切「・・・///」

幸平「・・・///」

薙切「な、なにか喋ってよ・・・(なんか胸のあたりがキューってなる。どうしちゃったんだろう私///)」

幸平「あ、あぁ。そういや薙切って親父さんどうしてるんだ?俺の親父はさぁすごい勝手なんだけど、腕は良くてさ」

薙切「・・・」

幸平「あ、ごめん、つまらなかったか?」

薙切「いえ、ありがとう。その・・・お父様のことは私・・」

幸平「いや、無理しなくていいよ。いろんな家庭の事情もあるだろうしな。まぁなんだ俺の親父も全ての面で自慢できるような親父でもないしなー」

薙切「ありがとう・・・。幸平君って・・優しいよね。いつも周りの人に気を使って・・・」

幸平「えー、同然だろー。友達なんだから。薙切だってそうだよ」

薙切「わ、私も・・・」

幸平「おうよ!・・お、着いたー。いやー大変だったな。ってあれ?なんか暗いなここ」

薙切「あ・・・そっか。ワイナリー定休日だったかも。セラーの鍵はあるからとりあえずブランデーだけ持って行きましょう」

幸平「おーよかった。それにしてもちょっと雨宿りして行ったほうがいいなー。」

薙切「えぇそうしましょう。(幸平君と二人で雨宿り・・・///)」


今日はここまでです

乙!
あれ最近えりなにソーマの親父バレしたけどこれはバレしてない設定かな?

>>29
薊前あたりですね。さすがにダークサイドに行き過ぎて話すが作りにくく・・・

まってます

幸平「薙切さぁ。なんでそんなにいつもツンツンしてるの?学校楽しくない?」

薙切「し、失敬な!別にツンツンしてないわ。学校は・・・以前はただこなすだけだったけど、最近は悪くないなって思えてきたかも」

幸平「おっ!いいじゃんいいじゃんー。一人で皿に向かっても変わらない自分が映るだけだしな。」

薙切「分かったようなことを。」

幸平「俺的には今の薙切の方がいいと思うけどなー。人間ぽいっているか。あと慌てたときの薙切って結構可愛いよな」

薙切「な・・・か、可愛いだなんて・・・。女子にそんなことを面と向かって言うのはセクハラです!」

幸平「ほら、今の薙切とかいいと思うぞ。俺は結構好きだな」

薙切「ふぇ?・・・///」プシュー

幸平「あ、・・・(やば、ストレートすぎたか)」

薙切「ゆ、幸平君がそう思うなら・・・楽しめるように努力してみよう・・かな」

幸平「(う、上目遣い!?・・やっぱ薙切って可愛い///)」

薙切「・・・」

幸平「・・・」

薙切「な、なんか喋りなさいよ!」

幸平「お、おう・・そういや薙切、今度の寮であるホワイトデーイベント来るんだよな?」

薙切「え、えぇ。」

幸平「おし!じゃあ俺も気合を入れてチョコ作るから必ず来るんだぞ」

薙切「わ、わかったわ。」

幸平「あれ?"アナタの料理なんて絶対食べないわ!"とか言わないのか」

薙切「そ、それは・・・うぅ///」

幸平「(・・・あれ?薙切もしかして)」

薙切「ま、まぁ少しは成長したみたいだし、一口くらいなら・・・ヘックチ!」

幸平「大丈夫か?体冷えてんじゃ・・・」

薙切「うん、ちょっと寒いわ・・・」

幸平「だよな・・・どうしよ、俺もあとは濡れたTシャツしかないし・・・!!」ギュッ

薙切「あっ・・・ごめんなさい!・・・でもこうやって温めあうしか思いつかなくて・・・///」

幸平「そ、そうか・・まぁ薙切がよければ(薙切いい匂いがする・・・)//」

薙切「(幸平君、いい匂いがする・・・。それにすごくドキドキしてるのが伝わってくる)///」

幸平「薙切・・・、その、俺なんというか///」

薙切「え?・・・(まさか・・・この流れ・・・キ、キスとかしちゃうのかしら)///」

幸平「(なんか今日の薙切はやけに色っぽいな・・・俺どうしよう・・)」

「あ、いたぞー!」

幸平・薙切「!!」

幸平「あ、誰か来たぞ!」コソコソ

薙切「ちょっと!早く慣れなさいよ!」コソコソ

幸平「そんなこと言っても、お前俺の服どうすんだよ」

薙切「ぬ、濡れててうまく脱げないのよ!はやく脱がしなさいよ!!」

幸平「お、おう!よっと!」

薙切「ばっ!それは私のブラウス・・・」

緋沙子「よかった!みつかっ・・・・!!!」

幸平・薙切「あ・・・」

緋沙子「えりなさまぁあああ!」

緋沙子「ゆ、ゆゆ幸平!お前えりな様に何を!」

幸平「違うって新戸!これは緊急事態だったからやむを得ず」

緋沙子「お、お前は緊急事態に女子を押し倒すのが当然だと言いたいのか!今にもえりな様の服を脱がして・・・その・・・破廉恥なことをしようとしていたんだろ!」

幸平「誤解だって!俺は薙切とブランデーを取りに来ただけだって!なっ?薙切!?」

えりな「///幸平くんの・・・エッチ・・・」

緋沙子「ほらみろ!スタジエールで少し見直したかと思えばこれだ!絶対に許さん!」

幸平「マジ誤解だっての!」

えりな「緋沙子・・もういいの・・その、誤解だから・・」

緋沙子「えっ・・・まぁでは詳しくは館に帰ってから聞きましょう・・・」


館からの帰路

幸平「はぁー、誤解は解けたものの新戸に散々絞め上げられたな・・」

幸平「でも、今日の薙切はやけに色っぽいというか・・・あんな女子っぽい一面もあるんだな・・・」

幸平「よし、ホワイトデーイベント気合入れてみっか」

極星寮

一色「それではみんな、作ってきたチョコを出してくれ!」

優姫「それはいいけど、チョコをどうするつもり?」

一色「フフフ、ただ普通にチョコを渡しても面白くないだろう?だから音楽をかけている間チョコをみんなで回し、止まった時に持っているのが自分が受け取るチョコというわけさ!」

優姫「えぇー!私は恵のために作ったのにぃー!」

葉山「そうですよ!これじゃあプレゼント交換会と変わらないんじゃ・・・」

一色「ん?何を甘いことを!世の中のカップルなんで爆ぜればいいのだよ」

伊武崎「・・・なんか今日の一色さんダークサイドじゃねぇ」ヒソヒソ

榊「え、えぇ私達のことはまだ秘密にしておきましょう・・」ヒソヒソ

伊武崎「ばっ・・・そんな普通に言ってんじゃねぇよ。・・・照れる」

榊「あっれぇー?伊武崎君ったら可愛いところあるんだね」ニヤニヤ

一色「フフン。そこの伊武崎くん、榊くん」

榊「げっ!」

一色「君たちのことは前々から怪しいと持っていたのだよ」キラーン

優姫「そうだそうだー!今回のイベントで全て明らかにしてやんよー!」

榊「じょ、上等だわ!別に私達には何もないもの。ね、伊武崎くん?」

伊武崎「・・・大丈夫か」

幸平「へー!そっかそっかー榊達ってそんな関係だったのかー」

田所「り、涼子ちゃん、大人・・・」

にくみ「わ・・・なんか飛び入りで参加しちゃったけど、大変なことになってるな・・」

竜胆「面白そうだなーくがー」

えりな「やっぱり緋沙子に来て貰えばよかったかも・・・」

アリス「では、一色サン?早速音楽をスタートしましょう!」キラン

一色「あぁ、そうだね!ではミュージックー・・・・」

アリス「ドゥルルルルルルルルルル」

一同「(自分でドラムロールしてる・・・?)」

一色「スタート!!」

アリス「(ふふふ・・・私が作った特性チョコは葉山くん、私、リョウくん、一色先輩、そして飛び入り参加のにくみさんの計5つ)」

一色「(そして、その5つは途中で入れ物をすり替え、葉山君、黒木場君、水戸君、竜胆先輩、薙切君のところでストップするよう計算してある)」

アリス「ニヤリ」

一色「bグッ」

幸平「なんかあの辺り危なそうじゃねーか?」

薙切「え、えぇ何も起こらないことを願うわ・・・」

幸平「そういや薙切は、本当は誰のためにチョコ作ったんだ!?」

薙切「それは・・・その・・・///」ゴニョゴニョ

一色「(今だ!)ストーップ!!」

アリス「さーて、それではまず水戸さんから!」

にくみ「お、おう・・。あれ、これは誰のだ?」

一色「みんなのチョコを預かった時入れ物を変えてあるため、中身は分からなくなっている!そしてチョコを食べるときは目隠しをして誰が作ったものかを当ててみようというイベントさ!料理人らしさがあふれた作品こそスペシャリテだからね!」

にくみ「な・・なるほど。じゃぁ」モグモグ

にくみ「・・・ふわぁ。このとろける舌触りに芳醇なかほひ・・・」

幸平「ん?」

にくみ「ふわぁああ。・・あれぇ?私はぁ?」

アリス・一色「ニヤリ」

一色「さて、水戸君、君の好きな人は!?」

田所・優姫「えぇ!?」

にくみ「ふえぇえ?私のぉ・・・好きな人はぁ・・・」

一同「・・・」ドキドキ

にくみ「ゆ・・・ゆき・・・」

一同「ゆ、ゆき!?」

にくみ「・・・・・はっ!バッキャロー!!!」ドガーン

幸平「ほがっ!!」ドーン

アリス「ちっ・・・にくみさんは強敵ね。もうちょっと濃い目の配合にするべきだったわ・・・」

葉山「・・・俺はとんでもないものを作るのに加担しちまったんじゃ・・・」


一色「水戸さんは帰ってしまったので・・・つ、次に行こうか!次は竜胆先輩ですね!」

竜胆「むしゃむしゃ」

一色「ってもう食べてる!?」

竜胆「うん、上手いな。・・・ふわぁ・・・」

一色「あ、あれ・・・?竜胆先輩?」

竜胆「ふわぁー。むにゃむにゃ・・」

一色「まさか寝る方向に作用するとは・・・。竜胆先輩!好きな人は!?」

竜胆「んー・・・むにゃむにゃ・・。くがー・・・」

久我「え!俺!?」

竜胆「くがー、眠たくなってきたから私を持って帰れー」

一同「・・・」

久我「あ、あぁ。じゃあこの物体持って帰るわ」

一色「ちっ!さすが十傑第二席・・・」

一色「さぁ気を取り直して次は・・・葉山くん!」

葉山「!!」ビクッ

一色「さぁどうしたんだい?早く食べてみておくれよ・・」

葉山「(食べろっつったってなぁ・・・さっきから俺たちが作ったチョコの匂いしかしねぇ・・・)」

アリス「はーやくっ!」ポイッ

葉山「ウプッ」モグモグゴクン

葉山「て、てめぇ!何しやがん・・・ほえ?」

一色「さて、葉山くん!好きな人は?」

葉山「お・・・俺の・・・大切な人は・・・救ってくれた人は・・・(駄目だ抑えきれねぇ・・・)」

アリス「さぁ誰なの!あなたの大切な好きな人は!」

葉山「じ、潤だ・・・。俺は潤が大好きだ。今すぐにでも付き合いたい・・・///」

田所「えぇー!潤ってまさか汐見先生のこと!」

薙切「なっ・・・そんな禁断の愛だわ///」

優姫「ヒューヒュー!葉山っち男らしいぞ!」

一色「そ、それで葉山くん?汐見先生をどうしたいんだい?」

葉山「それは・・・(馬鹿!何言おうとしてんだ俺!)」

葉山「潤と・・たまには街にでもいって、メシ食って・・・夜景のいいホテルで潤のことを思い切り・・愛したい・・・」

幸平「ほえー、早まってばおっとなー」

薙切「・・・」プシュー

一色「それで?具体的にはどうしたいんだい!?」キラキラ

葉山「潤の唇を・・・奪って、その後は胸やおしりをまさぐりまわして・・・○☓△□」バタッ

アリス「一色センパーイ、葉山くんは気絶しましたー」

一色「ちぃっ!まぁでもこれだけ醜態を晒したんだ!まぁいいだろう」フフフ

優姫「別に葉山くんはまだ付き合ってるわけじゃないんだけどなー」

田所「あれ?そういえば涼子ちゃんと伊武崎くんは?」

幸平「あ、なんか用事があるとかで出てったぞー」

アリス「まぁあの二人についてはもう分かりきってるかわいいわぁ」

一色「さて!次だね!」

一色「さて、お次は黒木場君!どうぞ!」

黒木場「(なんかやばそうだな・・・バーサークモードで・・)」ヒョイッ

アリス「だーめ。今日は本音が聞きたいの。」ポイッ

黒木場「なっ!お嬢・・・」モグモグ

黒木場「ふぁぁあああ」

一色「さぁ!黒木場君の好きな人は!?」

黒木場「俺は・・・最近・・気になるのがいる・・・」

アリス「(・・・やっぱり、田所さんか。。)」シュン

黒木場「・・が、それでも大切な人は揺るがねぇ・・・」

一色「それはどんな人なんだい!?」

黒木場「肌が・・・白くて・・・すぐむくれるけどそれも可愛くて・・・暗闇にいた俺にとっての太陽みたいな・・・」

一色「ほうほう!」

アリス「!!///」

一色「で、その人をどうしたいんだい!?」

黒木場「いつも・・自制してたが・・・思い切り抱きしめたい。・・いつも頭ン中で考えてたが・・良い体してやがるし・・・メチャクチャにしたい」

アリス「///」プシュー

優姫「きゃー!!黒木場君ってば野獣ー!」

田所・薙切「ぽかーん///」

幸平「おーおー、黒木場の料理みたいに凶暴だなぁ」

一色「で、その相手はここにいるかい?」

黒木場「ん?・・・」

アリス「・・・」

黒木場「お嬢・・・」チュッ

アリス「んっ・・・///」

一同「・・・///」

アリス「っ!・・・ちょっと!リョウ君ってばぁ///」プシュー

黒木場「お嬢・・アリス!」

アリス「こ、こんな人前で・・・んっ・・・(あぁなんか私もぽわーんとしてきた・・・)///」

黒木場「ふがっ!」クタリ

一色「っとここまで!これ以上は少年誌だと不味いからね!」

優姫「手刀で気絶させるのもどうかと思うけど・・それに今までも十分不味いでしょ。」

一色「さぁ次はラスト!」

アリス「えりなね!♪」

一同「(あれ?なんか薙切アリスがご機嫌だ・・・)」

薙切「わ、私は・・その体調が悪くなってきたのでお先に・・」

一色「薙切くん!十傑として料理を前にして逃げることはいかがなものだろうか。僕は悲しいよ。食材たちが泣いている声を聞くのが・・・」

アリス「えりなってばもしかして自分の舌に自身がないのかしら?」

薙切「そ、そんなことないわよ!いいわ食べてあげるわ!」モグモグ

薙切「ふにゃぁあああ」

アリス「ふふふ、えりなのは特別成分2倍よ!♪」

一色「さて、薙切くん!まず、薙切くんは気になる異性はいるのかな?」

薙切「気にナフいへい~?ううーん・・・ひまふ・・」

一色「ふふふ、効果てきめんだね。では、その異性は今ここにいるかな?」

薙切「ふぇ?・・はい・・(幸平くん・・・///)」

一色「あれ?今ある男性を見て顔が赤くなったが、今誰のことで頭が一杯なんだい?」

薙切「そ、それはぁ・・・」ガシッ

アリス「幸平クン!?」

幸平「やー、もう勘弁してやって下さいっすー。薙切もいろいろあるでしょうからー」

一色「フフフ、優しんだね。幸平くん?でも、なんで薙切くんだけ助けたのかな?」

幸平「いや、なんか・・・なんとなく?」

薙切「幸・・・平・・・くん・・・///」

幸平「ん?どうした?」

薙切「幸平くんのこと・・・前から気になってた・・・気づいたら私・・・」

一同「・・・」

薙切「幸平くんのこと好きになってた///」

幸平「薙切・・・」

薙切「いつも・・強く当たっちゃってごめんなさい・・・でも私幸平くんが好き。・・・初めての好きなの・・///」

一色「うん!自分に正直なのはいいことだ!さて、幸平くんはどうなんだい?」

幸平「俺は・・・」

アリス「えりなの気持ちに答えられるなら熱い口づけを!」

幸平「はぁっ!?///」

一同「ゆーきひら!ゆーきひら!ゆーきひら!」

薙切「ゆきひら・・・くん?///」

幸平「あ!あんなところにシャペル先生!」

一同「えっ!?」

チュッ

幸平「そ・・・そのこれでいいか?///」ヒソヒソ

薙切「・・・うん///」

一色「あっ!今キスしたね?もしかして!」

幸平「えーなんのことっすかねー」

アリス「きー!最も大事な場面をー!!これを今後の取引に使おうと想ってたのにぃー」

田所「ーーー」ゴーン

優姫「ま、まぁ恵!また新学年になったら出会いがあるわよ!」

薙切「幸平くん♪」チュッ

一同「・・・」

幸平「なっ・・・薙切!?///」

薙切「えへへ・・・お返しです///」

アリス「えりなが・・・こんなことするなんて!!」

一色「よーしみんな今日は朝まで宴だ!」

幸平「・・・隙を見て退散するか?///」ヒソヒソ

薙切「うん!」

後日 薙切邸前

幸平「いやーこの間は散々だったなー」

薙切「えぇ、一色先輩とアリスにはこってりと言っといたわ」

幸平「それにしても・・本当によかったのか?・・その、俺で」

薙切「う、うん・・・幸平くんがよければ///」

幸平「そっか///」

幸平「あ、実はこの間渡せなかったホワイトデーのチョコ。良かったら食べてみてくんねーか?」

薙切「えっ!?私に?」

幸平「お、おう・・・実はこれを渡して薙切に気持ちを伝えようと思ってたから・・」

薙切「き、気持ち・・・?//」

幸平「おう・・・その俺の薙切への気持ちだよ。もう分かるだろ?」

薙切「・・・ちゃ、ちゃんと言ってくれないと分からないわ//」

幸平「その・・・」

薙切「うん・・・」

幸平「俺、薙切の事がな・・・」ドキドキ

薙切「うん・・・」ドキドキ

幸平「薙切の事が好きだ。」

薙切「・・・うん。でも・・・嫌いなことろは?」

幸平「嫌いな所は一つもない。薙切の全部が好きだ///」

薙切「・・・うん。ありがとう///」チュッ

幸平「!!」

薙切「ふふふ//」

幸平「はは//」

幸平「これから・・・よろしくな」

薙切「うん・・ついていきます//」


END

otu

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