男「くっ、殺せ!」蛮族「種馬を殺すわけないだろ」 (37)

蛮族「アタシとまともに打ち合う奴ぁ久々だったんだしさぁ」

蛮族「殺すには惜しい種馬なんだよね、アンタは」

男「クソッ…」

娘1「母さん、この村はハズレだ。村長も金目のは持ってない」

娘2「これなら前の村の方がまだ裕福でしたわ…」

娘3「なーなーかーちゃん!やっぱ王都に行こうぜ!あっちのがヒト多いし!」

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男「村の…みんなはどうした…ッ!」

娘3「みんななら燃やしてきたぜ!『かそー』っていうのか?」

娘2「死した魂に罪はありません…安らかな眠りを与えることは、葬った者の責務…」

男「ぁ、悪魔どもがッ…!」

蛮族「それよりもだ。今晩コイツの種を使うぞ」

娘1「…またやるのか母さん」

蛮族「コイツは久々の当たりだ。王を産めるかもしれん」

男「テメェら…何をするつもりだ!」

蛮族「言っただろ?お前は種馬なんだよ。仕事は一つだろ?」

娘3「セックスってやつをするの!」

男「な、何を言って…」

娘3「なぁかーちゃん!今度はアタシもヤっていいよな!?もう産める歳になってんだぜ?」

蛮族「ダメだ。お前たちは王の子を産む為に居るんだ。それまで待て」

娘3「ちぇっ、つまんねーの!」

蛮族「…他のは?」

娘1「村で遊んでる」

娘2「村長の家は子産みの場ゆえ壊すなと言いつけましたが…他の家は潰れるでしょうね…」

娘3「ガキだよなーアイツら。姉として恥ずかしーぜ」

娘1「この間まで主導で遊んでたクセに」

娘3「うっ、うるせー!」

娘1「で、母さん。夜アレをやるんなら、それまでアイツはどうする?」

蛮族「寝かせとけ。逃げられても困る」

蛮族「アタシも準備しねぇとなぁ…」

男「くそっ、くそっ、クソォッ!」

蛮族「そう悪態をつくなよ…アタシがアンタの子を産んでやるって言ってんだしさぁ…ちったぁ喜べっての!」ドガッ

男「」

蛮族「転がしとけ。日が暮れたら連れてこい」

娘1「…分かった」

───────
──────
────

男「──う、ぁ、ここは…」

娘1「もう目が覚めたの」

男「…殺してやるぞ」

男「お前ら全員殺して…仇を取る…!」

娘1「無理だよ」

男「ッ!」

娘1「次は母さんだけじゃない、あたし達も相手になる。今のアンタ1人じゃ逆立ちしたって勝てやしない」

娘1「それに大事な男なんだ…そんな事は出来ればしたくない」

娘1「大人しくしてくれれば何もしないから」

男「…くそっ」

娘1「夜まで休んでて。儀式も暴れなければ苦しくないから」

娘1「あたしも手伝いはするし、死なないように手助けするから…ね?」

娘1「あたしも…血族だから、分かるんだ」

娘1「その種なら確実に王を孕める、そう本能が叫んでる」

娘1「母さんも感じたんだと思う…ねぇ、アンタ何なの?」

男「………」

娘1「言いたくないなら、それで良いけど…」

男「……俺は、勇者だ」

男「勇者候補、なんだ…」

娘1「勇者候補…、教会に選ばれたのね」

男「…洗礼も受けて、後は剣を手に入れるだけだったんだ…!」

男「何年も何年も皆に支えられてきたのに…それをお前らが…ッ!」

娘1「……」

男「殺すからな…絶ッ対に殺す…地獄に堕ちろクソがァッ!!」

娘1「……」

娘1「…ごめん」

男「…!」

男「謝んなよ…ッ!良い奴ぶってんじゃねぇッ!」

男「今更ッ…今更言える立場かお前らはッ!」

娘1「───」

男「……何だその眼は…憐れんでるのか…どこまでッ…」

娘1「違うよ」

男「違うものかッ!」

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