咲「嶺上開花…できない!??」 (21)

団体戦決勝戦大将戦第一局
東家:晩成 小走やえ
南家:清澄 宮永咲
西家:白糸台 大星淡
北家:土浦女子 小鍛冶健夜
晩成:78600
清澄:67400
白糸台:139600
土浦:114000
解説:三尋木プロ 針生アナ

針生アナ「いやぁ、インターハイも決勝残すはあと二局となりました。長かったような短かったようなですね。」

三尋木「そーだね、でも土浦女子はすごかったと思うよ。初出場であの臨海女子に姫松をまくってきたからねー。まあ清澄も初出場だけど」

針生アナ「それだけに注目されて警戒される高校ですね。それにしても今年のインターハイ、トーナメントが片側だけ酷かったですね。」

三尋木「そうだねー。片方に剣谷、臨海、姫松、白糸台、姫松といたんだっけー、それにしても宮森と有珠山には驚いたねー」

針生「そうですね、この二校もトーナメントが異なれば決勝までこれたかもしれませんね。」

三尋木「まぁ、準決勝の清澄、永水、千里山、晩成も永水と千里山への対策がばっちりすぎて、初出場の二校が楽をできたことが多いんじゃね?知らんけどー、それでも新道寺のコンボを破った宮永には注目したいところだね。プロでも破るのが難しいのにそれをあっさりと彼女は破っていたからね」

針生「そろそろ対局が始まりますよ」

三尋木「おっ、起親は晩成かー、晩成頑張れ~」

針生「あまり、一校だけの応援はしてもらいたくないものですが、晩成女子にはがんばってもらいたいですね。」

三尋木「まぁ、あの宮永照の後継者と呼ばれてる大星ちゃん?あの子の準決勝でのだぶりーはすごかったね。まあ楽しみにしてるよ」

針生「ドラは七となりました」


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やえ配牌 2466三四八九ⅢⅤ東南白

やえ自摸 発

針生「晩成女子非常に厳しいスタートとなりました。」

やえ「(どうしたもんだか、こんな配牌まるで勝てる気がしないよ。大星はまだ本気を出してないっぽいし、ここらへん。私の運なんだろうな~…とりあえず出だしは普通に南かな。フォンパイ重なってくれればそれでいいし、三色も考えられるし。親だぁらまずはあがることを意識していかないと。)」

やえ捨て 南


咲配牌 1111二八九ⅣⅣⅣ東西南北

咲自摸 西

咲「(やっとこれた決勝戦。お姉ちゃんと仲直りするんだ!南は自風だけどカンザイ集めたいしションパイ残す方向で南切り。点差がひどいからドラきてくれないかな~)」

咲捨て 南


淡配牌 678五六ⅡⅢⅦⅨ東南西北発

淡自摸 Ⅰ

淡「(どうしよっかな~咲って照に似てるよね!ってどうでもいいか、なんかひっさしぶりに悪いなこの配牌。なにこれ!つまんないい・・・まあ東一局はお手並み拝見と行きますか!!)」
淡捨て 南



健夜配牌 19一八九ⅠⅡⅤⅦⅨ東南北白

健夜自摸 七

健夜「(どうしよう、いやどうするよこれ。なに流す?うーん点差的にも狙った方が。でもうーんとりあえず次の巡の自摸で決める?)」
健夜捨て Ⅴ

やえ

2466三四八九ⅢⅤ東白発

自摸 Ⅶ

やえ「(うーん、土浦が一打目にⅤ。字牌が少ないと考えるか字牌だらけと考えるか。しかし打つときにかなり迷いが生じた。九種九牌と考えられよう。そこで出で来るのがⅤだ。普通にソウズがいらなくなったのかもしれん。考えた方がまけとしよう。次の捨て牌に注目だな)」

捨て 南東




1111二八九ⅣⅣⅣ東西西北

自摸 Ⅳ

咲「(いい感じ~土浦の子が奇妙だな~とりあえず一局目だしあがりたいし東で)」

捨て 南東




678五六ⅠⅡⅢⅦⅨ東西北発

自摸 七

淡「(のってる!私ちょうのってるこのまま三巡後リーチだー!!!)」

捨て 南東


健夜

19一七八九ⅠⅡⅦⅨ東南北白

自摸 発

健夜「(すごいや、どうしよう。これは行くしかないよね、狙っちゃってもいいよね!いいよね私いくよ!!)」
捨て ⅤⅦ

やえ

2466三四八九ⅢⅤⅦ白発

自摸 五

やえ「(いいところに来たじゃないか。七がドラであることも考えてこの八九は積もらなくてはいけない。字牌が処理し終わったらでは遅いか、この点差。。まあ親だしここは後退することもない。攻める)」

捨て 南東発




1111二八九ⅣⅣⅣⅣ西西北

自摸 発

咲「(どうしようかなーそろそろ攻めないと…まあここでもし四とかが来て、せめてあがっても嶺上のみかーでもふがたかいし子の1はん70で2300…三槓子も二、西次第でつきそうだし待とうかな~)」

捨て 南東発





678五六七ⅠⅡⅢⅦⅨ西北発

自摸 Ⅷ

淡「(きたーーー配牌が悪くて最初はどうしようと思ったけど、即効で上がれそうだよ~)」

捨て 南東発


三尋木「奇妙だね~」

針生「何がです?三尋木プロ」

三尋木「いや、捨て牌をよくみてみぃ~?」

針生「本当ですね、土浦以外が同じ捨て牌をしていますね」

三尋木「どうなるのかね~」


健夜

19一七八九ⅠⅡⅨ東南北白発

自摸 Ⅰ

健夜「(どきどきだよ~こんなのインターハイであがったらどんな風になっちゃうんだろう…)」

捨て ⅤⅦⅡ

~省略~
第7巡

やえ

234668三四五ⅢⅤⅥⅦ

自摸 六

やえ「(あからさまにやばいだろう土浦。何をしてるんだ私はどう動けばいい。準決勝普通の選手だっったぞこいつは。いや、たまたまなのかそんなわけあるか。そろそろ聴牌とみていい何を捨てようか。まあ19字牌以外なんでも通るとすれば怖くないが、白糸台、清澄張っていると考えた方がいい。するとションパイはだせん。いつ責任払いさせられるかわからんしな。ここは白糸台の現物であるって現物がない!?そうだった。。。おいこらどうすればいい。もうこのさい今積もってきた六を捨ててしまおう)」

捨て 南東発白北中
   九八六




1111二二ⅣⅣⅣⅣ西西西

自摸 五

咲「(そしたらいっちょやっちゃうか)」

咲「かん」1111

自摸 二

咲「かん」ⅣⅣⅣⅣ

自摸 二

咲「かん」二二二二

自摸 六

咲「は?」

咲「いや、は?」

やえ「どうした清澄」

咲「え、これ私が嶺上つもるながれでしょ、え?」

やえ「何を言ってるんだ清澄そんな連続でかんされたらこっちがたまったもんじゃない」

咲「え、いや、あの、でも、いや、ほら、その」
やえ「さっさと牌をきるがいい(マジですか、いやマジ?やばくねこれ悪の明らかに土浦だよねどうすりゃいいのこれマジ?え?いや、どう作戦建てよう思ったよりもまずい。あの新道寺のコンボでも破れなかった清澄の嶺上開花破っちゃってるYO!ぴんちナウ!!!)」


三尋木「…」

針生「み、三尋木プロ、これは・・・・」

三尋木「いやぁ、想像以上だね」

針生「宮永選手は嶺上開花での上りが多い選手ですね、かんをしたときには…過去の統計で行きますと100%の確率で有効牌をひいていますね。」

三尋木「あの子そうとうやばいよー下手したらこの一局で…」

咲「…」

咲「・。。・。・。・。・・・・。。。。。」呆然と自摸切り

淡「(???何をみんな驚いてるんだろう。咲が嶺上開花であがれなかったから?まだ聴牌してないんじゃないの咲!なら…西捨ててっと)」

咲「え、あああ、えとポン」

咲「は?え?あ…」

咲「(まずったなんでポンしたのなんでかんしてないの私。かんしたら約万確定・。。。何してるの私やばいどうしようなにきろう。まだかんができなくなったと決まったわけじゃないしここは五を切ろう)」

捨て 南東発白北中
   九八六五


淡「(そろそろあがりたいよ~!おリーチできるじゃん!!!)」

淡「リーチ!」

淡手牌 678五六六七ⅠⅡⅢⅥⅦⅧⅨ

捨て 南東発白北中
   九八R六


健夜「…」ゴゴゴオッゴオゴゴゴオゴゴゴ



やえ「(ここは現物と行こうじゃないか、宮永の方もあぶないしな、土浦が自摸切りなところを見ると…)」

捨て 南東発白北中
   九八六五


咲「かん(ここで嶺上できれば私は悪くない。さっきのも西を捨てていればリーチ三槓子といといとかで馬鹿にならない点数だった。私はここで嶺上開花をする。文句なしの役満だ。これで私は悪くない。)」

健夜「あのぉ…」

咲「はい?なんでしょう」

健夜「悪いんのですが。。」

咲「はい?」

健夜「それロンなんですその…」

19一九ⅠⅠⅨ東南北白発中

咲「は?」

やえ「(やばい。なにがやばいってとにかくやばい。まず清澄。これは壊れるもうマージャができない方に壊れるのかわ知らんが確実に壊れる。間違えてポンしたうえにチームの上りを無視して一度失敗した嶺上開花にいこうとした。次に土浦なにがやばいって全部やばい。何個の捨て牌なにこのあがり。目をつけられたら終わり。最悪いっっ用麻雀ができなくなる。どうしようもない。ただの化け物。なんで高校生なの麻雀やめたい。ここからにげたい)」

咲「(。。。。・。・・・。・。あsdだ
dあ


dっだdふぁsくぁwwddふぁあああだばばだばfffffff」


三尋木「やばいですね。そのはい」

針生「三尋木プロが敬語なんて珍しいですね。どうしたんですか」

三尋木「私があの卓にいてもカテナイ土浦の選手はそれだけにやばいこのままだと白糸台の選手も壊されかねない」

針生「それほどの選手が今までそこまで注目されてなかったのもなにかおかしいですね」

三尋木「準決勝が終わった後に彼女は化けたんだ」

針生「おや?宮永選手の様子がおかしいですね」

咲「[ピーーー]…(ボソッ)」

咲「土浦さん!はい32000点(*^-^*)」

健夜「ごめんね…」


三尋木「清澄のは嶺上開花が失敗したせいで回りが見えてなかったんじゃないかと思うんねそうじゃなきゃあんなの振り込まないよ」

針生「白糸台の大星選手もあそこでションパイの西を切りましたが…」

三尋木「あの子は、ちゃんとまだ土浦が張ってないとみてすててたみたいだけどー」

針生「そうですか・・・」

咲「…」

針生「続いて東二局へとまいります。清澄高校32000の振り込みで非常にきつい立場へとなっています。白糸台と土浦は点差が非常に近いです。ここからどう清澄が追いつくか見どころです。」

針生「親は清澄となりました。」


もし続き読みたい人とかいれば明日続きかきますはい…

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