ヘルカイザー「進撃の巨人? そんなことよりデュエルだ!」 (378)

ヘルカイザー「ここは……? 俺は精霊世界でヨハンとのデュエルに敗れ消滅したはず。どうして生きている」ヨロヨロ

ヘルカイザー(まさかここは死後の世界だというのか。だとしても————)ズキズキ

ヘルカイザー「この心臓の痛みは本物だな。何故死んだはずの俺がここでこうしているか、ここが何処であるか分からないことは多いが、俺の命はどうせ長くない。同じこと……か。…………ぅ」ドサリ


エレン「父さん! リンゴの木の下で黒い服を着た人が倒れてるよ!」

グリシャ「なんだと!? 本当だ……しかも凄い汗じゃないか。これは、心臓に病を抱えているのか? 急いでうちへ運ぶぞエレン、ミカサ。お前は先に戻って母さんにこのことを伝えてくれ。私はこの人を運ぶ!」

ミカサ「分かった」テクテクテク

エレン「おい、置いてくなよ!」

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ヘルカイザー「……ここは」キョロキョロ

エレン「あっ!」

ミカサ「この人、目が覚めたみたいだよ」

ヘルカイザー(子供、しかも明らかにデュエルモンスターズの精霊には見えない。人間の子供か。俺は元の世界へ戻って来たのか?)

グリシャ「やぁ、目が覚めたんだって? 体に異常はないかな? 一時は危ないところだったんだよ」

ヘルカイザー「貴方は、それに……うっ」ズキッ

グリシャ「まだ無理に動いちゃいかん。身体に随分と疲労が溜まっていたようだし、心臓の病だって治したばかりなんだから。まだ安静にしてないと体に毒だ」

ヘルカイザー「…………治した?」

ヘルカイザー「なるほど。倒れていた俺を見つけた貴方が治療を施してくれたということか。しかも心臓の病までとは……」

グリシャ「これでも医者の端くれだからね。目の前に病人がいて放っておくなんて選択肢は最初からないさ」

ヘルカイザー(クククッ。無様だな俺も。地獄まで堕ちたというのに、俺の性根はまだ堕ちたりないらしい。最高の充足感を得て満足して逝けたと思ったのだがな。よもやこうして生き恥を晒すことになるとは。しかも精霊世界ともまた異なる異世界への移動というおまけつき。ふん、一年ほど前の十代であればこんな状況も逆に楽しんだかもしれんな)

グリシャ「えー、君はヘルカイザー亮……だったかな?」

ヘルカイザー「そうだが、名乗った覚えはないがどうしてその名を」

グリシャ「失礼。君の服の胸ポケットにこういったものがあってね」

ヘルカイザー「それは俺のプロデュエリストのID!」

グリシャ「その反応、やはりこれは身分証のようなもののようだね。しかもデュエリストときているね。けど解せないことが幾つかある。これに書かれている文字は私達の知らない……東洋の字で書かれている。幸い私の家に東洋の血を継ぐ子が一人いるから、その子が読んでくれたが……、問題なのはもうこの壁の中に東洋人は彼女を除いていないということなんだ」


グリシャ「君は何処から来たんだい?」


ヘルカイザー「………………」

グリシャ「なるほど。つまり君はヨハンという男とデュエルをして、気付いたらこの場にいたと。そういうことか?」

ヘルカイザー「そうだ。信じるか信じないかは好きにすると良い」

エレン「な、なぁ! ってことはカイザーは壁の外から来たのか!?」

ミカサ「!」

ヘルカイザー「そういうことになるな。もっとも俺は君達の言うところの『巨人』などは知らなかったが」

ヘルカイザー(異世界から来たことは話しても荒唐無稽過ぎる。黙っておこう)

ミカサ「巨人を知らない……? 壁の外にも壁の中みたいに巨人がいない場所があるなんて」

エレン「凄ぇ! じゃあカイザー、外の世界には火の水や氷の大地、砂の雪原にそれからデッカイ海っていう塩水で出来た湖があるって本当なのか!?」キラキラ

カルラ「こらエレン! いきなり失礼でしょう!」

ヘルカイザー「構わない。こちらは貴方達に恩がある身の上だ……。火の水はマグマのことか。氷の大地は北極か南極だろう。それに砂漠と海……全てある」

エレン「やっぱりアルミンの言ってたことは本当だったんだ。どうだミカサ、凄いだろ!」

ミカサ「別にエレンが凄いわけじゃない」

ミカサ(けど嬉しそうにはしゃぐエレン可愛い)キュン

ヘルカイザー「……さて、俺はそろそろ立ち去らせて貰おう」ガタッ

エレン「カイザー!?」

グリシャ「行くって何処へ!? 当てはあるのか?」

ヘルカイザー「ない。ご覧の通りデュエルしか能のない男だ。だが俺もいつまでも人の厄介になるほど厚顔無恥ではない。自分の生きる糧は自分で掴みとる……うっ」ズキン

グリシャ「待ちなさい。まだ治療が完了してないといったろう。完治するにはまだ安静にしていなければ。君がここを出ていくにしても君がしっかり回復してからだ。こればっかりは医者として譲れないな」

エレン「そうだよ。もっと外のこと教えてくれよ」

カルラ「心配しなくても貴方を数日泊めるくらいなんてことないわ」

ヘルカイザー「………………分かった」

ヘルカイザー「あれから数日、俺はイェーガー先生の家で厄介になった」

ヘルカイザー(異世界への転移は今更驚くようなことでもないが、戸籍がないのは少し面倒か。いや戸籍はないが俺にはデッキがある。特に問題はない、か)

ヘルカイザー(それにどうせ俺にはもうやる事などない。力のみを求めたヘルカイザーは精霊世界で戦い、一人惨めに死んだ。それだけのこと。あの世界でやるべきことは全て終えた……)

ヘルカイザー「にしても……」


ウォール・マリア「ズーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン」


ヘルカイザー「あれが巨人の進撃を防いでいるという壁か。50mの建造物など都市にいけば幾らでもあったが、50mの壁は流石に初めて見る。万里の長城もあれには霞む」

ヘルカイザー(さしずめ『壁』はライフを四千支払った光の護封壁といったところか。そして巨人は魔法カードも罠カードもなく攻撃力4000以下だったから100年間なにもなくロックし続けてこれたというところか)

ヘルカイザー(だがデュエルに完璧なロックなどない。どれだけ完璧にみえるロックでも必ず穴があるものだ……。


………………ドガーン! バリバリバリィ!!


ヘルカイザー「っ!?」

超巨大巨人「————————」ズーン

民衆A「に、逃げろぉぉぉぉぉぉぉおおお!」

民衆B「壁が壊された! 巨人が入ってくるぞぉーーー!」

ヘルカイザー「俺もつくづく運がないな。この世界に来て直ぐ世界の秩序を守る壁が破壊されるとは……」

巨人A「」ズンズン

巨人B「」ズンズン

ヘルカイザー「あれが巨人か。なるほど……中々大きいものだ」

民衆C「おいなにしてるんだ変な黒い服きたアンタ! 巨人が来てるんだぞ!?」

ヘルカイザー「巨人か。まてよ、瓦礫が飛んだ場所は確かイェーガー先生の……」

ヘルカイザー「一宿一飯の礼、返さないわけにもいかないか」

カルラ「ありがとう」

ハンネス(…………すまねぇ。俺が不甲斐ないばかりに)

エレン「おい! なにやってんだよ! 母さんがまだ!」

巨人「」ズシンズシンネムレルジャナイズシン

カルラ「エレン! ミカサ! 生き延びるのよ!」

巨人「———————ニヤァ」


ヘルカイザー「待て」


巨人「」ピタッ

エレン「……か、カイザー?」

ハンネス「アンタ! アンタの気持ちは痛いほど分かる! だが丸腰で巨人に向かってってなんになるんだ! 早く逃げろ!」

カルラ「お願い、私のことには構わないで逃げて!」

ヘルカイザー「……………」スッ

巨人「—————————」

ヘルカイザー「おい」


ヘルカイザー「デュエルしろよ」


ハンネス「いきなり何言ってるんだ!? 巨人に言葉なんて通じるわけないだろ! 馬鹿なことしてないで逃げ————」


巨人「………………デュ………エル」


ハンネス「!!!!?????」

ミカサ「巨人の腕が」カンコーン

エレン「デュエルディスクになった!」カンコーン

ハンネス「まるで意味が分からんぞ」

ヘルカイザー&巨人『デュエル!』LP4000

ヘルカイザー「先攻は譲ってやる。来い」

ヘルカイザー(グリシャによれば俺の心臓を治したそうだが……果たして俺の体はどこまでデュエルに耐えられる……)ドクンドクンッ

巨人「先攻……ドロー。古代の歯車を召喚、そして機械複製術を発動。デッキより二体の古代の歯車を特殊召喚。そして魔法カード発動、魔法の歯車。三体の古代の歯車を墓地へ送り手札とデッキから古代の機械巨人を召喚条件を無視して特殊召喚」

ヘルカイザー「古代の機械巨人、か」

ヘルカイザー(懐かしい。あの時の、実技試験最後の十代とクロノス教諭のデュエルを思い出す。だが巨人、貴様等にそのカードは扱いきれん)

巨人「ターン……エンド」

ヘルカイザー「それを教えてやる!」

ハンネス「どういうことだよ!? なんで巨人が当たり前のようにデュエルしてんだよ! カードはどこに持ってたんだよ!?」

エレン「頑張れカイザー! 巨人なんてぶっ倒せ!」

ミカサ「デュエリストなら常にカードを持っているのは当然のこと」キッパリ

ヘルカイザー「俺のターン、ドロー! パワー・ボンドを発動、手札のサイバー・ドラゴン三体を手札融合。現れろ、融合召喚! サイバー・エンド・ドラゴン!!」

ヘルカイザー「パワー・ボンドで融合召喚された機械族モンスターは攻撃力が倍となる! よってサイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は8000ポイント!」

巨人「攻撃力8000!?」

ヘルカイザー「たかが攻撃力3000程度のモンスターを二体並べた程度でヘルカイザーを止められると思っていたのなら……舐めるなァ!!」

巨人「」ビクッ

ヘルカイザー「さぁ、味わえ。ヘルカイザーのヘルデュエルを。サイバー・エンド・ドラゴンで古代の機械巨人に攻撃、エターナル・エヴォリューション・バースト!」

巨人「手札カラ、クリボーを捨テルコトデ、戦闘ダメージヲ、一度だけ0にする…………」

エレン「くそ! 防がれた!」

ミカサ「いけない。パワーボンドにはこのターンのエンドフェイズに融合召喚したモンスターの元々の攻撃力分のダメージを受けるデメリットがある。このままじゃ……」

エレン「なんだって! 本当なのか、ミカサ!?」

カルラ「ここからどうするのかしら」ドキドキ

ヘルカイザー「パワーボンドのデメリットか。確かにそれはある。だが関係のないことだ」

巨人「!?」

ヘルカイザー「何故ならば貴様に次のターンは訪れないからだ。速攻魔法発動、融合解除! サイバー・エンド・ドラゴンを分離し三体のサイバー・ドラゴンを特殊召喚」

ヘルカイザー「これで止めだ。速攻魔法、リミッター解除。場の機械族モンスターの攻撃力を倍にする」

ヘルカイザー「エヴォリューション・バースト第一打ァ!」

巨人「ガッァァアアアーーーー!」LP4000→3000

ヘルカイザー「第二打ァ!」

巨人「グァァアアア!」LP3000→0 ピー!

エレン「やった! カイザーが勝った!」

ミカサ「これで……取り敢えず巨人を一体倒した!」

ヘルカイザー「まだだ!」

巨人「え?」

ヘルカイザー「第三打ァ!」

巨人「ギャァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーー!」LP0→ー4200

ハンネス「こりゃ酷ぇ」

巨人「」シュゥゥゥウゥゥゥウ

エレン「巨人が……消えていく……?」

ミカサ「デュエルに負けたら巨人は消える……なるほど」

ヘルカイザー(どうやら本当に心臓の病は完治しているようだ。にしても……己が命を賭けあうギリギリのデュエル。俺の中の闘争本能が疼く)ウズウズ

ヘルカイザー(最高の充足感を得て死んだと思っていたのだがな。どこまでいこうと俺はデュエリストということか)

ハンネス「お、おい!」

ヘルカイザー「なんだ?」

ハンネス「何で巨人相手にデュエルしようと思ったんだ?」

ヘルカイザー「寧ろ何で巨人相手にデュエルをしようと思わなかったんだ?」

ハンネス「その理屈はおかしい」

ヘルカイザー「それよりも……」チラ

ハンネス「そうだった! カルラ、今助けるぞ!」バン

カルラ「あ、ありがとう助かったよ……カイザー、ハンネスも」

ハンネス(俺は特になんもしてねえんだけどな)

エレン「母さん、よ、良かった……! 俺……」ポロポロ

ミカサ「……おばさん」ポロポロ

カルラ「泣くんじゃないよ二人とも」

ヘルカイザー「それよりも急ぐぞ。デュエルで相手するにしても数が多すぎる」

ハンネス「そうだ。カルラ、足は大丈夫か!?」

カルラ「そ、それが瓦礫に足を挟まれて……」ヨロ

ハンネス「分かった。じゃあカルラは俺がおぶる。エレン、ミカサ。自分で走れるな?」

エレン「当たり前だ!」

ミカサ「うん」コクッ

ハンネス「じゃあ急ぐぞ! 早くしねえと巨人が来る!」

ヘルカイザー「…………」


ヘルカイザー「——————進撃の巨人、か」

区切りが良いので今日はここまでです。

民衆A「パン一個だけってどういうことだよ! 俺たちゃウォール・マリアからずっと食ってねぇんだぞ! それにパンが一つってなんだよ!」

憲兵「五月蠅い! 食わせてやるだけ有り難いと思え!」

民衆A「ンだと!? 偉そうにしてんじゃねえよ巨人を見たこともねぇ癖に! ぶっ殺してやる!」

憲兵「なっ、貴様っ! それはお前の分のパンではない! 公務執行妨害で逮捕する! 連れて行け!!」

民衆A「畜生ぉぉぉお!」

ヘルカイザー「…………酷いものだな。十代から聞いた異世界に転移したアカデミアの状況にも似ている」

アルミン「食糧が足りないんですよ。ウォール・マリアが破棄されて活動領域もウォール・ローゼまで後退してしまったから、ウォール・ローゼまでだけじゃウォール・マリアの人口まで養うことなんて出来ない。これからどうすれば……」

ヘルカイザー「失われた犠牲は人命だけではなかったということか。デュエリストも幾ら手札とフィールドが万全でもドローフェイズにデッキがなければ無力だ。これをなんとかしなければ未来はないかもしれん」

アルミン(なんでこの人は全部デュエルで例えようとするんだろう。うぅ……なんだろう。これから僕、この人にかなり悩まされる予感がする)キリキリキリ

アルミン「そうだカイザーさん、これ」

ヘルカイザー「ん?」

アルミン「パンです。配給で貰って来たんですよ」

ヘルカイザー「見たところ四つあるようだが……そうか。エレンとミカサとカルラさんの分か」

アルミン「はい。僕はさっき食べたから、これはカイザーさんに」

ヘルカイザー「余計なことをする必要はない。俺は他人の施しは受けん」

アルミン「そ、そんな」ガーン

ヘルカイザー「……………………嘘を吐くならマシな嘘を吐け。子供の内から遠慮ばかりしていては大人になってからも気苦労が絶えんぞ」

アルミン「へっ」

ヘルカイザー「早く三人にそのパンを持って行ってやれ。ウォール・マリアから走りっぱなしで疲れているだろうからな。三人もお前も」

アルミン「……………」

アルミン「変な恰好してるけど、良い人なのかなぁ」

ヘルカイザー「いかん。腹が減った」グー

アニ「……………」パクパク

アニ「……………………半分いる?」

ヘルカイザー「別に気にする必要はない。俺自身の選択の結果だ」グーー

アニ「そう」パクパク

ヘルカイザー「……………すまない、半分」

アニ「なに?」カンショク

ヘルカイザー「……………なんでもない」

ヘルカイザー(これで三日連続か。流石に堪えてきたな)

シンクロエクシーズはありなのこれ?

>>31
カイザーは持ってませんが他のキャラは使います。ただしカイザーはGXの時代から来ているので未来融合とか使います。

————翌年


ヘルカイザー(ウォール・マリア陥落から一年。俺達のようにウォール・ローゼまで逃げてきた避難民は食糧難解消のため開拓地へ移された)

農家イザー「今日はこれで終わりか」

アルミン「なんだか堂に行ってきましたね。農作業するのも。だけどお腹減ったな」グー

ミカサ「……街でカード作りで働いてるおばさんも心配」

エレン「カイザー! 今日のやつ終わったら俺にデュエル教えてくれよ! この前やっとミカサを後一歩のところまで追い詰める事ができたんだよ!」

ミカサ「エレンはリバースカードを伏せる時にカードの種類を言う癖をいい加減に直した方がいい」

エレン「五月蠅いな。前は俺が勝ちそうだっただろ」

ミカサ「勝ちそうだっただけ。別に勝ったわけじゃない。あと今のところ私とエレンの戦績は50戦50勝0敗で一度も勝ってない」

アルミン(食糧はないのになんでカードはあるんだろう。けどこんなこと言っても他の人はキョトンとするだけだし、僕だけがおかしいのかな?)キリキリ

アルミン「あれ? 馬がこっちに来るよ。……あ、あれは憲兵だ!?」

憲兵「おいそこの貴様!」

農家イザー「俺のことか?」

憲兵「政府の決定だ。これより巨人の手に奪われたウォール・マリアを奪還すべく大規模作戦が行われることとなった」

憲兵「だが正規軍だけでは兵力が足りん。貴様等が奪われた土地は貴様等の手で奪い返して貰う」

アルミン「そんな無茶苦茶だ! 軍人でもない民間人を無理矢理に徴兵するなんて!」

憲兵「…………………王政府の決定なのだ。仕方あるまい」

エレン「な、なら俺も行く! ウォール・マリアを巨人どもから奪え返すっていうなら俺も————」

憲兵「駄目だ。お前はまだ子供だろう。足手まといだ」

農家イザー「その通りだエレン。死ぬのは俺一人だけでいい」

エレン「カイザー……」

農家イザー「良い機会だ。俺自身、やはり生産者というものは性に合わん。俺が骨をうずめる場所は唯一つデュエルのみなのだからな」

ヘルカイザー「慣れてきたところ悪いが農家は廃業させて貰おう」

憲兵「勇ましいことだな。良し、これで」

憲兵B「待て。徴兵するノルマに一人足りないぞ」

憲兵「……一人くらい良いだろう。それにここにはもう」

憲兵B「そこの餓鬼でも連れてきゃいいだろ! 成績悪くて怒鳴られるのは俺達なんだぞ!?」

憲兵「怒鳴られるだけで済むなら良いだろう」

憲兵B「あぁ?」

憲兵「なんでもない。だが成人していないものを徴兵することは出来ん。規則だからな。他には」チラ

避難民A「ひぃ!」

避難民B「い、嫌よ私、巨人と戦うなんて……!」

爺ちゃん「やれやれ若者だけを一人逝かせやせんよ」

アルミン「爺ちゃん!? なにを……?」

爺ちゃん「アルミン、この帽子をお前に預ける。大変だろうが、なにエレンとミカサもいる。気張れよ」

爺ちゃん「憲兵さん。ご覧の通り老骨だが、人間の一人であることに違いはない。これでお主等のノルマもこなせるだろう?」

憲兵「————分かった」

アルミン「嫌だ! 爺ちゃん、爺ちゃぁぁあぁぁぁぁああん!!」

爺ちゃん「さて行こうかカイザーくん。お互い生きて帰れることを祈ろう」

ヘルカイザー「………………」

巨人A「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー!」

巨人B「アアアアアアアアアアアアーーーーーーーー!」

兵士「畜生! こんなの……勝てるわけねえだろ! 王政府は俺達に死ねって言ってんのかぁ!?」

兵士B「そうだよ。民間人だけ殺しに行かせるのも印象が悪いだろうからって口減らしに付き合わされた生け贄なんだよ俺達は!」

民間人A「ひぃぃぃぃぃいい! 槍なんて使えるわけねぇだろ! 俺は豆腐屋なんだよぉ!」

民間人B「俺はカードゲームショップの店長」

民間人C「俺は無職」

巨人C「ガァアアアアアアアアアアアアーーーーー」

民間人「ひっ! 来た!」


    「止まれ」


巨人C「」ピタッ

ヘルカイザー「人を食って腹を満たし満足するよりも…………俺とデュエルをして満足しながら死んでいけ」

ヘルカイザー&巨人C『デュエル!』

兵士A「巨人の腕がデュエルディスクに変形していった!?」

民間人「なにが起きようとしてるんだ……?」

巨人C「先攻はこちらだ、ドロー。手札断殺を発動、互いに手札を二枚捨てて二枚ドローする。そしてゾンビ・マスターを攻撃表示で召喚。手札よりゾンビ・キャリアを捨てゾンビ・キャリアを蘇生」

巨人C「馬頭鬼の効果発動。このカードをゲームから除外することで墓地よりアンデット族を特殊召喚する。龍骨鬼を蘇生する。レベル6、龍骨鬼にゾンビキャリアをチューニング。シンクロ召喚! スクラップ・ドラゴン!」

巨人C「リバースカードを三枚伏せてターンエンド」

ヘルカイザー(シンクロ召喚。俺の知らないこの世界の召喚方法か。だが)

ヘルカイザー「シンクロ召喚如きで俺のサイバー流に勝とうなど八千年早い」

ヘルカイザー「魔法カード、大嵐を発動! フィールドの魔法・罠カードを全て破壊する!」

巨人C「!?」

ヘルカイザー「更に永続魔法、未来融合-フューチャーフュージョンを発動! このカードは融合デッキのモンスターを互いに確認し、指定された融合素材モンスターをデッキから墓地へ送る! そして2ターン後のスタンバイフェイズ時、選択した融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚する!」

ヘルカイザー「俺が選択するのはキメラテック・オーバー・ドラゴン! 俺はサイバー・ドラゴン三枚、サイバー・ラーヴァ三枚、サイバー・ドラゴン・ツヴァイ三枚、プロト・サイバー・ドラゴン三枚、サイバー・フェニックス三枚……(以下省略)……の合計32枚を墓地へ送る!」

ヘルカイザー「魔法カード、オーバー・ロード・フュージョン! 墓地の機械族モンスターをゲームより除外、闇属性機械族モンスターを融合召喚扱いとして特殊召喚するッ!」

ヘルカイザー「現れろキメラテック・オーバー・ドラゴンッ!」

ヘルカイザー「キメラテック・オーバー・ドラゴンの攻撃力は融合素材とした機械族モンスターの数×800ポイントの数値となる!」

ヘルカイザー「俺が融合素材としたモンスターは34体ッ! よってその攻撃力は27200! 更に速攻魔法、リミッター解除! 攻撃力を倍にするッ! 倍加した攻撃力は54400ッ!!」

ヘルカイザー「……お前にモンスターをプレゼントしてやる。俺はマシュマロンを攻撃表示で召喚、そして強制転移を発動。マシュマロンはお前にくれてやる」

巨人C「こちらはゾンビ・マス————」

ヘルカイザー「キメラテック・オーバー・ドラゴンは融合素材とした数だけモンスターに攻撃できる。つまり俺は34回の攻撃が可能となった!」

巨人C「ひょ?」

ヘルカイザー「エヴォリューション・レザルト・バーストッ! スァンジュゥヨォンレンダァ!!」

巨人C「ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!」LP4000→-1835400

兵士「悪魔や。悪魔がおる」ブルブルブルブル

巨人C「」シュゥゥゥゥゥゥゥゥ

民間人「巨人が消えた。デュエルに負けると消えるのか?」

ヘルカイザー「————この程度か。図体ほど強くはないようだな」

兵士「アンタは一体、なんで……」ガクガク

ヘルカイザー「どうしてだ?」

兵士「え?」


ヘルカイザー「どうしてデュエルをしない」


兵士「……デュエル?」

ヘルカイザー「デュエルをしないならばそれで良い。闘志なきデュエリストにターンは回って来ない」サッ

兵士B「……………」

兵士「……そうだよな。確かに俺は立体機動の成績だってドべに近かった。リアルファイトじゃ巨人には勝てない」

民間人「ああ。だけど俺達にはカードがあるんだ」

民間人B「そうだ! デュエルなら俺達にも出来る! 俺もするぞ、デュエルだ!」

兵士C「待て。一人で突撃しても」

兵士「馬鹿野郎! お前等、民間人ばっか戦わせて恥ずかしくないのか! 俺達も続けぇぇぇええ」

 『おおぉぉぉぉおおおぉぉぉぉぉおぉぉおぉおぉぉぉおーーーッ!!』 

兵士「奴等をデュエルで駆逐せよ!」

(どうしてこの世界にカードがあるんだ…)

————846年

中央政府はウォール・マリア奪還を名目に大量の避難民を作戦に投入した。

その数、25万人。人口の二割に相当したが勝算は皆無に近く、これが食糧難を解決するための口減らしであることは誰の目にも明らかだった。

しかし、

この作戦において巨人を倒すにはうなじを攻撃する以外に、デュエルが有効であることが判明。

ウォール・マリア奪還軍は戦術をデュエルを中心したものに切り替えることで善戦。

ウォール・マリア奪還こそ成らなかったものの、黒いコートを着た男を筆頭に多くの巨人を撃破することに成功する。

生存者は1万人と軍勢の二十五分の一を失うことになったものの、部隊が持ち帰った物資で食糧不足は少しだが改善された。

そしてこの結果を鑑みて、王政府は憲兵団、調査兵団、駐屯兵団にデュエルを専門とする決闘兵団を加えることを決定。

決闘兵団初代団長に選ばれたのは、奪還作戦において単独で巨人121体をデュエルで駆逐したヘルカイザー亮だった。

>>55
世界があればカードがあるのは当然じゃないですか。

————847年


ヘルカイザー「今日からお前達にデュエルを教えることになったヘルカイザー亮だ」

エレン「カイザーがデュエルの教師だったのか!」

ミカサ「懐かしい。無事で良かった」ホッ

アニ「あいつ……あの時に腹を空かせてた変な奴。まさかこいつがヘルカイザー?」

ベルトルト(ライナー)コソコソ

ライナー(あぁ、体つきで分かる。間違いない……あいつは超一流のデュエリストだ)ヒソヒソ

クリスタ(恐そうな人だな。けど少し格好良いかも)

ユミル(クリスタは渡さない)ギリギリ

ジャン「デュエルの成績は立体機動に次ぐ点数だからな。気合入れねえと」

サシャ(芋だけじゃなくてお肉も食べたいですね)モグモグ

アルミン(どうして皆デュエルで巨人を倒せるってことに疑問を抱いていないんだろう……。僕が間違ってるのかな……)キリキリ

今日はこれまでです。

このエレン、パーミッション使いに出くわす前に何とかしないと死ぬぞ


アド差がモリモリ広がる

立体機動デュエル

それは三次元の世界で進化したデュエル

そこに命を賭ける、戦う覚悟を持つ者達を


人々は決闘兵団と呼んだ————!

ヘルカイザー「今日は立体機動装置を使ったデュエルの訓練を行う。立体機動装置を使い三次元の動きをしながらデュエルをしろ」

エレン「立体機動装置を使った立体移動デュエル……対巨人の必須技能だな」

ミカサ「エレン、デュエルなら慣れてる私と組むべき」

エレン「やだよ。いつも同じ相手とばっかデュエルしても飽きるし」

ミカサ「…………」ショボン

ジャン「み、ミカサ! じゃあ俺とやろうぜ! 立体機動装置なら十八番だし————」

ミカサ(折角エレンの知らない新しいコンボ思いついたのに)

ミカサ(ハッ! でもここで良いところを見せればエレンも私とデュエルしようって言ってくれるかも)

ジャン「おーい。頼むから返事してくれ。無視が一番堪えるんだよ……」

アルミン「……………………」

クリスタ「もっと速く疾走れー!!」(暗黒笑顔)

アルミン「ガイドバスマイティマジシャンシャークマジシャンシャークレベル3ハンターハンデスバスタイショウマイティマイティラットハンターハンデスエメラルタイショウマジシャークマイティワンドローマイティラットハンターry」

ミカサ「こう見えても腕力には自信があるんですよ」 
の3人が見えた

アルミン「あ、あの質問いいですか!」

ヘルカイザー「なんだ?」

アルミン「どうして立体機動装置を使いながらデュエルをするんですか? デュエルディスクがあるなら普通に立ってデュエルすればいいと思います」

エレン「おいおい座学一番なのに、なんでそんな基本的なことを質問してんだよ。こんなこと俺でも知ってるぞ」

アニ「立体機動装置を使いながらデュエルするなんて兵士兼デュエリストなら必須技能じゃないか」

ライナー「熱でもあるのか?」

ミカサ「変なアルミン」

アルミン「(´・ω・`)ショボーン」

エレン「ライナー、俺と組もうぜ」

ライナー「良しきた。俺の組み直したデッキの力を見せてやるぜ」

エレン&ライナー『デュエル!』

エレン「俺のターンだ、ドロー! 俺は魔法カード、調律を発動。デッキトップを墓地へ送ってデッキからシンクロンと名のつくチューナーを手札に加える」

エレン「おろかな埋葬を発動! ドッペル・ウォリアーを墓地へ送る。ジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚。墓地よりドッペル・ウォリアーを蘇生する」

エレン「レベル2、ドッペル・ウォリアーにレベル3、ジャンク・シンクロンをチューニング! 集いし星が、新たな力を呼び起こす。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! いでよ、ジャンク・ウォリアー!」

エレン「ジャンク・ウォリアーの効果発動。このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードの攻撃力は自分フィールドの表側表示で存在するレベル2以下のモンスターの合計だけアップする!」

エレン「だがそれよりも早く墓地へシンクロ素材として送られたドッペル・ウォリアーの効果が発動。このカードがシンクロ素材として墓地へ送られた場合、場にレベル1攻撃力守備力400のドッペル・トークン二体を出現させる」

エレン「これによりジャンク・ウォリアーの攻撃力は3100だッ!」

エレンがジャンドだと・・・

大天使クリスティアさんお願いします!

ライナー「いきなり攻撃力3100のモンスターか……。腕を上げたなエレン」

エレン「更に! 俺は手札を一枚捨てクイック・シンクロンを特殊召喚。レベル1、ドッペル・ウォリアー二体とレベル4、クイック・シンクロンをチューニング!」

エレン「集いし思いがここに新たな力となる。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚!燃え上がれ、ニトロ・ウォリアー!」

エレン「カードを一枚伏せてターンエンドだ」

エレン(俺の伏せたカードはミラフォだ。これでライナーが攻撃してきても大丈夫だ)

ミラフォ「また割られる作業が始まるお・・・」

ライナー「俺のターン、速攻魔法発動。サイクロン! お前の伏せたリバースカードを破壊する」

エレン「!」

ライナー「更にフィールド魔法、死皇帝の陵墓を発動。このフィールド魔法の効果によりライフコストを1000支払うことで一体分の生け贄の代用とできる」

ライナー「俺はライフを二千支払い地縛神 Ccapac Apuを降臨!」

エレン「地縛神だって!?」

ライナー「地縛神 Ccapac Apuを攻撃対象には出来ず、このカードは相手プレイヤーに直接攻撃できる」

ライナー「そして装備魔法、巨大化により地縛神 Ccapac Apuの攻撃力を倍にするッ!」

ライナー「ところでエレン。俺の地縛神を見てくれ。こいつをどう思う?」

エレン「すごく……大きいな(攻撃力的な意味で)」

ライナー「地縛神 Ccapac Apuでダイレクトアタック!」

エレン「うわあああああああああああああ!」LP4000→0

メルヘン状態のライナーは別のデッキなんだろうなwwwww
てか、三沢枠はマルコじゃね?秀才的な感じで

陵墓地縛神はライフ4000だとやばすぎるww

>>94
各秀才、天才枠考えると
原作:海馬(ゲームの天才)
DM:レベッカ(DMの天才)
GX:三沢(DAの秀才:博士)
5Ds:蟹(秀才)もしくは龍可(天才デュエリスト)

超巨大級(相手カードのテキスト読みづらい……

エレン「くそっ! 負けたか……」

ライナー「そうでもないさ。正直、もしも地縛神が手札になかったらモンスターを召喚することも出来ないで終わっていたからな」

ライナー「運が良かっただけだ。寧ろ俺の方が冷や冷やしたぞ。いきなり二体も召喚してくるんだからな」

エレン「いや俺も先攻1ターン目にしちゃ展開し過ぎたよ。あそこはもっと温存しておくべきだったな」

ライナー「まぁ最初の頃のセットするカードの種類を宣言していた頃と比べれば進歩してるさ」

エレン「言うなよ! あの時の頃のことは!」

エレン「…………ん?」

クリスタ「神の居城—ヴァルハラの効果で大天使クリスティア召喚。更に死皇帝の陵墓の効果で2000ポイントのライフを払って堕天使アスモディウスを召喚。堕天使アスモディウスの効果で堕天使スペルビアを墓地へ送る。そしてリバースカードオープン、王宮のお触れ」

ミカサ「そうはさせない。真六武衆—シエンの効果で王宮のお触れを無効にして破壊する」

ライナー「なんだあのガチデュエルは……?」

エレン「クリスタって馬術も凄いけどデュエルも凄いよな。ミカサとあそこまで渡り合うなんて」

ライナー(容赦ないガチデッキ使うクリスタも可愛い)

アルミン(僕の天使までデュエル脳に。でも可愛い……)

ジャン「くそっ。結局ミカサはクリスタと組んじまうし、やばいな。あぶれっちまった」

ヘルカイザー「相手がいないのか? なら俺が相手になろう」

ジャン「え、いや、ちょと待っ————」

ヘルカイザー「遠慮することはない。受けて貰うぞ、デュエルを!」





ヘルカイザー「パワーボンドを発動、サイバー・ダーク・ホーン、エッジ、キールを融合! 融合召喚、鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴン」

ヘルカイザー「墓地のFGDを鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴンに装備。鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴンは墓地のモンスター1体につき攻撃力を100ポイント上げる。俺の墓地にあるモンスターは20枚。よって2000ポイントアップ! 更に速攻魔法、リミッター解除により攻撃力を倍にする。鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴンの攻撃力は18000ポイントッ!」

ヘルカイザー「鎧黒竜−サイバー・ダーク・ドラゴンでプレイヤーへ直接攻撃、フル・ダークネス・バースト!!」

ジャン「ぎゃぁぁぁぁああああああああ! 自分のデッキすら見せずに負けるのか俺はぁぁぁぁあ!?」LP4000→0

キース「成績上位者十名を発表する!」


首席 ミカサ・アッカーマン
次席 ライナー・ブラウン
3番 ベルトルト・フーバー
4番 アニ・レオンハート
5番 エレン・イェーガー
6番 ジャン・キルシュタイン
7番 クリスタ・レンズ
8番 コニー・スプリンガー
9番 サシャ・ブラウス
10番 マルコ・ボット


教官「以上10名! 諸君らには憲兵団に入隊する資格が与えられる」

ヘルカイザー「個人的には決闘兵団をお勧めする」ボソッ

教官「なにか?」ギロリ

ヘルカイザー「…………………」

ヘルカイザー(正直人員が俺を含めて十五人しかいないせいで人材が足りない)

ブラックホールからブルーノちゃんが来てたりする?

エドが普通にいても驚かない

ダークヒーロー系でね☆

ヘルカイザー(団長なのに教官なんてしてるのも少しでも優秀なデュエリストを兵団にスカウトするためだったからな)

ヘルカイザー(まぁ、やたらと満足を連呼する奴や、やたらとファンサービスを連呼する奴など粒は揃っているからどうにかなっているのだが……)

ヘルカイザー(本音を言えばデュエル・アカデミアから十代や万丈目、吹雪あたりを連れて来たいくらいだ)

ヘルカイザー(俺が此処へ来て五年。そういえば十代達も留年をしていなければ卒業して社会人になっている頃か)

ヘルカイザー(この分だと俺はもう死亡扱いだな)

イロモノばっかwww

エレン「クリスタが七位か。意外……でもないか」

ミーナ「デュエルの成績はミカサに次いで二位だったもんね」

クリスタ「昔からカードは肌身離さず持っていたから。でも七位になったんだからもっと頑張らないと」グッ

ライナー(天使……)

アルミン(デュエル脳だったとしても結婚したい……)

マルコ「僕は十位か。十位以内に入っておいて贅沢だけど、もっと頑張れば良かったかな」

ジャン「お前はデュエルの成績が悪かったからな」

アルミン(マルコ、わりと最後までこの世界の意味不明な常識に抗おうとしていたからね)

アルミン(今年に入って弾けたけど)キリキリ

アルミン(最近はハンネスさんもおかしいし、もう世界に常識人は残ってないのか)キリキリ

ライナーのアプってまさか……

————夜


ヘルカイザー「エレン。お前はどの兵団を選ぶつもりなんだ?」

エレン「調査兵団へ行くよ。前からの夢だったし」

ミカサ「エレンが調査兵団に行くなら私もそうしよう」

ヘルカイザー「残念だな。お前達程のデュエリストなら是非とも決闘兵団に欲しかったのだが。そうだアルミン、お前は————」

アルミン「僕も調査兵団に行くので心配なく」

アルミン(憲兵団は仕事さぼってデュエルばっかしてるっていうし、駐屯兵団も対巨人のためにデュエルの訓練ばっかしてる)

アルミン(危険はあるけど調査兵団が一番まともだ)

トリシューラ3枚積む兄さ・・・満足さんは嫌いだ・・・

アルミン(決闘兵団だけは嫌だ……。訓練の一貫だって衝撃増幅装置とかつけられるかもしれないし)

アルミン(そもそもデュエルディスクのソリッドビジョンシステムって明らかにオーバーテクノロジーじゃないか)

アルミン(立体機動装置どころの話じゃないよ)

アルミン(ソリッドビジョンシステム作るくらいならもっと巨人に有効な兵器を作ってよ技術部門)

アルミン(新しいカードの開発とかじゃなくてもっと他にやることがあるよね)キリキリ

アルミン(巨人の蒸気をカードに染みこませて新しいカードを作るってなんなのさ!)キリキリ

このアルミン始めたらいきなりトンデモカードを使い出しそうだなww

アニメ版幻魔的な何かをww

異世界まで来て何してんだ社長www

始めたらじゃねぇはじけたらだ

カルラ「エレン!」

エレン「母さん!? どうしてここに……?」

ミカサ「おばさん!?」

カルラ「ハンネスからお前が今日訓練兵団を卒業するって聞いてね。どこの兵科にするかもう決めたのかい?」

エレン「……調査兵団にする。調査兵団に入って巨人を一匹残らず駆逐してやる……」

カルラ「そうかい。もう今更どうこう言うつもりはないよ。ミカサは?」

ミカサ「私もエレンと同じ調査兵団。私がいないとエレンは危なっかしいから」

カルラ「そう…頼んだよミカサ。あとエレン、これを持っていきなさい」

エレン「なんだよこれ……カード?」

カルラ「私が作ったカードだよ。このカードはきっとエレンの力になってくれるから」

エレン「ありがとう母さん」

アルミン(どうして卒業した餞別がカードなんだろう)

————翌日


サシャ「上官の食糧庫からお肉とってきました」

コニー「サシャ、お前独房にぶちこまれたいのか」

ミーナ「ウォール・マリアが破られてから肉なんてすごい貴重なんだから」

サシャ「大丈夫ですよ。土地を奪還すればまたお肉だって一杯食べれるようになりますから」

エレン「……あ」


ピシャァン! ゴロゴロゴロ…………


コニー「うおっ!」

サシャ「そ、そんな……」

超大型巨人「————————」

エレン「よう。五年ぶりだな……」

超大型巨人「…………」

エレン「おい、デュエルしろよ」

今日はここまでです。

石板デュエルなのか?



つーか巨人のデュエルディスクってどうなってるんだ?



TG代行天使(無制限版

代行天使はパーツが制限に行ったりして前ほどの力はないがある程度は行けるレベル
ただTOPが強すぎてヤバイというか2TOPだけじゃなくてその下もかなりヤバイのが多いにも関わらず2TOPには敵わないという謎環境

超大型「————————」

エレン「どうしたんだよ、俺はデュエルを挑んだんだ」


ゴゴゴゴゴ……


エレン「テメエもデュエリストならさっさとデュエルディスクを構えろ」

超大型「■■■■■■■ーーーーーッ!!」ブゥン


ドガァァァァァァァン!


サシャ「壁が!」

コニー「破壊されただと!?」

エレン「こいつ……! なんでデュエルしないんだ!?」

アルミン(いや、それが普通なんだよ)キリキリ

エレン「くそっ! デュエリストを無視して壁を破壊するなんて、それでもデュエリストか!?」

超大型「■■■■!!」

エレン「言葉で言っても無駄か。だったらこれでも喰らえ!」シュパッ

超大型「■■■■■っ!?」ズバッ

アルミン(へ!? なんで!? なんでカード投げたら超大型の頬が避けるの!? カードって紙で出来てるんだよね! 明らかに物理的におかしいよ! 巨人どころの話じゃない!)

エレン「巨人の弱点はうなじ。そしてこいつは図体がデカいせいで鈍い。これで、止めだぁぁぁあ!」シュパッ

超大型「」ジュゥゥゥゥゥゥゥゥゥウゥウウ

エレン「うわっ! 蒸気が!?」

サシャ「……あっ?」モグモグ

コニー「超大型が……消えた?」

エレン「不味い! 門が破られて巨人が入って来るぞ!」

兵士「残念ながら最も精鋭である調査兵団は壁外調査で出払っている。よって我々駐屯兵団によって破られた門の補修及び迎撃が行われている」

兵士「お前達も卒業演習を合格した立派な兵士達だ。今回の作戦でも活躍を期待する!」

鬼柳「前衛を駐屯兵団と俺を含めた決闘兵団精鋭が相手する。中衛をお前達訓練兵団が担当しろ、そして後衛は駐屯兵団精鋭部隊と決闘兵団が其々担当する」

鬼柳「言っておくが敵前逃亡をすれば死罪だ。死罪になったらどうあったって満足できねえ。なら巨人を倒して満足しようぜ」

兵士A「デュエッ!」

アルミン「……大変だよ。現代の技術じゃ門を直ぐに塞ぐことは出来ない。門を塞ぐための大岩だって結局掘り返すことすら出来なかったんだ」

アルミン「穴が塞げない時点でこの街は破棄される……! ウォール・ローゼが突破されるのも時間の問題だ!」

アルミン「そうなったらもう……」

ジャン「くそっ! どうして今日なんだよ! 俺は明日から内地行きだったんだぞ!」

エレン「落ち着くじゃん!」

ジャン「落ち着いて死にに行けっていうのか! 全員がテメエのように死に急いでるわけじゃねえんだよ!」

エレン「うるせぇよ! どうせ内地に行ってもここが破られてウォール・ローゼまでやられたら結局はテメエの言う快適な『内地』だって『内地』じゃなくなるんだぞ!」

ジャン「……!」

エレン「御託言う前に今日デュエルで勝って明日胸張って内地に行け!」

ジャン「畜生。やりゃいいんだろやりゃぁ! 俺の獣シンクロデッキの力見せてやらぁ!」

アルミン(エレン、途中まで良いこと言ってたのにどうして最後にデュエルとか加えちゃうんだよ。それとジャン、そのデッキはジャン繋がりなのかい?)

ミカサ「エレン、戦闘が混乱したら私の所へ来て」

エレン「混沌? 俺のデッキにはカオス・ソルジャーもカオス・ソーサラーも入ってねぇぞ」

ミカサ「混沌じゃない混乱。私が貴方を守る」キリッ

兵士「アッカーマン訓練兵。お前は特別に後衛部隊だ。ついてこい!」

ミカサ「わ、私の腕前では足手まといになります!」

兵士「お前の判断を聞いているのではない」

エレン「いい加減にしろミカサ! 人類滅亡の危機にテメエの勝手な都合を押し付けてんじゃねぇよ!」

エレン「押し付けるのはラヴァ・ゴーレムくらいにしておけ!」

アルミン(だからどうして一々カードに例えるのさ)キリキリ

巨人A「———————ア」

ヘルカイザー「サイバー・エンド・ドラゴンで攻撃、エターナル・エヴォリューション・バースト!」

巨人A「ガァァァァァアア」LP4000→0

ヘルカイザー「これで一人潰したか。だが……」

巨人B「————」ズシィィン

巨人C「————」ズシィィン

ヘルカイザー「数が多いのが面倒だ。……仕方ない。サバイバルデュエルを挑んでキメラテック・オーバー・ドラゴンで一掃するか」

エレン「アルミン、こりゃいい機会だと思わねぇか?」

エレン「調査兵団に入る前にこの初陣で活躍しておけば、俺達は新兵にしてスピード昇格間違いなしだ」

アルミン「……ああ! 間違いない」

ミーナ「ちょっと二人とも。今年の調査兵団志願者は一杯いるんだからね」

トーマス「さっきはエレンに遅れをとったけど今回は負けない。誰が巨人を多く狩れるか勝負だ」

エレン「言ったな�じゃないトーマス」

トーマス「まだ殆ど時間が経ってないのに前衛部隊がそう崩れじゃないか」

エレン(決して楽観視していたわけじゃなかったが……これはあまりにも!)

奇行種「——————」バッ

エレン「奇行種だ! 避けろ!」

トーマス「うわっ!」ガバッ

奇行種「——————」カプッ

アルミン「と、トーマスが巨人に! このままじゃ食べられる————!?」

ミーナ「嫌ぁぁぁぁぁぁぁああ!」


エレン「待ちやがれ! トーマスを食う前に俺とデュエルしろぉぉぉぉぉぉおお!」


奇行種「」ピタッ

ミーナ「きょ、巨人の動きが……止まった?」

モブ「腕がデュエルディスクに変形していく。あ、トーマスを地面に降ろした」

奇行種「……口に人間が挟まっていたらデュエルが出来ない」

トーマス「た、助かった……」

アルミン「ちょっと皆! 巨人が喋ってることとかにもっとリアクションはないの!?」

ミーナ「なに言ってるのアルミン。喋れないとデュエルがしにくいじゃない」

トーマス「デュエルの為だからな。仕方ないよ。僕も助かったし」

アルミン「トーマスが助かったのは嬉しいんだよ! だけど、さぁ!!」キリキリ

奇行種&エレン『デュエル!』

奇行種「先攻はこちらだ。ドロー!」

奇行種「おろかな埋葬を発動。デッキより黄泉ガエルを墓地へ送る!」

奇行種「モンスターをセット、ターンエンドだ」

エレン「俺のターン、ドロー! 俺はカードを一枚伏せ、手札抹殺を発動。手札のカードを全て墓地へ送り、送った数だけカードをドローする」

エレン「セットした魔法カード、調律を発動。デッキの一番上のカードを墓地へ送りクイック・シンクロンを手札に加える。手札を一枚捨てクイック・シンクロを特殊召喚。クイック・シンクロンのレベルを一つ下げてレベル・スティーラーを特殊召喚」

エレン「このカードは自分の墓地のモンスターが特殊召喚された時、手札から特殊召喚できる。ドッペル・ウォリアーを特殊召喚!」

エレン「レベル2、ドッペル・ウォリアーにレベル5、クイック・シンクロンをチューニング! 集いし叫びがこだまの矢となり空を裂く。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! いでよ、ジャンク・アーチャー!」

エレン「このターン、俺はまだ通常召喚をしていない。ジャンク・シンクロンを攻撃表示で召喚」

エレン「ジャンク・アーチャーの効果発動、一ターンに一度相手モンスターを除外することが出来る」

エレン(俺のフィールドのモンスターの合計攻撃力は二体のドッペル・トークンを含めて5200。そして奇行種のリバースカードはない)

エレン(セオリー通りならゴーズを警戒して低い攻撃力のモンスターから攻撃するべきだろうが……)

クイックレベル下がってませんかね

>>187
本当だ。
エレン「レベル2、ドッペル・ウォリアーとレベル1、レベル・スティーラーにレベル4となったクイック・シンクロンをチューニング!」に差し替え

エレン「良し!」

エレン「俺はジャンク・アーチャーで奇行種を直接攻撃、スクラップ・アロー!」

奇行種「ぐぅぅ!」LP4000→1700

奇行種「相手より直接攻撃を受けた瞬間、冥府の使者ゴーズを特殊召喚。更に受けたダメージと同じ攻守のカイエントークンを召喚」

トーマス「駄目だ……! エレンのフィールドにゴーズとカイエントークンを突破できるモンスターがいない。このままじゃ……)

アルミン(もう勝手にしてくれ)キリキリ

エレン「確かに攻撃じゃゴーズを突破できねえよ。だがな、なにも敵を倒す方法は攻撃だけじゃない」

エレン「バトルフェイズを終了しメインフェイズへ移行。レベル1、ドッペル・トークン二体にレベル3、ジャンク・シンクロンをチューニング!」

エレン「シンクロ召喚! 現れろ、カタパルト・ウォリアー!」

エレン「カタパルト・ウォリアーの効果。こいつはジャンクと名のつくモンスターを生け贄にして、生け贄にしたモンスターの元々の攻撃力分のダメージを与える!」

エレン「ジャンク・アーチャーを射出!」

奇行種「ぐあぁぁあああああああああああああ! ガチガチの帝コントロールだったのにぃぃぃぃぃぃぃい!」LP1700→0

トーマス(昔は世界もとった帝コントロールだけど今じゃ……ねぇ)

ミーナ(まぁカイザー教官は現環境とか鼻で笑うような強さだったけど)

エレン「やった! 討伐数1!」

ミーナ「凄いエレン。訓練兵時代よりも確実に強くなってる!」

エレン「皆も行くぞ! デュエルで巨人どもを一匹残らず駆逐するんだ!」

34班一同『おぉぉおぉおおおおおおおおぉぉぉっぉぉぉおーーーーーーーーーーーーッ!!』

ミーナ「デュエルよ!」

トーマス「デュエルしろ巨人!」

アルミン「………………」

アルミン「まるで意味が分からないよ」

ミカサ「私は装備魔法、騎士道精神を真六武衆—シエンに装備」

ミカサ「シエンでデーモンの召喚に攻撃。攻撃力は同じ。けど装備魔法、騎士道精神を装備しているシエンは同じ攻撃力のモンスターとの戦闘では破壊されない」

奇行種B「ひょ?」

ミカサ「その他六武衆の面々四体で直接攻撃」

奇行種B「罠カード発動、聖なるバリ————」

ミカサ「シエンの効果、一ターンに一度だけ魔法・罠を無効にする。攻撃を続行」

奇行種B「クァァアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーー!?」LP4000→0

精鋭「す、凄まじい大量展開だ。1ターンに五体もモンスターを召喚しておいて手札がまるで減ってない」

精鋭A「これが平凡なデュエリスト100人に相当するというミカサ・アッカーマンの実力なのか……」

ミカサ「これで10体目……エレンは大丈夫だろうか」

————破壊された門


巨人A「—————————」ズシン

巨人B「—————————」ズシン


??「今の技術じゃ門に空いた穴を塞ぐ技術はないということだが……」


鬼柳「壁の外側から来るやつを俺が相手をして」

�「内側から来る奴を俺が潰せば」


鬼柳&�「「壁は塞がってるよな?」」


巨人「」ビクゥ

鬼柳「さぁ。俺を————」

�「受けてもらおうか」


鬼柳「満 足 さ せ て く れ よ?」

�「俺 の 本 当 の フ ァ ン サ ー ビ ス を!」

今日はこれまでです。

>>197
細かいこというけど騎士道精神は永続魔法

>>210
永続魔法ということで脳内修正ヨロ

ベルトルト「このままだと少し……いや、かなり予定が狂うね」

ライナー「ああ。デュエリストたちの強さが想定以上だ」

ライナー「トロスト区に侵入した巨人もその多くがデュエリストたちに駆逐されている……」

ライナー「精鋭の調査兵団が留守だっていうのにな」

ベルトルト「駐屯兵団の被害も甚大だけど、それだって当初の計画と比べれば全然な数字だ」

ライナー「本来ならシガンシナ区の時と同じように頃合いを見計らって俺が巨人化してウォール・ローゼを破るはずだったが……」

ベルトルト「このままだと難しいだろうね」

ベルトルト「しかも僕が空けた穴には二人の凄腕デュエリストが立ち塞がっているせいで巨人が全然トロスト区に入って来ない」

ライナー「……俺が行くか?」

ライナー「俺は巨人化することでデュエルタクティクスを十倍まで引き上げることが出来る。巨人化した俺ならあのミカサにだって勝てる」

ライナー「その力なら」

ベルトルト「いや僕が行こう」

ライナー「いいのか?」

ベルトルト「それがベストな選択だよ。気は進まないけどね。あの姿になると僕はデュエルを忘れてしまう」

ベルトルト「あの姿でのデュエルはデュエルではなく————デュエルモンスターズの原点であるディアハに近い」

ベルトルト「僕としても出来る事ならデュエリストとして戦いたいけど仕方ない」

ライナー「すまんな」

ベルトルト「なんとしても故郷に帰るんだろ。……例え裏切り者と蔑まれたとしても、絶対に」

ライナー「ああ!」

ベルトルト「そっちは任せたよ。ライナー」

ライナー「お前もな」

※これから色々とコナミの定めたルールを無視した行動をしますが、満足補正です。


鬼柳「俺のターン。手札断殺発動。手札を二枚捨て二枚ドローする。更に手札抹殺を発動! 手札を全て捨て捨てた枚数だけカードをドローする」

鬼柳「カードを二枚セット。そして永続魔法、インフェルニティガンを発動。インフェルニティガンの効果発動、1ターンに一度だけ手札のインフェルニティと名のつくモンスターを墓地へ送ることができる!」

鬼柳「これで俺の手札はハンドレス」

鬼柳「手札が0枚の時、インフェルニティガンを墓地へ送ることで墓地よりインフェルニティと名のつくモンスターを二体特殊召喚できる」

鬼柳「蘇れ、インフェルニティ・ネクロマンサー。インフェルニティ・ビートル!」

鬼柳「インフェルニティ・ネクロマンサーの効果発動。手札が0枚の時、墓地のインフェルニティを特殊召喚できる。蘇れ、インフェルニティ・デーモン! インフェルニティ・デーモンの効果、インフェルニティガンを手札に加える。インフェルニティガンを発動!」

鬼柳「レベル3、インフェルニティ・ネクロマンサーとレベル4、インフェルニティ・デーモンにレベル2、インフェルニティ・ビートルをチューニング!」

鬼柳「破壊神より放たれし聖なる槍よ、今こそ魔の都を貫け!」

鬼柳「シンクロ召喚!氷結界の龍 トリシューラ!!」

鬼柳「トリシューラの効果でお前のフィールド・手札・墓地のカードを一枚ずつ除外する」



〜〜〜〜長いので省略〜〜〜〜



鬼柳「三体のトリシューラで相手プレイヤーを直接攻撃!」

巨人「ガァァァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーー!!」LP4000→0

鬼柳「満足したぜ」

�「希望を与えられ、それを奪われる。その瞬間こそ人間は一番美しい顔をする。れを与えてやるのが、俺のファンサービスさぁ!」

�「お前のデュエルは素晴らしかった! コンビネーションも、戦略も! だが、しかし! まるで全然、この俺を倒すには程遠いんだよねぇ!」

�「No.88 ギミック・パペット−デステニー・レオの効果発動!」

�「このカードのオーバーレイユニットを一つ取り除きデステニーカウンターを一つのせる!」

�「これでデステニー・レオにはデステニーカウンターが三つ乗った」

�「デステニー・レオの効果、このカードにデステニーカウンターが三つ乗った時、俺はデュエルに勝利する!」

�「受けろ。俺のファンサービスを!!」

巨人「ギャァァアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーー!」特殊勝利による敗北

鬼柳「これで周りにいる巨人は大体掃除したか」

�「味気ねえな。まだ俺はファンサービスし足りねえってのに」

鬼柳「いや————なにか、くるっ!?」


超大型「———————」


兵士「で、出た……超大型巨人だ!」

超大型「——————」ブゥゥゥン


……………………ドガァァァン!


鬼柳「がはっ!」

�「て、テメエ……デュエルしねえでいきなり蹴りだと!?」

鬼柳「チッ! 不味いぞ、また巨人が入ってくる」

�「くそっ! 痣になったらどうしてくれんだ!」

兵士(いや、そもそもなんで超大型巨人に蹴り飛ばされて当たり前のように生きてるんだよ。門が吹っ飛ぶ一撃なんだぞ)

超大型「」シュゥゥゥゥゥゥゥウ

兵士「あ、また超大型が……消える……」

エレン「くそっ! デュエルが混戦状態になったせいで皆とはぐれっちまった」

エレン「早く合流しないと。…………ん? な、こいつは!?」


鎧の巨人「———————」ズーーーーーン


エレン「鎧の巨人。まさかこんなところでお目にかかるなんてな」

エレン(ウォール・マリアもこいつのせいで破られた。こいつをここで通せばウォール・ローゼも同じように……)

エレン(それだけは……させられねえ)

鎧の巨人「…………」

エレン「こいつは俺がここで駆逐する」

鎧の巨人「…………………」

エレン「デュエルディスクを構えろ。デュエルだ」

今日はこれまでです。明日は忙しいので、次の更新は明後日か明々後日になると思います。では最後に予告だけ一つ。

嘘?次回予告

やめて! 地縛神 Ccapac Apuの特殊能力で、プレイヤーのライフを焼き払われたら、闇のゲームでモンスターと繋がってるエレンの精神まで燃え尽きちゃう!
お願い、死なないでエレン! あんたが今ここで倒れたら、ミカサさんやアルミンとの約束はどうなっちゃうの?
ライフはまだ残ってる。これを耐えれば、鎧の巨人に勝てるんだから!


次回、「エレン死す」。デュエルスタンバイ!

ベルトルト「どうする?ライナー…」

ライナー「今はまだ私が動く時ではない…」

鎧の巨人&エレン『デュエル!』LP4000


鎧の巨人「俺の先攻だ。ドロー!」

鎧の巨人「モンスターをセット。カードを二枚セット。そしてフィールド魔法、王家の眠る谷—ネクロバレーを発動!」

エレン(ネクロバレー!? 墓地利用を封じるフィールド魔法……不味い。俺のデッキが)グッ

鎧の巨人「……俺はこれでターン終了だ」

エレン(こいつは墓守デッキなのか? いやネクロバレーは墓守デッキ以外でも採用されるカードだ。油断はできねえ)

エレン「俺のターン、ドロー! 暗黒界の取引を発動。互いにカードを一枚ドローして手札を一枚捨てる。俺はミスティック・パイパーを捨てる」

エレン「俺はスピード・ウォリアーを攻撃表示で召喚。召喚したターンのバトルフェイズ時に元々の攻撃力が倍となる!」

エレン「ソニック・エッジ!」

鎧の巨人「魔装機関車デコイチのリバース効果、カードを一枚ドローする」

エレン「カードを一枚セット、強欲なカケラを発動。ターンエンドだ」

エレン(俺の伏せたカードはミラフォだ! これであの巨人が攻撃してきても大丈夫だ)

鎧の巨人「お前のターンのエンドフェイズ時に速攻魔法、終焉の焔を発動」

鎧の巨人「二体の黒焔トークンを特殊召喚」

鎧の巨人「そして永続魔法カード、進撃の帝王を発動!」

エレン「進撃の帝王だって!?」


鎧の巨人「開幕————レコンキスタ」


鎧の巨人「進撃の帝王、このカードが存在する限り生け贄召喚されたモンスターはカード効果では破壊されない」

鎧の巨人「二体の黒焔トークンをリリース。人々の魂を生け贄に降臨せよ! 地縛神 Ccapac Apuッ!」

エレン「なっ! そ、それは……ライナーのカード……? どうしてお前が」

鎧の巨人「…………………………」

鎧の巨人「地縛神 Ccapac Apuは相手プレイヤーに直接攻撃することができる。地縛神でエレンをダイレクトアタック!」

エレン「リバースカードオープン、聖なるバリ」

鎧の巨人「チェーンして王宮のお触れを発動。ミラーフォースは無効化だ」

エレン「なっ!?」

鎧の巨人「攻撃は続行される」

エレン「うわああああああああああああああ!」LP4000→1000

進撃の帝王あるならお触れいらなかったんじゃ……

>>264
またミスった。ケアレスミスが多いな……ガード・ブロックに脳内修正よろ

鎧の巨人「ターンエンドだ」

エレン「……くっ」

鎧の巨人「どうしたお前のターンだ。早くカードをドローしろ」

エレン「……なにしてんだよお前」

鎧の巨人「なんのことだ?」


エレン「とぼけてんじゃねえよ! ライナーなんだろ、お前!!」


鎧の巨人「………………」

エレン「俺だってデュエリストの端くれだ。一度戦ったデュエリストのことは少しは分かるつもりだ」

エレン「仲間を疑いたくなんかない。けどそのカードを使って、しかも俺の手の内を読んだかの戦術をとるなんて、ライナー以外に誰が出来るっていうんだ」

ライナー(鎧の巨人)「やれやれ。ばれるかもしれんとは思ったがこうも早々に正体が露見するとはな」

ライナー「そうだ。俺が鎧の巨人の正体だ、エレン」

エレン「なんでだよ! お前は俺達と同じ人間で、同じ104期生の同期じゃなかったのかよ! どうして人間を裏切って巨人なんかに」

ライナー「間違っているぞエレン。俺は人間を裏切ったんじゃない。最初から『裏切っ』ていたんだ」

エレン「……っ!」

ライナー「立場が違えばこういうことも起こり得る。お前が巨人を一匹残らず駆逐するために巨人と戦っているように、俺は俺の目的のために人類を絶滅させるために戦っている」

ライナー「お前は巨人を絶滅させるために戦い、俺は人間を絶滅させるために戦う」

ライナー「これはたったそれだけの話だ」

ライナー「覚悟を決めろエレン。お前も兵士(デュエリスト)ならば、目の前に立ち塞がる俺を倒してみせろ」

ライナー「さもなければお前の背後にいる者達が代償を支払うことになるぞ」

エレン「くそっ!」

エレン「………いいぜライナー。テメエがその気だってなら仕方ねえな」

ライナー「ああ。そうだな仕方ない」

エレン「お前が巨人だっていうなら————テメエはオレの敵だ。この世から駆逐する」

ライナー「それでいい」

ライナー「だがな一つだけ忠告しておこう。巨人化した俺の実力は本来の俺の十倍。今の俺はあのミカサよりも強いぞ。或いはカイザーすら縊り殺せてしまうかもしれん」

ライナー「それでも戦うのか?」

エレン「当たり前だ! 俺のターン、ドロー!」

エレン(この手札じゃ駄目だ。次の地縛神の攻撃で負ける)

エレン(だったら……)

エレン「魔法カード、カップ・オブ・エース! コイントスを行い表なら二枚ドロー、裏なら相手が二枚ドローする」

ライナー「またギャンブルカードか。相変わらずだなエレン。成功すればアドバンテージを得られるが、失敗すれば相手に二枚ものドローを許すハイリスクギャンブルカード。そんなんだからジャンにデュエルでも死に急ぎ野郎と言われるんだがな」

エレン「コイントス————出たのは表。よって俺は二枚ドローする」

ライナー(そして土壇場の勝負強さも相変わらず、だな)

エレン「手札よりエレファンを捨てて虚栄の大猿を特殊召喚」

エレン「レベル2、スピード・ウォリアーにレベル3、虚栄の大猿をチューニング!」

エレン「集いし剣が獲物屠る狩人となる。光さす道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! 駆逐しろ、セブン・ソード・ウォリアー!!」

ライナー「来たなセブン・ソード・ウォリアー……お前のエースカードが」

エレン「装備魔法、デーモンの斧をセブン・ソード・ウォリアーに装備。セブン・ソード・ウォリアーの効果発動、このカードに装備魔法が装備された時、相手ライフに800ポイントのダメージを与える!」

ライナー「ぐっ……!」LP4000→3200

エレン「速攻魔法、サイクロン! フィールド魔法、王家の眠る谷—ネクロバレーを破壊する」

エレン「ターンエンドだ」

ライナー「俺のターン」

ライナー「……これで止めだ。俺は地縛神 Ccapac Apuでエレンにダイレクトアタック」

エレン「まだだ。巨人を一匹残らず駆逐する前に……外の世界をこの目で見る前に死ねるか。手札よりクリボーを捨てることで一度だけ戦闘ダメージを0にする!」

ライナー「命拾いしたか」

ライナー「手札より新たなるフィールド魔法、歯車街を発動。このカードは破壊された時にデッキより『古代の機械』を特殊召喚できる効果をもっている。つまりフィールド魔法を破壊したとしても俺のフィールドは空にならないということだ」

ライナー「もっとも今の俺の場には進撃の帝王があるため、フィールド魔法を破壊したとしても地縛神は自壊しないのだがな」

ライナー「更にモンスターをセットしてターンエンド」

ライナー(どうするエレン。俺が伏せたモンスターはマシュマロン。攻撃した瞬間にお前は1000ポイントのダメージを受け敗北する)

ライナー(正に絶体絶命というやつだ)

ライナー(だが……)

エレン「————」ギロリ

ライナー(何故だろうな。こんな絶望的な状況もお前なら打開してしまいそうな気がする。らしくない、合理性とはかけ離れた感傷だなこれは)

エレン「俺のターンだ。この瞬間、強欲なカケラにカウンターが二つのった。俺は強欲なカケラを墓地へ送り二枚ドローする」

エレン(俺の今の手札にライナーを倒せるカードも、地縛神の攻撃を防げるカードもない。何もしなければ次のターンで俺は負ける。なら)

エレン「このターンで俺は地縛神を攻略する!」

ライナー「なに?」

エレン「手札断殺を発動、互いのプレイヤーは手札を二枚捨て二枚ドローする。俺はボルト・ヘッジホッグとキーマウスを捨てて二枚ドロー!」

エレン「死者蘇生を発動、俺はミスティック・パイパーを特殊召喚。ミスティック・パイパーをリリースしカードを一枚ドロー。更に引いたカードがレベル1モンスターだったらもう一枚ドローできる。更に追加ドロー!」

エレン「っ! 俺は金華猫を通常召喚、そのモンスター効果によりレベル1、キーマウスをフィールドに蘇生!」

エレン「レベル1、金華猫にレベル1、キーマウスをチューニング!」

エレン「集いし願いが、新たな速度の地平へ誘う。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! 希望の力、シンクロチューナー、フォーミュラーシンクロン!」

エレン「フォーミュラーシンクロンの効果で俺は一枚カードをドローする」

エレン「————きたか」

エレン「俺の場にチューナーがいる時、ボルト・ヘッジホッグは墓地から特殊召喚できる。蘇れ、ボルト・ヘッジホッグ!」

エレン「レベル2、ボルト・ヘッジホッグにレベル2、フォーミュラーシンクロンをチューニング!」

エレン「集いし嚆矢が黄昏に緋を穿つ紅蓮の弓矢となる。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! 穿て、アームズ・エイド!」

ライナー「なんだそのカードは!?」

エレン「ライナー、お前も知らねえよな。だってこれは訓練兵団を卒業した時に母さんが俺にくれたカードなんだからな……」

エレン「このカードでテメエを駆逐する!」

エレン「アームズ・エイドの効果、1ターンに1度、自分のメインフェイズ時に装備カード扱いとしてモンスターに装備する! 俺はセブン・ソード・ウォリアーにアームズ・エイドを装備! 攻撃力が1000ポイントアップだ!」

ライナー「セブン・ソード・ウォリアーには既にデーモンの斧が装備されている。つまり攻撃力4300のモンスターだと!?」

エレン「セブン・ソード・ウォリアーの効果、装備魔法がこいつに装備されたためお前に800ダメージだ。更にサイクロンで進撃の帝王を破壊する!」

ライナー「ぬぅぅ!」LP3200→2400

エレン「進撃の帝王がなくなった今、地縛神にはもはや耐性はない!」

エレン「速攻魔法、禁じられた聖杯! モンスターの攻撃力を400ポイント上げて、モンスター効果をこのターンの間だけ無効にする。これで地縛神の効果は無効となった」

ライナー「地縛神に攻撃するつもりか、エレン!?」

エレン「バトルフェイズ! セブン・ソード・ウォリアーで地縛神 Ccapac Apuを攻撃、セブン・ソード・スラッシュ!!」

ライナー「がぁぁぁああああああああああ!!」LP2400→900

ライナー「まだだ。命尽きるまで俺は諦めん!」

エレン「いいや終わりさ」

ライナー「なんだと?」


エレン「アームズ・エイドの効果だ。このカードを装備したモンスターが戦闘によってモンスターを破壊し墓地に送った時、破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを相手ライフに与える」


ライナー「つまり俺は3400のダメージを受け負け……か」

エレン「止めを刺せ、セブン・ソード・ウォリアー」

ライナー「強くなったな……エレン」LP900→0 ピー!

ライナー「ぐっ……!」シュゥゥゥゥゥゥゥ

エレン「鎧の巨人の体が崩れて行って……中からライナーが……」

ライナー「おい、なにをしているエレン。早く俺を殺せ」

エレン「ライナー?」

ライナー「俺は戦士だ。例えお前達から裏切り者と蔑まれようと俺は自分の信念に殉じ、戦士として生きた。そして戦士として死ぬ」

ライナー「エレン、お前は俺より弱かった。恐らく巨人化する前の俺よりもな。だがお前は俺に勝ち、俺はお前に負けた。それはお前の信念が俺のものを上回ったからだ……」

ライナー「だからこそ俺に勝ったお前には俺を殺す権利がある」

ライナー「俺はもう長くない。死んだらお前は俺を殺すことが出来ない。だから俺を殺せるうちに俺を殺すんだ」

エレン「ライナー」スッ

ライナー「……なんの真似だ、手など差し伸べたりして」

エレン「デュエルをしたら勝っても負けても相手の健闘をたたえ認め合う。デュエリストなら当然だろう」

ライナー「やめろ! 俺を憐れんでいるつもりか! そんな優しさなど要らん! 俺には……お前の手をとる資格などない!」

エレン「いいや憐みなんかじゃねえよ。これは————相手へのリスペクトだ」

ライナー「っ! エレン、お前は……」

エレン「そうさライナー! デュエルはデュエルで別。お前達巨人に蹂躙された恨みは恨みで別…。俺も何故かお前をリスペクトしたくなったのさ……」

エレン「これはお前への“敬意”なんだ……」

ライナー「フフ…完敗だよ。エレン、どうやらお前は俺よりデュエリストとしても高みに立った様だな…」

エレン「ライナー!」

ライナー「さら…ば…だ……エレン……」シュゥゥゥゥゥゥ

 ライナーは風になった。エレンが無意識のうちにとっていたのは「敬礼」の姿であった。
 涙は流さなかったが、無言の男の詩があった——奇妙な友情があった。

初めて3ターン以上を費やした真面目なデュエルを終えたことで、今日はこれにて終了です。やはり真面目にデュエルすると長くなる……。

巨人(10体くらい)「」シュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥウウウ

ヘルカイザー「この辺りにいる巨人たちはこれで大体駆逐したか」

兵士「お疲れ様です、カイザー」

ヘルカイザー「別に疲れるほどのことをした覚えなどない。巨人どもなど十代やヨハンに比べれば雑魚だ」

兵士「……はぁ」

兵士(巨人を雑魚扱いって……)


………………ドガーン! バリバリバリィ!!


ヘルカイザー「っ! この音はシガンシナ区の時と同じ」

超大型「—————————」ズーーーーン

ヘルカイザー「やはりか」

兵士「ちょ、超大型が……いきなりトロスト区のど真ん中に出てきた!? なにがどうなって————」

兵士A「不味いぞ……あいつウォール・ローゼの門に向かってる。あそこが破られたら」カンコーン!

兵士B「人類は」カンコーン!

兵士C「……負ける!」カンコーン!

ヘルカイザー(あの超大型から感じる溢れんばかりの闘気)

ヘルカイザー(立体機動装置とやらをマスターしていて正解だった。ここからウォール・ローゼの門まで5�ほど。走れば数分はかかるからな)

ヘルカイザー(立体機動装置なら直ぐに行ける)

超大型「・・・・・・・・・・・・・・」ズシィィィィィィィン

コニー「と、止まれ! 超大型、ここを通りたければ俺とデュエルを————」

超大型「・・・・・」ブゥゥゥン

 
 ドギャァァアアアアアアアア! ゴォォォォオォォォオ!


駐屯兵「うわあああああああああああああああ!」ガクッ

駐屯兵B「こ、こいつ……デュエルをしない」

コニー「あ、危ねえ。リアルダイレクトアタックだと? テメエ、汚ぇぞ!」

マルコ「なんでデュエルをしないんだ、あの超大型は……」

ジャン「くそっ! 折角、巨人どもをデュエルで駆逐してガスの補給が済んだってのによ」

ミカサ「みんな!」

クリスタ「み、ミカサ!」

ジャン「どうしたんだ、お前は後衛だろ……あ、いやこの混戦じゃもう後衛も糞もねえか」

ミカサ「エレンはどこ?」キョロキョロ

サシャ(目の前に超大型が迫って来てるのに一番最初に気にするのはエレンなんですね)

クリスタ「エレンなら……同じ班だったアルミンやトーマスたちならあそこにいるけど」チラッ

ミカサ「アルミン、エレンは?」

アルミン「ごめん。その、エレンは……」

トーマス「僕達全員デュエルで夢中で」

ミーナ「戦った巨人の一体がキング・もけもけを使ったせいで私達全員眠っちゃって、起きたらエレンはもういなかったの」

ミカサ(……そう)シュン

ミカサ「けどエレンなら大丈夫なはず」

ジャン「チッ! 今はエレンのことより、超大型をどうするかが先決だ!」

アルミン「ジャンの言う通りだよ。このままじゃウォール・ローゼの門だって破られる。巨人だってまだ中に入って来てるし……」

アルミン(ウォール・ローゼが破棄された場合、五年前のように人類の活動領域はウォール・シーナまで後退する)

アルミン(それだけじゃない。ウォール・シーナだけじゃ人口を賄うことなんて出来ない)

アルミン(生き残った人類は少ない食料を求めて……戦争が始まる)

アルミン(そうなったら人類は滅亡だ)

コニー「くそっ! せめてあの超大型がデュエルさえすれば————!」

ユミル「本当になんであの巨人はデュエルをしねぇんだ」

クリスタ「おかしいよね。なにか秘密があるんじゃ……」

アニ「……………………」

アニ(おかしい。もうそろそろライナーがウォール・ローゼの門を破ってる頃なのに)

超大型「・・・・・・・・・・・」ズゥゥゥゥン

アニ(なにかイレギュラーがあった……のか)

>コニー「くそっ! せめてあの超大型がデュエルさえすれば————!」

>ユミル「本当になんであの巨人はデュエルをしねぇんだ」
どう考えてもおかしいのに「遊戯王だから」で納得できてしまう!不思議!

超大型「・・・・・・・・」スシィィィィィィィン

マルコ「ちょ、超大型がもうこんな近くに!」

ミカサ「————」スッ

コニー(こうなりゃこっちもデュエルじゃなくて立体機動で倒すしかねえ)

ジャン「やるしか……ないのか」

超大型「・・・・・・・・・・・・・・・」スゥゥゥゥゥウゥゥゥゥ

ミカサ「————来るっ!」

超大型「・・・・・・・」ブゥゥン


ゴォォォォォォォオォォォオオオ!!


クリスタ「は、早い!?」

ユミル(くそっ! こうなりゃ……)

ジャン(オレは夢か幻でも見ようとしてたのか? オレは知ってたハズだ。現実ってヤツを。普通に考えれば簡単にわかる。こんなでけぇヤツには勝てねぇってことぐらい……)





    「リバースカードオープン! ガード・ブロック!!」

ヘルカイザー「……少し遅れたか」

ジャン「か、カイザー!?」

ミカサ「けどなんで相手はモンスターカードじゃなくて巨人なのに罠カードが効いたの? アルミン、分かる」

アルミン「あ、デュエル関連で僕に相談しないでね」

ヘルカイザー「何故モンスターカードじゃない超大型巨人に罠カードが有効なのか。そんなことは単純だ。罠カードが有効なのはデュエルだけ。ならば逆説的に奴は————」

コニー「?」

サシャ「?」

クリスタ「はっ! ま、まさか」

ヘルカイザー「そう。奴はデュエリストではなくモンスターそのものなんだ」

ユベル「」ガタッ

ヘルカイザー「デュエルモンスターズにはカードとデュエリストが融合する特殊なカードがある」

ヘルカイザー「そしてデュエルモンスターズの精霊世界では意志もつ精霊が自らの牙で襲い掛かってくることもあった」

ヘルカイザー「あの超大型はその類だ」

ミカサ「なるほど」

アルミン(いや、まるで意味が分からないよ。というか精霊世界ってなに?)

ジャン「ああ。だが」

マルコ「カイザーが来た。これで勝てる」

クリスタ(カイザー教官がデュエルで負けるわけがないよね)

超大型「・・・・・・・・・・・・・・・」

ヘルカイザー「…………………お前達」













ヘルカイザー「俺が足止めをしている間に逃げろ」

ミカサ「っ! 足止めって」

ジャン「おいおいなんだよそれ! それじゃまるでアンタが————」

ヘルカイザー「逃げないならばそれで良い。生き恥を晒し続けている愚かな男と共に死ぬだけだ。お前達の人生だ。有効に使うのも投げ捨てるのもお前達の自由だ」

ヘルカイザー「いくぞ超大型」

ヘルカイザー(恐らくこれが俺にとって正真正銘のラストデュエル)

ヘルカイザー(貴様ほどのモンスターならば、俺の最期の相手として相応強い)

ヘルカイザー「——————デュエル」

ヘルカイザー「悪いが今回は俺が先攻を貰おう。俺のターン、ドロー!」

ヘルカイザー「リバースカードを一枚場にだしターン終了」

ジャン「やけに消極的じゃねえか。先攻をとったこともそうだしモンスターすら出さないで」

ミカサ「カイザーのことだしなにか考えがあるはず」

超大型「・・・・・・・・・」ブゥゥゥゥゥン

コニー「巨人が攻撃してきた!?」

カイザー「リバースカードオープン、ガード・ブロック! 一度だけ戦闘ダメージを0にしてカードを一枚ドローする!」

超大型「・・・・・・・・・・」

サシャ「と、止まった?」

勝つのではなく持ちこたえるデュエルか

ヘルカイザー「次は俺のターンだ! ドロー!」

ヘルカイザー(まだだ。まだ保たせる)

ヘルカイザー「モンスターをセット」

ヘルカイザー「リバースカードを五枚セット、ターンエンドだ!」

クリスタ(ガン伏せ!?)

ユミル(らしくねぇ。らしくねえぉ……)

アルミン「————————」

アルミン「……まてよ、モンスター?」

迂闊な真似をするな!
どうせ破壊耐性持ちなんだ(諦め

超大型「・・・・・・・・・」ゴォォォォ

マルコ「また来るぞ!」

ヘルカイザー「お前のターンのスタンバイフェイズ時、覇者の一括を発動! このターン、相手はバトルフェイズを行うことが出来ない」

超大型「・・・・・・・」シーーーーーーーーン

ユミル「ま、また止まった?」

ヘルカイザー「俺のターン、ドロー」

ヘルカイザー「リバースカードを一枚セット。更にメタモルポットを反転召喚。互いのプレイヤーは手札を全て捨て五枚ドローする」

ヘルカイザー「速攻魔法、モンスター回収。場のメタモルポットと手札をデッキに戻しシャッフル。そして元々の手札と同じ枚数分ドローする」

ヘルカイザー「カードを一枚伏せる。ターンエンド」

ミカサ「おかしい。……幾らなんでも消極的過ぎる」

アルミン「————こ、これは! そうか、だから……」ガバッ

ミカサ「アルミン、なにが分かったの?」

アルミン「……あの超大型の効果だよ。僕もあんまり調べたくなかったんだけど……アレがモンスターである以上、ステータスがあるわけだし効果モンスターなら効果がある」

アルミン「そう思ってデュエルディスクを使ってあのモンスターのステータスを見たんだ。そしたら」

ジャン「そしたら、なんだよ!」

アルミン「超大型巨人の攻撃力守備力は∞。しかも自分以外のモンスター効果・魔法・罠カードだって受け付けない」

アルミン「ただしデメリットとして超大型が敗北すると同時に超大型を操るデュエリストも敗北する。もっとも攻撃力守備力が∞の完全な耐性つきモンスターを倒す方法なんてありはしないけどね」

アルミン「おまけにそれ以外の方法による勝利を無効にする効果まであるからバーンやデッキ破壊、エクゾディアだって無意味だ。生け贄も出来ないからラヴァ・ゴーレムだって無力……」

アルミン「勝てる……はずがない……。こんなものデュエルですらない。あれが出た時点でもう負けが確定してるようなものなんだ」

ジャン「はぁぁ!? なんだよその小学生の考えた最強モンスターみてえな能力は!」

コニー「インチキ効果もいい加減にしろ!」

ミカサ「でも分かった。だからカイザーは」

ヘルカイザー「………………」

エレン「なに諦めてんだよ!」バッ

ヘルカイザー「!」

ミカサ「エレン!?」

ヘルカイザー「エレンか。丁度良いところに来た。手札も十二分以上に揃ったところだ」

ヘルカイザー「————よく見ておくといい。親友の差し伸べた手を跳ね除け、師匠の言葉に耳を塞ぎ、弟の想いすら踏み躙り、鬼となり力のみを求めた愚かな男の末路を」

ヘルカイザー「リバースカードオープン、未来融合-フューチャーフュージョン! 俺は三体のサイバー・ドラゴンを墓地へ送る! 更にサイバネティック・フュージョン・サポートを発動! ライフを半分払うことでこのターン、機械族融合モンスターを融合する場合に手札・フィールドから墓地へ送るかわりに墓地のモンスターを除外することが出来る」LP4000→2000

ヘルカイザー「パワー・ボンドを発動、墓地の三体のサイバー・ドラゴンをゲームより除外。融合召喚、サイバー・エンド・ドラゴン!」

コニー「出た、サイバー・エンド・ドラゴン! 攻撃力8000だぜ! これでカイザーの勝ちだ!」

ユミル「馬鹿かテメエ! 攻撃力8000でどうやって攻撃力∞なんてふざけたモンスターに勝てるんだ!」

サシャ「∞ってそんなに凄いんですか?」

ユミル「加減算が不可能……つってもお前等には分からねえか」

ヘルカイザー「速攻魔法発動、リミッター解除。サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力を倍にする! そして魔法石の採掘を発動。手札を二枚捨てリミッター解除を回収。そして再びリミッター解除を発動。この手順をもう一度繰り返し三度目のリミッター解除を発動」

ヘルカイザー「サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力は64000となった」

エレン「攻撃力64000。確かに凄い、けど……」

決闘融合-バトル・フュージョンで突破できるんじゃないか?

スキドレ「出番か」

>>324
それだ
カイザー時代に使ってたしな

ヘルカイザー「俺に介錯は要らん。自らの人生の落とし前は自らの手でつける」

ヘルカイザー「エレン、いや他のお前達もデュエルを巨人と戦うための武器くらいにしか思ってないかもしれない。だが」

ヘルカイザー「デュエルとは本来、デュエリストに希望と光を与えるもの。決して恐怖と闇をもたらすものではない」

ヘルカイザー「たとえ俺がこのデュエルに敗れたとしても、闇は光を凌駕できない…。そう信じて決して心を折るな」

ヘルカイザー「俺の尊敬する恩師の言葉だ」

エレン「闇は、光を凌駕できない……?」

ヘルカイザー「ふっ。そして愚かにも挫折し心折られ、力を求めて自ら闇に染まったのがこの俺だ。だからこそ俺はここで一人惨めに野垂れ死ぬ」

ヘルカイザー「決して、俺のようにはなるな」

クロノス先生マジリスペクト

先生の株がストップ高

>>331
カミューラ戦あたり(何年前だ、大体8年前?)からストップ高だろ!

エレン「…………ふざけんなっ。はい分かりましたって泣き寝入りなんかできるか」

ミカサ「エレン?」

エレン「デュエルってのは最後まで諦めちゃいけねえ。どんな無敵にみえるカードだって必ず攻略法がある!」

エレン「そんなの……俺だって知ってるようなことだぞ! なのになんで人類最強のデュエリストのカイザーが諦めてるんだよ!」

ヘルカイザー「人類最強は随分と誇張されている表現だ。俺以上のデュエリストなら幾らでもいる。史上最強のデュエリストとまで謳われた男に俺など足元にも及ばん」

エレン「なにか、手があるはずなんだ。なにかっ!」

エレン「そっちに勝つ気がないなら、俺がデュエルをする————!」

ジャン「止めろ。お前じゃ無理だ!」




アルミン(なんで……なんで僕は…カイザーが戦っている光景を……エレンがデュエルしようとしている眺めているんだ……。どうして、僕の体は 動かないんだ……)

アルミン(僕は……)

エレン「アルミン!」ガシッ

アルミン「っ!」

エレン「すまねえ。あんだけ啖呵切っておいて、俺にはアレをどう攻略するか全然さっぱり分からねえ」

エレン「だからアルミン、お前の意見を聞きたい」

アルミン「そんな……僕なんて足手まといだ。デュエルの成績だって悪いし、そもそもデュエルで決着とか……なにがなんだか」

エレン「アルミンは俺なんかよりずっと頭良い。それにいつだってこういうピンチの時こそ正しい判断が出来るじゃないか。俺はそれに賭ける」

アルミン「み、ミカサ!」

ミカサ「アルミン……戦わなければ、勝てない」

アルミン(そうだ、僕は……)

アルミン(デュエル脳だとか、僕は無力だとか……そんなこと考えても仕方ないことだったんだ。爺ちゃんだって言ってたじゃないか)

アルミン(考えるんだ! 僕に出来るのは考えることくらいだ! だったら考えて考えて考えろ!)

アルミン(今を変えるのは戦う覚悟だ!)


————それは勇気を持って一歩踏み出すこと!

————それはどんなピンチでも決して諦めないこと!

————それはあらゆる困難にチャレンジすること!


アルミン「かっとビングだ、僕ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!」

アルミンは…弾けた…

アルミン「僕に考えがある。だから、もし皆が信じてくれるなら僕の作戦を実行して欲しい」

エレン「アルミンっ!」

ミカサ「分かった。聞かせて欲しい」

コニー「アルミンは今期の座学一位だからな! アルミンの作戦ならいける!」

サシャ「私もアルミンなら信じれますよ」

ジャン「どこぞの死に急ぎ野郎と比べたら一兆倍は信頼できる」

アルミン「ありがとう。この作戦が成功するかはエレン、ミカサ、カイザーにかかっている」

アルミン「いいかい? 今から説明するよ」

エレン「そ、それなら……いけるかもしれねえ」

アルミン「カイザーさん、これが僕の考え付いた超大型の攻略法です。けど一流のデュエリストの貴方がこの作戦を否定するならたぶん失敗するでしょう」

アルミン「だから————」

ヘルカイザー「構わん」

ヘルカイザー「どうせ捨てた命だ。好きに使え」




ヘルカイザー(不思議だな。あいつらを見ていると十代たちを思い出す)

ヘルカイザー(あいつらもどんな時でも諦めずに強敵に立ち向かっていった)

ヘルカイザー(どんなモンスターにも必ず攻略法がある、か。そんなことを今更誰かに教えられるとは)

ヘルカイザー(俺もつくづく成長しないものだ。自分の限界を自分で定めたことを後悔しておきながら、また自ら限界を決めつけた上で挑むなど)

カイザー(良いだろう。ならば俺は信じてみよう—————希望というものを)

エレン「いくぜ! 俺はレベル1、レベル・スティーラーにレベル3、ジャンク・シンクロンをチューニング!」

エレン「集いし嚆矢が黄昏に緋を穿つ紅蓮の弓矢となる。光差す道となれ!」

エレン「シンクロ召喚! 穿て、アームズ・エイド!」

エレン「アームズ・エイドのモンスター効果を発動。カイザーのサイバー・エンド・ドラゴンにアームズ・エイドを装備する!」

ミカサ「そして永続魔法発動、騎士道精神。自分フィールドのモンスターは攻撃力の同じモンスターとの戦闘では破壊されない」

ミカサ「カイザーは私達と仲間。だからこの効果はカイザーにも有効」

カイザー「俺はバトルフェイズへ移行」

カイザー「サイバー・エンド・ドラゴンで超大型巨人に攻撃」

超大型「ガァアアアアアアア!! ウォアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」


 ビリビリビリビリビリビリッッ!!


ジャン「な、なんつぅーデカい声だよ!?」

コニー「だ、大丈夫なのか!?」

カイザー「それはこれから分かる。速攻魔法発動、決闘融合−バトル・フュージョン!!」

サシャ「あ、あれは————!?」

カイザー(懐かしいな。このカードを使うのは、十代との卒業模範デュエル以来だな)

カイザー(あの時は十代の負けず嫌いで引き分けで終わったが、果たしてお前はどうかな?)

カイザー「決闘融合−バトル・フュージョン、このカードは自分フィールド上に存在する融合モンスターが戦闘を行う場合、そのダメージステップ時に発動することができる。攻撃する自分のモンスターの攻撃力は、ダメージステップ終了時まで戦闘を行う相手モンスターの攻撃力の数値分アップする」

カイザー「超大型巨人、貴様の攻撃力は∞。つまり」


サイバー・エンド・ドラゴン/ATK64000→∞


ユミル「す、凄ぇ! サイバー・エンド・ドラゴンの攻撃力も∞になった!」

アルミン(そう……超大型巨人にとって唯一の穴がそれだ)

アルミン(もし超大型巨人が邪神アバターのように必ずフィールドに存在するモンスターの攻撃力に+1するような効果だったら本当にどうしようもなかった)

アルミン(そして超大型に戦闘破壊耐性は備わっていない)

アルミン(加減算不可能なステータス、それこそが超大型巨人の唯一の弱点だったんだ……!!)

カイザー「未来を切り開け、サイバー・エンド・ドラゴン!!」

カイザー「サイバー・エンド・ドラゴンの勝利へのラストアタック!」

カイザー「エターナル・エヴォリューション・バースト!!」


 コォォォォオォオォォォォオッォオォォオ!! ドォォォォォオォォォォォォォオン!!


超大型「が、カグァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーーー!!」ジュゥゥゥ

ミカサ「永続魔法、騎士道精神の効果でサイバー・エンド・ドラゴンは同じ攻撃力のモンスターとの戦闘では破壊されない」

エレン「そしてアームズ・エイドの効果だ。戦闘で破壊した相手モンスターの攻撃力分のダメージを……相手に与える」


 ピカッ! シュゥゥゥゥウゥゥゥゥゥウゥゥウゥウゥウウウ!!


ジャン「超大型巨人が……消えていく? 終わったのか」

コニー「み、見ろ! それだけじゃねえ! サイバー・エンド・ドラゴンの放った攻撃がそのまま他の巨人たちを消してくぜ!」

アルミン「……超大型巨人は全ての巨人のモンスターでもあったんだ。だから超大型巨人の攻撃力分のダメージが全ての巨人に降り注ぐ」

アルミン「そして超大型の攻撃力は∞だった」

アルミン「だから例えこの世界に存在する巨人が100兆体だろうと100京体だろうと∞のダメージが全巨人の命を0にする」

クリスタ「そ、それってどういうことなの?」

エレン「決まってんだろ」

ミカサ「私達は……いや、人類は」


エレン「人類は巨人に勝ったんだぁぁああああああああああああああああ!!!!」

————エピローグ


アニ(あれから色々あった。突然の巨人の絶滅に最初は驚いていた人類も、やがて歓喜でそれを迎え入れた)

アニ(けど私は残っている)

アニ(あの時に私が巨人化してなかったからなのか、それともまだ裏切ってはいなかったから人間側と判断されたのか、サイバー・エンドの光は私に降り注ぐことはなかった)

アニ(けどもうライナーもベルトルトもいない。私の目的も、終わった)

カイザー「……なにをしている?」

アニ「カイザー、か」

カイザー「もう直ぐ第104期訓練生で卒業記念デュエル大会が始まるというのに、お前の姿が見えないといことで皆が心配していたぞ」

カイザー「成績上位のライナーとベルトルトが戦闘中行方不明ということで、全員がナイーブになっている。早く行って安心させてやれ」

アニ「……アンタはさ。もう故郷に戻れないってことになったら、どう思う?」

カイザー「故郷か。そういえば俺と同じようにここに来たデュエリストたちは昨日、赤い竜にのって元の居場所へ帰っていったな」

アニ「アンタは一緒に帰らなかったの?」

カイザー「俺にはまだここでやるべきことがある。全てを放り出して元の居場所へ戻るには————少しばかりこの世界と関わり過ぎた」

ライナー『アニ、シガンシナ区の門を破ったベルトルト、ウォール・マリアを破った俺達と違って、お前はまだ誰も人間を殺めてはいない』

ベルトルト『もう僕達の所属していた場所は消えた。所属する場所があるから戦士は戦士でいられる。だから……戻ればいい』

アニ「——————っ」ハッ

カイザー「……? どうした、いきなり」

アニ「いや、幻聴……けど、これは」

カイザー「俺は口下手だから上手いことは言えないが、居場所なんて案外とどこでも作れるものだ」

エレン「おーい! アニ、どこだぁーーー!」

ジャン「メインの一人がエスケープなんて許されねえぞ! この大会でいいところを見せて、俺はミカサに————」

ミカサ「この大会が終わったらエレンに……」ゴクリ

クリスタ「アニ、どこにいっちゃったの?」

ユミル「ちっ! 私のクリスタをこんなに心配させやがって! 世話のかかるやつだよ」

コニー「俺のBFデッキに恐れをなしたのか、アニーーー! でてこーい!」

サシャ「戻ってこないとアニのご飯は私のものということでOKですね?」ジュルリ

アニ「は、はははは。あんまり綺麗な居場所じゃなさそうだけどね」

カイザー「…………………」

アニ「けど、分かったよ」

エレン「あ、アニだ! みんな、アニがいたぞ!」

マルコ「本当だ! カイザーさん、見つけてたんなら早く連れてきてくださいよ!」

カイザー「悪かったな。少し話しこんでしまった」

カイザー「アニ、お前にも色々と思うことはあるのかもしれんが————」















カイザー「そんなことよりデュエルだ!」

『エレン・イェーガー』———鎧の巨人を倒し、超大型巨人討伐にも大きな働きをしたとして一躍英雄となる。本人の希望通り調査兵団に入団し、世界の全てを見た。

『ミカサ・アッカーマン』———エレンと共に調査兵団に入団。その後二人の関係がどうなったかは定かではない。

『アルミン・アルレルト』———幼馴染二人と共に調査兵団に入団。多くの画期的な技術やカードを発明し、歴史にその名を残した。

『ライナー・ブラウン』———誇り高き戦士としての生を真っ当して死亡。

『ベルトルト・フーバー』———誇り高き戦士としての生を真っ当して死亡。

『アニ・レオンハート』———巨人側のスパイとしては唯一生き残る。卒業後は当初の希望とは異なる決闘兵団に入団した。

『ジャン・キルシュタイン』———なんだかんだいいつつ調査兵団に入団する。その後は指揮官として大成した。

『マルコ・ボット』———希望通り憲兵団へ入団。職務に忠実な憲兵として高い評価を得る。

『コニー・スプリンガー』———調査兵団……ではなくカイザーの強い勧めもあり決闘兵団に入団する。故郷では超大型巨人との戦いに立ち会った一人として大いに見直される。

『サシャ・ブラウス』———調査兵団に入団し世界中の美食と珍味を食い荒らした。

『クリスタ・レンズ』———卒業後、自らの出自を明かす。その後は紆余曲折あり政界へ入り腐敗していた政治体制などを改革する。

『ユミル』———卒業後もクリスタと共に行動をとり彼女を支えた。

『鬼柳京介』———超大型巨人撃破後、赤き竜の力で元の世界へ帰還する。

『�』———超大型巨人撃破後、赤き竜の力で元の世界へ帰還する。

『丸藤亮』———二人とは異なり超大型巨人撃破後も世界に留まり続ける。決闘兵団団長として活動しつつ、カイザーリーグというプロリーグを創設した。




————END

ご愛読ありがとうございました。これにて完結です。

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