新?ジャンル「予知クール」(98)

男「おはよう女……。ってなにしてるんだ」
女「男か。なにをやってるって……見て解らないか? 傘を道路側に向けて広げながら歩いてるんだ」
男「それは解る。だが何故だ」
女「理由か。それは……っと」バシャア
男「……」ボタボタ
女「こう言う事だ」
男「ああ。身を持って解ったよ。さて、俺はこの濡れた制服をどうすればいいんだろうな」
女「家に帰って着替えればいいんじゃないか?」
男「遅刻決定だな……」
女「原因は私にあるしな。お詫びに私も付き合うよ」
男「……一時間目の英語をサボりたいんじゃなくて?」
女「……」
男「何故目をそらす」

男「……やれやれ。遅刻したせいかいつもより疲れたな」
女「私は英語をサボれてホクホクだがな」
男「……まさかそれが目的じゃないだろうな」
女「もしそうだとしたら?」
男「……まあ過ぎた事だからいいけどさ。しっかし毎回思うがその予知、便利だよな」
女「いや、そうでも無いさ。範囲は私の周囲で予知できる時間は3秒から10分の間だけだからな」
男「それでもかなり便利だろ?」
女「……ふむ。男、君が今、私から借りてる本のネタバレを言おう」
男「なんでだよ?」
女「そういう事だ」
男「……?」

女「今のように、進む先に何があるかを事前に解ってしまうのはつまらないだろう」
男「……まあ、確かに」
女「だから私はいつこの予知能力がなくなってもいいように日頃から予知能力に頼ら……男、急ぐぞ」
男「? なんでだ」
女「いいから」

~数分後~
女「♪」
男「ケーキの大安売りか……。って早速頼っているじゃないか」
女「お前と居る時はな。例えそれが石ころであっても邪魔はさせない」
男「……さいですか」

男「土砂降りだな……」
女「……」
男「……あれ、女? なにぼーっと立ってるんだ?」
女「……傘を忘れたんだ」
男「……お前、予知能力持ってるんだろ?」
女「私の予知は最大で10分だ。家を出る時に放課後の天気は予知できない」
男「天気予報見ろよ。……で、どうするんだ?」
女「やむか小降りになるまで待つ」
男「女母さんに電話すればいいんじゃないか?」
女「運の悪い事に今日、母さんは高校時代の友人の家に遊びに行ってな。帰ってくるのは6時ぐらいだ。父さんは仕事だし……」
男「……はあ。ほらよ」スッ
女「む?」
男「折りたたみだから狭いが、まあ濡れるよりはましだろ」
女「うむ。ありがとう」
男「どういたしまして。……そんなにひっつくな」
女「狭いのだから仕方ない。ほらほらもう少し近寄れ。車が来るぞ」
男「はいはい」

 相も変わらずidが七変化なので解るように最初のid書いとく。

男「……ふう。ただいま」
女「お帰り。どうだった?」
男「ああ。焼きそばパンとカレーパン、それと女ご所望の数量限定dxゴールドパフェパン。買ってきたぞ」
女「うむ。いつもすまないな、男」
男「こちらこそ。俺一人では獲得するのが難しいからな。お前の予知と俺でなんとかいつも安定した昼食が食べれる。……と、飲み物買うの忘れた。買ってくる」
女「ああ。いってらっしゃい」モグモグ

~数分後~
男「ただいま。……って」
友「おかえりー。今日も肩甲骨が素敵だね、男!」
男「……なあ、女」コソコソ
女「……なんだ」コソコソ
男「俺の焼きそばパンが無いんだが」コソコソ
女「いつものごとく友が勝手に食べた」コソコソ
男「なるほど。……殴っていいか?」コソコソ
女「……ああ」コソコソ
男「許可貰ったのでおらぁ!」
友「ごふっ!?」バキィ

ほう

友「な、なにをするんだ、いきなり! ドメなんちゃらストイックな!」
男「なに言いたいかはまあ解るが無視して一つ質問だ」
友「もしかしてファ、ファイナルアンサーですか!?」
男「俺はみのもんたじゃない。ここにあった焼きそばパン、なんで食べた?」
友「え? いや残したのかなーって」
男「建て前は解った。本音は?」
友「いやあちょうど焼きそばパン食べたいなあ、って思っててさー。寝てて出遅れてたし」
男「……はあ。お前が俺のパンを食べるのは時々あるからな。とりあえず、いつものようにジュース奢れ。それで許す」
友「はーい」

ふむ

女「そう言えば、駅前に新しくカフェが出来たそうだ。男、放課後一緒に行こう」
男「甘い物はあまり好きじゃないんだが……まあいいや。付き合おう」
友「ボクも行くぜー!」
男「帰れ」
友「酷っ」
男「大体一人で行けばいいだろう。何故着いてくる」
友「男、さっきジュース奢れって言ったでしょー? だからそのカフェでコーヒー奢ればいいじゃん。あと放課後の暇もつぶせるー!」
男「自販機でジュースを買った方が安いと思うんだが」
友「今までヒミツにしてたけど実はボク、マゾなんだ……」
男「よし、行くか女」
女「ああ」
友「ちょ、ボケただけじゃん! 無視しないでー!」

友「へー。なかなか装飾が凝ってるねぇ」
男「お前に装飾が解るとは意外だな」
友「ぶー。馬鹿にしないでよー。ボクだって子供の落書きかどうかは解るよ?」
女「ほう。じゃああの絵は?」
友「ここのカフェの店主の子供が書いたのかな? オリジナリティー溢れてるね!」
男「……あれ、ピカソが書いた奴じゃなかったか」
女「……友、あまり無知を晒すなよ。周りが冷たい眼で見ている」
友「んー。何かゾクゾクするね!」
男「お前、まさか本当に……」
友「や、やだなー。冗談だってばー!」

女「~♪」
友「ケーキ食べてる時の女って本当、幸せそうだねー」
男「ケーキに限らず甘い物食べてる時はいつもこうだ」
友「もしケーキに唐辛子とか入れたりしたらどうなるんだろー?」
男「……友。絶っっ対に実践するなよ」
友「えーなんで? やるなと言ったら余計やりたくなるよ、ボク」
男「今回ばかりはお前の事を思って言ってるんだ」
友「その口振り……ま、まさか男……」
男「……ああ。俺も昔そう思って実践してみたんだ。……そうしたら、どうなったと思う?」
友「ど、どうなったの?」
男「ハサミ持って追いかけてきた。予知をフルに使ってな……。幸い、俺のお菓子を捧げる事でなんとか止まったが、な」
友「……うん。絶対にやらないよ、ボク」
男「ああ。そうしてくれ」

この友はもしや女なのか

>>13 
友「もしやとは失礼な! ボクは立派にプリティなオンナノコだぞ!」
男「胸は男みたいだがな」
友「だらっしゃー!」


女「♪」
友「って言うか予知で事前に解らなかったのな?」
男「甘い物を食べる時は堪能したいから予知使わないんだと」
友「んー。解るような解らないような……」


 今日はこれで終わります。また明日。

楽しみにしてる

>>14
ssは面白そうだがそういう痛いのはイラネ

>>16
はいはい

誰か自分の他に書いてくれる人居ないかなあ。自分が書いた物の設定無視しても構わないから。

女「……む。朝か」ムクッ
女「……寒いな」ブルッ
女「……まだ少し時間あるし……。寝なおそう……」ゴソゴソ
女「――!」ガバッ
タッタッタッタッ
女「おはよう」
女母「おはよう。今日は早いね?」
女「少し用事があってな」
女母「そう? はい、朝ご飯」カシャン
女「いただきます」モグモグ

女も僕っ娘になれば万々歳

続きがきたか……!
今書いてるのやめてでも読みたい。

女「それじゃ、行ってくる」
女母「いってらっしゃい。車に気をつけてね?」
女「解ってる」

男「……うーさぶさぶ。……お」
女「おはよう男」
男「ああ。おはよう女。今日は早いな?」
女「うん、ちょっと早く起きてな」
男「俺もだ。しかし最近朝はお前とよく会うな」
女「そうだな。まあ、行く先は同じなんだ。一緒に行こう」
男「おう」
女「……♪」
男「しっかし、お前低血圧な癖して朝は何故か機嫌がいいな。何か良い事でもあるのか?」
女「ん、まあ、な」

男「……なんだ、この人集りは」
女「さあ。何かイベントでもあるのだろうか?」
友「福引き開催中なんだってさー」
男「……自然な動作でいきなり人の横に現れたな。生えたのか? しかし福引きね。参考程度に聞くが、何が貰える?」
友「外れでポケットティッシュ、四等でボックスティッシュ、三等で自転車、二等でパソコン、一等はテレビで特賞は温泉旅行らしいね」
女「ふむ。パソコンが欲しいな」
友「どっかの店で500円以上買えば一回やれるらしいよ? やるー?」

男「今の所、二等とか出たのか?」
友「いやー?四等は二回、三等は一回出たけどそれより上は出てないっぽい」
女「よし、やろう。とりあえず洋菓子店でケーキをいくつか……」
男「羽目を外して買い過ぎるなよ?」
女「あ、ああ。解ってるさ」
男(絶対買い過ぎるな)

むしろ一発で?

男「……案の定買いすぎたな。一枚で良いのに二枚、福引き券貰う羽目になったじゃないか」
女「すまない。期間限定だったからつい……」
男「期間限定って卑怯だよな……。で、一枚で良いのか?」
女「ああ。私の番で二等が出る筈。だから一枚で良い」
男「じゃあもう一枚は俺がやるかね。……で、友」
友「んー? 何さ男」モグモグ
男「なんでお前は買ったケーキ食ってるんだ」
友「一個だけって事で女から貰ったー」モグモグ
女「……友にはいつも英語の件で世話になってるからな」
男「そういや、お前英語は出来るんだな」
女「昔、うちの近所に住んでたロバートさんから教えて貰ったんでさー」

友「ちなみにそのロバートさんは結婚して故郷に帰ったよー。元気かなあ……」
女「……と、そろそろだな」

カランカランカラン ニトウ、オオアタリー!

男「良かったな、女」
女「ああ。次は男だ」
男「俺か。まあ、当たったとしてもボックスティッシュぐらいだろうな」

カランカランカラン デマシタ、トクショウー!!

男「……は?」
女「む」
友「えー……?」

友「凄いじゃん、男」
男「ああ。まさか当たるとは思わなかった……。と言うか女、予知しなかったのか?」
女「私もせいぜいポケットティッシュと思ってたんだ。だから予知してなかった」
男「そうか……」
女「で、どうするんだ、それ」
男「とりあえず帰って母さんに使い道を聞いてみるよ」
友「もし行く時はボクも誘ってねー?」
男「無理」キッパリ
友「即答!?」

つまり温泉か

~翌日~

友「おはよー、男。どうなったの?」
男「とりあえず、今度の三連休に行く事になった」
女「だれと?」
男「俺と母さん、それと女」
女「……何故私も?」
男「いや、父さんが行けなくてな。旅行は4人までなんだが二人も余らせるのは勿体無い、と言う事で母さんが女を誘えと。……無理なら諦めるが」
女「いや、どうせだらだら過ごすだけだから大丈夫だ」
男「そうか」
友「ボクはー?」
男「お前は無理だ」
友「なんでさー!」
男「3日もお前のテンションを見てるとダークサイドに墜ちるからな」
友「嘘吐けー!」

混浴→女!→母「アラアラ、若いっていいわn(ry」

女「で、私はどう動けばいいんだ?」
男「とりあえず、三連休になるまでに支度を整えてくれ」
女「ああ、解った」
友「ボークーはー?」
男「体育座りして夕日眺めながらルルルル歌ってろ」
友「ボクの扱い酷くなーい?」

今日はここまで。ではまた。

>>32友って女だっけ?

>>32
とりあえず今日はおつかれさまー。

>>33
そうだよ

酉のつけかたおかしくないか?

友「と、そんな訳で旅路はるばるやって来ましたー!」
男「……なんでお前が居るんだ、友」
友「ふっふっふっ。このボクが旅行に行くまでの数日間、何もしてなかったと思ったかー!」
男母「もう、男ったら。こんな可愛い子が居るなら言えば良いのに……」
友「可愛いって……照れますよー。男母さん」
男「……はあ」

男「で、着いたはいいが、今からどうするんだ?」
女「とりあえず、旅館に行って荷物を置き、それから先は自由行動……で良いか?」
友「異議なしー!」
男母「ええ。それでいいわ」
男「まあ、それが妥当だろうな」
女「じゃあ……ええっと。……旅館はあっちか?」
男「違う。逆だ」

~旅館~
男「二部屋……か。どうする?」
男母「わたしは友ちゃんと寝たいわね。まあ、女ちゃんでも良いけど……」
友「ボクも男母さんと寝たいなー。男の黒歴史知りたいし、もしも男がボクの色気に当てられたら困っちゃうから……ね?」
男「お前に欲情するなら犬でも撫でてる方がましだ。……ふむ。女と俺、母さんと友か」
女「や、優しくしてくれよ……?」
男「……なにをだ」

男「荷物も置いて財布も持った。さて、何処へ行こうか……。女はどうするんだ?」
女「む? この辺りに美味しい甘味処があるらしくてな、そこに行くつもりだ」
男「お前らしいな。……ふむ。俺も付き合うとするよ」
女「……良いのか?」
男「ああ。どうせ行きたいところも無いしな」
女「……そうか」

女「♪」モグモグ
男「……本当、美味しそうに食べるよな。その羊羹で何皿目だ?」
女「四皿目だ」モグモグ
男「……太るぞ?」
女「だ、大丈夫。私の予知には永劫今の体型を維持している私が見える!」
男「お前が予知出来るのは最大で10分だろ」

女「ところで男は要らないのか? せっかく来たのだから何か注文した方が……」
男「いつも俺は甘いのは好きじゃないんだよ」
女「でもお茶だけじゃなくて何か頼んだ方がいいぞ。この激辛キムチ入り鯛焼きとか頼むか?」ズズー
男「罰ゲームかよ。……んじゃあ、これ一つ貰うぞ」ヒョイ、パクッ
女「あ……」
男「……まあ当たり前なんだが甘いな。ん? どうした女」
女「いや、今、男が食べたの、私が少し食べてたんだが……」
男「……」
女「……」
男「あー……すまん」
女「……い、いや、別にいい」

女「ああ、美味しかった」
男「それは良かったな。……さて、次はどこへ行く?」
女「そうだな。この土地の名物とかでも見てみるか? ……と、友があの辺りに居るぞ」
男「それじゃあ、一旦合流してみるか」

友「んー。……あ、男、それと女ー」
男「……結構買ったな、友」
友「お金は結構持ってるのさー。と、男は?」
男「女と一緒に甘味処に居た」
友「ふーん? で、次はどこ行くつもり?」
男「決めてない」
友「んー。じゃあさ、あそこらへんぶらぶらしてみればー? 色々な食べ物があっておもしろかったよ?」
男「……そうするか? 女」
女「ああ。そうしよう」

男「友の言う通り色々な食べ物があったな」
女「……そろそろ戻るか?」
男「ん。そうだな」

友「おかえりー。楽しかった?」
女「ああ。……と、男母さんは?」
友「お風呂ー。のんびり入るらしいよ」
女「風呂か……。私も入るかな。友は?」
友「ボクも入ろうかなーと」
女「じゃあ一緒に行こう」
友「うん」

女「ふう……」カポーン
男母「良い湯ね」
友「そうですねー」
男母「そう言えばあそこは何処に続いているのかしら?」
女「露天風呂に続いているそうです」
男母「あら。あとで行ってみようかしらね……。そうそう女ちゃん」
女「な、なんでしょう」
男母「男とはどこまでいったのかしら」
女「ど、どこまでって……」
男母「a? それともb? まさかのc?」
女「え、えっと……」
友(わーい。蚊帳の外だー)

女「よくわかりませんけど……。多分、まだaも言って無いかと……」
男母「あら。全くうちの子は意気地なしねえ」
女「い、いえ。どちらかと意気地なしなのは私の方かと……」
友(露天風呂にでも行ってみよー)
女「と、ところでaやbとはどう言う意味なのでしょう?」
男母「昔の、まあ、合い言葉みたいなものよ。ちなみにaがキス」
女「キ、キス……」ボッ
友「あらあら。その様子じゃ孫が見れるのは先かしら」

女「ま、孫……」
男母「そう……なんなら今日――」
友「――きゃー!」
女「……友の声!? 露天風呂からだ……」
男母「何かあったのかしら」
女「行ってみます」ザバッ
男母「……あら。逃げられちゃった」

女「友! 何が……」
男「……」
女「あっ……た……」
男「……」
女「……」
男「……ヤア」
女「……――っ!」
キャー!
チョ、マテ、ゴカイ、イタッ、オケナゲルナ、イタイ!

男「……つまりだ、昨日、事故で露天風呂の男側と女側が繋がっててな、半ば混浴状態になってたんだ」
女「で、私達が入ってない事を確認して、のんびり浸かってったら」
友「ボクが入ってきた、と」
男「ああ。露天風呂の扉にそう書かれた紙が貼ってあった筈だが」
男母「お風呂に浮かんでたわ。誰か、わたし達が入る前にイタズラで剥がした人が居るのかしら」
男「まあ、そうかもな、そんな訳で誤解だ。解ったか?」
友「う、うん。ごめん」
女「すまない」

友「……」
女「……」
男「……まあ、とりあえずご飯でも食べようか」
友「うん」
女「……ん」

女「……男」
男「なんだ?」
女「本当に、ごめん」
男「……俺はもう気にしてない。だからお前も気にするな」
女「……ああ」
男「……」
女「……明日も」
男「……ん?」
女「明日も今日のように楽しいといいな」
男「……予知で楽しいかどうか、解るだろ?」
女「ふふ……。私の予知は最大で10分だぞ?」
男「……そうだったか? ま、明日も良い日だと思うよ」
女「ああ。きっと、」

今日はこれにて。

おお、寝てる間に。
乙。

 予知が生かされない今日この頃。やはり10分だけと言う設定はいらなかったかかもしれない。あとよく考えなくても予知能力持ってるクールなキャラいるよなあ。予知シュールや予知ヒートの方が良かったか?

チュンチュン
男「おはよう女」
女「……ん。おはよう……」
男「とりあえず、俺は部屋を出るからその間に着替えといてくれ」
女「うん……」

友「おはよー。昨夜はお楽しみだった?」
男「おはよう。布団に入ってすぐ眠ったからお楽しみも何も無いぞ」
友「残念~?」
男「まさか。残念なのはお前の頭だろう」
友「ひっどー!」

女「おはよう友」
友「あ、おはよー」
女「男。着替え終わったぞ」
男「解った。朝食は昨日仲居さんが言ってた通り、広間に用意されてるらしい。友と一緒に先に行って食べててくれ」
女「うん」
友「あいあいさー」

男「ごちそうさま」
友「ごちそうさまー」
女「ごちそうさま」
男母「ごちそうさま。……今日は何処に行く予定?」
男「特に決めて無いな。女は?」
女「私も特に……」
男「友は……まあ、無いだろ」
友「え、確定!? いや、確かにそうだけど!」

お、続きがきた。

男母「わたしはのんびりお風呂に入るつもり」
女「あ、いいですねそれ」
男母「じゃあ、一緒に入りましょう。友ちゃんは?」
友「ボクはパスー。男は?」
男「俺は外をぶらぶらしている」
友「じゃ、ボクもそうしよっと」
男母「見事に別れたわね。まあいいわ。お昼ごろになったら戻ってきてね?」
男「解った」
友「ん」

男「で、どこに行く?」
友「んー。まずは温泉卵でも食べに行こうよ」
男「温泉卵か。昨日母さんと一緒に買い物した時に食べなかったのか?」
友「昨日は男母さんと一緒に珍味に興じてたから食べてないんだ」
男「今日の昼食か夕食に出るかもしれないぞ」
友「ボクは今食べたいのー」
男「そうか」
友「わかればよろしい」
男「で、なんでこんな道を通るんだ?」
「さっき仲居さんにお勧めの店を聞いたんだ。えっとここを曲がって――」

友「着いた! ここっぽい!」
男「……ボロボロなんだが。大丈夫か?」
友「大丈夫だよ! ……多分」
男「多分か」
友「と、とりあえず注文してみよう! すいませーん」

~旅館~
女「ん……」カポーン
男母「いい湯ね……」
女「はい。……そう言えば、男父さんとはどこで知り合ったんですか?」
男母「聞きたい?」
女「はい。参考にしたいです」
男母「良い心掛けね。えっとあれは高校生の頃、わたしが食パンをくわえて走っていたら――」

友「うん。美味しい」モグモグ
男「確かにな。外観は寂れてるが良い店だ」
友「んー。もう少し買っておこっと……すいませーん。卵四個くださーい!」
男「どれだけ食べるんだ」
友「やだな、四個の内三個は歩きながら食べるようだよ」
男「あと一個は?」
友「おやつ」

~旅館~
15分経過。
女「……」
男母「そしたらあの人ったら、勘違いしちゃって――」

友「~♪」マグマグ
男「……幸せそうだな」
友「美味しい物を食べる時は誰だって幸せだろー?」
男「まあ、確かに」
友「……もしかして欲しいの?」
男「いや、いらん。で、次はどこにいく?」
友「もうお土産は来た時に殆ど買っちゃったしなー」
男「普通は帰る前に買うだろ。……ん。少しあの店に寄っていいか?」
友「あの店?」


~30分経過~
男母「あの人ったら最近――」
女「……あ、あの、そろそろ出ます……」ザバ
男母「あら、そう?」
女「お話、参考になりました」
男母「……ちょっと喋り過ぎちゃったかしら?」

~昼~
友「ただいまー!」
男母「お帰りなさい」
男「それを言われるのは普通俺なんだが」
男母「あらあら、嫉妬?」
男「いや、ただのツッコミ」

男「ごちそうさま」
友「ごちそうさまー」
女「ごちそうさま」
男母「ごちそうさま。で、午後はどうするの?」
男「俺は旅館をぶらぶらしてる」
女「私は……男に付き合う」
友「ボクは……露天風呂直ったらしいからお風呂入ろうかな?」
男母「じゃあ一緒に入りましょう」

男「……へえ。色々とあるんだな」
女「そうだな。私も驚いた。……と、男」
男「どうした」
女「遊戯室があるらしいぞ」
男「遊戯室……ゲームコーナーって事か。言ってみるか?」
女「ああ」

男「……広いな。何かやるか女……って」
女「男、マリモカートがあるぞ。一緒にやろう」
男「素早いな。ま、懐かしいし、やるか」
男「食らえレッドタートルシェル」
女「こんにゃくでガード」
男「ならばグリーンタートルシェル発射」
女「甘い」
男「馬鹿な、避けただと……!? 狙いは完璧だった筈、ってそうか、女予知使ってるな」
女「ばれたか」

お次は予知脱衣卓球ですね

女「よし勝ったー」
男「完敗だ。よし、次は太古の哲人やろう」
女「太古の哲人か。やった事は無いが、確か右から流れてくる化石をピックとハンマーで割るゲームだったか?」
男「ああ。ピックで割る物は罅が、ハンマーで割る物は打撃の模様が書かれている」
女「ふむ。やってみるか」

女「……ううむ。これは予知出来ても」
男「意味が無いな。なにせ必要なのはリズムだから」
女「……次は、そうだな。卓球やろう」
男「昨日は色々あって無理だったからな。……でも見る限り卓球台無いぞ」
女「聞いてみよう。すいませーん」
仲居「はい?」
女「卓球台って何処にありますか」
仲居「ああ、それならお風呂の近くに……」
女「そうですか。ありがとうございます」
仲居「いえ、また何かあったら是非どうぞ」
男「風呂のあたりか行ってみよう」

男「お、あったあった。早速やろう」
女「ああ。先後はジャンケンで決めようか?」
男「いや、女に譲る。と言うかお前予知出来るだろ。なら同じだ」
女「それもそうだな。じゃあ行くぞ」
男「ばっちこい」



~数分後~
女「……」
男「……」
12―0
女「……確かに私は予知を駆使した。……が」
男「……」
女「予知出来ても……打てなければ意味が無い……!」
12(男)―0(女)

男「あー……。えっと、女?」
女「……なんだ?」
男「まずもう少し力を抜いて……」
女「こ、こうか?」
男「そうそう。それで……」


~数時間後~
友「やーさっぱりしたー」ツヤツヤ
男「お、友か。母さんは?」
友「あ、男。男母さんはボクが出る前にサウナを出て水風呂に入ったよ」
男「そうか」
友「ところで何してるの? 卓球?」
男「ああ。そうだ、せっかくだから友と女で戦ってみるか?」
友「いいね! よしやろう!」
女「以前の私と思うなよ?」

運動がダメだったのかやり方を知らなかっただけなのかで変わるな

友「……」
女「……」
14―12
友「……まさか前は予知を駆使しても勝てなかった女がボクに勝つとはね」
14(女)―12(友)
友「そうか、これが愛の力か……」
男「ちょっと待て」

女「さて、運動して汗もかいたし少し風呂に入ってくる」
男「そう言えばそろそろ夕食時か。俺も運動して疲れたし一回入るかな」
友「二人して運動……? まさか」
男「ただ卓球の練習しただけだ。他意は無い」

男「さて、寝るか」
女「うん」
友「ちょっと待ったー!」
男「……なんだ友」
友「君たちは忘れている……! 旅のイベント、枕投げを! さあ勝負だ男ー!」
男「寝ろ」
友「はぶっ」ボスッ

女「明日でこの旅館で寝るのも最後か……」
男「そうだな。……寂しいか?」
女「いや。寂しくは無いさ」
男「そうか」
女「男」
男「なんだ?」
女「お休み」
男「……ああ。お休み」

 今日はこれにて。予知があまり関係ない上少しぐだぐだしはじめたのでそろそろ終わりにしようかと思います。では。

乙ー。

女「おはよう」
男「……おはよう」
女「私は少し外に出る。男は?」
男「その間に着替えてる。入る時はノックしてくれ」
女「うん」
男「さて、ちゃっちゃと着替えるか」ゴソゴソ

バターン
友「ぐっもーにん、男ー!」
男「着替え中だ。出てけ」
友「うえーい」

友「追い出されましたー」
女「どう見ても友が悪い」
友「まあねー。……しかし今日で終わりかあ」
女「寂しくは無いが……少し残念だな」
友「同意ー」

男「着替え、終わったぞ」
女「ん。解った」
男「改めておはよう友」
友「おはよー」
男「母さんは広間か?」
友「ううん、朝風呂ー。最後だからって言ってた」
男「……母さんずっと風呂入ってるな」
友「うん。美容のためらしいよ」

男「……よし。準備完了」
女「……うん。こっちも出来たぞ」
男「それじゃあ、行くか」
女「うん。友と男母さんはもう居るかな?」

友「よっすー」
男「待たせたか? 友、母さん」
男母「いえ、わたし達も今来た所」
男「そうか。……さて、行くか」
男母「ええ。帰りましょう。我が家へ」

~翌日の放課後~

女「……楽しかったな、温泉旅行」
男「ああ。機会があったらまた行きたいな……と、そうそう女」
女「なんだ」
男「これ」スッ
女「……キーホルダー?」
男「そ。昨日の帰り渡そうと思ったんだが何か出しづらくてな……。気に入らないか?」
女「いや、気に入った。ありがとう。大事に使う」
男「そうか」

女「……なあ、男」
男「なんだ?」
女「私の事、好きか?」
男「そりゃあまあ、好きだ」
女「友人としてか」
男「……」



女「私はお前が好きだ。友人としてで無く、異性としてな」
男「……」
女「答えてくれ、男。予知はしない。正直怖いが、それ以上にお前に断られる未来を見たくない。だから答えてくれ」
男「……俺はお前の事が――嫌いだ」

女「…………ッ。……そうか」
男「――前、お前はいつ自分の予知が消えてもいいように未来を見ないようにしている、と言ったな。その心がけは良い。だが、なんでだろうな。俺はあの時、お前の弱さを見た」
女「……」
男「お前は未来が見える自分を嫌っている。普通の人には無いそれを」
女「……」
男「ああ、もちろん独りよがりの、妄想だ。糞みたいな想像だ。それは解っている。だが言おう」
女「……」
男「俺は“今の”お前が嫌いだ。――だから」

男「一緒に創って行こうか。未来のお前を」

女「……それはプロポーズか?」
男「ただの押し売り文句だ」
女「そうか。商品は?」
男「俺」
女「……払う物は?」
男「俺とお前の未来」
女「……やっぱり、プロポーズじゃないか」
男「そうとも言うかな」

女「……まあ、良いか。買ってやる」
男「毎度あり。……と、最後に一言」
女「なんだ?」
男「愛してる」
女「……私もだ」

そんな訳で最後よくわからない事になりましたが、これにて完結。後は他の人がより面白いのを書いてくれると願ってる。では。

えんだああああああああああああああああああああああああああああ

女「……」
男「どうした女?」
女「いや、なんでもない」
男「ほんとか?」
女「ほんとだ」スタスタ

男「まてって」ガシッ
男「なにかあったのか?」
女「見てしまった…」
男「…なにをだ」
女「未来を……」

女「私は明日死ぬ」

男「おまえ自分の未来は見ないんじゃ……」
女「おまえと二人の未来を想像したら///」
男「///」

男「って赤くなってる場合か!?」
女「全くその通りだ」

男「本当…なのか?」
女「あぁ…」
男「明日のいつだ!? どうしてなんだ!?」

女「明日の0時だ…」
男「嘘だろ!! 後一分しか…どうしてなんだよ!!何で死ぬんだよ!!」

女「やばい…」

男「女!!」ダキッ 

0時
女「萌え……」ほわ~ん
男「えっ…」

男だまされたか

女「解った。付き合おう」
女「本当かって? 今までボクがキミに嘘を吐いた事があるかい?」
女「山ほどある? あれらは嘘ではない。冗談だ」
女「屁理屈だって時に正論へと昇華するのだよ」
女「まあ、何はともあれこれからキミとボクは恋人同士だ。楽しくやろう」
男「なあ」
女「ん? なんだい」
男「少しは喋らせろ」

>>96どこら変が予知?

男の言いたいことを予知して、喋る間も与えずにさっさと答えてるんだろ

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