【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-4【オリジナル】 (1000)


ごくごくありふれた剣と魔法のファンタジー世界
その世界には多種多様のダンジョンが存在します

あなたは様々な理由によりそこへ踏み入る事となりました
与えられた能力と知恵を駆使し、攻略を目指しましょう


情報まとめ http://seesaawiki.jp/dungeon_attack/

前スレ 【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-3【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456150607/)


SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1457262461


■ 能力値に関して


【筋力】 物理的攻撃の威力、力技による障害物の除去、などに影響
【耐久】 身体的被害の大きさ、疲労や毒物への耐性、などに影響

【敏捷】 攻撃などの回避、軽業の成功率、などに影響
【感覚】 気配の察知、直感による危険の予知、五感の鋭さ、などに影響

【知識】 魔物やアイテム、その他希少な種族や言語等に関する所持情報量、などに影響
【意志】 恐怖や逆境への耐性、一般的に忌避される行為の実行、などに影響

【魔力】 魔法の習得、マジックアイテムの運用、などに影響
【幸運】 様々な被害の軽減、不運な出来事の回避、などに影響


■ 勝利条件

◆ 何らかの成果を獲得し、迷宮を脱出する。

◆ 探索目的がある場合、目的を達成する。

◆ 迷宮の主(ボスモンスター)を撃破する。


上記のいずれかを達成するとプレイヤーの勝利となります。



■ 敗北条件

コンティニュー回数を使い切った状態で死亡、あるいは死亡と同等の状態に陥る。


■ ルール説明


1)
HP・MPといった物は 【数値化されません】
現在あなたがどれ程弱っているかは描写から想像して下さい。


2)
様々な判定は所謂 【下方ロール】 にて行われます。
コンマ下一桁が対象の能力値を基準とした目標値を下回った場合、成功として扱われます。
目標値は周囲の環境、現在負っている身体的・精神的被害の度合い、などで補正がかかる場合があります。

目標値と出目が同値の場合は 【かろうじて成功】 した扱いとなり、判定が連続する場合は次回判定にマイナス補正がかかります。
また、出目が0の場合は 【ファンブル】 1の場合は 【クリティカル】 になり、結果が極端化します。
かろうじて成功とファンブル・クリティカルが重複した場合は、かろうじて成功が優先されます。


3)
あなたには 【3回】 のコンティニュー回数が与えられています。
コンティニュー地点は任意では選択できず 【死因となった出来事を確実に回避できる時点】 まで自動で巻き戻ります。
コンティニューによって発生する判定や展開でのデメリットは存在しませんのでご安心下さい。
また、コンティニュー後は 【無限ループ発生防止】 のため、死亡前と同じ行動は制限されます。


4)
様々な行動の際 【常識的に考えて当然行われるべき行動】 は自動的に実行されます。
例えば、一切明かりの存在しない暗闇を調べる場合、ランタン等を所持していれば自動的に使用します。
これらの自動使用は行動時の宣言であえて制限する事も出来ます(例:明かりを使わずに闇の中を調べる)


5)
明確に 【自殺以外の何物でもない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は無効化され、安価下として扱われます。
例:切腹する、固定したロープを首にかけて段差を飛び降りる、など。
ただし、特定の状態異常中においては可能となる場合があります。


6)
明確に 【常識的に考えてまず有り得ない行動】 は行えません。
その手の行動が指定された場合は、スレ主による何らかの裁定が発生し、無効化される場合もあります。


7)
安価で 【作戦会議】 が宣言された場合、最長15分間、安価が停止されます。
参加者で自由に意見交換を行って下さい。


8)
その他、ルールに関する質問がある場合は、スレ内で質問して頂ければ極力回答します。


■ 現在のあなたのステータス


◆ 女性 / 28歳 / 独身


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】  2
【敏捷】 .10 【感覚】  3
【知識】  6 【意志】  9
【魔力】  6 【幸運】  8


◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【哀しみを抱いている】
【やや男勝り】
【秩序 / 善】


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x3】
【干し肉 x3】

【水袋 / 100%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】


◆ 習得魔法一覧

【パラライシス】

中量の魔力を消費して、単体に麻痺状態を付与する。
成功率は自身と対象の魔力の差による。
また、麻痺状態の解除判定は耐久によって行われる。
最大効果時間は戦闘時基準で行動三回分。


【フィジカル・ブースト】

少量の魔力を消費して、筋力・耐久・敏捷のいずれか一つを増幅する。
持続時間は十五分。
強化値は魔力の能力値と等しいが、元々の能力値の二倍を超える事はできない。
持続時間中は、数秒の集中を代償として強化対象能力を変更でき、その場合マナの再消費は行われない。


【マナ・エクスチェンジ / 大鎌】

全ての魔力を大鎌に変換し、運用できる。
発動には十秒程度の集中が必要、終了は即座に行われる。

この魔法の使用中は、全ての魔力が変換されるため、他の一切の魔力行使と魔力感知が不可能になる。
また、自身が使用した他の全ての魔法の効果が、残り持続時間に関係無く消失する。
更に、使用中に魔力によるダメージを受けると、ダメージ量が増大する。

この魔法は発動だけでは魔力を消費しないが、大鎌が損傷すると修復のために自動消費される。


【マナ・プレス】

大量の魔力を消費して、指定した対象、もしくは地点の周囲に大きな圧力を与える。
最大効果範囲は直径4mの球形。
最大持続時間は一分間。
効果時間中、範囲内に存在する全ての対象に魔力ダメージを与え、敏捷の能力値を低下させる。



◆ 使役中の下僕

【カナリア・ゾンビ】

意思の伝達に優れる下僕……となるはずだった。
作成時の大失敗により、全能力が著しく低下している。
また、急速に腐敗が進行しているため、時間経過で更なる能力低下が発生する。


【レッサー・マインド・イーター】

精神にダメージを負わせる技能を持つ、特殊な下僕。
ただし、アンデッドに対して大きい効果は持たない。


■ 所持品詳細


◆ 木製の杖

打撃 / 魔術補助

基礎攻撃力 : 1
基礎防御力 : 1

命中補正 : 2
魔術補正 : 2

魔力行使を容易にする性質を持つ。
物理的な武器としての性能は低い。



◆ 雨除けのケープ

基礎防御力 : 1

回避補正 : 0

旅装として一般的なフード付きマント。
雨を通さないよう、醗酵させた果実の汁と蜜蝋による防水加工が施されている。
やや硬く着心地が悪いのが欠点。


◆ 旅人のローブ

基礎防御力 : 1

回避補正 : 1

一般的なローブ。
防具としての能力は無いに等しいが、動きやすい。
通気性に優れ快適。


◆ 革製の手袋

基礎防御力 : 2

回避補正 : 0

フィールドワークのお供に。
丈夫で長持ち。


◆ 革製のブーツ

基礎攻撃力 : 1
基礎防御力 : 2

命中補正 : 1
回避補正 : 1

フィールドワークのお供に。
丈夫で長持ち。


■ 破魔の突剣

刺突

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 1

命中補正 : 2

◆ 特殊能力

【破魔】

このアイテムは、アンデッドが忌避する力を発している。


◆ 大型ヒップバッグ

基礎防御力 : 3

回避補正 : 0

ベルトで腰の後ろに固定する、革製の頑丈なバッグ。
丈夫で長持ち。

このアイテムに一定以上のダメージが与えられると、所持品に破壊判定が発生する。


◆ 堅焼きビスケット

穀物を練り固めて焼いた食料。
味はそこそこ程度であるが食感が良く、冒険者の間では割合人気。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ 干し肉

乾燥させた肉。
塩気がややきついが、肉食系冒険者に人気がある。
食事の際、水を多く消費する。
一つで半日は腹持ちするだろう。


◆ 水袋

水を持ち運ぶための、革製の袋。
一杯まで満たせば三日分にはなるだろう。


◆ ポーション

良質の薬草と少量の魔力を用いて作られる薬品。
傷にかければ消毒、血止め、治癒促進の効果がある。
また、飲み込む事で疲労を回復する事も出来る。


◆ 小型のランタン

携帯用の照明器具。
小型のため、長距離を見通すには不安が残る。
簡単な仕掛けで火打石を叩き、着火する方式。


◆ 獣脂

掌にすっぽり収まる程度の、固形の燃料。
とにかく安いが、かといって品質が悪いわけではない。
一般的なランタンを三時間ほど灯せるだろう。


◆ 携帯用調理器具

フィールドワークのお供に。
最低限の調理が出来るだろう道具の詰め合わせ。


◆ 地図用羊皮紙

地図を描くのに丁度良い大きさと形の羊皮紙。
予備も含めて十分な数がある。


■ 攻略中のダンジョン


◆ 嘆きの谷

かつて良質の鉱床として栄えていた峡谷が迷宮に変異したダンジョン。
内部には無数の死者達が跋扈している。


■ 前スレラスト



【0:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303555.png

◆ = 現在位置


あなたは修練を切り上げ、体をぐいと伸ばした。
固まった間接が軽い音を立て、ほぐされていく。

その時、一つの……いや、無数の音があなたの耳に届く。
どうやら角の向こうから、何かの群れが近付いてきているようだ。
一つ一つの音は小さいが、群れ集う事で巨大な音と化している。
注意を払わずとも、誰でも気付けるだろう程の。


あなたは、その音の正体を探る事が出来なかった。
分かったのは、音の軽さからして百足ではないだろうという程度だ。
百足よりももっと小さい……そう、片手に乗る程度の小さな物の群れであると思われた。


迷宮の中で、小動物らしき軽い足音。
話に聞いた六足鼠だろうか。
あなたはそう考え、僅かに気を緩めた。

しかし、その意識は即座に引き締められる。
もし鼠で無かった場合、油断を突かれれば死は免れない。

魔力を魔法に変化する直前で待機させ、角をじっと睨む。

そして、少しの間の後、魔物達がその姿を現した。


北の角から、極小の魔物の群れが飛び出した。

それは……あなたの予想通り、鼠達であった。
しかし、その姿は知識にある物とは明確に異なっている。

考えてみれば、当たり前の事だ。
ここは死者の楽園。
生ある者が生きる事の出来る世界では、決して無い。


ガチガチガチ、と。
顎を噛み合わせる音が無数に重なり、あなたを威嚇している。

発信源たる鼠達は、体の全てが骨で構成されていた。

空洞の眼孔に宿るのは、真紅の憎悪。
伝え聞いていた大人しさなど微塵も見当たらない。
彼らはあなたを排除せんと、通路一杯に広がりながらじりじりと距離を詰め始めている。



>>↓1  どうする?

そういえばイーターの姿が想像できない頭 人頭蓋骨の足が人腕骨でいいの?


あなたは咄嗟に、荷物から取り出したビスケットを一つ放り投げた。

アンデッドは食事を行わないが、情報によれば生前は好物であったはずだ。
気を取られでもすれば、優位を獲得できるかも知れない。


……しかし、彼らは群れの中心に落ちたそれに、見向きもしなかった。

既に、正気の全ては失われていると考えて良いだろう。
何をどう足掻いても、彼らの敵意を消す事は出来ない。
鼠達が急所めがけて飛び掛るのは確実であると、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?



※ ルール6による救済措置のため、ビスケットの喪失以外にデメリットは発生していません。


>>29
それで大丈夫です。
百足の頭部を人の頭蓋骨に、体を背骨に、足を腕骨に置き換えたものです。


>> 【21:23】 以降が有効です。

質問です。マナ・プレスは消費する魔翌力量によって威力は変動しますか?
それとも、こちらの使用では基本的に魔法の消費魔翌力と威力は一定なんでしょうか


>>42
魔法の消費は一定です。
威力は、弱める分には自由に加減して構いません。

あーそうか
この貴方の考えもあるか
>>1貴女はレッサーのマインドイートを許容できますか?
また場合によるならどんな敵なら許容できますか?


>>50
意思判定に成功すれば、どのような相手でも許容できるでしょう。

マナプレス発動
生き残ってたらムカデに食べさせる

パラライシスは群れの場合全体攻撃になりますか?それとも一匹ですか?


>>58
一体のみになります。


既に>>57が採用されています。
次から何かアナウンス出しますね。


相手は群れであり、そして体は手に乗る程に小さい。
こんな物に集られては、対処など出来る訳も無い。

あなたは咄嗟に決断し、杖を振り下ろした。

それに同調するように、薄く広がった魔力が重圧を伴って降り掛かる。
狙いは群れの中心。
全ての個体を捉えるように。



>>↓1 コンマ判定 【魔法威力増加判定】

魔力 6
武器 2

目標値 8


【魔法威力増加判定】

目標値 8  出目 2

差 6


骨が砕ける音が、幾重にも折り重なって響いた。

鼠達を構成する骨は、小さく、細く、そして脆い。
百足相手ならば、然程大きな被害は与えられなかっただろう。
しかし、彼らにとっては致命の一撃であった。

全ての鼠達は、体の各所を砕かれて崩れ落ちた。
幾らかは悶えるように動いているが、大半は核までも破壊できたようだ。


危機は回避できたと考えて良いだろう。
しかし、何の損失も無く、とはいかなかったようだ。

まず一つは、群れの中心に落ちていたビスケット。
重圧に巻き込まれたそれは、バラバラになってしまっていた。
最早拾って食べる事も出来ないだろう。
空腹を訴える腹が、あなたに抗議するように小さな音を立てていた。

そして、もう一つ。
クラリと揺れる頭を、あなたは抑えた。
やはり、軽い消費などとはとても言えない。
急激な魔力の消失に、視界が数度瞬く。

修練を兼ねた休息を取っていた事もあり、未だ行動に支障は起きていない。
しかし、消費の大きい魔法を重ねて使うのは、恐らく危険が伴うだろう。


重圧に押え付けられた鼠達は、次々とその数を減らしている。
あなたはそれを見ながら、そっと安堵の息を吐いた。



■ シックスレッグ・ボーン・ラット

◆ 特殊能力

【集団行動】

この魔物は、高確率で複数体同時に現れる。
また、単体の場合は仲間を呼ぶ可能性がある。


【凶暴化】

この魔物は、常に凶暴化状態にある。
敵対状態を解除出来ず、絶対に逃走しない。



>>↓1  どうする?


あぁ違った、すみません。
>>57に従って残り物を食べさせます。


そこで、あなたは下僕の能力を思い出した。

百足を窺えば、白い頭蓋骨がぼんやりとあなたを見返した。
魂を奪えば奪うだけ、自身を強化する力を、彼は持っている。

……しかし、それはあなたの主義に反する事だ。
下僕が強化されれば、確かに探索は有利になるだろう。
永遠に失われる鼠達の魂を、その代償として。


あなたの決断は……。



>>↓1 コンマ判定 【主義に反する行為】

意思 9

目標値 9


【主義に反する行為】

目標値 9  出目 5

成功!


……あなたは、重圧を与える魔法を解除した。

心のどこかが、小さな音を立てて崩れ落ちていくのを感じる。
正統なる死霊術師を志して以来、強く律し続けてきた、正義を信じる心。
それが、きっと悲鳴を上げているのだろう。

あなたはそれを、唇を強く噛み締める事で、何とか抑え込んだ。
迷宮は甘い場所ではない。
そう、自身に強く言い聞かせて。


下僕たる百足は、あなたの苦悩など知りもせず、群れへと近付く。
その後ろ姿は、どこか喜びを伴っているように、あなたには感じられた。



>>↓1 コンマ判定 【鼠の生き残り】

幸運 8

目標値 8


【鼠の生き残り】

目標値 8  出目 1

クリティカル!!


百足は、生き残った十匹程の鼠を集め、白骨の手で強く握り込んだ。
彼らは既に全身の骨が砕かれている。
無傷で捉えるのは、容易かったようだ。

更に、余程調子でも良かったのだろう。
鼠達にろくな抵抗もさせる事無く、魂を簒奪していく。


折り重なって届く悲痛な断末魔を、あなたは耳を塞ぐ事無く受け入れた。
逃げる事は許されない。
これは、自身の罪であると。

心を削る時間が過ぎ、百足があなたの足元へと戻る。
その核は、明確に輝きを増していた。



■ レッサー・マインド・イーター

【魔力】 3 → 6

魔翌力が上がるだけならわざわざしなくてもよかったかな?
>>1レッサーに魔法を覚えさせることは可能ですか?

>>111
不可能です。
そこまでの知性は残っていません。


【1:00】


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◆ = 現在位置



全てが終わり、坑道には静寂が戻った。
消沈したあなたを慰めるように、飛び上がったカナリアが濁った鳴き声を上げるのみ。

他の音は聞こえず、また、視界内に動く物は下僕達以外に存在しない。



>>↓1  どうする?


魔力が減った今、無理に動く事は出来ない。
あなたはそう判断し、再び座り込んで修練を開始した。


>>↓1 コンマ判定 【不運の回避 / 特大】

幸運 8

捕捉 -5

目標値 3


【不運の回避 / 特大】

目標値 3  出目 5

失敗……


修練を再開して、しばし経った頃。
足元に置いていたランタンの火が、ふっと消え去った。
当然の事ながら、周囲は完全な闇に包まれる。

油が切れたかとあなたは慌て、ランタンを手に取るも、それはしっかりとした重量を感じさせる。
にも関わらず、着火の仕掛けを幾ら弾いても火が点る事は無い。


あなたは急激に沸き起こる焦燥が命じるままに、素早く立ち上がった。

何か、良くない事が起こっている。
じっとしているのは、死に繋がりかねない、と。


しかし、何もかもがもう遅い。


無意識に後退し踏み出した足が、硬い地面を踏む事は無かった。
ぐにゃり、と。
それは、肉塊に足を突き入れたような。

……いや、まさにその通りの出来事であった。

気付けば、あなたの周囲は一変していた。
暗い坑道などどこにも無い。
そこは地獄。
無限に腐り続ける肉塊達が、無限の怨嗟を叫び続ける、終わりの無い死の坩堝。


腐肉達が連なって伸び上がり、ボタボタと腐汁をこぼしながら、あなたへと迫る。

生ある者を決して許さず、己の側に引き摺りこもうと。
あなたへと向けて、縋るように伸ばされた。



>>↓1 コンマ判定 【即死抵抗】

意思 9
聖印 3

?? -5

目標値 7


【即死抵抗】

目標値 7  出目 5

成功!


その光景は、始まった時と同様、唐突に収まった。

あなたは再び、坑道の中へと戻っていた。
ランタンの火は消えてなどおらず、あなたもまた立ち上がってすらいない。

幻覚だったのだろうか。
それとも、迷宮での極限状態で悪夢でも見たのか。
そう信じようとするあなたに、現実を教えるようにどこかから声が聞こえる。

それは嘲笑だった。
あなたの頭上から、背後から、正面から、そしてあるいは、頭の中に直接響くように。



しばしの嘲笑の後、声は消え去って行った。
だが、あなたの背を流れる冷たい汗は止まろうとしない。

霊魂の専門家たるあなたには、十分に分かる。

あなたが垣間見た物は、真実地獄であったのだ。
この世に有り得る場所では決して無い。
嘲笑の主、それは確かに、死の支配者であると、あなたは―――。


"……違う。
 そんな訳無い"


しかし、あなたは自身の考えを否定した。
死の支配者は、忘却の神だけであるはずだ、と。

敵は死の支配者を真似るだけの紛い物であると、あなたは硬く信じた。

そして、そこから一つの事実にあなたは辿り着いた。
死を支配しようとする者ならば、当然のように死自体を知覚するはずだ。
つまり、この迷宮において、何かを殺した後に長く留まっている事は、即ち死に繋がる行為であるのだと。



■ ???・??・???????

◆ 特殊能力

【遠隔知覚 : 死】

この存在は、自身の領域内での死を知覚する。
何かを殺害した後、同じ場所に長時間留まると即死判定が発生する。


【2:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org303555.png

◆ = 現在位置



下僕達が、気遣わしげにあなたを見つめている。
しかし、それに何か言葉を返す余裕すら存在しない。

素早く移動すべきだろう。
あの地獄が再びあなたの前に現れないという保証は、どこにも無いのだ。



>>↓1  どうする?


あなたは急ぎ、その場を離れた。

無論、警戒は決して忘れずに。
巨大な死から逃れるためと言って、足元の死を見落としては同じ事だ。
幸いにも、何かに遭遇する事は無かった。

ただし、一つの悪い出来事はあった。

カナリアの肉が大きく剥がれ落ちてしまったのだ。
腐敗が進行したのだろう。
小さな翼は失われ、最早飛ぶ事は出来そうにない。
今の彼に出来るのは、醜い鳴き声を響かせる事だけだ。



■ カナリア・ゾンビ


◆ 能力値

【筋力】  - 【耐久】  -
【敏捷】  - 【感覚】  1
【知識】  - 【意志】  -
【魔力】  - 【幸運】  -


◆ 特殊能力

【飛行不能】

この下僕は、腐敗の進行により飛行能力を失った。


【2:15】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org304869.png

◆ = 現在位置



あなたは、鉱夫達の部屋へと戻ってきた。

内部に屯する鉱夫達は、どうやら入れ替わっているらしい。
十を超えていた彼らは今や四体だけ。
相変わらず集まって座り込み、小さな声で言葉を交わしている。

それ以外には、一見して異常は見当たらなかった。



>>↓1  どうする?


あなたは休息を取る事とした。

移動した今ならば、あの地獄に再び捕捉される事は無いだろうと判断したのだ。
また、他者に興味を見せない鉱夫達ならば危険は少ないだろう、とも。
それでも念のためにと、彼らの動きには注意を払いながらだが。



>>↓1  何時間を休息に当てますか?


【3:45】


休息の間、特に大きな何かが起こる事は無かった。

起きた事と言えば、一度ランタンの油が尽きた事ぐらいである。
すぐに新しい物を入れたため、今も変わらず周囲を照らし出せている。

鼠達や百足が寄ってくる事も無く、あなたは静かに休む事が出来た。
完全に魔力が回復した訳ではないが、余裕は生まれた。
今ならば重圧を再度使っても問題は起こらないだろう。

また、鉱夫達にも大きな動きは見られない。
二体の鉱夫が南から戻り、三体が部屋から出て行った。
たったそれだけである。
あなたに興味を見せる事は、やはりない。



>>↓1  どうする?


あなたはランタンを持ち上げ、ゴミ山の切り崩しに向かった。

壊れた物ばかりのガラクタの群れであるが、中には状態の良い物があるかも知れない。
もし運良く鶴嘴を作る事でも出来れば、鉱夫達との取引材料になる可能性もある。
この迷宮を誰よりも知るであろう彼らと長い会話が出来れば、きっと探索の助けとなるはずだ。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 5

成功!


【4:30】


長時間の捜索の末、あなたは鶴嘴の柄とロープを幾つか発見した。

状態の良い物をと探していたのだが、幸運な事に、ここで見つけられる物としては最上級だろう。
鶴嘴の柄は曲がりも欠けも見当たらない。
ただ先端が抜けてしまっただけであり、すぐにでも使えるだろう事が一目で分かる。

また、ロープも想定よりは良い。
長さはあなたの身長の倍程度だが、ほつれはほぼ存在しない。
十分であると思われた。


ただ、残念ながら、鶴嘴の先端、金属部分は見つからなかった。
全てが全て折れるか潰れるか。
少なくとも岩壁を削る事が可能な状態の物は、ここには無いようだ。



◆ 【鶴嘴の柄 x3】 【短いロープ x3】 を獲得しました。



>>↓1  どうする?


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明日。


■ 現在のあなたのステータス


◆ 女性 / 28歳 / 独身


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】  2
【敏捷】 .10 【感覚】  3
【知識】  6 【意志】  9
【魔力】  6 【幸運】  8


◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【哀しみを抱いている】
【やや男勝り】
【秩序 / 善】


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x2】 ← USED
【干し肉 x3】

【水袋 / 100%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄 x3】 ← NEW
【短いロープ x3】 ← NEW


【4:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org304869.png

◆ = 現在位置



今晩は19時30分頃の開始になります。
よろしくお願いします。


そろそろ動くべきかと判断し、あなたは立ち上がった。

夜明けは近い。
谷底からは、もうすぐ死者達が立ち去るはずだ、
眠気と空腹を解消するには、谷底への移動が不可欠だろう。

谷底に最も近いのは東へ続く坑道である。
通路を一本進めば、それで良いのだ。

あなたは下僕の百足を先行させ、光の当たる場所を目指す。



>>↓1 コンマ判定 【感知】

感覚 1 (レッサー・マインド・イーター)

目標値 1


>>↓2 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3

目標値 3


【感知】

目標値 1  出目 1

かろうじて成功


【聞き耳】

目標値 3  出目 2

成功!


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305339.png

◆ = 現在位置



通路に入ってすぐの角に差し掛かった時である。
あなたの数歩先を歩いていた百足が立ち止まり、怯えるように後退した。

同時に、あなたの耳も、曲がり角の先から音を聞きつける。
それは、壁を掴む音だ。
白骨の指がゴツゴツした岩壁を擦り、移動する音だと、あなたは感じた。

恐らく百足だろう。
音の発生源がズレている事から、少なくとも二体が存在するようだ。

光の気配を避け、坑道に逃げてきたものと思われる。
今の所、あなたへと向かってくる様子は無い。



>>↓1  どうする?


あなたは万一の事態に備え、まず自身の肉体を強化した。
両足を中心に、主に速度を高めるように魔力を浸透させていく。


◆ フィジカル・ブースト (15分間)

敏捷 10 → 16


これならば逃走にも問題は無いだろう。
あなたはそう確信し、今度は目による索敵に移った。

壁からそっと顔だせを覗かせ、魔力視を発動する。

すると、暗い視界の中に、アンデッドの核だろう青い光が浮かび上がった。
その数は……。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 1

クリティカル!!


あなたが見つけた光の数は、一つであった。
最低でも二体分の音をあなたは聞き取ったが、どうやらもう一体はどこかへ消えたらしい。

あなたは今、暗い坑道の中でランタンを灯している。
その光は勿論、遠くからでも良く見えるだろう。
にも関わらず、百足はあなたを発見した様子がまるで無い。

どうやら、この魔物は視覚が相当鈍いらしい。
下手をすれば目など見えていないのではないかとすら思えるほどだ。



■ 白骨の百足

【感覚】  2



さて、そんな百足だが、唐突にあなたの前で間抜けな姿を晒していた。
壁を掴んで移動していたようだが、足を、というか指を滑らせたのだろうか。
ワタワタと十数本の腕を振り回しながら落下し、地面に体を打ち付けて乾いた音を響かせたのだ。

上下が引っ繰り返ってしまった百足は、起き上がるのにも苦労しているようだ。
距離はややあるが、それを容易に埋めるだけの速度を、あなたは持っている。
今ならば何に邪魔される事無く行動が可能なはずだ。



>>↓1  どうする?


絶好の好機だと、あなたは判断した。
百足に対する対処は、既に学んでいる。
ここで見逃す理由は一つも無かった。

あなたは即座に飛び出し、杖を振り翳す。
狙うは前回と同じく、頚椎。
この一撃で首を落としてしまえば、後はどうとでもなるのだ。



>>↓1 コンマ判定 【威力増加判定 / 杖の一撃】

筋力 8
直撃 3

目標値 11


【威力増加判定 / 杖の一撃】

目標値 11  出目 3

差 8


振り下ろした杖は、一撃で首を落とす事は出来なかった。

とはいえ、行動が失敗に終わった訳では無い。
首の骨は間違いなく折れた。
ただ、その接続が断たれる事までは無かった、というだけ。

突然の衝撃に痙攣するように足……ではなく、手を暴れされた百足に、あなたの追撃が加えられる。
叩き潰すのではなく、掬い上げる軌道。
取れかけた首を弾いて飛ばすように振るわれたそれは、見事にあなたの目的を達成させた。


最初に出くわした百足同様、それで相手は全ての動きを停止させた。
こうなってしまえば、あなたに抗う術など一つも無い。

杖を覆うように現れた大鎌は、その魂を何の抵抗も無く刈り取った。


◆ 【白骨の百足の魂】 を獲得しました。

結構丈夫なんだな首の骨 ちなみに>>208に杖の攻撃翌力抜けてね?

>>218
ソロ-1からの仕様変更です。
こちらのスレでは、武器の攻撃力は補正という形では入りません。
杖の基礎攻撃力を>>208の判定結果で増幅するような形になっています。

◆ 判定に失敗した場合でも最低限のダメージが期待できる。

◆ 筋力不足でも良質の武器さえ調達出来れば、それなりのダメージを出せる。

◆ 武器毎の性能差がより顕著に感じられる。

などの効果を狙った物です。


【4:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305351.png

◆ = 現在位置



大鎌を魔力に戻し、あなたは再度周囲を魔力視で確認した。
音を聞いたもう一体は、やはりどこにも見当たらない。
少なくとも視界内に、危険は無いようだ。

足元には崩れ落ちた百足の骨。
歪んだ人骨に価値があるとは思えないが、もしあなたが魂と骨を組み合わせた下僕を望むのなら、利用法はあるかも知れない。



>>↓1  どうする?


あなたは骨の傍に跪き、静かに祈った。

どうか、今度こそは安寧に導けるようにと。
この迷宮において最初に生み出した下僕は、その魂自体を引き裂かれ喰われてしまった。
二度と起こすまいと、あなたは心を硬く律する。



【5:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305357.png

◆ = 現在位置



祈りを終え、進んだ先はやはり谷底であった。
南側、迷宮の入り口と繋がる部分は崖崩れにより埋まっている。
北側に向けて道は続いているようだが、まだ完全に日が昇りきった訳ではなく、完全には見通せない。

とはいえ、空は白み始め、アンデッドが活動するには適さない環境となりつつある。
例外となるのは、あなたの庇護下にある者達ぐらいだ。
今から日が沈みきるまで、谷底で何かに襲われる可能性は無いと思って良いはずだ。

そう安堵すると、今まで誤魔化していた眠気と空腹感が込み上げてくる。
特に後者は酷い。
あと幾らもしない内に、体の震えの一つも起こりそうですらある。



>>↓1  どうする?


あなたは座り込み、荷物からビスケットを取り出した。

最早上品になど食べていられない。
次から次に口に放り込み、噛み砕き、飲み下す。
売りだという話の食感を楽しむ余裕も無い。
とにかく今は栄養が欲しいと、あなたははしたなくがっついた。

最後に水を飲み、十分に膨れた腹を撫で回す。

あなたは満足した。
迷宮内で取る物としては、良い食事であったと言って良いだろう。


◆ 【堅焼きビスケット x1】 【水 / 15%】 を消費しました。


【5:30】


腹が満たされたならば、次は眠りである。

湧き上がる欲求に逆らう事無く、あなたは荷物を枕に横になった。
百足とカナリアに一応の警戒を頼んだ後、目を閉じる。
そうして、あなたはゆっくりと眠りについた。



>>↓1  何時まで眠りますか? (八時間の睡眠で完全に回復します)


【9:30】



あなたは、寝惚けた頭を必死に持ち上げた。

……まるで眠り足りない。
探索の疲労は取りきれず、眠気は未だずっしりとした存在感をあなたの中で放ち続けている。

しかし、迷宮の中で長々と眠るのもいかがなものかと、あなたは感じてもいた。

止む無く起き上がり、固まった体をほぐす。
バキバキと盛大な音が周囲に響く頃には、あなたの目も冴えていた事だろう。


さて、行動を開始しようとしたあなたは、一つの事に気付いた。

カナリアが、完全に肉を失い骨へと戻っていたのだ。
腐汁の中に浮く骨は、僅かに動く事も無い。

どうやら、彼の魂はあなたが寝ている間に旅立っていたらしい。
魂の道行きが正しく川を越えられるよう、あなたは祈った。


◆ 【カナリア・ゾンビ】 が消滅しました。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305357.png

◆ = 現在位置



さて、今は朝である。
谷底にも十分に光が注いでいる以上、安全は確保されている。
あなたは自由な行動が可能だ。



>>↓1  どうする?


あなたは谷底の地形を把握すべく、歩き始めた。
その後ろを、カタカタと音を立てて百足が続く。
あなたを通じて神の加護の影響下にある彼は、日の光を別段忌避しない。
日中の行動においても、特に気を使う必要は無いだろう。



【9:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305376.png

◆ = 現在位置



あなたの探索は、またも谷の地形によって妨げられた。
崖崩れの次は、地割れである。

深く大きな亀裂が、あなたの前にあった。
石を一つ拾い、投げ入れてみても、音は全く返ってこない。
もし足を滑らせでもしたならば、死は免れないだろう。

また、対岸までの距離も遠く、跳んで渡ろうなどという考えはあなたの身のこなしをもってしても自殺以外の何物でも無い。
昼ならば良いが、視界の悪い夜には余り近付くべきではないと、あなたは思ったかも知れない。

坑道は、東西に一つずつあるようだ。
どちらも亀裂に近いが、幸いにも見える範囲では崩れている箇所は見当たらない。



>>↓1  どうする?

>>245
探索して食料と水見つけるか食料調達できる僕作るかじゃね?
起きてから魔法習得しておきたいがあと何時間だっけ


"あー、だめだこれ。
 やっぱりねむい"


あなたのやる気はそこで尽きた。

中途半端な睡眠により、眠気は逆に増幅でもされたかのようだった。
欲求に抗いきれず、あなたは再び眠りの国に旅立とうと決意した。

勿論、寝返りを繰り返して地割れに飛び込むなどあってはならない。
十分に距離を取ってからの休息であった。


>>246
残り八時間になります。



【13:45】


あなたは一度目とは異なり、スッキリと目を覚ました。

眠気は綺麗さっぱり消えている。
これならば、明日の昼までは眠気に苛まれる事は有り得ないだろう。



>>↓1  どうする?


【13:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305408.png

◆ = 現在位置



あなたは巨大な亀裂から一度離れた。

そうそう落ちる物でも無いだろうが、心理的な抵抗感は大きい。
出来る限り距離を開けておきたいというのが正直な所であっただろう。

そうして、崩れる心配の無さそうな箇所に背を預け、あなたは修練を再開した。



>>↓1  何時までを習得に当てますか?


(なう こんびにんぐ)

(ファミマとローソンを現実的に利用出来る距離にください)


【16:30】

◆ 【アンプリフィケーション】 習得まで残り 【5:15】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305408.png



日が傾き始める頃、あなたは修練を切り上げた。

これ以上続けるのは得策では無いだろう。
あなたは昨日、谷底が死者の巣窟と化しているのを知ったはずだ。
日が沈めばここは死地となる。

夕暮れ時まであと僅か。
今の内に夜に備えるのが良いはずだ。



>>↓1  どうする?


あなたは東の坑道に移動する事とした。

だが、その前にやっておくべき事がある。
下僕の作成だ。

求めるのは、一度探索を共にしたウィスプである。
坑道を進むに当たって、その能力は極めて有用と言えるだろう。
光源と索敵、二つの役割は重要なのだ。



>>↓1 コンマ判定 【下僕の能力強化】

魔力 6
素材 3

目標値 9


【下僕の能力強化】

目標値 9  出目 8

成功!



掌中の魂は、やがて一つの形を取る。

それは、あなたの道行きを照らす、青白い小さな炎であった。



■ ウィル・オ・ウィスプ


◆ 能力値

【筋力】  - 【耐久】  1
【敏捷】  2 【感覚】  3
【知識】  - 【意志】  1
【魔力】  2 【幸運】  -


◆ 特殊能力

【灯火】

この僕は、大型のランタンと同程度の光源として扱える。


【感覚同期】

この僕は、感覚の能力値をあなたの感覚に加算出来る。
この能力は自動的に使用される。
ただし、複数の僕の同能力を同時に使用する事は出来ない。


【脆弱 : 全】

この僕は、極めて死亡しやすい。
炎の中心部に存在する核に攻撃を受けた場合、即死判定が発生する。


新たに生まれたウィスプは、どうやら陽気な個体であるようだった。

あなたの頭の周りを踊るように飛び跳ね、意思を伝えている。
感謝であるとあなたは受け止め、指先であやすように炎を擽った。

杖の先端に落ち着いたウィスプと、隣を歩く百足を従え、あなたは進む。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305434.png

◆ = 現在位置


入り口から覗き込んだ正面は、どうやら部屋になっているのが見て取れた。
内部には鉱夫達の部屋で見たようなガラクタが山と積まれている。
探索を行えば、何かが見つかる可能性もあるだろう。

また、部屋の手前には南に折れる分かれ道もあるようだ。

見える範囲にはそれだけ。
目視以外に、魔力視を発動させてみても、何かが捉えられる事は無かった。



>>↓1 どうする?


ここは部屋を探るべきだろう。
通路を南下した後、背後から迫られては困る。
また、ガラクタの山もそう捨てた物ではないとあなたは学んでもいた。

あなたはそう決断し、十分に警戒を払いながら進む。
特に注意すべきは分かれ道の先と、部屋の中。

一度立ち止まり、耳を澄ませ、しっかりと様子を探る……。



>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【聞き耳】

目標値 6  出目 7

失敗……


特に音はしない。
ウィスプと確認し合うように少し見つめあった後、あなたは正面の部屋へと進入した。


【16:45】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305453.png


部屋は、かなり広さのある大部屋であった。
谷底からも見えたガラクタは、入り口辺りに山を作っているだけで、残りの空間は綺麗な物であった。
綺麗と言っても石ころ程度は無数に転がっているのだが。

他に気になる物といえば、部屋の南東隅に存在した。
人一人が余裕を持って落ちていけるだろう程度の、深い穴が開いているのだ。
小石を落としてみるも、音は酷く遠い。
もし転げ落ちれば、最低でも骨折の三つや四つは間違いない。

他には特に目を引く物は見当たらない。
勿論、アンデッドが部屋の中に蠢いている、などという事も無かった。



>>↓1  どうする?


あなたはガラクタの山を切り崩しにかかった。
鉱夫達の部屋でやった事と同様の作業である。
表面だけを見ればただのゴミとしか見えないが、掘り返してみれば案外使える物もあるかも知れない。

ただ、気にかかるのは南東の穴である。
作業中に穴から這い出してきた何かに襲われる可能性も捨てきれない。

そこで、あなたは下僕達に命じ、穴を見張らせておく事とした。
何か起こればすぐに知らせてくれるはずだ。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 2

成功!


【17:30】


ガラクタを掘り返しに掘り返した結果。
あなたは幾つか使えそうな物を発見した。

ランタンをしばし灯せるだろう獣脂を一つ。
どう考えても味は落ちているだろうが、ギリギリ食べられなくもなさそうな堅焼きビスケットを一食分。

それと、ツルハシの先端部を三つ。

ツルハシは先が潰れかけていたり、若干曲がっていたりもするが、まだ使用には耐えられるだろう。
逆に柄が無事な物は一つとして無かったが、あなたは西の部屋で既に確保している。
組み合わせる事で、ツルハシを作るのはそう難しくは無いはずだ。


といった所で今日はお開きで。
すごくねむい。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


■ 現在のあなたのステータス


◆ 女性 / 28歳 / 独身


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】  2
【敏捷】 .10 【感覚】  3
【知識】  6 【意志】  9
【魔力】  6 【幸運】  8


◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【哀しみを抱いている】
【やや男勝り】
【秩序 / 善】


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x2】 ← USED / NEW
【干し肉 x3】

【水袋 / 85%】 ← USED

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄 x3】
【短いロープ x3】
【鶴嘴の先端 x3】 ← NEW


◆ 使用可能魔法一覧

【パラライシス】

中量の魔力を消費して、単体に麻痺状態を付与する。
成功率は自身と対象の魔力の差による。
また、麻痺状態の解除判定は耐久によって行われる。
最大効果時間は戦闘時基準で行動三回分。


【フィジカル・ブースト】

少量の魔力を消費して、筋力・耐久・敏捷のいずれか一つを増幅する。
持続時間は十五分。
強化値は魔力の能力値と等しいが、元々の能力値の二倍を超える事はできない。
持続時間中は、数秒の集中を代償として強化対象能力を変更でき、その場合マナの再消費は行われない。


【マナ・エクスチェンジ / 大鎌】

全ての魔力を大鎌に変換し、運用できる。
発動には十秒程度の集中が必要、終了は即座に行われる。

この魔法の使用中は、全ての魔力が変換されるため、他の一切の魔力行使と魔力感知が不可能になる。
また、自身が使用した他の全ての魔法の効果が、残り持続時間に関係無く消失する。
更に、使用中に魔力によるダメージを受けると、ダメージ量が増大する。

この魔法は発動だけでは魔力を消費しないが、大鎌が損傷すると修復のために自動消費される。


【マナ・プレス】

大量の魔力を消費して、指定した対象、もしくは地点の周囲に大きな圧力を与える。
最大効果範囲は直径4mの球形。
最大持続時間は一分間。
効果時間中、範囲内に存在する全ての対象に魔力ダメージを与え、敏捷の能力値を低下させる。



◆ 習得中の魔法

【アンプリフィケーション】 / 残り 【5:15】

微量の魔力を消費して、次回の魔法行使を有利にする。
成功判定のある魔法の成功率が上昇し、攻撃魔法の威力が強化される。
この魔法と次の魔法の間に別の行動を行った場合、効果は失われる。

この魔法は回避や防御と同時にデメリットなく行う事が出来る。
ただし、攻撃や他の魔法行使と同時には使用できない。



◆ 使役中の下僕

【レッサー・マインド・イーター】

精神にダメージを負わせる技能を持つ、特殊な下僕。
ただし、アンデッドに対して大きい効果は持たない。
能力により、魔力が強化されている。


【ウィル・オ・ウィスプ】

感知に優れる下僕。
あなたの感覚を自動的に強化する。
また、自動的に光源としての役割を果たす。
極めて死亡しやすいため、注意が必要。


今晩は19時30分位の開始になります。
よろしくお願いします。

了解
ちなみにアンプリフィケーションの発動ってどれくらい時間かかるの?

アンプリは魔翌力視発動程度の集中は必要なんじゃないかなと勝手に思ってる
隙を作った上での発動が主な使用になりそう


>>306
大体>>307位の認識で問題ありません。


【17:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305453.png

◆ = 現在位置



新たに入手した物資を仕舞いながら、あなたは微かに空腹感を感じた。

最後の食事からおおよそ半日が経過している。
まだ行動に支障が出るような段階では無いが、食事を取るのも良いだろう。


部屋の中を見渡しても、特に異常は見つけられない。
穴を見張っている二体の下僕も、何かが這い出してくる気配は感知していないようだ。



>>↓1  どうする?


あなたは食事を取っておく事とした。
朝が来れば安全が確保できる場所があるとはいえ、それまでを空腹で過ごすのは辛い物があるだろう。
一日二日程度ならば問題無くとも、少しずつ積み重なる事で疲弊の原因となる可能性も捨てきれない。

あなたは荷を開け、今晩の食事を取り出した。



>>↓1  ビスケット or 干し肉 ?


あなたは干し肉を選んだ。

やたらと硬く、そして塩辛いのがこの食料の特徴である。
削ってスープなどに入れるのが前提なのだ。
そのままで食べるという事は殆ど想定されていない。

残念ながら今この場は安全を確保出来ているとはとても言えない。
悠長に湯を沸かしている余裕など有り得ないだろう。
止むを得ず、あなたは調理用の粗末なナイフで肉を削り、ちまちまと口に運んでいく。

やはり、塩辛い。
水に手を伸ばす回数は必然的に多くなってしまった。
もっとも、スープを作るにしてもそれなりに水は使用しなければならない。
干し肉を食する以上、水を多く消費するのは避けられない事だと思われた。

が、悪い事ばかりでも無い。
探索を行い疲れた体には、この塩気は実に心地良い。
また、肉が持つ穀物とは異なる滋養、干す事で凝縮された強烈な旨味は、あなたを癒したはずだ。


◆ 【干し肉 x1】 【水 / 20%】 を消費しました。



>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【聞き耳】

目標値 6  出目 2

成功!


【18:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305453.png

◆ = 現在位置



食事を堪能し、後始末を終えたその時、あなたは音を聞き取った。

音の源は西。
恐らくは谷底からこの部屋までの途中にあった、南へ向かう通路だろう。
そこを何かが、南から北へと移動している。

それは今まで谷で聞き慣れた骨が立てる音とは異なっていた。
鉄同士がぶつかり合う、明確な金属音なのだ。

最悪の場合、武装したアンデッドの可能性もあるだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【20:16】 以降の書き込みが有効となります。


この部屋はガラクタが積まれていた。
となれば、ここに捨てた何者かが居る、という事になる。
音の主達がそうなのではないかと、あなたは考えた。

つまり、谷底側に素早く移動し、息を潜めていればやり過ごせる可能性があるのではないか。
その判断に基づき、あなたは通路を駆け抜ける。

ウィスプの光を見られては発見される恐れもあるだろう。
当然の事として、荷の中にウィスプを隠れさせた。
彼の炎が物を焼かない事は既に確認出来ている。
荷物が駄目になる事は有り得ない。

そしてまた、坑道は闇に包まれるが、幸い足元はしっかりと均されている。
直進するだけならば、こちらも問題にはならないのだ。



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗】

基準値 5

敏捷 10
装備 1

敏捷 -6 (????? / 平均値)

目標値 10


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【敏捷対抗】

目標値 10  出目 10

通常成功


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306127.png


あなたは、極めて迅速に通路を駆け抜けた。
目にも止まらぬ、と言っても過言ではないだろう。
音の主達に全く気取られる事無く、坑道と谷底の境に身を潜める事に成功した。

そしてそのまま、東の部屋へと入っていくまで耐え忍ぼうと、気配を殺し、壁と同化する。




―――ところで、あなたは覚えているだろうか?




死者は谷底を目指す。
そう思い至ったのは、確かにあなた自身であったはずだ。
昼の光に追いやられ、暗く狭い坑道に押し込められた彼らは、夜には広い場所を求め移動するはずだと。



通路を曲がり、金属音があなたへと近付いた。
東の部屋になど目もくれない。
彼らはひたすらに、闇に閉ざされる行動を西進する。

つまりは、あなたへと向けて。

最早一刻の猶予も存在しない。
後数歩、彼らがそれだけ踏み出せば、いかに鈍い魔物であろうとあなたを発見するだろう事は、想像に難くない。


そして更に悪い事に、あなたは一つの事実に思い当たってしまう。

今は夜。
背後は谷底。
そこには、数多の死者が群れているに違いない。

選択は最悪の物であった。

あなたは自分自身を、挟撃の窮地に追い込んだのだ。



>>↓1  どうする?


逃走しかない。
あなたの判断は、そのような物であった。

光源となるウィスプは荷の中に隠れてしまっている。
そのために正面の敵は全く正体が掴めない。
突破が可能かどうか、それを考えるための情報が一切無いのだ。
この状態で挑むのは、問題があるだろう。


あなたは、まずは自身の速度を強化する。
死者が群れているだろう谷底を走り抜けるのだ。
とても生身で出来る事とは思えない。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16


その瞬間、正面の敵が警戒するように大きな音を立てて立ち止まった。

発見されたのだろう。
恐らくは魔法を感知する能力があるのではないかと、あなたは推測した。


だが、そのような事は関係無い。

立ち向かうならば窮地にも成り得ただろう。
しかし、あなたが選んだのは逃走だ。

気付かれていようがいまいが、やる事は単純だ。
即座に振り向き、駆け出す。
目指すは真っ直ぐに谷底を横切った先、西へと続く坑道である。



>>↓1 コンマ判定 【荷からの飛び出し / ウィスプ】

敏捷 2

目標値 2


【荷からの飛び出し / ウィスプ】

目標値 2  出目 9

失敗……




―――ところで、あなたは覚えているだろうか?




あなたが今駆けている場所。
そのほんの僅か北側が、どうなっていたかを。

ここには地割れによる、大きな崖が存在する。
勿論あなたは、昼の内にそれを見たはずだ。

……だが、本当にそれで十分だっただろうか。

夜の闇の中、光を灯さず、未知の敵に背を追われ、周囲を脅威に囲まれたままで。
正しい道筋を走り抜けられる程、あなたは地形を覚えているだろうか?



>>↓1 コンマ判定 【暗闇の谷底】

意思 9

暗闇 -5

目標値 4


【暗闇の谷底】

目標値 4  出目 10

ファンブル!!


あなたの足が、空を切った。

あ、などと声を出す暇すらも無い。
速度を乗せるべく、力強く地に叩きつけようとしたのが、災いしてもいた。
ろくに対処も出来ぬまま、あなたの体は無様に落下する。

昼に覗き込み確認したその深さを、あなたは死の確信の中で思い出す。
石を投げ込んでみても、音が返ってくる事すら無かったのだ。

最早、どうしようも無い。

出来るだけ苦しまずに済むように。
迷わずに死の川を渡れますように。
それが、あなたの最期の祈りであった。



だが、それが叶う事は無い。

目を瞑り死を待つあなただが、衝撃が訪れるまでが余りにも長すぎる。
何故だと思い、目を開いたそこには。


いつか見た、地獄が広がっていた。

遠く遠く、落下していく先には、無限の腐肉が蠢いている。
早く早く、手招くように肉はうねり、あなたが納まるべき空隙を、赤黒い海の中に作り上げる。
汚らわしい汁を弾けさせる音が連なり、まるであなたの死に歓喜する歌のようであった。

救いなど、欠片すらもありはしない。

死後の、永遠の苦しみは、ここに確約されていた。





DEAD END


無惨な死を遂げた所で、少し休憩します。
コンティニューは>>319からになります。


そろそろ再開しますね。
よろしくお願いします。


◆ 残りコンティニュー回数 【2 → 1】



【18:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305453.png

◆ = 現在位置



食事を堪能し、後始末を終えたその時、あなたは音を聞き取った。

音の源は西。
恐らくは谷底からこの部屋までの途中にあった、南へ向かう通路だろう。
そこを何かが、南から北へと移動している。

それは今まで谷で聞き慣れた骨が立てる音とは異なっていた。
鉄同士がぶつかり合う、明確な金属音なのだ。

最悪の場合、武装したアンデッドの可能性もあるだろう。



>>↓1  どうする?


あなたはガラクタの影に隠れ、息を潜めた。

死者は谷底を目指す。
昼の光に追いやられ、暗く狭い坑道に押し込められた彼らは、夜には広い場所を求め移動するはずだ。
このままじっとしていれば、やり過ごせる可能性は高いと判断したのだ。

無論、部屋の内部にも警戒を忘れない。
南東隅に空いた穴から、何かが這い出してこないとも限らない。
そちらには百足を残し、荷に入り込んだウィスプと共に気配を殺す。


金属音は、ゆっくりと突き当たりまでを歩き……そして西へ向かった。

あなたの予想は的中したのだ。
交戦を避けられた事に、あなたは安堵を抱き、大きく息を吐きかける。

が、それはすぐに呑み込まれた。

新しい金属音が南から出現したのだ。
それもまた谷底へと進んでいく。


しばし後、音が完全に止んだ事を何度も確認して、あなたはようやく一息つく事が出来た。

続いた音は合計五つであった。
そのどれもが金属音であったが、一つ一つが僅かに異なっていた事に、あなたは気付いている。
どうやらあなたの耳が捉えた魔物は、決して小さくは無い個体差が存在するようだ。


【18:15】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org305453.png

◆ = 現在位置



周囲をしっかりと確認してから、あなたはウィスプを外に出した。
明るい灯火が広がり、穴を警戒する百足の後姿も照らし出す。

労うように頭蓋骨を撫でながら覗いた穴の中にも、今の所危険な兆候は見られない。
一先ずの危機は去ったと考えて良いだろう。



>>↓1  どうする?


あなたは意を決し、通路へと踏み出した。

ウィスプに照らされる坑道を移動し、三叉路へ。
そこから慎重に顔を出し、南を窺う。

どうやら、先程の五体で一旦は打ち止めのようだ。
通路には何も居らず、魔力視でも何も捉えられる事は無い。
しばらくまっすぐに伸びた後、東へ折れているのが見て取れた。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 7

成功!


その時、あなたは足元に落ちている物を発見した。
ウィスプの光を反射し、鈍く輝いている。

拾い上げてみれば、それは銀で作られた聖印であった。
その正体は、極当たり前の常識の範疇にある。
恐らくは幼子でも分かるに違いない。

あなたの持つ忘却の神の物ではない。
大陸において他に類を見ない程の巨大な勢力を誇る、試練の神のそれだ。
やや古ぼけくすんでいるが、元は立派な作りであった事が分かるだろう。

試練の聖印を持つ者は少なくはないが、銀製の正式な聖印ともなれば限られる。
恐らくは試練の神に仕える神官であろう。


最初にこの通路を通った時、このような物は落ちていなかった。
ならば、落としていったのは先程の音の主であるはずだ。

死者だと思った者は神官であったのか。
それとも、探索中に命を落とした神官が、彷徨い歩いているのか。
可能性としては後者が有力だと、あなたは感じただろう。


◆ 【試練の神の聖印】 を獲得しました。


【18:15】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306171.png

◆ = 現在位置



また、あなたはその聖印が何かに使えないかと考えた。

……が、残念ながらあなたには思い浮かばない。
というのも、この神は聖印に力を宿す事は無い。
あくまでも試練の神に仕えている証、という程度の意味しか篭っていないのだ。
なんともケチ臭い話であると、あなたは嘆息した。



>>↓1  どうする?


東は行き止まりの大部屋。
西は死者が群れる谷底。
道は最早南にしか有り得ない。

あなたは通路を進み、曲がり角の手前で止まった。
再びそっと覗き込む。
その目には魔力を集中させながらだ。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306181.png

◆ = 現在位置


が、視界は壁に遮られた。
すぐにまた南へと折れていたのだ。



>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【聞き耳】

目標値 6  出目 3

成功!

>>1に質問なんだが僕の感覚共有って重複するの?


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306181.png

◆ = 現在位置


ただ、あなたは道の先から音を聞き取った。

ぴた、ぴた、と、一定の周期で響く水音だ。
極小さな物であるが、静寂に支配される坑道の中では何とか聞き取れる。
もしかしたら、近くで水の補給が可能であるかも知れないと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


>>391
しません。
最も効果の高い下僕の物のみが適用されます。


もう一度、先に進み覗き込む。
……やはり、動く物は何も無い。
ただ通路が続いているだけだ。


【18:30】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306194.png

◆ = 現在位置


ほんの僅かだが、水音は近くなった。
やはり、この先で間違いないようにあなたには思える。



>>↓1  どうする?


立ち止まる、あるいは引き返す。
どちらも意味の無い行為である。
あなたは躊躇せずに更に進んだ。

勿論、何も見当たらないからと油断しては何が起こるかわからない。
今まで通り、十分な警戒は忘れない。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306199.png

◆ = 現在位置


そこで、あなたは水音の源を発見した。
覗き込んだ通路の正面、通路の行き止まりが濡れているのが見て取れる。
魔力視で確認しても青い光は感じられない事から、少なくとも魔力を含んではいないようだ。

また、その手前には北に向かう道がある。



>>↓1  どうする?


もし水が補給可能であるならば、これは幸運な事だろう。
あなたは水を調べるべく、進んだ。

勿論、北へ向かう通路を警戒しておくのは忘れない。
幸いにも、そこには何も居なかった。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306207.png

◆ = 現在位置


水の出元を探れば、それは天井に見つけられた。
小さく細いが、確かな亀裂が走り、そこから滴っているようだ。
地面を見れば極小の水溜りとなっており、幾らかへこんでいる……というよりも、水滴で削られたのが分かる。
どうやらかなりの長期間、水が漏れているらしい。

あなたはその水滴を、手袋で一滴受け止めて様子を見た。
しばし待つも、特に変化は無い。
また、水溜りを観察し、臭いや色での判断を試みたが、こちらも異常は感じられない。

最終的に、思い切って水を掬い、一口含んでみて、これが真実ただの水であると、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?


あなたは水を掬い、更に喉を潤した。
食事から殆ど時間は経過していないが、補給は出来る時にしておくべきだろう。
迷宮においては、水の一口が生死を分ける事も有り得なくは無いのだ。


十分に水を飲み満足したあなたは、水袋にも水を入れていく事とした。

地面に口を開けた袋を置き、周囲を適当に石で囲む。
これで置いていても中身が零れる事は無いだろう。

水滴が落ちる速度は遅い。
袋が満たされるまではそれなりに時間がかかると思われる。

それまでの間、何をすべきだろうかとあなたは考えた。



>>↓1  どうする?


あなたは少しだけ魔法の修練を行う事とした。
警戒を二体の下僕に任せ、魔力の練り上げに集中する。


【19:00】

◆ アンプリフィケーション習得まで残り 【5:00】


さて、少しは溜まっただろうか。
そう思い袋を覗くも、目に見える程の変化は見られない。

この様子では、袋が一杯になるまでは二時間程はかかるだろう。



>>↓1  どうする?


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


■ 現在のあなたのステータス


◆ 女性 / 28歳 / 独身


◆ 能力値

【筋力】  8 【耐久】  2
【敏捷】 .10 【感覚】  3
【知識】  6 【意志】  9
【魔力】  6 【幸運】  8


◆ 職業

【死霊術師】

低難度の魔力行使と魔力感知が確実に成功する。
生物の死骸を素材として、自在に使役できる下僕を作成できる(能力は生前よりも低下する)
死者との対話を試みる事が出来る。
霊魂に関する専門知識を獲得する。


◆ 性格

【哀しみを抱いている】
【やや男勝り】
【秩序 / 善】


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】 ← NEW
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】 ← USED

【水袋 / 65%】 ← USED

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄 x3】
【短いロープ x3】
【鶴嘴の先端 x3】


◆ 使用可能魔法一覧

【パラライシス】

中量の魔力を消費して、単体に麻痺状態を付与する。
成功率は自身と対象の魔力の差による。
また、麻痺状態の解除判定は耐久によって行われる。
最大効果時間は戦闘時基準で行動三回分。


【フィジカル・ブースト】

少量の魔力を消費して、筋力・耐久・敏捷のいずれか一つを増幅する。
持続時間は十五分。
強化値は魔力の能力値と等しいが、元々の能力値の二倍を超える事はできない。
持続時間中は、数秒の集中を代償として強化対象能力を変更でき、その場合マナの再消費は行われない。


【マナ・エクスチェンジ / 大鎌】

全ての魔力を大鎌に変換し、運用できる。
発動には十秒程度の集中が必要、終了は即座に行われる。

この魔法の使用中は、全ての魔力が変換されるため、他の一切の魔力行使と魔力感知が不可能になる。
また、自身が使用した他の全ての魔法の効果が、残り持続時間に関係無く消失する。
更に、使用中に魔力によるダメージを受けると、ダメージ量が増大する。

この魔法は発動だけでは魔力を消費しないが、大鎌が損傷すると修復のために自動消費される。


【マナ・プレス】

大量の魔力を消費して、指定した対象、もしくは地点の周囲に大きな圧力を与える。
最大効果範囲は直径4mの球形。
最大持続時間は一分間。
効果時間中、範囲内に存在する全ての対象に魔力ダメージを与え、敏捷の能力値を低下させる。



◆ 習得中の魔法

【アンプリフィケーション】 / 残り 【5:00】

微量の魔力を消費して、次回の魔法行使を有利にする。
成功判定のある魔法の成功率が上昇し、攻撃魔法の威力が強化される。
この魔法と次の魔法の間に別の行動を行った場合、効果は失われる。

この魔法は回避や防御と同時にデメリットなく行う事が出来る。
ただし、攻撃や他の魔法行使と同時には使用できない。



◆ 使役中の下僕

【レッサー・マインド・イーター】

精神にダメージを負わせる技能を持つ、特殊な下僕。
ただし、アンデッドに対して大きい効果は持たない。
能力により、魔力が強化されている。


【ウィル・オ・ウィスプ】

感知に優れる下僕。
あなたの感覚を自動的に強化する。
また、自動的に光源としての役割を果たす。
極めて死亡しやすいため、注意が必要。


19時15分くらいから開始したく。
よろしくお願いします。


あなたは水が溜まるのを待つ間、石を集める事とした。

投げてぶつければ良い武器になるだろう。
または、音に敏感な魔物でも居たならば、囮に使う事も可能であるはずだ。

数を集めれば多少嵩張るだろうが、そうなれば捨てても惜しくは無い。
何せここは坑道である。
少し探せば嫌と言う程見つけられるのだ。


【19:30】


そうして、あなたは二十個程の石を拾い集めた。
どれも掌に程よく収まり、そして硬度も高い。
十分な武器となってくれると思われた。


◆ 【投擲用の石 x20】 を獲得しました。


そこで、あなたは荷物が限界まで膨れている事に気付いた。
石の山、鶴嘴の柄と先端。
最も嵩張っているのはこれらである。

幸いにも重量は苦になっていないが、鶴嘴関連は長く、そして曲がらない。
ヒップバッグに上手く収まりきらず、余計なスペースを使ってしまっているのだ。
解決方法としてはロープを用いてどこかに括りつけるか、あるいは下僕の百足に持たせるのも良いだろう。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306794.png

◆ = 現在位置



作業を終えて、あなたは水の様子を確かめた。

やはり、まだまだ溜まりきるには遠いようだ。
幾らか水嵩は増しているものの、十分とは言い難い。


◆ 【水袋 / 65% → 75%】



>>↓1  どうする?


あなたは石を百足に示し、どの程度運べるかと聞いてみた。

百足は綺麗な形の頭蓋骨を何度か傾げた後、手を伸ばした。
十数本生える骨の手の内、体の中程にある四本である。
それを組み合わせ、腹に抱えるような形に器を作っていた。
どうやら、ここに入れろという事らしい。

石は十個ちょうどが収まった。
組み合わされた指は、骨で出来た檻となり石を閉じ込めている。
壁を這ったとしてもそうそう落ちないだろう。
また、彼の足、というか手はまだ十本少々残っている。
移動にも支障は無さそうだ。

あなたの荷には、多少の余裕が出来た事になる。



>>↓1  どうする?


あなたは水袋をそのままにし、探索を行う事とした。

水を残し離れるのは少々不安があるが、この迷宮に存在するのはアンデッドばかりだ。
飲食が出来ない彼らが水を持ち去るなどと言った事は考え難い。
放置しても、そう大きい問題にはならないのではないかと思えたのだ。
それに何より、ただ待つばかりでは時間の浪費も良い所である。

あなたは北へ向かう通路に入り、魔力を可視化させながら角の先を覗き込んだ。
そこには……。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 2

成功!


【19:45】


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◆ = 現在位置



覗き込んだ先は、南北に分かれる三叉路に続いていた。
そこまでの間に障害物は無く、また動く物も見当たらない。



>>↓1  どうする?


あなたは慎重に先に進んだ。

手元、足元、そして周囲の壁、天井。
全てを足を止めながら確実に確認し、奇襲に備えながらである。
そのどこにも魔物の姿は無いが、突如壁の中から現れた繊手の例もある。
警戒心を高く保つ事は決して無駄ではないはずだ。

三叉路に突き当たっても同様だ。
あなたは堅実に、数回に分けて南北を視認する。
ウィスプの強い光が道を照らし、あなたを補佐した。

南は、どうやら部屋があるらしい。
長く伸びた道の先に、空間が広がっているのが見て取れる。
その様子から察するに、入り口側の谷底から見えた坑道と繋がっているようだ。

となれば、選ぶべきは北だろう。
南と同じく長い通路を、あなたは全方位に警戒を向けながら歩む。



>>↓1 コンマ判定 【目視】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【目視】

目標値 6  出目 1

クリティカル!!


【20:00】


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◆ = 現在位置



果たして、北に進んだ先は行き止まりであった。
どうやらこちらを選んだのは失敗だったか。
あなたは嘆息し、視線を僅かに下げた。

それが良かったのだろう。
突き当たりの壁際に落ちている石を発見できたのだ。

通常の石とは若干異なる見た目のそれを、徐に拾い上げる。
色合い自体はそう不自然な物ではない。
だが、表面に極薄い波紋のような模様があるのを、あなたは見逃さなかった。


◆ クリティカル効果により、鑑定に自動成功します。


そのような特徴を持つ鉱石に、あなたは心当たりがあった。
自身の記憶と照合するべく、石を強く、壁に叩きつける。

すると、投げ付けた石と、石がぶつかった壁。
そのどちらもが強い輝きを放ち始めたのだ。
光は収まる気配が無く、坑道を明るく照らし続ける。


烈光石、もしくは陽鉱石などと呼ばれる特殊な鉱石である。
強い衝撃を受けると光を放つ事で知られ、無加工の状態でもランタンの火の代替品になるはずだ。

また、一部のマジックアイテムの素材ともなる。
鉱石類としては中々に高価な部類だ。
もし一抱え程も持ち帰る事が出来れば、数日間は贅沢暮らしも可能だろう。

どうやら、この突き当たり周辺は一面が陽鉱石で出来ているらしい。
鶴嘴が用意出来るならば、ちょっとした資金稼ぎには持って来いだ。
勿論、アンデッドの脅威が付き纏う事は間違い無いのだが。


折角だからと、あなたは地面をじっくりと見渡した。

あなたにはウィスプが下僕として同行している。
当面は照明に困る事は無いはずだが、予備があるに越した事は無い。

最初に発見した物の他、二個の陽鉱石を拾い上げ、荷に仕舞い込んだ。


◆ 【陽鉱石 x3】 を獲得しました。



>>↓1  どうする?


あなたは水袋を放置していた場所へと引き返した。
多少の時間も経過している。
幾らか水も溜まっている頃だろう。


【20:15】


道中、往路と同様に警戒を払ったが、やはり何かに遭遇する事は無かった。

地面に置かれた水袋の中を覗きこめば、あなたは一定の満足を得た。
限界まで満たされてはいないが、水量は八割を超えている。
これだけあれば、しばらくは水に困りはしないと思われる。



>>↓1  どうする?


水はもう十分だろう。
もし必要になればここに来れば良い。
そう判明しただけでも大きな成果である。


◆ 【水袋 / 85%】 を獲得しました。


袋にしっかりと栓をし、あなたは三叉路へと進んだ。
北が行き止まりだったならば、次は南だ。
西へ引き返した所で、先にあるのは谷底と妙な穴がある大部屋だけ。
必然の選択であろう。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306846.png


南に下った先には、やはり事前の予想通り部屋があった。
まずウィスプを荷に隠したままで魔力視を行い、異常が無いと確認してから周囲を照らさせ、地形を確かめる。

部屋の大きさは、鉱夫達が屯していた部屋と同程度だろう。
違いはガラクタの山が無い事ぐらいだ。
何部には何も見当たらず、全くの空である。

部屋から伸びる通路は、南と西。
西側のそれは谷底と繋がっているのはもう間違い無い。



>>↓1 どうする?


とりあえず、西に進むのは自殺行為だろう。
谷底に魔物が集まっているだろう事は簡単に予測が付く。
あなたは部屋に踏み込み、通路の先を調べた。

すると、すぐに東へ折れているのが分かった。
角までは殆ど距離が無い。
あなたはもう僅かに歩を進め、角の先を覗く。


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が、そちらもまたすぐに北に折れていた。
止む無く、あなたは耳を澄ませて周囲を探る。



>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【聞き耳】

目標値 6  出目 5

成功!


あなたの耳は、二つの音を捉えた。

一つは西から、そしてもう一つは……奇妙な事に南からである。

前者は既に聞き慣れた、骨が硬い地面を叩くものだ。
恐らくは谷底を徘徊するアンデッドの物だろう。

対して後者、南の壁の向こうからの音は、少々様子が違う。
岩壁を硬い物で削るようなそれなのだ。
落盤で閉じ込められた生存者が、絶望と共に岩に爪を立てる、そんな光景をあなたは脳裏に描いたかも知れない。



>>↓1  どうする?


>> 【21:59】 以降の書き込みが有効になります。


あなたはこの場で、物品の加工を行う事とした。

作るべき物は鶴嘴を一つ。
それと何か……武器となる物を作れないだろうかと、あなたは自身の記憶を探る。



>>↓1 コンマ判定 【武器知識】

知識 6

目標値 6


【武器知識】

目標値 6  出目 6

かろうじて成功……


記憶の中に、朧げに一つの兵器が浮かび上がった。
布と紐で作られた投石器を棒に括りつけた、スタッフスリングである。


"確か物凄い速度で物凄い距離を飛んで。
 下手したら人の体くらい突き抜ける、とか何とか。

 ……そんな事をいつだったか酒場で聞いた……気が、する?"


その程度の記憶ではあったが、試してみる価値はあるだろう。
実際に話通りの性能を持つとすれば、強力無比な頼れる一品であるはずだ。



>>↓1 コンマ判定 【鶴嘴の作成】

感覚 3
容易 3

目標値 6


>>↓2 コンマ判定 【スタッフスリングの作成】

感覚 3
曖昧 -2

目標値 1


【鶴嘴の作成】

目標値 6  出目 1

クリティカル!!


【スタッフスリングの作成】

目標値 1  出目 8

失敗……


【21:00】


鶴嘴の作成は、あなたの想像を遥か飛び抜けて上手くいった。
無論、作りが単純であり、かつパーツが全て揃っていた事も大きい。
しかしそれでも見事な出来と胸を張って良いだろう。

興が乗り、潰れかけの金属部分の補修にすら手を出し、それすら成功させたのだ。
鋭利さを取り戻すために削られ、若干短くはなった物の、新品同様の効率で壁を掘る事が出来るだろう。


◆ 【鶴嘴の柄 x1】 【鶴嘴の先端 x1】 【短いロープ x1】 を消費しました。

◆ 【良質な鶴嘴】 を獲得しました。



■ 良質な鶴嘴

刺突

基礎攻撃力 : 2
基礎防御力 : 1

命中補正 : 1
採掘補正 : 4


対して、スタッフスリングはどうかと言えば、こちらは難航していた。

どのように杖と合わせれば良いか。
威力を出すための工夫は。
そもそも石を乗せる布の大きさは。
紐の長さはどうすべきなのか。

そのような所が曖昧に過ぎ、どうにも上手く進まない。
試行錯誤を繰り返せばどうにかなるかも知れないが、当然ながら長い時間が必要だろう。

また、杖とはそれ自体がマジックアイテムにも近い、完成された品なのだ。
下手に素人が手を出せば、魔法を強化する機能に支障が出る恐れもある。


◆ スタッフスリングの作成には 【3:30】 の時間が必要です。



>>↓1 作成を続けますか?


【21:00】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306854.png

◆ = 現在位置



あなたは一旦加工を切り上げる事とした。
これ以上続けた所で良い結果が出るとは限らない上に、今は危険な時間帯でもある。
もし新たな武器を望むならば、昼にでも行うのが良いだろう。

あなたは立ち上がり、周囲を見回した。
作業を行う合間でも警戒はしていたが、再度の確認は重要だ。

結果、少なくとも視界内には何も居ないようだ。
ただし、西と南、そのどちらからも音は継続している。



>>↓1  どうする?


あなたは部屋の中から、三方向の通路を確認した。
ウィスプの光で照らすと同時に、魔力視を行いじっくりと観察する。

北にはどうやら異常は無い。
通路の先の先、突き当たりで未だに陽鉱石が放っている光が、微かに見えるだけだ。

南にもおかしな箇所は見当たらない。
音はすれども姿は無し。
ただの岩壁が立ち塞がるのみである。

最後に、西。
南北の通路を確認した流れのまま、あなたは部屋を横切り調査に向かう。



>>↓1 コンマ判定 【???????】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


その時、あなたは一つの違和感を覚えた。

部屋の南側の壁、その一部がほんの僅かに赤みを帯びているように見えたのだ。
不思議に思い近付いてみれば、一角だけが切り取られたように色が異なっている。
それは、明らかに自然の鉱石が持つ色合いではなかった。

ともあれ、今は通路の調査である。
あなたは壁から離れ、視線を西に向けた。

そこには、一つの青い光が見て取れた。
間違いなく、アンデッドが持つ核だろう。

一体だけならばそう大きな脅威では無いだろうが、ここは谷底に酷く近い。
距離が縮まったために、外から聞こえる足音もより明確に聞き取れる。
やはりかなりの数が居るようで、最早混ざり合ったそれらは判別が付かない程。

戦闘に入るならば、察知される危険性は常に付き纏うはずだ。



>>↓1  どうする?


通路に確認できた魔物は放置する事を、あなたは選んだ。
下手に手を出して仲間を呼ばれてはどうしようも無い。
こちらに気付いて寄ってくるのでも無い限り、捨て置いても良いだろう。

それよりもこちらだ、と、あなたは南の壁に向き直った。


【21:15】

http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306897.png

◆ = 現在位置


部屋のほぼ中央。
その南側の一角が、人二人分程度の幅で微かに赤く染まっている。

あなたはそれを見て、思い出す事があった。
迷宮に関する基礎的な知識である。

迷宮に存在する閉ざされた扉や隠された通路を開くには、鍵に生命力か魔力を捧げる必要がある。
生命力ならば赤、魔力ならば青。
目の前の壁はその類なのでは無いだろうか。

だとすれば、壁に触れて生命力を捧げる事で新しい道が開かれる可能性がある。
試すべきかどうか、あなたは考えた。



>>↓1  どうする?


南、といえば気になる事が一つある。
壁の向こうから聞こえる、壁を掻く音だ。

ここに通路があるという事は、つまりはこの先に音の主が存在するという事ではないだろうか。
もしそうだとすれば、万一に備えておくべきだろう。
何かあれば即座に逃走に移れるようにと、あなたは自身の肉体を強化した。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 13


準備を終え、呼吸を一つ二つ。
再度周囲に目をやり、退路に魔物が存在しない事を確かめてから、あなたはそっと壁に触れた。



>>↓1 コンマ判定 【吸収抵抗】

耐久 2

目標値 2


【吸収抵抗】

目標値 2  出目 7

失敗……


あなたの予想通り、この壁は隠し通路であったらしい。

そして当然、あなたの生命力は急激に奪われる。
吸収される流れを止める事は失敗し、更に手を離す事すら出来ない。
壁に囚われたかのように僅かすら動かず、あなたの体からは急速に力が抜けていく。

と、その時。
あなたの視界の隅で弾かれるように動く者があった。

あなたの下僕である、白骨の百足である。

彼はあなたを救うべく、自発的に行動しようとしているようだ。
アンデッドと言えど、今の彼は擬似的な生命に近い。
この壁に生命力を捧げる事も、不可能ではないかも知れない。



>>↓1  百足を止めますか?


しかし、あなたはそれを止めた。

消滅にまで至る事は無いだろうが、万一の恐れもある。
その身を捧げてまで自身の尻拭いをさせる訳にはいかないと判断したのだ。
今にも壁に飛びかかろうとしていた下僕は、忠実に動きを止め、あなたの後ろへと下がった。

やがて、壁による無遠慮の吸収は終わった。
赤い壁は霧となって消え去り、初めからそうだったとでも言うように通路が口を開けている。
そしてやはり、その先からはより明確になった音があなたへと届いていた。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org306916.png

◆ = 現在位置


……が、今やそれ所ではない。

あなたは脚をガクガクと震わせながら、口元を抑えた。
酷い吐き気が襲い掛かり、更にはどれだけ呼吸を繰り返しても息苦しさが収まらない。
未だかつて経験した事が無い程の疲労感であった。
とてもではないが、走って逃げるなど不可能極まる。

最悪の状態と言って良い。
今何かと対峙したならば、どう足掻いても死は免れ得ないに違いない。



>>↓1  どうする?


>> 【0:25】 以降の書き込みが有効になります。


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。
もしくは休みなのでまた明日で両方やる可能性も。


キリの良い所までどうにかしてしまいたいので、先に少しだけこちらをやりたく。
人居ますか?


今にも崩れ落ちようとする体を堪え、あなたは即座に判断を下した。

まず真っ先に体を強化している魔力を組み替えた。
速度から頑強へ。
肉体を癒す自己治癒力を強め、僅かでも回復を早めるべきだ。


◆ フィジカル・ブースト / 切り替え

耐久 2 → 4


勿論、荷から取り出した薬品を飲み干す事も忘れない。
途端に胃の辺りが熱を持つ。
肉体の活性化が始まっているのだろう。
すぐさま効果が出る物では無いが、確実な効果が見込めるはずだ。


更に、あなたは壁の向こうの音に大きな危機感を抱いていた。
今、この状態で襲い掛かられてはたまらない。

ウィスプには周囲の警戒を、百足には体を操り自身を移動させるよう、命令を下す。


命は即座に受諾された。

一層輝きを増したウィスプは高く浮かび上がり、くるくると回転しながら辺りを観察している。

そして百足は、その骨の体をあなたに絡みつかせた。
十数本の手があなたの各所を遠慮無く鷲掴み、異形の抱擁を完成させる。
すると、あなたの体は意思を無視し、北東へと疾走を開始した。

その速度は万全の状態と何も変わらない。
疲労など全く無関係に、あなたが持つ能力を十全に引き出している。

しかし勿論疲労が回復した訳では無い。
余り長くこの状態を続ければ、あなたの状態は悪化の一途を辿るだろう。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 2

成功!


あなたの体は部屋を離れ、通路へと移送された。
体勢は低く落としたまま素早く首が回され、追う者が無いかと視界が動く。
全て、百足の判断による操作である。


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◆ = 現在位置


……どうやら、問題無いようだ。
ウィスプから送られる情報にも、敵影は見当たらない。
一先ず、急襲を受ける事は避けられたようだ。
あなたが聞き取っていた二つの音も、近付いてくる気配は無い。



>>↓1  どうする?


休息以外に選択肢は有り得ない。
あなたはそう、当然の判断を下した。
下僕の補助がなければ走る事も出来ない現状では、どうしようもない。

幸いに、音は既に捉えられている。
敵が近付いてきたならば、察知する事も容易いだろう。

あなたは壁際に腰を下ろし、下僕達に警戒をさせながら、静かに休んだ。



>>↓1 コンマ判定 【時間短縮】

耐久 4
薬効 5

目標値 9


【時間短縮】

目標値 9  出目 5

成功!


【21:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307059.png

◆ = 現在位置



体力を回復させる薬品。
魔法により強化された治癒力。
その相乗効果により、あなたの肉体はそう時間を置かずに十分な回復を見せた。

あなたは立ち上がり、調子を確かめる。
どうやらもう行動に支障は無い。
心配そうに寄り添っていた下僕達が嬉しそうに体をくねらせるのを微笑ましく眺め、それから気を引き締めた。

休憩中に異変は起こらなかった。
これだけ時間を置いても出てこない所から察するに、壁の向こうの何かは通路の開通に気付いていないのだろうか。
それとも、自発的に移動する気が無いのか。
どちらにしろ、踏み込まない限りは危険は少ないのではないだろうか。



>>↓1  どうする?


もう探索を再開しても問題無い。
あなたは万一に備えて逃走の、あるいは急襲の準備を整える。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16


そうして部屋の入り口をそっと覗き込み、内部を魔力視で確認する。

……やはり、何も無い。
また、隠し通路から何かが出てくる気配も感じられない。



>>↓1  どうする?

質問だけどこの隠し通路って閉じることできないの?


>>543
今の所、開閉が可能かどうかはあなたは判断できません。
調べる必要があります。


あなたは魔力視を解除し、ウィスプを荷の中に隠した。
途端に周囲を照らす光は失われ、坑道は完全な闇に閉ざされる。
最早、足元の確認すらままならない。

だが、これで敵の目からも隠れられるはずだ。
もっとも、視覚に頼らない魔物が相手ならば意味は無いだろうが。

ともあれ、あなたは百足に移動を命じた。
骨の手が器用に壁を掴み、天井を這って移動する音だけがあなたに届く。


……そのまましばし。

どうやら、異変は何も起こっていないようだ。



>>↓1  どうする?


あなたは周囲の物音に警戒しつつ、隠し通路に向かう事とした。
暗闇の中を慎重に、ゆっくりと進んでいく……。



>>↓1 コンマ判定 【足元の確認】

感覚 3
下僕 3

暗闇 -5

目標値 1


【足元の確認】

目標値 1  出目 8

失敗……


もうすぐ通路に入るだろうか。
そう思い、更に一歩を踏み出したその時。
あなたの足は何か硬い物を踏み付け、体勢を崩してしまった。

一体何が、と咄嗟に考え思い出したのは、百足に持たせていた石である。
十個程のそれは、先程あなたを抱擁する時にその場に捨ててしまったのだ。
つまりは、隠し通路の前に。
今踏みつけたのは、その内の一つに違いない。



>>↓1 コンマ判定 【転倒の回避】

敏捷 16

不意 -3

目標値 13

※ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【転倒の回避】

目標値 13  出目 10

通常成功

ウィスプを隠し、だと読んでました(白目)
何とかします


だが、あなたの優れたバランス感覚は、あっさりと体勢を立て直させた。
大きな物音が出るでもなく、唐突な窮地はこうして回避される。

……やはり、暗闇での行動は危険が付き纏う。
ウィスプの強い光で発見されるのを避けるためといえど、これでは自殺にも近い。

あなたは荷を開き、ウィスプを外に出した。
周囲は明るく照らし出され、地面の石もはっきりと確認できる。
もう躓くような事は無いだろう。


そうして確保された視界の中、あなたは隠し通路を進んでいく。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307091.png


通路の先には、東側に部屋が広がっていた。
顔だけを覗かせて内部を確認すると、あなたは二つの物を発見した。

一つは部屋の南東隅。
谷の西側で見た岩製の物ではない、普遍的なイメージ通りの豪華な宝箱が置かれている。
黄金に輝く装飾を施されたそれは、いかにも高級品が入っていそうにも見える。

そしてもう一つ。
それは部屋の北側の壁に縋り付いていた。
冒険者に良く見られる革鎧を纏った、人骨である。
ガリガリ、ガリガリと音を立てて、壁を指先で削ろうと試みている。
勿論、それは何の成果も上げられていないようだが。
それどころか、壁に付着した白い粉を見るに、骨の方が削れているのだろう。

骨はあなたに気付いた様子は一切無い。
ひたすらに壁に縋り、意味の無い努力を続けている。



>>↓1  どうする?


あなたは両目に魔力を集め、部屋の内部を見回した。
反応は、やはり二つ。

一つは壁に縋る骨である。
革鎧の内側から、僅かにだが青い光が漏れている。
他のアンデッドの例に漏れず、心臓のあった位置に核があるのだろう。
もし打倒するならば、革鎧が邪魔になるはずだと、あなたは考えた。

もう一つは……豪華な宝箱である。
あなたが過去に見た事すら無い、圧倒的な魔力を全面に纏っていた。
最早異常と断じて良い。
もしも中に宝があるのなら、それは凄まじい力を持つ秘宝であるのだろう。
だが勿論、これだけの魔力が罠として用いられているならば、致死の物である可能性は十分以上に考えられた。



>>↓1  どうする?


あなたは杖を構えながら、ゆっくりと骸骨に近付いた。

この部屋の宝箱はいかにも怪しい。
ここで死んだのだろう骸骨から話が聞ければ、手がかりが得られるはずだ。

勿論、理性を失っている可能性もある。
襲われた場合も十分に対処出来るよう、十分に警戒を行いながらだ。


『あぁ、あぁ、助けに来てくれたんですね。
 待ってた、ずっと待っていたんです。
 皆が来てくれると、ずっとずっと信じていました』


確かな知性を残した青年の声が、あなたへと届く。
幸いにも、彼は対話が可能な状態であるようだ。

ただ、他者を認識する能力にどうにも欠けている。
あなたを仲間と間違えてしまっている事は、言葉から明白だった。



>>↓1  どうする?


あなたは心を強く持ち、更に話しかけた。

ここで何があったのか。
その返答は、おおよそあなたの予想通りであった。


『宝箱。
 宝箱を、見つけて、開けたんです。
 ずっとずっと、あなたの足を引っ張ってしまったから、宝を持っていけば喜んで貰えると。
 中には魔晶石が入っていて、それを持ち上げて。

 ……あぁ、そうだ、それで全部終わってしまったのです。
 魔晶石を宝箱から出した途端、道が塞がって……。

 あぁ、あぁ、ぁああぁあぁああぁああ!
 出口は!
 出口はどこにあるんだよ!
 早く、早く出ないと!
 暗いんだ寒いんだ、もう一人は嫌だ!
 早く早く早く早く早く早く出口を!』


青年の遺骨は狂ったように壁を叩き始めた。
どう見ても完全に正気を失っている。
これ以上の会話は、恐らく難しいだろう。



>>↓1  どうする?


あなたは咄嗟に距離を取った。
この様子では、いつ狂気のままに襲い掛かってきてもおかしくは無い。
どんな行動に出られても十分な対処が出来るよう、あなたは数歩後退する。

このまま落ち着いてくれないだろうかと、あなたはじっと息を潜めた。


【22:15】


しかし、青年の遺骨が落ち着きを取り戻す事は無かった。
直視してしまった死の狂気からは最早逃れられない。

大きな音を立てて叩きつけられる拳は既に割れ砕け、無数の破片を周囲に散らしている。
それでも駄目ならばと、ついに頭蓋を用い始めた。
彼から腕と頭が失われるまで、そう長くはかからないだろう。



>>↓1  どうする?

刈った魂との会話は可能ですか?


>>593
不可能です。
ただし、マイナーズ・ゴーストのような下僕に加工すれば可能でしょう。

ここのダンジョンを攻略していた死者なら、生前の情報が役立ちそうだな
炭鉱夫たちの前例があるから積極的に刈りづらいけど。安価下


>> 【19:05】 以降が有効です (>>595書き込み時間基準)


あなたは魔力を両手に集め、練り上げた。
魔力物質化の魔法である。
生み出されるのは当然、あなたの手に良く馴染む、魂を刈り取るための道具。

頼もしい存在感を放つ大鎌を構え、あなたは遺骨を観察した。
彼は全身を革の装備品で覆っている。
革鎧、革のズボン、革のブーツ、それのどれもが、元は良質の品であった事がうかがえる。
だが、今や劣化に劣化を重ね、その能力は大きく減じているようだ。


■ 劣化した革鎧

基礎防御力 : 2


また、あなたは遺骨の腰にヒップバッグがある事にも当然気付いた。
内部には探索に有用な品が納められているだろう事は容易に想像できる。
ただし、彼が死んだ経緯を考えれば、食料や燃料に期待すべきでは無いだろう。


【22:45】


……やがて、遺骨は崩れ落ちた。
最初に腕を失い、次に頭蓋を砕き、最後に叩き付けた脚も折れたのだ。
最早地面に倒れこんで蠢く以外の事は出来ていない。

今ならば、どうとでも出来るだろう。



>>↓1  どうする?


音として出力されてはいません。
死霊術師特有の感応能力で死者に同調して意思を聞き取っています。


彼は救済されるべきだと、あなたは考えた。
このような所に置いていく事は出来ない。

だが、彼と同様に閉じ込められてはたまった物ではない。
そこであなたは、先に下僕の百足を部屋の外に向かわせた。
もし通路が閉ざされれば、生命力を捧げて道を開いてくれるだろう。

百足が北の部屋まで到達したのを確認してから、あなたは大鎌を振り翳した。

遺骨は、抵抗などしようが無い。
そもそも、砕けた頭蓋は未だに壁を睨んでいる。
あなたを認識してすらいないのだ。

その魂を刈り取ることは、酷く容易かった。


◆ 【冒険者の魂】 を獲得しました。


更にあなたは行動を急ぐ。
既に動かない遺骨の腰からヒップバッグを掴み、手早く引き剥がす。
ボロボロに劣化していたベルトは簡単に千切れ、あなたの手に荷物が収まった。
それを抱えたまま、隠し通路を走り抜けて脱出する。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

目標値 8


【不運の回避】

目標値 8  出目 6

成功!


【22:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307162.png

◆ = 現在位置



抜け出した先の部屋は、相変わらず敵影は存在しない。
先に脱出していた百足以外に動く物は見当たらない。

また、背後を振り返ってみても、隠し通路はその口をぽっかりと開けたままだ。
宝箱に関わらない限りは問題無いのではないかと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


>> 【20:10】 以降の書き込みが有効です。

現状のシモベたちの壊れるまでの期限をそれぞれ知りたい


>>623

◆ ウィル・オ・ウィスプ

翌日の 【16:30】

◆ レッサー・マインド・イーター

今晩の 【23:30】


あなたは新たな下僕を生み出す事とした。
百足を作ってから、それなりに時間が経過している。
そろそろ働きが認められ、旅立っても良い頃だろう。
そうなった後、ウィスプと二人だけではやや不安が残る。

淡く輝く魂を手に、あなたは死霊術を発動させた。



>>↓1 コンマ判定 【下僕の能力強化】

魔力 6
素材 3

目標値 9


【下僕の能力強化】

目標値 9  出目 7

成功!


あなたが欲した者は、理解者だ。

死者を解する者。
死の苦痛に苛まれる死者を慰め、その心を救う者。

掌中の魂は、やがて一つの形を取る。

それは、淡く揺らめく霧のような姿で、あなたの眼前に降り立った。





■ アコライトズ・ゴースト


◆ 能力値

【筋力】  - 【耐久】  -
【敏捷】  - 【感覚】  2
【知識】  2 【意志】  5
【魔力】  - 【幸運】  -


◆ 特殊能力

【霊体】

この下僕は、物質的な核を持たず、一切の物理攻撃を無効化する。
ただし、魔力属性と神聖属性による被害が大きく増大する。


【意思疎通】

この下僕は、アンデッドとの完全な意思疎通が出来る。


【対話】

この下僕は、正気が薄れかけているアンデッドを、対話の席に着かせる事が出来る。
成否は意思による対抗判定で決定される。


新たに生み出された下僕は、浮遊する霧状のローブの中に蟠る、闇そのものの姿をしていた。
二つの赤い眼光のみが頭部らしき箇所に宿り、それ以外は実体らしい実体を持っていない。
だが、意識はハッキリとしているようだ。


『あぁ……あなた様が、私を救ってくれたのですね』


霧の幽霊はあなたの前に跪き、忠誠を誓った。
魂が彼岸に旅立つまで、あなたのために全てを捧げると語る。
その言葉に一切の嘘は含まれていないと、あなたは確信した。



>>↓1  どうする?


あなたは死因について尋ねた。
あの部屋で何があり、どうして命を落としたのか、詳しく話してくれるようにと頼み込む。
霊は僅かな逡巡を見せたものの、素直に応じ口を開いた。


大筋は隠し部屋で聞いた物と同じであった。

隠し通路を開いて部屋に踏み入り、宝箱を開けた。
その中身であった魔晶石を宝箱から取り出した所、通路が塞がってしまったのだという。

彼はその後脱出を試みたが、悉くが失敗に終わったらしい。
手に入れた魔晶石を用いて習得した、風を踏んで歩く魔法も、脱出の助けには成り得なかったようだ。
そうして長い時間を掛けて餓死したと、霊は語り終えた。


逃れられない死に、ただ一人で対峙し、燃料も尽きた闇の中で耐え忍ぶ。
その絶望を思い出したのだろう。
霊の声は徐々に悲痛に染まり、最後の辺りは聞き取るのに苦労する程だった。
体を形作る闇を弱々しく震わせる彼をあなたは優しく抱き締め、その心を慰めた。



>>↓1  どうする?


隠し部屋の中で、彼は仲間について言及していた。
もしその仲間達が彼を探し、彷徨っているとすれば。

あなたはそう思い至り、北の通路で拾った聖印を荷から取り出した。


『……いえ、分かりません。
 私たちは確かに、神官様に率いられてはいました。
 ですが、聖印自体は良くある物でしょう。

 それに、仲間達が死んだなどと……認めたくない』


霊は沈痛な声でそう答えた。

彼は否定し、確証は得られなかった。
しかし、この想像は恐らく正しいのではないかと、あなたには感じられた。



>>↓1  どうする?


あなたは霊の能力について確かめた。
主に魔晶石を砕いて習得した、風踏みの魔法が扱えるかどうか。

しかし。


『無理そうですね。
 生前の力は、失われているようです。
 これでも侍祭でしたから、傷の治療くらいは出来たのですが』


残念な話であった。
魔法の類はもう使えないらしい。

ただ、今の彼は霊体である。
風を踏む魔法など用いなくとも宙を泳ぐ事は当たり前に行えるのだ。
その性質を生かして偵察を行う事も、可能ではあるだろう。
勿論、谷を塞いでいた崖崩れや亀裂を超えていく事も、彼だけならば問題無い。



>>↓1  どうする?


『宝箱の中身は魔晶石だけでしたね。
 他には何も、塵一つありませんでした。
 何十回と確認した事ですから、確度は十分だと思います』


一応念のためにと霊に確認したが、答えは残念ながらそのような物であった。

続いて、百足に宝箱を開け、中身を見てくるようにと頼む。
通路が塞がる危険は付き纏うが、魔晶石という物はそう簡単に諦められる類の宝ではない。
少なくとも、確認する程度はしておくべきだろう。

あなたの指示を受けた百足は頷き、隠し部屋へと向かう。
その背を、あなたと霊は若干の不安を抱きながらも、見送った。


【23:00】


それから少しして、百足は揚々と戻ってきた。
通路が塞がる事も無く、何の異常も起こらないままである。

百足は言葉を操る事は出来ない。
が、今この場には完全な意思疎通能力を持つ霊が居るのだ。
彼に通訳として間に入って貰えば、見てきた物を言語に変換する事は容易い。


結果として、やはり宝箱には魔晶石が入っていたようだ。
特徴的すぎる形の水晶は、間違えようが無い。



>>↓1 コンマ判定 【閃き】

知識 6
意思 9

複合 -7 (50%)

目標値 8


【閃き】

目標値 8  出目 5

成功!


その時、あなたの脳裏にある考えが閃いた。

この部屋の仕掛け。
そしてその有効な活用法について。

あなたはその閃きに従い、百足に再度命を下した。


百足が二度目の単独行に向かって少し。
突如として現れた赤い霧が隠し通路内に充満し、瞬く間に壁を形作った。
百足は一人だけで、部屋に閉じ込められた事になる。

……が、その僅か数秒後である。
現れた時と同様、唐突に壁は霧と化して消え去った。


自身の口元が緩むのを、あなたは自覚しただろう。
閃きが正しかった事は、こうして証明された。

あなたの命は単純な物であった。
宝箱から魔晶石を取り出し、すぐに戻す。
それだけである。

どうやら、宝箱の中に魔晶石があれば、この通路は口を開くらしい。
宝を取り出したとしても、再び戻せば何の問題も起こらないようだ。
この性質を応用すれば、夜間の安全地帯として利用する事も出来るに違いない。


戻ってきた百足の頭を、あなたは優しく撫でた。
百足はカタカタと震え、役に立てた喜びを無邪気に伝えてくる。

……その隣で、侍祭の霊が頭を抱えて唸っていたが、これは致し方の無い事だろう。



>>↓1  どうする?


あなたの質問に、霊は答えた。


『…………閉じ込められてから、すぐに使いました。
 脱出手段が手に入るんじゃないかと思ったんです。
 戻すなんて、一度も』


普通に考えてそうなるだろうなと、あなたは納得した。
手に入れた宝を手放す事が鍵などとは、焦燥に塗れた状況では思いつけないだろう。

蹲る霊の背を、あなたはそっと撫でた。



>>↓1  どうする?

つまりなに、魔晶石リポップしたってことなの>>1
安価下


>>673
迷宮の宝はリポップします。
確か学者の時にその辺触れたんですが、凄い勢いでスルーされてました。


あなたは霊に断り、手に入れたヒップバッグを開けた。
彼に異論は無いようだ。
生前の持ち物が役に立つならば自由に使って欲しいと言っている。

さて、その中身は……。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 6

成功!


あなたはバッグの中身に喜びを隠せなかった。
高価であり、かつこの迷宮において非常に有用な物が入っていたのだ。

それは、小瓶に入った灰であった。
元々の持ち主たる霊がいる以上、鑑定の必要も無い。
神官達が持つ癒しの力を籠められた護符。
それを焼いた灰である。

アンデッドにとって、その力は天敵に等しい。
これを撒いておけば、少なくとも半日程度は魔物が近寄りにくくなるはずだ。

また、あなたは西の宝箱から破魔の力を持つ剣を入手しても居る。
これらを組み合わせて使えば、相乗効果により更なる忌避性が見込めるだろう。
丸一日、完全な安全地帯を作る事も不可能ではない。


◆ 【聖なる灰】 を獲得しました。


【23:15】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307162.png

◆ = 現在位置


他に使えそうな物は、どうやら無いようだ。
燃料と食料は当然使い切られ、薬品類も幾つかはあったが時間経過により変質しているのが一目で分かる。
もし飲み込めば、効果が無いどころか腹を壊すだろう事は間違いない。



>>↓1  どうする?


次に、宝箱の仕掛けを調べる事とした。
既に殆ど確信の域にあるが、実際に確かめる事も重要だろう。
あなたは三体の下僕を伴い、部屋へと足を進める。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307227.png

◆ = 現在位置


間近で観察する宝箱は、やはりいかにもな豪華さであった。
熟練の職人の仕事を思わせるような細かさで黄金の装飾が施され、白いだけの箱に美しい彩を与えている。
欲深い者ならば欲望を抑え込むには苦労するに違いない。

箱には、鍵がかかっていなかった。
というよりも、そもそも鍵穴すら存在しない。
あなたが慎重に蓋を持ち上げれば、何の抵抗も無く中身を明らかにした。

赤い布が張られた内部に鎮座しているのは、情報通りの物。
細長い四角錐を二つ底面同士で張り合わせたような、八面体の水晶だった。
冬の空のように透き通った蒼いその内側には、四つの光が絡み合うように舞っている。

どう見ても魔晶石である。



>>↓1 コンマ判定 【魔晶石の鑑定】

魔力 6

目標値 6


【魔晶石の鑑定】

目標値 6  出目 10

ファンブル!!


"……………………うん、さっぱり分からん!"


あなたは鑑定作業を放り投げた。
魔力の波動を感知する事で封じられた魔法が分かれば、という考えは完全に放棄された。

こういう細かい作業は専門外なのだ。
そんな言い訳を誰にともなく呟き、あなたは箱から顔を上げた。
魂を用いた下僕の作成は、言うまでも無い事ではあるが細かい作業に分類される。
が、あなたの中ではどうやら違う分類になっているようだ。


続いて、あなたは魔晶石を持ち上げ、箱の外に出してみた。

すると、宝箱が纏っていた高濃度の魔力が一度揺らめき、途端に通路が塞がる。
魔晶石を戻せばその逆である。
やはり、あなたの推測は正しいと考えて良いだろう。


【23:30】


その時、である。

あなたの視界の隅で、百足が崩れ落ちた。
骨の体は急速に風化を始め、白い粉状に変化していく。

献身が、神に認められたのだ。
これより彼は死の川を渡り、輪廻の輪へと戻る事となる。


『ここは……あぁ、そうか……俺は……』


百足の体から、一つの魂が浮かび上がった。
淡い光を放つそれはすぐに姿を変え、屈強な男を形作る。
鉱夫である。

彼は、自身の現状を正しく理解出来ているようだ。
魂を旅立たせようとする力を押し留め、あなたへと向き直る。


『何となく、だけど分かるんだ。
 あんた、俺を助けてくれたんだろう?

 ……ありがとう。
 ずっと、苦しかったんだ。
 苦しくて苦しくて仕方ないのに、どうしようもなくて……』


男は、震える声と体を抑える事も出来ない。

当然の事だ。
彼は確かに苦痛からは救われた。
だが、それだけなのだ。
決して蘇る事は無く、後は死に落ちていく。

あなたを苛ませないためだろう。
恐怖を口に出す事は無い。
それでも、彼の心をかき乱す嵐を想像する事は、酷く容易い。


……そんな男を、あなたは―――。


―――私は、男の頭を胸に抱き締めた。

悪夢に魘されていた私を抱いた、いつかの母のように。


"大丈夫。
 死は終わりなんかじゃない。

 神の御許で、あなたは生まれ変わるの。
 全ての魂は、繰り返し、繰り返し、生まれては死んで、また生まれる。
 あなたもまた、この世界に帰って来る"


それこそが、私の知る絶対の摂理。
誰もが皆通ってきた、当たり前の魂の輪廻。
ただ忘れているだけの、最も身近な神の御業だ。

物を知った気になっている自称賢者は、いかにも賢しげに語る。
人は祝福と共に生まれ、哀しみと共に死ぬ、と。

馬鹿げた話だ。
死に伴う物が悲哀だけであってたまるものか。
私達は、長い系譜の中で延々とそれを否定し続けてきたのだ。


"だから、きっとまた会いましょう。
 誰もが皆、誰もに会える。

 再びの出会いのための、一時の別れ。
 ……これは、それだけの事"


生まれ来る者に祝福を。
死に行く者に愛を。

それこそが、正統なる死霊術師が、始祖たる聖女から受け継いだ聖句である。


やがて、男は消え去り、旅立った。

あなたに縋り、震えながら、それでも最後には笑顔を浮かべて。

残された物は、一つの光。
魂に似て非なるそれは、生の最後に残された想いの結晶だった。
死者が最も愛する者のみが受け取る事の出来る言葉が籠められた、遺言である。

そうそう残る物では無い。
無数の魂を送ってきたあなたであっても、今までに託された事は片手で数える程度だろう。

生前に残した未練が大きい程、この結晶は生まれやすくなる。
この結果は必然であると言える。
迷宮によって唐突に生を奪われ、死の苦痛の只中に取り残されていたのだ。
谷において、全ての死者が残すと考えて間違いないだろう。


苦痛に沈む人々を救い、その魂を彼岸に送り、そして託された思いを家族に届ける事。
これが、谷における自身の最大の使命なのだと、あなたは気付いた。



◆ 【死者の遺言】 を獲得しました。


キリが良くなった所で、遅筆を憎みつつ今日はお開きで(白目)
お付き合いありがとうございました。
また明後日。

死者にモテる(貴女の肉が欲しい的意味で)

>>1「試さないとわからないでしょう」
が関の山。周期とかが基礎知識として与えられてるなら盗賊はもっと金持ちになってる


◆ リポップ条件について

あなた一人につき、一回です。
前周あなたが開けたからといって全て空っぽにはならないですよ、というだけの救済措置です。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】 ← NEW
【陽鉱石 x3】 ← NEW
【聖なる灰】 ← NEW

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】 ← NEW

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄 x2】 ← USED
【短いロープ x2】 ← USED
【鶴嘴の先端 x2】 ← USED

【死者の遺言】 ← NEW


【23:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307227.png

◆ = 現在位置



今から書いてそのまま開始します。
よろしくお願いします。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】 ← NEW

【投擲用の石 x10】 ← NEW
【陽鉱石 x3】 ← NEW
【聖なる灰】 ← NEW

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】 ← NEW

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄 x2】 ← USED
【短いロープ x2】 ← USED
【鶴嘴の先端 x2】 ← USED

【死者の遺言】 ← NEW


旅立った魂に祈りを捧げ、あなたは掌中の結晶をしっかりと荷に仕舞い込んだ。

あなたの信仰と使命において、結晶が持つ意味は何よりも重い。
もし失ってしまえば、最期の想いが家族に伝わらない、だけでは済まされない。
あなたの精神状態にも、大きな悪影響がある事は疑い無い。
よくよく留意しておく必要があるだろう。


その後、あなたは宝箱の調査を再開した。
結果として分かったことは……。



>>↓1 コンマ判定 【魔力の感知 / 高難度】

魔力 6

濃密 -2

目標値 4


【魔力の感知 / 高難度】

目標値 4  出目 2

成功!



分かった事は二つであった。

一つは、魔晶石を取り出した状態では壁が赤みを持たない事。
これは侍祭の霊に北の部屋で待機してもらい、確かめた事だ。
恐らくは生命力も捧げられず、開ける事は出来ないだろう。

もう一つは、魔晶石を戻した際の、魔力の独特な動きである。
魔晶石が放つ魔力の波動と同期するように、宝箱が纏う魔力が揺らいだのだ。
余りにも濃密過ぎる魔力量のために若干感知に難儀したが、あなたは確かにそれを感じ取った。

もしもこの魔晶石と似た波動を持つ何かがあれば、宝箱を騙す事も可能であるかも知れない。

もっとも、あなたは波動の詳細な調査に失敗している。
手元に魔晶石が無い状態での照合は、難しいと考えるべきだろう。


【23:45】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307227.png

◆ = 現在位置



現時点で宝箱について分かる事はこの位だろう。
あなたは調査に協力してくれた霊を労い、立ち上がった。



>>↓1  どうする?

魔晶石の魔法を習得する

不可能なら安価下

鶴嘴をもう一本作る


>>736
現状では自殺以外の何物でも無いため、実行不可能です。
安価↓扱いとなり>>737が採用されます。


あなたは魔晶石を取り出し、部屋を封鎖した。
内部にはあなたと下僕しか居らず、侵入路が存在しない以上、これで一定の安全は確保できたはずだ。
問題があるとすれば、西で遭遇した繊手のように壁を抜けられる存在ぐらいだろう。

その状態で、あなたは鶴嘴の作成に取り掛かった。
あなたは既に作成のコツを完全に掴んでいる。
要する時間は最小限に、品質も現状の素材で期待できる最大の物となるのは当然の事だ。


【0:30】

◆ 【良質な鶴嘴】 を獲得しました。


新しい鶴嘴を試しに壁に振るってみれば、確かな手応えと共に僅かだが壁が削れた。
十分実用に値する物である事は間違いない。

あなたは力作の出来栄えに満足し、鼻息を荒くした。



>>↓1  どうする?


"魔晶石を手に入れるために、魔力の波動を放つ何かを探す?
 そんな面倒臭い事しなくても解決法は簡単じゃない。
 この鶴嘴で壁をぶっ壊せばいいのよ!"


天啓であった。
少なくとも、あなたにとっては。

これこそが神の導きであると確信し、あなたは鶴嘴を振るう。



>>↓1 コンマ判定 【壁の破壊】

筋力 8
鶴嘴 4

頑丈 -5

目標値 7


【壁の破壊】

目標値 7  出目 1

クリティカル!!


岩壁の掘削は恐るべき速度で進んだ。
あなたが鶴嘴を振るう毎に、確実に欠片が弾け飛び、壁は削れて行く。

この分ならば新しい通路を迷宮に生み出す事も不可能ではない。
そんな確信の元に、あなたの勢いがグングンと増し……。


【2:00】


……そして、力尽きた。
滝のような汗が流れ、死に際の病人のように息は荒い。

休息のためにあなたは座り込もうとし、失敗する。
体を支えようとした腕は力を失い、無様に仰向けになってしまった。
しかし、体を起こす気力すら無く、行儀など気にする余裕も無い。
今はとにかく指一本すら動かしたくないと、天を仰いだ。

掘削は確かに素晴らしい効率であった。
人の体一つ分程度は進んでいるだろう。
だが、あなたには何よりも体力が不足していたのだ。


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307730.png

◆ = 現在位置



疲労から上手く働かない頭で、あなたは考える。
掘削は酷い重労働であったが、決して不可能とまでは言えないようだ。
休息を何度も挟みながら繰り返せば、いつかは穴が開くだろう。



>>↓1  どうする?


一にも二にも、まずは休息である。
むしろそれ以外は考えられない。
当然のようにあなたはそう判断し、持ち上げていた頭を硬い地面に戻した。

壁を抜けてくる存在を警戒するよう下僕に命じ、あなたは全身から力を抜く。



>>↓1 コンマ判定 【時間短縮 / 体力回復】

耐久 2

目標値 2


【時間短縮 / 体力回復】

目標値 2  出目 2

かろうじて成功!


【3:00】


それなりの休息の末、あなたの体からは疲労が消え去った。
熱を持っていた腕も平常に戻り、もう行動に支障は無いだろう。
しかし、あなたには一つの確信もまたあった。


"……二日後かな、これは"


一日を跨いであなたを襲うであろう筋肉痛の予感を一度脇に置き、あなたは行動を再開した。

部屋の壁を再び削ろうという気は今の所起こらない。
代わりに思い出したのは、北の通路の突き当たりに存在する陽鉱石である。
それなりの値も付くそれは、幾らか掘っておいても無駄にはならないはずだ。
侍祭の遺骨から剥ぎ取った荷袋もある以上、持ち運びに困る事も無いだろう。

そのためにはまず、アンデッドが徘徊している可能性がある坑道を進まなければならない。
魔晶石を戻し通路を開いたあなたは、何があっても対処出来るよう、魔法を用いて備える。


◆ フィジカル・ブースト

敏捷 10 → 16


今やあなたは肉を持った突風に等しい。
これならば何があろうと、少なくとも撤退だけは容易だと、あなたは確信する。

そうして、十分に警戒を払いながら北へと進んだ。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

時間 -3

目標値 5


【不運の回避】

目標値 5  出目 5

かろうじて成功!



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◆ = 現在位置



隠し通路を抜けた先には、何も居なかった。
あなたは安堵の息を吐きかけるが、しかしそれはすぐに飲み込まれる。

完全に安全という訳でも無いようだ。
西を魔力視で見やれば、谷底へ繋がる通路には青い光が増えている。
いつこちらへ向かってくるか分かった物ではない。

あなたは足早に、出来る限り距離を取るべきだと北へ急いだ。


【3:15】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org307754.png

◆ = 現在位置



その後も十分に警戒しつつ、慎重にあなたは進んだ。
幸いにも通路にも敵影は無く、陽鉱石が眠る突き当たりへと問題無く辿り着く事に成功する。

あなたが叩きつけ光を灯した箇所は、既に光を失っていた。
どうやら一晩中光り続ける、などという事は無いらしい。


さて、ここまで来た以上、鉱石を掘っていかなければ意味は無い。
あなたは鶴嘴を両手でしっかりと持ち、壁に向き合った。



>>↓1 コンマ判定 【鉱石採掘】

筋力 8
鶴嘴 4

頑丈 -3

目標値 9


【鉱石採掘】

目標値 9  出目 4

成功!


あなたは壁を掘りながら、陽鉱石採掘の難しさを実感していた。

硬度は良い。
どうやら通常の岩壁よりも幾分脆いらしく、あなたにとって然程問題とはならない。

厄介なのは、鉱石が持つ性質であった。

陽鉱石は衝撃を受けると発光する。
その性質こそが灯火代わりとなり、魔道具の素材となる理由なのだ。
だから仕方の無い事であるのだが、採掘中は酷く眩しいのである。

かといって目を逸らして鶴嘴を振るう事も出来ない。
先端を叩きつける位置も確認せず闇雲に扱えば、道具の寿命は縮むばかりだろう。
勿論、採掘効率も落ちる事は間違いない。

痛む瞳を何度か押さえながら、あなたは忌々しいとすら思える光を睨んだ。


【3:30】


やがて、あなたの足元にはそれなりの量の陽鉱石が積み上がった。
その中から小さく価値の少なそうな物を除き、幾らかを拾う。


◆ 【陽鉱石 x10】 を獲得しました。


鉱石を仕舞い終え、あなたは考えた。
採掘を続けるべきか、それとも他の行動に移るべきか。

続けるならば、問題となってくるのは体力だろう。
今も行動に支障が出る程ではないが、若干の疲れは感じている。
余り長く作業に当たれば、隠し部屋で倒れた時と同様の状態にもなりかねない。



>>↓1  どうする?

貴女の腹のすき具合はどうなってますか?

安価下


>>782
夜になってから干し肉を食べていますので、今の所問題ありません。


あなたは念のため、少しの休息を取る事とした。
何かに遭遇して撤退を選んだ場合、残された体力が生死を分ける可能性もある。
常に万全に備えておく事は、迷宮では肝要であるはずだ。


【3:45】


そうして一息ついてから、あなたは移動を開始する。
目指すのは天井の亀裂から水が滴り落ちる、坑道の行き止まりだ。



>>↓1 コンマ判定 【不運の回避】

幸運 8

時間 -3

目標値 5


【不運の回避】

目標値 5  出目 8

失敗……


◆ 追加判定


>>↓1 コンマ判定 【聞き耳】

感覚 3
下僕 3

目標値 6


【聞き耳】

目標値 6  出目 3

成功!


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◆ = 現在位置



坑道を進み、もう間もなく目的地に達するという所で、あなたは物音を聞き取った。
北の大部屋で聞いた、金属音である。

音の出所は通路の先、西側だ。
恐らくは谷底に出ていたものが戻ってきてしまったのだろう。

鉄同士が擦れる音は、ゆっくりとだが確実に近付いてきている。
今すぐ三叉路に飛び出してくるような距離ではないようだが、そう長い時間はかからないと思われた。



>>↓1  どうする?


>> 【22:21】 以降が有効です。


戦闘を避けられるならば、それが最良である。
迷宮においては、たった一つの傷が死を招く事もあるのだ。

あなたは冷静にそう判断し、侍祭の霊に指示を出した。
先行し、対話が可能であるかどうかを確認してほしいと。
それに対し、霊は強く頷いた。


『お任せ下さい。
 救って頂いた恩には必ず報います』


霧のローブを翻し、闇色の霊は宙を滑るように三叉路へと向かう。
そのまま止まる事無く音の方向へと曲がり、飛び去っていく。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 2

成功!


息を潜め様子を窺っていたあなたは、霊が生んだ成果を正しく認識した。

金属音は立ち止まり、その後戦闘に移るような様子も無い。
また、語りかける霊の声からも焦燥は感じられず、一定の落ち着きを保っている。
恐らく、対話に成功したのだろう。

ただ、一つ気がかりな事もある。

侍祭の霊の声は、落ち着いている。
しかしその中に、あなたは確かに微かな震えを聞き取った。

あなたは既に、霊が動揺する事態、その可能性について思い至っている。
侍祭を下僕として作り変えた時に、質問を行っていた事からも明白だ。
聖印を落とした者、つまりは金属音の主達が、彼の仲間なのではないかという物である。



>>↓1  どうする?


この状態で彼を一人にしておく訳にはいかないだろう。
どの道、対話を行うならば近付く必要もある。

あなたは隠密のために低く落としていた体を起こし、足を進めた。


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三叉路から西へ入り、すぐに北へと曲がる角。
そこに到達すると、通路の中程で向かい合う下僕と、彼の仲間と思われる死者の姿を確認出来た。
霊は悲しみからかその身を震わせ、死者はそれをただじっと見つめている。


死者は、どうやら武装した戦士らしき姿をしていた。
チェインメイルやグリーブ、ガントレットで骨の体を包み、手には小盾とメイスを携えている。
恐らくは生前からの装備か。
もし正面から立ち向かうとすれば、厄介だったはずだ。





■ エクスプローラーズ・スケルトン

◆ 特殊能力

【武装】

この魔物は、生前の装備品をそのまま使用している。
常に何らかの防具や武器を身に付け、戦闘に利用する。


そこに、死者が思念を発した。
この距離ならば、あなたもそれを受け取る事が出来る。
厚みを持つ老いた男の声が、あなたの中に重く響いた。


『あぁ、あぁ。
 さがしていた、さがしていたぞ、ばかものめ。
 いままで、ひとりでどこにいたのだ。

 ……さぁ、かえろう。
 みんなまっている。
 みんなみんな、おまえをまっているのだ』


侍祭の霊は、ついにその存在を揺らがせ始めた。
霧のローブは不安定にはためき、闇の体は融けて消えようとしている。


『……出来ません。
 それは、もう出来ないんです、先生』


あなたは思わず目を覆った。
余りにも惨い再会であった。
片方だけでも生きていたならばまだ救いは残されていただろう。
しかし、この話はもう、何もかもが終わってしまっている。

これ以上、彼を絶望に晒す事はあなたには不可能だ。
足を進めて侍祭に並び、口を開いた。



>>↓1  何と語りかけますか?


>> 【23:34】 以降が有効です。


メイスを持つ死者へと、あなたは語りかける。

死者が探していた仲間、つまりは侍祭は既に命を落としていた事。
侍祭を、あなたが今下僕として使役している事。
そして、それにより齎される忘却の神による慈悲、救済についてを。

幸いにも、侍祭の話によると男は神官であったようだ。
ならば神についても詳しいはずだ。
説得の目は十分に存在する。

そんなあなたの推測通り、話を聞いた神官は静かに話を聞き、納得を得たようだ。


『そうか……そうか。
 わたしは、もう死んでいたのか。
 そして、お前も。
 ……そうか、そうだったか』


神官の言葉は、幾分かハッキリとし始めていた。
勿論、一時の事ではあろう。
繰り返される死の狂気は容易い物ではなく、正気を保ち続ける事は不可能だ。
だがそれでも、彼は今この時、生前と近い思考を可能としている。
恐らく、生前から余程意思の強い人間だったのだろう。


『……確認させて欲しい。
 君が本当に魂の救済者なのであれば、答えられるはずだ。

 死霊術師の始祖、その名は』


◆ 知識判定  正統なる死霊術師のため自動クリティカル



あなたはその答えを知り得ていた。

死霊術師の始祖たる聖女。
始まりの救済者たる彼女は、小国一つを飲み込み死に沈めた迷宮を落としたという。
それも、主の首を刈るなどという手段でではない。
迷宮を徘徊する全ての死者を、神の慈悲によって救い上げるという偉業をもってだ。

その所業は長く語り継がれ、今もなお大英雄の一人として人々に称えられている。
しかし、それは死霊術師としてではない。
伝承は時の中で歪められたのだ。

彼女が仕えたのは忘却の神ではなく、試練の神であり。
迷える魂を救済したのではなく、穢れた魂を浄化し消し去ったのだと。


今や、彼女が死霊術師であったと伝える者は限られている。

一つは当然、聖女から御業と聖句を継いだ正統なる系譜。
もう一つは、事実を歪め、功績を奪い、隠蔽し続ける、試練の神殿。


『君を信じよう。
 私の魂を預ける。
 ……我々、神殿の人間がこのような事を偉そうに言えた立場ではないが』


答えを告げると、神官は跪き、あなたへとその身を差し出した。
盾とメイスは地面に置かれ、斬首を待つ罪人のように首を下げている。



>>↓1  どうする?


>> 【00:31】 以降が有効です。


試練の神殿は、聖女を貶めた。
その慈愛に泥を塗り、誇りを踏み躙った。

だが、それはあなたの意思と使命を捻じ曲げる理由には、決して成り得ない。



大鎌が閃き、無抵抗の神官を切り裂いた。

浮かび上がるのは淡く輝く一つの魂。
あなたはそれを、そっと優しく救い上げた。


◆ 【冒険者の魂】 を獲得しました。


といった所で今日はお開きで。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】 ← NEW

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】 ← NEW
【聖なる灰】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄】 ← USED
【短いロープ】】 ← USED
【鶴嘴の先端】】 ← USED

【冒険者の魂】 ← NEW

【死者の遺言】


【4:15】


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◆ = 現在位置



今晩は19時30分位から開始したく。
よろしくお願いします。


魂を失った神官の体は崩れ落ちた。
鉄の装備品が地面と接触し、音を立てる。
とはいえ、そう大きな物でも無い。
元々跪いていた事が功を奏したのだ。

侍祭の霊は、既に姿を消している。
神官の死を受け止め、心に負荷がかかったに違いない。
勿論、下僕である以上あなたが呼びかければ戻るだろうが。


他に通路に変化は無い。
どうやら神官は単独で動いていたようだ。
彼の後に続くような物音は、少なくとも現時点では感じ取れない。



>>↓1  どうする?


あなたは神官の亡骸が身に付けている、鉄製の装備を確認した。
もしも有効に使えるならば借り受けるのも良いだろう。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

性差 -3

目標値 5


【幸運な出来事】

目標値 5  出目 10

ファンブル!!


チェインメイルにガントレット、グリーブ、そして小盾とメイス。

神官の装備は、極一般的な物であるようだ。
全て通常の鉄製であり、それなりの防御性能が期待出来る。

……しかし、残念な事に、あなたが装備出来るかと言えばそうでもない。

あなたは女性であり、神官は男性なのだ。
悪い事に神官はかなりの大柄のようで、体格差は酷く大きい。
身に纏う防具はどれもサイズが合わないだろう。
むしろ、身動きが取りにくくなり危機を招く事すら有り得る。


◆ チェインメイル、ガントレット、グリーブ は装備不可能です。

>>1に質問なんだが神官を護衛用にした場合神官は話せますか?それとも交渉用でないとできない?


だが、盾とメイスならば問題無く扱えるだろう。
こちらも握りの部分に多少調整が入っているようだが、そう大きな物ではない。

特に、メイスの存在は大きい。
この迷宮において、斬撃や刺突の効果は薄い。
正面から魔物に立ち向かおうとするならば、強力な打撃を行える鈍器は頼もしいはずだ。

あなたは神官の魂に感謝を捧げ、それらを拾い上げた。



◆ 鉄製の小盾

基礎防御力 : 4

回避補正 : 0

手に持って扱う丸い盾。
年季が入っているが、十分な性能を残している。



◆ 鉄製のメイス

基礎攻撃力 : 3
基礎防御力 : 2

命中補正 : 1

鈍器。
どのように当てても有効な打撃が見込めるため、比較的扱いやすい部類の武器。


>>860
基本的に、記憶や対話能力は保持されません。
侍祭や鉱夫の霊のように、それらが必要とされる用途で生み出された場合に限定されます。


メイスを構えたあなたは、試しに縦横に振るってみた。
鎚頭はブンブンと風を切り、鉄塊の持つ威力を十分にあなたに伝えただろう。

あなたの筋力をもってすれば、この程度を片手で振るう事は容易い。
小盾と同時に運用したとしても、一切の問題は起こらない事は疑い無かった。



>>↓1  どうする?


あなたは神官の魂を取り出し、掌中に浮かべた。

十全に使役できる下僕の数は、三体。
現在使役しているウィスプと侍祭の霊の他に、もう一体分の空きがある。
多ければ多い程、当然の事ながら安全性は上がるだろう。
生み出さずにおく理由はそうは無かった。



>>↓1 コンマ判定 【下僕の能力強化】

魔力 6
素材 3

目標値 9


【下僕の能力強化】

目標値 9  出目 9

かろうじて成功!


あなたが欲した者は、理解者だ。

死者を解する者。
死の苦痛に苛まれる死者を慰め、その心を救う者。

掌中の魂は、やがて一つの形を取る。

それは、淡く揺らめく霧のような姿で、あなたの眼前に降り立った。





■ プリーストズ・ゴースト


◆ 能力値

【筋力】  - 【耐久】  -
【敏捷】  - 【感覚】  2
【知識】  2 【意志】  5
【魔力】  - 【幸運】  -


◆ 特殊能力

【霊体】

この下僕は、物質的な核を持たず、一切の物理攻撃を無効化する。
ただし、魔力属性と神聖属性による被害が大きく増大する。


【意思疎通】

この下僕は、アンデッドとの完全な意思疎通が出来る。


【対話】

この下僕は、正気が薄れかけているアンデッドを、対話の席に着かせる事が出来る。
成否は意思による対抗判定で決定される。


求めた能力が同じ以上当然の事であったが、新たな下僕は侍祭と瓜二つであった。
霧状のローブに包まれた、暗い闇のような姿である。


『救われた恩は、働きでお返ししましょう。
 どうぞ、この身をお使い潰し下さいますよう』


神官も侍祭同様に跪き、あなたへと忠誠を捧げた。

そんな彼へ、あなたは早速質問を投げかける。
北の大部屋に潜み彼らを見送った時、あなたは神官を含めて五つの存在を認識していた。
もしも彼の仲間達であったならば、当然情報を持っているはずだ。

そんなあなたの予想は、半分当たり半分が外れた。
生前のパーティーは、侍祭と神官、そして二人の戦士で構成されていたという。
つまり、少なくとも二つの金属音は彼の仲間では無いようだ。

仲間の戦士はそれぞれ大斧と大鎚で武装していたらしい。
失われたという記憶は無く、今も使っている可能性は高いと神官は語った。
それ以外の装備は神官と大差が無いようだ。
また、戦士達は神殿によって雇われただけであり、そう親しくは無いとも。



>>↓1  どうする?


【4:30】


あなたは三体にまで増えた下僕を伴い、北を目指した。
頭上にウィスプを浮かべ、背後には神官と侍祭。
後ろの二人は何やら会話らしき意思を交わしていたようだが、それもすぐに収まった。
ここは迷宮であり、気を抜いて良い時では無い事を知っているのだろう。


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曲がり角を二つ過ぎ、三叉路までは直進を残すのみ。
といった所で、あなたは正面の突き当たりに動く物を発見した。
鉄の鎧を身に纏った骸骨である。

明け方もそろそろ近付いているためだろうか。
どうやら、谷底から戻ってきていたらしい。

ウィスプの光があるというのに、相手がこちらに気付いた様子は無い。
やはりアンデッドらしく、視覚や聴覚といった通常の感覚は鈍いようだ。



>>↓1  どうする?

>>1に質問だが鉄の鎧ってのは神官のようにチェインメイルかそれ以外かわかるかな


>> 【21:03】 以降が有効です。


>>876
見えたので分かって構いません。
チェインメイルです。

チェインメイルだと護衛の戦士かな
>>1に質問だが武装は見えますか?


>>879
大きな鈍器のようです。


あなたは二体の下僕に命を下した。
突き当たりに見える死者が仲間かどうかを確認するようにと。
もし仲間だったのであれば、説得の目も無くは無いだろう。

また、僅かに腰を落として身構え、戦闘に備える事も忘れない。
先程聞いたばかりの、見知らぬ二体の片割れという可能性も十分に考えられるのだ。

二体の霊は宙を滑るように、魔物の近くまで移動した。
そしてそのまま、何事かを呼び掛けている。



>>↓1 コンマ判定 【幸運な出来事】

幸運 8

目標値 8


【幸運な出来事】

目標値 8  出目 5

成功!



◆ 追加判定


>>↓1 コンマ判定 【意思対抗 / 対話】

基準値 5

意思 5 (プリーストズ・ゴースト)

意思 -4 (エクスプローラーズ・スケルトン)

目標値 6


【意思対抗 / 対話】

目標値 6  出目 4

成功!


あなたが見つめる先で、死者は大きな鎚を振り翳した。

仲間では無かったのか。
そう判断し飛び出そうとしたが、丁度そのタイミングで振り下ろしは止められた。
鈍器を持った骸骨は困惑したように視線を彷徨わせながら、ゆっくりと武器を下ろしていく。

どうやら沈静化に成功したようだ。
突き当たりに神官を残して戻った侍祭が、仲間の戦士であったと教えてくれた。



>>↓1  どうする?


今ならば、十分に対話が可能なはずだ。
あなたは念のために武器に手をかけながらも、北へと進み神官と合流する。


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◆ = 現在位置


新たな魔物、神官達の仲間の死者は、亡羊と視線を見つめていた。
落ち着いてはいるようだが、神官のように意識がハッキリともしていないように見える。
どうやら然程強固な意思を持っている訳でも無いのだろう。

手にもっているのは大きな鈍器だ。
両手で扱う物らしく、あなたが持つメイスよりも二回り程大きい。
体のほぼ全面はチェインメイルを始めとした鉄の防具で覆われ、戦えば厄介だろう事も窺える。

そんな戦士に、あなたは努めてゆっくりと、幼子に言い聞かせるように語り掛けた。

あなたを苦しみから解放する。
楽になって欲しい、と。


『…………どう、やって?』


戦士は相変わらず曖昧な意識のまま、あなたへと返した。

あなたの心に伝わる意思は、暗く澱んでいる。
既に精神が消えかけ、今にも不可逆の狂気に落ちていきかねない状態だと、あなたは感じた。



>>↓1  どうする?


>> 【22:26】 以降が有効です。


あなたは自身の身分を明かした。

忘却の神に仕える神官の一種であり、魂を救う者。
己の使役下に入り神へと奉仕する事で、死の苦しみから解放されるのだと。

それと平行し、あなたは大鎌を生み出し構えた。


すると……。


『嘘だ。
 嘘だ嘘だ嘘だ!

 お前も俺を殺すのか!
 その鎌で!』


戦士は突如激昂した。
亡羊とした雰囲気は欠片も残っていない。
凄まじい怒りを吐き、憎悪の思念を無差別にばら撒いている。

考えてみれば当然の事だ。
これはむしろ神官がおかしかったのである。

死の苦しみから解放しよう。
そのために一度殺されろ。
繰り返され続ける死の苦痛の只中に沈み、死を何より恐れるアンデッドに対し、このような言葉が通じる訳も無い。


最早対話などどう見ても不可能だ。
大上段に構えられた大鎚をもってあなたの頭を砕こうと、戦士が迫る。
彼我の距離は僅か数歩。
あなたは迅速に対応を決定する必要があるだろう。



>>↓1  どうする?


>> 【23:11】 以降が有効です。


あなたは咄嗟に後退を選んだ。

上段から振り下ろされる大重量を受け止めるなど有り得ない。
相手は鉄に身を包んだ戦士なのだ。
戦うならば自身の敏捷性を生かし、翻弄するのがセオリーという物である。

視線を戦士から逸らさぬまま、あなたは全力で地を蹴った。
大鎚が届く間合に残らねばならない理由など、一切無いのだ。



>>↓1 コンマ判定 【敏捷対抗 / 間合】

基準値 5

敏捷 10
装備 1
装備 2 (エクスプローラーズ・スケルトン)

敏捷 -5 (エクスプローラーズ・スケルトン)

目標値 13

◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【敏捷対抗 / 間合】

目標値 13  出目 5

通常成功


戦士が鎚を振り下ろそうとした時。
既にあなたは武器の届かない距離まで飛び退いていた。
どれほど腕を伸ばそうとも、後一歩が足りない、という程度の間合である。

それと同時にあなたは物質化された魔力を掻き消す。
相手が鉄で身を守る以上、刃物では大きな効果は見込めないだろう。
必要なのは鋭さではなく、打撃力である。

必然、空いた手に握られるのは神官から借り受けたメイスだ。
片手で容易に振るえる以上、当然の事として逆の手には小盾も構える。


あなたが行えた戦闘準備はそこまでだった。
自身の命を狙う外敵を逃すまいと、戦士はあなたへと突撃する。
下ろされた槌は体の後ろへと回されている。

このまま接近を許せば、横薙ぎ、あるいは逆袈裟の一撃があなたを襲うだろう。



>>↓1  どうする?

隙があるのなら敏捷にブーストかけてからカウンターを狙う。
相手は大振りしている+錯乱状態だからいけそう。
ブーストが無理なら再安価にして下さい。

帰宅完了
安価は会議で


>>928
ブーストを使用している最中に相手の攻撃が完了してしまいます。
要望通り安価↓とし>>929採用になります。


>> 【00:09】 以降が有効になります。



安価出したまま寝ておきます。
お付き合いありがとうございました。
また明後日。


◆ 所持品一覧

【魔力製の大鎌 / マナ・エクスチェンジ】
【木製の杖】
【破魔の突剣】
【良質な鶴嘴 x2】
【鉄製のメイス】

【鉄製の小盾】

【雨除けのケープ】
【旅人のローブ】
【革製の手袋】
【革製のブーツ】

【試練の聖印】
【忘却の聖印】
【大型ヒップバッグ】
【ベルトの千切れたヒップバッグ】

【投擲用の石 x10】
【陽鉱石 x13】
【聖なる灰】

【堅焼きビスケット x2】
【干し肉 x2】

【水袋 / 85%】

【ポーション x2】

【小型のランタン】
【獣脂 x5】

【携帯用調理器具】

【地図用羊皮紙】

【鶴嘴の柄】
【短いロープ】】
【鶴嘴の先端】】

【死者の遺言】


【4:30】


http://light.dotup.org/uploda/light.dotup.org308380.png

◆ = 現在位置



遅くなりました、すみません。
ぶらぶらと初めていきます。

後、自分でも忘れていたのですが、明日の日曜は出勤日でした。
土曜ですが遅くまではやれません。


あなたは戦士の骸を、ここで止めようと考えた。

後退していた体を留め、前方への突撃に切り替える。
鉄の盾を前面に構え、狙うは大鎚を持つ両の腕だ。
攻撃が止められ、体勢を崩せば良し。
運良く武器を落としでもすれば、後は素早さに優れるあなたが負ける理由は無いだろう。



>>↓1 コンマ判定 【魔物の行動変化 / 敏捷対感覚】

基準値 5

敏捷 10
装備 1

感覚 -3 (エクスプローラーズ・スケルトン)

目標値 13


◆ 確定成功判定 クリティカルでのみ結果変動


【魔物の行動変化 / 敏捷対感覚】

目標値 13  出目 2

通常成功



あなたの突然の踏み込みに、戦士は全く反応も出来なかった。

鎚が威力を発揮出来る距離はあっさりと通り過ぎ、間合は一瞬であなたの物に塗り替えられる。
最早何の障害も存在しない。
あなたの腕が盾を振るい、その衝撃を叩き付けた。



>>↓1 コンマ判定 【威力増加判定 / シールドバッシュ】

筋力 8

目標値 8


【威力増加判定 / シールドバッシュ】

目標値 8  出目 2

成功!


鉄と鉄、小盾とガントレットが激しくぶつかり合う轟音が、坑道に響いた。

自身の速度を十全に乗せ切った一撃は、激しい衝撃を生み出した。
鉄を纏っていると言えど、中身は骨でしかない戦士の骸に受け切れる物では決して無い。
その体は大きく傾いで蹈鞴を踏み、鎚からは片手が離されている。

戦士が持つ大鎚は、両手で扱う事を前提としているだろう巨大な物だ。
片手で振り回せるような代物では無い。
その証拠として、大槌に引き摺られるように右腕が地に向いてしまっている。
勿論、鎚頭は殆ど地面を擦るような形だ。

絶好の好機である。
武器と防具の重さから、相手が体勢を立て直すのには時間がかかるはずだ。

追撃か、逃走か。
あるいは魔法を扱うにしても十分な猶予を、あなたは今もぎ取った。



>>↓1  どうする?


>> 【20:35】 以降が有効です。


今現在装備中なのは小盾とメイスです。
装備したのは一昨日の事なので念のため。


◆ 次スレ上がりました。


【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-5【オリジナル】

【安価コンマ】理不尽難度のダンジョンアタック ソロ-5【オリジナル】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1458387257/)


今、あなたは確かに優位を獲得した。
それを更に確かな物にするにはどうすべきか。

武器を奪ってしまえば良いのではないか、と、あなたは考えた。

そのために必要なのは筋力である。
生身の状態でも十分な力を誇るあなたではあるが、失敗は即座に危機に直結するだろう。
作戦を磐石の物とするべく、あなたは己の肉体を強化した。


◆ フィジカル・ブースト

筋力 8 → 14


そうして、ようやく体を立て直した戦士に、再び飛び掛る。

相手は鈍く、あなたは鋭い。
ただでさえ彼我の敏捷性には大きな開きがある。
そこに体勢の崩れを戻したばかり、という条件を加えれば、戦士があなたに反応できる理由は無い。


大槌を奪うには、当然あなたの手で掴まなければならない。
しかし、あなたの両手は小盾とメイスで埋まっている。
どちらを投げ捨てるか、あるいは万全を期して両方を投げ捨てるか。
あなたは戦士へと間合を詰める一瞬で考えた。



>>↓1  何を捨てますか?


あなたは小盾とメイス、その両方を足元に投げ捨てた。

武器ならば今目の前にある。
奪った後、そのまま振り回せば事足りるのだ。
そう考え、大槌の柄へと手を伸ばし、それを確かに握った。



>>↓1 コンマ判定 【魔物の反撃 / 感覚対敏捷】

基準値 5

感覚 3
下僕 3

敏捷 -5

目標値 6


【魔物の反撃 / 感覚対敏捷】

目標値 6  出目 3

成功!


大槌は、あなたの予想に反して何の抵抗も無く強奪に成功した。

何故抵抗しなかったのか。
あなたの脳裏にそんな疑問が浮かんだ瞬間、答えは即座に返された。

眼前に現れたのは、ガントレットに覆われた腕である。
あなたの首を目掛けて、細首を絞め折らんと鎚を手放した手が伸ばされたのだ。


それをあなたは、紙一重の所で回避した。
奪った大槌が重量で流れるのに身を任せ、後方へと飛び退る事に成功する。


戦士の骸とあなたとの距離は数歩程度。
あなたの速度をもってすれば、詰めるには一瞬で済む。

相手はあなたを睨んだまま身を屈め、地面に落ちた小盾とメイスを手繰り寄せようとしている。
放置するならば、彼は再び武器を手にしてしまうだろう。



>>↓1  どうする?

>>999なら続きは次スレで。

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