男「俺未来が視えるんだ」 (54)

女(ほんっと最悪な人生・・・・)

女(ババアは浮気、クソオヤジはギャンブル、学校なんかに居場所はないしただただ惨め)

女(楽になりたい)

ガチャッ

男「ここ景色いいな」

後輩「いやーwww流石っすよ先輩www」

男「見晴らしのいいところはいいな」

後輩「そうっすねwwこんなところでやるBBQはまた格別にウンメーww・・・・ってあり?先客がいるみたいっすねww」

男「今から俺たちBBQやるんだけど一緒にどうだ?」

後輩「先輩wwwナンパっすかwww」

男「違う」


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女(なんだこいつら)

女(平日の朝っぱらから屋上でBBQっておかしいだろ、しかもここ学校だし・・・さっさ立ち去ろ)

女「いえ、すぐ出てくんでいいです」

ガチャッ

後輩「ナンパ失敗www」

男「・・・・」

教師「おい!お前ら何やってるんだ!?」

後輩「やっべwww先公来たwww先輩早く逃げましょうwww」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友子1「女~お前まじいい加減にしろよ?」

女「何が?」

友子2「とぼけんなよ!お前友子1さんの彼氏取っただろこのくそヤリマンが!」

女「そんなことしてないしそもそもあんたの彼氏なんかに興味ないんだけど」

友子1「・・・・お前まじでぶっ飛ばされたいらしいな、まじで頭きたんだけど」

友子2「ほんとクソだなお前wwww」

女「あっそ」

友子1「・・・っ」

友子2「もう行こう友子1さんっ」

女「なんでなのかなぁ」ハァ

男「何がだ?」

女「っ・・・さっきの・・・なにストーカー?」

女「・・・なんなの?何か用?」

男「別に、通りかかったから声かけただけだ」

女「あっそう、なら迷惑、消えて」

男「・・・・そんなんで人生楽しいか?」

女「黙れ!」

女「マジで消えろ」

男「・・・・でもそのままじゃ後悔するぞ」

女「知ったような口たたくんじゃねぇ!!!」

後輩「ちょちょちょちょwwwwwwこんな人目のつく場所で喧嘩はナッシングーwwwwww」

女「うるさい死ね!」

後輩「アッハイ」

男「すまなかったな・・・後輩、帰るぞ」

女「二度と面みせんな!」

後輩「水差しちゃったようでサーセンwwwwwでもあのナンパの仕方はないっすよwwww」

男「こっちこそすまんな」

後輩「wwwwww」

男「飯でも食いに行くか、俺が奢ろう」

後輩「やりーwwwww」

男「さっきの女のことは・・・」

後輩「分かってますよwww」モグモグ

後輩「ナンパしようとしていたんじゃないってwww」ゴクン

男「・・・・」

後輩「あんま無理しないでくださいね?」

男「あぁ」

後輩「・・・・w」

女(人のこと見透かしたような目しやがってまじでむかつく)ガンッ

女生徒1「ねぇ聞いた?あの人友子1先輩の彼氏寝とったらしいよー」

女生徒2「さいてーじゃん」

女生徒3「うわっ、こっち見てるこわーいww」

女生徒2「私の彼氏も寝取られる~wwww」

女生徒1「ちょっと顔いいからってマジで調子のってるよねーw」

女(私に居場所なんて)

女母『女ー私今から出かけてくるからご飯は適当によろしくー』

女父『おい!また浮気か!?』

女母『うるっさいわねー食事よ食事』

女父『くそが!』ガッシャーン

女母『あー怖い怖い』バタン

女父『おい!女!』

女『な、なに?』ビクッ

女父『あの女に顔が似てきてむかつくんだよっ!』パシッ

女『やめて!お父さん痛い!』

女父『黙って俺の言うこと聞いてればいいんだよぉ!!』ガシャーン

女「夢か・・・」

女「ってここは?保健室?私さっきまで・・・」

後輩「wwww目、覚めました?wwwwww」

女「・・・なんであんたがここにいるの?」

後輩「いやーwwwあんな激しく求めといてそれはないっしょwwww」

女「黙れ」

後輩「サーセン」

後輩「いやwww先輩とサボりスポットでモンハンwwwしに行こうとしたらwww途中で女さん倒れててびっくりしましたよwwww」

後輩「なんかwww回りもひそひそwww話すだけで助ける気配なかったんでwwwおれっちと先輩で保健室までwwwまぁ運んだのは先輩だけどwww」

女「そう・・・それは悪かったわね」

後輩「気にしなーいwww気にしなーいwww」

女「・・・・私なんか助けて大変じゃなかった?」

後輩「いやwwwここで女さん重かったとかwww言ったらwwwぶっ飛ばされるwwwあwwやべw」

女「そんな冗談言ってられるなら大丈夫みたいね」

後輩「余裕www自信がwwヤバいwww」

女「自分の体形くらい把握してるから・・・あいつにも一応お礼言いたいんだけど・・・」

後輩「それならwwwいま屋上で黄昏てますよwwwかっけーwww」

後輩「結構ww気を使ってるんすよwwwあれでもwww」

女「あんたはなんであいつといるの?」

後輩「先輩といるとww居心地wwよくてwww」

後輩「まぁwwいろいろあるんすよwwww」

女「まぁ別にどうでもいいけど」

後輩「クールwww冷たいwww」

女「じゃあ行くから、とりあえずありがとう、ここまで運んでくれて」

後輩「運んだの先輩www先輩に言ってあげてwww」

男「なんか用か?」

女「とぼけなくていいよ、私を運んでくれたのあんたなんでしょ?礼は言っとく・・・ありがとう」

男「気にするな、人が倒れてたら誰だってそうする」

女「でも回りの奴らは見てただけ、あんたの後輩言ってたよ」

男「・・・・」

女「知ってるでしょ?私は嫌われてるの、あんたが学校でどういう立ち位置か知らないけどもう私に関わんないほうがいいよ」

女「言いたいことはそれだけ、じゃあね」

男「待て、少し話でもしないか?」

女「はぁ?助けてくれたことには感謝するけどそれで今朝のことがチャラになったわけじゃないからな?」

男「それについては謝る、でも理由があるんだ聞いてくれないか?」

女「・・・分かった」

男「俺未来が視えるんだ」

女「そんな話信じろっていうの?馬鹿馬鹿しい」

男「信じるも信じないも自由だがこれは事実だ」

女「・・・その顔見る限りマジっぽいな・・・でもそれが何?だから今朝みたいなこと言ったっていうの?いい迷惑なn」

男「君にはまだ十分な未来がある、その未来はあのまま死んだように過ごすだけじゃ何も変わらないんだ・・・」

女「それで?会ったばっかのお前に何がわかるってんだよ!馬鹿にすんのもいい加減にしろ!」

男「っ・・・」

女「いい加減にしてくれよ!!」バンッ

女「わけわかんねーよ・・・」

ヒソヒソ

生徒1「やっぱあの噂・・・」

生徒2「やめろって聞こえるぞ」

女「はぁ」

後輩「チワースwwwwこのクラスにぃwww女さんいますか?wwww」

生徒3「っえ?あ、えっと・・・」

後輩「おwwwいるじゃないっすかーwwww女さーんwww」

生徒1「なんだ彼氏か?ってかチャラっ!」

生徒2「やっぱ男漁りしてるって本当なんだな・・・」

女生徒1「マジひくわー」

女生徒2「わかるwww」

女「・・・・・」

後輩「いやーwww女さんやっぱ美人っすねwwww教室入った瞬間わかりましたよwwww」

女「要件は何?」

後輩「俺と付き合っt」

女「そういうのいいから」

後輩「」

女「なんとなく察しはつくよ、あいつに何か言われてきたんでしょ?でも話すことなんてなにm」

後輩「先輩、口下手ですけど女さんのこと助けたいって本気で思ってますよ?」

女「・・・あんたは何であいつといるの?ちゃんと答えて・・・」

後輩「・・・少し場所変えましょうかw」

後輩「あ、おねーちゃんコーヒー二つとこの季節限定ウルトラスペシャルフルーツデリシャスジャンボパフェ一つwwww」

店員「かしこまりました」

女「で、なんでサボってカフェきてんの?しかもそれ・・・」

後輩「まぁまぁwwww俺の奢りなんでwwwうはっwwwかっけーwww」

女「いい加減話してくんない?あいつと何があったのか」

後輩「まぁまぁwwパフェ来るまでwww雑談でもwww」

女「その笑い方何なの?すごいイラつくんだけど」

後輩「www俺のアイデンティティwwww切り捨てwww」

女「なんとなくだけどその笑い方わざとやってるでs」

店員「お待たせいたしました、コーヒー二つと季節限定のパフェになります」

後輩「はえーwwwwあと略しすぎwwww」

店員「・・・ごゆっくりどうぞ」クスッ

後輩「www俺に気でもあるのかな??www」

女「ねぇ」

後輩「・・・そっすねw流石にそろそろ話しますかww」

後輩「単刀直入に言うと俺余命二年なんすよ・・・・wwwうはっ高校卒業できないwwwww」

後輩「んでまぁ紆余曲折ありましてwwwww」

後輩「いろいろありましたよ・・・・・w」

医者『大丈夫ですよこのまま順調に回復していけばあと一か月ほどで退院できますよ』

後輩『ほんとですか!?また学校通えますか!?』

医者『ええ、もちろん大丈夫ですよ』

後輩『よかった・・・本当に先生ありがとうございます!』グスッ

医者『・・・・』

後輩母、後輩父『・・・・』

・・・・・・・・・・・・・

後輩母『先生、それで息子の容態は?』

医者『余命三年といったところです、あらゆる方法を試しましたがこのままでは・・・』

医者『本人は学校に通うことを強く望んでいるようです、ですから残りの人生は本人の望むように・・・』

後輩母『やめてください!!そんな・・・・』

後輩父『おいっ、すいません先生』

医者『いえ、お力になれなくて本当に申し訳ないです・・・』

後輩父『このまま退院しても息子の容態が悪化することはないのですか?』

医者『こちらの処方する薬と飲んでいただければ日常生活を送るのに支障はでません』

後輩父『このまま無理やり延命するより最後はあいつの好きなように・・・・』

後輩母『あなたっ!』

後輩父『お前だってあいつが苦しむ姿はみたくないだろう!俺はあいつに幸せに生きて・・・』

後輩母『私だってっ』グスッ

医者『それと精神的な要因も十分に関わってきます、このことは絶対に悟られないように振る舞うようにしてください』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩母『・・・分かったわ、あの子の人生だもの 楽しく笑って過ごせるようにしなきゃね・・・』

後輩父『俺もそのほうがやっぱりいいと思う』

後輩母『じゃあとりあえずは受験ね あの子成績よかったし入院と退院は繰り返しながらの学校だったけどなんとかなるわよね?』

後輩父『ああ、あいつなら大丈夫だろう、なんたって俺らの子だかr・・・』ウルッ

後輩母『あなた・・・』

後輩父『すまない・・・また後日今後のことについて話そう』

後輩友『後輩!大丈夫だったか!?心配してたんだぞ!』

同級生達『後輩(君)!』

後輩『おう!もう元気100%だぜ!』

後輩『もちろんあっちのほうm』

後輩友『おい』パカンッ

クラスメート『wwwww』ドッ

担任『ほら!後輩が退院してうれしいのはわかるが席に着けー』

後輩友『ちょっとくらいいいじゃんかよー』

同級生『ほんとになー、っておい!www先生泣いてるぞwwww』

担任『っ・・いや後輩が退院したのが嬉しすぎてな・・・』

同級生『だからって泣くとかwwwでも嬉しいのは確かだな!よっしゃー今日は授業つぶしてパーティーだ!!』

担任『いい加減にしろ!!』

同級生『え?・・・あ・・えとすいません・・・』

担任『・・・いやすまない とりあえず自習しててくれ』ガラガラ

同級生『いつもの冗談のつもりだったんだけど・・・』

女友達1『いっつも優しいのに怖かったねー』

女友達2『彼女にでも振られて機嫌悪かったんじゃない?すぐ機嫌治るっしょ、さっきもすまないって謝ってたし』

後輩友『なんか様子変だったな・・・なぁ後輩?』

後輩『・・・あぁ』

キーンコーンカーンコーン

同級生『よっしゃぁ!授業終わり!今度こそ宴じゃぁー!!』

男友達1『いや部活組もいるしまだもうちょっと・・・』

同級生『しみったれたこと言ってんじゃねー!授業が終わればあとは宴じゃーwwww』

男友達2『まぁあいつは脳筋だし部活大好きだからいいんじゃねぇの?』

女友達1『先生も気前いいよねーなんでも好きなものおごってくれるって』

女友達2『やっぱ言った通りだったっしょwまぁそのおかげでパーティーできるんだけどね』

同級生『まぁほどほどにしねーと先生破産しちまうし手加減してやるかwww』

女友達1『怒鳴られてビビってたくせにーww』

同級生『うるせー!』

クラスメート『wwww』ドッ

同級生『やっぱ今日の主役は後輩だし後輩が行くところ決めてくれよ!』

後輩『え?あ、えと焼き肉とか?」

同級生『容赦ねーwwww』

後輩友『おいおいクラス全員分ってこと考えたら先生の今月の食事が水ともやしだけになるぞ・・・』

後輩『あ、えと冗談冗談w』

後輩『てか全額先生負担じゃなくて個人で少し負担してバイキング形式のところとかいいんじゃないか?』

後輩友『それが現実的だな』

同級生『おっしゃー決まりー!』

後輩『・・・・』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩友『先輩たちも後輩の退院喜んでたなー』

後輩友『「エースが帰ってきたっ!」っつってww』

後輩『・・・・』

後輩友『後輩?どうした?』

後輩『・・・いや教室に忘れ物しちまったから先帰っててくれ』

後輩友『そうか、じゃあまた後でな』

後輩『おう!』

後輩(何か引っかかるんだよなぁ・・・今朝の先生の態度、父さんも母さんもどこかぎこちないし、俺もなんだか本調子じゃないような・・・)

後輩(あれ?職員室まだ人がたくさんいる?)

担任『後輩君・・こと・・ついt」

後輩(ん?何か喋ってる?職員会議か?)

教頭『そうですか・・・』

校長『くれぐれもこのことは外に漏らさないように、悟られることも決してないように・・・特に後輩君の前では』

職員『はい分かっています』

担任『なんで・・・あいつが・・・』グスッ

職員1『担任さん・・・』

担任『なんであと三年しか生きられないんだ・・・』

後輩(え?)

後輩(どういう・・こと・・・?)

後輩(俺の人生、あと三年?)

後輩(・・・・・・・・)ダッ

後輩(クソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ!!!)

後輩『クソがぁっ!!!!!!!!』ガンッ

後輩『どういうことだよ・・・、どういうことだよっ!!!!!』ガンッ

後輩『なんで・・・なんで・・・・』グスッ

男『俺と少し話をしないか?』

後輩『なんですか?あなた?』グスッ

後輩『俺、今頭ん中ぐしゃぐしゃで人と喋れるような状況じゃないんです・・・ほっといt』

男『君の余命はあと三年だね?』

後輩『っ!どうしてそれを!!』ガッ

男『その手を離してくれ』

後輩『うるせーんだよ!!答えろ!!』

男『・・・俺は未来が視えるんだ』

男『ここから先の未来が視える、そして最後どうなるかも・・・』

後輩『適当ぬかしてんじゃねぇっ!!!ふざけてんのかっ!!!』ドゴッ

男『・・・事実だ、でもその未来m』

男『っ!』

後輩『へぇー、その未来が視えるって本当なんだ、どんな顔してたよ?未来の俺は?』

男『やめろ!!』

後輩『シャーペンでも本気で力いれりゃ体に刺さんだろっ・・・』

男『おいっ』バッ

後輩『っくそ!放せよっ!!!』

男『やめてくれ!』

後輩『うっせーんだよ!!今死んだって変わんねーんだよ!!!』

男『だったら俺も一緒に死んでやる!だから今は生きてくr』

後輩『他人のお前知ったような口きいてんじゃねぇっ!!!』グサッ

男『っ!!!!』バタッ

後輩『ハァッハァッ!・・・っ!!?』

後輩『おい!!』バッ

後輩『俺が・・・やったのか・・・・』

後輩『あああぁあああぁああぁぁっぁぁあ!!!!』

男『っ・・・』ガッ

男『おちつ・・・け・・・急所は外れてる・・・』

男『血もさほど出てない・・大丈夫だ・・・』

後輩『でもっ・・・』

男『体だけは丈夫なんだ・・・だから・・大丈夫だ』

男『自分の体のことは・・自分が一番よく分かる・・・』

男『お前も・・・そうだったんじゃないか?』

後輩『・・・・』

男『とりあえずこの傷は・・・包帯でも適当に巻いときゃ・・大丈夫だろ・・・』ゴソッ

後輩『・・・このこともお見通しだったのか?』

男『自分の未来は・・・っと視えないんだ、都合が悪いことにな』グルグル

男『とりあえず場所変えて俺の話聞いてくれないか?』

後輩『・・・分かった』

男『すいません、コーヒー二つとこの・・・季節限定のパフェ一つ』

店員『かしこまりました』

後輩『もしかして俺にですか?・・・いいですよ・・・食欲なんてないし・・・』

男『いやなら食わなくていい、とりあえず奢らせてくれ』

後輩『・・・で話ってなんですか?』

男『あぁ・・・さっきも言ったように俺は未来が視えるんだ・・・』

男『たまたま通りかかったとき君の未来が視えてな』

男『で、ここからが本題なんだが・・・』

後輩『・・・俺は助かるんですか?』

男『・・・すまないその未来は変わらない、もう決まった未来だ・・・』

後輩『・・・・・』

男『ただ、君の未来は絶望だけじゃない・・・君が笑って・・・満足して・・・生きててよかったと思える未来もあるんだ』

男『さっき言った「俺も死ぬ」って言葉は本当だ、嘘じゃない』

男『俺なんかでよければ一緒にいてやる』

男『絶対に後悔するような人生にさせない、約束する』

男『信じてくれないか?』

後輩『・・・なんで会ったばっかのあなたそこまで言うんですか?』

後輩『ただの同情ならやめてください・・・』

男『同情なんかじゃない・・・』

男『ただ俺は目の前で絶望した未来が視えるのが嫌なんだ、それが俺の頭の中でぐるぐるしてな』

男『辛いんだ』

男『ドロドロした感情が何か見えないものに蝕まれるような感覚が俺を襲ってくるんだ』

男『俺の勝手だ・・・俺が楽になりたいから君の未来を変えるんだ・・俺の都合のいいように・・・』

男『これが君に迫った理由だ、軽蔑してくれて構わない!』

男『ただ、こんな俺でも利用してみないか!?絶対に後悔させないっ!!』ガシャンッ


店員『お客様!?』

男『あ、いや、その・・・すまない・・・』///カァーッ

店員『いえ、お気になさらずに・・・お怪我はありませんか?』

男『・・・・』コクッ

店員『今はお客様もいらっしゃらないので声のほうはいいのですが・・・』

男『・・・・』ペコリ

店員『コホンッ、お待たせいたしました、こちらコーヒー二つと季節限定のパフェになります』

店員『ごゆっくりどうぞ』

後輩『っwww』

後輩『意外に熱い人なんですね』クスクス

男『・・・すまない取り乱したりして』

後輩『気持ちは十分伝わりましたよ』

後輩『・・・一つ条件があります』

後輩『みんなが・・・俺の回りの全員が笑っている未来ってのはあり得るんですか?』

男『・・・・君の回りの人を視なければはっきりとしたことは言えない、すまない・・・』

後輩『・・・正直ですね・・・』

後輩『でも不可能ではないんですよね?』

男『あぁ不可能じゃない、そして俺が可能にしてやる』

後輩『「俺」じゃない・・・「俺ら」でしょ?』

男『っ!』

後輩『その顔見る限り俺の未来、少しはマシになったみたいですね・・・』スッ

後輩『どうせこのままウジウジしていても何も変わらないんだ・・・』パクッ

後輩『いいですよ、こうなりゃとことんやれるだけやって有終の美ってやつを飾ってやりましょう!』グッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩友『おーい!後輩おせーぞ、もうとっくに始まってんぞ』

同級生『主役は遅れてやってくるってかww』

クラスメート『後輩(君)!!』

後輩『みんな遅れてごめん!一つ話したいことがあるんだ・・・・・・・』

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

後輩母『お帰りなさい、クラスの子たちとの退院祝い楽しかった?』

後輩『うん』

後輩母『それはよかったわね』グスッ

後輩『母さん・・・』

後輩母『っ・・・いや、さっき観てたドラマが本当に感動する話でn』

後輩『父さんも帰ってきたら話したいことがあるんだ・・・・・・・・・・』

後輩『とりあえずみんなには話してきましたよ』

男『そうか・・・』

後輩『昨日は大変でしたよ、みんな顔ぐしゃぐしゃにして泣いて・・・』

後輩『俺ってかなり愛されてるんだなーって今更ながら実感しましたよ』

後輩『男さん・・・俺やっぱ辛いです・・・みんなを残して先に逝くなんて・・・』

後輩『覚悟、決めたつもりなんですけどね・・・』グスッ

男『・・・月並みのことしか言えないがとりあえず笑ったらどうだ?』

後輩『え?』

男『無理やりにでも笑ったら周りも安心する・・・お前だって・・・』

後輩『そんな仏頂面してる人に笑えって・・・ww』

男『その顔だ、そうしていれば・・・きっと・・・』

後輩「んでまぁww結局先輩と同じ高校行くこと決めて今があるって感じですかねwww」

女「・・・・・」

後輩「空気ww重すぎwww」

後輩「まぁ真面目な話俺は今救われてますよ、あの時先輩とあってなかったらあのまま俺は自殺していたでしょう」

後輩「あのまま知らずにいたらそれはそれで父さんや母さんに重荷を背負わせていたに違いないと思うし」

後輩「友達だって・・・・」

後輩友「お?後輩?」

女「!」

後輩「後輩友じゃん!おひさーwwwww」

後輩友「三日前遊んだばっかだろうが・・・」

後輩友「ん?」

後輩友「そちらは彼女さん?」

後輩「そうs女「違う」」

後輩「」

後輩友「wwww」

後輩友「・・・でもまぁお前彼女は作らないって言ってたしな、「俺を愛した人をかなしませたくないっt・・・・」」

後輩「やwwwめwwwてwwwテラ厨二発言wwww」

後輩友「そうか?俺はかっこいいと思うぜ、ほかにも・・・」

後輩「マジwwwやめてwwww恥ずかしさでwww寿命の前に死ぬwwww」

女「っ・・・」

後輩友「wwwwそんな簡単に死なせねーよwwお前の最後はみんなで看とるって決めてんだかんな!wwww」

後輩「おうよ!www」

後輩「最高の死に様プレゼントフォーユーwwwww」

女友達1「後輩君おもしろーいwww」

後輩「・・・そちらのかわいこちゃんは?てかなんで俺の名前・・・」

後輩友「あぁ、忘れたのかよ・・てかこいつとは本当に久しぶりか・・・」

後輩友「女友達1だよ、覚えてんだろ?」

女友達1「ひどーい忘れたのー?w」

後輩「あ、いやずいぶん綺麗になったねw」

後輩「てかいい!どう?俺とデートでも・・・」

後輩友「彼女作らないんじゃないのか・・・」

後輩「うるせー!!俺のこと知ってる人なら大丈夫だろうが!!!ね?ね?どうよ!?」

女友達1「あー、えーと・・・」

後輩友「すまんな、今俺と付き合ってるんだ」

後輩「は?」

後輩友「中学の卒業式のときにな」

後輩「えーと?ドッキリ?」

後輩友「マジだ」

後輩「てかなんでそのとき教えて・・」

後輩友「お前が「まずは見た目からじゃ~!!」とか言って卒業と同時に髪を染めに行ったからだろ・・・・」

後輩「ならこの前遊んだときにそれとなく・・・」

後輩友「なんか自慢してるみたいで恥ずいじゃん?」

後輩「・・・失せr」

後輩友「え?」

後輩「失せろリア充が!!!!」

女友達1「ひっ!」ブルブル

後輩友「すまんな」

後輩「俺の視界から消えろぉっ!!!!」ガッシャーン

店長「おい!坊主表でろやぁっ!!!!」

店員「ほどほどにしてあげてね」

後輩「イヤァー!!!!」

後輩「あーひどい目にあったwwww」

後輩「すいませんね女さん置いてけぼりでwwwつい盛り上がっちゃってwww」

女「・・・あんたあの人たち・・・」

後輩「代わりに彼女にっ!?・・・って顔してませんね」スイマセンゴメンナサイ

後輩「仲いい奴らはみんな知ってますよ、俺のこと」

後輩「さっきも話したようにあいつらもはじめは大号泣でしたからねwwww」

後輩「父さんも母さんもずいぶん顔色よくなりましたよ・・・まだ暗い顔する時もあるんですけど・・・」

後輩「それでも比べもにならないくらいよくなってますよ」

後輩「先輩には感謝してもしきれませんよ、本当に・・・」

女「・・・あんたは周りに恵まれてるからそんな幸せそうに・・・」クッ

女(分かってる、これがただの言い訳だって・・・)

後輩「女さんにも俺にはない、恵まれてるところありますよ?」

女「同情ならやm」

後輩「まだ死なない」

女「っ・・・」

後輩「今は辛いかもしれないっすけど」

後輩「この高校生活は辛いまま終わってしまうかもしれないっすけど」

後輩「あなたには十分な未来がある」

後輩「先輩も言ってたでしょ?」

女「あんたもなんで私なんか・・・」

後輩「境遇は違うかもしれないっすけど、女さん多分あの時の俺と同じ目をしてると思います」

後輩「俺が先輩・・男さんに救われたように今度は俺が女さんの助けに・・・」

後輩「つってもほとんど先輩ありきなんですけどねwww」

後輩「ただ先輩は本当に口下手なんで女の子へのアプローチはからっきしなんすよwwww」

後輩「典型的な友達少ない子って感じなんすよねwww」

後輩「何故かモテるけど」ボソッ

女「なんか言った?」

後輩「いーえーなにもwwwww」

後輩「まぁ言いたいことは二つほどwww一つじゃないカッコワルイwww」

女「・・・」

後輩「人生捨てんな」

後輩「あなたは幸せになれる」

後輩「以上!」

後輩「・・・・wwwwwはwwwずwwwかwwwしwwwいwww」

女「・・・ありがと」

男(やっぱ俺はダメだな・・・後輩の時から何も進歩しちゃいない・・・)

男(体張って、体当たりで・・・あの時は上手くいったがこのままじゃ・・・)

女「しけた面してんじゃねーよ」

男「っ!女!?」

女「後輩から全部聞いた、なんとなくだけどあんたがやりたいことも理解した」

男「そうか後輩が・・・助けられてばっかりだな・・・」

女「あいつの・・・まぁうざいけど真摯な気持ちは伝わった」

女「私も逃げてばっかで人生をどこかで捨てようとしていたのかもな・・・」

女「でも私だって本当は幸せになりたい!人生捨てたくない!!」グスッ

女「でもどうしていいかわかんないんだ・・・」ポロポロ

女「私はこれからどうすればいい?どうすれば幸せになれるんだ!?」ガッ

男「・・・はじめの一歩さえ踏み出せればお前の人生は始まるさ」

女「!?どういう意味だよ!?わかんねーよ!」

男「その一歩はお前が決めろ、でも大丈夫だ・・・俺が・・・俺らがいる」

男「もうその気持ちさえあればお前は変われる・・・俺を信じろ」

女「・・・分かった」

友子1「あ!?なんだよ話って?」

女「あんたの彼氏のことは・・・そのごめん・・・」

友子1「やっぱおめーが誘惑したのかよ!?」

女「いや、そんなつもりは・・・」

友子2「こいつマジで調子乗ってないっすか?一発シメたほうが・・・w」

友子1「・・・そうかもね」スッ

女「っ!!」ビクッ

男「その辺にしとけよ」ガッ

友子1「っ!?なにあんたもこのクソ女に誘惑された一人??」

後輩「ちょちょちょちょーいwwwwwwそれは俺なんだなーwwこれがwwww」

友子2「なんだこいつ・・・って眩しい!!」

後輩「俺のお手製閃光弾wwww」

教師「なにやってんだお前ら!!って眩しい!!」

後輩「逃げろ逃げろーwwww」

教師「まーたお前か後輩!!!今日という今日はもう許さんぞ!!」

男「逃げるぞ」ボソッ

女「っ・・・」

友子2「おい!待てよ!」

友子1「・・・・」

男「早速一歩を踏み出したな・・・」

女「・・・ああいう風になるってこと分かってた?」ハァッハァッ

男「まぁ昨日お前の未来を見てるからなおおよそは見当がついてたよ」

女「あんたのその顔見る限り間違った行動ではなかったみたいだね・・・」

男「・・・俺ってそんな顔に出てるか?」

女「あぁ、スゲーわかりやすい」クスッ

男「お前もそうやって笑うんだな」

女「・・・女」

男「?」

女「私の名前、そのお前ってのやめてムカつく」

男「ああ、分かった」

男「・・・女」

女「・・・何?」

男「今、幸せか?」

女「・・・・どういう意味?」

男「?そのままの意味だが・・・」

女「口下手ってのが嫌というほどわかるな・・・」

女「友子たちに追いまわされてその質問?」

女「まぁ幸せには程遠いな・・・」

男「・・・・」

女「でも悪くないかな」ニコッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

女「結局離婚するんだ」

女父「あぁ、まぁお互いちゃんと納得した結果だ お前も大学行ったら一人暮らしするんだろ?」

女「うん、もう推薦で決まってるからね、奨学金もしっかりとれたし・・・」

女母「私も遊びすぎたわね、それも家のことも省みずに・・・」

女母「あんたには迷惑かけたわね、ろくでもない母だったかもしれないけど許してほしい」

女父「俺なんか顔も見たくもないだろう、ただ謝らせてくれ・・・本当にすまなかった」

女「いいよ、別に」

女「こうやって謝ってくれるだけでも気持ちは楽になった」

女「そりゃ大変なこともいろいろあったけど今ここにいられるのは二人が育ててくれたからだってのははっきりわかる・・・」

女母「女・・・」

女父「すまない・・・」グスッ

女「・・・・・」ポロポロ

女「今まで育ててくれてありがとう!」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友子1「女、ちょっとこい」

友子2「やっちゃえーww」

女「・・・分かった」ビクッ

友子1「・・・・・・」パンッ

女「っ・・・」

友子2「そんじゃ私もwww」

友子1「あぁ!?」ギロッ

友子2「・・・え?」ビクッ

友子1「かんけーねーやつはすっこんでろ!」ドンッ

友子2「ーーー?!」ダッ

友子1「女、お前も殴れ」

女「え?」

友子1「頭冷やしたらよく分かることだったんだ・・・お前が誘惑したわけじゃないってことぐらい・・・」

友子1「ただ私に魅力がなかっただけなのを女に押し付けてただけだった・・・」

友子1「今の一発はあの女が私の元彼氏を「なんか」っていた分だ」

女「・・・・・・」

友子1「今まで悪かったな、気のすむまで殴れ、拳でも全然かまわねー」

女「・・・・・」パンッ

友子1「っ・・・・」

女「今引っぱたかれた分、それでおしまい」

友子1「でも、わたしは他にもっ・・・!!」

女「変な噂流したりとか?」

友子1「っ・・・」

女「ここでいがみ合っててもしょうがないでしょ?」

女「噂なんて時がたてば消えていくし・・・」

女「消えていかなくてもそれで死ぬわけでもない」

女「分かってくれる友達さえいれば」スッ

女「私と友達になってくれない?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友子1「おらっおめーも謝るんだよ!」

友子2「ごめんなさーい」ポロポロ

女「別にもういいよ・・・」

友子1「こいつほんと回りに流され易い奴で・・・」

友子2「根は悪い奴じゃないんですー」シクシク

友子1「自分で言うな!」ゴンッ

友子2「い゛ーた゛ーい゛ー!」ポロポロ

女「・・・・」クスッ

女「もういいよ、それよりこれからのことでしょ?」

友子2「お゛ーん゛ーな゛ーさ゛ーん゛」バッ

友子1「こいつは・・・」ハァッ

女(男・・・ありがとう・・・)

後輩「上手くいきましたねwwww」

男「お前のおかげだよ」

後輩「やめてくださいよwwww」

男「・・・この間のBBQ中断しちまったしまたやるか」

後輩「またっすかwwwさすがに屋上はもうwww」

男「屋上はお前の考えたことだろ・・・普通に川でやろう」

後輩「wwいいっすねー!wwwどうせなら大勢でやりましょうよ」

後輩「wwwそうみんなでwww」

男「ああ、そうだな!」

後輩「男さん、これからもよろしくお願いします」ペコッ

男「それはこっちのセリフだよ後輩」

後輩「・・・・・・w」

・・・・・・・・・・・・・・

~3年後~

男「結局高校卒業できたなお前・・・」

後輩墓「・・・・」

男「まぁ三年なってからはだんだん学校は不定期になっていったけど・・・」

男「みんな病院集まって、馬鹿やって、看護師に大目玉くらって・・・」

男「医者もお前の生命力には驚いてたぜ、奇跡だーっつってな」

男「でもみんな笑ってって願いは無理だったな・・・」

男「あんな顔ぐしゃぐしゃにした笑い方なんて見たことねーよ」

男「でもお前だけは最後まで笑ってたな・・・」

男「・・・お前も酷な約束するよな・・・「俺の分身としてめっちゃ可愛い彼女作れ!」ってお前・・・」

男「っと、わりーなそろそろ大学行かなきゃなんねーから・・・」

男「また来るからな」ソッ

後輩墓「・・・・」キラッ

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

男「大学っつーのは広くてわけわかんねーな・・・未だに慣れない・・・」

男「とりあえず講義、講義っと」ドンッ

男「っ・・・すいません大丈夫ですか?」

?「相変わらずの仏頂面だね男・・・少しは笑う練習したら?」

男「はあ・・・どこかでお会いしましたっけ?」

?「・・・あんた口だけじゃなくて目も悪いの?」

女「私だよ、女」

男「っ!あぁー悪かったな、髪切ってて気づかなかった」

女「・・・ほんっとデリカシーないね、直したほうがいいよ?」

男「すまない」

男「あれから後輩につきっきりで学校あまり行ってなかったからな・・・後輩には行け行け言われていたが・・・」

男「おかげで卒業も危うかった・・・」

女「・・・変わってないね」クスッ

男「・・・女は変わったな、いい意味で」

女「まぁね!てかどうせあんた大学でも人の未来みて口出しするつもりでしょ?」

男「・・・・・・」

女「それで心理学専攻ってのも分かりやすすぎww」

女「まぁでもあんたらしいね」クスッ

女「よし決めた!あんたの口下手治るまで私もあんたの手助けしてあげる!」ニコッ 

                                       終わり

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