八幡「俺ガイルで」雪乃「意味がわかると」結衣「怖い話」 (55)

~戸塚とワイン~

ある日、千葉市内の一室で大人になった八幡という男ととても可愛らしい戸塚という人がワインを飲みながら暖炉の前でくつろいでいた。


八幡「あぁ~~、俺はこんなに幸せでいいのだろうか!? 俺は今まで愛する女を3人も失ったのに……」

戸塚「大丈夫だよ、八幡にだって幸せになる権利があるんだから」ヨシヨシ

八幡「戸塚ぁ…///」


戸塚は、八幡のそばに寄り添い優しく頭を撫でました。

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八幡「一人目の雪乃という女は心臓発作で、二人目の結衣という女も心臓発作だったんだ」

戸塚「それは気の毒だったね……じゃ、三人目の人も心臓発作で?」


すると、八幡は涙を拭って言いました。


八幡「いや、三人目の留美という子は、階段から落ちて首の骨を折ってな……」

戸塚「え、お酒に酔って?」


戸塚がそう聞くと、八幡は答えました。













八幡「いいや、留美だけは酒が飲めなかったんだ」

〜ヘッドフォン〜

ある日、八幡は部屋でヘッドフォンを使い大音量で音楽を聴いていた。

八幡「フフフーン♪」


そのヘッドフォンは8万円もする高級なもので、八幡はアルバイトをしてお金を貯めて買った。

しかし、そのヘッドフォンが突然壊れてしまったのだ。大音量で聴いていたのが原因なのか、プチッと音が出なくなった。


八幡「チッ、何だよこれ! 8万もしたのにッ!!」

八幡は不機嫌となり、思わずテレビを落としてしまった。
ズドンとテレビが床に落ちる振動を感じ、八幡は我に帰る。


八幡「ヤベッ、小町に怒られるな……くそ、何やってんだよ俺は。このテレビ高かったって聞くし」

テレビを落としてしまった場所にはたまたまクッションが敷いてあり、テレビが落ちた振動は多少感じたが、音はしなかった。


八幡「多分、大丈夫だよな……」


八幡はテレビを元の位置に戻し、八幡は電源を入れた。
映像は流れるのだが、音声が聞こえないのだ。

八幡「うわ、マジかよ……壊れちまったじゃねえか!高いテレビだってのによ」

八幡は頭をかき、何だかどうでもよくなってしまい、ソファーに座った。
何だかやる気が出ないし、壊れてしまったのだから仕方がない。
そう思い、八幡は外を見る。


八幡「なんか今日、変だな……!?」


外の様子が気になる八幡。
外が不思議なほど静かなのだ。

八幡「MAXコーヒーでも買いに行くか」

そう言って八幡はソファーから腰を上げ、気晴らしついでに外へ出ることにした。

〜心霊写真〜

今日は小町の誕生日、比企谷家では小町の誕生パーティが開かれてます。
そこに雪ノ下と由比ヶ浜も遊びに来ました。



結衣「小町ちゃん、お誕生日おめでとぉーーーー! 私、クッキー焼いてきたよ」っ

雪乃「おめでとう小町さん。これは私から、パンさんのぬいぐるみよ」っ

小町「わぁ〜〜、結衣さん雪乃さん、どうもありがとうございます!」

二人からのプレゼントに喜ぶ小町。
八幡が用意したケーキを運び、みんなで食べることにしました。



結衣「ねえねえ、せっかくだから写真撮ろうよ!」

雪乃「そうね、では比企谷君、シャッターを押してくれるかしら?」

八幡「おい、俺がシャッター係かよ! それじゃ俺写んねえじゃん!」

小町「え、じゃあ誰がシャッター押すの?」

八幡「お前もかよ!」

結衣「まあまあ、ヒッキーも一緒に写ろうよ! タイマーにすればいいじゃん」

八幡「お、そうだな」


こうして写真を撮った。


しかし数日後、その日に撮った写真の一枚を見て八幡達は驚いた。


八幡「おい、俺の後ろに写ってるの誰だ!?」ビクッ

小町「うわ、何これ!?」ガクガク

結衣「ヒ、ヒッキーの後ろに顔の白い女の人が写ってるしッ!!」ビクビク

雪乃「おお落ち着きなさい由比ヶ浜さん、小町さん! ゆゆ、幽霊だなんていい…いるわけないじゃないの!!」ガクブル

八幡「雪ノ下が一番ビビってるじゃねえかよ」

心配になった八幡達は、この写真を千葉市内でも有名な霊能力者に見せることにしました。
そして休日とやり、八幡は小町を連れてその霊能力者を訪れました。

結衣も雪乃も念のためにと、八幡達が霊能力者の事務所から出てくるところを待っています。






八幡「やっぱりこれって、心霊写真っすか?」

小町「お祓いとかした方がいいですか?」

すると、霊能力者は言いました。

霊能力者「うぅ〜ん……これは心霊写真ではありませんね」

驚く八幡達に、霊能力者は無愛想に言いました。

八幡「調べてみても、まったく霊的なものを感じませんでした。こんなの普通の写真ですよ」


この言葉を聞き、八幡達は安心しました。

>>12
誤字をしました。まことに申し訳ございません候。

正しくは、以下です。



すると、霊能力者は言いました。

霊能力者「うぅ〜ん……これは心霊写真ではありませんね」

驚く八幡達に、霊能力者は無愛想に言いました。

霊能力者「調べてみても、まったく霊的なものを感じませんでした。こんなの普通の写真ですよ」


この言葉を聞き、八幡達は安心しました。

小町「ほぉ〜〜よかった、普通の写真みたいですね」

結衣「よかったね小町ちゃん、心霊写真じゃなくて」

雪乃「やはり霊など存在しないのだわ」




















八幡「たく、…………普通の写真かよ。鑑定料が無駄になったぜ」

〜コンビニ〜

ある日の深夜、平塚先生は合コンに参加し終え自宅へと向かってる最中でした。

平塚「ぐすんっ………今日も失敗した」シュン

誰にもお持ち帰りされず、逆に狙っていたイケメンサラリーマンに逃げられた傷心の平塚先生は途方に暮れていました。
すると、平塚先生の目にコンビニの灯りが映りました。

平塚「えぇーーい、こうなったら焼け酒でもしてやる!」

明日は仕事はお休み。

平塚先生はそのコンビニで酒やらつまみやらを大量に購入し、重い袋を提げて再び自宅へ向かいました。



平塚「うう……買い過ぎてしまったか、少し重いな。まあいい、明日は休みなんだ、飲みまくってやる!」


すると、平塚先生は突如、背後から自分を追う男の気配に気が付きます。

チラッと振り返ると、男はいかにも怪しそうな格好をした中年の男性でした。

平塚「チッ、なんだよ…!」


これがさっきのイケメンサラリーマンみたいな男だったらこのまま家まで逆お持ち帰りして淫乱飲酒プレイへと、と思ったのだが、期待はずれで余計に身が重たく感じ、足早に去りたいため少し早足になることにしました。

すると…………











男「傷……傷……」

平塚「は?」

男が意味不明なことを言いながら平塚先生との距離を縮めてきます。

平塚先生は両手がふさがった状態で必死に逃げようと走り出しました。



男「痛………痛ッ!!」

平塚「ハァハァ……な、なんなんだあの男は!?」


痛い警察へ通報することすら忘れ、平塚先生はただ必死に逃げるのでした。

男は、またしても意味不明なことを言いながら追いかけてくるのです。


男「ラシ……ラシ……」

平塚「くッ、まだ追いかけてくる!」



意味不明なことを言いながら追いかけてくる男でしたが、平塚先生はなんとか振り切りました。

息を切らして少しかがみとなる平塚先生、息を整え辺りを見ると、そこは大きな交差点のある通りでした。

あの男も諦めてここまでは追ってこないようです。

遠くに見える男が、その場で立ち竦み何かを言ってます。




男「ぬ………ぬぅぅーーーッ」

不気味な声の男の姿を目に、平塚先生はすぐさま電話を取り出し、警察へ通報することにしました。

平塚「何故私がこんな目に! うぅ………」

指を止め、平塚先生はふと気になりました。
男が言っていた意味不明な言葉のことを

平塚「……………はッ、そういうことか____

しかし、時すでに遅く____





















平塚先生は、
トラックにひかれました。

〜蟻道販売機〜

八幡達は通う総武高校に、
新しい自動販売機が設置されました。


結衣「わわッ、新しい自動販売機じゃーん!」

八幡「お、MAXコーヒーあるか?」

いろは「いや、そこはコーヒーかココアに決まってるじゃないですか」

その自動販売機なのですが、いろいろな商品を取り揃えているのですが、何かと不思議なのです。

すべての商品の値段が85円なのです。


八幡「とりあえず、何か買うか」

いろは「せ〜んぱい♪ ありがとうございますね ・・」

八幡「俺は自分の分しか買わねえし!」

いろは「ちょ、そこは可愛い後輩におごるのが先輩ってもんでしょ〜〜」

八幡(あざとすウザッ!)


結衣「ヒッキー、またしも何か買うよ〜〜!!」




こうしてみんなで、
ジュースを買ったのでした。

まずジュースを買ったのは八幡でした。
八幡が買ったのはご存知「MAXコーヒー」缶です。

八幡「やっぱりこの味だ」ゴクゴク


いろは(私も……べ、別に先輩のまねしたとかじゃなくて///)

次に、二人目の結衣です。
結衣はなんだか炭酸が飲みたくなったようで、コーラを買いました。

結衣「ぷはぁ〜〜! うん、美味しいし!!」

八幡「お前はコーラなんだな?」

結衣「うん、ヒッキーはよく飲むマッ缶?」

3人目のいろはですが、
彼女は八幡と同じ「マックスコーヒー」の缶タイプを買いました。


いろは「確かこれって、物凄く甘いって聞いたような…………」


おそるおそる缶に口を近づけ、いろはゆっくりと飲みました。

すると………

いろは「…………ンガッ!!?」バタン


















八幡はそれを見て思った。
一色いろはは、なんて馬鹿なのだろうと………


以上でおしまいです。

ありがとうございました。

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月06日 (日) 04:02:56   ID: MvYPCwsV

まったくわからん
答えを知りたいんご(´・ω・`)

2 :  SS好きの774さん   2016年03月06日 (日) 06:36:08   ID: am2iGjMQ

戸塚とワイン…酒の中に心臓発作を引き起こす毒のようなものが仕込まれてており、それを飲んだ雪乃と結衣は心臓発作で殺された。一方3人目の留美は酒が飲めないので前の2人と同じ手口では殺せない。よって階段から突き落として殺した。
一連の犯行は言うまでもなく八幡によるもの。
そして今現在、八幡とワインを飲んでいる戸塚は…お察しください。

3 :  SS好きの774さん   2016年03月06日 (日) 06:37:18   ID: am2iGjMQ

ヘッドホン…壊れたのはヘッドホンでもテレビでもなく、大音量で音楽を聴いていた八幡の耳。聴覚を失ったということ。

心霊写真…この写真は心霊写真ではなく普通の写真で、写っている白い顔の女の人は生身の普通の人間。つまり写真をとったあの時、その女の人は比企ヶ谷家に侵入していた。

4 :  SS好きの774さん   2016年03月06日 (日) 06:38:56   ID: am2iGjMQ

コンビニ…男の言葉をつなげれば分かる。傷(きず)・痛(いた)・ラシ(らし)・ぬ→きずいたらしぬ(気づいたら死ぬ)

蟻道販売機…缶の飲み口に毒が塗ってあるが、中身のジュースに解毒剤が入っている。ぐびぐび飲んだ八幡と結衣は毒が回る前に解毒できたが、いろはだけはおそるおそるちびちびと飲んだため十分な解毒ができず毒が回ってしまった。

こんな感じでしょうか?

5 :  SS好きの774さん   2016年03月07日 (月) 00:15:11   ID: kYKDvuo8

なるほど~

6 :  SS好きの774さん   2016年03月08日 (火) 05:08:12   ID: baBBsiVG

蟻道販売機は八幡が飲んだのは甘いMAXコーヒーでいろはが飲んだのは甘くない無糖のマックスコーヒーじゃないんですか?

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