ペパロニ「姐さんのために大洗とリベンジだ!」 (32)

・時系列は大会後
・漫画版の話は知りません
・劇場版は見ました

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第1話『事の始まりっす!』




―アンツィオ高校―
【お
昼前】

アンチョビ「……はぁ」


ペパロニ「あれ?どうしたんですアンチョビ姐さん。ため息なんてらしくないっすよ!」


アンチョビ「ん?ああ、ペパロニか」


ペパロニ「はい。ペパロニです!」


アンチョビ「うん………。
      あー、なあペパロニ?聞くべきじゃないかもしれないが。敢えて聞いてみるけど」


ペパロニ「なんすか? 今日の昼飯ならナポリタンっすよ?」


アンチョビ「はあー?昨日もナポリタンだったよな?二日連続同じものはやめようって先月決まったばっかりだったろう!」


ペパロニ「え?そうでしたっけ?……まあいいじゃないですか!
     鉄板ナポリタンはアンツィオ名物!毎日でも食べられる美味しさっすから!」


アンチョビ「いやいや、だからと言って……じゃなかった。
      違う違う、昼飯が聞きたいいんじゃないんだよ」


ペパロニ「え?じゃあ、夕飯っすか?」


アンチョビ「ちっがーう! はあ……。真面目な話なんだ……」


ペパロニ「真面目な話……?」

アンチョビ「ああ、大会が終わってな……。最近、思うんだよ」


ペパロニ「何をですか?」


アンチョビ「コツコツ貯めた貯金で買った、P-40。最強の秘密兵器だ……。
      勢いの乗った総勢43人の戦車道履修者たち。皆良い子だし、しっかり練習してた。
      でも、あえなく二回戦敗退……」


ペパロニ「いやいやー。しょうがないっすよ!だって2回戦の相手は優勝校。大洗じゃないっすか!」


アンチョビ「優勝校に負けたのならしょうがない?
      じゃあ私達は優勝する気がなかったのか?」


ペパロニ「いやー。そりゃ優勝はしたかったっすけど」


アンチョビ「ああ、だから優勝校に負けたことじゃなく、優勝できなかったことが大事なんだ。
      ここまで揃えて、お前たちも頑張って。何が足りなかったのかなって……」


ペパロニ「んー。ごはん?」


アンチョビ「それは絶対に違うし、そもそも一瞬考えてその答えなのは呆れるほどだが。
      足りないのかなって。最近思うんだよ……」


アンチョビ「私って。指揮官として……。足りてないんじゃないのかなって」


ペパロニ「え……?」

ペパロニ「え?……え?」


アンチョビ「私がもっとしっかり指揮出来て、皆にしっかりと気を配れるような。
      そんな隊長じゃあないから、負けた……。
      私は……もしかしなくても。指揮官として……。隊長として……弱っ」
ペパロニ「んなワケねーじゃねぇっすか‼」


アンチョビ「ペパロニ!?」 ビクッ


ペパロニ「姐さんが弱いわけねーじゃねえっすか!ふざけないで下さいよ!姐さんはさすがっす!最強っす!史上最高の爆裂天才っすよ!」


アンチョビ「ペ……ペパロニ……」


ペパロニ「だから、アンチョビ姐さんのせいなんかじゃないっす!全ッ然!
     姐さんは強いっすよ!」


アンチョビ「ありがとう……。ペパロニ……。
      ウジウジしてるのは分かってるんだけどな……。分かってるんだけど……」



ポロ……ポロ……



ペパロニ「姐さんっ!泣いてるんすかっ!?」


アンチョビ「ご……ごめんねペパロニ……。こんな、こんなに良い部下を持ってるのに……。
      私は弱くないって……そう言ってくれる。最高の後輩がいるのに……。
      私、優勝させてあげられなくて……」


ペパロニ「だーかーら!アンチョビ姐さん最強っすから!元気出してくださいって!
     姐さんらしくないっすよ! 最強っす!アタシらは最強!」


アンチョビ「うん……。うん……」


ペパロニ「最強だし、最高だし、猛烈だし、ぶっ飛んでるし、えーとえーっと!」


アンチョビ「ありがとう……。うん!ごめん!忘れてくれ!
      なんでもないさ!なんでもない! ただの独り言だ、そうだ、目にゴミが入ったんだよ!
      あ、お昼ごはんは何だ?そっか、ナポリタンだったな!
      楽しみだな!ペパロニの作る鉄板ナポリタンは天下一品だからな!あはは!」


ペパロニ「姐……さん……」

【同日・放課後】


アンチョビ「…………」


カルパッチョ「ねえ、ペパロニ?なんだか最近、ドゥーチェの元気がないようだけれど。何か知ってる?」


ペパロニ「やっぱ……。まだ……」


カルパッチョ「え?」


ペパロニ「あれはマジの悩みだ……。寝たら忘れるレベルじゃない……。
     このままだと、姐さん……」


カルパッチョ「ねえ、ペパロニ。何か知ってるの?知ってるのなら、教えて?」


ペパロニ「え?……あ、いや。でも。あんま言いふらすもの、なんてゆーか……。
     いや、カルパッチョにならいいか……」


ペパロニ「実はお昼に、姐さんが……」


 カクカクシカジカ

カルパッチョ「そんな……。そんなにも思い詰めてたなんて。副隊長なのに、私。全然気づかなかった……」


ペパロニ「それはアタシも一緒。姐さん、わっかりにきいんだよなー」


カルパッチョ「でも。ペパロニが励ましても、今。ああやってドゥーチェは一人で空を見てる。
       ってことは。多分私たちがみんなで励ましても。根本的には解決しない」


ペパロニ「……元気を出させる方法……かあ。 
     はあー!アタシとかなら、ウマいもん食ってめっちゃ寝れば元気出るのになー」


カルパッチョ「んー。そもそも、ドゥーチェは自分が弱いのかもって思ってるんだよね?」


ペパロニ「そうなんだよ。だから強いって思いなおせば、元気は出るはず」


カルパッチョ「強いと思わせる。単純に考えれば、戦車道大会で優勝すれば、強いよね」


ペパロニ「一年後じゃないかよー!それまで姐さんがあのままなんて嫌だぜ絶対……」


カルパッチョ「そもそもドゥーチェは今年で卒業するから、来年はいないしね」


ペパロニ「んじゃあ、強い所と戦って勝つ?」


カルパッチョ「優勝校とか?」


ペパロニ「優勝校は……大洗……」


カルパッチョ「大洗には大会で負けてるし、優勝もした。
       もしも、そこにリベンジして勝ったら……」


ペパロニ「実質、アタシらが最強!?」


カルパッチョ「つまり!大会で優勝していたも同然!」


ペパロニ「つまりアンツィオ最強!」


カルパッチョ「ドゥーチェも上機嫌!」

ペパロニ「悩みもなくなって、おいしいピッツァが食べられる!」


二人「これだー!」


【放課後・数十分後】

 カルパッチョ「みんな、急に呼び出してごめんね」


「なんすかー?」
「急にどうしたんすかー?」
「あれ?ドゥーチェいないんっすねー」
「呼び出したのはカルパッチョさんっすかー?」


ペパロニ「ああ、姐さんはここにはいない。姐さんは呼んでない」


「ドゥーチェになんかあったんすか!?」
「カチコミか!?」
「誕生日のサプライズっすか!?」


カルパッチョ「早速本題だけど。ねえ皆? 最近、ドゥーチェの元気がないように思わない?」

「確かに……最近ずっとぼーっと空を見てるっすね」
「なんすかー?虫歯っすかー?」
「食べ過ぎすかー?」


ペパロニ「実はだな……」

 カクカクシカジカ

カルパッチョ→ペパロニの口調は、さん付けだぞ

「はぁー!?んなワケねーっすよぉ!」
「そうっすよ!ちょっと励ますために胴上げでもしますかっ!?」
「たらふくウマいごはん作ってやりましょうや!」


ペパロニ「ちょ、ちょっと落ち着け皆。違う違う。そんなことしても、ぽんぽん……。じゃなかった。
     香港?こんこん?とんこつ……?」

カルパッチョ「根本でしょ?
       ペパロニの言う通り、根本的解決にはならないわ」

ペパロニ「だから、アタシとカルパッチョで決めたんだ。どうすればいいか!」


「なんすか!パーティーするなら飯作るの手伝いますよ!」
「飾りつけならまかしてください!」
「ひとまず夕飯食べながら作戦会議っすか!?」


カルパッチョ「いや、パーティじゃなくてね……。
       何をするか。それは……。大洗ともう一度対戦する事!」


ペパロニ「大洗ともっかいやってウチらが勝てば!ドゥーチェは弱くない、いや最強って事だろ!」


「え?いや、でも。一度負けてるんすよー?」
「向こうは優勝校だしー」


ペパロニ「確かにそうだな。うん。
     でも、その敗北は何故だ?姐さんが弱いからか?」


「んなワケねーって!」
「ドゥーチェが弱いはずがねーって!」


ペパロニ「なら、なんでだよ?」


「んー」
「負ける理由なんて正直ないんじゃないっすかー?」
「あ、運が悪かった!」


カルパッチョ「運で片づけるのは簡単だけど。でも、私たちが本当の力を出し切れてなったのは事実」


ペパロニ「例えば、アタシがマカロニ作戦失敗したり……」


カルパッチョ「だから、改めて本気でやれば!勝てるはず!」


「ああ、そりゃ間違いないっす!」
「あんときはちょっと1回戦の疲れが残ってただけっすもん!」


ペパロニ「だから、たった一回負けただけで、弱いなんてハズがねーんだ!
     次は必ず勝てるなら、それを証明してやろうぜ!姉さんにさあ!」


「そうすりゃドゥーチェも自分が最強って事に気付ける!」
「自信も取り戻せるっすね!」
「やるしかねーっすよ!リベンジ!」


ペパロニ「おっしゃー!それならそうと善は急げだ!いいかー!?必ず勝たなきゃダメな試合だ!
     いつも以上に本気で行くぞー!」


「「「「おー!!」」」」

ペパロニ(そうだ……。姐さんは弱くない。P-40も、他の皆も強い。
     姉さんを悩ませてんのは、弱いと勘違いさせてんのは。その原因は、アタシだ。
     アタシが、アタシが弱いから、姐さんを泣かせちまったんだ……)


ペパロニ(マカロニ作戦、予備があるって、何度も何度も姐さんに言われたのに……。
     分度器作戦だって、マルゲリータ作戦だって。あんなに説明されたのに。
     アタシがバカなせいだ……。だからっ!アタシが頑張れば!絶対!)



 第1話 完

>>9

 マジか。すまん。次から気を付ける。
ってかアニメで二人で会話してたっけか……?

第2話「準備っす!」




―数日後―

アンチョビ「えぇ!? 大洗と試合する!?」


ペパロニ「その通りですよ姐さん! 既に私らで話はつけてありますから!」


アンチョビ「い、いやいや。なんだっていきなりこの時期に大洗と試合するんだ……」


ペパロニ「そんなん決まってるじゃないですか! アンツィオ最強を証明するためですよ!」


アンチョビ「アンツィオ最強……。はっ、もしかしてあの時の!」


ペパロニ「そうっす!さすがは姐さんだぜ!勘がさえてますねー!
     姐さんの悩みも、私らが勝てば解消じゃないっすか!?」


アンチョビ「いや……。まあ、勝てたら……そりゃ……。アンツィオは……そうだけど」


ペパロニ「勝てたらじゃないっす!勝てるんですって!私らなら!」


アンチョビ「うーん……。でも、一度負けてるし……。もう一度やったところで……」


ペパロニ「何言ってんですか!私らは姐さんがズッシリ構えて指揮をしてくれるから最強なんですよ!?
     もっと自信持ってくださいよ!私ら姐さんについていきますってば!」


アンチョビ「ま……まあ。ペパロニが折角試合の約束を持って来たんだし……。
      だな!よっし!やるか!」


ペパロニ「さっすが姐さん!そうじゃなくちゃ!」

―放課後―


アンチョビ「では!なんだか急ではあるが、ペパロニのおかげで、我らアンツィオ高校の下剋上!
      つまり大洗へのリベンジマッチが叶った!日取りは来月!
これから一か月は、大会前のレベルで練習していくつもりだ!」


 「おーー!!」
 「大洗の奴ら、ウチら弱いと思ってるから、目にもの見せてやりましょう!」
 「その気になりゃ、大洗どころか。大学生や社会人のチームにだって負ける気がしないっすよ!」


カルパッチョ「ひとまずは。大洗の情報ですね。
       大会時は5両でしたが、大会中の戦力強化で、現在は8両。増えたのは……。
       ルノーB1bis、ポルシェティーガー、三式中戦車 ですね」


アンチョビ「対して、特に私たちの戦力は変わっていない……か」


ペパロニ「だったらやっぱり、P-40とセモヴェンテ3両とカルロベローチェ6両の編成っすか?」


アンチョビ「ああ、それしかないだろうな……。っていうか、選択肢はセモヴェンテ減らしてカルロベローチェ入れるって選択肢しかないんだけどな……」


カルパッチョ「お金……ないですもんね……」


「でも、それじゃ火力で完全に分は大洗にあるっすよねー?」
「わかってたことだけど……。カルロベローチェに砲台があればまだいいんだけどねー」
「機関銃だけだしー?」


アンチョビ「ああ。特にポルシェティーガーには傷をつけられるかどうかすら怪しいだろう。
      しかしっ!フラッグ車を叩けばいいんだ!それならP-40が出向けばいいし、セモヴェンテだって火力はそこそこ……じゃなかった、十分ある!」


ペパロニ「え?……。あっ!すんません姐さん!言い忘れてました‼」


アンチョビ「ん?なんだペパロニ」


ペパロニ「今回、約束したの。フラッグ戦じゃなくて殲滅戦っす!」


カルパッチョ「え?」
アンチョビ「はぁ?」

「え?……殲滅戦って、全部倒さねーとヤベーヤツ?」
「カルロベローチェで倒せる戦車なんてある?」
「P-40ヤラれたら実質負け?」


アンチョビ「はぁあああああああああ!?」

ペパロニ「あれ?マズかったですか?」


アンチョビ「マズいもなにも!戦力差ではどう考えても向こうに軍配が上がるのは明白だ!
作戦や指揮管理でどうにかできるのはフラッグ戦だろ!」


ペパロニ「いやいや、何言ってるんすか姐さん!
     最強ってのは、最も強いから最強なんですよー?
なら、完膚なきまでに全員ぶったおさねーと、最強っていえなくないっすか?」


アンチョビ「いや、でもだな……」


「そっすよ!舐められてんすよ!対したことないって!」
「このままでいーんすかドゥーチェ! こっちにゃP-40があるんすよ!?」
「そーだそーだ!P-40で八両ぶっ飛ばせば問題ねーっしょ!」


アンチョビ「う……うーん……」


カルパッチョ「最終決断はドゥーチェです。あなたがやれると一言おっしゃってくれるなら、私たちはついていきます」


アンチョビ「無謀な特攻は勇気じゃない……。でも、ここで引き下がっては、アンツィオの強さどころか、弱さを証明することになる」


「そっすよー!」
「そーだそーだ!」


アンチョビ「わかった!
作戦を考え直す!ペパロニとカルパッチョは残ってくれ!
      あとは全員!ひとまず走行訓練だ!」


ペパロニ「任せてくださいよ!姐さーん!」
カルパッチョ「はいっ!」


「うぉおおーーー!」
「やったりましょー!」

アンチョビ「とは言ったものの……。流石にどうするか……」


カルパッチョ「ひとまずドゥーチェの乗るP-40には、セモヴェンテ1両とカルロベローチェ2両を護衛につけておくべきですかね?」


アンチョビ「そのぐらいは欲しいな。
なんてったって主力だからな。P-40がやられるということは極力……いや、絶対に避けるべきだ」


ペパロニ「んじゃ、護衛は私が!」


アンチョビ「いや、ペパロニとカルパッチョはそれぞれ別行動で動いてもらいたい。
      特にペパロニは、カルロヴェローチェ4両を1つにして、その部隊を任せたい」


ペパロニ「あー。偵察とかそんな感じの要因っすか?」


アンチョビ「いや、カルロベローチェも戦車を倒してもらうつもりだ」


ペパロニ「はっはっはー。無茶ですよー。
     機関銃じゃあ穴も開かないっすよ」


アンチョビ「機関銃じゃあないよ……。元々黒森峯やプラウダのために考えていた作戦だが。
      カルロベローチェの戦い方は、打ち合いだけじゃあないっ!」


ペパロニ「マジっすか!んじゃあソレでいきやしょう!」


カルパッチョ「まだ具体的なことは何も言ってないのに……」


アンチョビ「説明してやる!まずはだな……」

ペパロニ「あ、待ってください!」


アンチョビ「な、なんだ?」


ペパロニ「えっと、さっき買って来たんすよー。あれ?どこに……あ、あった!」


ペパロニ「はい! 準備オッケーです!どうぞ!」


アンチョビ「おい……買ったのって……それを……か?」


カルパッチョ「ペパロニさん……。持ってなかったんですか?」


アンチョビ「いや…・・・ いやいいんだ!なんか凄く嬉しいぞ!
      今までずっと……。
ホワイトボードに頑張って書いたものとか、皆すっごく頷いてはくれるけど。
頷くばっかで、本当に聞いてるのか正直不安だったこともあるけど……」


ペパロニ「へっへっへー。それほどでもないっすよー!」


アンチョビ「まさかペパロニが!ノートと鉛筆を持参してくるなんてっ!」


カルパッチョ「やる気なんだね、ペパロニさんも」


アンチョビ「よ、よしじゃあ説明するぞ!まずは作戦名だが……!」


2人「はいっ!」

―数時間後―


アンチョビ「だーかーら!それはマルゲリータ作戦だから、ドルチェ作戦の時はだな」


ペパロニ「え?あっれー?ちょっと待ってくださいよ?
     あ、そうか、こんときはこうで……」


アンチョビ「だから違うって!それがマルゲリータ作戦だ!」


カルパッチョ「ドゥーチェ……。頑張ってください……」



―次の日―

―登校時間―


ペパロニ「……が、ドルチェ作戦で。ロゼッタ作戦はこうで……」


「あー。ペパロニさーん。おはようっすー」


ペパロニ「で……あ、ここでこうか……」


「ん?ペパロニさーん?何読んでるんですかー? ペパロニさんってば!」


ペパロニ「ん?おわっ!一年か、なんだいきなり驚かすなよ!」


「いや、さっきからずっと呼んでんっすけど……。え?試験でもあるんっすか?」


ペパロニ「いや、次の大洗戦の作戦だよ。昨日、姐さんに教えてもらった」


「あー。成程。ってうわ、よく見たらペパロニさんクマがパねぇっすよ!?
 寝てねーんすか!?」


ペパロニ「気づいたら、朝になってた」


「えー。熱心なのはいーっすけど、体壊したら元も子もねーんすよー?」


ペパロニ「大丈夫だって。ってか、こんくらいしねーと私、物覚えわりぃし」


「それはあんま否定しないっすけど……」


ペパロニ「前みたいにはならねーようにしねーとだし」


「前みたい?」


ペパロニ「いや、なんでもねーよ!ホラ、遅刻するぜ?」


「別に余裕っすよー。アンツィオは1時間までの遅刻は遅刻じゃねーっすもん」


ペパロニ「それもそっか。んじゃちょっとシェスタするか?」


「あ、それもいいっすねー……。って!
今ペパロニさん横になったらシェスタどころがガチ寝になるからダメですって!」


第2話 『完』

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