淫魔「今日は排卵日なんじゃないの~?」ワキワキ 少女「…」 (73)

淫魔「どれどれちょっと僕に見せてごらん」グイグイ

少女「…」

淫魔「そんなエロ本なんか閉じてさあ~。ほら、ちょっとスカート上げてみ」

少女「…」

淫魔「はあはあ君の太ももってすべっこくて綺麗だね。もうそろそろ下着に」

少女「…」パタン

少女「うるさい」ゴッ

淫魔「ぎゃあああああああああ」ゴロゴロゴロ

少女「読書の邪魔」

淫魔「いだいいだいいだい!!頭蓋骨がメリっていった!いっだいよおおおお!!」

少女「大げさな。ハードカバーの本で叩いただけじゃない」

淫魔「ぎゃぴいいいいい僕の端正なお顔がああああ」

少女「もうあっちで読もう…」スタスタ

「ご利用ありがとうございましたー」

少女「どうも」ペコ

淫魔「ねえねえ今日はどんな薄い本を借りたの」フワフワ

少女「薄い本ってなに。薄くないし、分厚いわ」

淫魔「チャタ●イ夫人とか?ズッコンバッコン本?」

少女「違います。ズッコンバッコン本って語呂悪すぎるわよ」

淫魔「どれどれー。…なあんだ、お勉強の本かよ。僕勉強きらい」

少女「頭悪いものね」

淫魔「失礼な。何千年も生きてるぶん、知識はたっぷりつまってるぞ」

淫魔「主に営みの」

少女「そうなのね。すごいわ」スタスタ

淫魔「あん。ねえねえ、そろそろ試してみない?俺すっごく舐めるの得意なんだ」

少女「もう一回殴ろうかしら」

淫魔「ひっ…。やめてよね」ゾッ

ガチャ

少女「ただいま」

神父「おお、お帰り。早かったな」

少女「うん。探してた本が案外早く見つかって」

淫魔「ねえねえこいつね、カーマスートラをじっくりねっとり選んでたんだよ」

神父「カーマ…?」

少女「顔こっち向けなさい」

淫魔「あ、やめっ」

バギッ

淫魔「」

少女「今お昼ご飯作るから、待っててね」

神父「ああ。…こいつはどうしたらいいだろうか」

少女「聖油でもぶっかけて殺していてください」

神父「え?…あ、ああ」

淫魔「いやああじゃないよ。やめて死んじゃうから」

神父「また少女を怒らせたのか。他の人の目に見えないからといって、あまり煩わせてはダメだろう」

淫魔「あいつがかまってくれないのが悪いんだもんね」フワ

神父「あまり酷いようだと、魔界に帰ってもらうことになるぞ」

淫魔「えーーー。つまんないからやだやだ。魔界には野郎ばっかだし。全然エッチできないもん」

神父「なら多少行儀よくしておくんだな」

淫魔「ちぇ」

もしかして眼鏡少女を書いてた人?

>>5なんぞそれ。ちゃう

少女「…」トントン

淫魔「いんまだよっ」ヒョコ

少女「邪魔」

淫魔「シンプルな罵倒やめて傷つくから」

少女「もう、何か用?」

淫魔「んにゃ、べっつにー。用がなきゃ君に話しかけちゃいけないわけ?」

少女「ええ」

淫魔「…わあ」

淫魔「いやいや、神父さまのお食事に媚薬でも混ざったら大変だと思って。監視しにきた」

少女「そう。どう、私何か入れてる?」

淫魔「さっき怪しい動きをしていたな。どれ、服を脱いで所持品を改めさせてもらおうか」

少女「消えなさい」

淫魔「いやだ…。大人しくしてるから怒らないでよお」

少女「そこのイスに座ってなさい。包丁使ってるから危ないわよ」

淫魔「へいへーい」ガタン

淫魔「余計なことしたら躊躇いなく僕の顔面刺しそうだもんねえ」

少女「そんな猟奇的なことしないわ。あなたの仲間じゃあるまいし」

淫魔「言うねえお嬢ちゃん」ニヤニヤ

淫魔「何つくってーんの」

少女「サンドイッチ」

淫魔「お、生ハム入れてる?卵は?」

少女「入れてるわ」

淫魔「僕も食べたいなあー。ねえ、ちょうだい?」

少女「神父さまのお食事だから駄目よ」

淫魔「…神父様神父様って、僕と神父どっちが大事なのさ」

少女「神父様よ」

淫魔「ひどい!!!もう死んでやるから!!」

少女「どうぞ」カチャ

淫魔「…ねえー。一切れでいいからあ」

少女「もう、分かったから。余分に作った分あげるから静かにして」

淫魔「ひゃあっほう」

淫魔「いいよねえ、人間の食事って。精が付くかんじがする」

少女「食べなくてもいいのに、何でわざわざ…」

淫魔「んふ、性欲に並ぶ欲求。それは食欲。人間のことを理解したいなら、できるだけ人間に近づけってね、師匠が」

少女「なにそれ…。嘘よ。ただ食べたいだけでしょ」

淫魔「だって君のご飯美味しいんだもん」

少女「そう?」

淫魔「きっと君の体も美味し…。あ、やめてごめんなさい。その刃物を下ろしてください」

少女「どうぞ」

神父「ああ、ありがとう。いただきます」

淫魔「んふふ」ソワソワ

神父「悪魔と食卓を共にするなんて、なんか変な感じだな」

淫魔「やだ神父様。食卓だけとはいわず、床だって共にしたことが…」

少女「…」

淫魔「なにさ」

少女「あげない」

淫魔「ごおおおめええええええんんなあああさあああいいい!!!」ジタバタ

神父「はは、いいじゃないか少女。一緒に食べよう」

淫魔「やっさしーね神父さま。流石職業童貞」

少女「後でお皿全部洗いなさいよ」

淫魔「鬼女め。メンドゥーサみたいだ」

少女「…」プイ

神父「こらこら、喧嘩するな。少女も淫魔の軽口にいちいち反応してはいけないよ」

淫魔「え、地味にディスられた」

少女「はい、神父様」


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 支援
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

少女「…」パンパン

淫魔「白いシーツ…。君と僕が一夜を共にした寝具を今、干しているんだね…」

少女「洗濯バサミ」

淫魔「ほい」

少女「ん」パチン

少女「よし、洗濯完了っと」

淫魔「よっしゃ遊ぼう遊ぼう。全裸でレスリングしよう」

少女「嫌よ。家事終わったし勉強でもしたい」

淫魔「まーーーた勉強かあ。午前やったからもういいって。ねえ、遊ぼう遊ぼう遊ぼう」グルグル

少女「鬱陶しいなあもう」

淫魔「そうだ、孤児院の子どもたちと遊ぼうぜー。お留守番には子守も含まれてるだろ」

少女「あんたを子どもたちに会わせるとヘンなことになるから、嫌」

淫魔「なんでさ!!」

少女「この間なんか、男子の間でスカートめくりが流行ってたし」

淫魔「そんなん、年頃のガキなら自発的にやりはじめるさ。僕何もしてなーい」

少女「問題なのは、捲った後に下着までずり下げる遊びが流行ったことね」

淫魔「なにもしてなーい」

少女「目をそらすな。私の目を見なさい」

淫魔「してなーい」

少女「汗すごいわよ」

淫魔「してな」

少女「後で神父様に言いつけてやるから」

淫魔「ごめんなさい…つい出来心で」


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 見てるのん
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

=孤児院

淫魔「おうお前ら!こんにチンチン!!」バーン

「うわああ!ヘンタイマンだ!」「きゃあああああ」「ヘンタイマン!遊ぼうぜー!」「また新しい遊び教えてー!」「帰ってよヘンタイマン!」

淫魔「はっはっは、そんなに群がらないで。僕は乱交がシュミではないんだよ」

少女「おい、馬鹿」バシン

淫魔「って。なにさ」

少女「男子からの信頼は厚いけど、女子からはブーイングの嵐じゃない」

淫魔「ふ、しょうがない。僕があまりに美しすぎる美少年だから…。恥ずかしがっているのさ」

「死ね、ヘンタイマン!」「あんたのせいで男子にパンツとられた!」「かーえーれ!かーえーれ!」

淫魔「レディたち、あまり汚い言葉を使うんじゃない。…興奮しちゃうじゃないか」

少女「帰ろうか、もう」

淫魔「健全な遊びをするので勘弁を」

少女「今日は皆でお絵かきするよー。皆、テーブルくっつけてグループになってごらん」

「「はーい、少女ねえちゃん!!」」

淫魔「あれ、なんだろうこのガキの一体感…。これが皆に愛されるということ…?」

少女「ふふん」

「ヘンタイマン、こっち来いよ!」

淫魔「おういいぜ包茎ども。一緒に春画でも作ろうやげへへ」

少女「言っておくけど、ヘンな物描かせたら聖水の風呂に沈めてやるから」

淫魔「ほげ…。なんて拷問を考え付くんだろう。分かったよ、言われたとおりのものを描く」

少女「じゃあ、女子対男子でお絵かき対決ね。今回のお題は、ばばーん!」バッ

淫魔「テンションが全然ちがう…。幼児性愛者かしら」

少女「…。今日は、これ!猫さんです!」

「ねこかー」「えー、むずかしーい」「男子には負けないよー!」「俺たちのほうが上手いもんねー」

少女「じゃあ、よーいスタート!院の中から猫ちゃんを探して描いてもよし、そのまま描いてもよしだよ」

「おらー、いくぞいくぞー!」「猫どこだー!」「あたしが一番乗りするもーん!」「きゃははは」

ドタドタ

淫魔「エネルギッシュだなあ、ガキって。あんなにおちんちんは皮被りなのに」

少女「男子監督はあんたでしょ。はよいけ」ゲシッ

淫魔「あっ、感じちゃう」

……

http://gentei.kodansha.co.jp/content/azazel/chara/images/chara01.gif

>>15

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 星空凛ちゃん!
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

少女「はい、おしまーい。皆ホールに戻っておいでー」パンパン

「「はーい!!」」

淫魔「よお、オマンコ軍団。久しいな」ニヤア

少女「それじゃあ皆で絵を見せあいっこしましょう」

淫魔「無視か」

ザワザワ

少女「…男の子たち、ちゃんと描いてた?問題なかった?」

淫魔「ああばっちりだよ。ちゃあんとシコシコ描いてたよ」

少女「そ。見ててくれてありがと。助かったわ」ニコ

淫魔「ん、」

淫魔「…どうも」ポリポリ

少女「それじゃあ、グループの皆で話し合って一番上手だと思う絵を一枚選んでね!」

淫魔「ひゃっはーーーー!!短小ども集まりな、例の絵をあげてやろうぜ」

少女「女子は、そうね…。じゃあ、アンネのにしようかな。今日も可愛くかけたね」

「えへへ。ありがとーお姉ちゃん」

少女「はい、それじゃあアンネのから。アンネ、これはどんな猫ちゃん?」

「えっと…。院にいるユキを描いたの。でも、ユキって真っ白で模様ないでしょ。だから、虹色にしたらきっと楽しいかなって」モジ

淫魔「南国のカキ氷みたいな色してんな」

少女「…」ゲシ

淫魔「いたい。ふわああああアンネちゃんの色彩センスはんぱねえええやばいよ」パチパチ

少女「それじゃあ、男子のほうは」

淫魔「ふっ。よくぞ聞いてくれました。ずばり、これだ」シャッ

淫魔「僕作!“ネコにされちゃった男の子!!”」

少女「その絵貸せこら」バッ

淫魔「いやだね大衆の面前で発表してやる。子どもの心をピンクに染めてやる」グググ

少女「駄目駄目駄目、皆見ちゃだめよ。お目め閉じなさい」グググ

淫魔「いいやガキどもよーーっく目に焼き付けな!!男の子だって女の子になれちゃうってことを今知りな!!」グググ

「いいぞ、ヘンタイマーン!」「お姉ちゃんとバトルだー!」「あの絵、なにー?」「わかんなーい。男の子がおじさんにのしかかられてる絵?」「ネコじゃないよー?」

少女「淫魔ぁああああああああああ」ギリギリ

淫魔「性教育だよ性教育!これで腐ったシュミに目覚める女の子もいるかもしれないし、男の子には変なおじさんに騙されるリスクを回避でき」

少女「このっ」バッ

淫魔「ああっ僕の力作がっ」

少女「ロイ、ロイの絵にしようね!!一番良く描けてたから!」ビリビリ

淫魔「あああああああああああああ!!何すんだこのどぐされバージン!!」

少女「黙れ!」バキッ

「いいぞ、やっつけちゃえー」「あああヘンタイマンが負けるー!」「しねー、ヘンタイマーン」

淫魔「ひどい…汚された…」ポロポロ

少女「今日はヘンタイマンがルールを破ったので、女子の勝ちでーす」

「はあ!?」「ヘンタイマン何やってんだよ!!」「帰れ!!」

淫魔「お、お前ら…」

少女「じゃあ勝った女子にはご褒美シールあげようね。はい、カード持ってきて」

「「やったー!」」

淫魔「ああ…。そんな、ほんの良心にすぎなかったのに…。すまん新品おちんちん達」ガクリ

「「また明日ねー!!」」

少女「ばいばいー」

淫魔「バイバイアグラー」

バタン

少女「…」

淫魔「ああ、楽しかった。啓蒙運動ってきもちいね」

少女「おい、ヨゴレ」ガッ

淫魔「うぐぐぐちょ、離して。苦しい苦しい首絞まってるよ」

少女「あれだけ子どもたちに変なことしないでって言ったでしょ!!何がネコになった男の子よ!殺すわよ!!」ギリギリ

淫魔「なんでだよ!楽しかったんだからそれでいいじゃん!」

少女「いいわけあるか!!!本当に、これ神父様にいいつけるから!」

淫魔「ええええええええーー!俺折角かわいそうなチビッコたちと遊んであげたのにい」

少女「修道院の孤児院で下品な言葉連発すんじゃないわよ!品位が下がるでしょ!」

淫魔「まあ君があそこ出身って時点で品位なんてアバス」ブハッ

少女「シスターにもいいつけてやる」

淫魔「やめてえええあのババアにだけはやめてえええ」

少女「もう遅いわよ。罰を受けなさい」

淫魔「鬼!!鬼畜!!修道院で育った娘がよくもそんな残酷なことできるね!!」

少女「黙れこの色魔、死ねっ」バキ

淫魔「いったあああああ!こら顔はやめろ!商売道具なんだから!いだい!このおお!」バキ

少女「なにすんのよ!!地獄に帰れ!!」ボコッ

淫魔「君こそさっさとお股開いて快楽地獄に堕ちろ!!」ボカッ

ギャーギャー

……


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 わっふるわっふる
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

シスター「…」

少女「…っ」ボロッ

淫魔「ひーん、いたいよおいたいよお」ボロボロ

シスター「呆れました」

少女「…すみません、マザー」

シスター「全く、子どもたちのお手本にならなければいけない貴女が、どうしてこんな粗暴なことを」

淫魔「シスター、僕この子に夜のエックスカリバー蹴られましたぁ」

シシター「お黙り、淫乱豚」ピシャッ

淫魔「えっ…」

少女「…」ブフッ

淫魔「貴様」

少女「なによ。やる?」

シスター「2人とも!!いい加減になさい!!」

少女「…う」

淫魔「ほら怒られたぁ」

シスター「聞けば孤児院でも少し厄介ごとがあったそうじゃないですか。少女?」

少女「そうなんです、こいつが子どもたちにいかがわしい絵を」

淫魔「はあ?!人間の体と性をありのままに描いた作品なのに!?全国の裸体画家に謝りなよ!」

シスター「お黙りと言っているでしょう!!!ここで口喧嘩しない!!」

少女「…私は止めたんです!それなのに止めなくて…」

シスター「あなたのやりそうなことですね」ジロリ

淫魔「えーでも皆ヒンヒン喜んでたよ」

シスター「…」

シスター「では、今回の粗相に罰を与えます。二人ともね」

少女・淫魔「「はあ!!!?」」

……

少女「天にまします我らが神々よ…」ブツブツ

淫魔「あーーーーーーー頭いってーーーーー」

少女「どうか愚かなる私どもの過ちをお許しください…」ブツブツ

淫魔「らめえ頭ばかになっちゃうよお。懺悔の文句なんて唱えてられないよお」

少女「でも、今夜はここで一晩反省しなきゃ駄目だもん。…あんたのせいで」

淫魔「僕に全責任をなすりつけるのは、どうかなあ?先に手を出してきたのは君だよ?」

少女「…」ギッ

少女「…ああ、もういい。ここで喧嘩したって益々罰が重くなるだけだもの。馬鹿らしい」

淫魔「そうだそうだ」

少女「…」ムカァ

淫魔「にしても悪魔をこんなホーリーな部屋に閉じ込めますかね」グタリ

少女「ふん、相応の罰ね」

淫魔「懺悔室なんて…。狭いしなんだか神々しいしもうだめ。きもちわるうい」オエップ

少女「聖なる気に当てられて死ねばいいのに」

淫魔「おあいにくですが、結構耐性あるのでそう簡単にはイきませえん」

少女「あーあ、それは残念ね」

淫魔「お外でたいー。夜の街に飛んでいくゴキゲンな蝶になりたーい」

少女「そういえばあなた、娼婦街に出入りしていたのがバレて一週間ここに閉じ込められたこともあったっけ」

淫魔「あのときは死ぬかと思った。でも、お陰でマゾ属性も追加されたかなっ。淫魔のキャリアまっしぐらだよ」

少女「しょうもない…」

淫魔「あー、エッチしたい。禁欲つらい。泣きたい。ズコバコしたいー。されるほうでもいいー」

少女「懺悔室で煩悩吐き出さないでよ」

淫魔「はあ、こんな狭苦しい部屋で君と一夜を過ごすなんて」

淫魔「…」

少女「…」

淫魔「ねえ…」スリッ

少女「これ以上近づいたら舌噛み切ってやるから」

淫魔「宗教処女ほんとパねえ。恐ろしいわ」

少女「さっさと文句唱えなさい。無理なら寝てよもう」

淫魔「じゃあ寝ます」ポテン

少女「…」ムカ

少女「…」ブツブツ

淫魔「…」

淫魔「ねえー」

少女「…」ブツブツ

淫魔「ねえ、少女ー」

少女「もう、何」

淫魔「僕さあ、いつになったら魔界に帰れるんだろね」

少女「知らないわよ」

淫魔「いや僕もね、なんだかんだ言ってやっぱふるさとが恋しいんだ」ゴロン

少女「…」パタン

少女「そうね、帰ってくれたほうがこちらとしても助かるわ」

淫魔「もうそんなこと言っちゃって。寂しいくせに」

少女「はあ?」

淫魔「マジトーン出た。いや、確かに僕も修道院にお世話になるのはちょっとなあと思うよ?」

淫魔「けどしょうがないよねえ。それが僕に下された“オシオキ”なんだもん」

少女「…」

淫魔「もう何年になるんだっけ」

少女「6年、くらいね」

淫魔「あ、そうそう。君が12歳のころか。いやあ懐かしい」

少女「忌々しい記憶だわ」

淫魔「そう、あれは確か君が初めて男を知った日…」

少女「違うから」

……


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 しえん
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

少女(12歳)「ふんふーん…」カチャカチャ

神父「や、お早う少女」

少女「おはようございます、神父様」

神父「今日も朝から精が出るね。がんばれ」クシャ

少女「えへへ」

神父「あ、そうだ。今から一緒に聖堂まで来てくれないか」

少女「え?どうしてですか」

神父「もう洗い物も終わるだろう。少し休憩しよう…お菓子、あるぞ」

少女「!いきます」パアア

神父「よし」


ギイイ…

神父「…ん」

少女「なに、このにおい」

神父「誰か焚き物でもしたのかな。それにしても、濃い香りが」

少女「でもいいにおいですね。なんか、甘い…」

バタン!!

神父「!」

少女「きゃあっ!!」ビク

神父「くっ、何だ!?」

少女「神父様!!」ギュッ

神父「大丈夫だ、恐らく風で扉が閉まったんだ。安心していい」

少女「ち、違うんです、その、あそこ!」

神父「…は?」

少女「あそこに、誰かいる…!!」

神父「…ろうそくを灯すから、私から離れちゃだめだよ。おいで」

少女「…」コクコク

…きひひ

少女「!」ビクッ

神父「何者だ!」バッ

…きゃあははは…

少女「怖い…」ギュ

神父「大丈夫だ。私がついている」

きゃはは。こっち、こっちだよお…

神父「…この声の響、まさか。…魔物か」

少女「え、…」

神父「何者だ、姿を現せ!」

そっちからくればあ?ひひ…

少女「…神父様」

少女「あそこ。祭壇の上…!」

神父「!」バッ

神父「どこだ、少女?」

きゃははっ

少女「あ、分からな…。急に消えて」

神父「くっ、魔物め…!一体何を」

少女「…」

フワ

少女(…甘い、におい?)

「シー」

少女「…」

「うしろ、うしろ」

少女「…」クル

淫魔「きひひ、こんにちはお嬢さん」

少女「…き」



少女「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」

神父「!!」バッ

淫魔「どうも人間のみなさん。僕は魔界から訳あってやってきた淫」

神父「悪魔め!!少女から離れろ!!!」ゴッ

淫魔「テネシー」ガフッ

少女「いやあああああああああああ!!あっちいってえええええ!!」ブンブン

淫魔「ダラス」ブハッ

神父「(自主規制)!!(自主規制)!!(自主規制)!!」バキドカボグゲシッ

淫魔「待って、ちょアブッいだい!話を聞いてくださいガッ死ぬ!!」

少女「いやあああああああああああああああああ!!!」ゲシッゲシッゲシッ

淫魔「ローキックやめてローキックやめて死ぬまじオーバーキルだから!!」

……


淫魔「…」ボロ

神父「はぁ、はぁ…」

少女「こわかったよう…」

淫魔「お前が一番めちゃくちゃやってたぜ、お嬢ちゃん…」グッタリ

神父「では魔界に送還してやる。大人しくしろ」

淫魔「だから僕の話を…ああ、ちょっと…」

神父「…」ブツブツ



神父「…ん?」

淫魔「あのねえ、新米神父くん。僕の話を」

神父「…何故送還できない?」

淫魔「だから聞けって」


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 見てるのん
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

神父「…おしおき?」

淫魔「そ。僕のお師匠がブチキレちゃって、こんなことに」

神父「とすると、お前はここに罰として送られたのか」

淫魔「そういうこと。師匠のお怒りが醒めるまで魔界には戻れない」

神父「なんだそれは…」

淫魔「僕マジで善良な淫魔だから!いや、そのせいでキレらてたわけだけど…」

淫魔「僕、結構ピュアなの。だから人間を殺したり傷つけたりできないんだー。エロは大歓迎だけど」

神父「…」

淫魔「ほら、その証拠に。見てよコレ!師匠につけられた首輪。これね、魔法を制限するものなんだ。これじゃあ催眠もできない」

神父「古代語の呪文付き首輪か…。なるほど、そう書いてある」

淫魔「だから、ね。殺さないで。助けてよお」

神父「そうは言われても…」

少女「…」ジ

淫魔「なあなあ、おちびちゃんからも言ってやって。可哀相な悪魔にお慈悲くだしゃいって」

少女「神父様」

神父「ああ?」

少女「この子、捨てられちゃったの?」

淫魔「え」

神父「…まあ、平たく言えばそうなんじゃないかな」

少女「なら、助けてあげないと。神様は弱いものを助けなさいっておっしゃってたよ」

淫魔「…」

神父「…少女…」

神父「でも、こいつは悪魔なんだ。神様の敵なんだよ」

少女「でも、弱い者だよ」

淫魔「おう、人のこと弱い弱い言わないでくれる」

神父「まあ、確かに…。こうなってしまってはただの少年と変わらないかもしれんな」

淫魔「ぐさっ」

少女「神様は、弱い者を見捨てるの?自分の敵だからって、お捨てになるの?」ジッ

神父「…」

淫魔「仕上がってんなあこの子」

神父「少女…」ウルッ

神父「そうだな。きっと神は“弱きものを助けなさい”と言うだろうね…」

少女「うん!」

淫魔「」アングリ

神父「分かった、ではお前を寺院で引き取ろう。そうと決まればシスターにも伝えなくちゃな」

淫魔「えええええいや待って」

神父「ん?」

淫魔「僕が嘘憑いてるかもとか、そういうのは考えないの?」

少女「考えないよ。だって、可哀相な子だもん」

神父「ああ。無力な子だ」

淫魔「…」

神父「さあ、行こうじゃないか」

少女「一緒においで!」

淫魔「ピュアってこええ…」


 ┌~┐ ┌~┐
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 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 いや別にやめてへんやん
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

淫魔「そんなこんなで可哀相な僕は修道院の捕虜となりましたとさ」

少女「全然違う。まとめになってない」

淫魔「いやあそれにしても君、会ったときはあんなに優しかったのに今じゃこれだよ」

少女「何ですって?」ピク

淫魔「ガリ勉な上に鉄の処女でしかもオニっていうね。いやー、どこでどう育て方を間違えたのか」

少女「…」ガタン

淫魔「あらら?懺悔室でのキャットファイトはご法度ですよお?」

少女「…寝る」ボフン

淫魔「おー寝ろ寝ろ。睡姦してやる」

少女「ちょっと、もうちょっとあっち行ってよ。せまい」

淫魔「毛布が一枚しかないんだからくっつくしかないだろー」

少女「女の子に貸すのが普通でしょ」グイ

淫魔「え?女ってどこ…?」

少女「没収」グイ

淫魔「あん寒いよお。やめて、あたしの毛布返してぇ」

淫魔「ちぇ。…いいよ、人間は体冷やすと風邪ひくし。あげる」

少女「…ん」ポフ

淫魔「…は」

少女「一緒に入ればいいじゃない」

淫魔「…いいのか?」

少女「うん」

淫魔「…じゃあ、…お言葉に甘えて」モゾモゾ

少女「おやすみ、淫魔」

淫魔「…おやすみ、少女」


 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 きゃわわ
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

シスター「反省はしましたか」

少女「ええ、もうたっぷり」

淫魔「もう二度としませえん」

シスター「よろしい。では、出ていいですよ」

淫魔「なあなあ」クイクイ

少女「ん?」

淫魔「あのさ、やっぱ、怒ってる?…昨日のこと。やりすぎちゃったかなって」

少女「…」クス

少女「そうね、寝たら忘れちゃった」

淫魔「!」パアア

淫魔「いえー!それじゃあ今日もはりきっていきましょう!」ガッ

少女「誰も調子に乗っていいとは言ってないんだけど」

神父「やあ、2人ともお早う」

淫魔「お早う神聖童貞さん」

少女「早速か」ペシ

神父「あはは、懺悔室に放り込まれたとか」

淫魔「そうそう。そこで濃厚な夜を過ごしたんだ…」

神父「もう反省はしたのかい?全く、孤児院の子達も心配してたよ」

少女「あー、大丈夫です。もう、こいつはまだ入れていたほうがいいかもしれないけど」

淫魔「何故に」

神父「淫魔、僕は別に君の発言が問題とは思わないよ」

淫魔「ええ?何で?」

神父「だって君は、子どもたちから信頼されているからね。子どもには分かるんだ、君が良い心の持ち主だって。だから君の遊びの方針に口出しはしないさ。楽しければそれでいいと思う。シスターは少し厳しいからね」

淫魔「うわ、流石社長分かってますねぇ」モミテモミテ

少女「神父様、落ち着いてください。こいつは異常です」

神父「君達も仲直りしたみたいだし、この話は終わりだ。さ、今日も私はミサに行ってくるよ」

少女「いってらっしゃい。頑張ってください」

淫魔「しっかり稼いできてね、アナタ」

少女「…」

淫魔「ふぃー、自由っていいね」

少女「神父様はああ言ってたけど、やりすぎは駄目なんだからね」

淫魔「分かってるわかってるう」

少女「どうだか…」


=図書館

少女「…」ペラ

淫魔「おお、そなたの濡れそぼった蜜の壺…。私を狂わせる芳香…。蜜の香り…」

淫魔「駄目だコレつまんねー。駄作だ駄作。おまんこのこと蜜壺って表現すんの嫌い」ポイ

少女「うるっさいわねー…」

淫魔「ねえねえ、折角街に出てきてるんだからさあ、遊ぼうよお」

少女「勉強中」

淫魔「そればっか…。ぶー。頭でっかちになるぞ」

少女「結構よ」ペラ

淫魔「…」ムス

淫魔「あ、あっちに可愛い子いた。ナンパしてこようかな」

少女「…変化の術を使うのはシスターいい顔しないわよ」

淫魔「そこは君が黙ってれば大丈夫。いってきまーす」ボン

少女「あ、もう…。正午にはここに戻ってきてよ」

淫魔「あいあいさー」スタスタ

カチ

ボーンボーン

少女(12時か)

少女(今日は街で食べて帰ろうかな。神父様のお食事もシスターが用意してくれるらしいし)ガタ

少女「…」キョロキョロ

少女「あの馬鹿」ボソ

少女(帰ってこいって言ったのに。どこ行ってるのよ…)

少女「…はあ」スタスタ

男「ねえ、彼女ー」

少女「…」

男「一人?ここらじゃ見ない顔だねえ」

少女「…どうも」ペコ

男「なあなあ誰か探してんの。暇してない?」

少女「…あの、人を探してます」

男「お!じゃあ俺も一緒に探してあげるよー。俺この街詳しいし」

少女「そんな、えっと。大丈夫です。すぐ戻ってくると思うんで…」

男「じゃああそこでお茶しながら待とうよー。ね、付き合って」

少女「えーと…」

男「いいじゃんいいじゃん。奢るから、ね?」グイ

少女「え、ちょ…」

ドゴ

男「がっ!?」

淫魔「下手くそめ」

男「な、なんだテメエ!痛いじゃねえか!」

淫魔「いやだって、あんまり下手っぴだったから。つい足が」

男「んだとガキ!!」

淫魔「いやー怖いよお。このおじさん、こんなか弱い美少年の胸倉掴んでるう」

少女「ちょ…」

淫魔「誰かたすけてー。ホモだ、きっと僕今のツケで女装させられて掘られちゃうんだー。こわいよお、助けてー」

ザワザワ

「え、なにあの人」「男の子を…」「ホモだって…」「ウホッ…」「声かけたほうが…」

男「!」

淫魔「あのお姉さん僕のツレなので。ナンパやめてね」ニコ

淫魔「早く逃げないとお巡りさん来ちゃうかもよ…?」

男「…クソ!!」バッ

淫魔「バイバイアグラー」

少女「…」

淫魔「あは。何で悪役が逃げる時の捨て台詞って“くそっ”が多いんだろうねえ」

少女「…ど、どこいたのよ」

淫魔「すぐそこでお姉さんから色々奢ってもらってたあ。見て、このお菓子の山。めっちゃ貢いでくれたあ」ニコニコ

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 わっふるわっふる
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

少女「何やってんのよ、もう」

淫魔「いや君のほうが何やってんの。こんな大通りで1人でいちゃ、変なのに声掛けられて当然でしょ」

少女「はあ?」

淫魔「だって君そこそこ可愛いし。気をつけなよね」

少女「お世辞?」

淫魔「んにゃ、事実を客観的に伝えてるだけー。食べる?」

少女「…」

少女「貰う」

淫魔「やべー鼻血出そうだわ。チョコってなんかヤバいね、ムラムラしてくる」

少女「…」モグ

少女「ありがと」

淫魔「ん?どういたしましてー」

少女「…」

淫魔「あれ、それってお菓子のお礼?それとも」

少女「お昼ご飯食べて帰ろう」スタスタ

淫魔「えー、僕腹の中チョコでパンパンだぜ。まだ食べろっていうのお」

少女「あんては食べなくていいでしょ!」

淫魔「ねえねえどっちのお礼ー。これデレかなにかー?」

少女「うっさい!」

淫魔「他人の金で食う飯はスペシャルに美味しい」モグモグ

少女「お腹いっぱいって言ってたのに」ハァ

淫魔「いや、やっぱハンバーグは別腹だよね」ムシャア

少女「…」

淫魔「また本借りてる。今度はなにー?」

少女「ちょっと、油ついた手で触らないで。借り物なのよ」

淫魔「ひど。…ああ、また数学の本かあ。君、学校にでも行きたいの?」

少女「は?…なんで」

淫魔「だって、ねえ。孤児院では勉強もできたけどまあ言えば宣教師とかになるための勉強だし。固定された人生」

少女「そんなことないじゃない。ある程度大きくなったら、自分の好きなものを学んでいいのよ」

淫魔「確か、3年前にジョーが北国の高校に行ったっけ。あれは出世だった」

少女「そうね。彼は頭も良かったし…。修道院からお金が降りて当然だわ」

淫魔「かわいそうに、おばかな少女には補助金が出ませんでした。トホホ」

少女「そんなんじゃないわよ。まあ、ジョーより勉強ができるわけじゃないけど…」

淫魔「行けばいーじゃん、学校。まあ僕もついていくけどね」ニヒ

少女「あんたは縛りがあるでしょ。無理よ」

淫魔「確かに。えー、どうすんの。何処行くの。女学校でユリユリすんの」

少女「女学校への誤解が甚だしいんじゃない?」

淫魔「…行けばいいのになあ。あんたの人生でしょ?お金なんて教会が貸してくれるって」

少女「…」

淫魔「それとも、何。やっぱあんた聖職者にならなきゃって使命感持ってるかんじ?」

少女「…そりゃ、」

淫魔「いいじゃん別にさ~~~。自分の好きなように生なよ~~~」グタァ

淫魔「僕を見よ。これほどまでに自分の好きなように生きている奴を見たことある?」

少女「ない」

淫魔「うらやましくない?」

少女「人に迷惑かけてまでわがままは言えないわ。人として恥ずかしい」

淫魔「死のうかな…」

少女「とにかく、私は学校に行きたくて勉強しているわけじゃないの。勉強が好きなだけ」パタン

少女「それに、聖職だって教養がなければ立派にはなれないのよ。当然でしょ」

淫魔「ほーん」

少女「食べ終わった?じゃあ、もう出ましょう」

淫魔「ん。ゴチでした、いつか体で払うね」チラリ

少女「公衆の面前で肩を出すな」ゴッ

淫魔「いだひ!!!!!!」

淫魔「おー、もうこんな時間か。帰ってガキどもの面倒みなきゃね」フワ

少女「そうね。早く帰りましょう」

キャッキャッ

「もー、やめてよー」「そんなんじゃないってばあ」「だって貴女、さっきも…」「あはは…」

淫魔「お、JKだ。うひょー。制服萌え~~」

少女「…」

淫魔「ああ、近くの女学院の生徒か。いいねえキャピキャピしてて。青春だねえ~」

淫魔「見てよあのはちきれんばかりの輝き。あ~…お股きゅんきゅんしてきちゃう」

少女「…」

淫魔「つっこみわい」チラ

少女「…」

淫魔「…」

淫魔「おーい」クイクイ

少女「あ、ごめん。なんでもない、行こう」

淫魔「ん。あいあいさー」

……

少女「…すー、すー…」

淫魔「…」ゴロン

淫魔「…」フワフワ

ガチャ

淫魔「夜這いにきたよ」

神父「なんだ、淫魔か。どうかしたか?」

淫魔「何か最近僕の下ネタさらっと流す奴多すぎ…。てか起きてたんだね」

神父「ああ。書類が溜まっててな」

淫魔「ふーん。聖なる童貞って大変だな」

神父「そうだね。あはは…」

淫魔「…あのさ。女がさあ」

神父「ん?」

淫魔「いや、女が聖職者になったら、結婚とかできないのかなって」

神父「それは、そうだな。男も一緒だ。神のものになると誓った身だから」

淫魔「マザーも処女なわけ?」

神父「品のない言い方だが、そうだな」

淫魔「…熟女処女って需要あるのかな、いやないな」

淫魔「あの暴力女もなるわけかー…。何かウケる」

神父「少女か。あれは良い聖職者になるだろうな。シスターとはいわず、宣教師あたりにもなれるだろう」

神父「本部で働けたら、きっと大出世すると思うよ。はは」

淫魔「…」


淫魔「あんたは何で職業童貞になろうと思ったの?」

神父「私か?…そうだな。昔から信仰心は篤いほうで、ある日熱病に罹ったとき…」

淫魔「待って、その話長い?」

神父「まあ、そこそこ」

淫魔「要点だけまとめて」

神父「致死性の熱病が治って、それが神の思し召しだと思った。だから神に助けられた身を一生捧げようと思ったんだ」

淫魔「若干長いけどまあ及第点かしら。ふーん、そうなの」

神父「まあ楽しくやっているさ。悪魔の君には理解しがたいかな?」

淫魔「ぜんっぜん理解できない。だって自分の命は自分のモンだし。いるかどうかも分からないジジイに捧げることなんてできないね」

神父「そうだな。それが普通かもしれん」

淫魔「…あいつは、何で聖職者になりたいのかなあ」

神父「少女か。彼女は…」

神父「そうだな。理由をはっきりとは聞いた事はない。しかし、幼いころから修道院に慣れ親しみ…」

淫魔「要点」

神父「神を身近に感じていたからではないかな」

淫魔「なるほど」

淫魔「それさ、マジで言ってる?」

神父「…どういうことかな」

淫魔「いやいや、どこの年頃の娘が自分から進んで人生神に捧げようと思うの」

神父「まあ、珍しいことではあるが…」

淫魔「…」

淫魔「前さ、あいつの親について聞いたことあんじゃん」

神父「ああ」

淫魔「確か5歳のころにここにあいつを放りこんだとか」

神父「そうだな」

淫魔「すっげー金持ちで、すっげー寄付金つけて」

神父「…何せ私がここの管理者になる前の話ではあるからなあ。まあ、そうらしい」

淫魔「何で?」

神父「何で、とは」

淫魔「自分たちで育てればいいのに、なんでこんなクソつまんないとこに流したの」

神父「…」

神父「世の中にはね、子どもを無条件に愛せない親だっているんだ」

淫魔「うん。人間ってそんなかんじだよね」

神父「けど、彼女は神と私達に救われたし、自分自身で気持ちに折り合いをつけれる強さを持っているから、大丈夫なんだよ」

淫魔「…」

淫魔「自分をポイした親のために、自分を殺しておエライ聖職者の道を選ぶって、どうなの」

神父「淫魔。…どうしてそれを?」

淫魔「僕悪魔なの。地獄耳なんだ」ニヤ

淫魔「あいつ、実家の要望で聖職者に仕立て上げられるんでしょ」

神父「言い方がおかしい。彼女はあくまで自分で…」

淫魔「そ~~~~んなわけないべ~~~~」フワ

淫魔「人間ってヤバいよねえ。投げ捨てた子どもに家の名誉を背負わせようとするとか。えっぐい」

神父「…淫魔、これは君には理解できない問題なのかもしれないね」

淫魔「だろうね。僕悪魔だし、頭の中もシモネタしかないし」

淫魔「…けどさーー。悪魔が倫理をとやかくいうのもなんだけど、アレじゃない。キツくない」

神父「…」

淫魔「あいつの人生、なんなんだろって感じじゃない?」

神父「…私が、手を下せる問題じゃないんだ」

淫魔「うん」

神父「彼女の…。せめて、彼女を立派な聖職者にしてやることしか」

淫魔「うん」

神父「情けないかね」

淫魔「死ぬほどうん」

神父「…」

淫魔「ま」

淫魔「どうでもいいんじゃない?あいつも自分で決めれる年かもだし」

淫魔「そんなに聖職者になりたくないんだったら、ブチキレてここを飛び出せばいい話じゃん?」

淫魔「それができないってことは、根性がないってこった。神父様は悪くないんじゃないかな」

神父「…」

神父「我々の力は、小さい」

淫魔「人間ってやつは」

神父「私は時々君が羨ましくなるな。誰だって、こんな奔放に生きれたら」

淫魔「んふ。僕にだって鎖はあるさ」

神父「…そうだな。すまない」

淫魔「いーよ別に。なんか眠くなってきたから帰ろっと」フワリ

神父「おやすみ、淫魔」

淫魔「おやすみ神父様」

バタン

神父「…」

神父「はぁ」

少女「おはよ」

淫魔「おはヨーグルトって精子の味って知ってた?」

少女「絶対嘘よ」

淫魔「マジだって、試しに飲んでみる?」ハァハァ

少女「誰か来て!!!!」

淫魔「ごめんごめんごめんごめんごめん」

淫魔「…てかさ、今日起きるの早くない?どかしたの」

少女「ああ、今日は首都まで行くことになってるから」

淫魔「初…耳なんですけど。え?マジ?」

少女「あら、結構前から言ってるわ。忘れてたの?」

淫魔「えええええええ僕準備してないよ。どうしましょ、ゴム持ってったほうがいいかな?」

少女「いやあんたは行かなくていい」

淫魔「何でだよ!自分の性奴隷を管理するのが僕の仕事だろ!同行しなくちゃな、これは」

少女「ちょ、勘弁してよ。荷物増やさないで」

淫魔「どこが荷物じゃ!!あ、ヘイ新品熟女!」フワフワ

シスター「今度その侮辱的なあだ名で呼んだら、十字架にくくりつけて燃やしますよ」

淫魔「ヒェ…。あ、あのさあマザー。少女の首都行きについて行きたいんだけど…」

シスター「え?」

少女「いや駄目ですよね、こんな問題児連れていっちゃ」

シスター「え?」

少女「は?」

シスター「いえ、最初から同行させるつもりでしたけど」

少女「」

少女「マザー。お慈悲を」

シスター「だって、これの管理はあなたの仕事でしょう。私や神父さまじゃ面倒みきれないわ」

淫魔「物扱いされたけど、やったぜ。一緒にハネムーンしようぜ少女」

少女「待ってください!首都行きは大事な用なんですよ!?こんなのと一緒じゃ…」

神父「問題ないよ少女」ヌッ

淫魔「あ、童貞」

神父「せめて職業という冠詞をつけてくれ。…いいかい、君1人じゃ首都行きは危ないと思っていたんだ」

神父「彼と一緒なら色々安心だろう?人数は多いほうがいい」

少女「こいつがいてもマイナスでしかないです」

淫魔「そんなことないよ。多大なるプラスもいいとこだよ」

神父「彼には問題を起こさないよう、常に人間の形態でいること、それからこのロザリオをつけてもらう」ジャラ

淫魔「やっぱ行かない」

神父「駄目だ。シスターの言うとおり君1人がここに残るのも厄介なんでね。行ってもらうよ」ニッコリ

淫魔「あぎゃあああああその汚らわしいモノを僕に近づけないで!やめて!らめえええ」

神父「さあ大人しくつけるんだ」ジャラ

淫魔「ああああああ浄化されちゃううううらめえええトんじゃううう」

シスター「これをつけていれば、この豚が何か万が一問題を起こそうとしても、封じてくれるわ」

淫魔「文明の利器ってすげえ」

少女「大丈夫なの」

淫魔「おおげさに反応したけど、力はそんなに強くない。多分、僕がやらかしたときに力が発揮されるんだろうね」

神父「少女を頼んだよ、淫魔。それから、淫魔を頼んだよ、少女」

少女「神父様…。あなたって人は…」ワナワナ

神父「そろそろ迎えのバスが来ているはずだよ。駅まで気をつけて」

淫魔「ほーい。いやあ、楽しみだな少女」

少女「悪夢だ…」


プシュー

淫魔「うほー。なんか遠出ってわくわくすんなー。ファッキン修道院。退屈な僕の監獄」

少女「…」ゲッソリ

淫魔「あれ?顔色悪くない?酔った?」

少女「もう本当に嫌よ。なんであんたのお守りなんか」

淫魔「失礼な。僕こんどこそお利巧にするよ、ほら見てこの澄んだ目」

少女「…濁った死んだ魚の目よ」

淫魔「嘘つけ!キャピキャピ美少年のガラスのような目だろ!!」

少女「神様…。私は一体何の罰を与えられているのでしょう…」

淫魔「うーわ、ひっでえ」

少女「本当に、問題を起こさないでね」

淫魔「わーってるって。大体、このロザリオが悪さしたらオシオキすんでしょ。孫悟空みたいじゃん」

少女「遊びで行くんじゃないんだから」

淫魔「知ってる。あんたの親に、年に一度の挨拶に行くんでしょ」

少女「!」

少女「…何で知ってるの」

淫魔「だって毎年コソコソ神父とでかけてたじゃん。今年は奴の都合が悪いみたいだけど」

少女「…大人になったし、私だって1人で大丈夫なのに」

淫魔「ふふん、大丈夫じゃないって思われたから僕をつけたんだよ」

少女「…屈辱だわ」

淫魔「光栄の間違いでしょ」


プシュー

淫魔「ありがとうございまんk」

少女「ありがとうございました!!」グイ

淫魔「あん、やめて。そんな所押さないでぇ」

少女「…いい、発言にも細心の注意を払いなさいよ」

淫魔「分かってます。おロイヤルさんたちの前ではちゃあんと猫かぶるよ」

少女「…心配しかない」

 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 見てるのんよ
  [と}凹{つ

   レ<{_}>
    しソ

藤原ここあさんが好きそう

>>64
 ┌~┐ ┌~┐
 C ΩC⌒⌒ヽC
 └z((ノノ))))┘
  ノ乂リ゚ヮ゚ノ乂 彼女はもう…
  [と}凹{つ 敵対していたの続き読みたいのんなあ

   レ<{_}>
    しソ

淫魔「はぁ~娯楽もねえ!快楽ねえ!ラブホも売女もなんにもねえ!」

少女「…」

淫魔「オラこんな院いやだぁ~オラこんな院いやだぁ~都会さぁいくだ~」

少女「…」

淫魔「首都についたなら銭こぁ貯めて~」

少女「…」

淫魔「最高級ソープで女はべらすだぁ~」

少女「…」

淫魔「あはは」ケラケラ

少女「…」

淫魔「よし、二番」

少女「…」

淫魔「ねーねー少女ぉ。何で離れて座ってんのさあ」

少女「…」

淫魔「列車の中で本読んだら酔っちゃわない?」

少女「…」

淫魔「一緒に“オラ風俗王になるだ”歌おうよ」

少女「…」パタン

淫魔「おっ」

少女「別の車両に行って」

淫魔「え!!?」

少女「あんたが行かないなら私が行く」スタスタ

淫魔「なんでさあ!ロザリオ反応してないよお!セーフだから怒らないでってば」

少女「黙れ」

淫魔「少女おー」

プシュー

少女「…長い3時間だった」ゲッソリ

淫魔「んん、もう着いたのお…」ゴシゴシ

少女「着いたわよ。さっさと荷物まとめて降りなさい豚」

淫魔「ひっどおい、僕のコト散々無視してさ。ぷんぷん」プクー

少女「膨れたって全然可愛くないから。ほら、早く出なさい」ゲシ

淫魔「あーあー。折角の列車旅行なのに全然楽しくなかったなああ。寝るしかなかったなああ」

少女「頼むから私をこれ以上イラつかせないで」

淫魔「へーい」

ザワザワ

淫魔「おえっぷ、人酔いしそう」

少女「迎えが来てるはずだから、探してくれる?この人の多さじゃ時間かかりそう」

淫魔「いいけど。どれ、ちょっと術使っていい?」

少女「…。いいけど、バレない?」

淫魔「余裕余裕。千里眼の術だよ、目を閉じてればバレないから」

少女「じゃあ、いいよ」

淫魔「迎えの人ってどんなの?」

少女「白髪のおじいさんよ。背が低くて、燕尾服着てるからすぐ分かるはず」

淫魔「ほうほう。分かった、ちょいまってな」パチ

淫魔「…」

少女「…」ジー

淫魔「おお、よく見える見える」

少女「いた?」

淫魔「いんや、まだよく分かんない」

少女「そっか。頑張って」

淫魔「…」

淫魔「うは」

少女「…」

淫魔「…んふふ」ニヤニヤ

少女「…?」

淫魔「……」ゴクリ

少女「…」

少女「淫魔」

淫魔「あ、はい」

少女「何を見ているの」

淫魔「え?いや、だから白髪のジジイを探してるんだよお本当だよ僕きみのスカートの中身なんて見てない」

少女「…」

淫魔「…でも、修道院の娘が黒はちょっとなあ」



ボキッ

淫魔「あぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああぁああ」

執事「おお、見つけましたぞ」

少女「あっ、執事さん!」

執事「いやはや、帰省の人が多くて探すのに手間取りました。さ、お嬢様こちらへ」

少女「すみません、お手数かけました」ペコ

執事「いいのですよ。お荷物お持ちしましょ…、おや、この方は?」

淫魔「…」ボロッ

少女「荷物です。引きずっていってもいいですけど、置いていってもいいです」

執事「えっ」

淫魔「…ごべんなざい…」

少女「…しょうがないわね。ほら、さっさと立って歩きなさいよ」

執事「ええと、付き添いの方ですね。神父様から聞いてはおります」

執事「しかしこのように年若い少年だとは。ご友人かなにかですか?」

淫魔「はい、そうでーっす。僕と少女は正真正銘のフレンドなの。セフ」

少女「…」ダン

淫魔「あ゛ん゛っ」ビク

少女「…行きましょう、執事さん」

淫魔(ああああああああ足がぁああああああ)ビクビク

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