穂乃果「ロボットでファイトだよ!」 (34)

※鬱展開、トンデモ展開注意


音ノ木坂学院、一年教室

凛「かよちん! 今日は練習ないから帰ろ?」

花陽「あ、ごめんね。凛ちゃん。私ちょっと日直の用事あるから先帰ってて?」

凛「じゃあかよちん、また今度一緒に帰ろうね!」スタスタ

花陽「ごめんね凛ちゃん」

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音ノ木坂学院、生徒会室

絵里「何これ、すごい量の書類ね……。希は風邪で休みだし、一人でやるしかないわね……」

絵里「これは、茶道部の予算報告……これはソフトボール部……こんなに使うの?」

絵里「希がいないと寂しいわね……」ハァ

少女達は知らない。

花陽「電球の交換も日直の仕事なんだね……」

この世界が豹変する事を。

絵里「まだ半分あるの……?」

少女達は知らない。

凛「かよちんの仕事、手伝えば良かったな」

壮絶な戦いの未来を。

音ノ木坂学院、理事長室

ことり「お母さん、用事って何?」

理事長「今日なの」

ことり「お母さん、誕生日だった?」

理事長「誕生日は今日じゃないわよ」

ことり「じゃあ今日に何が……まさか」ハッ

理事長「奴らが来る」

ことり「とうとう来ちゃうんだね……」

鉄神軍団が。

理事長「ことり、今まで私があなたにしてきた事、分かる?」

ことり「鉄神軍団と戦う為の訓練だよね」

理事長「そう、この音ノ木坂学院に隠された9体のマシン"バトルライバー"に乗って、訓練でやったことを使って戦うのよ

理事長「そして、あなた以外の8人の搭乗者を探して欲しいの、この紙に書いてあるわ」ピラッ

ことり「え……何これ……そんなのあんまりだよ!」

バトルライバー搭乗者

南ことり
高坂穂乃果
園田海未
西木野真姫
星空凛
小泉花陽
矢澤にこ
東條希
絢瀬絵里


ことり「なんでμ'sのメンバーが戦わなきゃならないの!」

理事長「バトルライバーの搭乗者は一定の条件を満たさなければなれないことは分かってるわよね、ことり」

ことり「まさかそれがμ'sの皆だって言うの?」

理事長「仕方ないけどそういう事なの、分かってくれるわよね、ことり」

UTX学院前

穂乃果「海未ちゃんと二人で帰るなんて珍しいね」

海未「でもやっぱりことりがいないのは寂しいです」

穂乃果「そうだn」ガンッ

穂乃果「え……何……」

海未「穂乃果! 空に何かいます!」

空には、何十体ものロボットが浮いていた。

まるで侵略者が来た、そんな雰囲気だった。

ロボット「ピピピ……」

穂乃果「何あれ!?」ビックリ

海未「それはこっちのセリフです!」

ロボット「ピピピ……!」ギロッ

穂乃果「あのロボット、なんかこっち見てる気がするんだけど!」

海未「とりあえず……逃げましょう!」

ロボット「ターゲットホソク」ピピピ

穂乃果「追いかけて来たよ!なんか銃持ってるみたいだし!」

海未「とりあえず振り切るんです!μ'sで鍛えた足腰ならきっと……」

ロボット「ファイヤー」バシュン

穂乃果「海未ちゃん!危ない!」バッ

海未「うわっ!ありがとうございます!」ヒュン

穂乃果「とりあえず路地裏まで行こう!」

海未「はい!」

路地裏

穂乃果「なんとか振り切ったみたいだね……」ハァハァ

海未「そうみたいですけど……早いところここから立ち去らなくては」

バシュン!

ロボット「ピピピ……」

穂乃果「また見つかった!」

路地裏近辺の橋

海未「穂乃果!このルートからだとロボットから丸見えですよ!空はロボットだらけなんですから!」

穂乃果「でも!この辺そんな道全然無いじゃん!」

海未「そうですけd」バン!

ロボット「ファイヤー」

穂乃果「橋が……崩れる……」グラッ

海未「穂乃果の方だけ橋がっ!穂乃果ぁぁぁぁっ!」

穂乃果「落ちちゃうの……私」

海未「手を伸ばしてください!」

穂乃果「海未ちゃん……」

ガラガラドーン!

海未「穂乃果が瓦礫に……穂乃果……穂乃果……穂乃果あああああああああああああああああっ!」

音ノ木坂学院、理事長室

理事長「校内にいる搭乗者には召集をかけておいたわ」

ことり「訓練もなしに皆にロボットを操縦させる気なの! お母さん!」

理事長「やむを得ない状況よ、ことりもあの数相手に勝てる自信はないでしょう?」

ことり「そうだけど……」

バン!

絵里「理事長!どうしたのですか!」

花陽「皆避難してますよ……理事長とことりちゃんも」

理事長「ここにいる限り安全だから気にしないで、それより話したいことがあります」

カクカクシカジカ

ことり「やっぱりみんな反応悪いよね……だったら私だけで……」

絵里「待ちなさい、私も行くわ」

ことり「え……」

絵里「ことりだけに、辛い思いはさせない。上手く操縦できるかは分からないけど、ことりの力になりたい」

ことり「絵里ちゃん……」ウルッ

花陽「わ、私も行くよ!ことりちゃん!絵里ちゃん!」

絵里「決まりね。皆、行きましょう!」

音ノ木坂学院、地下格納庫

絵里「学校の地下にこんなものがあるなんて……」

花陽「それで、どれに乗ればいいの?」

ことり「えーっと、たしかこの紙に」ピラッ

ことり「私が白のラッシュ、絵里ちゃんは水色のエンジェル、花陽ちゃんは緑のエタニティに乗って」

えりぱな「分かった」

マシンコクピット内

ことり「皆、準備はいい?」

絵里「さっき聞いた通りに、レバーを握って行動を想像すればいいのよね?」

ことり「うん、でも苦しくなったらすぐに下がってね」

花陽「頑張ってみます……」

ことり「南ことり、バトルライバーラッシュ、出撃します!」

絵里「絢瀬絵里、バトルライバーエンジェル、出撃します!」

花陽「小泉花陽、バトルライバーエタニティ、出撃します!」

ヒュゥゥゥゥン!

理事長「なんとか全員発進はできたようね……」ホッ

説明しよう!

音ノ木坂学院の地下は対鉄神軍団用の施設であり、ここからバトルライバーは専用エレベーターで地上へ上がり、戦場へと繰り出すのだ!

ことり「じゃあ、戦闘開始だよ!」バサッ

絵里「ことりのロボは空を飛べるの!」ハラショー

花陽「私達も飛べるんですか?」

絵里「やってみましょう!」

花陽「絵里ちゃん、ロボの頭に天使の輪みたいなのがあるよ」

絵里「エンジェル、天使だからね、きっと!」ビュン

花陽「絵里ちゃんのも浮いた!なら花陽も……」ヒュン

絵里「ジェットで浮いてるのね、花陽のは」

花陽「でもあんまり長くは使えないみたい」

絵里「だったら花陽は地上をお願い!」

花陽「うん!」

路地裏近辺の橋

海未(あのロボットと戦う別の白いロボット……?もしかして私達の味方だったりするのでしょうか……?だったら……)

海未「あのー!そこの白いロボットさーん!助けてくださーい!」オオゴエ

海未(これできっと穂乃果を……)

ことり「ハッ!この声は海未ちゃん……!海未ちゃん!逃げて!」

バァァァン!

ことり「海未ちゃんに気を取られてる間に被弾したの……?」

絵里「ことり!海未には悪いけどここはロボットの破壊が優先よ!」

ことり「そうだね……バトルダガーッ!」ジャキン!

絵里「武器が使えるの?」

ことり「そうだよ、絵里ちゃんの機体にもあるはず!」

絵里「えーっと、これね……ロングソードッ!」ジャキン!

ロボット「ファイヤー!」

ことり「ことり奥義……電光石火!」ズバッ

ロボット「シャットダウン」

絵里「ハラショー……1回の攻撃で5体も倒せるの……?だったら私も!えいっ!」ズバッ

ロボット「シャットダウン」

絵里「よし!次、来なさい!」

今から用事で出かけるので一旦落ちます

また、今日の夜に戻ってきます

花陽「こっちにも来たよ……何か武器はないの?」アセアセ

ロボット「ターゲットホソク」

花陽「あった……メタルハンマー」

ロボット「ファイヤー」

花陽「えーいっ!」ブンッ

ロボット「!?!?」

バァァァン!

花陽「強い……ハンマー強いよ!」

絵里「ビームガンなんかもあるのね……さぁ行くわよ!」ビュン!

ロボット「エラー」バァァァン

ことり「行くよ!」ズバッ!

ロボット「エラー」バァァァン

花陽「まだまだ行きます!」ブンッ!

ロボット「エラー」バァァァン

三人の活躍により、鉄神軍団のロボットを撤退させるまでに至った。

ことり達は勝った。だが、失ったものもあった。

ことり「海未ちゃん!大丈夫!」

海未「ええ、私は大丈夫です。でも」

ことり「でも……?」

海未「穂乃果が……穂乃果があああああっ!」

ことり「そんな……」

絵里「一度捜索してみましょう、このロボットもある事だし」

ことり達は穂乃果の捜索をした。

瓦礫をどければ穂乃果がいると思ったが、そこには穂乃果の姿はなかった。

橋の下に川が通ってるが、もしかして流されていったのかとも思い、徹底的に川も調べた。

当然、穂乃果はいるはずもなく、皆は絶望した。

鉄神軍団はまだ壊滅したわけではない。

穂乃果のいないμ'sはこれからどう立ち向かうのか。

(つづく)

駄文乱文の初SSを読んでいただき、ありがとうございます。

初めてのSSで、かなり戸惑いながら書きましたが、書いているうちに「SSじゃあ収まりきらねぇな」と思い、この話の続きはこことは別のサイト、それこそ「ハーメルン」や「Pixiv」ていった場所で公開しようかと思っております。

では、今回のSSはここまで。

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