C.C.「新しいご主人様ですか?」 ルルーシュ「・・・?」(25)

c.c.「できるのは、料理のしたく掃除、水くみ、牛と羊の世話、裁縫・・・」びくびく
c.c.「文字は少しなら読めます。数は20まで。あっ、死体の片付けもやっていましたから・・・・」びくびく

ルルーシュ「(やはり記憶が・・・・)」

ルルーシュ「安心しろ。私はひどいことはしない。」

c.c.「えっ・・・・?」

ルルーシュ「おなか空いただろう?これはピザって言うんだ。ほら、いいんだよ食べて。」

c.c.「クンクン・・・はい!」もぐもぐ・・・

ルルーシュ「おいしいか?」

c.c.「はい!」もぐもぐ・・・

ルルーシュ「(これはなかなかおもしろいな・・・・)」

c.c.「え、えっと・・・ごめんなさい!あまりにおいしくて・・・・1つだけ、ご主人様の分を残して置きましたから・・・・」

ルルーシュ「あぁ、ありがとう。」ぱくっ もぐもぐ

c.c.「おいしい・・・ですか?」

ルルーシュ「あぁ、おいしいよ。」ぱくぱく

c.c.「良かったです。ご主人様・・・・。」

ルルーシュ「c.c.はかわいいなぁ・・・・」

c.c.「ひぃっ!」ぷるぷる

ルルーシュ「頭を撫でるだけだ。怖がることは無い。」なでなで

c.c.「は、はい・・・・んっ・・・・・・(照)」

ルルーシュ「良い子だな、c.c.は・・・・。」

c.c.「そ、そんなことはありません・・・・私、いつも叱られてばかりで・・・・・」ちらちら

ルルーシュ「そうか・・・・俺は叱ったりしないから、安心してくれていいよ。」

c.c.「ほ、本当ですか・・・・?」びくびく

ルルーシュ「あぁ、大丈夫。信じてくれていい。」

c.c.「は、はい・・・・ご主人様・・・・・・。」

ルルーシュ「とりあえず、そうだな・・・・服を着替えようか。」

c.c.「え、えっと・・・・いいのですか?」あたふた

ルルーシュ「あぁ、好きな服を選ぶといい・・・・。」ガタッ

c.c.「こ、こんなに・・・・たくさん・・・・・・・。」

ルルーシュ「好きな物を選んでいいぞ?」

c.c.「で、でも・・・どれを切ればいいのか・・・・・」

ルルーシュ「そうだな・・・・このメイド服・・・・いや、それじゃあ昔の君と変わらないな。」

ルルーシュ「これなんてどうだ?」

c.c.「い、いいんですか?こんなに良い生地で、かわいい服を・・・・・」

ルルーシュ「あぁ、いいぞ。お前がこの前まで着ていた服だ。ゴスロリ、という奴だな。」

ルルーシュ「着替えて来い。」

c.c.「え、えっと・・・・着替え方が分かりません・・・・・・。」

ルルーシュ「そ、そうか・・・・・」

ルルーシュ「カレン、いるか?」

カレン「どうされました?ゼロ。」

ルルーシュ「今すぐ来てくれ。少し困った・・・・ことが・・・・・・」

c.c.「え、えっと・・・・・」脱ぎ脱ぎ

カレン「ルルーシュ、失礼するわ・・・・な、何をしているの!?」

c.c.「はっ!?」びくびく隠れ隠れ

ルルーシュ「これは違うんだ・・・・。その、c.c.は今記憶をなくしていて・・・・」

c.c.「えっと・・・・えっと・・・・・」びくびく

カレン「えっ・・・・・」

ルルーシュ「っというわけだ。服を着替えるのを手伝ってやってくれないか?」

カレン「わかったわ。c.c.、こっちへ着て?」

ルルーシュ「大丈夫だ。カレンを信じていいぞ、c.c.。」

c.c.「は、はい・・・・。」

カレン「よし。じゃあc.c.。こっちへ。」

c.c.「は、はい・・・・・。」てくてく

カレン「終わったわ、ルルーシュ。」

c.c.「え、えっと・・・・ご主人様。こんなに良い服を頂いてよろしかったのでしょうか?」フリフリ

ルルーシュ「あぁ、元々お前の物だ。気にすることは無い。それによく似合っている。」

カレン「・・・・・・」

c.c.「そ、そうですか・・・・・ふふふふふ」くるくる

c.c.「え、えっと・・・・ありがとうございます・・・・ご主人様・・・・・。」

ルルーシュ「何も気にすることは無いさ。」

ルルーシュ「カレン、下がっていいぞ。」

カレン「・・・・・はい。」

パシューッ

ルルーシュ「c.c.、かわいいな。こっちへ来い。」

c.c.「は、はい・・・・ひっ!」

ルルーシュ「大丈夫だ、何もしない。」なでなで

c.c.「んっ・・・・(照)」

ルルーシュ「好きか?頭を撫でられるのは・・・・?」

c.c.「はい・・・・んっ・・・・・」

ルルーシュ「膝枕は好きか?」

c.c.「膝枕、ですか?すみませんご主人様、私には分かりません・・・。」

ルルーシュ「こうやるんだ・・・・。」

c.c.「えっ?・・・・んっぅ・・・・・・(照」

ルルーシュ「ふふふ・・・・・」なでなで

ルルーシュ「(いつも尻に敷かれているからな、好き放題させてもらうぞ?)」

c.c.「こんなに優しいご主人様に出会ったの、初めてです・・・・・・」

ルルーシュ「そうか。それは何よりだな。」

ルルーシュ「(しかし、本当に昔に戻ってしまったようだな・・・・どうする?)」

カレン「ゼロ、ちょっと話が・・・・って、何やってんのよ!」

c.c.「ひぃっ!」がくがくぶるぶる

ルルーシュ「大丈夫大丈夫。カレンはいつも声が大きいだけだから。」

c.c.「は、はい・・・・・」ちょこん

カレン「で、どうして膝枕なんかしてたの?」

c.c.「わ、私が悪いんです!ご主人様には何も悪く無いんです!」

ルルーシュ「いいや、悪いのは俺だ。c.c.は何も悪く無い。」

c.c.「で、でもご主人様・・・・・」

カレン「ま、まるで私が悪役みたいじゃないの!」

ルルーシュ「で、一体なんの用だ、カレン。」

カレン「そ、その・・・・c.c.がおかしくなったから、ちょっと様子を見に来ただけ・・・・・。」

c.c.「はうぅ・・・・・・」ぎゅぅ

ルルーシュ「大丈夫だよ。おいカレン。c.c.を脅かすような言葉遣いは慎め。」

カレン「(ルルーシュのバカ!私がこんなに好きなのに鈍感なんだから!)」

カレン「わ、私も・・・・膝枕してよ・・・・・」

ルルーシ「え・・・・?」

カレン「だ、だから・・・私も膝枕して欲しいの!」

ルルーシュ「し、しかし・・・私の膝は1つしか・・・・まさか?!」

c.c.「ご主人様、膝枕気持ち良いです・・・えっ?」

カレン「よっと。ゼロの左足は頂いたわ。」ごろん

ルルーシュ「う、動けないんだが・・・・」

c.c.「ご、ご主人様・・・・私、お邪魔でしょうか・・・・」

ルルーシュ「い、いや・・・そんなことは無い。右足はc.c.専用だ。」

c.c.「ありがとうございます。ご主人様・・・・。」

ルルーシュ「c.c.は良い子だな。」なでなで

c.c.「んぅ~・・・ご主人様ぁ・・・・・」

カレン「わ、私も・・・・・な、撫でて欲しいんだけど・・・・」うずうず

ルルーシュ「仕方無いな、カレンは。」なでなで

カレン「ゼ、ゼロ・・・・(照)」

カレン「ん~・・・・ゼロぉ・・・・・すぴーすぴー・・・・」ごろごろ

ルルーシュ「(カレンは相当疲れが溜まっているようだな)」なでなで

c.c.「ご主人様ぁ・・・そ、そんなところ触っちゃ・・・・・あっあっ!」

ルルーシュ「(こ、こっちはこっちで何か溜まっているようだな・・・・)」

ルルーシュ「(しかし、私も疲れてしまった・・・・このまま仮眠を取るとしよう・・・・・)」すぴーすぴー

ルルーシュ「ん?」

tv

『ギルフォード「黒の騎士団の捕虜を本日15時、処刑を行う。」』

ルルーシュ「何!?」

ルルーシュ「ギルフォードめ!」

ルルーシュ「し、しかしこのふたりを起こすわけには・・・・!どうする!?」

ルルーシュ「仕方あるまい!カレンを利用して、助けに行く!」

ルルーシュ「俺の女に手は出させん!」

ルルーシュ「(起きろ、カレン・・・・)」ゆっさゆっさ

カレン「ん・・・・?」

ルルーシュ「好きだ。カレン。大好きだ、愛している。お前の事しか見えない。」

カレン「!?」

ルルーシュ「えっえっえっ!?と、突然そんなこと言われてもぉおおお」だだだだだだだ

ルルーシュ「問題はもう1人か。クッションで誤魔化せば良い。」

ルルーシュ「さて、行くか・・・・」

ルルーシュ「お久しぶりですギルフォード卿。出てきて昔話もいかがですかな?日本昔話のビデオを持ってきました。」

ギルフォード「せっかくのお誘いだが、遠慮しておこう。遠い昔の物語にはナイトメアでお答えしたいのだ。」

ルルーシュ「ふっ、君らしいな。ではルールを決めよう。」

ギルフォード「ルール?」

ルルーシュ「そうだ。決着は1対1で付けるべきだ。」

ギルフォード「いいだろう。他の者には手を出させない。」

ルルーシュ「武器は1つだけ。」

ギルフォード「よかろう。」

ルルーシュ「では私は・・・・3分間の“時間”を頂こう。」

ギルフォード「なに!?」

ギルフォード「時間だと・・・・?」

ルルーシュ「昔々、武蔵の国にある村に、茂作と巳之吉という2人の男が住んでいた・・・・・」

民衆「ゆ、雪女だ!雪女の話だ!!」


15分経過

ルルーシュ「お雪は切なそうな顔をして言った・・・・『お前が誰かに私の事を話さないかと、お前の事を見ていた』」

ルルーシュ「『しかし、私達の間にできたこんなかわいい子供達を見ていると、私はお前を殺すことなど到底できない』」

ルルーシュ「『子供達の面倒を・・・・よく見ておくれ・・・・・・』そういうとお雪は、美しい白い霧のように消えていったとさ・・・」

ルルーシュ「悲しい・・・・悲しい話だ・・・・・・。」絵本 パタンッ

ギルフォード「くっ・・・命の大切さ、身に染みて感じ入る話であった・・・・撃ち方止め!」

部下a「とっくに銃口を降ろしてますよ、ギルフォード様・・・撃てるわけ無いじゃないですかぁ・・・・ぐすんぐすん・・・・・お雪ぃ・・・・・」

部下b「人の命はかくも大切なものであるのですね・・・えぐえぐ・・・・。」

ルルーシュ「(ふっ、堕ちたな)」

管制室
部下c「お、お雪ぃ・・・・うぇぇぇえええん!」

ヴィレッタ「な、なぐなぁ・・・・ひっくひっく・・・・きざまらぞれでも軍人かぁ・・・・ゔぃぇぇぇええええん」

ルルーシュ「よいしょっと。」

c.c.「すぴーすぴー・・・」

c.c.「んっ・・・ご主人様?」

ルルーシュ「ん、起きたか?」

c.c.「はい。なにやら悲しい夢を見たような・・・・えっ?」

ルルーシュ「c,c.・・・・どこにも行かないでくれ・・・・・・。」ぎゅぅ

c.c.「ご、ご主人様?どうされ・・・・きゃっ!」

ルルーシュ「俺の子供を10人ほど産んでくれないか?」

c.c.「えっ、それは・・・命令ですか?」

ルルーシュ「違う。c.c.の意思を教えて欲しい・・・・嫌なら嫌と言ってくれ・・・・・」

c.c.「い、嫌です!」

ルルーシュ「そ、そうか・・・・そうだな・・・・・・・済まない、今の質問は忘れてくれ。」

c.c.「はい。忘れます。だって・・・・」

ルルーシュ「?」

c.c.「ご主人様とずっと2人で居たいですから・・・・」

ルルーシュ「c.c.・・・・・私もだ・・・・・・」

c.c.ほぉ・・・・」

ルルーシュ「・・・・え?」

c.c.「その言葉に嘘偽りは無いな?」

ルルーシュ「c.c.!貴様いつ記憶が戻った!?」

c.c.「記憶?何の話だ?私は記憶など失ってはいなかったぞ?」

ルルーシュ「・・・・全部演技だったのか」

c.c.「騙される方が悪い。さて、いつまでも2人がいいのだろう?」

ルルーシュ「そ、それは・・・・」

c.c.「ん・・・・? ギアスが暴走しそうな気がするな・・・・」

ルルーシュ「待て待て!分かった!いつまでも2人きりだ!」

パシューッ

カレン「あ、あのね・・・ゼロ、わ・・・私の気持ちを伝えに着たの・・・・・」

カレン「わ、私なんかで良ければ・・・・ゼロの好きにしていいよ・・・・だって私もゼロが好きなの!」

c.c.「ふっ、一歩遅かったな。既にこの男は私の所有物だ。」

カレン「ゼロ、どういうこと!?」

ルルーシュ「情に流されてしまった・・・この私が・・・・・・。そして、また尻に敷かれるのか・・・・・・」

c.c.「観念しろ。ご主人様は私だ。」

カレン「c.c.!あなたゼロに何かしたのね!?」

カレン「それに記憶も戻ってる!」

c.c.「そんなことはどうでもいい。ゼロは私の物だ。」ぎゅぅ

カレン「違うわ!私のよ!」ぎゅぅ

ルルーシュ「平和的な解決を願うばかりだよ・・・・・」


さよならギアス

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