キノ「ええと、女の子の日を祝うお祭り……ですか?」 (99)

開けた明るい丘に一本の道がのびる。
石を敷き詰めた舗装路は、長い年月で車輪の跡がへこみ、轍になっていた。

その轍にそって一人の旅人が、一台のモトラド(注・モトラドは二輪車。空を飛ばないものだけを指す)に乗って道を行く。

旅人の年は十代中頃。背が高く、黒いジャケットの上にコートを羽織り、帽子をかぶっていた。
そして、腰には大型のハンドパースエイダー(注・パースエイダーは銃器、この場合は拳銃)を下げている。

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旅人に向かってモトラドが言う。

エルメス「ねえキノ。次に行く国はどんなとこなの?」

キノと呼ばれた旅人はモトラドに返す。

キノ「なんでも、近々春のお祭りがあるらしいんだよ、エルメス」

それを聞き、エルメスと呼ばれたモトラドはキノにたずねる。

エルメス「ふーん。じゃあキノはそのお祭りを見物するんだね?」

キノ「そのつもりだよエルメス。ボクが道を間違っていなければ、ちょうどお祭りの日にその国にたどり着けるはずなんだ」

エルメス「まあ、この一本道じゃ迷いようがないけどねー」

そんなことを言い合いながら、丘に轟音を響かせて道を進む。

しばらくすると、遠くに薄いピンクのレンガで作られた、高い城壁で囲まれた国が見えた。

キノ「あれかな?」

エルメス「だと思うよ。他に分岐点は無かったし」

キノ「どうやら間に合ったみたいだ」

エルメス「せっかく来たのに、お祭りが終わってたらどうしようも無いもんね」

キノ「それはそれで楽しみようもあるけどね」

なだらかな丘を、春を告げる風が城壁に向かって吹いている。

道なりに城壁まで進むと、門の前には複数の旅人たちが入国を待っていた。

入国審査室と書かれた小屋には制服を着た門番が忙しそうに働いている。

キノ「やっぱりこれからお祭りがあるみたいだ」

エルメス「ほんと。旅人がいっぱいいるね」

キノ「少し待つようだね」

エルメス「うん。ところでキノ?」

キノ「なんだいエルメス?」

エルメスがキノにたずねる。

エルメス「このお祭りって、なんのお祭りなの?」

キノはやや間をおいてから答えた。

キノ「いや、お祭りの内容は何も聞いてないよ。聞いたら楽しみが無くなるからね」

エルメス「ふーん。危険なお祭りじゃなければいいね」

キノ「前の国では特にそんな話は言ってなかったし、大丈夫だと思うよ」

エルメス「さいで」

そんなことを言いながら入国審査の列に並んでいると、キノたちの番がきた。

門番「次の方どうぞ」

門番が早口に言う。

キノ「こんにちは」

門番「どうも。入国希望ですか?」

キノ「はい。観光目的で今日を含めて3日間の滞在を希望します」

門番「はい。観光は『ひな祭り』が目的でしょうか?」

キノ「ええと、その『ひな祭り』というのがこの国の春のお祭りなんですよね?」

門番「そうですよ。今日がその祭りの当日になります」

キノ「では、そうです」

門番「でしたらこの書類に目を通して、該当する項目に印を付けてください。問題無ければ入国出来ますので」

キノ「あ、はい……」

キノが書類を書いている間にエルメスが門番に声をかけた。

エルメス「ねえねえ、おっちゃん」

門番「ん?なんだいモトラド君」

エルメス「この国の『ひな祭り』って、どんなお祭りなの?」

キノ「こら、エルメス」

エルメス「いいじゃん、ここまで来たんだし。今日のうちに何か用意する物があるかもしれないでしょ?」

キノ「それはそうだけど……」

門番「そうですね。ひな祭りは様々な祝い方がありますが、どんなお祭りかを一言で言うと……」

キノ「一言で言うと?」

エルメス「結局聞くんじゃん」

バコン、と音を立ててキノがエルメスのタンクを殴る。

門番「ひな祭りは、『女の子の日をお祝いする祭り』ですかね」

キノ「えっ……?」

キノが驚いて聞き返した。

キノ「ええと、女の子の日を祝うお祭り……ですか?」

キノの頬が少し紅潮し始める。

エルメス「へえ。面白いお祭りだね、キノ」

キノ「えっ?ああ、うん……」

門番「ええ、国中をあげて女の子の日を祝いますからね」

キノ「そ、そうなんですか……」

エルメス「どうしたのキノ?」

キノ「ん、いや、えっと、まあ、確かにお祝いする風潮がある国も多いですけど、お祭りにする国は珍しいですね」

門番「そうかもしれません。ですが、我が国の誇る伝統文化ですので」

キノ「そう、ですか。女の子の日を……ねえ?」

キノが少し困惑した様子でたずねた。

キノ「ええと。ちなみにですが、ボクもそのお祭りに参加する事は可能でしょうか?」

門番「もちろんですよ。各地で様々なイベントが催されるので、好きなイベントにご参加ください」

エルメス「へー。キノ祭り見物だけじゃなくて参加もするんだ?めっずらしー!」

キノ「まぁ、参加するかどうかは見てから決めるとして……ちょうどいいタイミングでもあるしね」

キノがボソリとつぶやいた。

エルメス「ん?キノ今何か言った?」

キノ「ううん。なんでもないよエルメス」

門番「はい、入国審査通りました。良いお祭りを」

キノ「ありがとうございます。楽しませてもらいますね」

門番「はい。次の方どうぞー」

キノの後ろにはいつの間にか列が出来ていて、大勢の旅人たちが並んで入国審査を待っていた。

ぞろぞろと歩く列の横をエルメスを押して通り、門から国の中に入る。

門をくぐると、そこには一面あざやかなピンク色の花が咲き乱れていた。

キノ「…………」

エルメス「あー、そっか。この国は気温が高いから、この時期にはもうこの花が咲くんだね」

キノ「……そうだね。少し早いけど、もう咲いているみたいだ」

エルメス「どうする?どこか見て回ろうか?それとも宿泊施設に特攻?」

キノ「それを言うなら直行。少し見て回ってからホテルに行こうか」

エルメス「そ。じゃーそうしましょー」

ブロロロロロ

ピンク色の並木道を一台のモトラドと一人の旅人が駆け抜ける。

しばらく道を行くと、街の中央広場のような場所に出た。

広場には出店や芸人たち。そして多くの見物客がひしめき、祭りの活気に賑わっていた。

この先はモトラドの走行が禁止との看板があり、キノはエルメスから降りて押して歩く。
すると『観光案内人 迷子はこちらへどうぞ』という看板を持った女性がいた。

キノ「あ、ちょうどいいな。あの人にお祭の内容をきいてみよう」

エルメス「そうだね」

キノはその女に声をかけた。

キノ「すみません。ちょっとよろしいですか?」

案内人「どうもこんにちは!旅人さんですか?」

キノ「ええそうです。お尋ねしたいのですが、この『ひな祭り』というのは何をするお祭なのでしょうか?」

エルメス「女の子の日がどーのこーのって言うのはさっき聞いたんだけどねー」

案内人「はい、それでは説明させていただきますね!」

キノ「ええと、よろしくお願いします……」

案内人「『ひな祭り』というのは、そちらのモトラドさんが言ったとおり女の子の日を祝う。我が国の伝統的な祭りです」

キノ「ああ、やっぱり本当なんだ……」

キノがやや照れながら言う。

案内人「はい!具体的には女の子の健やかな成長を願い、また今日までの成長に感謝を捧げるお祭ですね!」

キノ「…………えっ?」

案内人「はい?」

キノ「えっ、あっ、いえ。続けてください。ええ」

案内人「お祭のおおまかな意義はそんな感じです。
あとは、女の子のお祭りという事もあってか、恋愛成就を祈願したりだとか、
恋人を誘って出かけたりだとか、単純に女の子同士でプレゼントを交換したりなんかもしますね」

キノ「ああ、はい。なるほど。そんな感じのお祭でしたか……」

案内人「あっ、何か想像したのとは違ってましたか?」

キノ「いえ!まったく予想通りでしたね」

キノは慌ててそう言った。

案内人「そうでしたか?旅人さんの意見は貴重ですので、もし思ってた祭りと違うような事があればぜひお教え下さいね!」

キノ「大変素晴らしいお祭だと思います。ええ、ええ、とても!」

キノはわざとらしく大きくうなずきながら言う。

案内人「いろいろな祝い方があるのですが、おおよそ共通の行事としましては『ヒナ』を食べるというのがあるでしょうか?」

キノ「ヒナ……?鳥の雛でしょうか?」

案内人「少し違いますね。我々がヒナと呼んでいる鳥なのは間違いないのですが」

エルメス「鳥の名前がヒナってこと?」

エルメスが促す

案内人「その通り。ヒナと呼ばれる鳥が、毎年この時期にたくさんこの国にやってくるのです」

キノ「渡り鳥ですか」

案内人「ええ。どこから来るのかはわからないのですが、毎年必ず来るんですよ。
あ、50年に一度くらいにほとんど来ない年があるらしいですが、それ以外では必ずこの国のひな祭りにやって来ます」

キノ「なるほど」

案内人「ひな祭りに食べる鳥だからヒナなのか、ヒナを食べる日だからひな祭りなのかは謎ですが、
この国の祭ではみんなそのヒナを食べるのが習わしです」

エルメス「みんなで食べるの?野生の鳥なんでしょ?」

エルメスが疑問をなげかける。

案内人「はい、みんなで食べます。たくさん食べます。それくらいたくさんヒナがやって来るんですよ」

キノ「たくさん、ですか」

案内人「はい!たくさんです!」


エルメス「すごいねー。どこから来るか謎の鳥なのに、そんなにいるんだ」
キノ「すごいですね。そんなにたくさん食べられるならさぞ美味しい鳥なんでしょうね」

キノとエルメスが同時に感想を言う。

エルメス「……」
キノ「……」
案内人「……」

妙な沈黙がながれた。

エルメス「キノの食いしん坊」

キノ「モトラドは走ることが役目なように、旅人は食べることが仕事なのさ」

エルメス「へえ。さいで」

案内人「まあ、ともかく。旅人さんのおっしゃるように、大変美味しい鳥ではあるのですよ!」

バツの悪そうな表情を浮かべ、案内人が言う。

案内人「ひな祭りの期間中は、どこの屋台でもヒナを安価で提供していますので、ぜひ召し上がってみてください!」

キノ「ええ、食べてみたいですね」

それでは楽しんでください。と言い残し、案内人は他の観光客を探して立ち去る。

キノ「それじゃあエルメス。さっそく食べに行くよ」

エルメス「安く食べられるって言ってたね」

キノ「うん。お祭りの出店の屋台なら安いって言ってた」

案内人の言葉を復唱しながら、キノがこう続ける。

キノ「だから、店舗を構えている店ならサービスで無料のところがあるかもしれない」

エルメス「びんぼーしょー」

キノは広場の祭りをひとしきり見物すると、まったくお金を使わないままに大通りの広場を抜け出した。

エルメスに乗り、広場から少し離れたやや閑散とした住宅街に入るときょろきょろと辺りを見回す。

すると、通りに面したオープンテラスのレストランの前に「本日ひな祭り記念!ヒナ焼き肉無料サービス中!※先着200名限定」
と書かれた看板を見つけ出した。

キノ「ほらねエルメス。やっぱりあったよ」

エルメス「目ざといね、キノは」

キノ「旅人なりのお祭りを楽しむ工夫だよエルメス」

エルメス「はいはい。キノが先着200名以内だといいね」

キノ「ああ、急いで店に入ろうか」

キノは店舗の入口で、自分はヒナを無料で提供してもらえるのか。
オープンテラスならモトラドを持ち込んでも構わないかなどを店員に確認する。

店主と思しき男は、そんな旅人に対しても笑顔で応対した。

店主「いやぁ。旅人さんかい?ひな祭りの日はどこの家族も郊外か街中まで出かけちまうとこが多いから、
うちみたいな地元の店は案外暇なんだよ」

キノ「ちょうど良いタイミングだったみたいですね」

店主「ああ。うちは女の子も居ないから、今日だけ店を閉めて祭りに行くって感じでもないし、店を開けているんだ」

エルメス「へー。ついてるねキノ」

キノ「ああ、本当にね」

店主「さぁ、我が国自慢のヒナの肉だ!たっぷり食って行ってくれていいからね!」

さらに山盛りの鳥の肉が、キノの前にドンと出される。

キノ「では、遠慮なく」

キノはすこぶる上機嫌で肉にかぶりついた。

夢中で肉を頬張るキノの横で、エルメスが店主に話しかける。

エルメス「しかしお祭りとは言え、無料とは気前が良いねおっちゃん」

店主「ああ、肉はいつも付き合いのある肉問屋が無料でくれるからな。それが伝統なんだ」

エルメス「へー。無料でもらえるくらいいっぱい飛んでくるの?このヒナって鳥」

店主「たくさん来るが、飛んでは来ない。このヒナは飛べない鳥なんだ」

エルメス「飛べないの?じゃあ歩いて来るんだ」

店主「ああ、そうなんだよ」

店主とモトラドの会話にも反応せず、キノは皿の上の肉しか見ていない。

店主「毎年この時期になると、国の北西の山の中からこのヒナ達がのこのこと歩いて来るんだ。
こいつらは足が遅い上に人間を警戒しないから、素手で簡単に捕まえられるんだよ」

エルメス「よく生きていられるね、この鳥」

店主「まったく不思議なもんさ。しかもこいつら、メスしか居ないんだよ」

エルメス「えっ、メスだけの鳥?」

店主「そうさ。だから、ひな祭りは女の子の祭りでもある。
卵を産んだって話も聞かねえのに毎年やってきるから、このヒナには多くの伝説があってな」

エルメス「聞きたい聞きたーい!」

店主「このヒナはな、この国を通過したあとは南の方に歩いて行くんだよ。
だから、この国ではその南の地にこいつらのオスがいるんだと言われている」

エルメス「見たことがある人はいないの?」

店主「一人もいない。だからこその伝説だな」

エルメス「じゃあ、どうやって毎年産まれてくるか、全然わかんないんだ?」

店主「ああ。そんな姿もわからないオスの元に旅立つこのヒナに、昔の人は嫁いでいく自分の娘を重ねて見たんだろうなあ。
それがひな祭りの始まりだそうだ」

エルメス「はー。なるほどねー」

店主「卵を産まないのも、ヒナのメスたちの貞操の現れだと考えられてたらしい。夫に添い遂げる良妻の象徴となっている鳥だ。
ま、現代じゃなかなかそんな妻はいないだろうけどな!」

キノ「貴重なお話、ありがとうございます」

口をナプキンで拭いつつ、キノが言う。

エルメス「あ、ようやく口を開いたと思ったら、食べ終わったんだ?」

べゴン。

キノ「大変美味しい料理でした。こんなに美味しい肉料理は他の国では食べたことがありません」

店主「そうかいそうかい!いやぁ、伝説だなんだ言っても、やっぱりこのヒナは肉の旨さが一番の特徴だ!」

上機嫌で店主は言う。

店主「ヒナって鳥は羽も産毛しか生えてないから、簡単に調理できてな!まったく食べられるために生まれたような鳥さ!」

キノ「本当に変わった鳥ですね」

店主「ああ。他にも変わった伝説はいろいろあるな」

キノ「それは楽しみですね。時に店主」

店主「なんだい?」

キノが店主にたずねる。

キノ「このヒナという鳥を、先ほど簡単に調理できるとおっしゃいましたね?
よろしければ、調理場を見学させてもらえないでしょうか?
ヒナの伝説でも聞きながら、ぜひ!」

ブロロロロ


エルメス「びんぼーしょー」

キノ「調理場見学。実に美味しかったね」

調理を教わる名目で、店主からさらに追加のヒナ肉を振る舞われたキノが満足気に言う。

そのまま安い宿舎に泊まると熱いシャワーを浴び、眠った。

翌る日も、やはりお金は使わずに各地で祭りを堪能して、午後からは旅立ちの準備のために買い出しに出かけた。

そして、3日目の朝。


キノ「今日でこのヒナ肉ともお別れか」

宿舎近くの食堂でも出されたヒナの肉を、飽きることもなく食べながらキノがつぶやく。

エルメス「あんまり食いだめし過ぎるとモトラドの運転に支障をきたすよ?」

キノ「大丈夫。限界は見極めているさ」

適度に水を飲みながら肉を口に運ぶ。

キノ「このまま昼までゆっくり食べ続けよう。食べるペースを維持すればもう少しいける」

エルメス「もー。ホントに大丈夫かなぁ?」

キノ「出発は午後にするよエルメス。お祭りは楽しみつくさないといけない」

エルメス「やれやれ。重くなりすぎないでね、キノ」

キノ「わかっているさ」

午後。
入国時とは反対側の城門から出国の手続きを取る。

キノ「3日目に入国した旅人です。出国の手続きをお願いします」

門番「はい。ひな祭りの時期は旅人の皆さんに簡単なアンケートにお答えいただいております。
お祭りは堪能していただけたでしょうか?」

キノ「ええ、とても。ヒナの肉が美味しかったですね」

門番「それは良かった。皆さんたくさん持って出国されなすよ」

キノ「ボクもヒナ肉を持てるだけ持ちましたね」

門番「出国後はどちらの方へ?」

キノ「西に向かおうかと思っています。前に立ち寄った国で聞いた話では、国があるとか」

それを聞き、首をかしげながら門番は言う。

門番「西ですか?なるほど……我が国は西側との国交が無いのでわかりませんが、お気をつけて」

キノ「どうも」

門番「手続きは以上です。ああ、そうだ旅人さん」

キノ「なんでしょうか?」

門番が言う。

門番「我々の知らない地へと向かう旅人さん。
ヒナの伝説なのですが、メスはオスと出会った時にはそれはそれは美しい声で求愛の歌を歌うんだそうです
もし旅人さんがどこかでヒナのつがいを見るようなことがあったら、ぜひ聞いてみて欲しいですね」

キノ「そうですか。それはぜひ聞いてみたいものですね」

中断
夕方また書くと思う

信者の方に「新スレあったの気づかなかったけど荒らしてくれたから気がつけたわ」と感謝されたので今回も宣伝します!

荒らしその1「ターキーは鶏肉の丸焼きじゃなくて七面鳥の肉なんだが・・・・」

信者(荒らしその2)「じゃあターキーは鳥じゃ無いのか?
ターキーは鳥なんだから鶏肉でいいんだよ
いちいちターキー肉って言うのか?
鳥なんだから鶏肉だろ?自分が世界共通のルールだとかでも勘違いしてんのかよ」

鶏肉(とりにく、けいにく)とは、キジ科のニワトリの食肉のこと。
Wikipedia「鶏肉」より一部抜粋

信者「 慌ててウィキペディア先生に頼る知的障害者ちゃんマジワンパターンw
んな明確な区別はねえよご苦労様。
とりあえず鏡見てから自分の書き込み声に出して読んでみな、それでも自分の言動の異常性と矛盾が分からないならママに聞いて来いよw」

>>1「 ターキー話についてはただ一言
どーーでもいいよ」
※このスレは料理上手なキャラが料理の解説をしながら作った料理を美味しくみんなで食べるssです
こんなバ可愛い信者と>>1が見れるのはこのスレだけ!
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】
ハート「チェイス、そこの福神漬けを取ってくれ」  【仮面ライダードライブSS】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456676734/)


ごつごつとした切り立った岩の崖ぞいに一本の道がのびる。
かろうじて自動車一台が通れるような道には、時折獣の足跡などが見られた。

その道にそってキノとエルメスが行く。

キノに向かってエルメスが言う。

エルメス「ねえキノ。本当にこの道で合ってるの?」

キノ「そのはずだよエルメス。一応だけど車輪の痕跡が見えるし、この先に人は住んでいると思う」

獣道とも車道とも言える道をしばらく行くと、遠くに群青色の石を積んで作られた、高い城壁で囲まれた国が見えた。

エルメス「あれかな?」

キノ「あれじゃなかったとしても、行くしかないね。前の国で貰ったヒナの肉はもう尽きてしまったわけだし」

険しい崖を、強風が吹きすさぶ。

道なりに城門までたどり着くと、門番の男が気さくに話しかけてくる。

門番「こんにちは旅人さん」

キノ「こんにちは」

エルメス「こんちはー」

キノとエルメスも挨拶に答える。

キノ「今日を含めて3日間の滞在を希望します。ボクは入国できるでしょうか?」

門番「ええ、もちろん!旅人さんは『端午の節句』を見物でしょうか?」

キノ「たんごのせっく?」

聞き慣れない言葉を耳にして、キノが思わず繰り返す。

門番「あれ?ご存知ありませんか?本日より3日間、我が国では伝統的な祭りを開催しているんですよ!」

門番はキノにそう教えた。

エルメス「へー。知らずにきたのについてるねキノ。今日からまたお祭りだってさ」

キノ「うん。良いお祭りだといいね」

エルメスの呼びかけに、キノがそう応える。

エルメス「それでおっちゃん。そのなんちゃらってお祭りは何のお祭りなの?」

門番「『端午の節句』。そうだな、言うならば、男の子の日を祝う祭りだよ」

キノ「男の子の日を祝うお祭り……ですか?」

キノは怪訝そうに聞き返した。

門番「ああ、そうだよ。我が国伝統のお祭りさ!」

キノ「そう、ですか……」

キノは首をかしげながら言う。

キノ「へぇ、知らなかったな。男性にもそんな日があるんですね」

門番「ん?何か言ったかい?」

キノ「いえ、何も。それでは、今からボクたちの滞在目的は祭り観光です。手続きをお願いします」

門番「ああ。こちらへどうぞ」

キノは門番に城壁内部の机まで案内され、エルメスを押してそれに続く。

キノは入国審査の手続き書類を手慣れた様子で書きながら、門番にたずねた。

キノ「もしかすると失礼な事を伺うのかもしれませんが、その、男の子の日を祝うというのは、どのようなお祭りなのでしょうか?」

少しだけ頬を紅潮させたキノが、やや恥ずかしそうに門番に聞く。

門番「なんてことはないですよ。男の子の健やかな成長と、今日までの成長を感謝するお祭りです」

キノ「…………えっ?」

門番「はい?」

キノ「ん、ああ、いえ。いえいえ。その、続けてください。はい」

エルメス「それでおっちゃん。団子のせっくとやらにはどんな行事があるの?」

キノ「たんごだよエルメス」

門番「ははは。そうですね、やることといえば、タンゴ鳥の羽で作った伝統的な冠を作ります。
それを男児に被せて祝うのですよ」

キノ「タンゴ鳥?」

門番「ええ、この時期になると我が国に現れる、不思議な鳥です」

エルメス「へー。どんな鳥?」

エルメスが門番の話を促す。

門番「とても美しい羽を持った鳥さ。我が国では古来より、武士はこのタンゴ鳥の羽を飾り羽にした兜をかぶって戦ったんだ」

キノ「はぁ。飾り羽に……」

門番「ええ、大変キレイな羽で、これを使った加工品は他国にも輸出しているんです。我が国の国鳥ですね」

エルメス「この時期に現れるって言ってたけど、渡り鳥なの?」

門番「渡り鳥、と言えるかもしれないな。我が国の北東の山の中からこの時期になるとぞろぞろと出てくるんだ」

キノ「飛べない鳥、ですか?」

門番「そうです。どこから来るものかは正確にはわかりませんが、ほぼ毎年現れるんですよ」

キノ「……」

キノは少しの沈黙ののち、こうたずねた。

キノ「もしやその鳥は、オスしかいない鳥ではありませんか?」

門番「……ええ、そうです!」

門番は驚いて答えた。

門番「オスしかいなくて、メスを守るために南の険しい道に旅立つ雄壮な鳥なんですよ!
男の中の男の鳥であるとされ、武士に珍重されました。平和な今ではそんな男は居ませんけどね」

旅人が国鳥の話を知っていたのが嬉しかったのか、門番はまくしたてるように言う。

門番「なんだ、旅人さんもどこかで端午の節句の話をご存知だったのですね?」

キノ「ええ。旅先で噂で聞いたことがあったかもしれません」

キノはそうとだけ答えた。

門番「すみません、興奮してしまいまして。祭りの概要としてはそんなところですね」

キノ「そうですか。ありがとうございます。それで、最後におたずねしたいのですが」

門番「はい、なんでしょうか?」

キノは神妙な表情で言う。

キノ「そのタンゴ鳥という鳥、羽を取った後はどうするのでしょうか?何か鳥料理を作ったりはしますか?」

門番「いえ、タンゴ鳥の肉は不味くて食べられないので、主に家畜の餌に利用しています」

キノ「……」
エルメス「……」
門番「……」

妙な沈黙が流れた。

入国審査を終えたキノとエルメスは城門をくぐり街の中へと進む。

門を抜けると、緑の葉が生い茂る木があった。
花弁が散り、赤みがかった茎がわずかに葉の陰からのぞく。

キノ「…………」

エルメス「もう花は散っちゃってるね」

キノ「……そうだね。少し早いけど、その時期は過ぎてしまったらしい」

エルメス「これからどうする?鳥の肉が食べられないなら、祭り見物はしない?」

キノ「いや、お祭りならどこかで無料の食事があるかもしれない。探してみよう」

エルメス「びんぼーしょー」

ブロロロロロ

石畳の並木道を一人の旅人と一台のモトラドが駆け抜ける。

入国の翌日、キノは昨日に宿を提供してくれた老紳士の邸宅で食事を頂いていた。

キノ「宿だけでなく、このような美味しい食事まで頂いてしまってすみません。ありがとうございます」

老紳士「なんのなんの。旅人さんの話を聞かせていただいて、私は満足しております」

食事を頬張るキノの向かいに座った老紳士は朗らかな笑顔で応える。

老紳士「そうじゃのう。今日はせっかくだから私の話でも聞いてもらおうかの」

キノ「話、と言いますと?」

老紳士「せっかくの祭りの最中だ。端午の節句にまつわる話でもどうかな旅人さん?」

キノ「それはぜひ。良い旅の土産になります」

老紳士「だいたいの話は街で聞いているだろうから、私の端午の節句の話でもしようかの」

キノ「お願いします」

たいした話ではないが。と前置きしてから、老紳士は語り始める。

老紳士「昔は端午の節句は男の子の日ではなく、男子の成人の儀式だったんじゃ」

キノ「……大人になる日、だったんですね」

老紳士「そうじゃ。タンゴ鳥の羽飾りの冠をかぶることで、初めて大人の男と認められる大切な儀式だったんじゃがの……」

老紳士はそこで言葉を区切る。

老紳士「ところが、私が成人を迎えるその年にだけ、タンゴ鳥がこの国に来なかったんじゃ!」

老紳士は笑いながら言う。

老紳士「国中が一大事じゃった。今年は成人になれる者がいないとなって大慌てじゃ!
今となっては、どうしてそんなことで事件になったのかわからん笑い話じゃよ」

キノ「当時は大問題だったのですね」

老紳士「そうじゃ。その時以来、端午の節句は男児の成長を願う祭りとなり、成人の儀式は別途行うようになったんじゃ」

思い出し笑いをしながら老紳士は続ける。

老紳士「今から50年ほど昔の話じゃよ」

キノ「貴重なお話でした。ありがとうございます」

入国より3日目。キノは入国時とは別の城門に来ていた。

キノ「3日前に入国した旅人です。出国の手続きをお願いします」

門番「はい、旅人さん。出国後はどちらに向かわれますか?」

キノ「南へ行こうかと思います」

それを聞き、驚いたように門番は言う。

門番「南ですか?なるほど……我が国は南側との国交が無いのでよくわかりませんが、お気をつけて」

キノ「どうも」

門番「手続きは以上です。ああ、そうだ旅人さん」

キノ「なんでしょうか?」

門番が言う。

門番「我々の知らない地へと向かう旅人さん。
タンゴ鳥の伝説なのですが、オスはメスと出会った時にはそれはそれは美しい声で求愛の歌を歌うんだそうです
もし旅人さんが南の地でタンゴ鳥のつがいを見るようなことがあったら、ぜひ聞いてみて欲しいですね」

キノ「そうですか。……ボクも同じことを考えていましたよ」

そう言い残し、キノは旅立った。

鬱蒼と木々が生い茂る薄暗い森に一本の道がのびる。
泥の混じった土の道は、いく台もの車輪が通ったのであろう跡で轍になっていた。

その轍にそってキノとエルメスが駆ける。

エルメスがキノに向かい言う。

エルメス「ねえキノ。本気なの?」

キノ「何がだいエルメス?」

キノは聞き返す。

エルメス「鳥の歌の話だよ」

キノ「もちろんだよ。だってエルメス、聞いてみたくはないかい?」

キノは答える。

エルメス「伝説を信じ過ぎるのもどうかと思よ」

キノ「ちょっとした旅の好奇心というやつさ」

エルメス「好奇心は時に旅人を死なせるって言うけどね」

キノ「なに。危険だと思ったら引き返せばいいよ」

そう皮肉を言うエルメスと、意に介さなぬキノ。

そんなことを言い合いながらしばらく道を進むと、遠くに黒く大きな城壁に囲まれた国が見えた。

キノ「国があるね」

エルメス「寄ってみる?例の鳥の歌に関する伝説があったりして」

キノ「かもしれないね。危ない国じゃないといいけど」

森にモトラドの爆音を轟かせ、城門まで道を進む。

キノとエルメスは門番と思しき男に声をかける。

キノ「こんにちは」

エルメス「こんちはー」

門番「どうもこんにちは旅人さん」

キノ「今日を含めて3日間の滞在を希望します。ボクは入国できるでしょうか?」

門番「ええ、もちろん!旅人さんは『星祭り』を見物でしょうか?」

キノ「星祭り?」

エルメス「またお祭りかな?」

キノとエルメスが疑問を返す。

門番「ええ。本日より我が国では伝統的な祭りを開催しています」

門番はキノにそう教えた。

エルメス「へー。最近は連続でお祭りに当たるねキノ」

キノ「うん。良いお祭りだといいね」

キノはそう返した。

エルメス「それでおっちゃん。その日干し祭りは何のお祭りなの?」

キノ「星祭りって言ってたよ、エルメス」

門番「星祭りというのは恋人たちを祝う祭りです」

キノ「恋人たちを祝うお祭り……ですか?」

エルメス「なんだ。キノには縁がないお祭りだったね」

キノ「うるさいよエルメス」

ガコンと音を立てて、キノはエルメスのタンクを殴る。

門番「一年に一度だけ、この地で逢えるという恋人たちの伝説がある伝統的な祭りです」

キノ「どんなことをするのでしょうか?」

エルメス「教えて教えてー」

キノとエルメスは立て続けに質問をする。

門番「この国にには、毎年この祭りの時期にだけ奇妙な鳥が現れるのですよ」

キノ「……そのお話、詳しく聞きたいですね」

キノが話に食いつく。

門番「その鳥は一年に一度この時期にだけどこかから現れる鳥で、メスは羽がなくオスは美しい羽を持つ変な鳥なんです。
最近はかなり数が減っていて、50年前には絶滅したとさえ言われた貴重な鳥なのですが、この地でのみ交尾を行います」

キノ「は、はあ……」

門番「その鳥の生態と恋人たちの伝説をかけた祭りでして。
我々は祭りの日に森でその鳥の卵を見つけて食べると幸せになれると信じていますね」

エルメス「貴重な鳥なのに、卵食べちゃうんだ?」

門番「ええ。なので、最近は特に貴重な卵として高値で取引されます。卵の味は美味しく、最高のご馳走なのですよ」

キノ「美味しいんですか。なるほど。お話ありがとうございました。ところで……」

門番「はい、なんでしょうか?」

キノ「そのお祭り、ボクも卵探しに参加できるでしょうか?」

手続きを終えて、キノとエルメスは城門をくぐる。

すると、そこには一本の朽ちた大木があった。

キノ「…………」

エルメス「落雷か何かだね。上部が焦げて、倒れちゃったんだよ」

キノ「……そうだね」

キノは言う。

キノ「どんなものも、身に降りかかった災難からは逃れられないのかもしれない。最期なんてあっけないものなのかもしれない」

エルメス「どんなものでも、そうだろうね」

キノ「でも、見てごらんエルメス」

キノは倒れた木に歩みよる。

キノ「気の根元に、若い芽が出ているよ」

エルメス「そうだね」

キノ「……こうして、命はつながっていくんだ」

エルメス「キノ、これからどうするの?」

キノ「お祭りに参加するよ。一稼ぎできるかもしれない」

エルメス「まあ、普通の恋人たちよりは旅人の方が森での狩りには馴れてるだろうからね」

キノ「うん。それに、もしかしたら鳥たちの歌が聴けるかもしれないよ」

エルメス「それじゃあ、準備して森に行こうか?どうせ街中にいても、恋人たちのお祭りじゃあキノには関係無いもんね」

ガコン!
エルメスのタンクの音が響いた。

翌日。
キノは森の中で鳥を待ち伏せる。

エルメス「見つからないね」

キノ「街の人たちは、声を聞けば一発でわかるくらいに特徴的だって言ってたから
ボクは耳をすましながら気長に待つことにしたよ」

エルメス「国の中とはいえ、森の中をさまようよりは待ち伏せが賢いかもしれないね」

キノ「そういうこと。もともと例の鳥たちは人間を警戒しないようだし」

エルメス「国の中にいるのに、野営してるのと変わらないね」

キノ「今回ばかりはボクも我慢するさ」

夜中が過ぎた頃、キノたちが潜む茂みのそばでガサゴソと物音がする。

キノ「……!」

エルメス「生き物だね」

キノ「うん。大きさから言っても、当たりかもしれない」

キノは足音を消してそっと近寄り、茂みの陰から様子をうかがう。

すると、2羽の鳥の影が激しく動いている。

キノ「……鳥だ!」

2羽の鳥たちは、キノの存在には気がつかない様子だった。

エルメス「鳴かないね」

キノ「ああ、せっかく2羽が出逢ったんだから、歌を聴かせて欲しいんだけど……」

キノが耳をそば立てる。すると。


ヒナ「グゲゲゲゲゲゲッ!!グゲゲゲゲゲゲッ!!」

タンゴ鳥「ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!!」


キノ「…………」


今までに聞いたことがないほどの不快な奇声を上げながら、激しくまぐわい始めた。

キノ「……えっ」

エルメス「うわぁ」


ヒナ「グゲゲゲゲゲゲッ!!グゲゲゲゲゲゲッ!!」
タンゴ鳥「ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!!」


メスの鳥がオスの体を激しく蹴りながら追い回し、倒れたオスにのしかかり強引に交尾を開始する。
オスはなすすべなく、メスの下で悲鳴のような声をあげていた。


キノ「え、ええと……」

キノが焦りの表情を見せる。

エルメス「おしべとめしべだね。ねぇキノ、命はこうしてつながっていくんだね」

キノ「やめてくれ、エルメス……」

キノ「それ程期待していたわけじゃないさ。でも、これ程の奇声だとはね」

エルメス「伝説なんてそんなものかもね」

キノ「まあいいさ。あとは卵が産まれるまで待ってみよう」

エルメス「さいで」

2羽の鳥の姿を遠巻きに見ながら、そんなことを話ていると
一匹の猫が反対の茂みから飛び出してきた。

猫「ォアーーッ!!」

ヒナ「グゲゲゲゲゲゲッ!!グゲゲゲゲゲゲーーッ!!」

タンゴ鳥「ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!ゴアッ!!」

メスはあっさりと猫に捕らえられ、首から血を流した。

それを見て怯えたオスはメスを捨てて、よたよたと逃げ出す。

ぼふっ

鈍い音がすると、上空からフクロウがオスの鳥に向かい飛んで来ていた。

オスはフクロウのかぎ爪に首をへし折られ、一瞬で息絶えたようだった。


キノ「……」

エルメス「あらら、命は結局つながらなかったね」

猫とフクロウは満足気にそれぞれの獲物を咥えて立ち去った。

エルメス「これじゃあ卵の発見は望み薄すかもねー」

エルメスが言う。

キノ「……いいや、まだだよエルメス」

キノが応える。

空は少し明るくなってきていて、夜明けが近い。

キノは周囲の茂みをかき分けていた。

エルメス「ねえキノ。何か見つかった?」

キノ「うん。あったよエルメス」

茂みの中に、大ぶりな卵が落ちていた。

エルメス「へー。さっきのメスかな?だとしたら、他のオスと交尾して産んだ卵かもね」

キノ「さぁ。そこまではわからないけど、見つけられたよ」

エルメス「あれだけ弱い鳥たちでも、どうにか命をつなぐ手段は持っているものだね」

キノ「そうだね、エルメス」

キノはそう言うと、卵を拾い上げ

バキョッ!

近くの石で卵の殻を叩き割った。

エルメス「あーー」

キノはスプーンを使い、卵の中身を食べる。

キノ「うん、うん!ねえエルメス!」

エルメス「どうしたのキノ?」

キノ「この卵、すごく美味しいよ!」

エルメス「さいで」


そのまま、キノは笑顔で卵をすべてたいらげた。




『お祭りの国・b』終

(2013)キノ「女の子の日を祝うお祭り……ですか?」
(2014)キノ「女の子の日を祝うお祭り、ですか?」
キノ「女の子の日を祝うお祭り、ですか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1393845551/)
(2015)キノ「女の子の日を祝うお祭り・・・ですか?」
キノ「女の子の日を祝うお祭り・・・ですか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1425378831/)
(2016)キノ「ええと、女の子の日を祝うお祭り……ですか?」
キノ「ええと、女の子の日を祝うお祭り……ですか?」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1456968889/)


足かけ4年でどうにか完成させることができました。
長きにわたるお付き合いありがとうございます。
また、この話と対になる『お祭りの国・a』はまた来年以降書こうと思います。
ありがとうございました。

キノの旅SSだとここら辺を書きました

キノ「なにこれ!?」エルメス「キノにおちんちんが生えちゃった」
キノ「食糧も弾薬も買ったから…」エルメス「あとは生理用品だね」
キノ「ミニスカートを着用しないと入国できない国、ですか?」
キノ「この国の名物が温水プールと水着ですか?」
キノ「この国の主な産業は…え?コンドーム工場ですか?」
キノ「ここがアヘ顔ダブルピースの国・・・」

キノの旅でクソSS系統はだいたい私の仕業です
古いSSのurlは保存してないのでわかりません

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