男「……」ﾊﾟｶｯ


男「出た中身を瞬時に潰す！　ここが難しい！」ｸﾞｼｬｯ


男「もうちょっと潰しとくか」ｸﾞｼｬｯｸﾞｼｬｯ


男「そしてよぉーくかき混ぜる！」ｺﾞﾘｺﾞﾘ…

男「ドロドロになるまでよぉーくかき混ぜる！」ｺﾞﾘｺﾞﾘ…


男「……」ｺﾞﾘｺﾞﾘ…


男「……」ｺﾞﾘｺﾞﾘ…


男「これぐらいでいいかな」ﾄﾞﾛ…

男「ドロドロになったら、これに醤油を混ぜる！」ﾀﾗｰ…


男「そしてさらにかき混ぜる！」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ…


男「……」ｶﾁｬｶﾁｬｶﾁｬ…

男「ある程度卵の中身と醤油が混ざったら、これを熱々のご飯の上にかける！」ﾄﾛｰ…


男「こぼれないように……そーっと……」ﾄﾛｰ…


男「そーっと……」ﾄﾛｰ…


男「ふうっ、こぼさずに済んだぞ！」

男「いただきます！」ﾑｼｬﾑｼｬ


男「……」ﾑｼｬﾑｼｬ


男「うん、うまい！」

男「料理といえるかどうかも怪しい、単純すぎる料理だけど……」


男「その単純さゆえに味もシンプルで、いくらでも食べれてしまう！」ﾑｼｬﾑｼｬ


男「……」ﾑｼｬﾑｼｬ

男「……」ﾑｼｬﾑｼｬ




弟「ただいまー！」

男「お帰り」


弟「あれ兄さん、なに食べてるの？」


男「卵かけご飯さ」


弟「おいしそうだなぁ……」


男「まだ残ってるから一緒に食べよう」


弟「ありがとう、そうさせてもらうよ」