女騎士「バカな・・・早すぎる・・・」(リテイク)(22)

ここはオークの住処の洞窟。

膝をつく豚の巨人と、その首に両刃剣を向ける小柄な女がいた。

怪物と騎士の戦いは決着した。


女騎士「……」チャキッ

オーク「俺の負けだ」


オーク「殺せ!」


女騎士「……。」

女騎士「空を見上げて」



女騎士「バカな・・・早すぎる・・・」

女騎士「って呟いたら」


女騎士「どうなるの?」



オーク「……。」


オーク「?」

※元ネタ

http://chaos2ch.com/archives/3376228.html

姫「や~れやれ…『アイツら』は焦らすって事を知らないねぇ……」ヒュン


オーク「!?」


姫「って隣で私が言う」ニヤリ



オーク(目の前に高そうな宝石を着けた女が、ヒュンってワープしてきた!?)

エルフ「ヒュン」


エルフ「そして俺が」

エルフ「しゃあーねえな、いっちょ種つけにいくか」

エルフ「っていう」



エルフ母「ヒュン」


エルフ母「そしてベテランの私が」

エルフ母「よーぉ、こりゃ私の仕事だガキはすっこんでろ」

エルフ母「ってあなたの肩を叩く」


オーク(!?)

くの一「ヒュン」

くの一「そんで私が」

くの一「・・・・」

くの一「って言って、遠くの高台で物欲しそうな顔で見てる」


王女「ヒュン」

王女「そしてビルの屋上のフェンスに立っている私が」

王女「ったく…どいつもこいつも強姦っ早いんだから」

王女「って言う」


魔女「ヒュン」

魔女「さらに私が」

魔女「スタンバイ完了、いつでも襲えるよ」

魔女「と声をかける」


オーク(何人出てくるんだ)

女海賊「ヒューン」

女海賊「そこで遙か異郷の地にいるアタイが」

女海賊「・・・あいつら・・・ついに動き出したか・・・!」

女海賊「っておもむろに服を脱ごうとする」


異民族の娘「ヒュン」

異民族の娘「そして私が」

異民族の娘「よりによってこのタイミングとは……」

異民族の娘「って言いながらオークの巣窟に入っていく」


オーク(……オークの住処はここだ。もう勝手にしてくれ)

女勇者「ヒュン」

女勇者「そしたらボクが」

女勇者「君はボクの希望だ」

女勇者「って服を脱がそうと身構える」ジリジリ

オーク(やめろ、無言でにじり寄ってくるな)


女神「ヒュン」

女神「そして私がスカートをたくしあげながら」

女神「やれやれ…やはりデータ通りにはいきませんか」

女神「って言う」ガシッ

オーク(あっ、女神さまが止めてくれた)


魔王「ヒュン」

魔王「我は」

魔王「はっきり言ってやろうか? これで地球は終わりだ」

魔王「と言いながらおしっこを我慢してる」

オーク(なんでワープしてきたの?)



オーク(というか助けて魔王様)

シスター「ヒュン」

シスター「そしたら私が」

シスター「あまり突っ込むのはやめてよね。オークも万能じゃないんだから」

シスター「って微笑みます」

オーク「!?」


女教皇「ヒュン」

女教皇「そこで私が」

女教皇「もう私には…縁のない話だと思ったんだけどな…」

女教皇「と呟きながら低温ローソクを抜き出します」

オーク「」


サキュバス「そして私は」

サキュバス「速すぎるということは無い、我々は十年も焦らされたのだ」

サキュバス「って言う」

オーク(助けて)

女冒険者「ヒュン」

女冒険者「その横で私は形見のロケットをおもむろに開けて、ぼやけた写真にディープキスを試みる」


村娘「ヒュン」

村娘「そして私が葉っぱの落ちゆく植木を見てオークを連想する」


女将軍「ヒュン」

女将軍「すると俺が山から鳥が一斉に飛び立つのを見て」

女将軍「とうとう来たか……行くぞ、お前たち」

女将軍「と言うと同時に山全体がざわつき始める」

オーク(この女たち)



オーク(目の前で涎垂らしているだけで誰も襲ってこない・・・?)

魔法使い「ヒュン」

魔法使い「そしたら僕が」

魔法使い「あーあもうすぐ媚薬が完成するっつーのに・・・まあいっか・・」

魔法使い「って頬をポリポリ掻きながら呟く」

オーク「」

オーク(あっダメだ逃げよう)


女剣士「ヒュン」

女剣士「ったく、損な役回りだぜ…」

女剣士「とオークの背にそっと呟く」

オーク(同情するなら助けて)

女司祭「ヒュン」

女司祭「そしたら私の杖(電動バイブ)が光だして」

女司祭「近いな…」

女司祭「と呟く」


ウィーン ブブブブブブブブブブブ

オーク「」


女格闘家「ヒュン」

女格闘家「その俺の胸に激痛が走り」

女格闘家「あと少し持ってくれよ…!」

女格闘家「と呟く」

オーク(血走った目でこっち見ないでくれ)



オーク(……ん?)

オーク(もしかして)

女司祭「ヒュン」

女司祭「そしたら私の杖(電動バイブ)が光だして」

女司祭「近いな…」

女司祭「と呟く」


ウィーン ブブブブブブブブブブブ

オーク「」


女格闘家「ヒュン」

女格闘家「その俺の胸に激痛が走り」

女格闘家「あと少し持ってくれよ…!」

女格闘家「と呟く」

オーク(血走った目でこっち見ないでくれ)



オーク(……ん?)

オーク(もしかして)

オーク(もしかして)

オーク(この流れに乗れば、逃げられるのか?)

オーク(やってみる価値はあるか)

オーク「……」ゴクリ


オーク「ヒュン」

オーク「そこで俺が」

オーク「僕には…僕には関係ないんだっ」

オーク「って言いながら、その場から逃げ出す」

オーク「……」



オーク「そして俺は行き止まりに追いつめられて」

オーク「そうだったのか。これが答えか」

オーク「と一人呟く。その後、全て終わったかのようにその場で膝を着く」


オーク「ヒュン……」

おわり

なんで最後にヒュンって入った

オーク「……」



オーク「そして俺は行き止まりに追いつめられて」

オーク「そうだったのか。これが答えか」

オーク「と一人呟く。その後、全て終わったかのようにその場で膝を着く」


おわり

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