男「眠って、夢見て、夢日記」 (41)


男「おいおい! どこに逃げても居るぞ!」

友「思ったより感染が早いな......男、これを使え!」

男「こんなの持ってたのなら早く言えよ!」

友「戦わずして勝つのが最善! おっとまた来たぞ、こっちだ!」

男「コイツら一体どれだけいるんだよ......」

友「おいぐずぐずするなーーってすぐ右、じゃなくて左から来てる! 撃て!」

男「お、おう! ってあれ? 撃てないぞ!?」

友「安全装置[セーフティ]が掛かったままだ! あっ男! 危ない!」

男「糞! 間に合わーー」

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男「なっ!!」

男「............夢か」

男「げ、8時かよ。学校間に合わないな」

男「えーと今日の夢は"市街""友""戦う"......っとこれでよし」

男「さて学校行こうかな」


担任「14世紀半ばに黒死病、つまりペストが大流行しーー」

ガラガラガラ

担任「ん?」

男「ギリギリセーフティー!」

担任「な~にがセーフティーだぁ? もう2時間目だぞ! さっさと席につけ!」

男「ごめんなさーい」

担任「続けるぞ。そのペストで西欧はーー」

友「おい、どうしたんだよ。珍しく大遅刻だな」ヒソヒソ

男「目覚ましセットし忘れたっぽい」

女「またやらしい夢でも見てたんじゃないの」ヒソヒソ

男「いや安全日の夢なんて見てないって。むしろ危険な日ーー」

担任「はい男君、自信有りそうなので答えをどうぞ」

男「あ、すみませんっ。静かにしまーす」

非安価
書き溜め無し ペース遅め
途中18+表現あるかもしれないがその時は出来るだけソフトに書くようにする


男「すべからく 学校終われば 即帰宅」

友「友達いないの?」

女「あらいないのね」

男「俺の川柳を勝手に短歌にするな」

友「帰りどこかで遊ばないのか?」

男「どこかってどこだよ」

女「カラオケとかボウリングとか」

男「僕ちん真面目」

友「最近付き合い悪いぞ。俺らだって友達居ないんだから頼むよ」

男「いや実は最近早く寝てて。9時とか。となると遊んでられないという訳であり」

女「何でそんなに早く寝てるの?」

男「健康の為だ」

女「ふーん」

友「まあ今日じゃ無くてもいいか」

男「そうだ。じゃあまた明日な」

友「おう」

女「バイバイ」


男(帰宅してする事。夕飯、入浴、睡眠。勉強は......たまにしかしない)

男(俺が夢日記を付け初めて数日。面倒臭くて簡略化した為ただのメモになってしまっている)

男(やることやってもうあとは寝るだけ)

男「しっかり目覚ましセットした。よし」


女「男聞いてる?」

男「聞いてるよ」

女「それで調べたらそう言う人結構他にもいるらしくて」

男「へぇそうなのか」

女「で友にはもう言ったんだけど......」

男「うん」

女「実は私もね............その内の1人なの」

男「は?」

女「ほらここに手術の跡がーー」


ジリジリジリジリジリジリジリジリ

男「わっ!!」

男「............夢か」

男「本当に夢、だよな?」

男「女に限ってそんなことは」

男「でも俺は転入生だから皆は既に知ってるとか?」

男「............」

男「正夢じゃあるまいし、俺の想像の産物が現実にあるわけないよな」

男「えと今日の夢は"学校""女""元男性"とこれでよし」

男「今日は遅刻しないな」


男「ガラガラっと」

友「あ、男! 今日は遅刻しなかった!」

男「当たり前だ。ところで女は?」

友「え、何言ってるの?」

男「は?」

友「私が女よ。友と入れ替わってしまったの。気付いて欲しかったなあ」

男「何寝言言ってんだ?」

友「男......ひどい。そりゃ私は男と付き合い長くはないけどーー」

男「ええと、女は来てるかな」

友「ちょっと男聞いてる?」

男「ああ聞いてるよ」

友「じゃあこの前のホテルでの事は遊びだったって言うの!?」

男「えっ! ホテル!?」


女「ちょっと友! 廊下まで聞こえてるんですけど!」

友「あ」

男「だよな」

女「ちょっと今朝は好き放題やり過ぎじゃない? これは看過出来ない案件ねぇ」

友「ご、ごめんなさい。確かにやり過ぎました」

女「普通そう言うネタ選ぶかな? はっきり言ってあり得ないよね? おかしいよね?」

友「はい......」

女「それに男!」

男「は、はいっ」

女「アンタもホテルで動揺してるとか勘違いされるよ? ホテルなんて全く無縁の場所よね?」

男「............はい」

女「私に被害が及ぶ事はやめて頂戴? わかった?」

男「はい」

友「以後、気を付けます」

女「それなら......許してあげよう」



男「というように女は、実は男勝りな一面を持っているのだ」

女「男、何か言ったの?」

男「あ、いえ何も」

今夜はここまで

男(今日も疲れた......)

男(何も学校が苦なわけではない)

男(この国のやり方が悪いんだ)

男(ああ、もう眠い......)


扇動家「他国は我々の国を操ろうとしている! 我々の国に自由を!」

扇動家「輸入品や他国の技術に騙されてはいけない! 今こそ結束の時!」

扇動家「労働主義国に海外企業は不必要! 我々は愛国者だ!」


男「なんだあれ」

友「わからない。政治活動かな」

男「にしては胡散臭い」

友「周りの人も珍しくうるさがってるな」

男「この国も大変だなーー」


ジリジリジリジリッ

男「はぁ。何か凄いつまらない夢だったな」

男「"市街""友""扇動家"っと。これ毎回ノートパソコンに打つの面倒だな」

男「まぁ父からのお願いだから仕方ないけど」

男「......学校行くか」


友「オッス男!」

女「男、おはよう」

男「おはよう諸君。今日も清々しーー」

友「男は今朝のニュース見たか!?」

男「? いや見てない」

女「やっと発売が決まったの」

男「何の」

女「Pear社のスマホ」

友「しかもこの国で限定販売」


男(父の所のか......)

男「でもそれがどうしたんだ?」

友「今回からその端末にはじめから入ってるアプリ『PINE』が物凄い便利っていう話」

女「とりあえず相手との連絡は無敵でどんなものでも快適に出来る」

友「データの保存や編集もサクサク、ゲームは1000個以上」

女「端末本体はというと、バッテリー長持ち、防水防塵、耐衝撃。なのに軽量」

友「サイズは3つから選べる」

女「カラーバリエーションも何と10種類」

友「見てくださいこのボディー!!」

男「あの、そんなに高スペだと、お高いんじゃないですか?」

友「なんとお値段たったの10万円!」

女「しかもこれは一本目の話。Pear社からPear社で1万円値引き」

女「他社からPear社で2万円値引きでございます」

男「なんとお安い! いやでも俺は今使ってるので十分だな」

友「とか言う人多そうだよな」

女「そう? 国民性に合ってると思うけど」

男「まぁ今季も見送りかな......」


男「今日も疲れた~」

ピンポーン

男「誰だろう」

宅配の人「宅配便でーす。男さんのお宅で間違いなかったですか?」

男「はい」

宅配の人「ここに印鑑を」

男「はい」

宅配の人「ではでは~」

男「どうも~」


男「げ、これ......」

親愛なる息子へ

これはうちの所の新製品だ。
もう少しで多機能アプリ『PINE』のサービスを開始するから使ってくれ。
あと、付属品があるが電源を入れてる間は必ず本体に接続しておいてくれ。必ずな。
それと、夢日記は順調かな? 出来ればそっちのa.m.6:30~7:30までに書いてくれ。
そっちの生活はキツイと思うが卒業までは頑張ってくれ。

                            父より

男「俺が使うのか? このPear社のスマホ『S-2501』を」

男「まあ販売開始するまでは触らなくていいや」

男「やることやって寝よう」


先輩「ああ男くんね............こんにちは............」

男「先輩、なんでこんな廃墟に居るんですか?」

先輩「......え......廃墟? そうね、言われて見れば、少し汚いわね」

先輩「掃除......しましょうか」

男「先輩?」

先輩「ほら、雑巾で水ぶきですよ」

男「はい......って先輩何でスカートの中何も履いてないんですか!?」

先輩「え......あれ......あ......ぐぁあああああああ!!」

男「なんだ!?」

女「男! こっち!!」

男「わかった!!」

女「階段気を付けて」

男「おう! ってあっーー」


ビクンッ

男「!!」

男「ハハハダッサ俺。階段降りる時コケるとか」

男「にしても好きだった先輩があんな風になるのは、夢とは言え気分悪いな」

男「ちょうど起きる時間か。"廃墟""先輩"えーっと......"発狂?"っとこれでいいかな」

男「そろそろ学校いくか」


男(ずっと気になっていたことがある)

男(生徒のことだ)

男(朝、休み時間、放課後、皆全く喋らない)

男(それぞれが携帯いじったり、音楽聞いたり、ゲームしたり)

男(授業中は普通に発声するのに)

男(俺が急に叫んだらこっち向いて「うるさい!」とか言うかな)


男「うわああ化学的に結合してしまううううう!!!」

教室「............」シーン

男「クリュニー!! ............今変な想像したやつ正直に手を挙げろ!!」

教室「........................」シーン

友「いきなり発狂したかと思えば」ノ

女「ただの変態だった」ノ

友「あれ女も意味分かるんだ。いや寧ろ女の方が詳しいか」

女「え? あ! いやあ、何の事かさっぱり」ヘ


男(......ここではこれが当たり前なのか?)


男「はあ~疲れた~」

男「......これ毎日言ってるな」

男「まあ、これは学校から家に帰って来たときの挨拶」

男「さて今日も飯食って風呂入って寝るか」

男「はっ、はっ、はっ」タッタッタッタッ

実況「男選手フォレストA地点まで時間ギリギリだあ!!」

男「糞! 間に合え!」タッタッタッタッ

実況「おっと男選手フォレストA地点無事時間内に通過!!」

男「はあ、はあ、はあ」タッタッタッタッ

実況「次はフォレストB地点ですがちょっと無理そうかあ!?」

男「はあ、はあ、はあ」タッタッタッタッ

実況「さぁ間に合わなければ即死亡のレース、男選手は走り抜けるのか!?」

男「はああ、はああ」タッタッタッタッ

実況「おっと残念時間切れ~。それではさようなら~」ジリジリジリジリ

男「うわああああーー」ジリジリジリジリ


ジリジリジリジリジリジリ

男「ーーあああああ!!」

ジリジリジ

男「............」

男「ここに来てから物騒な夢ばかりだ」

男「"森""自分""走る、しかし死"」

男「学校に行こう」



男「今日は基礎運動能力測定か」

友「短距離ならかなり自信ある」

女「私も」

男「へぇじゃあ50m走で勝負しよう」

友「おっしゃっ本気出すから」

女「男女差あって厳しいかも」



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男「嘘......だよな?」

友「まぁ人間が計測してるし」

女「誤差があるよ」

男「それでも速すぎないか......」

友「そんなことはないと思う」

男「友5.69秒と女6.44秒って」

女「やっぱり誤差かなー」

男「もう陸上100mで新記録狙っちゃえよ」

友「............」

女「............」

男「......あれ?」


男(あれから友と女は黙りこんでるから今日も真っ直ぐ帰るか)

男(歩いて通える距離なのは最高だ。前はかなり遠かったからな)

男(それにしても友が黙りこむなんて、俺が何か悪いことしたのだろうか)

男「............」ピタッ

  ............

男「............」

男(ウッソだろ。尾行されてるのか。こんな閑静な住宅街で?)

男(しかもフィクションみたいに察知出来るのか? 随分ぬるい尾行だな)

男(何で尾行されてるか分からないが、とりあえず家には帰らず走って振り切ろう)

男(と思ったがただのストーカーじゃないと想定すると相手は複数の可能性がある)

男(回れ右してあえて学校方面に引き返すか)

  ......ッタッタッタッタッタッッタッタッタ

男「!!」

男(やっぱり走って振り切るしかない!)タッタッタッタッタッタッ


男「はあ、はあ」タッタッタッタッタッタッ

  タッタッタッタッタッタッ

男「まだ、追って、来るのかっ」タッタッタッタッ

ヴーンヴーン

男「電話? 友からだ」ピッ タッタッタッタッ

男「もしもしちょ今ーー」

友『○×森だ!』

男「えっ?」

友『いいから急げ!』

男「おお、分かった!」ピッ タッタッタッタッ


男「はあ、はあ」

友「こっちだ急げ」

男「友、何でーー」

友「話は後だ」タッタッタッ

男「はあ、はあ」タッタッ



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友「よし。ここまで来れば安心だ」

男「森の反対側まで来たのか」

友「尾行は振り切った。来た道を帰ろう」

男「説明してくれ」

友「何を」

男「俺が何で尾行されたのか。お前が何でその事を知ってたのか」

友「それらについては今は教えられない」

男「おい」

友「予知夢だよ」

男「は?」

友「男は予知夢を見ることが出来る」


男「いや確かに毎回似たような出来事が起こるけれど予知夢とは言えないレベルだ」

友「まあいい。とりあえず帰ろう。明日も学校がある」

男「何がなんだかさっぱり分からない」

友「心配するな。俺も何が起こってるか分からん」

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父「私はただの開発チームの研究員だ」

男「じゃあどうしてこんなことに」

父「分からない......いや、分かってはいた。こればかりは仕方なかった」

友「対処方法は有るのか?」

父「一つだけある。少し強引だが......」

友「教えてくれ」

父「電ーー」


男(今日も何か緊張感のある夢だったなあ)ガラガラ

女「おはよう、男」

男「おはよう。今日は早いな」

女「うん。今日、放課後何か用事ある?」

男「いや、無いけど」

女「じゃあちょっと付き合ってくれない?」

男「ああ構わん」


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キーンコーンカーンコーン


友「じゃあ俺は先に帰るわ」

男「わかった」

俺「............」

男(さて)

男「皆帰ったぞ」

女「うん」

男「俺は何をすれば良いんだ?」

女「私と付き合って欲しいの」

男「え?」

致命的なミス2つもやらかした事に今更ですが気づいたので中断します すみません

マジか読んでくれてる人いたのか......
ちょっと時間あけて最後まで一気に書ける時書き直します

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