手下♀「ボストロールさま、新しい服を用意いたしました」(75)

ボストロール「うむ。ごくろう」

手下「さっそくお着替えなさいますか?」

ボストロール「そうだな。どれ、見せてみろ」

手下「分かりました。あっ、ちなみに今回ご用意させていただきました服はボストロールさま専用となっておりますので」

ボストロール「そりゃそうだ」

手下「ボストロールさまの為に今回はより真心をこめて作りました」ゴソゴソ

ボストロール「んんー?一体なんだこれは。腰から下しかないではないか」

手下「ええ。着る時に毎回いちいち肩に引っかけるのは邪魔くさいでしょう?」

ボストロール「まあ、そう思ったことは確かにあるが……」

手下「ですからお腹から上の部分はばっさり切らせていただきました」

ボストロール「しかしこれでは少々心細く感じるぞ」

手下「大丈夫です。ちゃんと手は打ってありますから。
   思い煩うよりまずは穿いて、感想をお聞かせください」

ボストロール「うむ、分かった。では着替えるとしよう」ヌギヌギ

ボストロール「?うむ?よっ!…手下よ少しばかりキツいようだが?」

手下「え?」

ボストロール「え?」

手下「…ボストロール様…少しお太りになされました?」

ボストロール「いや、そんな事はない‥と思いたい」

手下「…」

ボストロール「…どうしよう手下」

手下「フフ…このような事もあるのではと思っていましたので秘策を用意しておきましたボストロール様」

ボストロール「おおっ!流石手下!」

手下「私はボストロール様一番の手下で御座いますよ。ボストロール様の為なら火の中水の中で御座います」

ボストロール「して、秘策とは?!」

手下「ダイエットで御座います!」

ボストロール「…却下」

手下「え?」

ボストロール「だって大変じゃない。大変大変太平洋ー」

手下「…」

ボストロール「少しばかりキツいからってダイエットは無いわぁ」

手下「しかし!」

ボストロール「しかしもかかしもないわ。それ以外デヨロシクー」ヒラヒラ

手下「…わかりました。ならこれなら!」

手下「キングレオ式ハイブリット筋力増強コエンザイムヒアルロンエットで御座います!」

ボストロール「コエンザ…何て?」

手下「キングレオ式ハイブリット筋力増強コエンザイムヒアルロンエットで御座います!」

ボストロール「…まぁいいわ。それはどういう物?」

手下「はい!これはかの有名なキングレオ様が発見なされた身体改造法で御座います」

ボストロール「へぇ…。そうなんだ…」

手下「この改造法によってスリムにそして力強くなったモンスター数知れず」

ボストロール「…」

手下「オルデガさんも1ヶ月で魔王と張り合えるようになりました!感謝感謝です!と言う声も数々!」

ボストロール「…大丈夫なのそれ?」

手下「何を仰います!私めも何とこの法でこのプロポーションで御座いますよ!」

ボストロール「マジで!?」

手下「(よし!食い付いた!)マジで!」

ボストロール「痛くない?食事制限ある?」

手下「痛くない痛くない!多少食事制限は有りますが気にならないレベル!」

ボストロール「凄い!何でもっと早く教えくれなかったの?!」

手下「実は…禁断の秘術なのですこれは」

ボストロール「…」ゴクリ

手下「認められた者にしか伝授してはいけないと決まりがありまして」

手下「これがバレたら私は極刑に課せられるでしょう…。しかし!ボストロール様の為なら私、犠牲にでも何でもなりましょうぞ!」

ボストロール「手下…」ホロリ

手下「しかし…ボストロール様が今のままでご満足でしたら…無理にとは申しませんが」

ボストロール「…」

手下「あ�・ぁ雄達をその肢体で魅了するボストロール様も見てみたいなぁ」

ボストロール「…やってみようかな」

手下「本当に?」

ボストロール「うん…」

手下「本気が伝わって来ないよ!君は本気でやりたいの!」

ボストロール「本気でやりたい!」

手下「まだまだまだ伝わって来ないよ!」

ボストロール「本気でやりたい!!」

手下「はい!今君の本気伝わったよ!本気!」

ー手下ー
「こうして私が適当に考えたキングレオ式ハイブリット筋力増強コエンザイムヒアルロンエットに挑戦する事になったボストロール様。はたしてボストロール様の運命やいかに!」

ー1週間経過

手下「とりあえず過度の誉め言葉と炭水化物厳禁の食事、30分の筋トレの後にまた30分の有酸素運動をさせた結果、多少痩せたように見える」

手下「たんぱく質、多少の脂質の食事が続く為か炭水化物中心の食事のリクエストが増える」

手下「ここはボストロール様の為、心を鬼にして断り続けている」

ー2週間経過

手下「メニューは変わらずボストロール様はこなしてくれている」

手下「時折ボソボソと炭水化物と呟くボストロール様を見るのは怖い」

ー3週間経過

手下「あのボストロール様が日を追う毎に痩せていくのがわかる。適当に考えた割には効果てきめんで自分でも驚いている」

手下「手違いで出してしまった食事に慌てたが、ボストロール様は普通の食事に拒否反応を起こしてしまった」

手下「どうやら今までの食事に慣れてしまったせいか炭水化物を含むカロリー過多の食事を受け付けない体になってしまったらしい。大発見である」

ー1ヶ月経過

手下「ボ、ボストロール様?」

ボストロール「…うん?」

手下「見事お痩せになられましたね?」

ボストロール「フフフ手下のお陰だよ。感謝してる」

手下「此方は新しいお召し物で御座います」

ボストロール「うむ」ヌギヌギ

手下「(ヤバい…超痩せた!

ボストロール「…」ボイーン

手下「(ヤバいヤバい!元がでかくてそのまま痩せるなんて反則!)」

ボストロール「…」キュッ

手下「(アレから腹筋割れるってどんだけよ!)」

ボストロール「…手下あんまり見られると恥ずかしいのだけど…」ボンヤスキー

手下「(つーかお前は前の姿の中に何人入れるんだよ!)」

ボストロール「手下…?」

手下「え?は、はい!」

ボストロール「ちょっとこの衣装胸の辺りがキツいのだけど」

手下「なん…だと?」

ボストロール「他はちょうど良い。流石は手下だな」

手下「(クッ!私の予想を遥かに上回る戦闘力!もしかして私はとてつもない魔物を呼び起こしてしまったかもしれん…)」

ボストロール「ふう、何とか切れたけど…手下よ棍棒を持って参れ」

手下「(このままでは10年連続サマンオサ地区ミスモンスターの私の地位が危ういのではないか!)」

ボストロール「お�・い手下?」

手下「(いやいや最早そんなローカルな話で収まらないかもしれん!)」

ボストロール「手下…どうしたの?」

手下「(行く行くはその美貌が幹部連中に知れ渡りボストロール様は大出世!)」

ボストロール「ごめん…自分で取ってくる…」

手下「(しかし!私は非戦闘員故に出世したボストロール様には不要な人材=クビと言うことに…)」

手下「(その様な事は断じてあってはならぬ!ならぬが…この歳でリストラはキツいなぁ…)」

手下「(人間界に潜り込めたとしても踊り子、遊び人位しか職は無さそうだし…)」

ボストロール「ふむ手下は怖い顔つきの時には相手してくれんからの�・」

手下「…」ブツブツ

ボストロール「この棍棒も久しぶりに振るな。この身体に馴染むかどうか…試しておかないと」

ボストロール「ホッ!はっ!どっせいっ!」

手下「(二次会は嫌だ二次会は嫌だ二次会は嫌だ…)」

ボストロール「ほほう!なんとなんと!前の姿より良く振れるではないか!」

手下「(…棒を…振る?)」

ボストロール「なるほどの�・余計な肉の振動が無い分スッキリしたのか」

手下「(…!!)」ピコーン

ボストロール「ふむ。では前の姿では扱えなかったあの武器試してみようか!」

手下「(…閃き!…圧倒的閃き!何故気が付かなかったのか!)」

ボストロール「流石に重いの…ふふふ」

手下「(変化の杖を使えば!真実の姿を映せるのはラーの鏡のみ!)」

ボストロール「では軽く…ソイッ!ソイッ!ソイヤッサッ!」

手下「(そして真実の姿を知る者は私一人…ラーの鏡はどこにあるかわからないときてる)」

ボストロール「凄い!本当に凄いわ!流石棍棒のお兄さん!」

手下「(ふふふ…イケる!これならリストラ回避でフィリピンパブともおさらばよ!)」

ボストロール「いやぁ凄い凄い。やっぱり身体がデカイだけじゃ駄目なんだなぁ」

手下「…ボストロール様?」

ボストロール「手下…やっと向こう側の世界から帰ってきおったか」

手下「え?」

ボストロール「まあよい。手下よ、これを見るがいいぞ!」

手下「そ、それは使えないからと放置していた武器では?」

ボストロール「フフフ…ホッ!ハッ!トォッリャ!」

ふむ

沈んでたどのスレが復活するか分からんなw
しえ

手下「凄い…けど何か胸がこうユッサユッサ揺れてエロいですね…」

ボストロール「し、仕方あるまい!余計な肉でもこの部分は残ってしまったのだから」

手下「ボストロール様これからはその武器をお使いで?」

ボストロール「うむ。棍棒のお兄さんだからな!」

手下「その様な硬く太い物を…溢れんばかりの巨乳を揺らしながら振り回すボストロール様…素敵で御座います!」

ボストロール「…その表現止めぬか」

手下「左様で。…!」ピコーン

ボストロール「フフフ!」

手下「ボストロール様?装備変更なさるんですよね?」

ボストロール「?さっきも言ったであろう」

手下「なら私めも何か武器になる物が欲しいなぁっと」

ボストロール「うむ?そうであるな。ならこの棍棒を」

手下「流石に無理で御座います…」

ボストロール「そうか。ならば手下にはどの様な武器が良いかの」

手下「あの…その…杖何かいいかなっと」

ボストロール「何?杖とな?」

手下「はい!出来たら変化の杖持ってみたいなぁなんて…」

ボストロール「…」

手下「(流石に無理か…)」

ボストロール「構わぬよ。王に化ける時だけ返して貰えれば手下が持っていて良いぞ」

手下「本当で御座いますか!」

ボストロール「うむ」

手下「(これでリストラ回避の材料は全て揃った!後は上手いこと王から元の姿に戻る時にボストロール様(前)に変えてしまえば…ククク」

ボストロール「フフフ勇者よ待ちわびているぞ!」

手下「そうで御座いますね!」

ボストロール、手下「アハハハハッ!」

ボストロール

e おおかなづち

手下

e 変化の杖


ー暫く時は流れ

手下2「手下様!大変でやんす!」

手下「何よ?騒々しい」

手下2「勇者他二名がサマンオサ地区に現れた模様でやんす!」

手下「…マジ?」

手下2「破竹の勢いで我が軍を凪ぎ払いラーの鏡までもが勇者達の手に渡ってしまった模様でやんす!」

手下「…ちょっとラーの鏡割ってくる」

手下2「い、いけません!とても手下様では歯が立たないでやんす!」

手下「どうしようどうしよう!あぁ!こんなに早く勇者来るなんて思わなかったーっ!」

手下2「ボストロール様の身に何か不都合でもあったでやんすか?」

手下「そうではない!そうではないが…」

手下「(あわわ…今回ばかりは全然閃かない!)」

ーその夜

魔法使い「サマンオサ城へ何とか侵入したけど、これからどうするの勇者?」

勇者「どうするもこうするもねぇよ。偽王ぶっ倒すだけだろうが」

戦士「ちょっと待て。俺の武器が銅の剣いっぱいってのは頂けないのですが…」

勇者「うるせぇよ。じゃあ前の洞窟で武器壊すな。買ってやっただけでもありがたいと思え」

戦士「へぇへぇすいませんでした。ちょっと魔法使い!これこれ!」

魔法使い「はい?」

戦士「剣を三本使うのと三刀流じゃあ訳が違う!」キリッ

魔法使い「…バカやってないで行くわよ」

戦士「つれねーなぁ二人とも」

勇者「いいか二人共、魔法使いは転職してまだレベルが低い。補助、回復を中心に頼む」

魔法使い「了解!」

勇者「戦士は無理せず叩ける時に攻撃してくれ。武器が武器だからな」

戦士「アイアイサー」

魔法使い「ちょっと良いかしら?」

勇者「うん?」

魔法使い「こんな事言いたく無いけど…ジパングの時のような事はやめてね」

戦士「あ、あれはしょうがないだろ…。仲間になりそうだった美人がモンスターだったんだから。なぁ勇者?」

勇者「…うぅ」

魔法使い「…?」

勇者「…何故だ…何故なんだぁ!ヒミコたん!一緒にいてくれるって言ってくれたじゃないかーっ!」

戦士「うわ…こいつまだ引きずってやがる」

勇者「俺は!俺は心の底からヒミコたんの事を愛してたのに!」オロローン

戦士「めんどくせぇな…」

ー王の間、寝室

手下「ボボボストロール様!大変で御座います!」

ボストロール「何?」カオパック

手下「勇者達がすぐそこまで迫っております!」

ボストロール「狼狽えるではない。フフフ遂に棍棒のお兄さんの出番であるな」

手下「…(遂に万策尽きたか)」

ボストロール「手下よ。王に変化じゃ!」

手下「かしこまりました…」



ー王の間、寝室前

戦士「さぁ着いたぜ。勇者よ…いつまでもへこんでるんじゃねぇよ」

勇者「戦士にはわからないさ…わかるはずがない!」

戦士「女々しい野郎め。魔法使いも何か言ってやれよ」

魔法使い「…ネガティブモードの勇者とはあんまり関わりたくない」

戦士「めんどくせぇ…おい勇者!しっかりしろ!」

勇者「結局僕たちの恋愛はお遊びだったんだねヒミコたん…」

戦士「もういいや…扉開けるぞ」

カチャリ

手下「あ?」

戦士「え?」

手下「出たぁあぁぁぁ…モガモガ」

戦士「シーッ!シーッ!怪しい…者じゃないと思うから!」

魔法使い「いや、十分怪しい者よ」

戦士「余計な突っ込みはいらん。お嬢さん手を離すから叫ばないでくれよ?」

手下「…」コクコク

戦士「お嬢さんメイドか何かかい?」

手下「…」コクコク

魔法使い「申し訳にくいのですが今寝室にいる王は偽者の可能性があります」

手下「…(あわわわわわわ)」

魔法使い「それを確認しに行くのですが」

手下「…(ヤバいヤバいヤバい!何か一人超見てくるよ)」

魔法使い「場合によってはここら付近は被害が出てしまうかもしれません」

戦士「だからよ出来るだけ離れたとこ

勇者「ちょっといいかな?戦士君」

戦士「何だよ勇者」

勇者「メイドのお嬢さん、常日頃から四人パーティーの一員になりたいと思ってたりしませんか?」

手下「はい?」

勇者「ほほう思っていると!ならばパーティー内における男女の恋愛に関してはどうです?」

手下「 」

勇者「言葉にならないほどに興味がおありで!いやぁ奇遇だなぁ僕もなんですよ! 」

手下「あの…助けて

勇者「もちろん!仲間がピンチの時は身を呈してお守りしますよ!」

勇者「メイドたんがお姫様なら僕は�・ナイト!おっと失礼軽々しくメイドたんとお呼びしてしまって」

勇者「しかし!今この時よりメイドたんは我々の一員になったのだから堅苦しい呼び方は良くないと思う!」

戦士「(すまんメイド…病気何だよ奴は)」ヒソヒソ

手下「(病気…?)」

戦士「(恋に恋するお年頃病…恐ろしい病気だぜ…)」ヒソヒソ

魔法使い「(申し訳無いけど…偽者の王を倒すまで付き合ってね)」

手下「(無理無理!私戦闘何てとても!)」

魔法使い「(その辺は大丈夫だから。バカだけど凄い強いし…私も戦士も必ず貴女を守るから)」

手下「(でも…)」

勇者「メイドたん!好きな食べ物はなんだい!好きな異性のタイプは!スリーサイズは!」

バタムッ

王ボスト「前室でごちゃごちゃとやかましぃわ!」

戦士、魔法使い「!」

勇者「メイドたん!好きな勇者は!ここ一番聞きたいな!」

戦士「おい勇者!てめぇが静かにしないから奴さん出てきちまったぞ!」

勇者「メイドたん!メイドたん!」

戦士「チッ!」

王ボスト「何じゃ貴様らは…?」

戦士「なぁに名乗る者でも御座いませんや。王様…いや、偽王様とお呼びした方がよろしかったかな?」

王ボスト「…」

戦士「なるほど…ククク。ここまで近付けば隠しきれねぇ化け物の匂いがプンプンしてくるぜ!」

王ボスト「今宵の野党ようほざくの…(何で手下あんなとこにいんの?!)」

戦士「お天道様の力でてめぇの化けの皮剥がしてやるぜ!」

勇者「メイドたん、あの怖いお姉さんの後ろで待っててね。君のナイトがすぐに悪い奴片付けてくるから」

魔法使い「誰が怖いお姉さんよ!ったく。二人共用意は出来てるわよ!」

王ボスト「…(まさか手下の奴裏切ったので…ん?モンスター信号?)」

手下「…」バッカクカク

王ボスト「…(何々?我…不可抗力…也?)」

手下「…」コクコクカクカク

王ボスト「…(出会い頭…勇者…遭遇…ってアホかあやつは!)」

戦士「魔法使い今だ!」

魔法使い「太陽の神に祝福されし鏡よ!この世に映るまやかしを消し去り真実の姿ここに映し出せ!」ピカーン

王ボスト「ぐぬぬっ!」

ボストロール「み�・た�・な�・!」

勇者、戦士「…」

ボストロール「?」

戦士「いや…魔法使い、もう一回やってみて」

魔法使い「はい?…ナムナムカーッ」ピカーン

ボストロール「…」

勇者、戦士「…マジで?」

王ボストって、そういう名前の王様みたいだな

戦士「おおおお前が化けの皮か!」

勇者「戦士よ…いくらなんでも緊張し過ぎだろ」

戦士「(しょうがないだろ!こんな美人だなんて思わなかったんだから!)」

勇者「(常日頃から女性の扱いに慣れていないからだ愚か者め)」

戦士「病人に言われたかぁねぇよ!」

ボストロール「…参らんのか?ならば此方から行くぞ!」シュンッ

戦士「うをっ!あんなもん振り回してこのスピードかよ!」ガキッ

勇者「魔法使い!ピオリムだ!」

魔法使い「任せて!」

戦士「チッ!こんな剣じゃ何本あっても足りねぇ!」

勇者「これで僕の方が速くなったね。お嬢さん」ヒョイ

ボストロール「ちょこまかと小賢しい!」

勇者「…!」

手下「(あぁぁ遂に始まってしまった…。ボストロール様が勝っても勇者は何度でもやって来る。いずれは負けるだろう)」

手下「(負けたら即クビ…詰みじゃないか…。再就職難しいだろうなぁ…)」

戦士「ん�・?勇者の野郎何遊んでやがる?」

勇者「…」ニヤニヤ

ボストロール「当たらぬ!」シュンッシュンッ

戦士「…?…野郎またか!おい魔法使い!俺にもピオリムだ!」

魔法使い「わ、わかった!」

ボストロール「貴様!何故攻撃してこぬ!」

勇者「…自分の胸に聞いてみなよ」

戦士「勇者!また女口説いてる…訳じゃないみたいだな」

勇者「僕はそんなに節操が無く口説きはしないさ」ヒョイ

ボストロール「ぐぬぬっ」

訂正
>>42
勇者「戦士よ…いくらなんでも緊張し過ぎだろ」

勇者「戦士よ…いくらなんでも動揺し過ぎだろ」

勇者「僕の心は既にメイドたんの物だからな。簡単には他にはなびかないよ」

戦士「それならいいが。なら何故遊んでる?」ヒョイ

勇者「…」チョイチョイ

戦士「あん?…グレィト…。右に�・左に�・上下上下…」

勇者「戦士も気にいったかい?たわわに実った甘美な果実が二つたゆんたゆんと…素晴らしいじゃないか」ニヤニヤ

ボストロール「このっ!このっ!」ユッサユッサ

戦士「上上下下左右左右…」ba

勇者、戦士「…」ヒョイニヤニヤ

ボストロール「…」ユッサユッサ

魔法使い「…」イラッ

魔法使い「…メラミ」

勇者、戦士「ぎゃあぁぁ!」

魔法使い「真面目に戦いなさい!」

ボストロール「(何と…もしや私はとんでもない輩を相手にしているのか?)」

手下「(ボストロール様が相手になってないなんて…そこまで強かったのか)」

ボストロール「えぇい!当たらぬ武器はやめじゃ!」

勇者「降参かい?お嬢さん」

ボストロール「武器が駄目なら素手にしようと思っての�・」シュイン

ボストロール「捕まえたぁ」ニタリ

戦士「ぐあ!いつの間に!」

ボストロール「フフフ勇者よ、近寄らぬ方が良いぞ。この人間を締め殺す事など雑作も無いのだからな!」

勇者「くっ!」

ボストロール「ほ�・ら人間苦しかろう!」グググッ



戦士「ぐあぁ!(おっぱい近いおっぱい近い!)」

勇者「くぅ!(戦士ズルい戦士ズルい!)」

ボストロール「ふん!」グググッ

戦士「モガモガモガ(柔らかい…)」

勇者「き、汚いぞ!(戦士め!)」

手下「(明日からどうしよ…。いっそうこのまま勇者の仲間に…!)」ピコーン

ボストロール「フフフ…?(何じゃ手下またモンスター信号なぞ)」

手下「…」ヒョイチョイチョイ

ボストロール「…(我に…秘策…有?)」

手下「…」グググサササ

ボストロール「…(我の…指示に…従うべし。手下は何をするつもりだ?)」

手下「(一か八か!)あの!魔法使い様!」

魔法使い「何?話なら手短に」

手下「ちょっと失礼します」ゴニョゴニョ

魔法使い「何ですって!ちょっと待ってて!」

勇者「ギギギ…」

魔法使い「勇者!ちょっと!」ゴニョゴニョ

勇者「何ですって!ちょっと待ってて!」

魔法使い「…」イラッ

勇者「戦士!ちょっと!」

戦士「モガモガモガぷはっ!それどころじゃねぇって…ゴホッ」

勇者「戦士を抱き締めてるお姉さん!」

ボストロール「降参か?勇者よフフフ」

勇者「…メイドたんのお姉様だったんですね!」

ボストロール「…はぁ?」

手下「お姉さん目を覚まして!」パタパタ

ボストロール「…(設定…姉…操られている)」

手下「ずっと探していたんだから!」ヒョイググ

ボストロール「…(我…此より…抱擁す…こっちに来るのか)」

手下「お姉さん!」ガバッ

ボストロール「…」

戦士「いてっ!急に離すなよ!」

手下「(ごめんなさいごめんなさいごめんなさい)」

ボストロール「(どうゆうつもりじゃ手下!)」

手下「(ボストロール様…落ち着いて聞いてください)」

ボストロール「(落ち着いて聞けるか!)」

手下「(このままではボストロール様は負けてしまうでしょう…)」

手下「(勇者達はまだまだ余力を残してる様子ですし)」

ボストロール「(なるほどの。勇者達を油断させ其処を討つと)」

手下「(いいえ!勇者側に着こうかと思います)」

ボストロール「(…正気か?)」

手下「(はい)」

ボストロール「(…わかった。従おう)」

手下「(良いのですか?理由を聞かなくても)」

ボストロール「(…生き残るにはこうするしか無いのであろう?)」

手下「(はい…。ですが、これから先は裏切り者として…)」

ボストロール「(構わぬ。手下の考えた秘策じゃ。きっとこれが私と手下にとって最良の策なのだろう)」

手下「ふえぇん!(ボストロール様ぁ)」

ボストロール「…」イイコイイコ

勇者「生き別れた姉と感動の再開!泣けるなぁ」

戦士「うおぉ!メイド!良かったな!良かったな!」

魔法使い「おっさんの号泣って鬱陶しいよね」

手下「皆様…ありがとうございました」

勇者「別にこれと言って大した事してないから気にしないでいいよ!メイドたん!」

魔法使い「(この二人って本当に姉妹なのかしら?)」

ボストロール「ま、魔物に操られていたとはいえ手を出したはすまなかったな…?」

勇者「いえいえ!お気になさらず!メイドたんのお姉様!」

ボストロール「メイド…たん?」

手下「!」ガバックイクイ

ボストロール「(我…設定…メイド也な、なるほど)そうそうメイドメイド!」

戦士「いやぁ、それにしてもあんた強いな!」

勇者「そうそう。この辺の魔物にしては」

ボストロール、手下「…」

戦士「え?」

魔法使い「なんだ、勇者わかってたんだ」

戦士「マジで?」

勇者「マジで」

ボストロール「本物の王は地下牢におる」

勇者「なんだい急に?」

ボストロール「これで用は済んだのだろ?殺せ」

勇者「…やだよ。面倒くさい」

ボストロール「…」

勇者「それに君殺ったらメイドたんが悲しむだろ?」

ボストロール「そうか。ならば私の処遇どういたす?」

勇者「それなんだけどさ、四人って言ってもメイドたんは戦えないからちょっと大変なんだよね」

勇者「君さえ良かったらだけど仲間に入らない?」

ボストロール「…いいのか?貴様の寝首をかくかも知れぬのだぞ?」

勇者「構わないさ。その時はその時。但し失敗したら…メイドたんにエッチな事をします」

ボストロール「フフフ…良かろう」

手下「良くないですから!」

ー手下語り

こうして私は勇者達と行動を共にする事になりました。

ボストロール様はその後、武道家と名を改め勇者達と一緒に戦っています。

最初は人間と魔物、この壁によりお互いにギクシャクした関係でした。

特に魔法使いさんは私達をあまりいいように思ってなかったみたいです。

ですが、旅の途中で武道家が魔法使いさんを庇い、魔法使いさんは武道家を支援したり。

この積み重ねが厚く高い壁をも打ち崩す信頼と言う魔法となり…お互いに笑いあえる仲になったのでした。

終わりなのか?

戦士さんは私が魔物である事をかなり後まで知らなかったようです。

武道家と一緒にいたのだからわかりそうなものなんですけど。

後、武道家がボストロールだと言うと皆さん驚かれていました。

戦士さんはよく故郷にいる妹さんの話を聞かせてくれますが…時々凄いうざったいです。

>>61
すいませんもう少しです。

魔法使いさんは私の料理を誉めてくれます。

自分では作れないと言っていたので一度一緒に作ってみましたが…衝撃的でした。

魔法使いさんは私に色々教えてくれます。

人間の事、魔物の事、戦士さんの事、勇者の事…。

勇者はいつでも私に語りかけてきます。

私の事をどれだけ愛しているか。

私の事をどれだけ大事にするか。

私の事をどれだけ知りたいか。

私は…勇者の求める答えを出せないでいます。

武道家はあまり変わり無いようです。

途中、不死鳥ラーミアと言う鳥さんに母親と思われてしまった事や。

竜の女王の城では入れてもらえず拗ねてしまった事や。

ランシールでは勇者の試練に同行してしまったり。

ですが、今は楽しいと語ってくれます。

怖い…この先に行くと全てが終わってしまうと思わせる空気。

魔王バラモス…人間が意味嫌う魔王。

私や武道家の王。

そして勇者、戦士さん、魔法使いさん、武道家…私の成し遂げなければならない障壁。

でも…皆さん一緒なら大丈夫。

きっと勝てるはずだから…。

ーギアガの大穴

戦士「…参ったぜこれは」

魔法使い「上には上がいる何て思いたくもないわね」

勇者「あぁぁ…メイドたんとルザミでハネムーンの筈が…」

武道家「仕方あるまい。もう一働きしようではないかフフフ」

戦士「武道家、お前さんバラモス倒してから随分機嫌がいいな」

武道家「まぁな。私を醜いやらなんやら蔑んできたバカをボコポコに出来たからの」

魔法使い「貴女の正体知った時の顔は笑えたわね�・ププ」

武道家「そうだの!クククッ」

戦士「ひでぇ…。勇者、やっぱこの穴に飛び込むんだよな?」

勇者「勿論」

戦士「いく先は天国か地獄かってやつだな。願わくは天国にしてもらいたいもんだ」

武道家「そうじゃな。でも地獄もそんなに悪い所ではないぞ?」

戦士「お前さん行った事あるの?」

武道家「無い」

戦士「んだよそれ。じゃあ行きますか!」ヒョイ

魔法使い「勇者、先行くわよ」ヒョイ

勇者「…」

勇者「…メイドたん」

メイド「はい?」

勇者「君はここに残るんだ」

メイド「…え?」

勇者「この先…君を守りきれるかわからない。だから君を連れては行けない」

武道家「…」

メイド「なら!自分の身は自分で

チャキ

勇者「この剣を避けられないのに出来る訳がない」

武道家「メイドよ。少しばかり留守番を頼むだけじゃ。後、ラーミアの世話もな」

メイド「…」

勇者「必ず皆で帰ってくるから」

メイド「…わかりました」

勇者「ごめんねメイドたん」

メイド「…勇者、貴方は前に自分の心は私の物と言いましたよね?」

勇者「うん。勿論心だけじゃなく体もメイドたんの物だよ!」

メイド「なら…私の心も勇者の物です。体も…」

勇者「」

メイド「ですから!きっと帰って来てください!」

勇者「うん。約束する。だからおっぱい

メイド「帰ってから!」

勇者「つれないなぁメイドたん。じゃちょっと行ってくるね。バイバイ!」ヒョイ

メイド「武道家…いえ、ボストロール様」

ボストロール「その名で呼ばれるのも久しいの。何じゃ手下?」

手下「ふふ私も久しぶりです。勇者達の事…お願いいたします」

ボストロール「わかっておる。ではの手下、達者でな」ヒョイ

手下「ボストロール様ぁ!帰ってきたら!新しい服を用意しておきますからーっ!」

手下「う…ぅ…」



手下メイド「…ふぅ、いっぱい泣いたらスッキリしたよ!…行こうかラーミア」




おわり

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乙でした

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