双1「お前ってさ・・」 双2「ん~?」(17)

双1「母さん似だよな?」

双2「そうかな?」

双1「俺は父さん似だけど。」

双2「・・・・双子なんだしその違いって出るの?」

双1「でるのかね~・・・」

双1「でもさ、双子でも俺は男でお前は女なわけじゃん。」

双2「うん。」

双1「双子でも性別の違いがでるのなら、そういう違いが出てもおかしくないだろ。」

双2「う~ん・・・・」

双2「そもそもさ。」

双1「ん?」

双2「今でも同じ服装してると間違われるくらいなのに父さん似母さん似の話ってする意味なくない?」

双1「・・・・・・それもそうだな。」

双1「でもさ。」

双2「ん?」

双1「そうなると俺達って父母のどっちに似てるんだろうな。」

双2「母さんじゃない?」

双1「なんで?」

双2「母さんも双子だったらしいわよ。」

双1「なるほどね、もう家系的な意味で似てるのね。」

~自宅~

双1「・・・・」ペラッ

双2「・・・・・・」

双1「毎度思うんだけどさ。」

双2「ん~?」

双1「漫画とかでよく「ウォっーーーーーーー」とかってセリフあるじゃん?」

双2「あるね。」

双1「この線の部分ってどう発音すんのかな?」

双2「直前に小さい「つ」が入ってるのがこの文章の難点ね。」

双1「どう読むんだろうなー。」

双2「普通読み手ってそんなこと考えないしね。」

双1「俺的にはウォっといったままの体制で口を開け続けてる姿を想像してるんだ。」

双2「しゃべっちゃったら「ウォーー」になっちゃうもんね。」

双1「そうそう。」

双2「でもこれってそんなに深く話すようなこと?」

双1「いや、正直どうでもいいこと。」

双2「だよね。」

双1「うん。」

双2「例えば・・・」

双1「急にどうした?」

双2「例えば泥団子が2つあるとします。」

双1「うん。」

双2「あわせてといくつですか?」

双1「それは「あわせて」の使い方によって変わるな。」

双2「せいか~い。」

双2「私の話はここからさらに続きがあるの。」

双1「ん?」

双2「仮に「あわせる」をくっつけるという意味で使うわね。」

双1「うん。」

双2「これって1+1=1、つまり1=2をあらわすわけよ。」

双1「それって屁理屈の域を出ない答えだろ。」

双2「普通に考えればね。でも私はほかの観点からこれを実証できるわ。」

双1「ちなみにその観点というのは?」

双2「国語よ。」

双1「その時点でもう1+1どころの話じゃない気がするが・・・聞きましょう。」

双2「諺に五十歩百歩という言葉があるわね。」

双2「これは五十歩逃げるも百歩逃げるも変わらないということよ。」

双1「・・つまり、50=100、1=2・・・だと。」

双2「ええ。」

双1「お前は頭はいいのにバカだよな」

双2「えぇ。自分でもそれが一番の悩みだわ。」

双1「シュレディンガーの猫という理論があります。」

双2「急にどうしたの。」

双1「箱の中に一匹の猫を入れておくと、生きている可能性と死んでいる可能性の2つが出てくるというわけです。」

双2「・・・・まさか・・・・」ダッ

ガチャっ

がさっ

双2「あ・・あたしのケーキが・・・・」

双1「お前の猫は死んでいたみたいだな。」

双2「この悪魔・・・」グスッ

双1「今日の晩飯何?」

双2「・・・・ハンバーグ」

双1「悪かったって。」

双2「くぅぅ・・・・」

双1「ところで、豆腐ハンバーグというものがあるわけだが。」

双2「・・・・・うん」

双1「肉の代わりに豆腐を使うと。」

双2「そうね。」

双1「そして焼くと。」

双2「そうね。」

双1「つまり豆腐ハンバーグ=焼き豆腐ってことだな。」

双2「いや、その理論はおかしい。」

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