先輩モバP「現実見ろや」後輩モバP「………」 (31)

先輩モバP「あー、お前が新人の後輩モバP?」

後輩モバP「はいっス! 今日からよろしくお願いしますっス!!」

先輩モバP「おー、よろしくな。今日から俺のカバン持ちしてもらうから、しっかりついて来いよ」

後輩モバP「了解っス!」

後輩モバP(念願叶って、ようやく、346プロのプロデューサーになれたっス!)

後輩モバP(一生懸命アイドルをプロデュースすて、そして、あわよくばアイドルの娘たちと親密になって…)

後輩モバP「……俺、頑張るっス!!」


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城ヶ崎美嘉「なんか元気な声がするね…?」

後輩モバP(あれは! カリスマJK・城ヶ崎美嘉ちゃんっス)

後輩モバP(見た目も発言もギャルだけど、その実、ウブな反応が堪らないギャップ萌えアイドルっス!)

美嘉「誰、これ?」

先輩モバP「今日から俺のカバン持ちになった後輩モバP。あら、挨拶しろ」

後輩モバP「よろしくお願いします! 後輩モバPです! 俺、美嘉ちゃんの写真集全部……」

美嘉「ふーん、まあ、いっぱいお仕事取ってきてくれればいいから」

後輩モバP「は、はい……っス」

先輩モバP「あ、そうだ、美嘉。お前、一昨日の夜ナニしてた?」

美嘉「一昨日の夜……?」

美嘉「……って、あ!?」

美嘉「もしかして、フライデーされちゃってた?」

先輩モバP「おう、ホテルから出た瞬間をバッチリ」

美嘉「あちゃー…… またかぁ」

先輩モバP「またか、はコッチの台詞だ、ボケ。記事の差し押さえに3本包んだんだぞ」

美嘉「あはは…… 次からはバレないようにするから…」

先輩モバP「お前の稼ぎが悪くなったら、リークして裏行きもあるからな? やるなら慎重にヤレ」

美嘉「はーい……」

先輩モバP「まったく、アイツはいくら言っても男漁りやめねぇんだから…」

先輩モバP「ん、おい? なに固まってんだ?」

後輩モバP「あ、あの…… 今の会話って……」

先輩モバP「あん? お前だって美嘉のゴシップ記事くらい読んだことあるだろ? あれが真実ってーだけだ」

後輩モバP「だ、だって、美嘉ちゃんはちょっと下ネタの話を振られたら赤面する純情キャラで……」

先輩モバP「お前、自分でキャラって言ってるじゃねーか。キャラだよ、キャラ」

後輩モバP「そんな……」

先輩モバP「お前なー、今からそんなんじゃこの業界やっていけねーぞ?

後輩モバP「…………」

先輩モバP「ま、アイドルつってもマジで色々居るからな。お前が想像するようなアイドルだってちゃんと居るぞ?」

後輩モバP「そ、そうなんスか?」

先輩モバP「おう、例えばだな……」

新田美波「あの、プロデューサーさん…」

先輩モバP「おー、美波か」

後輩モバP(ラブライカの新田美波ちゃん!)

後輩モバP(この娘は流石に….…)

美波「あの、今月分のお薬を頂けてなくて…」

先輩モバP「あれ? ちひろから貰ってない?」

美波「配布日にちょうど仕事が重なってしまって…」

先輩モバP「あー、そういや、渡してくれって頼まれてたっけ」

先輩モバP「すまんすまん、はい、これ。今月のピル」

後輩モバP(ピル!?)

美波「ありがとうございます。では、お仕事に行ってきますね」

先輩モバP「おう、気をつけてな」

先輩モバP「………………さて」

先輩モバP「今の新田美波は正真正銘純情処女だぜ」

後輩モバP「……え?」

先輩モバP「お前、なんて顔してんだよ? お前が想像するアイドルって、美波みたいなアイドルじゃねーの?」

後輩モバP「だ、だってピルって……」

先輩モバP「そりゃ、仕事に穴を空けないように生理周期の管理ぐらいするだろ? 基本的に初潮きてるアイドルはみんな管理してるぞ」

後輩モバP「あ…… ピルってそういう……」

先輩モバP「どういう意味で…… って、ああ、なるほどな。そっちの意味じゃねえよ」

後輩モバP「そ、そうっスよね~! いやぁ、俺って勘違いしやすくて……」

先輩モバP「ま、避妊目的でピルを飲ませてるアイドルも、勿論居るがな」

後輩モバP「え”……?」

先輩モバP「噂をすれば…… おーい、美優!」

三船美優「あ…… 先輩モバPさん……」

後輩モバP(未亡人オーラがすごい、オトナアイドルの三船美優さんス!)

後輩モバP(でも、なんだか表情が暗いっス…)

先輩モバP「今日の夜、行くから」

美優「えっ…… でも、今日は、その」

先輩モバP「用意しとけよ」

美優「そ、そんな…… 困ります…」

先輩モバP「あん? なんだって?」

美優「その、あの……」

先輩モバP「良いな」

美優「………………はい」

先輩モバP「よし、行って良いぜ」

美優「………………失礼します」

先輩モバP「……さて、今日は可愛がってやるか」

後輩モバP「せ、先輩! 今のって!!??」

先輩モバP「見たまんまだよ。美優には低用量ピル飲ませてるから、本番ヤリ放題。で、たまにああやってエサをやってるんだよ」

後輩モバP「エサって…… そんな、あんまりな……」

先輩モバP「ああやって束縛しておかないと、美優みたいな女はすーぐ悪い男に引っかかるからなぁ」

先輩モバP「騙されてホテルに連れ込まれた回数、ふた桁に迫るんだぜ?」

先輩モバP「その中には、手遅れだった例もあるし」

後輩モバP「手遅れって、それは……?」

先輩モバP「ヤッちゃってたってこと。しかも命中のおまけ付きで」

先輩モバP「あんときゃ、口の固い医者探すの大変だったぜ……」

後輩モバP(もう、聞きたくないっス……)

先輩モバP「お前だって、あわよくばアイドルとーーって妄想してただろ?」

後輩モバP「それは、そうっスけど……」

先輩モバP「上手く立ち回れば、俺みたいになれるんだから、ここは喜ぶトコロなんじゃない?」

後輩モバP「でも… なんだか、アイドルのみんなが、あんな……」

先輩モバP「あのなぁ、キラキラしたステージなんてアイドルの1つの側面に過ぎないって、それぐらい分別ついてるだろ?」

後輩モバP「………………」

先輩モバP「ファンの身分ならそこだけ見てれば良いが、プロデューサーになるんなら、全部しっかり見る必要があるんだぞ」

後輩モバP「………………」

先輩モバP「現実見ろや」

後輩モバP「………………」

後輩モバP「………………はいっス」

先輩モバP(うーん、少しショックを与えすぎたか……?)

先輩モバP(……しゃーない)

先輩モバP「おーい、沙理奈ー!」

松本沙理奈「なに、呼んだ?」

先輩モバP「かくかくしかじかでー」

沙理奈「まるまるうまうま、と……」

沙理奈「よしよし、後輩モバPちゃん、ショックだったねー♡」

後輩モバP「あ……」

後輩モバP(この人は、爆乳お色気アイドルの松本沙理奈さん……)

後輩モバP(俺のオナネタナンバーワンの人っス……)

沙理奈「今日はアタシと飲みに行っちゃおう! 嫌なことは吐き出してスッキリしなきゃね♡」

後輩モバP「え、えーと、えっ!? っス!?」

先輩モバP「ほんじゃま、沙理奈、頼むわー」

沙理奈「はいはーい。あ、来月のフェスの順番、考えといてよね~」

先輩モバP「おう、もちろんだ」

沙理奈「それじゃ、行こっか♡」

後輩モバP「うわっ!? ま、松本さん! う、腕に、その……」

沙理奈「ふふふ、当ててんのよ♡」

後輩モバP「あ、あ、あ~~~っス!!!」

翌日ーー

後輩モバP「先輩…… 太陽が黄色く見えるって、本当なんスね……」

先輩モバP「おー、一晩持ったか?」

後輩モバP「6回から先は、覚えてないっス……」

後輩モバP「その…… 良い思い出には間違いないんですけど」

後輩モバP「色々となんか、悟っちゃったっス……」

先輩モバP「そうか、ココロに耐性できたか?」

後輩モバP「はい。もう、ちょっとやそっとの事じゃ、動じないっス!」

先輩モバP「よしよし、それじゃ、今日は少しハードな現実に直面しても大丈夫だな」

後輩モバP「……え、っス?」

先輩モバP「紹介するぞ。今日から俺と一緒にプロデュースするアイドルだ」

市原仁奈「はじめまして…… 市原仁奈でごぜーます」

後輩モバP(あれ、この娘、瞳に光が……っス?)






おわり

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