千夜「シャロちゃんの検索履歴」 (27)


シャロ「……」スッスッ

千夜(シャロちゃんが珍しくすまーとほんを触っているわ)

シャロ「……」スッ ピタッ…

千夜(あっ止まった)

シャロ「ねぇ千夜」

千夜「どうしたの?」

シャロ「お手洗い借りてもいいかしら」


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百合です
キャラ崩壊が若干あります


千夜「どうぞ」

シャロ「ありがとー」

千夜「……」

千夜(……気になる)

千夜(さっきまで何見てたんだろう……指の動きがメールではなさそうだったし)

千夜(というか単純にシャロちゃんがインターネットで何を調べてるのか興味あるわ)


千夜(でも他人の携帯を勝手に見るなんて人としてダメよね)

千夜(夫婦の亀裂の原因になったり友人関係が悪くなったり)

千夜(……ばれなきゃいいかしら?)

千夜(そうよね、ばれなければやってないも同然よ。そんな気がするわ)

千夜(借りにバレてもシャロちゃんの事だし、許してくれるわよ)

千夜(そう、いいのよ、千夜。自分が知りたい事を追求するのは人間の権利)

千夜(怯えることはないわ……そこにあるのはただ純粋な好奇心のみなのだから!)


シャロ「いやー久々に大漁だったわぁ……って何してるの?」

千夜「え……あっいやその、四股でも踏もうかなと……」

シャロ「ふーん、渋いわね」

千夜(チョロいわ)

シャロ「ねぇ千夜?」

千夜「なんでごわすか?」

シャロ「私なんか眠くなってきたから……家帰るね」


千夜「疲れてるからかしら。久々の休みなんだから、たっぷり寝なさい?」

シャロ「うん、そうする。それじゃありがとね」

千夜「お腹が減ったら呼ぶのよ?」

シャロ「私は赤子か!ありがたいけど……あ、下まで送らなくてもいいわよ」

千夜「そう?じゃ気をつけてね」

シャロ「うん、また明日」

千夜「はーい」


ピシャリ


千夜(結局シャロちゃんの携帯は見られなかったわ……あらっ?これは……)


千夜(シャロちゃん携帯忘れていってる!神の恵みだわ!)

千夜「パスコード……シャロちゃんが使いそうな……」

千夜「……0919っと」

千夜(開いちゃった!やだこれすっごい照れるわ!)///

千夜「さて、検索履歴は……『煉瓦』ね」

千夜「あら?『煉瓦』だけ?シャロちゃん煉瓦しか調べてないの?」

千夜(嘘でしょ……いくらシャロちゃんだってもう16歳で思春期なのに)


千夜(履歴削除したのよねきっと。そうじゃなきゃ人間として不味いわ)

千夜(オナニーをしない人間は僧だけだと相場が決まってるしね)

千夜(でもシャロちゃんって忙しいからそんな事する暇もないという可能性も……)

千夜(いやいや、シャロちゃんの家から時々そういう声が聞こえてくるもの。それは無いわ)

千夜(妄想だけ?妄想だけでシてるのかしら?)

千夜(シャロちゃん頭いいから、頭の中で物凄くIQの高いプレイしてるんだろうなぁ……)

千夜(一体シャロちゃんはどういう妄想を……やっぱり男の人のこと想像するのかしら)


千夜(『ハハ、シャロがイくまでの間にこのマッチ棒を一本だけ動かして4545を作ってくれ』みたいな……)

千夜(『んあぁぁーっ!スッキリ!スッキリ!』みたいな……」

千夜(やっぱ無さそうね)

千夜(でもまあ、イケメンとチョメチョメしてる事でも考えてるんじゃないかしら)

千夜(シャロちゃんも女の子だもんね……いつまでも無垢なままでなんていられないわ)

千夜(気になる……すごく気になるわ……)

千夜(煉瓦なんかよりも気になってきたわ)


千夜(シャロちゃんからしてみれば幼馴染にそんなこと気にされたく無いでしょうけど)

千夜(気になっちゃったものは仕方ないわ)

千夜(どうすれば知られるかしら……直接聞いちゃうとか?)

千夜(だめよ、そんなことしたら本当に嫌われちゃうし客観的に考えたら物凄く気持ち悪いわ)

千夜(でも知りたい……ああ和菓子の神様
、私はどうすれば……!)

シャロ「……なにやってんの?頭抱えて」ジト-

千夜「きゃっ!?な、なんでもないわ!ちょっと四股でも踏もうかなって」


シャロ「あんた一日中それやるの?そんなの見に来たんじゃないのよ……私の携帯この部屋に忘れていかなかった?」

千夜「携帯……あら、これね」

シャロ「やっぱ忘れてんだ。……勝手に中身たりしてない?」

千夜「見てないわよ?」

シャロ「ま、そりゃそうよね。開けられるわけないし」

千夜「……うん、うん……」//ニヘ

シャロ「?何にやけてんのよ」


千夜「いや、ちょっと嬉しい事があってね」

シャロ「嬉しい事?……あんた、本当に開けてないでしょうね?」

千夜「……開けてないわよ?」

シャロ「なんなのよその間は!!えっと開けられたってことは番号がバレてぇ……うぅ」///

千夜「お、落ち着いてシャロちゃん」

シャロ「落ち着けるかー!何試してみてんのよ、人の携帯開けようとしちゃダメでしょうが!」

千夜「人の誕生日勝手に使うのはいいの?」

シャロ「ううぅ……お願いだから引かないでください……お願いひまふぅ……」///


千夜「私は引いてないから顔を上げて、シャロちゃん」

シャロ「ほんと……?」

千夜「もちろん!寧ろちょっと嬉しかったかな」

シャロ「うれっ……も、もう!帰って寝る!」///

千夜「あっ待ってシャロちゃん!」

シャロ「なによ!」

千夜「シャロちゃんの検索履歴の事なんだけど!」


シャロ「何バッチリ調べてんのよ……で?何?」

千夜「いやそのね、『煉瓦』ってなんのこと?」

シャロ「煉瓦?ああ、ワイルドギースの小屋を頑丈に作ろうと思って」

千夜「小屋を?」

シャロ「だってあれダンボールハウスよ?作ってる時は夢中だったから気づかなかったけど、天候の変化に弱すぎるの」

千夜「なるほどね……でも気をつけてね?重い物持つ時は腰にくるから」

シャロ「あたしゃあ老婆かい!」


千夜「今の言い方たぶん人生で一番老婆っぽいわよ?」

シャロ「……なんか流されちゃったのよ」

シャロ「と、ところで」

千夜「なぁに?」

シャロ「写真とか、見てないわよね……?」

千夜「写真?」

シャロ「いや参考までによ?別に見られたくないとかそんなんじゃなくて」


千夜「……写真かぁ」

シャロ「あっいつのまに携帯取ってんのよ!やめなさい!今なら許すから!やめて!!」

千夜「あ、シャロちゃん」

シャロ「なによぉ!!」

千夜「検索履歴凄く健全だったけど、その理由っ写真フォルダなの?」

シャロ「そっそそそそんなわけないじゃない!開かないで、お願いだから開かないで!!」

千夜「へぇ……どれどれ」

>>16訂正です
>シャロ「そっそそそそんなわけないじゃない!開かないで、お願いだから開かないで!!」

を、

シャロ「そっそそそそんなわけなじゃない!開けないで、お願いだからあけないで!!」

に脳内変換お願いします


シャロ「ふんぬぅっ!!」バッ

千夜「きゃっ」

シャロ「ふふフ……一歩遅かったわね、千夜」

千夜「やーん、いけずぅ」

シャロ「誰がいけずよ!人の写真フォルダ見るのはダメなんだから!」

千夜「はーい……」

シャロ「もう……ほんとに危ないんだから」

シャロ「じゃ、今度こそ私寝るからね」

千夜「あっ、シャロちゃん」


シャロ「……今度は何よ」

千夜「今日うちで寝ていかない?」

シャロ「え、そんなの悪いわよ」

千夜「……写真、私も増やしたいなーって」

シャロ「は……」

千夜「……写真でシてるんでしょ?」


シャロ「なっ……!」///

千夜「シャロちゃんだけズルいわ……私も欲しいもの」

シャロ「う……」///

千夜「い……嫌かな……」///

シャロ「……」


シャロ「い……いいけど……」///












錯綜する眼差し、息の詰まるような問答の末に、若き二人のカメラマンが誕生したのであった…………


おわり

本来なら長いのを投稿するはずでした
でもそう上手くはいきませんでした
怠慢とは恐ろしいものです

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