俺「……空白は甘え、か」(61)

2012年、春が近い2月。

夜7:30。

テレビ「えー、ニュースです」

いつもどおりに俺は仕事を終わらせて家で飯を食っていた。
チャンネルを変えようとリモコンを取ったときだ。

ぐら、と。

めまいが襲う。
同時に目の前がぱっと真っ白になった。

俺「………っ?」

なんだ?
俺はそれほどまでに疲れていたのか?

俺は。













気づくとめまいはひいていた。

俺「な……なんだったんだ、今の」

不可解だ。
きっと酷く疲れているのだろう。
早く寝よう。

そう思いなんとなく時計を見た。

俺「―――――は?」

夜10:24。

まてよ。さっきは7:30だったはずだろう?
どうしてこんなに時間がたっている?
めまいで失神していたのか?

>>1が空白なのかと思った

??「あなたもそうなのね。よかったわ、早く仲間が見つけられて」

後ろから女の声がした。
慌てて振り向くと15、16ぐらいの少女が冷蔵庫から出てきた。
……冷蔵庫から?

少女「初めまして、『時間を失った人<ロスト・タイム>』」

俺「なんだそれは」

厨二臭がする。

少女「文字通りよ。あなたは今時間を『奪われ』たの」

俺「奪われた、だと?」

>>4
できなかったんだよ

 

少女「ええ。戸惑うかもしれないけど良く聞いて」

少女「あなた、『時間を奪う人<ディサピアーズ>』と戦ってくれないかしら」

かなり戸惑った。
しかし少女はいたって真面目だ。

俺「た、戦うだぁ?」

少女「このままでは私たちは時間を搾り取られ、なにもすることができないまま死ぬ」

俺「あっという間に老いるってことか」

少女「まあそうね。記憶もなく、思いでもないままにね」

俺「まてよ、周りの世界はどうなってるんだ」

少女「周りの世界とは?」

俺「俺たちが時間を奪われていても、世界は動いているのか?」

少女「そうよ。言うなれば私たちは望まずにタイムワープさせられているってことね」

俺「………」

信じるべきか、迷う。
確かに俺は自覚せぬまま10時を迎えた。
しかしまだ一回だけだ。
ただ寝ていただけという可能性もある。
目の前の少女が、寝ぼけた俺の作り出したバーチャルということもある。

頬をつねった。痛い。

俺「……夢じゃないのか?」

でもまだ確信が持てない。
だから、俺は、少女に言った。

俺「なあ」

少女「なにかしら」

俺「まだ夢か現実か分からない。そして俺は童貞だ」

少女「……関連ないわよね、それ」

俺「頼む!!」

俺「お っ ぱ い 触 ら せ て く れ ! ! 」

少女「なっ!?」

俺「おっぱい触れば起きると思う!」

少女「なによそのむちゃくちゃ理論!」

俺「さあ!恥ずかしがらずに!」ワキワキ

少女「恥ずかしいわよ!」

俺「これは決して変態行為じゃなくて仕方ないことなんだ!」

少女「~~~~~~《電撃の鉄槌(アンダーサンダー)!!!》」

ぴっしゃーん、と。
俺の頭に雷が落ちてきた。

俺「………ふぁっ!」

目を覚まし時計を見れば夜11:10。

俺「また時間を奪われたのか……!」

少女「違うわよ、ただ単に気絶していただけ」

ジト目で俺を見下ろす少女。
スカートじゃないのでパンツは見えない。

俺「おい、というか今のなんだ?」

確か、雷が落ちた。

少女「洗礼を受けた結果よ」

俺「洗礼?」

少女「『時間を失った人』が戦うと決めたら、まず洗礼を受けるの」

少女「そうすると超能力紛いの力を手に入れられるわ」

俺「その洗礼って、どこで」

少女「今日は遅いからまた明日。私も学校があるし」

学校行ってるのか。

少女「じゃあ、また明日」

俺「あっ、ちょっと!」

そういって冷蔵庫に入り、ばたんと閉めた。
慌てて追いかけて開けるとなんの変わりもないただの冷蔵庫の中身だった。

俺「俺が……戦うだと?」

23歳会社員、独身、彼女無し。
そんな俺はどうにも変なことに巻き込まれた。

何をかいてんだろうな、おれ

ホントにな

期待

>>14
まあ、とりあえず形にしてから考えようぜ
削るのは後でやればいい

期待

お前ら優しいんだな
用事の時間までやる

朝。
仕事場に出社して自分の席につく。

俺「はぁー……」

同僚「どうしたでござる!男同士にしか分からない悩みでござるか!」

生きる時代を間違えたような同僚が話しかけてきた。

俺「お前はいつも元気だな…」

同僚「拙者昨日も寧々ちゃんとちゅっちゅしてきたので!」

俺「たまには現実見ろ」

同僚「三次にはいい女はいないでござるよ。拙者を癒すのは二次だけ!」

俺「真面目な顔して説かないでくれないかな」

同僚「だってそうは思いませぬか?たとえば上司のような仕事一辺倒の――」

俺「…あ、おはようございます」

同僚「――おばさんと寧々ちゃんだったら…え?」

上司「お、は、よ、う♪」

殺意を笑顔に隠した上司が仁王立ちしていた。

同僚「あ……はい、おはようございます」

上司「で?だぁれがおばさんですって?」

同僚「いや、ははは、まだお若いあなたには関係な……」

上司「ちょうど仕事で話したいこともあったしね♪あっちいこっ」グイ

同僚「ぎゃああああああ!!助けるでござるぅぅぅぅぅぅ!!」

俺「ははっ、自業自得」

暖かく同僚を見送った。
さて、仕事仕事。

俺「」カタカタカタ

同僚「おぅふ……」フラフラ

俺「遅かったな」

同僚「死ぬかと思ったでござる」ボロ

俺「まあ…うん、彼女だしな」

上司「なにか?」

俺・同僚「いえ、何もありません」

俺「ところでさ」

同僚「なんでござる?」

俺「もし不思議な現象に巻き込まれ、そしたら美少女が現れて世界を救えなんて言い出したら――どうする?」

同僚「なんというか…夢の見すぎでござるな」

確かにな。

俺「だがお前にだけは言われたくなかった。絶対に言われたくなかった」

同僚「それは酷いんじゃないでござらん!?」

俺「若干これ真面目なんだよ」

同僚「もしかしてラノベ作家でも目指しているんでござるか?」

同僚「そんな展開に主人公が巻き込まれたらどう考えるのか知りたいのでござるね?」

俺「…まあ、そうだな」

嘘をつくようで申し訳ないが。
病院に連れていかれるよりはマシだろう。

同僚「拙者はあっさり受け入れると思うでござる」

俺「受け入れられるもんなのか?」

同僚「実際目の前でそんなこと起きたら信じざるを得ないでござる」

俺「だな」

同僚「そして己の運命を受け入れ、ハーレムを作るでござるっ!」ガタッ

俺「分かった、落ち着け。座れ。おすわり」

同僚「拙者は…拙者は誰を選べばいいのでござる!?」

俺「捕らぬ狸の皮算用って知ってるか?」

夜8:10。

俺は冷蔵庫の前で待機をしていた。
ちゃんと服は着ている。
あれが夢や幻想ではないのなら、現実ならばまたここから出てくるはずだ。

俺「しっかし、己の運命を受け入れるねぇ」

そんなことをさらりと言えるアイツはすごいやつなのかもしれない。
俺は未だに信じきれていないわけだし。

俺「ん?」

カタと冷蔵庫の中から音がした。

ガチャッ

青年「あ、本田さんですよね?」

昨日の少女ではなく全然違う人だった。
彼もまた高校生ぐらいだ。

俺「え、あ、はい」

青年「昨日鈴木さんから軽く聞いていると思いますが、今日は詳しく話そうと思って」

昨日…鈴木…。
あの少女は鈴木という名字なのか。

俺「、それなんだけど。戦うことの拒否権は?」

青年「ありますよ」

爽やかに笑う。

青年「そのかわり、時間を奪われっぱないで何もできないままで終わりでしょうが」

俺「脅しだな」

青年「事実ですよ」

俺「話だけは聞くよ」

青年「ええ、その方が助かります」

青年「では、僕たちのアジトにご案内します。ついてきて下さい」

俺「冷蔵庫の中にアジトがあるのか…」

青年「いえ、これはアジトを結ぶ出入口です。いうなればどこでもドアですね」

そう言って青年が冷蔵庫の中に入った。
食材もろもろは消え、ぽっかりと穴が空いている。
奥は見えない。

俺「……よし」

気合いを入れて入り込む。
案外俺んちの冷蔵庫はでかかった。

続くんだと思う
厨二炸裂させる予定だから注意

人称が男とかじゃなく俺な時点でギャグとしてしか見てないから大丈夫

乙、厨ニ期待

冷蔵庫を抜けたら、そこは

俺「普通のオフィスだった」

青年「異常なオフィスではないですね」

こう、ジメっぽいところではなくこじんまりした居心地の良さげなところだった。

俺「ところで」

青年「はい」

俺「どうしてゴミ箱から出なきゃなんないんだろーか」

青年「さあ?僕も気にはなっているんですがね」

男「ようこそ新人」

俺「あ、どうもです」

青年「こちらは川崎さん。普段は窓際でファイルの整理をする」

川崎「ちょっとあっちいこうかボウズ」ズルズル

青年「あーれー」ズルズル

俺「………」

少女「まったく、進んで地雷を踏みに行ってるんだからどうしようもないわね」

俺「君は昨日の…」

少女「鈴木よ。昨日ぶり、変態」

私服だった昨日と違い制服。
こんな夜まで着るものなのか疑問だが制服。

俺「残念ながら罵倒で感じる性癖ではないんだ」

鈴木「むしろ感じられたら困るわよ」

俺「で、話があるって聞いたんだけど…面接担当者の人は?」

鈴木「あっち」

??「こっちよ」

俺「あ、あなたはッ!」

上司「数時間ぶりね」

俺「おばさ……上司!!」

上司「今おばさん言わなかった?死にたい?」

俺「ごめんなさい」

鈴木「一向に話が進まない…」

俺「あなたも『時間を失った人』だったんですね」

身体がなんだかムズムズする。
中学生ぐらいまでだろ、こんな名前つけるの…。

上司「そう。あたしは時間を失ったことを自覚した第二号あたりかしら」

俺「それじゃ一号は?」

上司「それがあたし達のボス」

俺「はぁ……そのボスさんは?」

鈴木「逃げたわ」

俺「逃げた!?」

鈴木「…サボり癖があるのよ」

なんて組織だ。

俺「おいおい…先が思いやられるな…」

上司「あんなのは後にして、とりあえずおさらい行くわよ?」

上司「あたし達と一緒に時間と世界を救って♪」

俺「えぇー…何故に世界?俺たちの時間を守るということは分かりますが」

上司「いや、なんかね、あたし達から時間を奪って誰かの復活を目論む連中がいるらしいの」

俺「鳥肌たった」

上司「あたしだって何度聞いても寒気するわよ、イタすぎて」

俺「そうすると世界がヤバイ…と?」

上司「うん、多分」

俺「多分て」

上司「目下の目的はこれ以上時間を奪われないようにする」

上司「そのためには戦わざるを得ない」

俺「戦う……」

上司「その…聞いたかもしれないけど、ち、ち、超能力みたいなの使ってね」

あ、恥ずかしがってる。

俺「確かに俺も」

まためまいがおそった。












俺「時間を…あれ?」

鈴木「今回は軽度ね。10分程度だったわ」

俺「また…」

鈴木「奪われる時間はランダム。いつ奪われるかもランダムね」

俺「……」

鈴木「戦いを望まないならそれでいい」

鈴木「でも、仮に私たちが負けて時間を全て奪われても文句はなしよ」

上司「鈴木ちゃん!負けるなんて言っちゃダメよ!」

鈴木「本当の話じゃないですか。ついこの間のやつだって、生きているのが不思議ですし」

俺「この間って…もう戦っているのか?」

鈴木「たまたま『時間を奪う人』のたまり場を発見できてね」

上司「これを逃す手はないと襲撃したら返り討ちにあっちゃって…」

俺「……」

青年「一日分時間を奪われただけでしたが、それでも手痛いものでしたね」

川崎「」ボロッ

なんて川崎っていうおじさんが負けてるんだよ。

鈴木「……そういうこと」

一日か…。
それがすっぽり抜け落ちていたら。

俺「…分かったよ。やりゃあいいんだろ、やりゃあ」

青年「では」

俺「お前らと戦ってやるよ!」

上司「ありがとう」パチパチ

鈴木「…ありがと」パチパチ

川崎「ありがとさん」パチパチ

青年「ありがとうございます」パチパチ

俺「エヴァかよ」

青年「じゃあさっそく洗礼ですね」

俺「具体的になにやるんだ?」

鈴木「ほら、眠いだろうけど起きなさい。出番よ」

ショタ「うみゅ?」

大きいソファでくったり寝ていた少年が起きた。

ショタ「せんれー?」

鈴木「そう、洗礼」

俺「なんなんですかあの子」

上司「メンバーの一人でね、超能力の他に能力を与える力を持ってるの」

俺「へぇ」

トテトテと寄ってくるショタ。

ショタ「ええっとー、おにーさん、おなまえはー?」

俺「本田祐介だけど…」

青年「某掲示板ではゆうすけでお馴染みですね」

俺「うるせーよ」

ショタ「じゃあ、ほんだのせんれーします!かがんでー」

俺「はいよ」

鈴木さんがきゅぽっと持っていた十六茶の蓋を開けた。
そしてショタに手渡す。

ショタ「せんれー☆」ジャバジャバ

俺「待てぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

手動十六茶シャワーを頭から浴びながら俺は叫んだ。

俺「なんで十六茶だ!」

鈴木「あら、伊右衛門が好きだった?」

青年「すいませんね。今鈴木さんと僕で十六茶に付いているストラップ狙ってて、十六茶しかないんですよ」

俺「俺がいいたいのは十六茶で洗礼いいのか、だ!」

川崎「カルピスぶっかけられたが」

上司「あたしはオレンジ。ボスはコーラだったかしら」

青年「僕はリプトンのミルクティでしたよ」

鈴木「私はオレンジ。べとべとだったわ」

俺「…水分を被ればいいんだな」

ショタ「そーなのー。ボクはじぶんでおゆをかぶったらなったー」

鈴木「お風呂入ったときにたまたまなったそうよ」

俺「さいですか」

しかしながら、特にパワーアップした気持ちがしない。
首を傾げていると、

青年「よほど才能がある人じゃないとすぐには力を使いこなせませんよ」

俺「アニメみたくいかないんだな」

青年「現実はそう甘くはありませんから」

俺「じゃあどうすればいいんだ?山奥に籠って修行か?」

上司「それもいいけど、日常を犠牲にして日常を守るなんて可笑しな話ね」

上司「夜、それぞれが空いた時間に集まって鍛錬していくの」

俺「でも…バレないんですか?一緒に住んでいる人に」

青年「そこらへんは自分たちで見計らってますから大丈夫ですよ」

ショタ「ボクはあんまりさんかできないけどー」

川崎「呑んできてるって設定だから…うう、浮気を疑われてるけどな」

鈴木「私は……大丈夫よ」

俺「?」

妙な間に考える横で、上司が小さく「あ」と言った。
振り向くと、彼女はいなかった。

俺「じ、上司?」

鈴木「…時間を奪われたわね」

俺「お、おい待てよ、消えるのか?」

鈴木「当たり前じゃない。時間を盗られるのよ?なのに盗られた時間に存在するほうが不思議よ」

俺「よく分からんが…」

青年「たまにあるでしょう?ふいに居なくなった人が、いきなり帰ってきたというニュース」

俺「ああ」

青年「あれは時間を奪われた人なんですよ。だから、記憶がとんでいる場合が多い」

俺「そうなのか…?」

鈴木「待っていればいずれ帰ってくるわよ」

青年「いつになるかはわかりませんが」

俺「おいおいおいおい、ドライじゃねーか」

川崎「もういちいち騒げないんだよ。慣れすぎて」

青年「慣れは恐ろしいですね」

上司「―――ただいま。今回は短かったわね」

さっき消えたところと同じところに立っていた。

鈴木「おかえりなさい」

ショタ「かえりー!」

俺「上司……まさか、今までのって」

上司「あら、なんのこと?」

俺「突然居なくなってトイレに行ってたとか、出掛けていたとか…あれも」

上司「……」

俺「時間を奪われていたから……?」

上司「いやねぇ、あたしもだいぶサボり癖あるのよ♪」

上司「今まで真面目な人だと思った?残念、はずれでした!」

…嘘だ。
でも深くツッコむのもあれだしな。

俺「そう、ですか」

青年「とりあえず、本田さんの能力がなにか調べなければいけませんね」

俺「え?色んな能力が使えるとかじゃないのか?」

鈴木「馬鹿?そんなんだったら負けてないわよ」

俺「…………」

なんでいちいち罵倒するんだろう。

青年「僕は水、鈴木さんは雷」

上司「あたしは火、川崎は風」

ショタ「ボクはひかりをあやつれるんだよー!」

俺「へー」

川崎「そんじゃ、拳を前にしてそこに気を溜めてみてくれ」

俺「簡単そうにいいますけどなんですかそれ」

上司「単純な話、拳に力を集める気持ちになるのよ。全力で」

俺「んー…」

力を拳に力を拳に力を拳に…
何やってんだろうな、俺。

俺「………」

鈴木「焦れったいわね」

青年「最初はみんなそうだったでしょう」

鈴木「………」

青年「………」

ショタ「」zzz

川崎「………」

上司「………」

俺「………」

うまくいかねーし。
それにプレッシャーが……。

鈴木「いっそ、攻撃したら能力が呼び覚まされたりするんじゃない?」バチッ

俺「おい」

上司「流石にそれは危ないわよ」

鈴木「大丈夫、この男はおそらく死にません」バチバチ

俺「何その確信!?」

鈴木「いっけぇぇぇ!《解放されし雷<エレクトリック>》!!」バリバリバリ

俺「ぎゃーーー!?」

反射的に襲ってくる雷に手をつきだす。
バチッとことさらに大きな音がして、静寂が訪れた。

……あれ、俺死んだかな。

鈴木「ほら。正しい」

青年「………まあそうですが…感心はできません」

俺「………?」

目の前には土が落ちていた。
そばの観葉植物の鉢からはすっかりと土が消えているということは、あれがこれか。

上司「土を盾にしたワケね」

ショタ「ほんだは、つちだね!」

俺「土、なのか…」

具体的に土でどう戦うんだ?
泥団子にして投げるか?

青年「細かいことはまた明日にしましょう。疲れたでしょう」

俺「ああ…あ、一つ聞きたいんだが」

青年「はい?」

俺「俺、技名言わなくても能力使えたんだけど…」

青年「技名?」

俺「ほら、鈴木さんが攻撃の時『エレクトリック』って叫んでたじゃん?」

鈴木「」ピクッ

上司「!」

川崎「!」

俺「なのに俺は何も言わなくても……みんなどうした?」

一気に空気が冷たくなったが。

青年「…あのですね」ボソボソ

俺「?」

青年「本来なら言わなくてもいいんですが…彼女はいわゆる厨二でして」ボソボソ

なんてこったい。

鈴木「きっ、聞こえているわよ!悪かったわね厨二で!」

上司「頭の中の事を整理するために何をどうしてああするとかは言うけど」

川崎「技名は、な」

鈴木「いいじゃない!プリキュアとかも言ってるし!」

俺「どちらかというとセーラームーン世代」

鈴木「知らないわよ!」バリバリバリ

恥ずかしさのあまりか、パニックかで漏電が起きた。
そしてちょっと感電した。

鈴木「ぐすっ……」

俺「悪かったって」

上司「先が思いやられるわ」

川崎「どうしようもなくな」

青年「お開きにしますか…お先に失礼します」

上司「お疲れさま」

ショタを背負って青年がゴミ箱に姿を消した。
帰りもゴミ箱なのか…。

川崎「女房が怖いから帰る」

上司「ほら、鈴木ちゃん。あなた明日も学校あるんだから」

鈴木「うー…」

ぐずってやがる…。
しかも耳まで真っ赤だ。

上司「じゃあまた明日ね」

俺「あ、はい」

鈴木「……………ばーか」

………。
やっていけるかな。俺。

ここまで
正直、カッコイイ厨二技名が思い付かない

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