楓「美優さんと沙紀ちゃんがほぼ同じ体型だと気付いた私は」 (38)


・高垣楓さんと吉岡沙紀ちゃんのSSです

・短め



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沙紀「……」

楓「……」

沙紀「……楓さん」

楓「はい?」

沙紀「そんな期待の眼差し向けられても困るっす……」

楓「なら真面目な表情がいいかしら?」キリッ

沙紀「いや、そういう問題じゃ……」

楓「こう、かわいらしい表情のがお好き?」キュルン

沙紀「トップアイドルの力をこんなとこで安売りしないでくださいっす……」

楓「あら、沙紀ちゃんったら欲しがり屋さん」

沙紀「せめて話聞いてください……」


 *


~さかのぼること1時間前


仁奈「美優おねーさんのひざはさいこーでごぜーます!」

美優「そう、かしら……」

仁奈「なんだかいいにおいもしやがるので気持ちいいでごぜーますよ」

美優「アロマのにおいかな……きつくない?」

仁奈「むしろもっとかいでいてーです!」

美優「ふふ。ならよかった」

仁奈「楓おねーさんもそうおもってるですよ」

楓「えぇ」ジーッ

美優「……どうしたんですか?」

楓「いえ、仁奈ちゃんかわいいなぁって」

仁奈「えへへ、てれるでごぜーます」

美優「えぇ、本当に」ナデナデ

楓「……」ジーッ


仁奈「ふわぁ……すごく……ねむくなって、きたです……」

美優「まだ時間はあるから、お昼寝しましょうか」

仁奈「みゆおねーさん……おひざ……」

美優「はい、どうぞ」

仁奈「おやすみなさい……です……」

美優「おやすみなさい」ナデナデ

楓「……寝ちゃいましたね」

美優「アイドルと言っても、まだ9歳の子供ですから。甘えたい盛りですよ」

楓「まるでお母さんですね」

美優「子を持つ親はこれ以上の気持ちで満たされるんでしょうね……」


楓「なら私はお父さんですか」

美優「……え?」

楓「いや、美優さんの子供も捨て難いですね……」

美優「あの……楓さん?」

楓「はい?」

美優「なにを言ってるんですか……?」

楓「私が美優さんの家族である世界線の想像です」

美優「ちょっとわからない……」


楓「とりあえずいまは美優さんの子供ということで」

美優「えっと……まったく話についていけないんですけれど……」

楓「片方は仁奈ちゃんが使っていますけど、反対側は空いてるわけじゃないですか」

美優「膝……ですか?」

楓「というわけで、お邪魔しますね」

美優「ちょ、ちょっとダメですよ! ふ、ふたりもできませんっ」

楓「しーっ。あんまり大きな声を出すと起きちゃいますよ」

美優「あ……ごめんなさい……じゃなくてですね」

楓「大丈夫です。私はいま、高垣楓5歳ですから」

美優「……疲れてます?」


楓「確かに疲れてるのかもしれませんね。だから膝枕を」

美優「え、えぇ……」

楓「ダメ、ですか?」ウルウル

美優「そ、そんな顔したってダメなものはダメですから」

楓「美優さんの膝枕じゃないと寝られないんです……」

美優「……昨日、昼まで寝てたって言ってたじゃないですか」

楓「最近、疲労からか物忘れがひどくて」

美優「ごまかすのが下手すぎますよ……」

楓「……どうしてもダメですか?」

美優「どうしてもダメです……」

楓「そう、ですか」

美優「はい……」


楓「……わかりました」

美優「あれ……?」

楓「しかたないです。私も大人ですからね」

美優「さっきまで5歳って言ってたのに……」

楓「私、知っています」

美優「え?」

楓「知っているんですから」

美優「な、なにをですか?」



楓「美優さんと沙紀ちゃんがほぼ同じ体型だってことを」


美優「……」

美優「……はい?」


楓「美優さんがそのつもりなら私だって」

美優「いや、あの」

楓「なんですか?」

美優「言っている意味がよくわからない……」

楓「そのままの意味です」

美優「余計混乱します……」

楓「今更訂正してもダメですからね」プンプン

美優「なにもかもが唐突すぎて頭が追いつかないです……」

楓「美優さんなんてもう知りませんっ」ダッ

美優「えっ、あ……」

美優「……」

美優「沙紀ちゃん、大丈夫かしら……」


 *


楓「……と、いう経緯が」

沙紀「えぇ……」

楓「眠れない夜にふと事務所のホームページを見てみたら、驚愕の事実」

沙紀「こっちが驚きたいっすよ……正直、リアクションに困るっす……」


※参照データ

三船美優 165cm 46kg B85W60H85

吉岡沙紀 166cm 43kg B86W60H85


楓「沙紀ちゃんは痩せすぎ」

沙紀「そ、そうっすかね」

楓「ちゃんとご飯は食べてる?」

沙紀「一応は……」

楓「……」ジーッ

沙紀「な、なんすか?」

楓「痩せてる割に出るところは出てる……」

沙紀「そっ、それ、セクハラっすよ!」

楓「同性間でもそう言うのかしら?」

沙紀「アタシも詳しくないけど、言うんじゃないっすかね……」


沙紀「じゃなくて。美優さんとアタシの体型が近いのはわかったっす」

楓「そういえばカラオケで無理やり歌わせたりすることをカラオケ・ハラスメントって言うんですって。沙紀ちゃん、知っていました?」

沙紀「……もしかして酔ってるっすか?」

楓「休肝中、ですよ、昨日から。帰ったら飲みますけど」

沙紀「どうもアタシの知ってる言葉とは違うみたいっすね……」

楓「実は美味しい地酒をいただいて」

沙紀「はぁ……そうっすか……」

楓「沙紀ちゃん」

沙紀「は、はい?」

楓「そこはなんていうお酒なんですかって聞かないと」

沙紀「え、あ、あぁ……もうしわけないっす……」

楓「和歌山って梅酒だけじゃなくて日本酒も美味しくて……」


沙紀「あ、あの、楓さん」

楓「飲みやすいから、沙紀ちゃんもハタチになったら是非……なにかしら?」

沙紀「なにしに来たんですっけ?」

楓「……」

沙紀「……黙っちゃうんすか」

楓「……沙紀ちゃん」

沙紀「はい……」

楓「私を甘やかして」

沙紀「……雑っ」


沙紀「え、いや、なんすか、その……えぇ……」

楓「全部美優さんが悪いの」

沙紀「話を聞く限り、美優さんは悪くないどころか被害者っすよね……」

楓「スペースはあるのに膝枕してくれないんだから」

沙紀「さすがにふたりは足しびれちゃいますし」

楓「飲みに誘っても断られるし」

沙紀「それはいま関係ないっすよ……楓さん、からみ酒って聞いたっすからしょうがないんじゃ」

楓「そこまでひどくないですよ?」

沙紀「みんなそう言うっす」

楓「早苗さんみたいに記憶なくなるまで飲みませんし」

沙紀「比較対象がアレっすね……アレって言ったら失礼っすけど」


楓「まずは膝枕からかしら」

沙紀「あれ? 話進むんすか?」

楓「この歳になるとやっぱり甘えられないじゃない? お酒の席ならともかく、記憶なくなってたりするし」

沙紀「やっぱり飛んでんじゃないっすか」

楓「だから沙紀ちゃんにとってもすごく貴重で、いい経験になるとおもうんですよ」

沙紀「膝枕が」

楓「えぇ、膝枕が」

沙紀「……納得はできてないけど、まぁそれくらいなら」

楓「ふふっ、ありがとう」


沙紀「どうぞっす」

楓「それじゃあ失礼して」

沙紀「なんだか、太ももがこそばゆいっすね」

楓「日々の疲れが吹き飛んでいくよう……」

沙紀「楓さんはしたことあるっすか? 膝枕」

楓「私は基本的にされる側」

沙紀「だとおもいました」

楓「沙紀ちゃんは?」

沙紀「初めてっす」

楓「あら。じゃあ私が沙紀ちゃんの第一号なのね」

沙紀「そういうことっすね」


ぽすっ

楓「……あー……沙紀ちゃん」

沙紀「はい?」

楓「沙紀ちゃんは膝枕の才能があるわ……」

沙紀「そんな言葉聞いたの生まれて初めてっすよ」

楓「少し、少しだけおやすみ……」

沙紀「えっ、あ、ほんとに寝ちゃった……よっぽど疲れてたんすね」

沙紀「……」

沙紀「……楓さんってプロデューサーとちょっと似てる、かな」

沙紀(つかみどころのないとことか、いろんなことが突然な部分とか)

沙紀(だから不思議とイヤじゃないのかな……なんてね)


~1時間後

楓「ん……んー」

沙紀「あっ、おはようございます」

楓「ふわぁ……完全に身を委ねてた……」

沙紀「まったく起きる気配がなかったっすよ。よっぽど膝枕を求めてたんすね」

楓「んんっ……気持ちよかったぁー……ふぅ……とてもすっきりして頭が冴え渡ってる気がしますね」

沙紀「よかった。膝を貸した甲斐があったっすよ」

楓「美優さんの膝枕とはまた違った気持ちよさでよかったわ」

沙紀「普段はやってくれるんすね」

楓「いえ、美優さんがうたた寝してるときにこっそり」

沙紀「……無許可っすか」

楓「そこに無防備な太ももがあるんだもの」

沙紀「私は悪くないみたいに言われても……」


楓「あっ、そうだ。いいものが」ゴソゴソ

沙紀「イヤな予感しかしないんすけど」

楓「普通のお菓子ですから」

沙紀「ビンラムネとか出てきそうっすね」

楓「じゃーん」

沙紀「……普通のポッキーだった」

楓「面白いものが出てきた方がよかったかしら?」

沙紀「いや、期待に応えてくれないのがいいっす……」


楓「はい、どうぞ」

沙紀「あ、ありがとうっす。いただきます」

楓「ノンノン」

沙紀「え?」

楓「言ったじゃない? 甘やかしてって」

沙紀「はぁ」

楓「あーん」

沙紀「……」ポリポリ

楓「ひどい、沙紀ちゃん」

沙紀「いや、いい大人なんすから自分で食べましょうよ……」

楓「いまの私は高垣楓15歳ですから」

沙紀「あ、あれ? 美優さんのとこでは5歳って」

楓「士別れて三日なればなんとかって言うじゃない?」

沙紀「そんな都合いい言葉として使われるなんて呂蒙もびっくりっすよ」


楓「あーん」

沙紀「……本当にやるっすか」

楓「やるっす」

沙紀「……これ結構恥ずかしいっすよ」

楓「減るもんじゃないですし」

沙紀「そういう問題っすか」

楓「そういう問題。あーん」

沙紀「……あ、あーん」

楓「んむっ……」ポリポリ

沙紀「……」


楓「……」ポリポリ

沙紀「……美味しいっすか?」

楓「……」ポリポリポリポリ

沙紀「……」

楓「……」グッ

沙紀「サムズアップじゃなくてなにか言ってくださいよ」

楓「とてもおいしおす」

沙紀「なんでいきなり京都要素入れてきたんすか」

楓「これ、雪美ちゃんにもらったの」

沙紀「……一瞬納得しかけたけど、意味わかんないっすよね」


楓「沙紀ちゃんも、あーん」

沙紀「い、いや、アタシはいいっすよ!」

楓「遠慮すると体に毒よ?」

沙紀「いやいやいや、大丈夫っす。自分で食べるっすから!」

楓「あーん」

沙紀「こ、こういうのは自分のペースで食べないと」

楓「あーん」

沙紀「ちょっと次の食べる前にインターバルあけたいなー、なんて!」

楓「あーん」ズイッ

沙紀「……あ、あーん」パクッ

楓「うふふ」

沙紀(さっきの楓さん、目が笑ってなかったっす)


楓「あむっ」

沙紀「!?」

楓 ポリポリポリ

沙紀(えっ!? え、な、なんでいきなりポッキーゲーム始まってるの!?)

楓 ポリポリ

沙紀(楓さん、ち、ちかっ)パキッ

楓「あら、折れちゃいましたね」

沙紀「お、折ったんす! いきなりすぎるっすよ!」

楓「人生はなにが起こるかわからないから」

沙紀「なんの説明にもなってないっすから、それ!」


楓「……」ジーッ

沙紀「はぁ……なんかどっと疲れたっす……」

楓「……沙紀ちゃん」

沙紀「……はい、なんすか」

楓「……」ナデナデ

沙紀「……もうちょっとしたことじゃ動じないっすよ」

楓「すごいふわふわ」

沙紀「楓さんのがきっとふわふわっすよ」

楓「比べてみる?」

沙紀「……遠慮しとくっす」

楓「気を使わなくてもいいのに」ナデナデ


沙紀「……」

楓「ふふ」ナデナデ

沙紀「……楽しいっすか?」

楓「ええ。とっても」

沙紀「ならいいっすけど」

楓「沙紀ちゃんは楽しくない?」

沙紀「……撫でられるのはイヤじゃないっす」

楓「私も、撫でるのは好きよ?」


ガチャッ

美優「あ……」

沙紀「あ」

楓「あら」ナデナデ

美優「あ、えっと……」

沙紀「み、美優さん、これはっすね……」

美優「大丈夫? 楓さんになにか変なことされてない?」

楓「まさかのそっちのパターンですか。そっちですか」

沙紀「だ、大丈夫っす。あ、でもちょっと困ることは」

美優「楓さん!」キッ

楓「あー、なるほど。そうきましたか」

美優「私にするのは一向に構いませんけど、他の子たちは困るんですからっ!」


楓「……」

沙紀「えっ」

美優「……あ」

楓「……なるほど」

美優「ちょ、ちょっと、い、いまさっきのなしで……」

楓「なるほど」

美優「な、なんでもない、なんでもないですから! さっきのは聞かなかったことに!」

沙紀「えっと、ごちそうさまでした……?」

楓「美優さんの言葉、しっかと心のレコーダーに録音しましたから」

美優「ちがっ、違うんですーーーーー!!!」



おわり

美優さんの膝枕、3万までなら出す

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