【ワールド】 ボーダーの恋愛事情④ 【トリガー】 (1000)

主に遊真と迅さんが活躍(?)するSSです
カップリング要素とかキャラ崩壊とか独自解釈ありますが
基本的にギャグメインなのでよろしくお願いします。

1スレ目【ワールド】ボーダーの恋愛事情【トリガー】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1436705330/)
2スレ目【ワールド】 ボーダーの恋愛事情 ・ ② 【トリガー】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1443107415/)
3スレ目【ワールド】ボーダーの恋愛事情 ?【トリガー】 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1449920651/#footer)

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455807719

取りあえず現時点では修との絡みはいつもの三人だけにしときます。現時点では。

いつかIFで書いてくれる人が出てくるんじゃないですかね(人任せ)



投下します




【旅館・24】



出水「……あっぶねー……やっと撒いたか……」

米屋「あぁ……なんとかな……」

出水「にしても緑川の奴は残念だったな」

米屋「あの両攻撃追尾弾は避けらんねーよ。二宮さんマジ恐ぇわ」

出水「もう会いたくねーぜ……」







柚宇「おやおや~~? 奇遇ですなぁ」ニュッ



出水「あ、柚宇さん!」






出水「大丈夫だった? なんともない?」

柚宇「うん。大丈夫だよ」

出水「あぁ良かった……実はちょっと面倒な事になっててさ」

柚宇「そうなんだ」

出水「だから柚宇さんもおれらと行動してた方が―――」

米屋『――待て!』

出水『ん?』

米屋『……』

出水『何だよ? どうしたんだ?』

米屋『そんなアッサリ信用しちまっていいのか?』

出水『え?』






米屋『よく考えろ。ずっと旅館にいたならモロに影響受けてるはずだろ』

出水『……』

米屋『だったらどう考えてもアウトだろーよ』

出水『いや、そりゃそうだけどもしかしたら柚宇さんは柚宇さんで外出してたかも……』

米屋『あのなぁ……』



柚宇「なに内緒話してるの?」ススッ

出水「あ、いや……」ジリッ…

柚宇「……」ススッ

出水「……」ジリジリ…

柚宇「ねぇ」

出水「……な、なに?」

柚宇「どうして逃げるの?」

出水「うっ……」ギクッ






出水「……ねぇ柚宇さん」

柚宇「なぁに?」

出水「ホントのホントに何もなかった?」

柚宇「何もないよ」

出水「……」

柚宇「何を疑ってるのか分からないけど……それなら確かめてみれば?」

出水「え?」

柚宇「ほら、こっちきてさ」ニコッ

出水「……!」





米屋『……出水』

出水『っ……わ、分かってんよ』






柚宇「ね? ほら」

出水「ちょ、ちょっと待って」

柚宇「こっちきて?」

出水「あ、あのね、だから……」

柚宇「すごく気持ちいいよ」

出水「」

柚宇「だから……はやくきて?」

出水「」



米屋『出水』


出水「」


米屋『……出水』


出水「」


米屋『おい、出水!』






出水「……」ボソッ

米屋「ん?」

出水「……イク」

米屋「え」

出水「オレ、ソッチ、イク」

米屋「おまっ……」

出水「オレ、イク。キモチヨクナル」

米屋(何言ってんだ弾バカァァァァ!!!!)

出水「」フラフラ

米屋「ま、待て―――」






――キィン


米屋(っ……! 鍔鳴りか!?)



ザンッ!



出水「!?」

米屋「出水っ!!」

出水「ま、じ……か……」パキパキ…



『戦闘体  活動限界』




米屋「くっそ……部下にも容赦ねーのな」



太刀川「模擬戦すっぞ!」キラーン



米屋「模擬戦してーなら不意討ちすんなよ太刀川さん!!」




太刀川さんとかいう困った時のオチ要員
よねやんもこの後ぶった斬られました(テキトー)

少なくてごめんなさい。たぶん明日も投下できます




【旅館・25】



修「……千佳、少しだけ寄り道してもいいか?」

千佳「……」

修「千佳?」

千佳「え? ……な、なに? 修くん」

修「部屋で携帯を充電したままだから、それを取りに行きたいんだ」

千佳「う、うん。いいよ」

修「よし……」




修(……一体どこに居るんですか? 迅さん……!)



再開しますねー




【旅館・26】



影浦「――首よこせコラァ!」ヒュカッ



辻「っ……!」ガッ

村上「大丈夫か?」

辻「えぇ、なんとか」

村上(カゲの間合いは攻撃手としてはかなり広いからな……)


来馬「こっちもやっぱり全然当たらない。数の優位くらいじゃ抑えられないかもね」

村上「そうですね」



犬飼「」



来馬(犬飼くんも何故か集中狙いされて戦闘不能になっちゃったし……)






影浦「ガンくれてんじゃねーぞ!!」ヒュッ


ガガガガガガッ


辻「シールド……!」キィン

村上「来馬先輩! 下がってください!」




来馬「あ、東さん、こちら来馬です!」

東『どうした?』

来馬「現在影浦隊長と交戦中……村上・辻両名負傷、犬飼戦闘不能です」

東『分かった。……厳しいな』

来馬「え?」






東『現状の戦闘不能者が堤・笹森・緑川……ついさっき出水と米屋もやられた』

東『もっとも負傷者も実質戦闘不能のようなものだけどな』

来馬「相手の戦況は……?」

東『現時点で確認しているのは三輪くらいだ。このままでは押し負ける』

来馬「……」

東『だから影浦はなんとか抑えてくれ』

来馬「りょ、了解!」





影浦「……」



辻(無傷は無理か……)シュゥゥゥゥ…

村上(流石にしんどいな……)シュゥゥゥゥ…






影浦「……増えやがったか」ボソッ

来馬(え……?)


ブゥン…


風間「……」ヒュッ

影浦「チッ……!」


ガキン!



村上(!)

来馬「か、風間さん!?」



風間『――今だ。捕らえろ』



辻『了解!』

村上『了解!』






【旅館・27】



影浦「」シュゥゥゥゥ…



来馬「危なかったね……」

村上「……助かりました。風間さん」

風間「いや、お互い様だ」

歌川「うちの隊と影浦先輩のサイドエフェクトは相性悪いですからね」

菊地原「……別にぼくらだけでも勝てるでしょ」ボソッ



風間「……こちら風間隊。来馬・村上・辻と共に影浦を撃破しました」

東『よし。負傷者は?』

風間「村上・辻が手傷を負っています」

東『……そうか』






風間「他の隊員はどうなっていますか?」

東『今のところは時枝と木虎が交戦中、三雲・雨取、空閑が移動中だ』

風間「『向こう』の状況は?」

東『相変わらず太刀川が好き勝手して暴れてるらしいな。今さっきやられた諏訪と荒船も合わせて六人ほどだ』

風間「なるほど。二宮は?」

東『……さっきからずっと外で鳩に餌をやってる。妙だが攻撃はしてこない以上こちらも様子見してる状態だ』

風間「え?」

東『とにかく風間隊はそのまま捜索を続けてくれ。途中で生き残りに会ったら援護も頼む』

風間「…………了解」






村上「風間さん、オレたちも行きます」

風間「いや。お前たちは残れ」

村上「……こんな状態でも盾にはなれます」

風間「……」


菊地原「途中で感染してこっちに襲い掛かって来られちゃたまr

歌川(こんな時くらいオブラートに包めバカ!)



風間「……駄目だ」

村上「っ……」

風間「だが……万が一敵がここを通ろうとした時は足留めを頼む」

村上「!」

風間「その時まで正気でいてくれ。頼んだぞ」

村上「……はい!」






【男子部屋・③】



修(……)キョロキョロ


修(……よし。誰もいないな)


修(携帯、携帯……)


修(……あれ?)


修(こ、これ……置き手紙……か?)


修(なんでぼくの荷物の所に……一体誰からだ?)カサッ




『メガネくんへ』




修(!!)






修(じ、迅さん……!?)ガサガサッ



――――――――――――――――――――――――


メガネくんへ


今メガネくんがこの手紙を読んでるという事は、
もう既に面倒な状況になってるんだろう。

――――――――――――――――――――――――




修(や、やっぱり迅さんだ……!)

修(もっと読めば解決策が書いてあるかもしれない……!!)




――――――――――――――――――――――――

……とりあえずごめんなさい。

こうなる事は視えてたけど、どうやっても避けられなかったです。

100%確定の未来だったんでおれにやれる事と言ったら
出来る限り大人数を外出させる事くらいでした。

――――――――――――――――――――――――



修(あぁ……だから今朝、迅さんは……)



いや、太一を何とかすればよかったんじゃ・・・
それでもダメだったの?




――――――――――――――――――――――――

でもなんとか持ち堪えてくれると信じてるぜ。

それに、色々と迷惑かけて悪かったな。

――――――――――――――――――――――――




修(そ、そんな……迅さんのせいじゃないのに……!)




――――――――――――――――――――――――

でも大丈夫だ。
安心して後はおれたちに任せろ。




         みんなの実力派エリート
                    迅 悠一


――――――――――――――――――――――――




>>52
太一の悪魔的所業は止められません(暴論)




修(やっぱり視えてたのか……)


修(……)


修(『任せろ』って書いてあるけど、ぼくにだって手伝える事はあるはずだ)


修(いつも足を引っ張る訳にはいかない……!)




修「行こう、千佳!」


千佳「……」


修「……千佳?」


千佳「……」


修「だ、大丈夫か? どうかしたのか?」






千佳「……ごめんね、修くん」

修「え?」

千佳「……」カチャッ

修(なんで鍵を……?)

千佳「……」フラ…フラ…

修「千佳……」

千佳「ごめんね……」フラ…フラ…

修「どうした? どうして謝るんだ?」

千佳「……頑張ってみたけど……やっぱりダメみたい……」フラ…フラ…

修「え? え?」






千佳「……」フラ…フラ…

修(ど、どうして近づいてくるんだ……!?)

千佳「……」グイッ

修「うわっ……!」ドサッ

千佳「……はぁ……はぁ……」

修「ち、千佳! どうしたんだ急に―――」ガシッ


シュゥゥゥゥ…


修(うっ……!! せ、背中に傷が……!!)

修(まさかここに来るまでのどこかで傷を……!?)


千佳「……はぁ……はぁ……」


修(ぼくらに心配掛けないようにバッグワームで隠してたのか……!)






修「ち、千佳! 落ち着くんだ! 意識をしっかり持て!」

千佳「……ダメなの……身体が……言うこと聞かないの……」ハァ…ハァ…

修(くっ……!)

千佳「……ごめんね修くん……ごめんね……」ハァ…ハァ…

修(ダメだ……! トリオン体とは言え千佳に攻撃なんて出来ない!!)

千佳「……ごめんなさい……」

修「待っ―――」








< アッ――!!






迅(……後はおれたちに任せろ。メガネくん)コソコソッ



この日、修は大事なもの(意味深)を失った―――



そろそろ終盤戦ですね
あと2、3回で終われそうです

二宮さんかっこいい……(良心)

再開しますねー




【旅館・28】



風間『……』

歌川『「立入禁止」……どうやらあそこの扉っぽいですね』

風間『ああ』

歌川『……でも……』





太刀川「フンフフーン」





歌川『まさか太刀川さんが扉の前でスタンバイしてるとは……』

菊地原『はぁ……面倒臭いなぁ……』






太刀川「お、来たな風間隊!」ピクッ



歌川『な、なんで分かるんだ!? カメレオン使ってるのに……!!』



太刀川「模擬戦すっぞ!!」



菊地原『面倒臭い……ホント面倒臭い……』

風間『どうやら避けては通れないみたいだな』

歌川『ですね……』

風間『仕方ない。やるぞ』

歌川『了解!』

菊地原『了解……』ハァ…






【旅館・29】



< ヒャッハァ―――!! 模擬戦だァ―――!!


ドガガガガガガガガッ




遊真(……おぉ。やってるやってる)ヒョコッ

遊真(チラホラ見え隠れしてるのはかざまさんたちか。手を貸すべきか……)フーム





迅「――よう。遊真」

遊真「あれ、迅さん?」






遊真「無事だったんだ」

迅「まぁなんとかな」

遊真「ふーん」ジーッ

迅「……ん? どうした?」

遊真「迅さんほんとに『こっち側』?」

迅「あ、当たり前だろ。おれのサイドエフェクトに誓って本当だ」

遊真「ふむ……」

迅「確かに終盤まで顔出さなかったのは悪かったけどさ、おれにも色々あったんだよ」

遊真「今までどこにいたの?」

迅「あぁ。あれは一時間ほど前の事だ……」




ホワンホワンホワン…






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



シーン…


迅(静かだ……)スタスタ


迅(そろそろみんなスイッチ入るころか。特にヤバそうな太刀川さんと二宮さんは視ておきたいな)スタスタ


迅(……視たらおれもさっさと逃げないと巻き添え喰らうかもだ)スタスタ







< 「―――迅っ!」




迅(!)ビクッ






嵐山「……」スタスタ

迅「よ、よう。嵐山……」

嵐山「元気か?」

迅「……おう。元気一杯だ」

嵐山「そうは見えないな。また無理してるんだろう」

迅「そんな事ないぞ」

嵐山「よし、少し休め」ガシッ

迅「いや、ちょっと用があって……」

嵐山「昨日リラックスできそうな場所を見つけたんだ」グイッ

迅「いやホント急いでるんで……」

嵐山「いい眺めだぞ。そうだ、なんならお茶でも淹れよう」ズルズル

迅(あ、これ避けられないわ)ズルズル…






数分後―――



嵐山「……それでな、その時の佐補が――」

迅「おう…」

嵐山「この前学校で副が――」

迅「うっす…」

嵐山「遥が――」

迅「はい…」

嵐山「充が――賢が――木虎が――」

迅「……」




迅(長い!! 感染しても無害とは流石嵐山だけど長いよ!!)






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


…ホワンホワンホワン



迅「――って感じでずっと話し相手になってた」

遊真「まる一時間?」

迅「まる一時間」ウン

遊真「その後あらしやまさんは?」

迅「……途中で不健全な未来が視えたから取りあえず隙見て、こう、スコーピオンでサクッとやっといた」

遊真「フケンゼンだったの?」

迅「不健全だった」ウン



不健全な未来というのは綾辻さんとヤリまくる未来ですか?




太刀川「――お! 迅やんけ!」



遊真「あ、見つかっちゃった」

迅「なんで関西弁なんだ……」



太刀川「模擬戦したろ!!」キィン


ズバッ!!



迅「おっと」ヒョイ

遊真「ほいっ」ヒョイ


太刀川「空閑も一緒に模擬戦すっぞ!!」



>>95
そうです(真顔)




歌川『――今だ! 行くぞ!』ブゥン

菊地原『言われなくても……』ブゥン



風間『!! 待て―――』



太刀川「――邪魔」キィン


ドドッ!!


歌川(えっ)パキパキ…

菊地原(あ……)ピシッ…



『戦闘体  活動限界』



歌川(透明化中でなおかつ完全に死角だったのに……!?)

菊地原(……はぁ……)







太刀川「カメレオンがなんぼのもんじゃい!!」クワッ


迅「うわっ」

遊真「すごいな」

風間「ちっ……」


太刀川「よーし模擬戦すっぞ!!」


迅『仕方ないな。……遊真』

遊真『ほい』

迅『風間さんとおれで食い止めるから隙見て装置のとこ行ってくれ』

遊真『おれでいいの?』

迅『あぁ、詳しくは鬼怒田さんに聞いてくれ。……いいよね? 風間さん』

風間『好きにしろ。いずれにしろ太刀川をどうかしないとまともに動けないだろう』

迅『そういう事さ。頼んだぜ、遊真』

遊真『OK』



迅さん風刃起動しろよ

今日はこの辺にしときますね

因みにあと2、3話で終わるっていうのはこの戦いがです

>>101
(今回は持って)ないです

それじゃあ再開しますねー




遊真「『弾』印(バウンド)」ドッ!



太刀川「あ、空閑! どこ行くんだ!」

迅「はいはい太刀川さんはこっちだよー」ヒュッ

風間(……)ヒュッ

太刀川「おっ」ヒュッ


ギンッ!



風間『……迅』

迅『どうしたの?』

風間『空閑を行かせる事に意味があるのか?』

迅『鋭いね』

風間『どうなんだ?』

迅『……』






迅『まぁいいじゃん。後は後輩に任せとこうよ』

風間『……』



太刀川「――旋空弧月」キィン


ズガッ!!


風間『ちっ……』

迅『おー危ない危ない』

風間『……おい、一体何が視えてる』

迅『……』






迅『……おれたち多分負けるよ』

風間『なに?』






風間『太刀川に負けるという事か?』

迅『あーうん。それに近いかな』

風間『2対1でか?』

迅『……いや、違うよ』

風間『?』



ザッ…ザッ…ザッ…



風間(四方八方から足音が……)ピクッ






「「「「……」」」」






迅「……約10対2だよ……」

風間(囲まれた……!?)






出水「」

米屋「」

緑川「」

村上「」

犬飼「」

辻「」

堤「」

日佐人「」

諏訪「」

荒船「」



ゴゴゴゴゴ…



風間『……』

迅『ね? ヤバいでしょ』

風間『……』

迅『因みにおれたちがここで逃げるともっと面倒な事になるよ』

風間『……』






風間『……なら選択肢は1つしかないな』スチャッ

迅『!』

風間『順々に戦闘不能にしていけばいい。違うか?』

迅『……いや、仰る通り』

風間『なら駄弁っている暇はないだろう』

迅『そうだね』




太刀川「――模擬戦すっぞ!!」


全員「おぉぉぉぉぉぉ!!!!」




風間『やるぞ、迅』

迅『了解』






【旅館・30】



装置『』シュゥゥゥゥ…



遊真(……やっと見つけた。これか)



遊真「ねぇ、きぬたさん」

鬼怒田『なんだ?』

遊真「機械見つけたよ。どうすればいいの?」

鬼怒田『あぁ、まずコントロールパネルをだな……』

遊真「……接触悪くてマトモに操作できないけど」

鬼怒田『なにぃ?』

遊真「他に方法は?」

鬼怒田『最悪の場合破壊すれば済むが……決して安い代物じゃあないからな』

遊真「ふむ」






鬼怒田『それに加えて防犯装置として試作型のトリオンリフレクターも付いておる。攻撃手のトリガーでは太刀打ちできんぞ』

遊真「ほう」

鬼怒田『だがなるべく破壊はするな。健闘を祈る』

遊真「検討しとく」≡3≡




装置『』シュゥゥゥゥ…




遊真「さて……と」


遊真(そんな事言われても全然反応しないんだよな)ポチポチ


遊真(ふむ、どうしようか……)


遊真(……)


遊真(……あ、そういえばこの前こなみ先輩が言ってたっけ)




ホワンホワンホワン…






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



玉狛支部



宇佐美「……むむむ……」

修「ど、どうですか……?」



小南「あれ? あんたたち何してるの?」

遊真「ぱそこんの調子が悪いんだってさ」

小南「ふーん」



宇佐美「難しいなぁ。レイジさんがいれば何とかなったかもなんだけど」

修「そうですか……」






宇佐美「流石にもう寿命かもね。稟議あげれば最短で今月内には来ると思うよ?」

修「じゃあお願いします。宇佐美先輩」

小南「――その必要はないわ」

宇佐美「あ、こなみ」

修「お疲れ様です」

小南「このあたしに任せなさい」

修「えっ」

遊真「ホントに直せるの?」

小南「舐めんじゃないわよ。こーいうのはショック療法が効くの」

遊真「ほう……」



村上とかこういうの参加しないイメージだけどなー

ショック療法…だと…?




宇佐美「大人しくレイジさん待った方が良いんじゃない?」

小南「良いから任せときなさい。こんなの一発叩けば直るのよ」

修(不安だ……)

小南「いい? ここをこう、この角度で……」

遊真「うんうん」

小南「ていっ!!」ビシッ




PC < ブゥン…




宇佐美&修「「う、動いたァ―――!!」」

遊真「やるね。こなみ先輩」

小南「あったりまえでしょ!」



小南(……ま、まさか本当に動くなんて……)ドキドキ






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~


……ホワンホワンホワン



遊真(……よーし、おれも試してみるか)



装置『』シュゥゥゥゥ…



遊真(試作型とはいえリフレクターがあるなら生半可な威力じゃダメだよな。となると……)





遊真「『強』印(ブースト) 七重(セプタ)」ブゥン…





遊真(せ―――――のっ!!)




7重(セプタ)だと壊れるんじゃ…?




【ボーダー本部】



沢村「!」



忍田「どうした?」

沢村「約30あったトリオン反応のうち10ほどが一度に消えました!」

忍田「なに?」

鬼怒田「どうなっとる!?」

沢村「瞬間最大出力値を見ると黒トリガーによるものかと思われます」

忍田「黒トリガー?」




忍田「……」




忍田「……あっ(察し)」






【旅館・31】



ガラガラガラ…



遊真「ふぅ……」ポンポン



遊真「……」チラッ



瓦礫の山 < ……



遊真「……」



遊真「……」



遊真「やりすぎた……」






※旅館の敷地の約1/5が大破しました。



以上です。
戦いは終わった(無理矢理)

書き溜めが無くなったのでネタ募集しつつ溜めてきます!

7重(セプタ)なんてしたら壊れて当たり前だろうが!ww


この後も書いてくれると嬉しいな
旅館壊れた後どうしたとか正気に戻ったみんながどうしたとか気になる

色んなキャラを満遍なく出したいので(略)

慰安旅行篇は今回で終わりにしますねー




【旅館・32】



修「……ん……」


修(もう朝か……)


修(……)


修(……)


修(……ん? 『朝』!?)ガバッ


修(お、おかしいな……ついさっきまで3、4時くらいだった気が……)






修(そもそもいつ布団に入ったっけ……? なんだか記憶が飛んでるような……)キョロキョロ


もぞもぞ…


修(ん? 中に誰かいるのか……?)チラッ





千佳「……」スヤスヤ





修「えっ」




修「……」




修「……」




修「えっ!?」






千佳「……」スヤスヤ



修(あれ? なんで千佳がいるんだ? ここぼくたちの部屋だよな……?)


修(し、しかも同じ布団に……)


修(……)


修(……)


修(い、いや待て三雲修、落ち着くんだ)


修(周りを見ろ。布団も服装も乱れてない。状況的に『そういうこと』だと決まった訳じゃないはずだ)


修(……多分、こう、なんやかんやで間違えてぼくの布団に入り込んだだけだ……)






千佳「……ぅ……ん……」モゾモゾ

修「あ、千佳……起きたか」

千佳「……えっ……?」

修「?」

千佳「お、修くん……?? どうして……?」

修「いや、ぼくも分からないんだ……気がついたら布団の中にいて……それで……」

千佳(な、なんだか記憶が抜けてる気がするよ……)

修「……なぁ、千佳」

千佳「?」






修「え、えっと……」

千佳「どうしたの?」

修「その……か、身体は大丈夫か?」

千佳「??」

修「た、例えば……どこか痛いところがある、とか……」ビクビク

千佳「ど、どうしてそんなに震えてるの? ……特に何もないよ」

修「ほ、本当か?」

千佳「うん」

修(……良かった……)フゥ…






【旅館・33】



ざわざわ…


瓦礫の山 < ……


修(うわっ……な、なんだこれ!?)



米屋「うお~~スッゲー」

出水「これまた派手にブチ壊してんなぁ」

修「あ、先輩」

出水「おぉ、おはよう」

米屋「よ。メガネボーイ」

修「おはようございます。……あの、これって一体……?」

米屋「んーなんか東さんが言うには昨日の夜に隕石が落ちてきたらしいぜ」

修「えっ」





出水「でも変だよな、こんだけ大破してんのに全然気付かなかったぜ」

米屋「オレもその辺覚えてねーわ」

出水「つーか昨日隣の街からこっちに戻って来てからの記憶が抜けてる気がするんだけど」

米屋「それな。何か陰謀を感じるぜ……」

修(先輩たちもなのか)

米屋「まぁ悩んでても仕方ねーか。朝風呂行こーぜ朝風呂!」

出水「いいな。メガネくんも来いよ」

修「あ、はい」






【温泉・⑤】



米屋「あーそういや思い出したぞ弾バカ」ヌギヌギ

出水「あ?」ヌギヌギ

米屋「お前と緑川、一昨日見つかった時よくも逃げやがったなコラ」

出水「何の事だ?」

米屋「正座スッゲーきつかったんだからな!」

出水「あぁ覗きか。そりゃもうドンマイとしか」

修「……覗き……?」

出水「いや、メガネくんは気にすんな」



キトラと那須さんの女の闘いの詳細はカットなんですか?




出水「コイツがヘマしたってだけさ」

米屋「ったくよー」

修「は、はぁ……そうですか」ヌギヌギ



ぬぎっ



修「ふぅ……」


出水「……えっ」

米屋「ありゃま」


修「……? ど、どうしたんですか?」


出水「……」ジーッ

米屋「……」ジーッ


修「あ、あの……先輩方……?」



>>189
あ……


……


遊真の強印で巻き添え喰らって両者再起不能って感じでオナシャス……




出水「……メガネくん」

修「は、はい」

出水「なんかやたら虫に刺されてんな」

修「え?」

修(あ、本当だ……首にも肩にも胸元にも痕がある)

米屋「蚊かぁ?」

出水「この時期に珍しいな」

修「そうですね」



修(変だな、虫なんていなかったのに……)



>>191
それ今考えたよなww
完全に忘れてたのかww
まあしゃあない




修(何かアレルギー的なものか? でも特に痛くも痒くもないし…… )



米屋「おーいメガネボーイ、先行ってんぞ」



修「あっ、はい!」


修(気にしない方がいいか……)







米屋(なぁ、アレって……)

出水(……あぁ。多分そうだろーな)

米屋(オイオイあいつもちゃっかりやることやってんなぁ)



>>189>>196
次あたりで書けたら書きます……

期待せず待ってて下さい(予防線)




【温泉・⑥】



遊真「ようオサム、おはよう」

修「おはよう。空閑も来てたのか」

遊真「まぁね」

修「よっこいしょ……あぁ良い湯だ」

遊真「朝からおじさん臭いな」

修「し、仕方ないだろ」

遊真「ははは」






修「あ……そういえば」

遊真「ん?」

修「夜中に隕石が落ちてきたらしいんだけど空閑は気付かなかったか?」

遊真「」ギクッ

修「あれだけ派手に壊れてるのに皆気付かなかったらしくて……」

遊真「」

修「空閑は……ほら、その……寝てないだろ?」

遊真「い、いやおれも全然気付かなかったよ」

修「そうなのか」

遊真「うん。おれつまんないうそつかないよ。ほんとだよ」






修「……でもこんな言い方も変だけどさ、露天風呂は無事で良かったよ」

遊真「ふむ……確かに」

修「この景色も今日で最後となると少し淋しいかもしれないな」

遊真「今度はしおりちゃんとかレイジさん達と一緒に来るか」

修「ははっ、できたらいいな。……じゃあ今はぼくたちだけでこの景色を楽しもう」

遊真「そうだな」≡3≡



モテるキャラランクとか好きな異性の傾向とかワクワクが止まらない(確信)

昨日はごめんなさい
再開しますね


>>50の数十分ほど前……



那須「……変化弾(バイパー)」キィン

木虎「っ……!」


ガガガガガガッ



木虎「……」フゥ…


那須「全部防ぐなんて流石ね」


木虎「どうも」




木虎(……とはいえ殆ど近付けないわね。しかも確実に防ぐにはフルガードじゃないと間に合わない)

木虎(両手が塞がるとスコーピオンもアステロイドも使えない。やっぱり中距離戦は分が悪いわ)






那須「……」キィン


ガガガガガガッ


木虎(もう少しひらけた場所に出た方がいいわね)タッ



那須「ねぇ」

木虎「っ…… なんですか」

那須「もう一回お願いするけど通してもらえないかしら?」

木虎「もう一度言いますがそれはできません」

那須「私はただ修くんとお話したいだけなの」

木虎「……申し訳ありませんが今の先輩は信用できませんので」






那須「信用できない……か」

木虎「えぇ」

那須「本当にそれだけ?」

木虎「どういう意味ですか」

那須「……」

木虎「……」

那須「分からないなら良いわ」キィン

木虎(!)

那須「変化弾(バイパー)」



ドガガガガガガッ



木虎(シールドが削られる……!!)






木虎(ここは距離を―――)ダンッ

那須「……逃がさないわ」タッ



ビンッ



那須(っ……! ワイヤートラップ……!?)グラッ

木虎「やっと隙が出来ましたね」

那須「シールド!」キィン

木虎(遅い!)ヒュッ



ドッ!



那須「っ……!!」



『トリオン供給器官 破損』






木虎(一撃で仕留め損ねた。追撃を……!)ダンッ


那須「変化弾(バイパー)……!」キィン


木虎(那須先輩は基本的に『相手を囲って逃げ場を無くす』ような弾道を好む)

木虎(囲ってから当たるまでほんの僅かに余裕がある―――ここは特攻するべき!)ダンッ





那須「……あなたも素直な動きね」ニコッ

木虎「!?」



ドドドドッ!



木虎(こ、この弾道……変化弾じゃない!?)



『トリオン供給器官 破損』






木虎(今のは……)ブシュゥゥゥゥ…

那須「ごめんなさい。変化弾と通常弾を間違えたみたい」ニコッ

木虎(くっ……!)シュウゥゥゥ…

那須「……じゃあ行くわね。早くしないと私もトリオン切れになりそうだから」シュウゥゥゥ…

木虎「ま、待って……!」

那須「……」

木虎「待って……下さい……!」

那須「……」






那須「1つ…聞いていいかしら」


木虎(……?)






那須「あなた、修くんの事どう思ってるの?」

木虎「えっ」

那須「好きなの?」

木虎「いや、あの……よく意味が……」

那須「嫌いなの?」

木虎「……」

木虎(ど、どうして皆してこういう事ばっかり聞いてくるのかしら……)


那須「どう?」


木虎「……」





木虎「……べ、別にどちらでもないです。考えた事ありませんから」


那須「……」






那須「……そう。なら良かったわ」

木虎「え?」

那須「……」フラ…フラ…

木虎「ま、待って下さい!」

那須「……」ピタッ

木虎「それって……その、一体どういう意味で……」

那須「……」






那須「……私、彼のこと好きなの」

木虎(な……!)






木虎(す、好き!? 那須先輩が三雲くんの事を!?)

那須「私は彼を傷付けたい訳じゃないわ。……ただ一緒にお話したいだけ」

木虎「!」

那須「だから邪魔はしないでくれるかしら。特に彼の事をどうとも思ってないなら構わないでしょ?」

木虎(……)

那須「……行くわね」フラ…フラ…

木虎(……)



木虎(わ、私は……)



木虎(……)





木虎「――待って下さい!!」






那須「……」ピタッ

木虎「ダメです」

那須「え?」

木虎「やっぱりダメです。通せません」

那須「どうして邪魔するの? もしかしてあなたも―――」

木虎「それは断じて違います!!」クワッ

那須「……」




木虎「わ、私はただ自分で那須先輩の足止めを買って出た以上は最後まで役目を果たすのが責務なのでここで素通りさせる訳にはいかないだけであって……」




那須「……前言撤回ね。やっぱりあなた、素直じゃないわ」



ダメだこのA級全然成長しねぇ……

直後に遊真の強印を喰らって二人とも気絶って感じです。これで旅行篇は完結ですね

ネタもっと下さい(本音)

5、6レスくらいだけどホワイトデーの冒頭だけ投下しますねー




【玉狛支部・⑮】



小南「―――ん!」



遊真「ん?」≡3≡

修「こ、こなみ先輩、その手は……」

小南「あんたたち今日が何の日か覚えてないの?」

修「え?」

遊真「ふーむ……」

小南「ちょっと待って、ホントのホントに分からないの!?」






小南「今日はホワイトd


烏丸「――あぁ、そういえば今日は城戸司令の誕生日ですよね」


小南「えっ」

修「な……!」

遊真(ほう……)ピクッ

小南「えっ、ホントに!? 今日城戸さんの誕生日なの!?」

修(し、知らなかった……)

小南「ど、どうしよう……あたし何も用意してないんだけど別に大丈夫よね? ね?」

烏丸「大丈夫すよ。……ウソですから」

小南「」






【玉狛支部・⑯】



小南「コホン……じゃあ改めて! 今日はホワイトデーでしょうが!」

修(あぁ、そういう事か)

烏丸「……え? 何言ってるんですか小南先輩」

小南「は?」

烏丸「ホワイトデーは明日ですけど……」

小南「えっウソ!?」

烏丸「はい。ウソです」キラーン

小南「もう!!」ムキー






遊真「そうだったな。今日はホワイトデーとかいう日だった」

小南「だからあたしに何か渡す物があるんじゃないのって話よ。OK?」

烏丸「……らしいぞ、二人とも」

小南「いやあんたもだからね!!」

遊真「でもおれたちにはチョコくれなかったじゃん」

修「あ、確かに……」

小南「ぐぬぬ……」






小南「でもさ、ほら、日頃の感謝とかあっても良いんじゃないの?」

修「……」

小南「……ねぇ?」

遊真「……」

烏丸「……」

小南「……え? ちょっ、ホントに何も……ない、の……?」

烏丸「……」

小南「……うっ……」

烏丸「……小南先輩、すみません」

修「……す、すみません」プルプル…

遊真「すみません」≡3≡



小南「……」






小南「……ま、まぁいいわ……特に期待とかしてなかったし……」フラッ

烏丸「どこ行くんですか」

小南「……別に……」フラフラ

烏丸「ケーキ食べないんですか? 美味いすよ」

遊真「そうだぞ。せっかくみんなで作ったのに」

小南「……今…そんな気分じゃ……な……」フラフラ




小南「……」





小南「……え?」






小南「……」ズンズンズン



遊真「お、回れ右して戻ってきた」

烏丸「食いますか?」

小南「よこしなさい」


モグモグ…


小南「…………やけに美味しいのが腹立つんだけど」

遊真「でしょ」

烏丸「まぁ、レイジさんもいたんで」






小南「――ていうかなんでそんなしょーもないウソつくのよ! わりと本気でショックだったでしょーが!!」ギリギリ


修「いだだだだ! な、なんでぼくが!?」



ヒカリちゃんが今現在で女性キャラ1成績が残念でしかも三輪と同じクラスとか……。

>>286-289
えっ何それは(困惑)


少ないけど投下しますね




【談話室・⑤】



出水「なー槍バカ」

米屋「なんだ弾バカ」

出水「お前お返しどうする?」

米屋「んー……未定」

出水「いや、未定っつーかまさに今日なんだけどな」

米屋「でも特に蓮さんとかはそういうの気にしないぜ? まぁ最悪ダッシュでコンビニ行きゃ良いだろ」

出水「ははは最低だコイツ」






米屋「そういうお前は決まってんのか?」

出水「たりめーだろ」

米屋「何あげんの?」

出水「言うかよ」

米屋「んだよー」

出水「ったく……」

米屋「……」

出水「……」






米屋「……まぁそんなに不安にならんでも大丈夫だろ。喜んでくれるっしょ」ニヤニヤ

出水「うるせーな。つーか笑ってんじゃねーよ!」






【鈴鳴第一・⑦】



今「……」



ドタバタドタバタ!



今「……」



ドタバタドタバタ!


< 「は、早くしないと今先輩来ちゃうっす!」

< 「あっ、太一! 待って!」



ドガラッシャーン!


< 「ぬわ―――!! 鋼さんごめんなさ―――い!!」




今(な、中で何が起きてるの……!?)






< 「来馬先輩、こっちの飾り付けはOKです」

< 「よし、こっちももうすぐ終わるよ!」



今「……」



< 「今ちゃん喜んでくれるかな?」

< 「だと良いですね」



今「……」



< 「今先輩のに比べると美味しくないかもしれないっすけど……」

< 「いつものお礼も兼ねて、ね」

< 「太一、オレも手伝うから早く片付けるぞ」

< 「うっす!」




今(……聞かなかった事にしてもう少し時間潰してよう)フフッ






【二宮隊・②】



辻「……ひゃみさん」

氷見「なに?」

辻「あ、あの……これ……えっと……」

氷見「?」



犬飼(ホ、ワ、イ、ト、デー)パクパク



氷見「……あぁ、ホワイトデー?」

辻「そ、そう……」コクッ






犬飼「おれと二宮さんからも! はい!」

氷見「あ、ありがとうございます……」

二宮「いつも世話になってるな、氷見」

氷見「いえ、こちらこそ」

二宮「これからも宜しく頼む」

氷見「はい。もちろんです」

二宮「……今日は防衛任務もない。焼肉でも行くか」

辻「え?」

氷見「あ、いいですね」






犬飼「マジで? 二宮さん奢ってくれるんですか?」

辻「ちょっ、犬飼先輩……」

二宮「……でなきゃ提案しないだろう」

辻(えっ)

犬飼「よっしゃ! ありがとうございます!」

氷見「いいんですか……?」

二宮「構わん」



犬飼(……言っといてなんだけど今日の二宮さんなんだか妙に優しくない?)

辻(そうですね)






犬飼(何か良いことあったのかな?)

辻(どうですかね……)



二宮「……じゃあ俺はそろそろ行く」



氷見「どちらへ?」

二宮「それは……言えない」

氷見「え?」

二宮「お前たちを巻き込む訳にはいかない」

犬飼「逆に気になりますよ、それ」

二宮「……」スタスタ





二宮「……心配するな。必ず生きて戻る」



二宮さんは例によって加古さんのもとへ向かいました

少ないけど今日はこの辺にしときますね

元気で明るくて性格が良い娘……栞ちゃんかな?

10時30分頃に投下予定です

かなり少ないけど投下していきます




【諏訪隊・⑤】



小佐野「……」カタカタカタ



日佐人「作業中すみません。おサノ先輩、これホワイトデーのお返しです」

小佐野「おぉっ」

日佐人「あ、それと堤先輩のも預かってます」

小佐野「苦しゅうない」

日佐人「大した物じゃないですけど……」

小佐野「んーん、ありがとね。つつみんはどこ行ったの?」

日佐人「いえ、分からないです。 なんだか険しい顔してさっき出ていきましたけど」






小佐野「……ねぇ、すわさん」

諏訪「ん?」

小佐野「すわさんはお返し無いの?」

諏訪「ねーよ」

小佐野「うわーこの人ひどーい」

諏訪「……るっせーな! お徳用でしかも食いかけのチョコよこしやがったおめーも大概だったろ!」

小佐野「そうだったっけ」

諏訪「ケッ……」





諏訪(……まぁぶっちゃけ完全に忘れてただけなんだけどな……)






小佐野「……」


小佐野「ふーん、そっか」


小佐野「……そうだよね」


小佐野「……」


小佐野「……」カタカタカタ





諏訪(……ふー……)スパー


日佐人(……)ジーッ


諏訪「……ん? なんだよ日佐人、おめーも吸いてーのか?」


日佐人「……」ハァ…


諏訪「おいおいなに堂々と溜息ついてやがんだ」






【玉狛支部・⑰】



宇佐美「おぉー! これはこれは!」

千佳「修くんと遊真くんで作ったの?」

修「いや、レイジさんと烏丸先輩も……」

宇佐美「ねぇ食べていい? 食べていい?」

修「はい。どうぞ」

千佳「じゃあいただきます」

宇佐美「……うん!すっごく美味しいよ!」



遊真(良かった良かった。どうやらウソじゃないぞ)≡3≡

修(レイジさんが太鼓判押してくれたからな)






宇佐美「成長したなぁ……おねーさんは嬉しいよ」ウルウル

千佳「本当にありがとう」ニコッ

修「……そ、そんな大げさな……//」



陽太郎「おれのぶんはまだかー!」

レイジ「お前はさっき食べただろう」

陽太郎「たりぬ! たりぬのだ!」

レイジ「……」

遊真「おれもまた食べたくなってきたな」

レイジ「お前まで……」






宇佐美「レイジさん。多分こなみもとりまるくんも食べたがるだろうし、また作ってくれないかな?」

レイジ「……」

宇佐美「次はアタシも手伝うから! ね?」

陽太郎「おれもてつだうぞ!」

修「あ、ぼくも手伝います」

遊真「ぜひぜひ」

千佳「お願いします」ペコッ



レイジ「……」ハァ






レイジ「……材料を買ってくる。夜まで待て」



全員「「「あざーっす!!」」」



少なくてごめんなさい。この辺で切り上げます

違うんです、千佳ちゃんはこういう恒例のイベントは慣れててわりとあっさりしてるイメージしか無かったんです
木虎と那須さんと二宮さんがなんでもするんで許して下さい

http://fsm.vip2ch.com/-/hirame/hira103447.jpg


ほう……

>>350
いいっすね^~
くまちゃんの頬っぺた突っつきたい


もうちょっと経ったら投下できそうです

投下します

加古さん降臨




【加古隊】



加古「いらっしゃい」

二宮「……ッス」

堤「……ッス」

加古「あら、あなたたちだけ? 太刀川くんは?」

堤「用があるとか言ってました」

加古「そう。……後で試食ね」ボソッ

堤「……」ビクッ






二宮「来馬は来てないのか」

加古「彼は彼で結花ちゃんへの催し物で忙しそうだったから」

二宮「……俺も忙しいんだがな」

加古「何か?」ニッコリ

二宮「チッ……」

加古「それにしても今回は集まり悪いわね~」

堤「二人欠席なら中止って事で良いんじゃないかな」

加古「うーん……でももう作っちゃったのよねー」

堤(Oh…)






二宮「……待て」

加古「なぁに?」

二宮「今日はホワイトデー……つまり主役は女だ」

加古「うん」

二宮「だからお前が俺たちをもてなす必要はない」

加古「随分と今さらねぇ」

二宮「だから今回は焼肉にでも行くぞ。俺が奢る」

堤(ナイス!)





加古「却下」ニッコリ

二宮「……ッス」






加古「第一もてなしてるつもりは無いしね。私の料理を美味しそうに食べてくれるあなたたちの嬉しそうな表情が何よりのお返しなのよ」


堤(……おかしい。良いこと言ってる筈なのに全然ジーンと来ない)

二宮(チッ……)



加古「因みに今回は2/4の確率でハズレありだから」スッ


ドンッ☆


加古「おあがりよ!」



堤「」

二宮「」






堤「ちょ、ちょっと待って! 2/4って事は確実に当たらない!?」

加古「そうでもないわよ?」


二宮(一人が犠牲になってハズレを二人前食えばもう一人は助かる、か……)

堤(……恨みっこ無しでいこう)

二宮(分かってる)


堤「じゃあオレからいくよ……」

加古「はいどーぞ」



炒飯①  炒飯②  炒飯③  炒飯④



堤(……見た目はどれも同じに見えるな……)






堤(……これじゃ考えてても仕方ないな)


堤「じゃあ①と③を……」

加古「味わって食べてねー」

堤「うっす」



堤(……いってくる)チラッ

二宮(あぁ)チラッ



堤「い、いただきます……」パクッ



堤「……」モグモグ



堤「……」モグモグ



堤「……」ゴクン






堤「……」



二宮(動きが止まった……?)

加古「どうかしら?」



堤「……」ツー



二宮(!?)

加古「あら、泣くほど美味しいの?」



堤「……」コクッ



加古「嬉しいわぁ」

二宮(当たり……だと……? いや、そんな……)






加古「じゃあ次は③ね」

堤「あ、あぁ……」パクッ



堤(最初は奇跡的に当たりを引けた……でも残りは2/3の確率でハズレを引く)モグモグ


堤(……流石にここまでだろうな……)モグモグ


堤「……」ゴクン



堤「……」



加古「どう?」


二宮(……流石に二連続で当たりを引くなんて事はないだろう。骨は拾ってやる)






堤「……しい……」ボソッ

加古「え?」

堤「美味い……!!」

二宮(な……!)

堤「……美味しい……なんて美味しいんだ……」ポロポロ

加古「そう、良かったわ」ニコッ




堤(……こ、こんな事があっていいのか……!?)


堤(来る日も来る日も緊急脱出ばかり……何度死にかけたか分からなかった)


堤(どうせ今日も血ヘドを吐くんだろうと覚悟を決めてきた)


堤(……そんな中で、ようやく……ようやく……)ポロポロ






二宮「」






二宮(……)


二宮(……いや、待て。状況を整理しろ)


二宮(今日は俺と堤の二人で戦いに望んだ)


二宮(加古が用意した四人前……うち2/4がハズレの炒飯を二人で捌く事になった)


二宮(一人あたり二人前……そんな中、堤が先に二人前を食べた)


二宮(……そしてまさかの両方とも当たり……)


二宮(残った二人前は必然的にどちらもハズレ……そ、そしてそれの処理を担当するのは……)







加古「 お 待 た せ 二 宮 く ん 」ニッコリ






二宮「……あ、か、っ……ま、待て、加古……」

加古「?」

二宮「待て。待ってくれ」

加古「どうしたの? 珍しく歯切れ悪いわね」

二宮「駄目だ。二つは絶対に駄目だ」

加古「そんなに多くないわよ?」

二宮「量じゃない。質の問題だ」

加古「大丈夫よ。身体に良いものが沢山入ってるから」

二宮「……その代償として味を度外視してるんだろう」

加古「……」ニッコリ






加古「私があ~んしてあげましょうか?」

二宮「そういう問題じゃない……」

加古「 ま さ か 残すの?」


堤()ビクッ

二宮「!」



二宮「……」



二宮「ッ……」ギリッ



二宮「……わ、分かった。食ってやる」



加古「よろしい」

堤(が、頑張れよ……)






二宮「食う前に何が入ってるか教えろ……」

加古「えーっと、②が果物関係ね。りんごと梨と……」

堤(……あれ? 意外とマシなんじゃ……)

加古「ぶどうとレモンとパイナップルと柿とドリアンと……その他多数ね」

二宮「」

堤(あっやっぱり全然ダメだ何それ)

加古「……で、④は鮟鱇の肝とゴーヤと青汁とコーヒーと……」






二宮「……トリガーオン!!」

堤「ちょっ、一旦落ち着こう!!」ガシッ






加古「あらあら」

二宮「止めるな堤!」

堤「ダ、ダメだって! 落ち着け!」

加古「怖いわぁ」

二宮「あの女一回殺して黒トリガーにして使ってやる!!」

堤「落ち着けってば!」

加古「二宮くんだと相性悪くて適合できないんじゃないかしら」

二宮「上等だ……!!」

堤「加古ちゃんも煽らないで!」






加古「仕方ないわねぇ」ブゥン…



二宮「!」

堤(き、消えた!? これは――)

二宮(カメレオンか!)




加古「はい、あーん」ヒョイ


二宮「っ!?」




堤(は、速っ―――)





二宮「ガハッ……!!」






二宮(ま……さか……この…俺が……)


二宮(まさ……か……まさ……た……か……)



ドサッ…



加古「あら、②番の炒飯しか食べてないのに死…寝ちゃったわ」



加古(……さてと。余った④番の炒飯どうしようかしら)ウーン

加古(せっかくだし堤くんに―――)チラッ



シーン…



加古(あら? いつの間に帰っちゃったのかしら)






加古(双葉は緑川くんとどこかに行ってまだ戻らないし……勿体ないわね)


加古(……)ウーン


加古(あ、そうだ。あの子なら……)ポチポチ



prrrrr…


prrrrr…


prrrrr…



『……はい』





加古「こんにちは三輪くん。ちょっとお願いがあるんだけど……」ニッコリ



旧東隊、半壊

次は影浦隊と那須さん辺りを書き溜め予定です

BBFにより
Q118「ボーダー内の恋愛事情はどうなっているんですか?恋愛禁止っていうことはないですよね?」
A「恋愛禁止ではありませんが、あんまりカップルがいる感じではないですね。色恋沙汰で面倒が起きたことが過去にあったのかもしれません。ボーダー内で恋人を作るのが安定か。」




あれ?城戸さんってなぜか有吾さんのことあまりよく思っていないし、独身だったよな……
ま、まさか………

ブラックトリガーになった加古の能力とかどんな感じだろう?
ポイズンクッキング?

>>399
Q96:加古さんの味覚オンチなのですか?それとも味覚正常だけどさ殺戮兵器を生み出してしまうのですか?
A:味覚は正常です。好奇心が堤を[ピーーー]のです。
Q97:加古さんのチャーハンに当たり(おいしい)はあるのですか?(多数)
あります。10回に8回は絶品の極うま炒飯がふるまわれます。



だから別に作った炒飯がなんでもやばくなるわけじゃないぽい
ちなみに来馬さんは運が良くノーアウト。二宮さんは死にたくないのでノーチャレンジ

14巻のカラー絵のヒカリちゃんのジャージ逆じゃないんですかね……かわいいからいいけど

少ないけど投下します
(那須さんの出番はまだ)ないです




【影浦隊・④】



北添「ほい、ヒカリちゃん」

光「サンキューゾエ!」

北添「いつもありがとねー」

ユズル「はい、ヒカリ」

光「サンキューユズル!」

ユズル「……大した物じゃないけど」



光「……」チラッ



影浦「……ZZZ……」






光「おいカゲ」

影浦「……ZZZ……」

光「お前は何も無いのかー?」

影浦「……ZZZ……」

光「おーい」

影浦「……ZZZ……」

光「……」

影浦「……ZZZ……」





光「そぉい!」ズシッ

影浦「ガハッ!?」






※寝てるカゲの上に跨がってます。



北添(カゲに不意打ち……だと……!?)

ユズル(痛そ……)



影浦「テメェ……何しやがる……!」プルプル

光「お前こそ何してんだよ!」

影浦「は?」

光「さっきからグースカグースカしやがって」

影浦「は?」

光「それでも男か!?」

影浦「あ゙ァ!?」






光「恩を仇で返すってのはこの事だよなー」

影浦「何言ってやがる」

光「いや、飼い犬に手を噛まれるか?」

影浦「訳分かんねー事言ってねーでどけやコラ! 重てーんd

光「そぉい!」ズシッ

影浦「!?」

光「今日は何の日か言ってみろ!」

影浦「……テメェの命日してやる……クソが……」ガハッ



※寝てるカゲの上に跨がってます。






光「ったく……今日はホワイトデーだろーが!」

影浦「あァ、んな事か」

光「んな事とはなんだ! 見ろ! あいつらはちゃんと覚えてたぞ!」



北添「ちゃんと覚えてた人その1です」キラーン

ユズル「……ちゃんと覚えてた人その2です」



光「言われなきゃ分かんねーのかよ。ほんっとカゲはしょーがねー奴だなー」

影浦「ちっ……ハイハイオメデトウゴザイマス。もう良いだろ、どけ」

光「……やだ」

影浦「あ?」

光「どかない」



※寝てるカゲの上に(ry






影浦「……」

光「……」

影浦「……チッ」グイッ

光「うわっ!?」ドサッ

影浦「ったく……」

光「ちょっ…何すんだバカ!」

影浦「……着いてこい」

光「え?」

影浦「……」スタスタ

光「え? え?」





このあと滅茶苦茶お好み焼き奢った。



少ないけどこの辺にしときます
明日は那須さん(少なめ)ですかね…

始めていきますねー

(普通に少)ないです




【ボーダー本部】



修(……とりあえず次は那須先輩に会わないとな)


修(電話するのは…………な、なんだか恥ずかしいしLIN○を送っておこう)



―――――――――――――――――――――――――――
     那須先輩(2)
―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(こんにちは。今どちらに居ますか?)


―――――――――――――――――――――――――――



三雲(よし、これで返事が来るまで談話室にでも―――)



< ピロリーン



三雲(早っ)






―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(こんにちは。今どちらに居ますか?) 既読

那須 玲 <(こんにちは。作戦室よ)


―――――――――――――――――――――――――――



修(「今からお邪魔しても良いですか?」……と。送信)



―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(こんにちは。今どちらに居ますか?) 既読

那須 玲 <(こんにちは。作戦室よ)

三雲 修 <(今からお邪魔しても良いですか?) 既読



那須 玲 <(もつろんよ。待ってれわ)



―――――――――――――――――――――――――――



修(誤字がすごいな……)ハハッ






【那須隊・⑤】



修「失礼します」

那須「いらっしゃい」

修「あれ? 他の方は……」

那須「みんな出払ってるわ」

修「あ、そうなんですか」

那須「えぇ。立ってないで座ったら?」

修「はい……失礼します」



あー、他の子もホワイトデー関連で出掛けてる可能性もあるな




那須「……コホン。 そ、それで、何の用かしら?」

修「あの……今日はホワイトデーじゃないですか」

那須「そうね」

修「な、なのでお返しを……」

那須「私に? 嬉しいわ」

修「一応玉狛のみんなで作りました。お口に合えば良いですけど……」

那須「ありがたく頂くわね」

修「はい」



>>448ですね




修「……じゃあぼくはこれで……」

那須「あら、もう帰っちゃうの?」

修「他にも行かないといけない所があるので」

那須「誰と会うの?」

修「木虎です。彼女にも世話になってるので」

那須「……そう」

修「はい。ぼくに合わせて訓練まで付き合ってくれてて……」

那須「…………そう」






那須「残念ね。もう少しお話したかったけど」

修「すみません……またお話しましょう」

那須「そうね」

修「じゃあ、また」ペコッ

那須「……」







那須「……待って、修くん」

修「?」






那須「……こっちに来て」

修「はい」スタスタ

那須「ここに座って」

修「はい」ストン

那須「あっち向いて」

修「? はい」

那須「……」スッ

修(え―――)





那須「……お返しのお返しよ」ニコッ


修「」







那須「……じゃ、じゃあまた……」モゾモゾ





修(……そう言って那須先輩は布団で顔を隠してしまった)



修(……)



修(……)



修(……)



修(……あったかくて柔らかかったな……)ボーッ




接吻です(断定)
なんで那須さんこんな積極的なんすかね……
まぁほっぺただからセーフセーフ

次は太刀川さんあたりを書いてトリは木虎ですかね
書き溜めます

BBF全然置いてねぇ(憤怒)

少ないけど投下しますねー




【ボーダー本部】



風間「……」ヒュカッ

太刀川「うおっ!」



『太刀川、ダウン』



太刀川「くっそー油断した……」

風間「これで終わりだな」




風間蒼也 × ○ × ○ × ○ ○ × ○ ○

太刀川慶 ○ × ○ × ○ × × ○ × ×






諏訪「おぉ、やるじゃねーか」

太刀川「風間さん! もう一戦!」

風間「断る」

太刀川「もう十戦!」

風間「増やすな」

太刀川「勝ち逃げはズルいぞ!」

風間「このままだとキリがないからな」

諏訪「まぁ諦めろや」

太刀川「くそ……」






太刀川「……分かった。今日のところは俺の負けだ」

風間「それでいい」

太刀川「風間さんには俺に勝った証としてこれをあげよう」

諏訪「あ? それクッキーか?」

太刀川「うん」

諏訪「なんでおめーがそんなモン持ってんだよ?」

太刀川「あぁ、今日はホワイトデーだからあいつに渡そうと――」




太刀川「……」




太刀川「……あっ」





風間「?」モグモグモグモグ






【風間隊作戦室】



諏訪「あー……つまり話を纏めっとアレか、月見に渡すつもりだったクッキーを風間に食わしちまったと」

太刀川「うん」

諏訪「本当は月見に会いに行く予定だったのに風間を見かけたからつい模擬戦しちまったと」

太刀川「うん」

諏訪「戦ってる内についうっかりして忘れちまったと」

太刀川「うん」




諏訪「バカかお前!!」






諏訪「マジで頭ん中どうなってんだ!? クルクルパーか!?」

太刀川「それは言い過ぎだぞ諏訪さん」

三上「まぁまぁ。……お茶どうぞ」コトッ

太刀川「よっしゃ」

諏訪「おう。サンキュ」

風間「……知らなかったとはいえ悪いことをしたな。太刀川」

諏訪「いや、忘れてる方が悪ぃだろ。ホワイトデーを忘れるなんざ言語道断だぜ」

太刀川「コンゴ動乱?」

諏訪「クルクルパーは黙って茶ぁ飲んでろ」






【風間隊作戦室・②】



太刀川「……で、なんとかしたいんだけどさ」

諏訪「新しいの買ってくりゃいいんじゃねーか?」

太刀川「やっぱそれが一番かー」

諏訪「それか二人でどっか出掛けるとかよぉ」

風間「なるほど…… 三上」

三上「はい?」

風間「女性としての意見を聞きたい。どう思う?」

三上「えっ」

諏訪(躊躇いなく聞ける風間△)






三上「わ、私は……特に何も貰わなくても……その……一緒にいられれば……」

風間「なるほど。他には?」

三上「……や、やっぱり気持ちがこもっていれば何でも……」

風間「なるほど。続けてくれ」

三上(う………///)

風間「? どうしt



諏訪「よーし! 三上もこう言ってる事だしデートにでも誘っちまえ! な!」


太刀川「ほうほう……」



このスレで百合もありだったらどうなったんだろうか…熊→那須でもしていたのかな…

鋼やレイジさんって恋愛感情をうまく現すのが苦手な硬派なタイプだよな
レイジさんなんて公式で「好きな人にかっこいい所を見せるのが苦手」とか言われているし

>>520
鋼くんはサイドエフェクトあるからセーフ


今回も少ないです
始めますね




【三輪隊作戦室・②】


ウィーン


太刀川「おいーっす」

月見「あら……お疲れ様、太刀川くん」

太刀川「おう。お前だけか?」

月見「えぇ」

太刀川「ほーん」

月見「……お茶、淹れるわ」

太刀川「よっしゃ」






太刀川「あ、そうだ……なぁなぁ」

月見「なに?」

太刀川「このあと暇か?」

月見「報告書を仕上げたら終わりよ」

太刀川「どんくらいかかる?」

月見「一時間弱ね」

太刀川「ほーん」




太刀川「じゃあ終わったらデートすっか」

月見「……え」



(きっと意味は分かっていない)

そもそも太刀川さんが結婚できるビジョンがイメージできない




【公園】



太刀川「あ~良い天気だな~」

月見「そうね」




風間(諏訪、尾行は流石にやり過ぎじゃないか?)

諏訪(どうせ太刀川一人に任せっとマッハで終わっちまうからな)

風間(あいつは馬鹿だがもう子供じゃないぞ。馬鹿だが)

諏訪(んな事ぁ分かってんよ。実はもう1つ役目があんだ)

風間(?)



>風間(あいつは馬鹿だがもう子供じゃないぞ。馬鹿だが)


いや……どうだろう?
小学六年生のまま大人になった奴よりはましだろうけど……




諏訪(見ろ!)


つ スケッチブック


風間(……それで太刀川に指示を出すという事か?)

諏訪(あぁ。カンペ的なアレだな)

風間(不安しか残らないが)

諏訪(早速指示出しすっぞ)カキカキ




[ 買い物にでも誘え! ]




太刀川(……ほう)



買い物(餅を買う)

太刀川さんが〔買い物にでも誘え!〕をきちんと読めるかどうか……いや、これくらいは読めるか。

>>533
別役と確信を持てなく太一と呼ぶ太刀川さんなら怪しいぞwwwww
熊谷を6回も間違えて「くま」と呼ぶレベルだし……




太刀川「……んー……あー……なんかアレだなぁ」

月見「?」

太刀川「ほら、アレだよな。な?」

月見「よく分からないのだけど」

太刀川「えーっと……お前なんか欲しい物あるか?」



諏訪(下手か!!)

風間(三文芝居だな)



月見「そうね、今のところは特に無いわ」

太刀川「マジか……」チラチラッ



諏訪(バッカ野郎こっち見んなバレんだろ!)

風間(追加指示をやったらどうだ?)

諏訪(つってもよぉ……)






月見「ここでのんびり過ごすのも良いけど……少し歩きましょうか」

太刀川「おっそうだな」

月見「そういえば近くに動物園が出来たらしいわ」

太刀川「マジで?」

月見「動物的な感覚を磨けば戦闘にも役立つと思うわ。行く?」

太刀川「行く!」




諏訪(おいおいあいつの方がエスコートされてんじゃねーか)

風間(先が思いやられるな)

諏訪(……おっと、俺らも行くぞ。見失うなよ)

風間(……)



少ないけどこの辺にしときます

諏訪さんと風間さんいるしヘーキヘーキ



まぁここの太刀川さんと月見さんなら周りが余計なことしなくても何年後かに

月見「守るべき家族がいることでさらに強くなれるわ」

太刀川「マジでか。じゃあ結婚すっか」

でゴールインするんじゃないかと思うんだ

どこぞのサイヤ人だよwwwwwww

風間隊の皆が昔の栞ちゃんの荷物が置きっぱなしだけどそれでいいって思ってるってなんか良いっすね^~

あと30分くらいで再開できそうです




【動物園】


月見「次は水族館なんてどう?」

太刀川「水族館か」

月見「水中で戦う時も来るかもしれないし参考になると思うわ。行く?」

太刀川「行く!」



【水族館】


月見「次は映画でも見ない?」

太刀川「おぉ。映画か」

月見「暗い所に慣れれば夜目が効いて夜中の戦いも有利になるわ。行く?」

太刀川「行く!」






【映画館】



月見「面白かったわね」

太刀川「そうだな」

月見「そういえば近くにショッピングモールが出来たらしいけど」

太刀川「ほう」

月見「買い物すれば強くなれるわ。行く?」

太刀川「行く!」




諏訪(だんだん理由がテキトーになってきてねーか?)

風間(それに気付かない太刀川も太刀川だが)モグモグ

諏訪(つーかなんでお前までポップコーン食ってんだよ)






【ショッピングモール】



太刀川「……」テクテク

月見「……」スタスタ



諏訪(よーし……)カキカキ

風間(また書くのか)



[ 軽く飯でも誘え! ]



太刀川(……確かに少し腹減ったな)






太刀川「なぁ、なんか食うか?」

月見「……あなたが食べるなら私も食べるわ」

太刀川「じゃあさっき向こうに磯辺焼きの屋台あったから買ってくるわ」

月見「じゃあそこのベンチで待ってるわね」

太刀川「任せとけ!」




諏訪(磯辺焼きってアホかあいつ! こういう時はもっと――)カキカキ

風間(無駄だ。もう向かっていったぞ)

諏訪(ったく……)






【ショッピングモール・②】



月見「……」



諏訪(しっかしあいつ、ただ座ってるだけでも絵になるモンだな)

風間(……)モグモグ

諏訪(つーかまた何食ってんだよ)

風間(クレープだ。見て分からないか?)

諏訪(……太刀川もだけどお前も大概だわ)

風間(……)ピクッ

諏訪(ん? どうした?)






DQN1「おーいそこのお姉さん!」


月見「……私の事かしら?」


DQN2「マブいわーマジでマブいわー」

DQN3「俺たちと遊ばない?」




諏訪(おいおい絡まれたぞ)

風間(ナンパというやつか。初めて見たな……)

諏訪(太刀川はまだかよ!)




DQN1「今一人? 暇なら遊ぼうよ!」

月見「ごめんなさい。人を待ってるの」



逆ナンさえされたことがないのか……風間さん
やはり身長か……




DQN2「お姉さんみたいな別嬪さんを放っておく奴なんて気にしない気にしない!」




風間(……恐らく今喋ってる奴が頭だろうな。身体の運びが素人じゃない)

諏訪(なに冷静に分析してんだおめーは!)

風間(あぁ、そうだったな)

諏訪(太刀川の野郎は全っ然戻ってこねーし俺らでなんとかすっぞ!)





レイジ「……こそこそと何やってるんだ、お前ら」





風間「木崎…」

諏訪「おぉ! レイジ!」



>>567
むしろ逆ナンされてる事に気付かないのが風間さん




風間「奇遇だな」

諏訪「おめーこそ何やってんだ? 結構な荷物じゃねーか」

レイジ「買い出しだ」

諏訪「砂糖に小麦粉に……さてはおめーもホワイトデー関連か」

レイジ「そんなところだ」

諏訪「――って、駄弁ってる暇ねーんだった!」

レイジ「どうかしたのか?」

風間「かくかくしかじか」

レイジ「……なるほど」



諏訪「月見にゃバレるが仕方ねぇ! 行くぞ!」






DQN1「ほらほら! 行こうよ!」グイッ

DQN3「ね?」グイッ


月見「っ……! 離して―――」




諏訪「おう月見、どうした?」ザッ

風間「……」ザッ

レイジ「……」ザッ



DQN1「」

月見(す、諏訪さんに風間さんに木崎さん……?)



諏訪「なんだなんだ? おめーら知り合いか?」



DQN3「て、てめーらこそなんだ! 邪魔すんな!」






諏訪「そいつぁ俺らの知り合いなんだよ」

DQN2(見るからにチンピラっぽい奴と……)

風間「……」

DQN2(チビだが殺し屋みてぇな目付きしてるガキと……)

レイジ「……」

DQN2(コマンドーみたいなガタイの奴……)




DQN2(……)




DQN2(……アカン)






~中略~



太刀川「悪い、待たせたな」

月見「大丈夫よ」

太刀川「俺の奢りだ」

月見「ありがとう。頂くわ」



太刀川(さーて次はどうすれば良いんだ?)チラッ




風間(こっち見てるぞ)

諏訪(分かってるよ……んーと……)カキカキ




[ 夜景の見える場所にでも誘え! ]



諏訪(よし! トリはこれでいいだろ!)






太刀川(おっ、きた)



[ 夜景の見える場所にでも誘え! ]



太刀川(……え~~っと……)


太刀川(よ、よる……夜……)


太刀川(夜……)


太刀川(……)




太刀川(??)






風間(……諏訪、平仮名で書いてやれ)

諏訪(世話焼けんな…)ハァ…



ようやくBBF読めた……
林藤支部長のスペックがすごい
影浦隊テスト週間になったら毎回死んでそう


今日の10時過ぎには投下できそうです

テスト期間になると毎回根付さんの胃が荒れそう(小南)

投下しますね




【ボーダー本部】



修(とりあえず木虎に連絡しておこう)



―――――――――――――――――――――――――――
     木虎(2)
―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(おはよう。今どこにいる?)


―――――――――――――――――――――――――――



三雲(よし、返事が来るまで談話室にでも―――)



< ピロリーン



三雲(は、早っ……)






―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(おはよう。今どこにいる?) 既読

木虎 藍 <(作戦室よ。悪い?)


―――――――――――――――――――――――――――



修(「今からお邪魔してもいいか?」……送信っと)



―――――――――――――――――――――――――――


三雲 修 <(おはよう。今どこにいる?) 既読

木虎 藍 <(作戦室よ。悪い?)

三雲 修 <(今からお邪魔してもいいか?) 既読



木虎 藍 <(上等よ。いつでもかかって来なさい)



―――――――――――――――――――――――――――



修(……あ、あれ? なんだか怒ってる……?)






【嵐山隊・⑧】



修「お邪魔します」ペコッ



綾辻「あー三雲くんいらっしゃい」

木虎「……」



修「あれ? お二人だけですか?」



綾辻「うん。准さんはラジオ番組の収録で朝からいないの」

木虎「時枝先輩は訓練生の臨時講師でさっき呼ばれたわ」



修「そうなんですか」



ん、准さん?




修「……ちょうど良かったです。お二人に渡したい物がありまして」

木虎(!)ピクッ

綾辻「え? なになに?」

修「あの、ホワイトデーと今までお世話になったのも兼ねて……」スッ

綾辻「わぁー! ケーキだ! やった!」

木虎「……これ、あなたが作ったの?」

修「いや、玉狛のみんなで協力して作ったんだ」

木虎「そ、そう……」

綾辻「ねぇねぇ、食べていい?」

修「はい。どうぞ」



綾辻さんと嵐山さんの関係ってもう公にはなってるんかな?普通に修の前で准さん呼びしたし

>>623>>625
嵐山さんと更に深い仲(意味深)になったんで自然に出ちゃった感じですかね




【嵐山隊・⑨】



綾辻「おいしー」モグモグ

修「良かったです」

木虎「……」モグモグ

修「木虎はどうだ?」

木虎「……そうね。美味しいわ」

修「そうか。良かった」

木虎(……)






綾辻「おいしかったー! ありがとね」

修「いえ」

木虎「……」



綾辻(ほら、藍ちゃんもお礼言わないと)

木虎(わ、分かってます)



木虎「……ありがとう」

修「口に合って良かったよ」

木虎「玉狛支部の皆さんにそう伝えておいて」

修「あぁ」

木虎「…………い、一応、あなたにも礼を言っておくわ。一応ね」

修「? ……あぁ」






綾辻「……」ニヤニヤ

木虎(なに笑ってるんですか!!)キッ


修「?」


木虎「み、三雲くん!」

修「はい!」ビクッ

木虎「そんな事よりスパイダーの方はどうなの!?」

修「え? 上手くいってると思うけど……」

木虎「仕方ないから見てあげるわ! 着いて来なさい!」

修「あ、ありがとう……?」






綾辻(青春だなぁ)ウンウン






【訓練室】



修「――アステロイド!」キィン

木虎「遅い!」ヒュッ


ドッ!


『三雲、ダウン』


修「くっ……」

木虎「スパイダーにばかり頼っちゃダメよ! それはあくまでオプションなんだから!」

修「あ、あぁ! 分かってる!」

木虎「じゃあ次行くわよ!」

修「あぁ!」






修(流石に強い…! しかも木虎の方が圧倒的にスパイダーを使いなれてる……!)

修(木虎の得意分野で戦ったらダメだ。 こうなったら……)



修「スラスターON!」


木虎(ッ……! レイガスト「だけ」飛ばしてきた……!?)ズザザ


ビンッ!


木虎(しまっ……スパイダーに引っ掛かった反動で戻され―――)グンッ



修「アステロイド!」



木虎(――!)






『木虎、ダウン』



木虎(くっ……)

修(よし! やった……!)グッ



木虎「……1つ取ったくらいで喜ばないでちょうだい。何十本やってると思ってるの」

修「あっ……ごめん。そうだよな」

木虎「……」





木虎「……」





木虎「……ま、まぁ、悪くはない動きだったわ」

修「……!」パァッ






木虎「ただし勘違いしないでちょうだい! 『あなたにしては』よ!」

修「あ、あぁ」

木虎「ほら、さっさと定位置に戻って」

修「あぁ」

木虎(……もう…ちょっと褒めただけなのにそんなに嬉しそうにするなんて……)ブツブツ



ビンッ



木虎「きゃっ…!?」グラッ

修「うわっ!?」グラッ






修(スパイダー……!? こんな所に仕掛けるなんて一体誰が……!?)



修(……あ、ぼくか)



修(ていうか――木虎――顔――近―――)



ドサッ!









木虎「――」

修「――」






シュイーン


佐鳥「おい~っす二人とも! この佐鳥賢が闘いのイロハを伝授しに




木虎「――」

修「――」




佐鳥(ぬわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!??)



佐鳥(――え!? なに!? 木虎がミクモくんをおおお押し倒して!?)



佐鳥(……き、き、き……鱚……き……すき……すき……)



佐鳥(……あ、あれ? オレもしかしてヤバイ所に来ちゃった感じ!?)






修「」

木虎「……」ムクッ


佐鳥(あ、起き上がった)


木虎「……佐鳥先輩」


佐鳥「ん?」


木虎「こちらに来てください」


佐鳥「アッハイ」テクテク


木虎「……」



ドッ!!



『佐鳥、ダウン』



>>1が佐鳥嫌いだということはよくわかった。別にいいけど

>>644
全く嫌いじゃないっすよ!




佐鳥「えっちょ待って木虎! 今のって――」


ドッ!!


『佐鳥、ダウン』


佐鳥「いや、あの――」


ドッ!!


『佐鳥、ダウン』


佐鳥「待って! 話を――」

木虎「忘れて下さい」


ドッ!!


『佐鳥、ダウン』


佐鳥「お、落ち着いて! 落ち――」

木虎「あなたは何も見ていません」


ドッ!!


『佐鳥、ダウン』



佐鳥「わ、分かった! 何も見てない! 忘れますから!!」



葉子ちゃんチームメイトがとりまると奈良坂さんだったら超従順になりそう。なる(断言)


もう少し経ったら少しだけ投下はじめますね




【ボーダー本部】



根付「……本部長、これを」

忍田「これは?」ガサッ

根付「今回真っ先に名を挙げるべき5名です」

忍田「?」

根付「えぇ。またこの時期が来ましたねぇ……」

忍田「……」





忍田「……あっ(察し)」






特記戦力①

太刀川隊攻撃手・太刀川慶



特記戦力②

冬島隊狙撃手・当真勇



特記戦力③

影浦隊オペレーター・仁礼光



特記戦力④

諏訪隊オペレーター・小佐野瑠衣



特記戦力⑤

草壁隊攻撃手・緑川駿





忍田(慶……)






根付「よーく吟味したところ目下の危険分子はこの5名かと……」

忍田「……つ、伝え聞いた話では三輪隊の米屋隊員や鈴鳴第一の別役隊員も……」

根付「周りの環境や本人の性格も考慮した結果です」

忍田「……」

根付「全隊員がトップクラスにいて欲しいのが正直な気持ちです。が、流石に現実的ではない」

根付「せめて最低でも上位50%には入っていて欲しいところですが……」

忍田「……分かりました。全隊員に通達しましょう」



忍田(隊員たちの為だ。ここは心を鬼にしろ……!)






【翌日】



[ テスト強化月間のお知らせ ]


ざわざわ…


出水「げっ、マジかよ」

米屋「なになに?」




―――――――――――――――――――――――――――


一、定期試験及びそれに準ずる物に対し上位50%以上の成績を修める事


一、上記の達成が不可能だった場合には本部よりペナルティが課せられる事


一、指定の隊員については試験終了までボーダー隊員としての活動に制限を加える事(緊急時を除く)



―――――――――――――――――――――――――――




米屋「?? 全然意味分かんねー」

出水「あー、つまりアレだ。お前はもう死んでいるって事だ」






【玉狛支部・⑱】



修「……だからここはこうなって……」

遊真「なるほど、解らん」

千佳「ここはこうやって考えると分かりやすいかもね」

遊真「ふむ……」




迅「おう、みんな頑張ってるな~」ガチャッ




修「あ、迅さん」

千佳「お疲れ様です」






迅(そういえばもうテスト期間かぁ。懐かしいもんだ)ウンウン

迅「調子はどうだ? 少年少女よ」

修「ぼくと千佳はまずまずだと思いますが……その、空閑が……」



遊真「おれネイバーだからにほんごわからない」



修「ずっとあんな調子で……」

迅「……」



遊真「そしてえいごはもっとわからない」

千佳「が、頑張って遊真くん」






迅「まぁまだ時間はある。頑張れよ」ポン

修「あ、はい」

迅「なんなら宇佐美やお師匠さん達に面倒見てもらえばいいさ」

修「いえ……」チラッ





烏丸「小南先輩、ここ分からないんですけど」

小南「あーもう! ここはこの式を代入しろって言ったでしょ!」

烏丸「なるほど」

小南「今ので3回目よ? いい加減覚えなさい」

烏丸「いや、4回目すよ」

小南「覚えてるじゃないの!!」ムキー





修「……声掛けにくいです」

迅「ははは」






迅「じゃあおれはそろそろ行くかー」

宇佐美「あれ? 迅さんもう行っちゃうの?」

迅「本部から呼び出し食らってるもんで」

修「そうなんですか」

迅「……あんまり根詰めすぎないように頑張れよ」

修「はい。ありがとうございます」








迅「……」フー


迅(玉狛のみんなは何だかんだで大丈夫そうだな。やっぱり問題はあっちか……)






【ボーダー本部】



ウィーン


迅「ちわ~っす」

忍田「急に呼び出して済まないな。迅」

迅「エリートなんで問題ないです」

忍田「……まずはこれを見てくれ」パサッ

迅「ほうほう……」

忍田「この5名が根付さん曰くグレーゾーンの隊員らしい」

迅「なるほど」






根付「迅くん、きみの予知ではどうなりそうかな?」

迅「ん~~……今のところ太刀川さんがヤバそうですね」

迅(忍田さんにぶった斬られてる未来が見えたし)

忍田「」

根付(A級1位の有名人が……胃が痛い……)ズキズキ

忍田「……迅、なんとかなりそうか?」

迅「そうですね……」

忍田「いや、頼む。なんとかしてくれ」



迅「もちろんです。実力派エリートですから」キラーン



今日はこの辺で。

当真、おサノ、緑川は「いざとなったら勘が冴えるからヘーキヘーキ」で自滅するタイプで
ヒカリちゃんは自分の勉強そっちのけで人に教えたがるタイプで
太刀川さんはDANGER

できれば明日も来ます

(那須さんと一緒に勉強ネタは前にやった覚えがあるからもしかしたら今回は出番ないかもしれない……)

5、6レスほどかと思いますがもう少し経ったら投下できそうです




【太刀川隊作戦室】



風間「――で、なぜ俺たちが呼ばれる」

迅「いやー同じ大学生として見てあげてくれないかなーって」

諏訪「なんか最近こんな役ばっかだな……つーかそれならレイジと雷蔵も呼べよ」

太刀川「俺は別に一人でも大丈夫だぞ」

迅「いや、一人で挑んだら単位落として忍田さんにぶった斬られるよ。確定で」

太刀川「なにっ」






迅「頼むよ。面倒見てあげてくれない?」

風間「……全く。どうせ本部長命令だろう」

迅「よし! そう来なくちゃ」

諏訪「しっかし本部長サマたちは俺ら自身の成績は知ったこっちゃねーってか? なぁ風間!」

迅「二人に関しては信頼されてるんでしょ」

諏訪「ケッ……」

太刀川「でも諏訪さんだって見るからに頭悪そうなのに実は普通ってズルいよなー」

諏訪「なにお前自然な流れで俺の事ディスってんの?」






出水「じゃあすんません風間さん諏訪さん! ウチの隊長の事よろしくお願いします!」ペコペコ



風間「……全力は尽くすが期待はするな」

諏訪「だりぃぜ……」



柚宇「太刀川さ~~ん、あとで格ゲーやろーね」

出水「ほら柚宇さん。邪魔になるから行こ」グイッ



太刀川「おう! あとでな!」キラーン

諏訪「ねぇ、お前マジで立場分かってる? ねぇ」



迅「じゃあ頑張ってね~」






【ボーダー本部】



迅「ふぃ~~」スタスタ

出水「……で、迅さんこれからどうすんの?」スタスタ

迅「そうだな……次は当真あたりを探そうかと思ってる」スタスタ

柚宇「ふ~ん」テクテク

出水「じゃあ目的地おれたちと同じかもね」チラッ

迅「…………あぁ、みたいだな」チラッ



柚宇「??」






【鈴鳴第一・⑧】



柚宇「やだ~~!! 行かない~~!!」ギュウゥゥ

出水「……」

今「こら、放しなさい! 出水くん困ってるでしょ!」

柚宇「鬼! 悪魔!」ウワーン

迅「はっはっは」



出水「今さんホントすんません……」ペコペコ

今「いいのいいの、毎度の事だし」

出水「すんません……」

今「上位50%は厳しそうだけどやるしかないわね」

出水「よろしくお願いします……」






【鈴鳴第一・⑨】



出水「そういや当真さんは来てないんすか?」

村上「あぁ、来てないな」

来馬「さっき今ちゃんが呼び出してたけど……」

今「……逃げたな」ボソッ

太一「おれ探して来ますよ!」

今「あんたは座ってなさい。ていうか勉強しなさい」

太一「うっす……」

柚宇「じゃあわたしが―――」

今「……」ギロッ

柚宇「うぅ……」



出水(こわい)

村上(テスト期間になると大体こんな感じだぞ)






迅「フンフフ~~ン」ボリボリ

出水「あれ? 当真さん探さなくていいの?」

迅「そのうち向こうから来るさ」

出水「え? そうなの?」

迅「あぁ」




太一「来馬先輩、ここって……」

来馬「あぁ、そこはね」



柚宇「分かんないよ~~」

今「少しは考えなさい!」




出水(つーか落差激しいな……)



影は誰が担当?荒船さん?

テスト期間になると出水が頭下げる回数が激増するという風潮

少なくてごめんなさいできれば明日も来ますね

>>725
荒船さんか鋼くんですかね
多分ゾエさんも纏めて面倒見ないとヤバい(確信)

遊真は勉強しなくていいのか?

>>728
遊真に関してはそのうち栞ちゃんも手伝うからヘーキヘーキ

少ないけど投下しますねー




【太刀川隊作戦室・②】



太刀川「なぁ風間さん」カキカキ

風間「なんだ。終わったか?」

太刀川「お腹空いた」

風間「そのテストを解き終えてからだ」

太刀川「……」

諏訪「太刀川よぉ、小テストまで作ってくれる先輩なんざ滅多にいねーぞ?」

太刀川「だって難しいんだもん」



諏訪(風間、やっぱこいつ一発ド突いた方がよくねーか)

風間(……)






【十分後】



太刀川「終わったァ―――z___ァ!!」ガターン



風間「……やっとか」

諏訪「どれどれ」ピラッ




―――――――――――――――――――――――――――

氏名 [ 大刃川 慶 ]


問1 ○○○………

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




諏訪「……」



諏訪「……」



諏訪「ん?」






太刀川「ん? どうかした?」

風間「……」

諏訪「……」

太刀川「?」

風間「お前……お前という男は……」

諏訪「涙が出てきやがったぜ……」

太刀川「??」

風間「いいから見直してみろ」

諏訪「要らねぇ所に点があってあるべき所にねぇから」

太刀川「ん? 了解」






太刀川「……あ、なんだこれ」

諏訪(お? 案外すぐ気づいたぜ)

風間(……)

太刀川「名前間違えるなんてエアロスミスだわー」カキカキ

諏訪(ケアレスミスって言いてぇんだよな? あれ)

風間(だろうな)

太刀川「ほい。できた」スッ




―――――――――――――――――――――――――――

氏名 [ 犬力州 鹿 ]


問1 ○○○………

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




風間「!?」

諏訪「!?」






風間「……なんだこれは。なんだこれは」

諏訪「もう原型留めてねーぞ!!」

太刀川「え?」

諏訪「つーか名前は合ってたろ!! なに悪化させてんだよ!!」

太刀川「あれ? 合ってた?」

諏訪「なんだよ……もはや芸術だろこれ……」

太刀川「はっはっは。誉められた」

風間「……諏訪、ダメだ。こいつは……あれだ、やばいぞ。かなり」






風間「やばい。はやく何とかしないと……」

諏訪(あまりのショックに風間の語彙もやべーことになってやがる……)


諏訪「なんなんだよ……そっから教えねーとダメなのか!?」

太刀川「え? どっから?」

諏訪「……俺マジでお前をぶっ殺すサイドエフェクト欲しいわ」

太刀川「?」




風間(……レポート方式の講義にだけ尽力させた方が良いかもしれないな)

諏訪(……あぁ。だな……)



思った以上に犬力州さんがバカになった(他人事)

少なくてごめんなさい。次は土日のどっちかに投下できれば……

太刀川「えーと……くまたに…いや違う……くまかい、くまみね、くまさき、くまね、くまず……どれだ?」




熊谷「……………もう「くま」でいいです」


たぶん「くま」と呼ぶ経緯になったのはこんな感じ。

マジでボーダーがなかったor近界民がこなかった世界だと太刀川さん何してんだよ……
工場で働いているのか?

親が喜んだらしいぞ

もう少し経ったら投下しますね

(例によって今回も少)ないです




【影浦隊・⑤】



光「ユーズール! しかたねーからアタシが教えてやろうか!?」

ユズル「……いや、いいよ」



光「ゾエー! 分かんないとこあったらアタシにガンガン聞いてこいよ!」

北添「……じゃあどう頑張っても分かんない時はお願いしようかな」ハハッ



光「カゲ! お前バカだからアタシが見てやるよ!」

影浦「あ゙ァ!?」






北添「……ヒカリちゃん、ゾエさん達の事はいいから自分の勉強した方が……」

光「でもアタシがいなきゃお前ら揃いも揃って全教科赤点だろ?」

ユズル「……ヒカリじゃないんだから大丈夫だよ」

光「な……!」

影浦「おーおーもっと言ってやれ」

光「ちょっと待て! カゲだって似たようなモンだろ!」

影浦「特記戦力様に言われたかねーな」ケケケ

光「うっせーバカ! このバカゲ!」

影浦「んだとテメェこのバカリ!!」






北添「で、ユズルの方は大丈夫そうなの?」

ユズル「まぁなんとか……そっちは?」

北添「んー……結構ギリギリかなぁ。いざとなったらカゲと一緒に今ちゃん達に頭下げにいくよ」

ユズル「そっか」

北添「ユズルも玉狛支部の娘の所いってくれば?」

ユズル「……べ、別にオレは一人でもなんとかなるし……」




光「いいからアタシを頼れ! 全部任せろ!」

影浦「マイナスとマイナス足した所で意味ねぇだろが! むしろ悪化すんだよ!!」

光「んだと!」

影浦「一番バカなんだから大人しくてめーの事だけやってろや!」





光「うっせーバカ! もういいし! ぜってーカゲより良い点取ってやる!」



北添(あ、どっか行っちゃった)

影浦「良い点ってなんだよ。そもそも学年ちげーだろが……」ケッ

北添「……」

影浦「おいゾエ! 協力しやがれ!」

北添「いや、そうしたい所だけどゾエさんも結構きてるよこれ……」

影浦「チッ……仕方ねぇ、荒船にでも連絡すっか」

北添「それが良さそうだね」






< ブーッ ブーッ ブーッ



ユズル「……携帯、鳴ってるよ」

北添「ゾエさんじゃないな。カゲのじゃない?」

影浦「あァ?」



――――――――――――――――――――――――――――――
          犬飼澄晴
――――――――――――――――――――――――――――――


犬飼澄晴 <(うぃーっす! いやー今日は勉強日和だね!

       でもイマイチ捗らない……そんなあなたに!
       この犬飼澄晴(←天才)が教鞭を取ります!
       いつも赤点ばかりの影浦くんは至急この…
――――――――――――――――――――――――――――――





影浦「……」イラッ







――――――――――――――――――――――――――――――
          犬飼澄晴
――――――――――――――――――――――――――――――

       いつも赤点ばかりの影浦くんは至急この天才の
       頭脳を借りて留年を回避しよう!
       どうしても教えて欲しい場合はホットドッグと
       ぶどうを持って二宮隊作戦室へ直行だ☆ミ )




影浦 雅人 <( 死ね )



     [犬飼澄晴をブロックしました]


――――――――――――――――――――――――――――――





北添「……誰から?」

影浦「いや、知らねーヤツだ。間違えたらしい」







【鈴鳴第一・⑩】



荒船「どうも」

穂刈「うっす」



村上「よう」

太一「こんちはっす!」

来馬「いらっしゃい。二人とも」

今「……どうだった?」

荒船「あぁ、捕まえたぜ」

穂刈「入れ。ほら」グイッ




当真「おぉなんだなんだ? みんな揃って遊んでんのかぁ?」






今「こっち来て」

当真「ん? おう」

今「ここ座って」

当真「おう」

今「これ持って」エンピツ

当真「おう」



ドンッ!



今「これ(問題集)今すぐ解きなさい」


当真「えっ」



中途半端ですが今日はこの辺にしときます。
このままじゃ鈴鳴支部が大所帯になる(確信)

中途半端にプライド高い女の子が、そのプライドをズタズタにされて
しかもそれが今まで自分が見下していたような人間を含めた衆人環視の下で行われ
泣きそうになるのを必死で堪えて表情を歪めないようにしているにも拘らず涙がこぼれてしまうところを見たいだなんて鬼畜ですね

>>811
いいっすね^~

投下!




柚宇「うぅ~~死んじゃうよ~~……」

今「ほら! 手止まってる!」

柚宇「わたしが死んでもいいと言うのか~~」

今「……」



太一「来馬先輩、ここ分かんないっす!」

来馬「あぁ、そこはね……」



穂刈「大変そうだな。特に国近が」

荒船「よし、当真は俺らが引き受けるか」

今「ごめん二人とも……お願いしていい?」

荒船「任せとけ。おら、やんぞ当真」






当真「はっはっは」

荒船「何笑ってんだ」

当真「いやいや、余裕だと思ってよ」

荒船「何がだよ」

当真「おめーら分かってねーな。だってテストの問題も的も結局『当てる』事には変わりはねーだろ」

荒船「あ?」

当真「俺ぁ『当』てるならド『真』ん中のイカす『男』と書いて当真勇だぜ?」



穂刈「……『当真男』だけどな。それだと」

荒船「何言ってんだこいつ」






【三輪隊作戦室・③】



米屋「おいおい弾バカはまだかー?」

三輪「連絡が来た。今向かってるらしい」

米屋「ほーん」

三輪「仕方ない……先に始めるぞ」

米屋「えー待ってた方が良くね?」

三輪「お前は単に勉強したくないだけだろう」

米屋「あ、バレた?」






【三輪隊作戦室・④】



米屋「……なぁ」

三輪「なんだ」

米屋「なんで歴史の奴らって似たような名前ばっかなん?」

三輪「……」

米屋「何代将軍だの何代将軍だの」

三輪「……身内だからじゃないのか」

米屋「あ、そりゃそーか」

三輪「変なこと言ってないでさっさと覚えろ」





三輪「あと五分したら一回小テストするぞ」

米屋「えー」



< ウィーン



米屋「お、弾バカ来たんじゃねーか?」





光「――うぃーっす!! 三輪いるかー!?」





三輪「…」


米屋(秀次すっげー顔してるwww 撮ったれwww)カシャッ



三輪のすっげー顔がどんな感情のものか気になる。




【鈴鳴第一・⑪】



迅「……」ピクッ

迅(おいおい……マジか)



村上「……迅さん? どうかしましたか?」

迅「あぁ、ちょっとヤバそうなのが見えた」

村上「大丈夫なんですか? 出来る事があれば手伝いますが」

迅「いや……お前がここを離れたらそれこそもっとヤバイ事になる」ガタッ

村上「……?」



>>822
2巻で遊真に錨印で拘束された時と同じ表情ですかね……




村上(……オレがここを離れたらダメなのか)

村上(一体何が―――)



< ウィーン




北添「お邪魔しまーす……」

影浦「……」




村上(……なるほど。そういう事か……)

村上「よう、二人とも」




北添「鋼……ヘルプ……」フラフラ

影浦「……チッ」



また中途半端ですがこの辺にしときます。
明日も出来れば投下しますね
あと3~4回で終わる予定です

迅は何を見たんだ?

>>829
三輪先輩が死ぬ未来ですかね(テキトー)

もう少し経ったら投下予定
(やっぱり今回も少)ないです

ちょっと幕間的なやつを




【ボーダー本部】



加古(……双葉ってばどこに行ったのかしら?)スタスタ


加古(緑川くんとかと一緒かしら。でも連絡繋がらないのよねぇ……)スタスタ


加古(双葉が他に行きそうな所となると……)


加古(……)ウーン


加古(……あぁ、あそこがあったわね)






【二宮隊作戦室】



< ウィーン



加古「お邪魔しまーす」

二宮「……加古」

加古「お疲れ様、二宮くん」

二宮「何の用だ?」

加古「犬飼くんいる? ていうかうちの双葉来てる?」

二宮「いや、どっちもいないが」

加古「あらそう」






加古「……」ジーッ

二宮「……」

加古「ねぇ」

二宮「なんだ」

加古「1つ聞いていい?」

二宮「なんだ」

加古「お掃除する時いつもその格好してるの?」

二宮「? ……あぁ、してるが」

加古「……そ、そう……」プルプル





二宮「?」←三角巾&エプロン&マスク装備






【太刀川隊作戦室・③】




太刀川「ムースーンーデーヒーラーイーテーセンクウコゲツーコゲコゲツー」ブツブツ




諏訪「クッソ……そろそろ限界か……」ハァ…ハァ…

風間「少し休憩を挟んだ方が良さそうだな……」

諏訪「……かもな。太刀川の奴、脳ミソ焼ける寸前だぜアレ」





風間「おい太刀川、息抜きだ。着いてこい」

太刀川「え……?」






【個人戦ブース】



太刀川「ヒャッハァァアァァァァ!!!!」ズガガガッ

風間(ちっ……!)



風間蒼也 × × × ○ ×

太刀川慶 ○ ○ ○ × ○




太刀川「これだこれだァァァァ!!!! よっしゃぁぁぁぁぁ!!!」ズガガガッ

諏訪「」



諏訪洸太郎 × × × × ×

太刀川慶 ○ ○ ○ ○ ○






太刀川「もう1回! もう1回!」ハァハァハァ

風間「落ち着け」

諏訪「どんだけ溜まってたんだよ……」

太刀川「もう10回!! もう10回!!」ハァハァハァ

風間「増やすな」

諏訪「もはや禁断症状だぜ」

風間「あぁ」

諏訪「その欲求を1ミリでも勉強に向けられりゃあなぁ……」

風間「……」




風間「……」




風間「……そうか」ハッ

諏訪「ん?」






【太刀川隊作戦室・④】



風間「……いいか? この問題はこう考えろ」

太刀川「うん」

風間「点Aというのはお前が立っている位置。点Bは迅が立っている位置だ」

太刀川「なるほど」

風間「xというのはお前の残りのトリオン、yは迅が持っている風刃の残弾だと思え」

太刀川「ほう。解りやすいな」

風間「この数値を迅の移動速度だとすると、線A・Bに対して―――」

太刀川「ふむふむ……」



諏訪(……風間の奴、だんだん太刀川の扱いが巧くなってきたな……)



少ないけどこの辺にしときます。
明日も出来れば来ますね

多分10時くらいに投下予定です
ちなみに今回で終わるので、次の話のネタとかあれば同時に募集しようかと思います

ネタ提供感謝!
投下




【玉狛支部・⑲】



宇佐美「~~で、ここは~~」ペラペラ

遊真「ふむふむ……」

宇佐美「遊真くん大丈夫? 分からないところない?」

遊真「だいじょぶ。なんとか」





修「……宇佐美先輩に任せておけば安心だな」

千佳「そうだね。わたしたちも頑張ろっか」

修「あぁ」






修「……」カキカキ

千佳「……」カキカキ

修「……」カキカキ

千佳「……」カキカキ

修「……」カキカキ

千佳「……」チラッ

修「……」カキカキ

千佳「……」

修「……ん? どうした?」

千佳「あっ……ううん、なんでもない」



あとでネタ提供してもいい?
今は投稿中だから黙っているけど

>>876
もちろん
助かります




修「……」カキカキ

千佳(……)チラッ

修「……」カキカキ

千佳(……修くんの首……)ジーッ

修「……」カキカキ

千佳(……鎖骨……)ジーッ

修「……」カキカキ

千佳(……喉……)ジーッ

修「……」






修「えっ……と……」

千佳(……)ジーッ

修「……」

千佳(なんでか分からないけど……見てると……なんだか……)

修「……」

千佳(……なんだか……)







修「……千佳、ぼくの首元に何かついてるか?」


千佳「――ふぇっ!? う、ううん! なんでもないの!」アセアセ






【三輪隊作戦室・⑤】



光「なーなーここ解けたか?」

米屋「おうよ」

光「じゃあ答え合わせすっぞ!」

米屋「上等じゃねーの」

光「おーい三輪! アタシと米屋どっちが合ってる!?」

米屋「オレだよな?」




三輪「……どっちも間違ってる」






光「えっ」

米屋「なにっ」

三輪「根本から間違ってる。二人ともやり直せ」

光「」

米屋「」

光「で、でも! どっちかって言うとアタシの方が惜しいだろ? な!?」

米屋「は? それならオレだってギリッギリ不正解って感じだろ秀次! なぁ!」


三輪「……は?(威圧)」


米屋「」ビクッ

光「」ビクッ






三輪(駄目だ……俺一人では荷が重い……)

三輪(一体何をしている出水……早く戻って来てくれ……!)



< ウィーン



光「お?」

米屋「弾バカか?」

三輪(やっと来たか……!!)ガタッ





小佐野「おじゃましまー」





三輪「」






光「おぃーっす」

米屋「よう」

小佐野「どーもどーも」

三輪「」

米屋「ん? どーした秀次」

光「すっげー顔して固まってるwww」

三輪「……お、小佐野……一体……誰が……その……ここに……」

小佐野「?」





光「あぁ、アタシが呼んだ!」キラーン

三輪「」






光「やっぱ人数多い方が効率良いからなー」

小佐野「うんうん」

米屋「それな」



三輪「」



光「じゃあやっか! 分かんねーとこあったらアタシに聞けよ!」

小佐野「だいじょーぶ。ほら、6角鉛筆持ってきたから」コロコロ

米屋「お、ずりーやつ使ってんじゃん」



三輪「」






【数十分後】


< ウィーン


出水「わりぃ! 遅くなった!」



小佐野「おつかれ~」

光「おぉ、お前も分かんねーとこ聞きにきたのか!?」

出水「えっ」



出水「……えーっと……」






出水「すんません部屋間違えました」ウィーン


米屋「おいコラ逃げんな」






出水(ちょっと待て、なんでこいつらもいんだよ!?)

米屋(え? 知らんけど)

出水(特記戦力二人揃った上にお前もいるとかヤバくねぇ? つーか三輪は?)

米屋(なんかさっき座敷の方に行ったぜ)

出水(ったく、爆弾ほったらかして何やってんだよ……)スタスタ






出水「おーい三




三輪「」




出水(――輪ぁぁぁぁぁぁ!!??)







出水「おい! 三輪!」

三輪「……い、出…水…か……」

出水「だ、大丈夫か?」

三輪「……脳が……焼き…切れ…る……」

出水「の、脳!? 何があった!?」

三輪「手に……負え…ない……」




光「――問題! なんちゃらナトリウムとなんちゃら酸を混ぜたら何が出来るでしょーか!!」

米屋「ピンポーン!!」

小佐野「ピンポーン!!」

光「はい米屋!!」

米屋「酸素!!」

光「正解!!」




出水「あいつらか! あいつらの仕業か!!」






出水「――そうだ! 奈良坂はどうした!?」

三輪「朝から……出掛けて……る……」

出水「綾辻とか三上に頭下げたか!?」

三輪「……いや……」

出水「米屋はともかく仁礼と小佐野はどっちかっつーとあいつらが担当だろ……」

三輪「……出水、もう……お前しか……対抗でき……る……奴は……」

出水「おれだって教えられるほど余裕ある訳でもねーぞ!?」

三輪「頼……む……」

出水「いや待て。米屋のツテで宇佐美は? あと小南とか……」

三輪「玉狛の手は借りない……!!」

出水「あ、そこは譲らんのね」






米屋「おーい出水ぃ……」ガシッ

出水「」ビクッ

光「お前もこっち来いよ……」ガシッ

出水「い、いや……」

小佐野「楽しいよー……」ガシッ

出水(拘束された!?)


ズルズル…


出水「うおぉぉぉ!? 引っ張んな!」ズルズル

米屋「いいから来いや……」






出水「やめろ! やめろぉぉぉ!!」ズルズル

光「暴れんなよ! 暴れんな!」

出水「勉強すんのに拘束する必要ねーだろ!」

米屋「うっせーなー。口塞ぐか」

小佐野「ガムテープあるよ」

出水「わ、分かった! 教える! 教えっから放せ!」

米屋「痛かったら右手上げろよー」

出水「やめっ……た、助けて柚宇さ―――いやぁぁぁぁ!!」






三輪(出水……済まない……)ガクッ






【数十分後】


< ウィーン



迅「……」




三輪「」

出水「」




迅(……手遅れだったか……)



最後の一人、緑川くんは迅さんが「100点取ったらお下がりのインナーあげる」的な事を言えば多分大丈夫(テキトー)

以上です。

花見いいっすね^~
続き投下します
今回で本当に終わりです




【ボーダー本部】



忍田(……今週からテスト期間が始まった)スタスタ


忍田(特記戦力の5名……個人的に慶は大丈夫だろうか)スタスタ


忍田(風間と諏訪、迅が付いていたんだ。問題ないと思いたいが……)スタスタ



< ざわざわ…



忍田(……ん? なんだか騒がしいな)






【談話室・⑥】



< ざわざわ…


忍田(凄い人だかりだな……)


< ざわざわ…


忍田(ん? あれは……)




堤「し、信じられるか……? あれ……」

二宮「何かの陰謀を感じるな」

来馬「まぁまぁ二人とも。ここは素直に褒めてあげるべきじゃないかな?」






忍田「……これは一体何の騒ぎだ?」

来馬「あ、お疲れ様です」ペコッ

二宮「……太刀川が……」

忍田「ん? 慶がどうかしたのか?」

堤「み、見れば異常さが分かります……」

忍田(?)チラッ





太刀川「……」カキカキ





忍田(け、慶が……勉強している……だと……!?)






忍田(な、なん…だ、この光景は……)

堤「やっぱり驚きますよね」

忍田(夢か……? いや……)

来馬「風間さんたちに教わったって聞いたし、それでやる気出たのかもね」

二宮「三日坊主にならなければ良いがな」



忍田(……そうか)


忍田(慶……そうだったのか)


忍田(やっとお前も……真面目に……)ツー





堤(な、泣いてる!?)






忍田(ふっ……こんな光景を見てしまっては風間と諏訪――そして迅には特級戦功を与えざるを得ないな)


忍田(……そういえばテスト期間前に慶が模擬戦をしたがっていたな)


忍田(あの真面目さなら今回は問題なさそうだし、少しは息抜きもいいか)



忍田「……慶」

太刀川「おっ忍田さん、珍しいね」

忍田「随分と熱心だな。調子はどうだ?」

太刀川「んー…まぁまぁかな」

忍田「ははは。今回は期待しても良さそうだな」






忍田「……そうだ。一心地ついたら久し振りに模擬戦でもするか」

太刀川「マジで!?」ガタッ

忍田「あぁ。四、五戦くらいしか付き合えないが」

太刀川「よっしゃー!」



忍田(……それにしてもかなり集中していたな。一体何の教科を―――)チラッ




――――――――――――――――――――――――


俺が考えたさいきょうのトリガー


メイン:弧月、旋空、幻踊、スコーピオン

サブ:弧月、旋空、幻踊、スコーピオン


――――――――――――――――――――――――



忍田「」






太刀川「ん? どうかした忍田さん?」

忍田「……」

太刀川「先に個人戦ブース行ってるよー」

忍田「……」



堤(あれ、忍田さん固まっちゃったぞ)

来馬(?)



忍田「……」








忍田「―――待てケェェェェェェェイ!!!!」クワッ




三人「!?」ビクッ






【談話室・⑦】



来馬「す、凄い剣幕だったね」

堤「背後に虎のオーラが見えたよ……」

二宮「……一体何を騒いでいたんだ?」

来馬「このノート見て怒ってたような……」ペラッ



――――――――――――――――――――――――


俺が考えたさいきょうのトリガー


メイン:弧月、旋空、幻踊、スコーピオン

サブ:弧月、旋空、幻踊、スコーピオン


――――――――――――――――――――――――



堤「」

来馬「」






来馬(こ、これって……)

堤(勉強してたんじゃないのか……)

二宮「太刀川の野郎……これじゃ攻撃に偏りすぎだ。ぬるい構成しやがって」チッ

堤「いやいや、突っ込む所はそこじゃない」

二宮「?」









忍田真史 ○ ○ ○ ○ ○ ○ × ○ ○ ○

太刀川慶 × × × × × × ○ × × ×



以上で終了にします。ありがとうございました

次を立てるとしたら明日以降になりそうなのでまた随時ネタ募集しますー

このSSまとめへのコメント

1 :  SS好きの774さん   2016年03月21日 (月) 20:53:53   ID: p-NqRktR

頑張ってください!
応援してます!!

2 :  SS好きの774さん   2016年04月05日 (火) 23:52:17   ID: -EG-x7fV

那須さんはよ!

3 :  SS好きの774さん   2017年04月14日 (金) 17:44:11   ID: rfQtZKBJ

コマンドーワロタww

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