佐藤心「プロデューサーと」本田未央「アイ」島村卯月「ドル」 (50)

アイドルマスターシンデレラガールズ しゅがーはぁとさんこと佐藤心さんのお話です。

注意

この話は以前に書いた

佐藤心「プロデューサーと」前川みく「アイドル」
佐藤心「プロデューサーと」前川みく「アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1453809472/)

など、これに付随するいくつかのお話の設定等を引き継いでいます。

安部菜々「アイドルと」音無小鳥「事務員と」日高舞「元アイドル」
安部菜々「アイドルと」音無小鳥「事務員と」日高舞「元アイドル」 - SSまとめ速報
(http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1454066216/)

また、おまけ的な話ではありますが、こちらもお読みいただけるとより理解が進むはずです。

独自設定、キャラ崩壊、ご都合主義、文章が変、キャラ間での待遇の差など問題点を多数抱えておりますが、大目に見て頂ければ幸いです。



SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1455615208

CGプロ事務所

ちひろ「はい。千川です」

ちひろ「はい、はい。はい?」

心「どしたー?」

ちひろ「いやいやいやいや! 無理ですよ! これ以上はスタッフも足りません!」

ちひろ「確かに格安でレッスン見てもらってますが……」

心「あ、はぁとが過労死する運命が見えてきた」

ちひろ「はい……わかりました……心さんと少し話してみます。折り返し電話しますね」

心「いやだ。聞きたくない」

ちひろ「じゃあ、書面で……」

心「いやだ。見たくない」

ちひろ「じゃあ、口頭で……」

心「くそったれぇ……」

ちひろ「では、お察しの通りです、とだけ」

心「まぁ、一人増えるだけならなんとかなる……。皆手伝ってくれてるし……」

ちひろ「……ですよ?」

心「は……?」

ちひろ「二人、です」

心「」


後日 CGプロ事務所

未央「本田未央! 15歳! よろしくお願いします!」

卯月「し、島村卯月、17歳です! 頑張ります!」

心「プロデューサーの佐藤でーす……」

ちひろ「アシスタント兼事務員の千川ちひろです」

未央「あれあれー? どうしてプロデューサーはいきなりテンション低いのかなー?」

心「はは……気にすんな……」

ちひろ「諦めましょうよ、心さん……」

卯月「えっと……と、とにかく頑張ります!」

心「じゃあ、大体は聞いてるけど、実際どんなもんか知りたいからレッスン行くぞー……」

未央、卯月「「はい!」」


レッスン場

心「おいすー」

凛「あ、お疲れ様。プロデューサー」

凛「……? そっちの二人は?」

心「ああ、今日からうちの事務所に入った……」

未央「本田未央!」

卯月「島村卯月です!」

凛「ふーん。あ、私は渋谷凛。よろしく」

未央、卯月「「よろしくお願いします!」」

凛「ところで、大丈夫なの?」

心「大丈夫じゃないぞ☆ はぁとたちの休みは消滅したんだ☆ あはは☆」

心「こうなりゃやけくそだぞ☆ スウィーティーにしごいてやる☆」

未央「え、プロデューサーってこういうキャラなの!?」

卯月「わぁ! 可愛いですね!」

心「一週間以内にデビューさせてやる☆」

心「覚悟しやがれ☆」


二時間後

心「……」

凛「プロデューサーの本気のレッスンに初めてでついてこれるってすごいね」

心「まぁ、マストレさんとこから預かってくれって依頼されたから☆」

心「マストレさんのお墨付きって事は相当レベル高いと踏んでたが……」

凛「完璧、だね」

心「細かいミスはあるものの今日デビュー出来るレベルだな」

凛「未央の方は茜に通じるモノを感じるね。身体の内側から溢れ出てくる力強い躍動感が似てる」

凛「卯月の方はみくに似てるのかな。幸子とはちょっと違う気もするけど、可愛らしさを全身で表してるって点は同じかも」

心「ほほう。なかなかの着眼点ですな☆」

心「凛ちゃんもプロデューサーの素質あるかもしれないぞ☆」

凛「やめてよ……。それに、プロデューサーを見てたからなんとなく身についただけだし」

凛「私にはアイドルで手一杯だよ」

心「凛ちゃんがプロデュース業やってくれれば負担減るんだけどなー♪」

未央「どう!? プロデューサー! しぶりん!」

凛「しぶりん?」

心「おー、良かったぞー☆ ほぼ満点だ☆」

卯月「やりましたね! 未央ちゃん! 満点ですよ!」

未央「ふふーん! この未央ちゃんにかかればこの程度……!」

心「ほほーう? じゃあその素晴らしい未央ちゃん様に目にもの見せてくれようじゃないか☆」

心「凛ちゃん、GO☆」

凛「え!? 私!?」

凛「プロデューサーがやりなよ。一応アイドルでしょ?」

心「今はプロデューサーだし☆」

未央「え!? プロデューサーってアイドルなの!?」

卯月「そうなんですか? 凄いです!」

心「プロデューサー兼アイドルのしゅがーはぁとだよぉ☆」

心「でも、今はプロデューサーなの☆」

心「ともかく、未央も卯月ちゃんも凛ちゃんのパフォーマンス一回見るといい☆」

心「うちのクール美少女のパフォーマンスに酔いしれな☆」

凛「ハードル上げないでよ! まったく……」


凛 パフォーマンス中

未央「ほほう。なんか全力でカッコいい!って感じだね」

心「まぁ、未央と卯月ちゃんとは系統が完全に違うしね☆」

卯月「憧れちゃいますね!」

凛「ふぅ……こんなもんかな?」

心「お疲れー」

未央、卯月「「お疲れ様です!」」

心「どうよ☆」

未央「かっこよかったけど、私達にあのパフォーマンスは無理だよ」

心「だろうな☆」

凛「だろうなって……」

心「だって自慢したかっただけだし☆」

卯月「でも、凛ちゃん本当にかっこよかったです!」

凛「あ、ありがと……」

心「おやおやー、珍しく凛ちゃんが照れてるぞー♪」

未央「いやー、美少女の照れ顔! たまりませんなぁ~」

凛「もう! 怒るよ!」

心、未央「「あははー」」


夜 CGプロ事務所

心「ただいまーっと……」

ちひろ「おかえりなさい。遅かったですね」

心「凛ちゃん達、家まで送ってきてた」

心「未央は千葉だし、女の子一人で帰すわけにはいかんでしょ☆」

心「千葉と言えば、菜々先輩居る?」

ちひろ「いえ、朝に会ったきり見てないですね」

ちひろ「そういえば最近菜々さんをあまり見かけませんね」

心「だなー。なんか最近、付き合いが悪いというか、隠し事されてるというか……」

ちひろ「心さんもそう思います?」

心「というとちひろさんも?」

ちひろ「いえ、私ではないですが、瑞樹さんと早苗さん、楓さんの大人組が『飲みに誘っても断られるー』って」

心「ふむ……まぁ、なんかあったのかも知れんが、菜々先輩なら大丈夫でしょ」

ちひろ「なんだかんだベテランですからね」

心「菜々先輩に聞かれたら怒られるぞ☆」

ちひろ「オフレコでいきましょう♪」

ちひろ「それで、どうです?」

心「言う事無し。さすがマストレさんのお墨付きって感じ」

心「本番のステージでどうなるかがわからんから、なんとも言えんけど、歌、ダンス共に高水準。正直、デビューしてないのが不思議なくらい」

ちひろ「心さんがそこまで言うなんて珍しいですね」

心「茜と凛ちゃんはほぼゼロからだったからともかく、みくと幸子みたいにレッスン受けてた娘も何だかんだテコ入れしてたしね」

心「ほぼ手をつけてないのなんて菜々先輩くらいだったし」

ちひろ「となると、未央ちゃんも卯月ちゃんも菜々さんレベルだと?」

心「レッスン時点では、ね」

ちひろ「それは期待が出来ますね♪」

心「まぁ、場数踏まないと本番なんて慣れないし、今の時点では言う事無し☆」

心「というわけで、土曜日のイベントに出してみる」

ちひろ「ずいぶん早いですね。曲間に合いませんよ?」

心「いや、とりあえずバックダンサー的な感じだから大丈夫☆」

心「でも、出来れば早めに曲は欲しい☆」

ちひろ「わかりました。早く作るようにお願いしてきます」

心「まぁ、多分次のイベント直後には必要ないとは思うけどなー……」


土曜日 イベント会場

卯月「うぅ……」

未央「し、しまむー! 緊張してるのかい!?」

卯月「はい……」

未央「私達なら大丈夫サ☆ きっと大丈夫ネ!」

茜「未央ちゃん! カタコトになってますよ!」

みく「卯月チャンよりも未央チャンの方が緊張してるにゃ」

未央「だって仕方ないじゃないか、みくにゃん!」

卯月「レッスンはいっぱいしてましたけど、ステージは初めてで……」

凛「今日はバックダンサーだし、そこまで気負う必要ないよ」

未央「そうは言ってもだね、しぶりんや……」

茜「未央ちゃん! 卯月ちゃん!」

卯月「は、はい!」

未央「なんだい!? 茜ちん!」

茜「そういう時は身体を動かせば良いんです! さぁ、一緒に走りましょう!!」

みく「ドンマイ……」

茜「ボンバー!!!」

未央「え、ちょ、速い! 速いよ! 茜ちん!」

卯月「ま、待ってください~」

凛「追わなくていいの?」

みく「そのうち帰ってくるにゃ」

みく「それに最初が緊張するのは仕方ない事だし、動いてた方が気も紛れるにゃ」

凛「そんなもんかな?」

みく「そんなもんにゃ」

凛「ふーん、ところでプロデューサーは?」

みく「幸子チャンの冠番組の方。終わり次第こっち来るらしいけど」

凛「さっきから、やけにみくがやさぐれてるのは幸子の番組のゲストに決まったから?」

みく「……だってありえなくない? なんでアイドルなのに、頭にお湯の入ったボウル乗せて平均台渡らなきゃいけないのにゃ……」

凛「……みくの次のゲスト、私」

みく「……お互い苦労するにゃ」

凛「だね……」


イベント終了後 控室

未央、卯月「「……」」

心「お疲れー。どうだった?」

心「って聞くだけ無駄だな☆」

茜「お疲れ様です! 楽しかったですよ!!!」

心「おーおー、それはよかったよかった☆」

心「みく、報告」

みく「未央チャン、こけたにゃ」

凛「卯月はステージから落下もしたね」

心「まじか☆ そりゃひでぇ☆」

未央「……もう私駄目かもしれない……」

卯月「未央ちゃんが駄目なら私はもうどうしようもないですね……」

茜「そ、そんなことは!」

みく「リハは良かったんだけど、本番が近づけば近づくほどにガチガチになったにゃ」

未央「ごめんなさい……」

卯月「島村卯月、もっと頑張ります……」

心「まぁ、最初だし、しゃーない。フォローは?」

凛「そこは完璧。さすがのみくだったよ」

みく「ふふん! そこはぬかりないにゃ!」

未央「ありがとうございます……みくにゃんさま……」

卯月「ありがとうございます……」

みく「でも、正直、みくだけだったらやばかったにゃ。茜チャンがお客さんの目を引いてくれてなかったら大事故になってたにゃ」

茜「わ、私はそんなだいそれたことは何も……!!」

凛「そんな事ないよ。やっぱり私はまだ余裕もって周り見れないし、茜が気遣ってたおかげだよ」

茜「そ、そんな……」

心「ま、はぁとの思ってた通りだったみたいだし、今回はしゃーない☆」

心「未央、卯月ちゃん」

未央、卯月「「はい……」」

心「楽しかった?」

未央「え……?」

卯月「……楽しむ余裕がなかったです」

心「自分が楽しめないのにお客さんが楽しめると思うなよ☆」

心「というわけで、次は楽しめるように工夫してね☆ しろよ☆」

みく「うんうん。楽しむのが大事にゃ」

心「じゃあ、打ち上げかねてみくのおごりで焼き肉行くぞ♪」

みく「!?」

茜「焼き肉ですか!? くぅー! 楽しみです!」

凛「みく先輩。ごちそうさまです」

みく「待つにゃ! なんでみくのおごりなの!? あと、こういう時だけ後輩面しないで!」

凛「ほら、二人とも。みく先輩にお礼言わないと」

未央「あはは! みく先輩! ゴチになりまーす!」

卯月「え……? いいんですか……?」

心「いやー、後輩に慕われるなんて先輩の鑑だなぁ、みくは」

みく「Pチャンは棒読みやめるにゃ!」

心「まぁ、冗談だ冗談。ちゃんと経費で落とすから好きなだけ食えよ☆」

未央「うん!」

卯月「はい!」


翌日 早朝 CGプロ事務所

ちひろ「おはようございます」

心「ああ、おはよ」

ちひろ「今日は?」

心「見ての通り、徹夜」

ちひろ「だから、昨日私が帰るときに一緒に出ましょうって言ったんですよ」

心「仕方ない……。未央と卯月ちゃんのミニライブの企画書終わってなかったし……」

ちひろ「もう。ふらふらじゃないですか」

ちひろ「仮眠取ってきてください。時間になったら起こしますから」

心「悪い☆」

ちひろ「まったくもう……」

菜々「おはようございまーす……」

ちひろ「おはようございます。早いですね」

菜々「ち、ちひろさん!?」

ちひろ「はい。私ですよ」

菜々「は、早いんですね!?」

ちひろ「どうしました? そんなに慌てて」

菜々「ナナはあわわててなんかないですひょ!?」

ちひろ「落ち着いてください」

ちひろ「あれ……? 昨日と服が同じですね。帰ってないんですか?」

菜々「ギクッ! い、いえ!? 帰りましたよ!? ええ! それはもちろん!」

ちひろ「……まぁいいです」

ちひろ「何を隠してるのか知りませんけど、楓さん達が飲みに誘っても断られるって寂しがってましたよ」

菜々「あははー……」

菜々「今度会ったら謝っておきます」

ちひろ「そうしてあげてください」

菜々「あ、今日もお仕事終わったら直帰するので、次のお仕事の資料もらえますか?」

ちひろ「はい。少し待っててください」

ちひろ「えっと、菜々さん菜々さんっと……」

菜々「……ところではぁとちゃんは?」

ちひろ「そこのソファーで寝てますよ」

ちひろ「徹夜したみたいで酷い顔してたので仮眠取ってもらってます」

菜々「やっぱり忙しいんですね」

ちひろ「そうですね……。どうしても手が足りないです」

菜々「はぁとちゃん、このままアイドル辞めちゃうんですかね?」

ちひろ「……わかりません」

ちひろ「元プロデューサーとして言うならアイドル佐藤心がトップに立つところを見たいです」

ちひろ「ですが、今のスタッフの状況を目の当たりにしちゃうと、プロデュースに専念してくれているのはありがたいですね」

菜々「はぁとちゃん、今週もアイドルのお仕事無いんですね」

ちひろ「……仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、心さん自身がアイドルよりもプロデュースを楽しんでるみたいなので、私から強くは言えません」

菜々「……」

ちひろ「っと。これですね。はい、どうぞ」

菜々「あ、ありがとうございます」

菜々「じゃあ、早いですけど行ってきます!」

ちひろ「はい、行ってらっしゃい」

ちひろ「……」

ちひろ「どうするつもりなんですか?」

心「気付いてたか☆」

ちひろ「そりゃ長い付き合いですからね」

ちひろ「で?」

心「うーん……正直、プロデュースは楽しい。元々服仕立てたり、何か作ったりは好きだったし」

心「でも、アイドルに未練がないわけじゃない」

心「落ち着くまで保留、かな……」

ちひろ「本当に落ち着くんですかね」

心「今後はアイドルをユニット単位で動かしてくつもり」

ちひろ「ユニットですか?」

心「うん。最近はぁとがついていけない現場も増えてるけど、みくや凛ちゃん、それに大人組が居ればほぼ問題ない」

心「なんだかんだで幸子も茜も頼りにはなるし」

ちひろ「現場作業を極力減らして心さんは事務所作業専念ですか?」

心「そうすれば少なくとも休みは取れるかなーって」

ちひろ「……現状、労基法完全無視の勤務体系ですしね」

心「慢性的な人不足に関しては社長を説き伏せて人を雇うしかないし、今の財政状況ならいけるっしょ?」

ちひろ「余裕ですね」

心「はぁとが今考えてるのは、いっそもっと大きな事務所にしちゃって、プロデューサーも事務員もアイドルも増やしたいなって」

心「はぁとも後進が育成できればアイドルに復帰できるし」

ちひろ「まだ、だいぶかかりそうですね……」

心「落ち着くまでは仕方ない……と思い込もう」

ちひろ「自転車操業を抜け出しただけでも進展ですからね……」

心、ちひろ「「はぁ……」」


数日後 レッスン場

心「おら☆ 気合入れろよ☆」

未央「はい!」

心「卯月は笑顔忘れてる!」

卯月「は、はい!」


凛「なんか今日はスパルタだね」

幸子「なんでも、次のイベントに備えて準備させたいらいですよ」

凛「ふーん……」

凛「ところで、床で伸びてるけどどうしたの?」

幸子「床に寝転がるボクがどれほどカワイイか試したくなっただけです」

幸子「決してレッスンきつすぎて動けないわけじゃないです!」

凛「ふふっ。そんなにしんどかったんだ」

幸子「あれならまだマストレさんの方がマシです……」


みく『ぎにゃー!!!!』


凛、幸子「「……」」

凛「本当に?」

幸子「嘘、かもしれません……」

幸子「そういう凛さんは余裕そうですね」

凛「そうかな? 実は結構しんどいんだけど」

幸子「フフーン! まぁ、このボクでさえきつかったですからねぇ!」

凛「あれ、やっぱりきつかったんだ?」

幸子「あっ……」

心「幸子!」

幸子「ひゃい!?」

心「もういけるよな☆ ほら、また加われや☆」

幸子「え、ちょ、ま、待って! 待って下さい!」

心「つべこべ言うんじゃねぇ☆」

心「おら、未央、卯月もへばってないで幸子加えてもう一回だ!」

未央、卯月「「はい!」」

凛「パッション溢れてるなぁ……」


しばらくのち

心「仕方ない☆ 30分休憩にしてやる☆」

未央「あ、ありがとう……ございます……」

卯月「はうぅ~……」

凛「ぜぇ……ぜぇ……」

幸子「」

凛「駄目だ……死ぬ……」

卯月「凛ちゃん、お水どうぞ」

凛「あ、ありがと卯月」

未央「プハァー! うまい!」

幸子「」

未央「おーい、生きてるかいー?」

卯月「プロデューサーさん、スパルタでしたね」

凛「普段はもっと穏やかなんだけどね」

未央「なんか今日はマストレさんのレッスンを思い出すレベルだよ」

幸子「はっ!」

凛「あ、起きた」

幸子「くっ……! もうこんなところに居られません! ボクは逃げます!」

幸子「探さないでください!」

未央「ありゃ、行っちゃった」

卯月「いいんでしょうか? プロデューサーさんに言った方が……」


幸子『ふぎゃー!!!』


凛「大丈夫みたい」

凛「ところで、二人はほぼぶっ通しだったけど、平気なの?」

未央「うーん、平気ではないけど、マストレさんのレッスン毎日受けてたからなぁ」

卯月「ドリンクないだけマシですよね!」

凛「なるほどね」

未央「ねぇ、しぶりんはどうしてアイドルやってるの?」

凛「なんなの急に」

未央「だって気になるじゃん! ね、しまむー!」

卯月「はい! 気になります!」

凛「……プロデューサーが居るから、かな?」

未央「ほほう?」

凛「アイドルそのものよりプロデューサーに興味があったんだと思う」

卯月「凛ちゃんはプロデューサーさんの事が好きなんですね!」

凛「……うん」

未央「やっぱりマストレさんがべた褒めしてたプロデューサーは違いますなぁ」

凛「プロデューサーはうちの事務所の中で誰よりもアイドルに憧れてるんだと思う」

凛「きっと、プロデューサーにはアイドルの理想像があって、そこに向かって進み続けるところに魅かれたんだと思う」

卯月「アイドルの……」

未央「理想像……」

凛「きっと、プロデューサーならアイドルの理想像に辿り着かせてくれると信じてるからアイドルやってるんだと思う」

未央「なるほど……」

卯月「理想像、ですか……」

心「おら☆ 休憩終わりだコラ☆」

心「逃げ出した幸子はマストレさんとこに、みくとセットで預けてきたから、この三人でやんぞ☆」



一週間後 ミニライブ当日

未央「ああー! 緊張するぅー!」

卯月「緊張しますね! 頑張りましょう!」

凛「緊張するって言う割にはそうは見えないんだけど」

未央「緊張するのは仕方ないじゃないか! ね、しまむー!」

卯月「はい! やっぱり本番は練習とは違いますから!」

未央「でも、それ以上にステージが楽しみだよ!」

卯月「前は失敗ばかりで楽しめませんでしたけど、今日は笑顔で楽しめそうです!」

未央「プロデューサーも言ってたけど、私たちがステージを楽しまないとお客さんも楽しんでくれないし!」

凛「……うん。そうだね。まずは私たちが、だね」

心「お前らー、準備できてるかー☆」

未央「あ、プロデューサー! 来てくれたんだ!」

心「おうよ☆ CGプロ初の公式ユニットのお披露目だからな☆」

心「あっちの現場は瑞樹さんに投げてきたからばっちりだ☆」

凛「楓さんと早苗さんと瑞樹さんって嫌な予感しかしないけど……」

心「大丈夫☆ あの人達も良い大人だし☆」

心「さて、そろそろ待機だぞ☆ 行って来い☆」

未央、凛「「はい!」」

卯月「島村卯月、笑顔で頑張りますっ!」


ステージ上

卯月『みなさーん! 私達!』

凛『ニュージェネレーションのステージに!』

未央『ようこそー!』

未央『いやー、やはりステージは緊張しますなぁ』

卯月『そうですね! 心臓がバクバク言ってます!』

凛『出てくるまでも緊張するけど、ステージの上も緊張するよね』

未央『ふっふっふ。でも今日のちゃんみお様には余裕があるのだ!』

未央『前回のように無様な姿は見せんよ!』

卯月『わぁ! 未央ちゃん頼もしいです!』

未央『そ、そうかな? 照れるなぁ……』

凛『ふふっ。じゃあまずはその未央様に最高のパフォーマンスを見せてもらおうかな』

未央『任せなさい!』

未央『じゃあ、まずは本田未央で「ミツボシ☆☆★」いっくよー!』


ステージ袖

ヘレン「良い感じね」

心「おお、来てたのか」

心「というか、お前、昨日新潟に居なかったか……?」

ヘレン「細かい事は良いのよ!」

ヘレン「それより、報告読んだわ」

心「どうよ?」

ヘレン「ステージを見終えてから決めるつもりだったけど、その必要はなかったわね」

心「だろうよ☆ はぁとの見立てに狂いはない☆」

ヘレン「さすがは私が認めたプロデューサーね」

ヘレン「スタッフに関してはもう少し待ってちょうだい」

心「なるべく早く頼むぞ? いい加減はぁともちひろさんも死ぬ☆」

ヘレン「心が死ぬまでにはなんとかしてあげるわ」

心「楽しみにしとく☆」


ステージ

未央『どうかなー!? みんな身体はあったまったかいー?』

未央『よーし、いい返事だ!』

未央『じゃあ次は我らニュージェネレーションのリーダーしまむーにバトンタッチだー!』

未央『ほい、しまむー!』

卯月『わわっ! し、島村卯月、精一杯頑張ります!』

卯月『聴いてください!「S(mile)ING!」』



ステージ袖

ヘレン「そういえば聞いてるかしら?」

心「ん?」

ヘレン「あの『日高舞』がアイドルに復帰するらしいわ」

心「まじか☆」

ヘレン「崇男からの情報よ」

ヘレン「『日高舞』関連の情報において崇男の右に出るものは居ないから、信憑性は高いわね」

心「黒井社長、『日高舞』の事、すげぇ怖がってるからなー」

心「で、どこに所属すんだ? 愛ちゃん居るし876?」

ヘレン「さぁ?」

心「さぁって、おい☆」

ヘレン「いくら世界レベルと言えど全知ではないということよ!」

心「胸張って言うことか☆」

ヘレン「じゃあ、あとは頼んだわ」

心「今度は?」

ヘレン「私を呼ぶ方へよ!」

心「……相変わらず頭おかしいな☆」


ステージ

卯月『し、島村卯月、頑張りました!』

凛『お疲れ、卯月』

卯月『凛ちゃん……!』

未央『さすが、リーダー! 会場の盛り上がりも最高潮だね!』

凛『じゃあ、名残惜しいけど、最後の曲に行こうか』

未央『あれあれー? しぶりんはソロで歌わないのかい?』

凛『今日は未央と卯月メインだし、何よりニュージェネレーションのお披露目だからね』

凛『私はまたの機会に歌うよ』

未央『ちぇー。プロデューサー一押しの「Never say never」聴きたかったのになー』

凛『ふふっ。じゃあまた一緒にステージ立つしかないね』

卯月『そうですね! 今度は凛ちゃんも歌いましょう!』

未央『じゃあ、そのためにも今日のステージ、このまま大成功させちゃいますかー!?』

凛『そうだね。残していこうか、私達の足跡』

NG『「流れ星キセキ」』


CGプロ事務所

心、NG「「ただいまー」」

みく「あ、お帰りにゃ!」

茜「お帰りなさい!! 打ち上げの準備はばっちりですよ!」

幸子「フフーン! このカワイイボクが飾り付けをしたので完璧ですよ!」

心「おー、えらいえらい」

みく「Pチャン投げ槍にゃ!」

卯月「わぁ! 生ハムメロンがありますよ! 未央ちゃん! 凛ちゃん!」

未央「それだけじゃないぞ、しまむー!」

未央「フライドチキンまで完備されてるよ!」

凛「なんか豪華だね。よかったの?」

ちひろ「はい♪」

ちひろ「大人組が仕事で参加出来ないので、お酒がありませんから♪」

心「酒って高いんだよなぁ……」

みく「しかも、みんなたくさん飲むからすごい量いるしね」

凛「なるほど」

ちひろ「それに、今日は未成年組が勢ぞろいですから、みんなの好物をご用意しました」

卯月「え?」

未央「ん? どしたの?」

卯月「勢ぞろいって、菜々ちゃんが居ませんよ?」

凛、未央「「えっ?」」

幸子「そういえば、菜々さんはまた大人組とお仕事なんですか?」

茜「菜々ちゃんは大人組とのお仕事の方が多い気がします!」

みく「そういえばそうにゃ」

心、ちひろ「「えっ」」

心「え、お前らまじか」

未央「入ってすぐの私でも気付いたのに……」

凛「……みんな純粋なのかな」

未央「それを言ったら私らはどうなるんだ、しぶりんや……」

ちひろ「菜々さんは大人組のお目付け役ですから……」

みく「そっかー。菜々チャンは大人組にもしっかり注意できるもんね」

茜「同い年として見習わなければいけませんね!」

幸子「そういえば菜々さんの言う事はみなさん聞いてますね」

卯月「そうなんですか? 菜々ちゃんってすごいんですね!」

みく「あれ? でも今日は菜々ちゃんソロのお仕事だよね?」

心「そうだぞ☆」

心「菜々先輩は仕事終わり次第直帰するから寄れないって言ってた☆」

未央「ま、まー、ウサミンにはウサミンの事情があるんだよ!」

凛「そうだね。菜々さんには今度会った時に声かけてもらばいいんじゃない?」

茜「残念ですっ! せっかくならみんな一緒にお祝いしたかったのですが……!」

みく「まぁ、最近みんな忙しいから仕方ないにゃ」

幸子「そうですよ。皆さんボクほどではないですけど売れっ子ですからね!」

心「まぁ、菜々先輩と大人組は置いといて」

心「未央、卯月の本格的なデビューと」

ちひろ「CGプロ初、公式ユニット『ニュージェネレーション』の始動を祝して」

アイドルズ「乾杯!」


心「いやー……まさか、菜々先輩のあれを信じてるとは……」

ちひろ「純粋過ぎて心配になるレベルですね……」

心「まぁ、それがあの娘らの良いところかもしれんし☆」

心「未央と凛ちゃんはちゃんと周り見れてるし、大丈夫でしょ☆」

ちひろ「そういえば、なんで卯月ちゃんがリーダーなんですか?」

ちひろ「ムードーメーカーの未央ちゃんの方が向いてると思うんですけど……」

心「見ればわかるぞ☆」

ちひろ「?」

心「卯月が中心でしょ?」

ちひろ「ああー、そういえばそうですね」

心「ムードメーカーの未央が中心っぽく見えるけど、実際は卯月の周りに人が集まってるんだよ☆」

心「集まった人の中にたまたまムードメーカーが居たって感じ☆」

ちひろ「なるほど。そう言われれば輪の中心は卯月ちゃんですね」

心「そゆこと♪」


みく「Pチャンー! 電話なってるにゃー!」

心「おー! さんきゅー☆」

心「はぁい、CGプロのしゅがーはぁとでーす☆」

心「あれ、高木社長じゃないですか。どうしたんです?」

心「は?」

心「菜々先輩が引き抜き……?」


End

祝 神谷奈緒 SSR!

めでたいです。本当にめでたいです。めでたいと同時に私の財布は消えます。引けません。引かせて。本当にまじで。
奈緒が限定、という事態は避けれたのでほっとしていますが、オルゴールの小箱の報酬が小梅とアーニャなんですね。ということは加蓮は月末……。

本気で恐ろしい事態になりそうです。
まぁ、私は奈緒が引ければしばらくは大丈夫です……うん……。

何はともあれお読みいただけましたら幸いです。

次で最後になる予定です。
2月中に終えるつもりだったのですが、キャラバン走ったりと忙しくてなんとも……。
現状は3月1日の22時過ぎくらいには投稿できるように頑張ります。

タイトルがちょっとだけ違う予定です。もし、見かけたら暖かい目で受け入れてやってください。

では、依頼出してきます。

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