比奈「最高にダイってやつだあああ!!!」ゾンビP「やかましい!!!」 (100)

比奈「今期のアニメは豊作っすねぇ。見逃せないものばかりっす」

奈緒「あたしも好きなアニメがやってるから見ちゃうんだけどその分夜更かしが多くなっちゃって」

百合子「わかるわかる。私もついついのめりこんじゃって時計見てやべえってなるじぇ」

奈緒「もう二期が期待されてる奴があるってのもすごいよな~」

百合子「あたし好みの絡み絵が某サイトに広がることを期待してる。比奈センセにも」ダラダラ

比奈「百合子ちゃんそういうの相変わらずでスね」

百合子「それがユリユリだじぇ。あ、濃厚な絡みがある薄い本持ってきたけど読む?」ゴソゴソ

奈緒「えっ、ええ!?あ、あたしは別にそういうのは興味は……ゼロってわけじゃないけど」モゴモゴ

ゾンビP「おいさっきから聞いてたら事務所で途中から変なこと話してる上に刺激物取り出そうとするな。もう夜になるしさっさと帰らないか」

百合子「まぁまぁ。これからの人生で色々な刺激を味わう奈緒っちにちょっとでも耐性をつけてあげようと……あれ?ない」

CoP「あ、いたいた。これ百合子ちゃんのでしょ?レッスンルーム置いてあったようだよ」ガチャリ

百合子「んがっ!レッスン終わりに読んでたのをしまい忘れてたじぇ!!」

CoP「蘭子がこれ読んじゃって『未知なるエデン……』とか言い出してるからやめてねほんと」

ゾンビP「大西……未成年も来る場所にそんなものほっぽっておくのは見逃せんぞ。マストレさんの特別レッスンだな」

比奈「ご冥福をお祈り申し上げるっス。百合子ちゃん」ナム

CoP「比奈もきわどい描写してるアニメのDVDをプレイヤーに入れっぱなしだったんだけど……」スッ

ゾンビP「もう一人追加だな。マストレさん新作ドリンク試したがってたから喜ぶぞ」

比奈「OH MY GOD」

CoP「早速マストレさんに連絡するかな」ピポパ

比奈「い、今からでスか!?今日は生で見たいアニメがあるんで見逃してほしいでス!」

百合子「あたしもだじぇ!」

ゾンビP「罰の意味でもあるんだから諦めろ」

百合子「後でならいくらでも受けるから今日はご勘弁!さよなら!」ダダッ

ゾンビP「そしてこんばんは大西」ポン

百合子「!?」

比奈「え……ゾンビPさ……え?」クルッ クルッ

奈緒「あ、ありまま今起こったことを話すぜ。百合子さんがゾンビPさんから逃げ出しそうと走り出した先にゾンビPさんがいた。
   何を言っているのかわからねーと思うがあたしも何が起きたのかわからなかった……頭がどうにかなりそうだった。
   催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ断じて……」

CoP「いや超スピードだと思うよ?」

奈緒「漫画のせりふをそのままいっただけだよ!」カァァ

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~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   ゾンビP宅

比奈「ぉ……ふ……」ピクピク

マストレ「ふむ、もう動けないか。しかしノルマは達成してるしここで終わりにしとこう。お疲れ様」

ゾンビP「やっと終わったか。他のみんなはトレーニングもう終わってるというのに」

比奈「ト、トレーニングの量を……考え……てほしいで、ス」ゼーハー

ゾンビP「俺の普段やってるトレーニングより少ないようだったがなぁ」

比奈「自分の量が異常だとは思わないんスか……。担当であるCoPさんはついてきてくれないし」

ゾンビP「付き合わされてまたAEDの世話にはなりたくないとさ。とにかく終わったことだしゆっくり休憩しとけ。じゃ」スタスタ

比奈「はぁぁ~、地獄から開放された。とても立てそうにないっスねえ」

比奈(……安心したらトイレに行きたくなっちゃった。誰もいないし這って行くしかないっスね)ズリズリ

   ・・・・・・・

比奈「ろ、廊下冷たくて予想以上にお腹が冷える!ちょっとこれはまずい!急がないと……」

比奈「あの場所へ……あの場所へ行きさえすれば……うぬぬぬ」ズリズリ

比奈「つ、ついた」ガチャガチャ

比奈「え、開かない」

???「ここは満員だ……入ることは……できねーじぇ」

比奈「その声は百合子ちゃん!?は、早く代わってほしいんでスが!」

百合子「いやー、はは。それがさっきのトレーニングのせいで足がガタガタでもう立てないんだよねぇ」

比奈「あたしも立てずに這ってきたからお腹冷え冷えでもう限界なんでス!洒落にならない状況なの!」ガチャガチャ

百合子「え、マジで」

比奈「マジっス!!!!!!!!」

百合子「……」

比奈「……」

百合子「あきらめるんだな、比奈」キリッ

比奈「ここで諦めたら人として終わっちゃうでしょおおおおおお!!!私の時間よとまれえええええええええええええ」ガチャガチャガチャガチャ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   ゾンビP宅

 ゴロゴロゴロ

ゾンビP「あーまた雷だ」

清良「最近の天気は少し荒れてますねぇ」

早苗「雨も強いし今日はもう帰れそうにないわー。だから泊まってくわね」グビグビ

瑞樹「あたしも泊まるわね。まさかこんな天気で女の子を帰らせるなんてしないわよね」

ゾンビP「酒盛り始めてる時点で帰る気さらさらないでしょう。まったく……トレーニング目的の人が多いのにあんたらは脂肪を増やしてるだk」

   ピシャーーーーーーーン ブツッ

清良「きゃっ!」ビクッ

礼「ひゃんっ!」

比奈「しかし家に電流走る───!」

ゾンビP「電流止まってんだろうが!真っ暗だよ!」

早苗「早く明かりつけてよ、ゾンビPくん懐中電灯!」

瑞樹「真っ暗で何も見えないわ……やだっ、柿ピー踏んじゃった」パキ

ゾンビP「懐中電灯はドア近くの引き出しだけど何も見えない。うおっ、誰だくっついてるの」

礼「ううう、こういうのはだめなの」ガクガク

ゾンビP「礼さんそうひっつかれると動けないから」

清良「……。キャーこわい!」ヒシッ

ゾンビP「清良さん嘘っぽさがにじみでてるよ!?」

時子「あなたたち何してるのよ」ピカッ

早苗「あ、時子ちゃん懐中電灯見つけたのね。ナイスよ」

時子「はぁ?懐中電灯探さなくてもスマホのライトで十分でしょう」

瑞樹「あ……」

早苗「スマホ……全然思いつかなかったわ」

ゾンビP「スマホなら手元にいつもあるし探す必要ないからなぁ。こういう発想で年の差感じちゃうねぇ、お二人さん」

早苗「黙って」

大西さんは由里子ですよ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

    事務所

拓海「うおおぉいPaP!これどういうことだよこの水泳大会って!しかもポロリもあるよってタイトル!!」

PaP「どういうことってそのまんまだよ。拓海が水着着てそりゃもうはしゃぎまわるんだ。体動かすの好きだろう」

拓海「体動かすのはいいがこういうのはあたしには似合わないだろうが!」

PaP「そんなことはない!拓海のスタイルなら間違いなく似合うし視聴者から大人気だ。それに俺だって拓海が……」

拓海「あたしが?」

PaP「ポロリしてくれたら超嬉しい」

   バキィッ

礼子「気持ちのこもったいいパンチねぇ」

CoP「いつも見る光景ですね」

礼子「あの子の話を聞いて思ったのだけど、私にはそういうのが一切こないわよね」

CoP「水着大会のことですか?」

礼子「自分のスタイルには自信あるの。あなたが熱心に見てくれるぐらいだしね?今度私も出てみようかしら」

CoP「いやぁ~、ちょっと礼子さんは水泳大会には出せないですね……後、志乃さんも出せないかなぁ」

礼子「あら、どうしてかしら。水泳大会って年齢制限でもあったの?」

CoP「仮に礼子さんや志乃さんが出て、ポロリしたら番組がR-18に……」

礼子「そっちの制限がかかるのね……」

>>4
うっかりしてた

~~~~~~~~~~~~~~~~

泉「……」カックン…カックン…

ゾンビP「さっきから泉ちゃんがうとうとしながら手をワキワキしてるんだが……」

比奈「愛海ちゃんでも乗り移ったんでスかね」

ゾンビP「これ以上はかわいそうな事になりかねないし起こそう。泉ちゃん、泉ちゃん」ユサユサ

泉「んぁっ。……あれ、パソコンは?」キョロキョロ

比奈「そんなのどこにもないよ泉ちゃん」

泉「じゃあさっきまで組んでたプログラムは?」

ゾンビP「ああ、わかった寝ぼけてたな。さっきのあの変な手の動きはタイピングか」

泉「寝ぼ、じゃああのプログラムは……はぁ。いいのができたと思ったのに」ガックリ

ゾンビP「夜更かしでもしてたのかな」

比奈「私も寝ぼけてるとそういうことあるっスねぇ。つけてないのにメガネ外そうとしたり、ペンを持ってないのに書く動きしたり」

ゾンビP「俺も朝に義眼洗おうとして寝ぼけて逆の目に手突っ込みかけたことあったなぁ」

泉「寝起きにグロテスクなこと想像させないでください……」

比奈「両目とも取り出して洗ってるわけじゃないんでスね」

ゾンビP「あたりめーだろ何いってんだ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  某居酒屋個室

礼子「ねぇ、ゾンビPくん」

ゾンビP「なんですか?」モグモグ

礼子「結構私や志乃と飲みに行ってるけどもっと清良と飲みにいったらどう?あの子、あなたのことが好きなのよ?」

ゾンビP「清良さんが俺のこと好きってのは分かりますよ」

志乃「あら、意外。ゾンビPさんの普段の態度からしててっきり気づいてないと思ったのに」

ゾンビP「あれだけアプローチされて好きじゃないとか言われたらもう何も信じられませんよ……」

志乃「確かにそうねぇ」

礼子「ならもう誘って付き合ったらどうかしら。清良のこと好きなんでしょう?」

ゾンビP「清良さんみたいな綺麗な人には俺なんか釣り合いませんって。清良さんならもっといい人を見つけられますよ」

礼子「どうしてそこで一歩引いちゃうのよ。好きじゃないの?」

ゾンビP「そりゃあ好きですよ付き合いたいとも思ってますが……。俺はこんな顔ですし、片腕だけだから迷惑かけることあるかもしれないと思うと付き合うべきではないって」

志乃「ゾンビPさん、付き合うってことを重く考えすぎよ?付き合ってうまくいかないなと感じたら別れる。恋愛ってそういうものよ」

ゾンビP「それなら最初からうまくいく人と付き合えるように俺は一歩引く方がいいじゃないですか」

礼子「……志乃」

志乃「……ゾンビPさん。顔を上げて頂戴」コク

ゾンビP「あ、はい。なんです……」

   バチィン!

ゾンビP「おああああ……なんて息のあったビンタ……!」ヒリヒリ

礼子「自分の自信の無さを適当な理由つけて誤魔化してるだけよそれ。いい?あの子ぐらいならいい男なんてたくさん寄ってくるわよ」

ゾンビP「だからその人たちと付き合ったほうが」

礼子「その周りの男たちよりもあなたを選んでる意味を考えて。それともあの子には男を見る目がないとでもいうの?」

志乃「うまくいくかどうかなんて実際にやってみなきゃ分からないわ。それに今のあなたを見たら清良ちゃんが心配するわよ?」

ゾンビP「そう、ですね。清良さんにはこんなとこ見せたくないですね。女性からあれだけの好意を向けられたことがなかったから受け入れていいのか不安だったんです……」

礼子「30年も生きてきて今更そういうことで悩むなんてねぇ」

ゾンビP「こんな顔でそんな簡単に女性経験積めるわけないでしょ……。まぁ、とりあえず踏ん切りはつきましたよ」

志乃「悩みが解決したところでもう一度乾杯でもしましょうか。あなたたちの将来の幸せを願って」

           後日


清良『私がゾンビPさんを意識したきっかけ……ですか?なんだか恥ずかしいですね。
   うう、分かりました。話しますよ、きっかけはまだ私が病院で看護師をしていたときのことです。
   患者さんが心から元気になれるようにと思って笑顔で心をこめて接していました。でもお仕事の忙しさや色々な患者さんを支えられてるのかという心労で笑顔を作るのも難しくなったことがあったんです。
   自分自身が笑顔を作れなくなってこんなんじゃ患者さんを元気にすることもできないって看護師をやめようかと悩むほどでした。
   そんな時ゾンビPさんは』

ゾンビP『いつでも笑顔で皆を元気付ける清良さんは立派ですよ。だからいつものあなたでいるために少しぐらい休息をとっても誰も責めませんよ。
     辛くて弱音や悩みを吐き出したいときは、俺がいつだって聞いてあげますよ。俺の前で弱いあなたを見せたって構わない。一人で悩まないでください。あなたが患者さんを支えるように
     あなたのことを支えようとする人が少なくとも一人いることを忘れないでください。いつもの清良さんが見れるならそれぐらいしてあげますよ』

清良『患者さんに元気付けられる看護師というのも恥ずかしい話なんですけども、あの人の言うことで私はまた笑顔ができるようになったんです。
   それで……できることなら私の気持ちを受け止めるといったあの人のそばでずっと笑顔でいられたら、って思うようになったんです。
   この事務所でまたゾンビPさんに会うことができて内心とてもうれしかったんです。年甲斐もなく運命なんてものを心に浮かべて』ポッ

     ・・・・・・

礼子「で、あの子の思い出を聴かされた上でこの前のあなたの話をおさらいしたいのだけど」

ゾンビP「はい……」ダラダラ

礼子「これどう聞いても口説いてるわよね?相談した時の一歩引くだのどうの言ってたあなたのあれ、何?」

ゾンビP「いやぁ、なんというか年上として威厳を見せようというかなんといいますか」

礼子「本当は?」ジロ

ゾンビP「8割口説いてました……」

礼子「8なんてどころじゃないでしょう!どう聞いても10割でしょう!10割!」

志乃「ちなみにあの後たくさん惚気話されたのよ……」

ゾンビP「それは藪をつついたあなたたちが悪いんじゃ」

礼子「ともかくこの前のあなたの悩み事からあんなばかげた話聞かされるなんて思わなかったわ。惚気も聞かされるし、次の飲み奢ってもらわないと帳尻合わないわ」

ゾンビP「この前のも奢ったじゃないですか」

礼子「あれはあなたの悩みの相談料、これは迷惑料よ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

  \クウキキョウキュウカンニィ!!/ \GRAAAAAA!!/

小梅「わぁ……」

涼「ははは、どっから出てきてんだこのゾンビ」

小梅「す、すっごく元気なゾンビ…だね」

涼「昔だとふらふらしてるぐらいだったのに今じゃ全力で走ってくるもんな。役者さんも大変そうだなーこれ」

小梅「役者さんと言えば…この前ね、ゾンビPさんを映画に出したいって…人がいたんだよ…」

涼「ゾンビPさんに出て欲しい映画ってもしかしてこういう?」スッ

小梅「うん…ゾンビ映画…こ、これ以上ないくらいゾンビとか言ってた…」

涼「メイクもいらなそうだからね……」

涼(ゾンビPさんみたいなゾンビいたら生存者全滅しそう)

涼「でもゾンビPさんが他のゾンビ役の人と一緒に出たら違和感ありまくりだと思うけど」

小梅「ゾンビPさん…も言ってた…。それで監督さん…CGで出てくるゾンビ…全部ゾンビPさんにするって…」

涼「……っふ、くふっ!それ想像したらちょっとやばい!全員同じ顔でマッチョのゾンビって……あはは!生存者絶対に生き残れないだろ!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

   事務所

CoP「この日が来てしまったか……」

PaP「女の子のプレゼントを一身に受けるこの日。甘いプレゼント……バレンタイン」

CuP「甘味は娯楽……だけど人間には許容限界があるもの。許容量を超えればどんなものも辛いわ」

PaP「とはいってもせっかく用意してくれたものを受け取らないわけにもいかないしな」

CoP「まぁ一度痛い目にあっておいて対策を立てない僕らじゃないけどね?」スッ

PaP「ブラックコーヒーの準備は十分。甘いものが多すぎるなら同じぐらいの苦いもので相殺したらいい」

CuP「どんとこい!アイドルたち!」


  「プロデューサー、はいこれバレンタイン。他の子からももらうと思って甘くないチョコにしたんだ」
  「ハッピーバレンタイン。ビターチョコですけど甘い気持ちに浸っていただければ幸いですわ」
  「プロデューサー!なぜか今日はチョコたくさんですね!口直しに塩おにぎりなんてどうでしょうか!え?バレンタイン?あ、そういえばそうでした!」
  「今日の甘ったるい雰囲気にのまれてんじゃねぇだろうな?スッキリするような味のこれ、やるよ。はぁ?ふ、深い意味なんかねぇよ!」

PaP「なぜだ……なぜ……甘いものがこない」

CoP「どうしてこうなったどうしてこうなった」

CuP「こっちの許容限界がくるなんて誰が予想できるというの」グタッ

ゾンビP「考えが甘かったってことだな。モテるプロデューサーは辛いんだねぇ」

ちひろ(ここで普通のチョコを売ると言えばいくらまでいけるか……)

~~~~~~~~~~~~~~~

 ザワザワ ザワザワ

夏樹「おー、並んでるなぁ。これ全部あたしのチョコ欲しいから集まってくれたのか?」

PaP「おうともよ。ロックアイドル夏樹は人気だねぇ。俺も鼻が高いよ」

夏樹「なんだか照れちまうな。……ところで一つ思うところあるんだけど」

PaP「どうした?」

夏樹「女性もやたら並んでないかこれ」

PaP「夏樹は女性にもモテモテだからな。当然の結果よ」

夏樹「そういう目で見られるってのもそれはそれで恥ずかしい気がする……」

PaP「なーに言ってるんだ。同じく女性に大人気のあいさんなんかは女性ファンにチョコをあーんするサービスもしてんだぞ」

夏樹「あの人も大変なんだな。まさかアタシにもやれとか言わないよな?」

PaP「将来的にはそうなんじゃないかなー」

夏樹「流石にちょっと恥ずかしいんだけど……」

PaP「夏樹のファンでもあるんだ。喜ばせてやれよ。あ、ほら3番目に並んでる子見ろよ。ぴょんぴょん跳ねてこっちに手振って……」

李衣菜「なつきちー!」ピョンピョン

夏樹「何してんだだりー!!!」ガビーン

~~~~~~~~~~~~~~~~

心「オラッ☆オラッ☆おぉるぅぁぁ!!」バシッバシッ

ゾンビP「気合入ってるねぇ」

心「せっかくサンドバッグがあるんだから普段のストレスここでぶちまけないとな☆」バシィッ

ゾンビP「そんなにストレス溜まってるのか」

心「このキャラ維持も骨が折れるからな☆あぁ~誰かさんちにもこれあればストレス発散が楽なのに♪」

ゾンビP「欲しいんなら自腹で買ってくれよ。そしてできればお前の家においてくれ」

心「おいおい、はぁとの家にこんなもん似合わないだろっ♪」

ゾンビP「本人は鬼が金棒持つぐらいしっくりくるのになぁ」

心「その金棒でぶん殴ってやろうかおい☆ところでゾンビPは自宅で筋トレばかりだけどジムは行かないの?」

ゾンビP「昔行ってたんだけどな。流石にでかいバーベルとかはジムと違って自宅に置いてないからな」

心「今は行ってないのか☆どうしたの?」

ゾンビP「あのときの俺は今日の佐藤みたいにサンドバッグを殴ってたんだよ」

心「ほうほう☆」

ゾンビP「そのときに流行ってた曲を頭に浮かべてリズム刻んで打ち込んでたんだけどさぁ」

心「ノリノリだな♪あたしもよくやるわ♪」

ゾンビP「テンション上がってきて、力をこめて思い切り殴ってみたら」

心「あっ……」

ゾンビP「相当使い込まれてたんだろうな。支えとつながっていた金具が衝撃に耐え切れなくて壊れたみたいでサンドバッグが吹っ飛んだ」

心「そのサンドバッグ本当に使い込まれてたやつか?」

ゾンビP「新品のサンドバッグなら一発力こめた打ち方しただけで壊れるわけないだろ?」

心「ソウダナ」

ゾンビP「その後ジムのスタッフに怒られて出禁になってからはずっと自宅だよ。使い古したものがたまたま壊れただけで出禁なんておかしいよな」

心「オカシイナー」

心(お前の筋力がな)

    ・・・・・・

真奈美「ゾンビPも同じ経験があったんだな。私もたまたま古いサンドバッグを叩いて壊してしまって怒られたことがあるよ」

心(おかしいやつその2か……)

~~~~~~~~~~~~~~~~

拓海「おはよーっす」

フレデリカ「あ、拓海ちゃんボンジョビアーノー」

拓海「なんだよそれ、普通ボンジョルノとかじゃねえのか?」

フレデリカ「そうだっけ?今日はフランスの気分じゃないから分からない。それよりも聞いて聞いてすごいびっくりしたことがあったんだよ」

拓海「どうした?」

フレデリカ「絶対びっくりするよ。智絵里ちゃんがレンガを叩き割ったって話なんだけど、この前智絵里ちゃんと一緒に仕事を……」

拓海「ちょっと待て、最初からびびるところあったんだが」

フレデリカ「えーどこらへんが?」

拓海「いや、智絵里がレンガ叩き割るって」

フレデリカ「えー!どうして拓海ちゃんこの話のオチわかったの!?」

拓海「お前が言ったんだろ!?」

フレデリカ「そうだったっけ?とにかくこのお話はもう知ってたみたいだし驚かないかぁ。あ、じゃあこの話しよう。輝子ちゃんがライブでキノコをマイクにして歌いきった話なんだけど」

拓海「いやだからもう最初からおかしいところがあるだろ。マイク代わりにキノコって」

フレデリカ「あれぇ!?誰にも話してないのになんでこの話のオチわかったの!?拓海ちゃん予知能力持ち?」

拓海「お前がしょっぱなにオチ言うからだろ!!!」

フレデリカ「むむむ、フレちゃんのびっくりネタ2つも潰されちゃった。なら今度はこれだ。アタシが楽屋でみりあちゃんとお話してのんびりしててさ」

拓海(普通に話し始めたか。やっとまともに聞けそうだぜ)

フレデリカ「仕事が始まる時間も近くなってたから一緒に台本見ようってことなってね。あ、これのあさんが停止したエレベーターから自力で脱出した話なんだけどね」

拓海「だからああああああああああああ!!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~

ほたる「今日の撮影大変でしたね」

茄子「ん?ごめんね最初が聞こえなかったみたい。何が大変だったの?」

ほたる「今日の撮影のことですよ」

茄子「あ、ああ!不思議なこともあるものですね。機材がどんどん故障しちゃうなんて」

ほたる「私がいるからそうなっちゃったのかもしれませんけどね……ごめんなさい」

茄子「でもでも撮影の出来はとーっても良かったみたいですし、気にすることないですよ~。まったく問題ナス!」

ほたる「あ……ごめんなさい最後になんて言ったか聞き取れなくて。もう一度お願いします」

茄子「え!あ、あー何でもないですよ~」

ゾンビP「……聞き取りづらいなら近づこうよ。何で二人とも壁の端と端にいるの」

ほたる「あ、あのこれは茄子さんとお話して思いついたことなんですけど、私の近くで不幸なことが起こるのは知ってますよね」

茄子「私たちが並ぶとほたるちゃん側で色々トラブルがおきて私側のほうはいいことが起こるみたいなんです」
   なら私とほたるちゃんの間は何も起こらない空間ができるんじゃないかと思ってこうしているわけです」

ゾンビP「また変なことを」

ほたる「分かったことは私と茄子さんの間でいいことがあると茄子さんの方に、悪いことは私のほうに飛んでくるみたいです」

茄子「お茶を飲んでた人がこぼすときは大抵ほたるちゃんの方ですし、麗奈ちゃんのバズーカが暴発したときもほたるちゃんのほうに向いてましたよね」

ほたる「誰かの筆箱が吹っ飛んで、中身が私のとこに飛んできたのは流石に怖かったです……」

ゾンビP「二人とも距離を詰めようか。今すぐに」

~~~~~~~~~~~~~~~~

真奈美「ゾンビP、ちょっといいかい?」

ゾンビP「ん、大丈夫ですよ。何かありました?」

真奈美「君の家でのトレーニングについてなんだが、キミの視線をどうにも感じてしまってね。どこにかはあえて言わないけどね」

ゾンビP「ああ、まぁ気づきますよね。自分でも少々露骨かとは思ってしまうぐらいですから」

真奈美「ゾンビPも男だから多少の視線も私は許容はするが、他の子からは少々不安を感じさせるだろうと思ってね」

ゾンビP「いやぁ実はちょっとした目的というか個人的な事情でやってましてね」

真奈美「目的?」

ゾンビP「木場さんみたいなスタイルのいい人を見た後にですね、チラッと清良さんを見るとですね」

ゾンビP「可愛いんですよ」

真奈美「は?」

ゾンビP「やきもちを焼いているのか、少し頬を膨らませ拗ねたような表情をしている清良さんが可愛くって……最高なんですよ!!」

真奈美「胸やお尻を見るためではなく清良を見るために、視線を送っていると……」

ゾンビP「そもそも清良さんだってプロポーションいいんですよねぇ。なのに自分の体を気にしちゃってるところとかもうたまらなくってですね」

真奈美「ああ……分かった分かった。君の清良への愛情は筋金入りなのは分かった。ただ以降は少しだけ自重を頼む」

ゾンビP「そうですね。他の子のことも考えると今後は控えるべきですね……。清良さんのあの可愛いとこを見る機会が減るのは残念ですが」

   ・・・・・・

CoP「はぁ、ゾンビPさんがそんなことを」

真奈美「妬いている顔を見たくて、他の人の体を凝視なんて困ったものだよ。いくら可愛いもの見たさとはいえね」

CoP「でもなんか分かる気がしますね。この話をしていて拗ねている真奈美さんも可愛いですよ」

真奈美「な、なっ何を言っているんだCoP。私は可愛いではなくかっこいいと言われるほうだろう」

CoP「いやいや可愛いですよ。ちょっとツンとした真奈美さん。いいですねこれ」

真奈美「き、君も困った奴だ。そんなからかい方は奈緒にでもするべきだ。私にしたって何の得にもならないぞ!」

CoP「マナミハ、カワイイデス。キレイデス」

真奈美「流石にそれは少し苛立つからやめてくれ。アーニャもいるんだぞ」

CoP「あ、はい」

アーニャ「Ты сорвиголова」

CoP「ご、ごめんなさい!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

加蓮「っつ……」ゴシゴシ

凛「加蓮?どうしたの」

加蓮「目にゴミ入っちゃったみたい」

奈緒「だ、大丈夫か!それが原因で目が見えなくなるなんてことになったら大変だぞ!」ワタワタ

凛「ちょっと待ってて。すぐに清良さん呼んでくるから、安静にしてるんだよ!」ダッ

加蓮「埃かなんかが入っただけだよ!!毎回二人とも大げさなの!」

涼「あの3人のやり取りも見慣れたなぁ。大切だってのは分かるけど過保護すぎるね」

ゾンビP「それ小梅といる時にも同じこといえるの?あの3人とは別方向で君も……あっ!」

涼「いきなり声上げないでよ。びっくりするでしょ」

ゾンビP「ゴミに……」

涼「ゴミ?ゾンビPさんも加蓮みたいにゴミが目に入った?」

ゾンビP「ゴミに目が入った」

涼「ゴミに目が……って逆でしょ。逆逆」

ゾンビP「いや義眼がおっこちたんだよ」

涼「逆じゃなかった!?」

ゾンビP「何でゴミ箱に落っこちるかなぁ……」ガサガサ

涼「ゴミも目玉が突っ込んでくるなんて思いもしなかっただろうね……」

~~~~~~~~~~~~~~~

幸子「皆さんおはようございます。カワイイボクが来ましたよ!」

輝子「や、やあ。幸子、今日はレッスン一緒だ…だからよろしく…フヒヒ」

小梅「よろしく…ね。レッスンまで時間あるから……トランプで遊ぼ…?」

幸子「いいですよ!ところで陰に隠れて見えないんですがもう一人いますよね?誰と遊んでるんですか」トコトコ

右手「……」

幸子「フギャー!?」ビクゥッ

輝子「ナイスリアクション……幸子ならそうしてくれると信じてたぜぇ。フヒ…」

幸子「腕、腕、腕がトランプもって……」ガタガタ

小梅「あの子が動かしてるんだよ…腕はゾンビPさん…貸してくれたの…ふふふ」

幸子「ふ、ふふん。そういうことだ、だったんですね。いいですよ幽霊相手でもかわいいボクはままま負けませんよ」

小梅「幸子ちゃんはあの子の……隣ね…?」

幸子「いいいいえいえそこは仲のいい小梅さんに譲りますよ!話したことのない人の隣は居心地悪いでしょうから!ボクは気遣いもできるんですよ」

小梅「大丈夫…だよ?あの子は幸子ちゃんと一緒にいること…多いから」ニコォ

幸子「」チーン

~~~~~~~~~~~~~~~

早苗「ゾンビPくんはさぁ、職場にアイドル自宅にアイドルって常に女の子に囲まれてるわよねぇ」

ゾンビP「常にってほどもないですけどね」

早苗「かわい~い女の子に囲まれて、女の子を見る目が鍛えられてるんじゃない?」

ゾンビP「PaPたちには負けると思う。スカウトになれば尚のこと勝てないと思いますよ」

早苗「スカウトに関してはあの3人超えるのは無理だと思うわよ……?」

ゾンビP「俺があんなアグレッシブなスカウトしたら警察の常連になるかもしれない」

早苗「まぁそれはともかくとして女の子に囲まれてるゾンビPくんはアイドルたちに点数つける何点ぐらいか知りたいわね」

ゾンビP「うわぁ言いづらいなそれ。あまり他の人に聞かれたくないやつだ」

早苗「聞いてるのはあたしだけだから大丈夫よ。他の人には言わないからあたしの口の堅さを信じなさい♪」

ゾンビP「酒飲んだら洗いざらい吐きそうだけどね」

早苗「細かいこと気にしない!あたしが言う子を10点満点中何点かで採点してね。最初は……清良ちゃんで!」

ゾンビP「100点」

早苗「あたしの話聞いてた?」

~~~~~~~~~~~~~~~

清良『ゾンビPさん。皆さんが寝てから来て欲しいなんて一体どうしたんですか?』

ゾンビP『他の人に聞かせるようなことではないので……。これを見ていただけますか』スッ

清良『あっ……これって……』

ゾンビP『あなたのためだけに用意しました。俺と一緒に幸せになってほしい。受け取って、くれますか』

清良『こんな素敵なの……断れませんよ。嬉しい……本当に』

ゾンビP『この先、何があっても幸せにします。左手を出してくれますか。俺の手でこの指輪をさせてください』

清良『はい』スッ


清良「うふふ。とても……素敵……」

瑞樹「清良ちゃーん?もう朝よ。起きなさーい」

清良「んん……。ふぁい」ムクッ

瑞樹「もうすぐ真奈美ちゃんのご飯ができるわよ。顔でも洗ってきたらどうかしら」

清良「そうですね。そうします……あら?」キョロキョロ

瑞樹「今日のニュースは何かしらねぇ」

清良「あ、あれ。そんな、うそ……どこに?」キョロキョロバサバサ

瑞樹「清良ちゃん、どうしたのそんなあわてて。何か見つからないの?」

清良「ゆ、指輪が……。どうしましょうゾンビPさんのくれた大事なものなのに」バサバサ

瑞樹「まぁ、指輪なんてもらってたの?だめじゃないそんな大事なものなくしたら。私も手伝ってあげるわ」

清良「は、はい。お願いします。私、なんてことを……確かに薬指につけてたはずなのに」

ゾンビP「おはようございます。……二人とも布団ひっくり返して何してるんですか」

瑞樹「ゾンビPくん。清良ちゃんが指輪をなくしたみたいなの。ちょっと探すの手伝ってくれないかしら」

ゾンビP「清良さん指輪なんてしてたんですか?つけてるとこを見た記憶がないんですが」

瑞樹「なーにいってるの!ゾンビPくんがあげたんでしょう?清良ちゃんから聞いたわよ」

清良「昨日の夜に渡されたものをなくしてしまうなんて……本当にごめんなさい」シュン

ゾンビP「昨日の夜……?昨日は一番先に清良さん寝たじゃないですか。指輪も何も渡していませんよ」

瑞樹「そういえば清良ちゃん一番最初に寝てたわね」

清良「え、でも夜に……。あ」

清良「あ、ああ、ああああああああああああああああ」カアアアアア

瑞樹「ちょ、ちょっと清良ちゃんどうしたの。指輪見つけないと、ね?」

清良「違うんです指輪は、そのあの。ううううううううううう」カアアアアアア

ゾンビP「???」

~~~~~~~~~~~~~~~

フレデリカ「ここがこうでー、こんな感じ?」

志希「少しひねりを加えてみたら?」

フレデリカ「ふむふむ。つまりこうっ!?」

志希「おおーいい感じ」

    ガチャ

ゾンビP「レッスンどんな具合か見に来たぞー」

フレデリカ「わお、ゾンビPさんがきてくれた!グッドタイミング!」

ゾンビP「何が?」

志希「ゾンビPさんのオリジナルイメージソングを作ってたんだけどさぁ。振り付けも考えてある奴なんだけど見ていかない?」

ゾンビP「レッスンはどうしたおい」

フレデリカ「なんかパパパッとしたらトレーナーさんがパパパッと終わっていいよ、だってー」

ゾンビP「ほんとかよ……後でトレーナーさんに確認するからな」

志希「ほんとだから大丈夫だもーん。とりあえず今からやるから見ててねー?」

   タタタッ ピタッ

フレデリカ「……死んだ、死んだ、死んだ、死んだ人に似てる~」シュバッ

ゾンビP「おいこら、内容がド直球の罵倒かつ、もろパクリじゃねえか!」

フレデリカ「な、なんと!あたしの考えた歌と同じものがあるというのかー!でも世界に似た人が3人いるって話もあるし、ちょっとぐらい似ててもオッケーオッケー!」

ゾンビP「お前の場合は完全に歌詞も振り付けもパクリだよ!!!」

志希「ヘイ血の気が引いてきーた。色々腐敗もしーてきーた」ピョンピョン

ゾンビP「続 き を 歌 う ん じ ゃ な い」

~~~~~~~~~~~~~~~

ほたる「ううう私がついていったからこんなことに……」

CuP「ほたるのせいじゃないわよ。また買ってくればいいんだから元気出しなさい」

ほたる「でも皆さんレッスン後にシュークリーム食べれると期待してたのに……私が持ってたからひったくりにあったんです」

CuP「それはひったくりのせいよ。あなたが気にすることじゃないから、ね?」

ほたる「でもそのひったくりさんもすぐ後に交通事故にあってしまって取ったシュークリームと同じぐらいぐちゃぐちゃだって」

CuP「それは因果応報って奴よ」

ちひろ(なんという自動断罪機)

───木場さんの場合───

真奈美「私も油断してひったくりにあってね。流石にバイクと綱引きをするとは思ってもみなかったが、その時は何とかとられずにすんだよ」

比奈「なんか変なとこがあった気がしまスがよかったスね」

真奈美「横転するまで粘ってくれたおかげでそのまま犯人を抑えることもできたよ。バッグは少し伸びてしまったけどね」

比奈「相手が逃げたんじゃなくて相手に勝っちゃったんスか……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

沙紀「あの~プロデューサー。聞いていいっすかね?」

CoP「なにかな~?」

沙紀「今日はホワイトデーで間違いないよね?」

CoP「うん、そうだよ。バレンタインのお返しはちゃんとあげたでしょ?」

沙紀「お返しは嬉しいんですが。ホワイトデーでなんであたしがチョコ渡すイベントあるんです?あたし女っすよ」

CoP「う~ん、分からないかなぁ。沙紀ちゃんは可愛いだけじゃなくてかっこいいからさ!女の子がキャーキャー言うぐらい」

沙紀「あいさんなら分かるっすけど、あたしもなんすか……。分からないっす」

CoP「そんなこといっても人気あるんだからしょうがない。あいさんや真奈美さん、夏樹ちゃんも今日のイベントでは引っ張りだこだよ」

沙紀「ほええ。すごいんすねぇ。その3人と一緒にしてもらえるってのはなんか照れるっすよ」

CoP「去年はあいさんからチョコ貰いたくて女装した男がまぎれるくらいだったよ」

沙紀「軽く恐怖を覚えるっすねそれ」

CoP「女性限定とも言ってないしこっちも黙ってみてたけどね。いつか沙紀ちゃんもイベントでそういう相手くるかもね!」

沙紀「バレンタインイベントで満足してほしいっす」

~~~~~~~~~~~~~~~~

ちひろ「……」ズズッ

ゾンビP「……」ペラ

文香「ゾンビPさん……お仕事中、でしたか」

ゾンビP「ん?ああ、文香ちゃん。違うよ。ただ読書をしてただけ」

文香「読書……てっきり資料かなにかを閲覧してるのかと思いました」

ゾンビP「読書だなんて意外だったかな?」

文香「どちらかと言うと……本よりもダンベルを持っているようなイメージが先立ってしまって」

ちひろ(確かに)

ゾンビP「これも結構重いしダンベル代わりとしてはなかなかかな」

文香「確かに分厚い本ですね。どのような本なのですか?」

ゾンビP「清良さんから借りたものだよ。なかなか面白いよこれ。よければ文香ちゃんも読んでみる?医学書」

ちひろ(何借りてるんですか)

文香「はい、是非」

ちひろ(読むんかーい!)

~~~~~~~~~~~~

美玲「次はこれをつけてみろ!」

ゾンビP「はいはい、ちょっと待ってね」

荒木「なにしてるんスか。あ」

ゾンビP「何って、遊ばれてるんだよこの子に」

美玲「似合う似合う。いい感じだぞ、普段からそれでいいんじゃないか!」

荒木「眼帯でスか。片目ですし確かにつけててもおかしくはないでスね」

美玲「だよな!比奈も似合うと思うよな」

荒木「この際だから胴着も着て、『愚地ど……」

ゾンビP「コスプレしたいわけじゃねえんだよ」

  トントン

ゾンビP「ん?」

蘭子「封印を施すのであればその下には魔眼を宿しているのが当然であろう!(眼帯の次はカラーコンタクトもやりましょう!)」

ゾンビP「別にいいけどさぁ」

晶葉「どうせなら私の作った眼帯をつけてみろ。眼帯の内側はモニターになっていて登録したGPSの位置を確認できる優れものだぞ!」

荒木「なんという名探偵道具……どこから着想を得たのかはあえてきかないっス」

晶葉「まぁ、科学の進んだ現在で誰も思いつかない発想は至難だからな。といっても私が作り出したこれが素晴らしいものであることに違いはない!」

ゾンビP「右目が見えないから俺じゃあ内側のモニター見れないぞ」

晶葉「あ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ありす「全くもう皆して私を」プンプン

ゾンビP「不機嫌だねぇありちゃん。CoPにでもからかわれた?」

ありす「橘です!CoPさんもそうですがフレデリカさんとかも私の頭をしょっちゅう撫でたり持ち上げたり子ども扱いしてくるんですよ」

ゾンビP「それだけかわいいってことだろうね。可愛がられてるうちはおもいっきり甘えとけばいいだろう」

ありす「甘えたいというわけじゃありません。ああもうどうしたら大人に見てくれるんでしょうか」

ゾンビP「時間をかけていくことだと思うよ。誰もがいきなり大人だったわけじゃないからね。一日二日で変われるもんじゃない」

ありす「ではゾンビPさんはいつ大人になったんですか?」

ゾンビP「難しいこときくな。一般的な応え方だと二十歳になったときなんだけどありすちゃんの求める答えとは違うでしょ?」

ありす「質問が悪かったですね。自分が大人になったと感じた時を教えてください。そして橘です」

ゾンビP「飲み会で飲みすぎて翌日二日酔いになりながら出社したときかな!」

ありす「そういうダメなところを聞いても参考になりませんよ!あーもうなんでCoPさんたちといいだらしないところばかりみせるんですか!!」

ゾンビP「大人の人だってね、いつでも大人なことしてるわけじゃないんだ。誰だってはしゃいでいることもあるさ」

ありす「普段から意識して大人らしい態度をしている私に対して子ども扱いされるのは納得いきませんよ」

ゾンビP「ありすちゃんの普段のおませさんなところは可愛いね。背伸びしてるところがはっきり見えて」

ありす「どうやったら大人扱いしてくれるんですか!」クワッ

ゾンビP「12歳をどうしたって12歳の子供だよ」

ありす「……」ムカッ タンタンタンタンタン

ゾンビP「あ、ライン……ってこの何十件もきてるの君だろ!スタンプ連打はやめなさい!」ピロンピロンピロンピロンピロン

ありす「いやです。子供の可愛いいたずらです。やめません」タンタンタンタン

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

真奈美「ただいま戻ったよ」ガチャ

拓海「ただいまーっす」

ゾンビP「あ、おふぁえりなさい」モグモグ

拓海「食いながらしゃべんなよ。何食ってんだ?」

ゾンビP「ああ、ハンバーグだよ。食べたくなったから事務所のキッチン借りて作った」ゴクン

真奈美「ゾンビP特製か。すまないが一口だけもらえるかい?事務所に戻る途中で食べたが少し足りなくて」

ゾンビP「一口ぐらいなら」

真奈美「ありがとう……むぐっ。うん……やはり君の肉料理は美味いな。今度ご教授お願いしたいほどだ」

拓海「ま、真奈美さんが教えを請うほどってマジか……。ちょっとあたしにも食わしてくれ!」

ゾンビP「え、拓海も食べたいの……?」

拓海「何で真奈美さんの時と違って躊躇うんだよ!!一口だけだって」

ゾンビP「だって拓海が俺の肉料理食うの初めてだろ」

真奈美「ああ……確かにそれは少し躊躇うな」

拓海「たかがハンバーグだろ。初めて食うにしたってへんなもの入ってるわけじゃあるまいし、いいじゃねえかよ。な、食わせろって」

ゾンビP「そんだけ言うならいいけどさ……」

拓海「サンキュッ!」パクッ

拓海「ふああぁぁぁぁんっっ!!」ビクンッ

真奈美「やはり彼女も同じ現象が起こるか」

ゾンビP「何で俺の肉料理を初めて食った女性はエロい映像が浮かんでくるんだ……」

真奈美「店を開けるほどの腕前なんだがこれさえなければ……本当に惜しいな」

ゾンビP「仁奈ちゃんには特に何もなかったのになぜだろうなぁこれ」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

文香「……」パラ

ゾンビP「お……?珍しいな女性雑誌を読んでるなんて」

文香「あ……ゾンビPさん。私も他の皆さんのように……化粧をするべきかと思ってこれを読んでました」

ゾンビP「あれ、化粧してないの?それで?すごいなぁアイドルになるだけある」

文香「そう言われると少し照れてしまいます。それに他の方もアイドルですから……とても綺麗です」

ゾンビP「俺の家に泊まる人のすっぴんを結構見てるがやっぱり整ってるよねぇ。清良さんは特に綺麗でさ、化粧なんかいらないぐらいですって言うと……」

文香「あ、あの……やっぱり女性的な魅力としても化粧を覚えるべきだと思って……本を読んでいたのですが読むだけでは掴めなくて」

ゾンビP「となると誰かに実践してもらって覚えたほうがいいかな」

文香「そうなんですが……化粧に慣れている方が今の時間に事務所にいるのかが分からなくて」

ゾンビP「ああ、一人いるよ化粧慣れてる子」

文香「え、今はゾンビPさんと私しか事務所に」

ゾンビP「おーい出てきて」

輝子「ど、どうした……ゾンビP」ヒョコッ

ゾンビP「文香ちゃんが化粧のやり方わからないから教えてやって欲しいんだ」

輝子「オーケー……バリバリにいいメイクお、教えてあげる……フヒ」

文香「私のしたい化粧と明らかに違うものになりそうなのですが……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

   物置

麗奈「あいっかわらずごちゃごちゃしてるわね。まぁいいわ、いたずらに使えるものないかしらね~」ガサッ

麗奈「……あん?なにこの本。日記か落書き帳かしら。にっしっし、持ち主の弱みを握れるかもしれないわね」ペラッ


○月○日   長年の努力によってようやく一つの実験体が出来上がった。完全に成長するのが楽しみだ。

○月○日   少々肌つやに問題があるが日常の生活に問題はなかった。肌つやに関しては後々内容を詰める

○月○日   事故によって実験体が損傷した。元の形には戻せない。しかし手放すことも難しいだろう。

○月○日   片腕をなくしたとはいえ実験体の筋力は素晴らしいものになった。これで両腕があったらば……。

○月○日   管理しやすいように事務所に呼ぶことにした。直接眼で見るほうが何かと分かりやすい。

○月○日   体に少し異常が見られる。筋力の負荷に肉体が耐えられていない?ううむ

○月○日   少々体が崩れてきた。エナドリを飲ませて対処しているが……私の素晴らしい実験体……。

○月○日   もう体も限界に達してきている。次の実験に期待をするしかない。

○月○日   これ以上いさせては誰かに感づかれてしまう。彼にはうまいこと消えてもらうしかない。



         あなたも


   ヒタッ

ちひろ「レいナちャん、さヨウなラ」スッ

麗奈「ひいやあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

   [ドッキリ大成功] テッテレー
   
麗奈「あ……あ!?」

ゾンビP「大、成、功!!すごいなぁちひろさん今の声の出し方ゾクゾクしたよ。グッジョブ」サッ

ちひろ「イエーイ!」パンッ

   ・・・・・・

真奈美「多感な時期の子供に何をやっているんだ……」フゥ

ゾンビP・ちひろ「」ピクピク

比奈(地面にめり込んでる。あ、スケッチしときたいこれ)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゾンビP「この前時子さんをえらい怒らせたというか機嫌を損ねてしまった」

CuP「あの子は割といつも機嫌損ねてる気もするのだけど」

ゾンビP「あれはただのポーズだよ。機嫌を損ねた理由なんだけど、俺の家に泊まる日に夜も遅いのにコンビニ行こうとしてて」

CuP「あら、若い子がそんな時間にお出かけは関心しないわよねぇ」

ゾンビP「だから俺もついて行こうとしたら全力拒否されて……いっそのこと俺が代わりに買いに行こうかといったらさらに爆発して」

ゾンビP「後で他に泊まる人から聞いたらどうやら生理用品買いに行こうとしてたようで」

CuP「あちゃぁ。時子ちゃんといえども21じゃまだ恥ずかしいものなのね、はっきり言うの」

ゾンビP「女性の問題ってのは難しいね、こっちからすると。謝ろうにもまた爆発させかねないし」

CuP「そうなのよねぇ。私なんか生理の時はどうしてるとか聞かれた時は思考停止したわ」

ゾンビP「……誰だそんなこと聞いてきたの」

CuP「フレデリカ」

ゾンビP「あぁ」

CuP「速水さんたちもいる状況でいきなりあたしに飛んでくるし、未だにあの子が分からないわ。あたしのこと女だと思ってるのかしら?」

ゾンビP「フレデリカちゃんを分かる人間が世界中にどれだけいるのやら」

CuP「何の抵抗もなくランジェリーショップに私を連れてく上に私のブラとかも選んでくるのよ……しかもサイズぴったり」

ゾンビP「うわぁ、地獄よりひどい光景だな」

CuP「いらないいらない言ったのに後日プレゼントされたしあの子何なの」

ゾンビP「担当が分からないなら俺もわからないよ。それよりも……そのブラつけてるの?」

CuP「つけるわけないでしょぉ!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

若葉「料理番組ですかぁ?」

美羽「はい!晩御飯作りも兼ねてその練習を寮のキッチンを借りてやりましょう」

若葉「いいですね~。若葉お姉さんがんばっちゃいますよ。早速準備してきますね。台所で待っててくださ~い」タッタッタッ

美羽「若葉さん?そっちは台所じゃ……行っちゃった。う~ん、言われたとおり台所で待とうかな」

   ・・・・・・

若葉「お待たせしました~」ガチャガチャ

美羽「え、若葉さん。肩に担いでるそれって」

若葉「脚立ですよ?台所に立つなら必需品ですよねぇ~」ガタン

美羽「料理に脚立……?」

若葉「これがないと色々なところに手が届かないですからね~」

美羽「いや、あの」

若葉「あれ、違いましたか?あ!そういうことでしたか。ごめんなさいもうちょっと待っててくださいね~」タタタッ

美羽「わ、若葉さ~ん?今度はどこに行くんですかー!」

   ・・・・・・

若葉「は~い、持ってきましたよ~。気づかなくてごめんなさい。はいマジックハンド」スッ

美羽「いやいやいやそういうことじゃなくてですね!?」

若葉「これでもない?……はっ、シークレットブーツ派でしたか。なかなか渋いんですね~お姉さんびっくりしちゃいました」

美羽「違いますよ!」

若葉「シークレットブーツですらないって……で、伝説の一輪車派!?なななななんてことですか。今まで噂でしかないと思ってた一輪車派が!!」

美羽「えええええどんだけ派閥あるんですか!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ライラ「早く育つのですよー」サー

ゾンビP「ん、ライラちゃん水遣りしてるけどその植物他のと入れ物が違うね」

ライラ「豆苗という植物でございますよ。菜々さんから早く育つと教えられましたです。早く育てて食べるでございます」

ゾンビP「懐かしいなぁ子供のころに一回育てた程度だったな」

ライラ「たくさん実ったら皆で食べましょう」

ゾンビP「ああ、期待してるよ」

ライラ「そういえば小梅さんから聞きましたでございます。血をポタリと垂らせば指がニョキニョキしますですと」

ゾンビP「あー、あったあったそんな噂」

ライラ「たくさん指を生やせばゾンビP殿に移植する右手が作れそうでございますねー」

ゾンビP「さすがにたくさん生えてるのは気味が悪いどころじゃないと思うぞ……」




ゾンビP「ってな話をこの前しまして」

ちひろ「指が地面から生えてる時点で気持ち悪いですからねえ。あ、でも親指が生えるなら割と面白そうですけどね」

ゾンビP「親指?」

ちひろ「アイルビーバック」ビッ

ゾンビP「あぁ~、確かに面白そう」

ちひろ「朝になって子供とかが『お母さん!アイルビーバック生えてるよ!』とかお母さんに言ってきたりして」

ゾンビP「なんですかアイルビーバック生えてるって」ケラケラ

PaP「うーん……」ジーッ

ゾンビP「豆苗見てどうした?」

PaP「いや、スタドリ垂らせばもしかしたらスタドリが生えてくるんじゃねぇかって」

ゾンビP「ちょっと栄養価のある土にしかならないと思うぞ」

PaP「あっ、閃いた!スタドリで育てた豆苗を煎じて粉にしたら」

ゾンビP「その発想アウトオオオオオオオオオオオオオ!!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

凛「……」

ゾンビP「あれ、渋谷さんそれファンレター?今日は検閲した覚えないけど」

凛「ああ、これファンレターじゃないよラブレター……だと思う」

ゾンビP「ラブレター?」

凛「うん、学校の下駄箱に入ってたから多分そう。受けるつもりもないけど内容だけは見ようかなって」

早苗「あー、今の子でも下駄箱にラブレター入れるのね。っていうか直接言いなさいよって感じするわよね」

ゾンビP「渋谷さんを目の前だとにするといいづらいかもねー。イメージ的に」

凛「そんなにキツい感じなの?あたし」

ゾンビP「第一印象大事よねー!」

凛「もう本当やめてよ……」

早苗「それ抜きにしても直接言えない押しの弱い子が多いわよね!」

ゾンビP「草食系だとか悟り世代だとか言われてる時代ですしねぇ」

早苗「あたしが警察学校いた頃だと猛アタックする子はたくさんいたし押し倒そうとする子までいたわよ」

凛「へぇ、早苗さんすごいモテてたんだね」

早苗「たくさんの子があたしに詰め寄ってくるから困っちゃったわ~」

ゾンビP「それ柔道のこと言ってますよね」

早苗「んぐっ」ドキィッ

凛「押し倒すってそういう……」

早苗「んもう、分かってても言わないでよ!意地悪ねこの!この!この!」ゲシゲシゲシ

ゾンビP「ちょ、蹴らないでくださいよ。若い子に誤解をさせまいとしただけですよ」

~~~~~~~~~~~~~~~

清良「……」パスパスパスッ

亜季「おおー、見事であります。清良殿は上達が早いでありますな」パチパチ

清良「ありがとう亜季ちゃん。やってみると看護師時代の時の感覚が役に立ったわ」

亜季「看護師時代の……?」

清良「ええ、注射をするときみたいに落ち着いて狙いを定めてスッといく。これと同じだったの」

亜季「なるほど。前職の経験が役に立つとは人生何があるかわからないでありますな!ところでゾンビP殿の方は……」

ゾンビP「5、6、7、8、9、10っと全部当たり」

清良「さっきから弾を指で直接打ち出して……」

亜季「エアガン使うよりも命中精度がいいというのもまた変な話であります」

ゾンビP「サバゲー連れてってもらった時も遠くじゃ全然当たらなかったからね。それに弾込めがめんどいし」

亜季「当たらないからといって当たる距離まで超スピードで相手に突っ込むゾンビP殿は恐怖でしたよ」

清良「流石に指ではなくちゃんとした道具で打ちませんか?」

ゾンビP「じゃあ麗奈特製バズーカでも」

清良「ちゃんとエアガンを使ってください!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

晴「なぁなぁ、いいだろー」

ゾンビP「だめだめ。8年経ってからまた言いなさい」

晴「んだよケチだな。いいじゃんゾンビPの家で一泊ぐらい。何人も泊めてる癖してよー」

ゾンビP「泊めてるのは成人してる人だけだよ」

晴「なーんで成人してる奴だけなんだよ。あんたの好みで泊めてるのか?」

ゾンビP「そうじゃない。成人してない子を入れると親御さんやら女子寮やらに連絡入れとく必要が出るんだよ」

晴「それぐらいなんでもねーだろ?」

ゾンビP「成人以外もOKとなっていろんな子が来るようになったら何度も連絡入れることになって手間かかるだろうが」

晴「それじゃあなんで仁奈は泊めたんだよ。ずりーぞあいつだけ」

ゾンビP「あれは親御さんの都合とお願いで仕方なくだ。例外だよ」

晴「友紀はどうなんだよ!あれだって未成年だろ!」

ゾンビP「いやあいつ成人だぞ」

晴「え、あれで?」

ゾンビP「あれで」

晴「……う、嘘ついて誤魔化そうたってそうはいかねーぞ!」

ゾンビP「いや今一瞬認めただろ。嘘じゃねーよ」

晴「だって大人って真奈美さんみてーにかっこいいもんだろ……」

ゾンビP「いつだってかっこいいわけじゃないだろ。君の親父さんみたいに」

晴「親父はかっこいいときが少ない……」

ゾンビP「あ、そう……ごめん」

晴「謝るのやめてくれよ……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

小梅「……それでね輝子さんのオススメ映画…一緒に見たんだ…。涼さんとも見たい…な」

涼「ああ、いいぜ今度見ような。そろそろ小梅はレッスンの時間だろ?遅れないようにしなよ」

小梅「うん、いってくるね……」トコトコ ガチャ

涼「がんばってこいよー」フリフリ

ゾンビP「あー、小梅うちの子になんねぇかな……」ハァ

涼「いきなし何危ない発言してんだおっさん」

ゾンビP「いや俺以上の年になれば大抵の人間が思うだろ!?小梅が自分の子だったらどれだけいいことか」

涼「変な目でみてんじゃねえだろうな」

ゾンビP「ないない。涼だって小梅を変な目で見たりしないだろ?」

涼「当たり前だろ?そんな奴いたら容赦しないよ」

ゾンビP「ぶっちゃけできることなら養子にしたい」

涼「筋肉バカのあんたのとこで育てたら悪影響出そうだからなんとしても阻止する」

ゾンビP「この小梅バカめ。涼が傍にいすぎて小梅が変な育ち方しそうだわ」

涼「今のあんたが言えることじゃねーよ」

CoP「でも本当に小梅かわいいよね。二人の言うことめっちゃ分かる。いつでも傍にいてあげたいよ」

ゾンビP・涼「ほう?」ギロリ

CoP「いや、傍にいるぐらい許して……睨むのやめてください……」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ゾンビP「はい、送った資料に概要がありますのでそれを拝見してもらえれば。打ち合わせは後日、では失礼します。ふぅ」

清良「お疲れ様です。一息ついたところですか?」

ゾンビP「まぁ、そんなところ。……ところでちひろさんが見当たらないけど」

清良「ちひろさんは用事があるみたいで出かけてますよ」

ゾンビP「ということは今は事務所に俺と清良さんだけか」

清良「そうですねぇ。二人きりですよ、事務所で二人きりになれるのは初めてかもしれませんね」

ゾンビP「事務所はたまり場になっちゃっててるから相当珍しいね」

清良「せっかく二人きりですし、くっついて座ってみますか。ふふっ」

ゾンビP「いいね、じゃあ隣に失礼」スッ

清良「!ゾンビPさんからきてくれるなんて、ちょっと驚きです」

ゾンビP「たまには俺のほうからこないとね」

清良「ふふ、そうですか」

ゾンビP「……清良さんならもう分かっているとは思うんけど」

清良「はい?」

ゾンビP「俺は清良さんが好きです。当然女性として」

清良「ええ、知ってますよ。いきなりどうしたんですかゾンビPさんが突然そんなこというなんて」

ゾンビP「そして俺が感じたなりに言えば清良さんは俺が好きだと思う。……これ勘違いだったら死にたくなるほど恥ずかしいけど」

清良「そんな自信なさげに言わなくても大丈夫ですよ。大好きです」フフッ

ゾンビP「他の人と比べたら今の俺と清良さんは相当親しい仲に見えると思う。でも俺は清良さんと更に親しくなりたい。特別になりたい」

ゾンビP「だからここではっきりと聞いて答えをもらいたいんです。清良さん、俺と……

ゾンビP「付き合ってください」


       ガタン ズコーーーーーーーーーーーーーーー

ゾンビP「!?」ビクッ

早苗「そこは結婚してくださいでしょー!!!」

瑞樹「なんでプロポーズじゃないのよ!!わからないわ!わっからないわ!!」

比奈「そもそも付き合ってもいなかったんスかお二人は!?」

ゾンビP「扉からなだれこんできていきなりなんなんだあんたら!?」

清良「あれ、ゾンビPさん気づいてなかったんですか。途中から扉の前いましたよ」

ゾンビP「清良さん気づいてた!?何で言ってくれなかったの!」

清良「さっきから耳を澄ますと3人の心拍音が聞こえてくるからゾンビPさんも気づいてるかと思って……」

ゾンビP「いや俺にそんな技能ないですからね?」

早苗「ともかく何でプロポーズにいかないのよ。付き合ってくださいとかもう通り越してるはずでしょ二人とも」

ゾンビP「いやこういうのって段階が大事だと思ってるからまずは普通の交際から行くべきと思って……」

比奈「女性経験0の三十路なのに段階とか気にしててもしょうがないでスよ」

ゾンビP「うるせーよ!今大事なところなんだから黙っててくれよ!!」

瑞樹「じゃあその話終わった後に色々聞かせてもらうわよ?」

ゾンビP「まったく……とんでもない横槍が入ったけど、返事をお願いします」

清良「とても嬉しいんですけど……条件が」

ゾンビP「条件?」

清良「礼子さんたちから聞きました。私にあんな素敵なことを言っておいて自分では釣り合わないだとか」

ゾンビP(何話してんだあの人たちいいいいいいいいいいいいいいいいい)

早苗「あーそんな話聞いたわ確か」

ゾンビP(そっちにも話してんのかいいいいいいいいいいいい)

ゾンビP「だけどそれはもう済んだ話だしもう大丈夫……」

清良「いーえ、ゾンビPさんがいつ気弱起こすか分かりません。もし大丈夫というのなら証拠をください」

ゾンビP「証拠といわれたって今の俺を信じろとしか」

清良「簡単ですよ。証拠をここにくれるだけでいいんです」チョンチョン

ゾンビP「そこに証拠って、その……いいんですね?」

清良「いつでもどうぞ」ニコ

ゾンビP「なら……」チュッ

清良「んっ……」

比奈「キターーーーーーーーーーーーーーー!!!!」

早苗「ヒューヒュー!」

瑞樹「FOOOOOOOOOOOOOOOOO!!!」

ゾンビP「これで信じてもらえる?」

清良「ええ、信じます」ニコニコ

ゾンビP「嬉しそうな顔しちゃって」

清良「だって、嬉しいんですから仕方ないです。ゾンビPさんはどうですか?」ニコニコ

ゾンビP「俺だって嬉しくて仕方ないよ」ギュ

清良「うふふふ」

早苗「二人とも話が終わったところで飲みに行くわよー!!」

瑞樹「早速皆も誘っちゃおうかしらね」

比奈「LINEで皆に報告っスよおおおお!!」

ゾンビP「前二人はともかく荒木てめえは待てや!!!!」

清良「あ、ゾンビPさん」

ゾンビP「え、何か?今、荒木の暴走止めてるんですが」

清良「今後ともよろしくお願いします♪」

ゾンビP「あ、こちらこそよろし……おい荒木やめろ、こら!おめーの書いた本公開するぞ!!」

清良「ふふふ♪」

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